JP4809182B2 - 温度制御装置 - Google Patents

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本発明は、筐体内の温度を制御する温度制御装置に関するものである。
電子機器(筐体)が備える各部品の動作を保障するためには、各部品の動作が保証される温度範囲(温度保証範囲)において、各部品を動作させる必要がある。電子機器が備える部品の温度保証範囲は、例えば民生用途向けの部品では、0℃〜70℃が一般的であるが、電子機器の動作環境は、0℃を下回る温度環境となる場合も想定される。
従来、電子機器の低温環境での動作を保証するためには、保証温度範囲の広い産業用途向けの部品を使用したり、電子機器にヒータやその他の発熱媒体を設けて発熱させて電子機器を保証温度範囲内に収める必要があった(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−87862号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ヒータなどの発熱媒体を電子機器内に配設する必要があるため、電子機器自体の構成が複雑化する。このため、電子機器の生産コストが高くなるとともに電子機器の実装面積を圧迫するといった問題があった。
電子機器内に発熱媒体を配設せずに電子機器の低温環境での動作を保証する方法として、保証温度範囲の広い産業用途向けの部品などを使用する方法がある。ところが、この方法では、保証温度範囲の狭い民生用の部品を使用する場合よりも、部品コストが増加し、電子機器の生産コストが高くなるといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、筐体内の温度制御を簡易な構成で容易に行なうことができる温度制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、筐体内の温度を制御する温度制御装置において、前記筐体内に配設される基板上で前記基板上の部品と協働して所定の演算処理を行うとともに前記筐体内の温度を制御する温度制御部と、前記筐体内の温度を検出する温度検出部と、を備え、前記温度制御部は、前記筐体内の部品に対して動作保証されている動作保証温度よりも低い温度を、前記所定の演算処理を行っている際に前記温度検出部が検出すると前記所定の演算処理を停止して前記筐体内の温度が前記動作保証温度以上となるまでアイドル動作して発熱し自らの温度を上昇させることを特徴とする。
この発明によれば、筐体内の温度が部品の動作保証温度よりも低い場合に、温度制御部がアイドル動作して発熱し自らの温度を上昇させるので、筐体内の温度制御を簡易な構成で容易に行なうことが可能になるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる温度制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる温度制御装置の構成を示すブロック図である。温度制御装置100は、電子機器などとして動作する筐体(後述の筐体20)内などに配設され、基板(後述の基板30)上で所定の演算処理を行うとともに筐体20内の温度を制御する。温度制御装置100は、筐体20内の温度を検出する温度センサ50、基板30上で所定の演算処理を行うマイクロプロセッサ10を備えている。
温度センサ(温度検出部)50は、温度検出部4、動作保証温度記憶部3、低温検知信号送出部5を備えている。温度検出部4は、筐体内の温度を検出する温度検出回路などを含んで構成されており、検出した筐体内の温度を筐体温度情報として低温検知信号送出部5に入力する。
動作保証温度記憶部3は、制御部2にアイドル動作(筐体の温度を上昇させるための動作)を行なわせるか否かを判断する際の判断基準(部品の動作保証温度)を記憶する。動作保証温度記憶部3は、低温検知信号送出部5と接続しており、低温検知信号送出部5に動作保証温度を提供する。なお、ここでの動作保証温度は、筐体20内の部品(マイクロプロセッサ10や後述の部品61)の動作を保証する温度(例えば0℃)であり、電子機器(筐体20、温度制御装置100)毎に設定される。
低温検知信号送出部5は、温度検出部4から入力された筐体温度情報と、動作保証温度記憶部3が記憶する動作保証温度に基づいて、筐体内が所定の温度以下であることを示す低温検知信号をマイクロプロセッサ10に送出するか否かを判断する。低温検知信号送出部5は、温度検出部4から入力された筐体温度情報の温度が、動作保証温度記憶部3が記憶する動作保証温度よりも低い場合に、低温検知信号をマイクロプロセッサ10に送出すると判断し、低温検知信号をマイクロプロセッサ10に送出する。
マイクロプロセッサ10は、発熱機構1を有しており、発熱機構1内に制御部2を備えている。発熱機構1は、マイクロプロセッサ10が動作している間に発熱する電子部品、半導体部品(図示せず)などを含んで構成されている。ここでの発熱機構1は、例えば制御部2がマイクロプロセッサ10にアイドル動作を行なわせている間に発熱し、この発熱によって筐体20内の温度を上昇させる。
制御部(温度制御部)2は、マイクロプロセッサ10によるアイドル動作や通常の演算処理動作を制御する。ここでの制御部2は、温度センサ50と接続しており、温度センサ50から低温検知信号を受信するとアイドル動作を行なって筐体20内の温度を上昇させる。制御部2は、温度センサ50から低温検知信号を受信しない場合、通常の演算処理動作などを行なう。
つぎに、筐体20の外観構成(断面構成)について説明する。図2は、筐体の外観構成を示す断面図である。筐体20(電子機器)は、その内部に配設される基板30を筐体20の内壁面などに固定するとともに基板30を保護する。筐体20は、プリント基板などの基板30上に温度センサ50、部品61、マイクロプロセッサ10などを搭載している。
部品61は、電子機器を構成する電子部品や半導体部品などの部品であり、マイクロプロセッサ10とともに所定の演算処理などを行う。温度センサ50とマイクロプロセッサ10は、基板30上または基板30内で所定の配線を介して接続している。なお、ここでの温度センサ50、マイクロプロセッサ10、基板30が、図1で説明した温度制御装置100に対応している。
つぎに、実施の形態1にかかる温度制御装置100の温度制御の処理手順について説明する。図3は、実施の形態1にかかる温度制御装置の温度制御の処理手順を示すフローチャートである。
温度制御装置100へ電源投入された後(ステップS10)、温度制御装置100の温度センサ50(温度検出部4)によって筐体20内の温度を測定する(ステップS20)。温度検出部4は、測定した筐体20内の温度を筐体温度情報として、低温検知信号送出部5に送信する。
低温検知信号送出部5は、温度検出部4から筐体温度情報を受信する。低温検知信号送出部5は、温度検出部4から筐体温度情報を受信すると、動作保証温度記憶部3から動作保証温度を抽出する。そして低温検知信号送出部5は、温度検出部4から受信した筐体温度情報と、動作保証温度記憶部3から抽出した動作保証温度とを比較して、検出された筐体20内の温度が動作保証温度の範囲内(例えば、0℃以上)であるか否かを判断する(ステップS30)。
低温検知信号送出部5は、検出された筐体20内の温度が動作保証温度の範囲内ではないと判断すると(ステップS30、NO)、マイクロプロセッサ10に低温検知信号を送信する。これによりマイクロプロセッサ10の制御部2は、温度センサ50の低温検知信号送出部5から低温検知信号を受信する(ステップS40)。
温度センサ50から低温検知信号を受信したマイクロプロセッサ10の制御部2は、スタートアップモードで動作を開始する(ステップS50)。マイクロプロセッサ10は、スタートアップモードでは、部品61などの周辺回路に影響を与えないようアイドル状態で動作する(ステップS60)。
このアイドル状態での動作によって、マイクロプロセッサ10(発熱機構1)は発熱する。ここで、筐体20内の熱伝播について説明する。図4は、実施の形態1にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図である。
同図に示すように、筐体20内のマイクロプロセッサ10が発熱すると、筐体20内の空気を介した熱伝導、基板30の内層にある電源層やグラウンド層のベタ面への熱伝導が発生する。これにより、筐体20内の温度が上昇する。
スタートアップモード中は、筐体20内の温度が動作保証温度範囲内に上昇するまで、ステップS20〜S60の処理を繰り返し実行する。マイクロプロセッサ10の発熱によって、検出される筐体20内の温度が動作保証温度範囲内(例えば、0℃以上)になると(ステップS30、YES)、低温検知信号送出部5は、マイクロプロセッサ10への低温検知信号の送出を停止する。そして、低温検知信号送出部5は、温度検出部4による温度検出を解除させる。マイクロプロセッサ10は、低温検知信号送出部5から低温検知信号を受信しなくなると、スタートアップモードから通常モードに切り替わり、通常の演算処理動作を開始する(演算処理の実行命令受け付ける状態となる)(ステップS70)。
なお、基板30の上面(下面)が筐体20の側面と平行方向になるよう(基板30の上面が筐体20の底面と垂直方向になるよう)、基板30を筐体20内に設置する場合、発熱電子部品となるマイクロプロセッサ10を基板30の下部(筐体20の底面に近い位置)に配置することによって、マイクロプロセッサ10に温められた空気が筐体20内で対流しやすくなる。これにより、筐体20内の上部に配置された電子部品や半導体部品(部品61など)を効率良く温度上昇させることができる。
また、温度センサ50は、基板30上の何れの位置に配設してもよいが、例えばマイクロプロセッサ10から遠く離れた位置に配設することによって、筐体20内のうち温度上昇しにくい位置での温度を検出できる。これにより、筐体20内において正確に電子部品などの動作温度を保証することが可能となる。
なお、本実施の形態では、筐体20内の温度が動作保証温度範囲であるか否かを温度センサ50が判定したが、マイクロプロセッサ10が判定してもよい。この場合、温度センサ50からマイクロプロセッサ10へは測定した筐体20の温度のみを送信する。そして、測定された筐体20の温度、動作保証温度範囲に基づいて、筐体20内の温度が動作保証温度範囲であるか否かをマイクロプロセッサ10が判定する。
また、本実施の形態では、温度センサ50が動作保証温度記憶部3を備える構成としたが、動作保証温度記憶部3は温度センサ50以外(部品61、マイクロプロセッサ10など)が備える構成としてもよい。この場合、低温検知信号送出部5やマイクロプロセッサ10は、温度センサ50以外が備える動作保証温度記憶部3から動作保証温度を取得して筐体20内の温度が動作保証温度範囲であるか否かを判定する。
このように実施の形態1によれば、筐体20内の温度が動作保証温度範囲外である場合に、マイクロプロセッサ10の発熱を利用して筐体20内の温度が動作保証温度範囲内となるまで筐体20内の温度を上昇させているので、筐体20内の温度を動作保証温度範囲内に制御することが可能となる。
また、マイクロプロセッサ10の発熱を利用して筐体20内の温度を上昇させているので、動作保証温度範囲を下回るような環境下であっても、高価な産業用途品を使用せずに安価に機器(電子部品)の動作を保証できる。したがって、筐体20内の温度制御を簡易な構成で容易に行なうことが可能となる。
実施の形態2.
つぎに、図5を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、スタートアップモード時にマイクロプロセッサ10が他の部品などにアクセスすることによって、実施の形態1の温度制御装置よりも多くの発熱部品を備える構成とする。
図5は、本発明の実施の形態2にかかる温度制御装置の構成を示すブロック図であり、図6は、実施の形態2にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図である。図5および図6の各構成要素のうち図1および図4に示す実施の形態1の温度制御装置100、筐体20と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
実施の形態2の温度制御装置100は、発熱機構1がマイクロプロセッサ10の制御部2に加えて、マイクロプロセッサ10の外部に配置されるメモリ11、FPGA(Field Programmable Gate Array)12を含んでいる。
メモリ11は、電子機器を構成する部品であり、所定の情報を記憶する。FPGA12は、電子機器を構成する部品であり、プログラミング可能なLSI(Large Scale Integration)である。メモリ11、FPGA12は、基板30上に配設される。
メモリ11、FPGA12は、制御部2と接続しており、マイクロプロセッサ10がスタートアップモードとなった際に、制御部2がメモリ11、FPGA12にアクセスすることによってメモリ11、FPGA12が発熱する。すなわち、ここでのメモリ11、FPGA12は、通常の動作(記憶処理、プログラミング処理)に加えてスタートアップモード時には発熱部品(発熱機構1の一部)として動作する。
温度制御装置100において、マイクロプロセッサ10が温度センサ50から低温検知信号を受信しスタートアップモードとなった場合、マイクロプロセッサ10は、図6に示すように、基板30上の周辺の部品(メモリ11、FPGA12)にアクセスする。このとき、マイクロプロセッサ10は、他の周辺回路に影響を与えないよう、メモリ11、FPGA12にアクセスする。
なお、スタートアップモードの際にマイクロプロセッサ10がアクセスする部品はメモリ11、FPGA12に限られず、筐体20内(基板30上)の何れの部品であってもよい。
また、基板30上にFPGA12やPLD(Programmable Logic Device)等のプログラマブルデバイスを搭載する場合、プログラマブルデバイスを内部で独立して動作させるスタートアップモード専用回路(カウンタ回路等)を予め用意しておいてもよい。これにより、スタートアップモード時にスタートアップモード専用回路を動作させることができ、発熱部品を増やすことが可能となる。
このように実施の形態2によれば、電子機器のスタートアップモード時にマイクロプロセッサ10が基板30上の他の部品にアクセスするので、スタートアップモード時の発熱部品が実施の形態1の温度制御装置100よりも多くなる。これにより、電子機器のスタートアップモード時に、多くの発熱部品によって筐体20の温度を上昇させることができ、効率良く迅速に筐体20内の温度制御を行なうことが可能となる。
実施の形態3.
つぎに、図7を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、マイクロプロセッサ10のアイドル動作によって筐体20が動作保証温度に到達するまでに要する時間(以下、動作保証温度到達時間という)を予め算出しておく。そして、スタートアップモード時には、予め算出しておいた動作保証温度到達時間の間、マイクロプロセッサ10のアイドル動作を行なう。
電子機器の周辺温度が定常的に動作保証温度を下回っているような環境下で電子機器を使用する場合、筐体20、基板30、電子部品(部品61、マイクロプロセッサ10)等の形状や物性値から、筐体20内が動作保証温度に達するまでの時間(動作保証温度到達時間)を算出しておく。
例えば、筐体20の周辺温度が一定の場合、動作保証温度到達時間は、電子機器の熱時定数よって求めることができる。具体的には、熱時定数τは、熱抵抗R×熱容量Cの計算式で算出可能である。また、電子機器全体の熱抵抗Rは筐体20、基板30、素子(図示せず)、筐体20内の空気の熱抵抗などから計算でき、熱容量Cは、筐体20、素子、筐体20内の空気の比熱と体積から計算できる。
このようにして算出した動作保証温度到達時間は、マイクロプロセッサ10などに記憶させておく。そして、制御部2は、スタートアップモード時には、記憶しておいた動作保証温度到達時間の間、マイクロプロセッサ10のアイドル動作を行なう。
図7は、実施の形態3にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図である。図7の各構成要素のうち図4に示す実施の形態1の筐体20と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。図7の筐体20は、図4に示した筐体20と比べて、基板30上に温度センサ50を備えていない。
動作保証温度を下回る環境(例えば、筐体20の周辺温度が−5℃)で、電子機器の電源を投入すると、温度制御装置100のマイクロプロセッサ10は、記憶しておいた動作保証温度到達時間の間、スタートアップモードで動作する。これにより、温度センサ50を使用せずに筐体20内の温度を動作保証温度範囲内に制御することが可能となる。
なお、実施の形態3では、実施の形態1で説明した発熱機構1を用いて筐体20内の温度を上昇させてもよいし、実施の形態2で説明した発熱機構1を用いて筐体20内の温度を上昇させてもよい。
また、実施の形態3では、予め算出しておいた動作保証温度到達時間を用いてマイクロプロセッサ10がアイドル動作を行なったが、動作保証温度到達時間は電子機器の電源が投入された後に算出してもよい。この場合、動作保証温度到達時間の算出手段(図示せず)などに予め筐体20、基板30、電子部品等の形状や物性値などを記憶させておく。そして、電子機器の電源投入後に、動作保証温度到達時間の算出手段などによって動作保証温度到達時間を算出し、算出した動作保証温度到達時間を用いてマイクロプロセッサ10がアイドル動作を行なう。
このように実施の形態3によれば、予め算出しておいた動作保証温度到達時間を用いてマイクロプロセッサ10のアイドル動作を行なうので、温度センサ50を用いることなく筐体20内の温度制御を簡易な構成で容易に行なうことが可能となる。
実施の形態4.
つぎに、この発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4では、電子機器が通常動作中に筐体20内の温度が動作保証温度範囲外となった場合に、マイクロプロセッサ10は通常動作を中断してスタートアップモードに切り替える。
実施の形態4では、例えば実施の形態1で説明した図1の温度制御装置100と同様の温度制御装置によって筐体20内の温度を制御するので、温度制御装置の構成の説明を省略する。
電子機器は、筐体20内の温度が動作保証温度範囲内の場合に通常動作を行なう。この間、温度センサ50の温度検出部4は、筐体20内の温度検出を実行し、検出した筐体20内の温度を筐体温度情報として低温検知信号送出部5に入力する。
そして、低温検知信号送出部5は、温度検出部4から入力された筐体温度情報の温度が、動作保証温度記憶部3が記憶する動作保証温度よりも低くなっていないか否かを判断している。
この電子機器の通常動作中に、筐体20の周辺温度が下がったことによって筐体20内の温度が動作保証温度範囲外(動作保証温度を下回った場合)となると、低温検知信号送出部5は、温度検出部4から入力された筐体温度情報の温度が、動作保証温度記憶部3が記憶する動作保証温度よりも低くなっていると判断し、低温検知信号をマイクロプロセッサ10に送信する。
これにより、マイクロプロセッサ10(制御部2)は、通常動作を中断してスタートアップモードに切り替わる。マイクロプロセッサ10は、周辺回路に影響を与えないようアイドル状態で動作する。
アイドル状態で動作している間、温度センサ50の温度検出部4は、筐体20内の温度検出を実行し、検出した筐体20内の温度を筐体温度情報として低温検知信号送出部5に入力する。
そして、低温検知信号送出部5は、温度検出部4から入力された筐体温度情報の温度が、動作保証温度記憶部3が記憶する動作保証温度よりも高くなったか否かを判断する。アイドル状態での動作中に、筐体20内の温度が動作保証温度範囲内になると、低温検知信号送出部5は、温度検出部4から入力された筐体温度情報の温度が、動作保証温度記憶部3が記憶する動作保証温度よりも高くなっていると判断し、マイクロプロセッサ10への低温検知信号の送出を停止する。
マイクロプロセッサ10は、低温検知信号送出部5から低温検知信号を受信しなくなると、スタートアップモードから通常モードに切り替わり通常動作を開始する。そして、温度センサ50の温度検出部4は、筐体20内の温度検出を再開する。
このように、実施の形態4では、筐体20内の温度が動作保証温度範囲外となった場合にマイクロプロセッサ10は通常動作を中断してスタートアップモードに切り替わり、筐体20内の温度が動作保証温度範囲内となった場合にマイクロプロセッサ10はスタートアップモードを中断して通常動作に切り替わる。
このように実施の形態4によれば、電子機器が動作する際には、筐体20内の温度に応じてマイクロプロセッサ10が通常動作とスタートアップモードとを切り替えながら動作するので、筐体20内の温度変化に応じて正確に筐体20内の温度制御を行なうことが可能となる。
実施の形態5.
つぎに、図8および図9を用いてこの発明の実施の形態5について説明する。実施の形態5では、実施の形態1〜4の温度制御装置100に対して基板30上に熱の良導体を配設し、マイクロプロセッサ10から発生する熱を熱の良導体を介して伝播させる。
ここでは、実施の形態5にかかる温度制御装置100の一例として、図4に示した実施の形態1の温度制御装置100の基板30上に熱の良導体を配設した場合について説明する。
図8は、実施の形態5にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図である。図8の各構成要素のうち図4に示す実施の形態1の筐体20と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
実施の形態5の筐体20は、基板30の面内でマイクロプロセッサ10から発生する熱が行き渡りにくい箇所(部品61など)に対して、熱の良導体を配設する。具体的には、マイクロプロセッサ10(発熱電子部品)と部品61の上面に、マイクロプロセッサ10や部品61がヒートパイプ(第1の熱伝播部)7と接触するようヒートパイプ7を設置する。これにより、図9に示すように、熱の良導体であるヒートパイプ7がマイクロプロセッサ10から発生する熱の熱輸送を部品61などに行ない、基板30面の均熱化が可能となる。
なお、実施の形態5では、基板30上に熱の良導体としてヒートパイプ7を設置したが、熱の良導体はヒートパイプ7に限られず、アルミ板やヒートスプレッダを設置してもよい。
このように実施の形態5によれば、基板30上に熱の良導体であるヒートパイプ7を配設し、スタートアップモードとなった場合には、マイクロプロセッサ10から発生する熱をヒートパイプ7を介して基板30上(部品61)に伝播させるので、筐体20内の温度制御を効率良く行なうことが可能となる。
実施の形態6.
つぎに、図10および図11を用いてこの発明の実施の形態6について説明する。実施の形態6では、実施の形態1〜5の温度制御装置100に対して基板30の内層部に熱の良導体を配設し、マイクロプロセッサ10から発生する熱を熱の良導体を介して伝播させる。
ここでは、実施の形態6にかかる温度制御装置100の一例として、図4に示した実施の形態1の温度制御装置100の基板30上に熱の良導体を配設した場合について説明する。
図10および図11は、実施の形態6にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図である。図10および図11の各構成要素のうち図4に示す実施の形態1の筐体20と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
実施の形態6の筐体20は、基板30の材料としてメタルコア基板等の基板30の中間層に金属芯(第2の熱伝播部)8を配置した基板30を使用する。そして、マイクロプロセッサ10は、スタートアップモードとなった場合には、銅コア等の金属芯8をベタグランド(ベタGND)として使用し、マイクロプロセッサ10の発熱機構1とヒートパイプ7を接続させる。これにより、図11に示すように熱の良導体である金属芯8がマイクロプロセッサ10から発生する熱の熱輸送を行ない、基板30面の均熱化が可能となる。
このように実施の形態6によれば、基板30の内層部に熱の良導体である金属芯8を配設し、スタートアップモードとなった場合には金属芯8をベタグランドとして使用するので、マイクロプロセッサ10から発生する熱を金属芯8を介して基板30上(部品61)に伝播させることができる。したがって、筐体20内の温度制御を効率良く行なうことが可能となる。
以上のように、本発明にかかる温度制御装置は、筐体内の温度制御に適している。
実施の形態1にかかる温度制御装置の構成を示すブロック図である。 筐体の外観構成を示す断面図である。 実施の形態1にかかる温度制御装置の温度制御の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図である。 実施の形態2にかかる温度制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図である。 実施の形態3にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図である。 実施の形態5にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図(1)である。 実施の形態5にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図(2)である。 実施の形態6にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図(1)である。 実施の形態6にかかる筐体内での熱伝播を説明するための図(2)である。
符号の説明
1 発熱機構
2 制御部
3 動作保証温度記憶部
4 温度検出部
5 低温検知信号送出部
7 ヒートパイプ
8 金属芯
10 マイクロプロセッサ
11 メモリ
12 FPGA
20 筐体
30 基板
50 温度センサ
61 部品
100 温度制御装置

Claims (6)

  1. 筐体内の温度を制御する温度制御装置において、
    前記筐体内に配設される基板上で前記基板上の部品と協働して所定の演算処理を行うとともに前記筐体内の温度を制御する温度制御部と、
    前記筐体内の温度を検出する温度検出部と、
    を備え、
    前記温度制御部は、前記筐体内の部品に対して動作保証されている動作保証温度よりも低い温度を、前記所定の演算処理を行っている際に前記温度検出部が検出すると前記所定の演算処理を停止して前記筐体内の温度が前記動作保証温度以上となるまでアイドル動作して発熱し自らの温度を上昇させることを特徴とする温度制御装置。
  2. 前記温度制御部は、前記アイドル動作を行っている際に前記温度検出部が前記動作保証温度よりも高い温度を検出すると、前記アイドル動作を停止して前記所定の演算処理を行なうことを特徴とする請求項に記載の温度制御装置。
  3. 前記温度制御部は、前記筐体毎に算出された時間であって自装置に電源が投入されてから前記動作保証温度となるまでに必要なアイドル動作の時間の間、アイドル動作して自らの温度を上昇させることを特徴とする請求項に記載の温度制御装置。
  4. 前記温度制御部は、アイドル動作して自らの温度を上昇させる際、自らが配設される部品とは異なる他の部品にアクセスして前記他の部品を発熱させ前記他の部品の温度を上昇させることを特徴とする請求項に記載の温度制御装置。
  5. 前記筐体内で動作する部品と前記温度制御部とを接続するとともに、前記温度制御部がアイドル動作して発熱する際には前記温度制御部からの熱を前記筐体内で動作する部品に熱伝播させる第1の熱伝播部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の温度制御装置。
  6. 前記温度制御部のグランド線として前記基板の層間に配設されるとともに、前記温度制御部がアイドル動作して発熱する際には前記温度制御部からの熱を前記筐体内で動作する部品に熱伝播させる第2の熱伝播部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の温度制御装置。
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