JP4811085B2 - 液体用紙容器 - Google Patents

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本発明は、ジュースや調味料や酒類などを収容する紙積層材料製の、上面が平坦な又は上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器において、優れた各種バリア性を劣化させないで、紙積層材料の表面側に凹凸模様(エンボス効果と言う)を形成して、液体用紙容器の表面を加飾した液体用紙容器に関する。
従来から、ジュースや調味料や酒類などを収容する、少なくとも外面紙材料層4と中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とを積層した紙積層材料製の、例えば図3A,Bに示すような、上面板群a,a,a,aと側面板b,b,b,bと底面板群c,c,c,cとを連設して成る、上面が平坦な又は上面が切妻屋根形の直方体状の、内容量が200〜3000mlの液体用紙容器が、一般に広く用いられている。
この従来の、図3A,Bに示す液体用紙容器の紙積層材料については、例えば図2に示すような、表面に文字や絵柄などの印刷層2とポリエチレン(PE)などの表面樹脂層3とを積層した、強度,保形性が優れた150〜550g/m2の適宜の外面紙材料層4と、熱接着性が優れた20〜60μmのエチレン-メタアクリル酸共重合体(EMAA)などの中間樹脂層5と、各種バリア性が優れたアルミニウム(Al)蒸着層又はセラミック(SiOx)蒸着層を有する強度が優れた12〜25μmのポリエステル(PET)などのバリアフィルム層6(又は各種バリア性が優れた6〜12μmのアルミニウム箔のバリアフィルム層6)と、熱融着性,密封性が優れた30〜100μmの低密度ポリエチレン(LDPE)などの内面シーラント層7とを、積層強度などが優れた図示していないウレタン系の接着剤層を介して、通常のドライラミネーション方法などで積層した、強度,保形性や各種バリア性や熱融着性,密封性などが優れた紙積層材料が、一般に広く用いられている。
ところが従来の、図3A,Bに示す液体用紙容器の、少なくとも外面紙材料層4と中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とを積層した紙積層材料については、紙積層材料の外面紙材料層4の表面側に凹凸模様(エンボス効果)を形成して、液体用紙容器の表面を加飾するために、図2に示すように、外面側から凹凸状の(加熱した又は加熱していない)金属板21と内面側から金属板21の凹凸形状に対応した凹凸状の(加熱した又は加熱していない)金属板23とで、前述した紙積層材料を同時に圧着した(浮上げ工程と通称する)時に、紙積層材料のアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6が、金属板21,23の凹凸に合せて変形して延伸することが問題であって、各種バリア性が優れたアルミニウム(Al)蒸着層又はセラミック(SiOx)蒸着層を有する強度が優れた12〜25μmのポリエステル(PET)などのバリアフィルム層6の、アルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層に多数の亀裂が発生して優れた各種バリア性が劣化するために、前述した浮上げ工程で、この紙積層材料の外面紙材料層4の表面側に凹凸模様を形成して、従来の図3A,Bに示す液体用紙容器の表面を加飾することは、一般に広く行われることはなかった。
なお、前述したアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6に変えて、各種バリア性が優れた6〜12μmのアルミニウム箔のバリアフィルム層6を
積層した紙積層材料については、前述した浮上げ工程で、紙積層材料のアルミニウム箔のバリアフィルム層6が、同様に金属板21,23の凹凸に合せて変形して延伸することがあっても、この変形に延性,展性があるアルミニウム箔が対応することができるために、この6〜12μmのアルミニウム箔に亀裂が発生して、優れた各種バリア性が劣化する恐れはなかった。
そこで、本発明の目的は、ジュースや調味料や酒類などを収容する、少なくとも外面紙材料層4と中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とを積層した紙積層材料製の、上面が平坦な又は上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器において、アルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6の、優れた各種バリア性を劣化させないで、紙積層材料の外面紙材料層4の表面側に凹凸模様(エンボス効果)を形成して、液体用紙容器の表面を加飾した液体用紙容器を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも外面紙材料層と中間樹脂層とバリアフィルム層と内面シーラント層とを積層した紙積層材料製の、上面板群と側面板と底面板群とを連設して成る、上面が平坦な又は上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器であって、前記外面紙材料層は、形状記憶性を有しており、前記紙積層材料の前記外面紙材料層の表面に、印刷層とマット状の表面樹脂層が形成されており、前記バリアフィルム層は、アルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するポリエステルフィルムであり、外面側から凹凸状の加熱した金属板と、内面側から平坦な加熱していない金属板とで、前記紙積層材料を同時に圧着して、前記紙積層材料の外面紙材料層の表面側に凹凸模様を形成したことを特徴とする液体用紙容器である。
本発明の請求項1に記載の液体用紙容器は、前述した従来と同様の、少なくとも、強度,保形性が優れた150〜550g/m2の適宜の外面紙材料層4と、熱接着性が優れた20〜60μmのエチレン-メタアクリル酸共重合体(EMAA)などの中間樹脂層5と、各種バリア性が優れたアルミニウム(Al)蒸着層又はセラミック(SiOx)蒸着層を有する強度が優れた12〜25μmのポリエステル(PET)などのバリアフィルム層6と、熱融着性,密封性が優れた30〜100μmの低密度ポリエチレン(LDPE)などの内面シーラント層7とを、積層強度などが優れた図示していないウレタン系の接着剤層を介して、通常のドライラミネーション方法などで積層した、強度,保形性や各種バリア性や熱融着性,密封性などが優れた紙積層材料製の、上面板群a,a,a,aと側面板b,b,b,bと底面板群c,c,c,cとを連設して成る、図3A,Bに示す上面が平坦な又は上面が切妻屋根形の直方体状の、内容量が200〜3000mlの液体用紙容器である。
本発明の液体用紙容器においては、前述した図3A,Bに示す液体用紙容器の、少なくとも外面紙材料層4と中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とを積層した紙積層材料を、図1に示すように、外面側から凹凸状の加熱した金属板21と内面側から平坦な加熱していないプラスチック板,ベーク板,プレスボード,金属板など22とで、同時に圧着する(浮上げ工程と通称する)ことによって、平坦な加熱していない金属板など22が接触して圧着する、内面側の中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とが、金属板21の凸部の影響で僅かに波打つ程度の平坦な状態で、凹凸状の加熱した金属板21が接触して圧着する、外面側の適宜の厚みと形状記憶性とを有する外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凸部がこの外面紙材料層4を圧縮して、金属板21の凹凸形状と同様の凹凸模様(エンボス効果と言う)を形成することができる。
すなわち、本発明の液体用紙容器においては、前述した強度,保形性や各種バリア性や熱融着性,密封性などが優れた紙積層材料の、内面側の、各種バリア性が優れたアルミニ
ウム(Al)蒸着層又はセラミック(SiOx)蒸着層を有する強度が優れた12〜25μmのポリエステル(PET)などのバリアフィルム層6が、アルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層に多数の亀裂が発生して優れた各種バリア性が劣化する恐れがない、図1に示す僅かに波打つ程度の平坦な状態で、外面側の、適宜の厚みと形状記憶性とを有する強度,保形性が優れた150〜550g/m2の適宜の外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凹凸形状と同様の凹凸模様(エンボス効果)を形成して、液体用紙容器の表面を加飾することができる。
なお、本願の液体用紙容器の発明者らは、前述した浮上げ工程で、各種バリア性が優れたアルミニウム(Al)蒸着層又はセラミック(SiOx)蒸着層を有する強度が優れた12〜25μmのポリエステル(PET)などのバリアフィルム層6が、金属板21の凸部の影響などで、僅かに波打つ程度に変形して延伸した時に、その延伸の程度が1%以内であれば、アルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層に多数の亀裂が発生する恐れがないことを、数多く経験して知見しているものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液体用紙容器であって、ASTM−D1434による酸素透過度が、0.92CC/m であることを特徴とする液体用紙容器である。
本発明の請求項2に記載の液体用紙容器は、前述した請求項1に記載の、少なくとも外面紙材料層4と中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とを積層した紙積層材料の、外面紙材料層4の表面に、図1に示す文字や絵柄などの印刷層2とポリエチレン(PE)などのマット状の表面樹脂層3とを積層した、前述と同様の強度,保形性や各種バリア性や熱融着性,密封性などが優れた紙積層材料製の、上面板群a,a,a,aと側面板b,b,b,bと底面板群c,c,c,cとを連設して成る、図3A,Bに示す上面が平坦な又は上面が切妻屋根形の直方体状の、内容量が200〜3000mlの液体用紙容器である。
本発明の液体用紙容器においては、前述した図3A,Bに示す液体用紙容器の、少なくとも、表面に印刷層2とマット状の表面樹脂層3とを積層した外面紙材料層4と中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とを積層した紙積層材料を、図1に示すように、外面側から凹凸状の加熱した金属板21と内面側から平坦な加熱していない金属板など22とで、同時に圧着する(浮上げ工程)ことによって、前述した請求項1に記載の紙積層材料と同様に、平坦な加熱していない金属板など22が接触して圧着する、内面側の中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とが、金属板21の凸部の影響で僅かに波打つ程度の平坦な状態で、凹凸状の加熱した金属板21が接触して圧着する、外面側の適宜の厚みと形状記憶性とを有する外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凸部がこの外面紙材料層4を圧縮して、金属板21の凹凸形状と同様の凹凸模様(エンボス効果)を形成することができる。
加えて、本発明の液体用紙容器においては、請求項1に記載の紙積層材料の外面紙材料層4の表面に、図1に示す文字や絵柄などの印刷層2とポリエチレン(PE)などのマット状の表面樹脂層3とを積層したことによって、印刷層2の文字や絵柄などに、凹凸状の加熱した金属板21の凹凸形状をデザイン的に合致させるなどして、文字や絵柄などを引立てる凹凸模様を形成することができるために、またポリエチレン(PE)などのマット状の表面
樹脂層3の表面に、この凹凸形状をデザイン的に合致させるなどした加熱した金属板21が接触して圧着して、文字や絵柄などを引立てる凹凸模様に艶を付与することができるために、前述した請求項1に記載の紙積層材料と同様に、内面側の、アルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6が、アルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層に多数の亀裂が発生して優れた各種バリア性が劣化する恐れがない、図1に示す僅かに波打つ程度の平坦な状態で、外面側の、適宜の厚みと形状記憶性とを有する外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凹凸形状と同様の、視覚的にも優れた凹凸模様(エンボス効果)を形成して、効果的に液体用紙容器の表面を加飾することができる。
以上、本発明の液体用紙容器においては、ジュースや調味料や酒類などを収容する、少なくとも外面紙材料層4と中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とを積層した紙積層材料製の、上面が平坦な又は上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器において、外面側から凹凸状の加熱した金属板21と内面側から平坦な加熱していない金属板など22とで、前述した紙積層材料を同時に圧着する(浮上げ工程と通称する)ことによって、内面側のアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6が、アルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層に多数の亀裂が発生して優れた各種バリア性(後述する酸素透過度など)が劣化する恐れがない、図1に示す僅かに波打つ程度の平坦な状態で、紙積層材料の外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凹凸形状と同様の凹凸模様(エンボス効果と言う)を形成して、液体用紙容器の表面を加飾した液体用紙容器を提供することができる。
本発明の液体用紙容器における、少なくとも外面紙材料層4と中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とを積層した紙積層材料を、外面側から同時に圧着する、凹凸状の加熱した金属板21の加熱温度については、外面側の適宜の厚みと形状記憶性とを有する外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凸部がこの外面紙材料層4を圧縮して、金属板21の凹凸形状と同様の凹凸模様(エンボス効果)を形成するために必要な、50〜200℃程度の凹凸状の金属板21を装着した、通常の箔押しなどのホットスタンプ工程などで、外面側から同時に圧着することができる。 この場合に、金属板21の加熱温度が低いと(80℃程度)、内面側のアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6の、波打つ程度を僅かにすることができて、また金属板21の加熱温度が高いと(150℃程度)と、外面側の外面紙材料層4の表面側に、効果的に凹凸模様を形成することができる。
また、本発明の液体用紙容器における、少なくとも外面紙材料層4と中間樹脂層5とアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とを積層した紙積層材料を、外面側から凹凸状の加熱した金属板21と内面側から平坦な加熱していない金属板など22とで、同時に圧着する(浮上げ工程の)圧力については、外面側の適宜の厚みと形状記憶性とを有する外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凸部がこの外面紙材料層4を圧縮して、金属板21の凹凸形状と同様の凹凸模様(エンボス効果)を形成するために必要な、通常の箔押しなどのホットスタンプ工程などの、10〜500トン/m2程度の圧力で同時に圧着することができる。 この場合に、同時に圧着する圧力が低いと(20トン/m2程度)、内面側のアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6の、波打つ程度を僅かにすることができて、また同時に圧着する圧力が高いと(400トン/m2程度)、外面側の外面紙材料層4の表面側に、効果的に凹凸模様を形成することができる。
図1は、本発明の実施例1における、液体用紙容器の紙積層材料の断面説明図であって
、また図3Bは、本発明の実施例1における、上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器の斜視図である。
すなわち、表面に15μmのポリエチレン(PE)のマット状の表面樹脂層3を、熱溶融押出し(エクストルージョンコーティングと言う)して積層した、強度,保形性が優れた400g/m2の液体用上質紙の外面紙材料層4と、各種バリア性が優れたセラミック蒸着層(SiOx,400nm)を有する強度が優れた12μmのポリエステル(PET)のバリアフィルム層6と、熱融着性,密封性が優れた60μmの低密度ポリエチレン(LDPE)の内面シーラント層7とを、外面紙材料層4とセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6との間は、熱接着性が優れた25μmのエチレン-メタアクリル酸共重合体(EMAA)の中間樹脂層5を、熱溶融押出し(エクストルージョンラミネーションと言う)して積層して、またセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7との間は、積層強度などが優れた図示していないウレタン系の接着剤層(5g/m2)を介して、通常のドライラミネーション方法で積層して、強度,保形性や各種バリア性や熱融着性,密封性などが優れた、図1に示す液体用紙容器の紙積層材料を作製した。
次に、図1に示す液体用紙容器の紙積層材料の、外面紙材料層4の表面に積層したマット状の表面樹脂層3の表面に、図1に示す文字や絵柄などの美麗な印刷層2を、通常のグラビア印刷方法で積層して、通常の打抜型を用いた打抜工程で、上面板群a,a,a,aと側面板b,b,b,bと底面板群c,c,c,cとを連設して成る、図3Bに示す上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器の、図示していない無駄が少ない1枚物のブランクを作製した後に、通常の箔押し用のホットスタンプ工程で、図1に示すように、紙積層材料の外面側に、印刷層2の文字や絵柄などに凹凸形状をデザイン的に合致させた凹凸状の、95℃に加熱した金属板21を装着して、また紙積層材料の内面側のベース金属板に、平坦な加熱していない金属板22を装着して、250トン/m2の圧力で同時に圧着することによって、前述した強度,保形性や各種バリア性や熱融着性,密封性などが優れた紙積層材料の、適宜の厚みと形状記憶性とを有する400g/m2の液体用上質紙の外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凹凸形状と同様の凹凸模様(エンボス効果)を形成した。
続いて、従来と同様の液体用紙容器の製箱,充填工程で、2000mlの日本酒を収容しながら、収容部の縦と横と高さとが85×85×280mmの、図3Bに示す上面が切妻屋根形の直方体状の、実施例1の液体用紙容器を製箱したしたところ、内面側のセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6が、ガラス状のセラミック蒸着層(SiOx,400nm)に多数の亀裂が発生しない、優れた各種バリア性(後述する酸素透過度など)が劣化していない、図1に示す僅かに波打つ程度の平坦な状態で、前述した紙積層材料の外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凹凸形状と同様の、特に"吟醸酒"の文字部分を引立てる視覚的にも優れた凹凸模様を形成して、この文字部分の凹凸模様の輪郭に立体的な艶を付与して、効果的に表面を加飾した液体用紙容器を得ることができた。
<比較例1>
図2は、本発明の比較例1における、液体用紙容器の紙積層材料の断面説明図であって、また図3Bは、本発明の比較例1における、上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器の斜視図である。
すなわち、前述した実施例1と同一の液体用紙容器の紙積層材料を用いて、打抜型を用いた打抜工程で、上面板群a,a,a,aと側面板b,b,b,bと底面板群c,c,c,cとを連設して成る、図3Bに示す上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器の、図示していない無駄が少ない1枚物のブランクを作製した後に、実施例1と同一の通常の箔押し用のホットスタンプ工程で、図2に示すように、紙積層材料の外面側に、印刷層2の文字や絵柄などに凹凸形状をデザイン的に合致させた凹凸状の、実施例1と同一の95℃に加熱した金属板21を装着して、また紙積層材料の内面側のベース金属板に、実施例1の平坦な
加熱していない金属板22に替えて、金属板21の凹凸形状に対応(嵌合)した凹凸状の(雌型と言う)、前述した従来と同様の加熱していない金属板23を装着して、同様に250トン/m2の圧力で同時に圧着することによって、前述した強度,保形性や各種バリア性や熱融着性,密封性などが優れた紙積層材料の、適宜の厚みと形状記憶性とを有する400g/m2の液体用上質紙の外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凹凸形状と同様の凹凸模様(エンボス効果)を形成した。
続いて、従来と同様の液体用紙容器の製箱,充填工程で、実施例1と同様に2000mlの日本酒を収容しながら、収容部の縦と横と高さとが85×85×280mmの、図3Bに示す上面が切妻屋根形の直方体状の、比較例1の液体用紙容器を製箱したしたところ、内面側のセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6が、ガラス状のセラミック蒸着層(SiOx,400nm)に多数の亀裂が発生して、優れた各種バリア性(後述する酸素透過度など)が大きく劣化した、図2に示す金属板21,23の凹凸形状に合せて変形して延伸した状態ではあるものの、前述した紙積層材料の外面紙材料層4の表面側に、金属板21の凹凸形状と同様の、特に"吟醸酒"の文字部分を引立てる視覚的にも優れた鋭い凹凸模様を形成して、この文字部分の鋭い凹凸模様の輪郭に立体的な艶を付与して、実施例1以上に効果的に表面を加飾した液体用紙容器を得ることができた。
<比較結果>
本発明の実施例1,比較例1における、液体用紙容器の紙積層材料の優れた各種バリア性を比較するために、少なくとも外面紙材料層4と中間樹脂層5とセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6と内面シーラント層7とを積層した、凹凸模様(エンボス効果)を形成する前の紙積層材料について、また実施例1の凹凸模様を形成した紙積層材料について、さらに比較例1の凹凸模様を形成した紙積層材料について、それぞれの"吟醸酒"の文字部分の試験片の、セラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6の延伸の程度(%)と、優れた各種バリア性を代表する酸素透過度(CC/m2,24hr)とを、それぞれ測定した結果を表1に示した。
本発明の実施例1の凹凸模様を形成した紙積層材料については、表1に示すように、延伸の程度が0.4%で酸素透過度が0.92CC/m2,24hrであって、凹凸模様を形成する前の紙積層材料の酸素透過度0.88CC/m2,24hrに対しても遜色がない、内面側のセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6が、図1に示す僅かに波打つ程度の平坦な状態の、優れた各種バリア性が劣化していない紙積層材料であった。 また本発明の比較例1の凹凸模様を形成した紙積層材料については、表1に示すように、延伸の程度が3.4%で酸素透過度が3.42CC/m2,24hrであって、内面側のセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6が、図2に示す金属板21,23の凹凸形状に合せて変形して延伸した状態の、優れた各種バリア性が大きく劣化した紙積層材料であった。
Figure 0004811085
本発明の、優れた各種バリア性を劣化させないで、紙積層材料の表面側に凹凸模様(エンボス効果)を形成して、液体用紙容器の表面を加飾した液体用紙容器については、ジュースや調味料や酒類などを収容する、上面が平坦な又は上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器以外の、少なくとも外面紙材料層4と内面側のアルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するバリアフィルム層6とを積層した、色々な用途,形状の紙箱や紙容器や包装紙などの紙積層材料として、そのまま幅広く利用することができる。
本発明の実施例1における、液体用紙容器の紙積層材料の断面説明図である。 従来の又は本発明の比較例1における、液体用紙容器の紙積層材料の断面説明図である。 図3Aは、従来の上面が平坦な直方体状の液体用紙容器の斜視図であって、また図3Bは、従来の又は本発明の実施例1,比較例1における、上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器の斜視図である。
符号の説明
2 …印刷層
3 …表面樹脂層
4 …外面紙材料層
5 …中間樹脂層
6 …バリアフィルム層
7 …内面シーラント層
21 …凹凸状の金属板
22 …平坦な金属板など
23 …金属板21の凹凸形状に対応した凹凸状の金属板
a …上面板群
b …側面板
c …底面板群

Claims (2)

  1. 少なくとも外面紙材料層と中間樹脂層とバリアフィルム層と内面シーラント層とを積層した紙積層材料製の、上面板群と側面板と底面板群とを連設して成る、上面が平坦な又は上面が切妻屋根形の直方体状の液体用紙容器であって、
    前記外面紙材料層は、形状記憶性を有しており、
    前記紙積層材料の前記外面紙材料層の表面に、印刷層とマット状の表面樹脂層が形成されており、
    前記バリアフィルム層は、アルミニウム蒸着層又はセラミック蒸着層を有するポリエステルフィルムであり、
    外面側から凹凸状の加熱した金属板と、内面側から平坦な加熱していない金属板とで、前記紙積層材料を同時に圧着して、前記紙積層材料の外面紙材料層の表面側に凹凸模様を形成したことを特徴とする液体用紙容器。
  2. 請求項1に記載の液体用紙容器であって、
    ASTM−D1434による酸素透過度が、0.92CC/m であることを特徴とする液体用紙容器。
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