JP4810990B2 - 温度検知素子付単電池、組電池、電池システム、及び温度検知素子付単電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、温度検知素子付単電池、この温度検知素子付単電池を備える組電池、この組電池を備える電池システム、及び温度検知素子付単電池の製造方法に関する。
従来より、ラミネートフィルムからなる電池ケースを備える単電池、この単電池を複数備える組電池、及びその製造方法が、多数提案されている。(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2005−116457号公報 特開2003−317701号公報
特許文献1では、組電池とその製造方法について開示されている。具体的には、複数の単電池を保持する樹脂フレームに、各単電池ごとにサーミスタをモールドして、フレームとサーミスタとを一体化している。このフレームに単電池を配置して組電池を構成することにより、各単電池の温度を精度良く検知できると記載されている。
また、特許文献2では、正極集電部または負極集電部から、正極端子及び負極端子とは別に、温度検知用の外部端子(第3の端子)を引き出した単電池が開示されている。この温度検知用外部端子に、温度センサを取り付けることで、単電池の温度を精度良く検知できると記載されている。
しかしながら、特許文献1では、サーミスタが樹脂モールドされているため、各単電池の温度を、樹脂を介して間接に検知することとなる。このため、各単電池の温度を精度良く検知することができなかった。また、サーミスタをモールドした複数のフレームが必要となるため、コストが高くなっていた。
また、特許文献2では、温度検知用の外部端子の温度を検知しているが、温度検知用の外部端子は放熱性が良好で、外気温の影響を受けやすいため、単電池の温度を精度良く検知することができなかった。また、温度検知用の外部端子(第3の端子)を別途設けるため、部品点数や作業工数の増加によりコスト高となり、その上、温度検知用の外部端子に、別途、温度センサを取り付ける作業も煩わしかった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、単電池内の温度を精度良く検知することが可能な温度検知素子付単電池、これを用いた組電池、単電池内の温度を精度良く検知して電池システムの運転を適切に制御することができる電池システム、及び単電池内の温度を精度良く検知することが可能な温度検知素子付単電池の製造方法を提供することを目的とする。
その解決手段は、正極、負極、及びセパレータからなる電極体と、電池ケースであって、少なくとも、最も内側に位置する内側樹脂フィルム、この内側樹脂フィルムの外側に隣り合って位置する金属フィルムを有するラミネートフィルムからなり、折り返した1枚の上記ラミネートフィルムを重ね合わせて、または、2枚の上記ラミネートフィルムを重ね合わせて、重なり合う上記内側樹脂フィルムの周縁部同士を熱溶着し、上記電極体を内部に封止する電池ケースと、を備える単電池であって、検知部を有し、この検知部の温度に応じた信号を出力する温度検知素子を備え、上記温度検知素子のうち少なくとも上記検知部が、重なり合う上記内側樹脂フィルムの上記周縁部の間に挟まれた状態で、上記電池ケースに保持されてなり、前記電池ケースのうち前記電極体を収容する収容部と、前記温度検知素子との間には、重なり合う前記内側樹脂フィルムの周縁部同士が熱溶着されてなる熱溶着部の一部が介在し、上記収容部と上記温度検知素子との間が液密に封止されてなる温度検知素子付単電池である。
本発明の単電池では、温度検知素子のうち少なくとも検知部が、重なり合う内側樹脂フィルムの周縁部の間に挟まれた状態で、電池ケースに保持されている。すなわち、温度検知素子の検知部が、金属フィルムに近接して、電池ケース内に配置されている。電池ケースの金属フィルムは、熱伝導性が良好であるため、周縁部であっても、単電池の内部温度に近似した温度となる。従って、温度検知素子により、単電池内の温度を精度良く検知することが可能となる。
さらに、温度検知素子は、少なくとも検知部が熱溶着された内側樹脂フィルムの周縁部の間に挟まれていることから、電池使用時に振動がかかった場合でも、単電池から脱落する虞がない。
また、本発明の単電池を用いて組電池を構成すれば、既に、単電池に温度検知素子が設けられているため、従来のように、単電池と温度検知素子とを別途用意して組電池を形成する場合に比べて、組電池の組み付け時に別途温度検知素子を取り付ける手間がなく、温度検知素子取り付け用の部材を省くこともできる。すなわち、本発明の単電池を用いれば、組電池の組み付け作業性が良好となり、組電池の部品点数も削減できる。
なお、温度検知素子は、検知部の温度に応じた信号を出力するものであればいずれでも良いが、例えば、サーミスタや熱電対を用いることができる。
さらに、本発明の温度検知素子付単電池では、電池ケースの収容部と温度検知素子との間に熱溶着部を介在させて、両者の間を液密に封止している。これにより、収容部内の電解液が、温度検知素子に接触する虞がなく、電解液の付着による温度検知素子の劣化等を防止することができる。
他の解決手段は、複数の単電池を、電気的に接続してなる組電池であって、上記複数の単電池のうち少なくともいずれかは、請求項1に記載の温度検知素子付単電池である組電池である。
本発明の組電池は、温度検知素子が電池ケースに保持されている温度検知素子付単電池を備えている。このため、単電池と温度検知素子とを別途用意して組み付けた従来の組電池に比べて、組み付け時に別途、温度検知素子を取り付ける手間がなく、温度検知素子取り付け用の部材を省くこともできるので、安価となる。
しかも、温度検知素子付単電池は、温度検知素子のうち少なくとも検知部が、重なり合う内側樹脂フィルムの周縁部の間、すなわち、金属フィルムに近接して、電池ケース内に配置されている。このため、温度検知素子付単電池を含む本発明の組電池では、温度検知素子付単電池の内部温度を精度良く検知することが可能となる。従って、本発明の組電池を用いて電池システムを構成すれば、温度検知素子付単電池の温度に基づいて、組電池全体の温度を適切に制御することも可能となる。
さらに、上記の組電池であって、前記複数の単電池は、いずれも、請求項1に記載の温度検知素子付単電池である組電池とすると良い。
本発明の組電池を構成する単電池は、いずれも、温度検知素子付単電池である。このため、組電池を構成するいずれの単電池についても、内部温度を精度良く検知することが可能となる。従って、本発明の組電池を用いて電池システムを構成すれば、組電池を構成する各々の単電池の温度に基づいて、組電池全体の温度を、きめ細かく制御することが可能となる。
他の解決手段は、電池システムであって、請求項2または請求項3に記載の組電池と、上記組電池に属する1または複数の前記温度検知素子付単電池が備える、1または複数の前記温度検知素子のうち、少なくともいずれかの出力信号に基づいて、当該電池システムの運転を制御する制御手段と、を備える電池システムである。
本発明の電池システムは、温度検知素子のうち少なくとも検知部が、電池ケースのうち重なり合う内側樹脂フィルムの周縁部の間に挟まれた状態で、電池ケースに保持されている温度検知素子付単電池を有する組電池を備えている。このため、制御手段により、組電池を構成する温度検知素子付単電池の内部温度を精度良く検知できると共に、精度良く検知された温度検知素子付単電池の内部温度に基づいて、電池システムの運転を適切に制御することができる。
なお、電池システムの運転制御としては、例えば、温度検知素子付単電池が所定の温度を超えて上昇した場合に、冷却装置を駆動させて、組電池を冷却する運転制御が挙げられる。また、温度検知素子付単電池が過昇温となった場合に、組電池の充放電を停止したり、警告信号を発する等の運転制御を例示することができる。
さらに他の解決手段は、少なくとも、最も内側に位置する内側樹脂フィルム、この内側樹脂フィルムの外側に隣り合って位置する金属フィルムを有するラミネートフィルムを1枚、折り返し重ね合わせて、または、2枚の上記ラミネートフィルムを重ね合わせて、正極、負極、及びセパレータからなる電極体を上記ラミネートフィルムで包囲した状態で、重なり合う上記内側樹脂フィルムの周縁部同士を熱溶着して、上記ラミネートフィルムからなる電池ケース内に上記電極体を収容する熱溶着工程を備える単電池の製造方法であって、上記熱溶着工程において、検知部を有し、この検知部の温度に応じた信号を出力する温度検知素子のうち、少なくとも上記検知部を、重なり合う上記内側樹脂フィルムの上記周縁部の間に挟みつつ、上記ラミネートフィルムを重ね合わせて、重なり合う上記内側樹脂フィルムの上記周縁部同士を熱溶着し、前記電池ケースのうち前記電極体を収容する収容部と、前記温度検知素子との間に、重なり合う前記内側樹脂フィルムの周縁部同士を熱溶着してなる熱溶着部を形成して、上記収容部と上記温度検知素子との間を液密に封止する温度検知素子付単電池の製造方法である。
本発明の製造方法では、熱溶着工程において、温度検知素子のうち少なくとも検知部を、重なり合う内側樹脂フィルムの周縁部の間に挟みつつ、ラミネートフィルムを重ね合わせて、重なり合う内側樹脂フィルムの周縁部同士を熱溶着する。これにより、温度検知素子が電池ケースに保持された電池(温度検知素子付単電池)を、簡易に製造することができる。
しかも、温度検知素子の検知部を、重なり合う内側樹脂フィルムの周縁部の間、すなわち、金属フィルムに近接させて、電池ケース内に配置している。電池ケースの金属フィルムは、熱伝導性が良好であるため、周縁部であっても、単電池の内部温度に近似した温度となる。従って、本発明の製造方法によれば、単電池内の温度を精度良く検知することが可能な温度検知素子付単電池を製造することができる。
さらに、温度検知素子のうち少なくとも検知部を、熱溶着された内側樹脂フィルムの周縁部の間に挟んでいるため、電池使用時に振動がかかった場合でも、温度検知素子が脱落する虞のない温度検知素子付単電池となる。
また、本発明の製造方法により製造した温度検知素子付単電池を用いて組電池を構成すれば、既に、単電池に温度検知素子が設けられているため、従来のように、単電池と温度検知素子とを別途用意して組電池を形成する場合に比べて、組電池の組み付け時に別途温度検知素子を取り付ける手間がなく、温度検知素子取り付け用の部材を省くこともできる。すなわち、本発明の製造方法によれば、組電池の組み付け作業性が良好で、組電池の部品点数も削減できる単電池(温度検知素子付単電池)を製造することができる。
さらに、本発明の製造方法では、電池ケースの収容部と温度検知素子との間に熱溶着部を形成して、両者の間を液密に封止する。これにより、収容部内に注入した電解液が、温度検知素子に付着する虞のない温度検知素子付単電池を製造することができる。従って、本発明の製造方法によれば、電解液の付着による温度検知素子の劣化等が防止された温度検知素子付単電池を得ることができる。
次に、本発明の実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施例にかかる温度検知素子付単電池100の平面図である。本実施例の温度検知素子付単電池100は、図1に示すように、平面視矩形状の電池ケース110と、正極端子120と、負極端子130と、温度検知素子160とを備えている。
さらに、図2に示すように、電池ケース110の内部には、電極体150と、図示しない電解液とが収容されている。この電極体150は、断面長円状をなし、帯状の正極155,負極156,セパレータ157を捲回してなる扁平型の捲回体である。このうち、正極155は、図3に示すように、その一端部(正極活物質を含む正極合材が塗工されていない未塗工部、図3において左端部)に位置する正極接続部155bにおいて、正極端子120に溶接されている。また、負極156は、その一端部(負極活物質を含む負極合材が塗工されていない未塗工部、図3において右端部)に位置する負極接続部156bにおいて、負極端子130に溶接されている。
電池ケース110は、図2に示すように、電池ケース110の最も内側に位置する内側樹脂フィルム111、この内側樹脂フィルム111の外側に隣り合って位置する金属フィルム112、及びこの金属フィルム112の外側に隣り合って位置する外側樹脂フィルム113が積層されたラミネートフィルム101で形成されている。この電池ケース110は、図3に示すように、収容部119内に電極体150を配置させたラミネートフィルム101が、折り返し位置110gで折り返され、図1に示すように、略矩形環状の周縁部115(第1周縁部115b〜第4周縁部115e)が熱溶着されて、平面視矩形状に成形されている。詳細には、図2に示すように、周縁部115において重なり合う内側樹脂フィルム111同士が熱溶着されている。
温度検知素子160は、図4に示すように、サーミスタ161(検知部)と、これに接続されたリード線162とを有している。この温度検知素子160は、図2に示すように、少なくともサーミスタ161が、第3周縁部115dにおいて重なり合う内側樹脂フィルム111の間に挟まれた状態で、電池ケース110に保持されている。すなわち、温度検知素子160のサーミスタ161が、金属フィルム112に近接して、電池ケース110内に配置されている。電池ケース110の金属フィルム112は、熱伝導性が良好であるため、周縁部115(第3周縁部115d)であっても、単電池の内部温度に近似した温度となる。従って、温度検知素子160により、単電池内の温度を精度良く検知することが可能となる。
また、温度検知素子160は、図2に示すように、熱溶着された内側樹脂フィルム111の間に挟まれて保持されていることから、電池使用時に振動がかかった場合でも、電池ケース110から脱落する虞がない。
さらに、図2に示すように、電池ケース110の収容部119と温度検知素子160との間に、内側樹脂フィルム111同士を熱溶着させた熱溶着部111bを介在させることで、両者の間を液密に封止している。これにより、収容部119内の電解液が、温度検知素子160に接触する虞がなく、電解液の付着による温度検知素子160の劣化等を防止することができる。
次に、本実施例の温度検知素子付単電池100の製造方法について説明する。
まず、2種類の金属シートに、それぞれ異なる活物質を含む電極合材(正極合材と負極合材)を塗布して、帯状の正極155及び負極156を製造する。次いで、正極155、負極156、及びセパレータ157を積層し、これを捲回して扁平捲回型の電極体150を形成する(図2参照)。なお、正極155、負極156、及びセパレータ157を積層する際には、電極体150の一端部から、正極155のうち正極合材を塗工していない未塗工部が突出するように、正極155を配置しておく。さらには、負極156のうち負極合材を塗工していない未塗工部が、正極155の未塗工部とは反対側から突出するように、負極156を配置しておく。これにより、図3に示すように、正極接続部155b及び負極接続部156bを有する電極体150が形成される。
次に、電極体150の正極接続部155bと正極端子120とを接続する。具体的には、例えば、正極接続部155bと正極端子120とを圧着した状態で溶接(例えば、超音波溶接やスポット溶接)することにより、正極接続部155bと正極端子120とを接続する(図3参照)。同様に、電極体150の負極接続部156bと負極端子130とを接続する。具体的には、例えば、負極接続部156bと負極端子130とを圧着した状態で溶接(例えば、超音波溶接やスポット溶接)することにより、負極接続部156bと負極端子130とを接続する。
これとは別に、ラミネートフィルム101を用意する。具体的には、内側樹脂フィルム111、金属フィルム112、及び外側樹脂フィルム113を積層した後、これを押圧成形して、収容部119を凹設したラミネートフィルム101を得る(図3参照)。次いで、図3に示すように、正極端子120及び負極端子130を溶接した電極体150を、ラミネートフィルム101の収容部119内に配置する。さらに、サーミスタ161が、第3周縁部115dの中央に位置するように、温度検知素子160を、第3周縁部115dのうち、折り返し位置110gと収容部119の下端119gとの中間の位置に載置する。次いで、ラミネートフィルム101を、その折り返し位置110gで折り返し、温度検知素子160を、第3周縁部115dにおいて重なり合う内側樹脂フィルム111の間に挟みつつ、電極体150を内部に収容する。
次いで、熱溶着工程に進み、周縁部115において重なり合う内側樹脂フィルム111同士を熱溶着する。具体的には、まず、図5に示すように、第1周縁部115b、第2周縁部115c、及び第4周縁部115eを、加熱された押圧部材11,12で挟み、ラミネートフィルム101の厚み方向(図5において左右方向)に加圧しつつ加熱して、内側樹脂フィルム111同士を熱溶着する。但し、第1周縁部115bの中央部は熱溶着せず、後に電解液を注入するための注入口として開放しておく。
さらに、図6に示すように、第3周縁部115dを、加熱された押圧部材13,14で挟み、ラミネートフィルム101の厚み方向(図6において左右方向)に加圧しつつ加熱して、内側樹脂フィルム111同士を熱溶着する。ところで、押圧部材13,14には、その厚み方向(図6において上下方向)中央部に、その幅方向(図6において紙面に直交する方向)にわたり、断面円弧状の溝部13b,14bが形成されている。本実施例では、この溝部13b,14bの位置と温度検知素子160の位置とを一致させて、押圧部材13,14により第3周縁部115dを挟んで加圧しているため、温度検知素子160を破損させることなく、適切に、第3周縁部115dにおいて内側樹脂フィルム111同士を熱溶着させることができる。
しかも、上述のように内側樹脂フィルム111同士を熱溶着することで、図6に示すように、電池ケース110の収容部119と温度検知素子160との間に、内側樹脂フィルム111同士を熱溶着させた熱溶着部111bを形成することができる。これにより、電池ケース110の収容部119と温度検知素子160との間を、液密に封止することができる。このため、後に収容部119内に注入する電解液が、温度検知素子160に接触する虞がなく、電解液の付着による温度検知素子160の劣化等を防止することができる。
以上のようにして、電極体150を内部に収容する電池ケース110を形成すると共に、温度検知素子160のうち少なくともサーミスタ161を、第3周縁部115dにおいて重なり合う内側樹脂フィルム111の間に挟んだ状態で、温度検知素子160を電池ケース110に保持することができる。次いで、第1周縁部115bに設けた注液口を通じて、電池ケース110内に電解液を注入した後、注液口を熱溶着する。その後、所定の処理を施すことで、図1に示す温度検知素子付単電池100が完成する。
次に、本実施例の組電池200及び電池システム300について、図7を参照して説明する。
本実施例の組電池200は、図7に示すように、複数(例えば8ヶ)の温度検知素子付単電池100が一列に積層されてなる組電池である。組電池200を構成するそれぞれの温度検知素子付単電池100は、互いに電気的に直列に接続されている。
本実施例の電池システム300は、上述の組電池200と、この組電池200の充放電回路部310と、冷却装置310と、この冷却装置310の駆動回路部320と、電池システム300の運転を制御する制御装置350(制御手段)と、警告ランプ360とを備えている。
このうち、制御装置350は、温度検出回路部340、及び図示しないROM,RAM,CPU等を有している。温度検出回路部340には、組電池200を構成する温度検知素子付単電池100の温度検知素子160が、そのリード線162を通じて接続されている。これにより、温度検出回路部340において、温度検知素子160からの出力信号に基づいて、温度検知素子付単電池100の温度を検知することができる。
ところで、前述のように、温度検知素子付単電池100では、温度検知素子160のサーミスタ161が、電池ケース110の周縁部115において、重なり合う内側樹脂フィルム111の間に挟まれた状態で、電池ケース110に保持されている。このようにな位置にサーミスタ161を配置することで、サーミスタ161の温度は、単電池の内部温度に近似した温度となる。従って、温度検知素子160からの出力信号に基づいて、温度検知素子付単電池100の温度を検知することで、温度検知素子付単電池100の内部温度を精度良く検知することができる。
さらに、制御装置350により、温度検出回路部340によって検知した検知温度(組電池200を構成する温度検知素子付単電池100の内部温度)に基づいて、電池システム300の運転を制御することができる。
具体的には、例えば、温度検出回路部340において検知した検知温度のいずれかが、第1所定温度T1より高くなった場合(すなわち、組電池200を構成する温度検知素子付単電池100のいずれかの温度が、第1所定温度T1を超えて上昇した場合)には、制御装置350から駆動回路部320に対し、冷却装置320を駆動する指令を出す。これにより、冷却装置320が駆動し、組電池200を適切に冷却することができる。
また、温度検出回路部340において検知した検知温度のいずれかが、第2所定温度T2(T2>T1)を超えて過昇温となった場合(すなわち、組電池200を構成する温度検知素子付単電池100のいずれかの温度が、第2所定温度T2を超えて上昇した場合)には、制御装置350から充放電回路部310に対し、組電池200の充放電を停止する指令を出す。これにより、組電池200の充放電が停止し、組電池200を構成する温度検知素子付単電池100の過昇温を抑制することができる。さらに、このとき、組電池200の過昇温を知らせるために、警告ランプ360を点灯させるようにしても良い。
しかも、本実施例では、精度良く検知された温度検知素子付単電池100の内部温度に基づいて、上述の冷却装置320の運転制御や、組電池200の充放電制御を行うことができるので、組電池200を構成する温度検知素子付単電池100の温度を、適切な範囲内に保つことができる。特に、組電池200を構成する単電池は、いずれも、温度検知素子付単電池100であるため、組電池200構成するいずれの単電池についても、内部温度を精度良く検知することができる。従って、組電池200構成する各々の単電池に対応した検知温度に基づいて、組電池200を構成する単電池の温度を、きめ細かく制御することが可能となる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例では、温度検知素子として、サーミスタ161を有する温度検知素子160を用いたが、熱電対を用いるようにしても良い。
また、実施例の温度検知素子付単電池100では、電極体として、帯状の正極155、負極156、及びセパレータ157を捲回してなる捲回型の電極体150を用いた。しかしながら、電極体の構造は、捲回型に限らず、板状の正極、負極、及びセパレータを積層した積層型など、いずれの構造であっても良い。
また、実施例では、組電池200を構成する単電池を、いずれも温度検知素子付単電池100としたが、温度検知素子付単電池100と、温度検知素子を有しない単電池とによって組電池を構成するようにしても良い。この場合、少なくとも、組電池において最も温度が上昇し易い位置には、温度検知素子付単電池100を配置するのが好ましい。その温度検知素子付単電池100に対応した検知温度に基づいて、電池システムの運転を制御することで、組電池の過昇温を適切に抑制することができるからである。
実施例にかかる温度検知素子付単電池100の平面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 実施例にかかるラミネートフィルム101を重ね合わせる前の様子を示す平面図である。 温度検知素子160の平面図である。 熱溶着工程を説明する説明図である。 熱溶着工程を説明する説明図である。 実施例にかかる組電池200及び電池システム300の説明図である。
符号の説明
100 温度検知素子付単電池
101 ラミネートフィルム
110 電池ケース
111 内側樹脂フィルム
111b 熱溶着部
112 金属フィルム
115 周縁部
119 収容部
150 電極体
160 温度検知素子
161 サーミスタ(検知部)
200 組電池
300 電池システム
350 制御装置(制御手段)

Claims (5)

  1. 正極、負極、及びセパレータからなる電極体と、
    電池ケースであって、
    少なくとも、最も内側に位置する内側樹脂フィルム、この内側樹脂フィルムの外側に隣り合って位置する金属フィルムを有するラミネートフィルムからなり、
    折り返した1枚の上記ラミネートフィルムを重ね合わせて、または、2枚の上記ラミネートフィルムを重ね合わせて、重なり合う上記内側樹脂フィルムの周縁部同士を熱溶着し、上記電極体を内部に封止する
    電池ケースと、
    を備える単電池であって、
    検知部を有し、この検知部の温度に応じた信号を出力する温度検知素子を備え、
    上記温度検知素子のうち少なくとも上記検知部が、重なり合う上記内側樹脂フィルムの上記周縁部の間に挟まれた状態で、上記電池ケースに保持されてなり、
    前記電池ケースのうち前記電極体を収容する収容部と、前記温度検知素子との間には、重なり合う前記内側樹脂フィルムの周縁部同士が熱溶着されてなる熱溶着部の一部が介在し、上記収容部と上記温度検知素子との間が液密に封止されてなる
    温度検知素子付単電池。
  2. 複数の単電池を、電気的に接続してなる組電池であって、
    上記複数の単電池のうち少なくともいずれかは、請求項1に記載の温度検知素子付単電池である
    組電池。
  3. 請求項2に記載の組電池であって、
    前記複数の単電池は、いずれも、請求項1に記載の温度検知素子付単電池である
    組電池。
  4. 電池システムであって、
    請求項2または請求項3に記載の組電池と、
    上記組電池に属する1または複数の前記温度検知素子付単電池が備える、1または複数の前記温度検知素子のうち、少なくともいずれかの出力信号に基づいて、当該電池システムの運転を制御する制御手段と、を備える
    電池システム。
  5. 少なくとも、最も内側に位置する内側樹脂フィルム、この内側樹脂フィルムの外側に隣り合って位置する金属フィルムを有するラミネートフィルムを1枚、折り返し重ね合わせて、または、2枚の上記ラミネートフィルムを重ね合わせて、正極、負極、及びセパレータからなる電極体を上記ラミネートフィルムで包囲した状態で、重なり合う上記内側樹脂フィルムの周縁部同士を熱溶着して、上記ラミネートフィルムからなる電池ケース内に上記電極体を収容する熱溶着工程を備える
    単電池の製造方法であって、
    上記熱溶着工程において、
    検知部を有し、この検知部の温度に応じた信号を出力する温度検知素子のうち、少なくとも上記検知部を、重なり合う上記内側樹脂フィルムの上記周縁部の間に挟みつつ、上記ラミネートフィルムを重ね合わせて、重なり合う上記内側樹脂フィルムの上記周縁部同士を熱溶着し、前記電池ケースのうち前記電極体を収容する収容部と、前記温度検知素子との間に、重なり合う前記内側樹脂フィルムの周縁部同士を熱溶着してなる熱溶着部を形成して、上記収容部と上記温度検知素子との間を液密に封止する
    温度検知素子付単電池の製造方法。
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