JP4809068B2 - 被覆キャリヤ - Google Patents

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Description

本発明は、現像剤組成物に関する。より詳細には、乾式粉末加工で製造可能な被覆キャリヤ成分または被覆キャリヤ粒子を含む現像剤組成物に関する。
静電写真プロセス、特にゼログラフィック(電子写真)プロセスが良く知られている。このプロセスは、感光体上に静電潜像を形成することを含む。静電潜像の形成の後、現像、および所望の基材への転写が続く。多くの異なるタイプのゼログラフィック画像形成プロセスが知られている。例えば、絶縁性現像剤粒子、または導電性トナー組成物は、使用する現像システムに合わせて選択される。更に、前記現像剤の組成物は、特に、種々の相対湿度における所望の摩擦帯電量が考慮される。
静電潜像の現像に使用されるキャリヤ粒子は、多くの特許において述べられている(例えば、特許文献1参照)。これらの中で述べられているキャリヤ粒子は、スチールを含み、その上に、フルオロポリマー、スチレンターポリマー、メタクリレート、およびシラン化合物のコーティングを備える種々のコアを含んでいる。これらのコーティングの多くは、急激に悪化してしまう。特に、連続的な電子写真プロセスを用いる場合においては、一部または全部のコーティングが、キャリヤのコアからチップ状、フレーク状となって分離してしまう。その結果、キャリヤは、装置部分や他のキャリヤ粒子との研磨材的な衝突、あるいは接触に失敗してしまう。これらのフレークまたはチップは、一般的に、現像剤混合物より再利用することは出来ない。通常、これらは、キャリヤ粒子の摩擦帯電性能に対して逆効果として働く。コア基材の表面上にキャリヤコーティングが保持されている場合と比べて、得られる像の電荷が低くなる。更にキャリヤコーティングンには、とりわけ相対湿度条件および相対的に低い摩擦帯電量での電荷において、変動し易い摩擦帯電性能を有する、という他の問題があることが知られている。
特許文献2は、キャリヤ粒子の表面に細かく分けられたトナー粒子を密着するキャリヤ組成物を開示する。特に、コートされたキャリヤ粒子や熱可塑性または熱硬化性樹脂粒子の質量に対して、約0.05重量%〜約3重量%であり、平均直径が約30ミクロン〜約1,000ミクロンの間のキャリヤコア粒子を開示する。得られた混合物は、その後、機械的な衝撃および/または静電的な引力によって、樹脂粒子がキャリヤコアに付着するまでドライブレンドされる。その後、混合物は、20分〜約120の間、約320°F〜約650°Fの温度で加熱され、樹脂粒子を溶かして、キャリヤコア上に融合させる。
特許文献3および特許文献4は、摩擦帯電性能の異なる2種のポリマー等のポリマーの混合物を有するキャリヤを開示する。
更に、特許文献5には、約25重量%〜約75重量%で、ヨウ化銅、フッ化銅およびこれらの混合物を含む無色の導電性金属ハロゲン化物を、キャリヤコーティングに添加することが開示される。
米国特許第3,590,000号明細書 米国特許第4,233,387号明細書 米国特許第4,937,166号明細書 米国特許第4,935,326号明細書 米国特許第4,810,611号明細書
上記の先行技術を上回る高い性能を有する現像剤組成物、特に、キャリヤ粒子が望まれている。
本発明のキャリヤ粒子は、例えば、高速カラー電子写真装置、プリンタ、デジタル装置、電子写真とデジタル装置との組み合わせなどを含む、電子写真複写機およびプリンタなどの多くの様々な画像形成装置およびデバイスに用いることができ、これにより良好かつバックグラウンド付着の殆ど無いカラー画像を得ることができる。
本発明は、キャリヤ粒子上に先行技術を上回る高い正の摩擦電荷を生じるという特長を持つ。つまり、例えば電子写真の現像環境において、約150Vと、高い負の摩擦電荷を感光体上に現像されたトナー粒子に与えることができる。更に、高い摩擦荷電値において、キャリヤ粒子の電気的性質の全範囲を、キャリヤ伝導率が10−17〜10−6Ω−1・cm−1、つまり絶縁性から導電性領域にすることができ、キャリヤの摩擦帯電性およびキャリヤの伝導率を変え、また所定のものとすることができる。
本発明は以下に示すものを提供する。コアと、それを覆うナノメートルサイズのシリコーン樹脂を含むポリマーとを含むキャリヤ。;コアと、それを覆うシリコーン樹脂を含む少なくとも1つのポリマーコーティングとを含み、樹脂が約300〜約3,000nmの平均粒径を持つキャリヤ。;(1)キャリヤコアおよびそれを覆うポリマーコーティングと、(2)トナーと、を含み、ポリマーが、その中に分散したおよび/またはその上に載せたシリコーン樹脂を含む現像剤。;キャリヤの摩擦帯電性を低下させる方法であって、コアとそれを覆う少なくとも1つのポリマーとを含むキャリヤに、シリコーン樹脂を加える工程を含む方法。;シリコーン樹脂の直径が約300〜約1,000nmであり、シリコーン樹脂が粉状であるキャリヤ。;シリコーン樹脂の直径が400〜約800nmであるキャリヤ。;ポリマーがポリメタクリル酸アルキルであるキャリヤ。;ポリマーがポリメタクリル酸メチルであるキャリヤ。;ポリマーがポリマー類の混合物を含むキャリヤ。;混合物が約2〜約5種類のポリマー類を含むキャリヤ。;“少なくとも1つ”が1種類であるキャリヤ。;ポリマーコーティングの重量が約0.1〜約20重量%であるキャリヤ。;ポリマーコーティングの重量が約1〜約3重量%であるキャリヤ。;ポリマーコーティングが、その中に分散させたシリコーン樹脂を含むキャリヤ。;コアが、金属、金属酸化物、またはフェライトであるキャリヤ。;摩擦帯電が約20〜約50μC/gであるキャリヤ。;摩擦帯電が約+25〜約+35μC/gであるキャリヤ。;先に示したキャリヤとトナーとを含む現像剤。;トナーが熱可塑性樹脂と着色剤とを含む現像剤。;着色剤が顔料であり、樹脂がスチレン共重合体またはポリエステルである現像剤。;キャリヤコアが、鉄、フェライト類、スチール、およびニッケルから成る群より選ばれる現像剤。;キャリヤの摩擦帯電が約+20〜約+35μC/gであり、トナーの摩擦帯電が約−20〜約−35μC/gである現像剤。;“少なくとも1つ”が2種類であるキャリヤ。;第2ポリマーが、アクリル酸スチレン、メタクリル酸スチレン、またはフッ素ポリマーを含むキャリヤ。;第2ポリマーがポリウレタンを含み、ポリウレタンが、必要に応じてその中に分散した伝導性成分を含むキャリヤ。;第2コーティングがポリウレタン/ポリエステルを含むキャリヤ。;前述の現像剤を用いて画像を現像する工程を含む画像形成法。;前記コアと、前記シリコーン樹脂を含む前記コーティングとの、乾式混合および加熱による、前述のキャリヤの製造法。;シリコーン樹脂がアルキルシルセスキオキサンであるキャリヤ。;樹脂の含有量が約0.05〜約0.50重量%であり、アルキルが1〜約12の炭素原子を含むキャリヤ。;樹脂の含有量が約0.15〜約0.35重量%であるキャリヤ。;樹脂の含有量が約0.20〜約0.30重量%であるキャリヤ。;シリコーン樹脂がアルキルトリアルコキシシランであるキャリヤ。;アルキルおよびアルコキシが約1〜約12個の炭素原子を有するキャリヤ。;樹脂の含有量がポリマーコーティングの約10〜約30重量%であり、ポリマーコーティングがポリメタクリル酸メチル(PMMA)であるキャリヤ。;約22〜約38μC/gの摩擦電荷を持つキャリヤであって、この電荷は約47〜約60μC/gから低下させたものであり、約10−8〜約10−9Ω−1・cm−1、または約10−6〜約10−11Ω−1・cm−1の伝導率を有するキャリヤ。;低下が約15〜約25μC/gである方法。;シリコーン樹脂がメチルシルセスキオキサン(methylsilsesquioxane)であるキャリヤ。;シリコーン樹脂がメチルシルセスキオキサンであるキャリヤ。;荷電要素と、光導電性要素と、画像形成要素と、現像要素と、転写要素と、を含む電子写真装置であって、現像要素がトナーとキャリヤとを含む現像剤を含み、キャリヤが、コアと、それを覆う、シリコーン樹脂とポリマーと第2ポリマーとを含むポリマーコーティングとを含み、必要に応じてシリコーン樹脂が約300〜約3,000nmの平均粒径を持つ電子写真装置。;ポリマーコーティングの重量が約0.1〜約20重量%であるキャリヤ。;ポリマーコーティングの重量が約1〜約3重量%であるキャリヤ。;ポリマーコーティングが、PMMAなどの第1ポリマーと、その中に分散させたシリコーン樹脂とを含み、樹脂の量を、例えば、約10〜約60重量%、より詳細には約10〜約30重量%とするキャリヤ。;コアが、金属、金属酸化物、またはフェライトであるキャリヤ。
本発明は、一般的に、現像剤組成物に関する。例えば、乾式粉末加工で製造可能な被覆キャリヤ成分または被覆キャリヤ粒子を含む現像剤組成物に関するものであって、この被覆は、TOSPEARL XC99−A8808(登録商標)、TOSPEARL 105(登録商標)、またはTOSPEARL 120(登録商標)(GEシリコーンズ(GE Silicones)製のシリコーンポリマー)などのシリコーン樹脂または樹脂類を含むポリマーまたはその混合物である。TOSPEARL(登録商標)は、加水分解および縮合して球状の樹脂粒子としたアルキルトリアルコキシシランで、単分散を特徴とする粒子である。TOSPEARL(登録商標)は、三次元的に広がったシロキサン結合の網目構造を持ち、ケイ素原子が1個のメチル基と結合可能で、例えば次の構造式でRがメチルの場合のような、無機物と有機物の中間的な構造を持つものと考えられる。
Figure 0004809068
アルキルトリアルコキシシランはまた、ケイ素原子に結合した一繋がりの炭素原子の数によってアルキル接頭辞の変わる物質と見ることができ、東芝シリコーン(株)によっても製造され、約200〜約3,000nm、詳細には約300〜約1,000nm、より詳細には約400〜約800nm、更に詳細には約500nmの中位粒径を持つ微粉末で、メチルシルセスキオキサンであるTOSPEARL XC99−A8808(登録商標)などである。より詳細には、本発明は、組成物、詳細には、コアと、それを覆う少なくとも1つのポリマーとを含むキャリヤ組成物に関するものであり、更にポリマー中に分散させた、またはその上に載せた、本件に示すような適当な平均粒径、例えば約300〜約2,000nm、詳細には約400〜約1,000nm、より詳細には約500〜約700nmのシリコーンポリマーを含む。本件に開示のシリコーン樹脂を含むキャリヤ粒子は、キャリヤまたは現像剤の伝導率に影響を与えず、または低下させることなく、摩擦帯電性を大きく変えることができる。シリコーンポリマーはナノメートルサイズであるため、シリコーンをバインダ樹脂に加えて加工すると、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などの融着したポリマーコーティング中にシリコーンビーズが埋め込まれ、シリコーン粒子をキャリヤ表面にしっかりと付着させることができる。また、ポリマーコーティング中にシリコーン樹脂または樹脂類を加えることで現像剤の摩擦帯電特性の向上が可能であり、実施の形態では、キャリヤ伝導率、現像剤の相対湿度感受性、また他の機能性など、キャリヤの性質に悪影響を及ぼすことなく、キャリヤの摩擦帯電を所定の値に調節することができる。
本実施形態において、キャリヤ粒子は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などのポリマーのコーティングで周囲を覆ったコアを含むものである。シリコーンポリマー成分があることで、約20〜約90%の相対湿度における現像剤の摩擦帯電応答性が高まり、キャリヤコーティング中にシリコーン粒子を含まないキャリヤに比べて伝導率の範囲が変わりにくく、更に、キャリヤの伝導率範囲が約10−11〜約10−6Ω−1・cm−1であるキャリヤが可能となる。周囲にポリマーコーティングを備えた本発明のキャリヤに伴う長所としては、低い摩擦帯電、例えば、キャリヤの摩擦帯電がおよそプラス(正電荷)約47〜約60マイクロクーロン(μC)/g、または約53μC/gと、当初の帯電より、例えば約15〜約25μC/g下がることが挙げられる。つまり、当初のキャリヤ電荷が約50μC/gならば、この電荷を、シリコーン樹脂を加えた後には約30μC/gに低下させることができる。コアとポリマーコーティングとシリコーン樹脂の全重量に対して約0.06〜約0.5重量%のシリコーン樹脂を含むキャリヤコーティングの、公知のファラデーケージ法で求めた摩擦帯電範囲は、約23〜約47μC/gである。
本実施形態において、例えば、トナー粒子と、例えば粉末被覆法で調製したキャリヤ粒子とを含む現像剤組成物に関するものであって、キャリヤ粒子は、ある種のコーティングで覆ったコアを含むものである。キャリヤ粒子は次のように調製する。低密度の多孔性で磁性の、または磁気的に引き寄せられる金属コアキャリヤ粒子を、被覆キャリヤ粒子の重量に対して、例えば約0.05〜約3重量%のある種のポリマー類と混合する。このとき少なくとも1つのポリマーは、機械的衝突または静電引力によってキャリヤコアに付着する限界までシリコーン樹脂を含むものである。得られたキャリヤコア粒子とポリマーとの混合物を、例えば約200〜約625度F(約93.3〜約329℃)、望ましくは約400度F(約204℃)の温度で、効果的な時間、例えば約10〜約60分間加熱し、ポリマーを溶融してキャリヤコア粒子に融着させる。被覆したキャリヤ粒子を放冷後、得られたキャリヤ粒子を分級して、所望の粒径、例えば、直径約50〜約200μmとする。
本実施形態のキャリヤおよび現像剤には、様々な適当な固体コアキャリヤ材料を用いることできる。コアの重要な特性としては、トナー粒子を正または負に帯電させるものであること、電子写真装置中の現像剤リザーバ内で好ましい流動性となるキャリヤコアであることが挙げられる。更に注目すべきキャリヤコアの性質は、例えば、磁気ブラシ現像工程で磁気ブラシを形成できるような適当な磁性を持つこと、また、キャリヤコアが好ましい機械的エージング特性を持つこと、更に、例えば、キャリヤと適当なトナーとを含む現像剤が高い導電率となるような適当なコア表面形状であることである。使用可能なキャリヤコアの例としては、鉄またはスチール(ヘガニーズ・コーポレーション(Hoeganaes Corporation)製の鉄またはスチール粉末など)、フェライト類(D.M.スチュワード・コーポレーション(D.M. Steward Corporation)またはパウダーテック・コーポレーション(Powdertech Corporation)製の、例えば約11%の酸化銅と19%の酸化亜鉛と70%酸化鉄とを含むCu/Znフェライト、パウダーテック・コーポレーション製のNi/Znフェライト、パウダーテック・コーポレーション製の、例えば約14%の酸化ストロンチウムと86%の酸化鉄とを含むSr(ストロンチウム)フェライト、Baフェライトなど)、マグネタイト類(例えば、ヘガニーズ・コーポレーション(スウェーデン)製)、ニッケル、それらの混合物、等が挙げられる。望ましいキャリヤコアとしては、平均粒径が、例えば約30〜約400μm、より詳細には約60〜約100μmの、フェライト類、海綿鉄、またはスチールグリットが挙げられる。
ポリマーまたはそれらの混合物をキャリヤコア上に加える方法は、順に行うことができ、2種類のポリマーを用いる場合は、2つのポリマーの一方を第1工程で表面に融着し、続く融着操作で、第2のポリマーを表面に融着する。あるいは添加工程を1回の融着で行っても良い。
シリコーン樹脂またはポリマーの含有量は一般に、コアとポリマーコーティングとシリコーン樹脂との全重量に対して、約0.06〜約0.5重量%、より詳細には約0.2〜約0.3重量%であり、シリコーン樹脂またはポリマーとしては、例えば、アルキルおよびアルコキシの炭素原子が約1〜約18、または約1〜約10であるアルキルトリアルコキシシラン、より詳細には、中位粒径が約300〜約3,000nm、詳細には約300〜約1,000nm、より詳細には約400〜約800nm、更に詳細には約500nmであるメチルシルセスキオキサン、例えば、TOSPEARL XC99−A8808(登録商標)、TOSPEARL 105(登録商標)、およびTOSPEARL 120(登録商標)が挙げられる。これによりキャリヤの伝導率を変えることなく、摩擦帯電の低い、例えば約15〜約25μC/g低いキャリヤが生成する。
実施の形態において、キャリヤコーティングの中に、様々な公知の電荷増強添加剤、例えば、4級アンモニウム塩、より詳細には、ジステアリルジメチルアンモニウム=メチル硫酸塩(DDAMS)、ビス[1−[(3,5−二置換−2−ヒドロキシフェニル)アゾ]−3−(一置換)−2−ナフタレノールシリコーンポリマー(2−)]=クロム酸塩(1−)、アンモニウム、ナトリウム、および水素(TRH)、セチルピリジニウム=クロリド(CPC)、FANAL PINK(登録商標)D4830、等、また本件に挙げる多くの特許に示されているものなど、更に他の効果的な公知の電荷増強剤または添加剤を加えても良い。電荷増強添加剤の量は、様々な効果的な量、例えば、ポリマーと伝導性添加剤と電荷添加成分との合計重量の、例えば約0.05〜約15重量%、また約0.1〜約3重量%とすることができる。様々な公知の電荷増強添加剤を加えると、キャリヤの摩擦帯電を更に高め、これにより、例えば電子写真現像サブシステム中のトナーに与えられる負の摩擦帯電を更に大きくすることができる。
使用する第2ポリマーの例としては、ポリメタクリル酸またはアクリル酸モノアルキルまたはジアルキル類、ポリウレタン類、フルオロカーボンポリマー類(例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリペンタフルオロスチレンなど)、ポリエチレン、ポリエチレン−コ−酢酸ビニル、ポリフッ化ビニリデン−コ−テトラフルオロエチレン、等、またその他公知の適当なポリマー類が挙げられる。本件では詳細には示さないが、その内容を全て本件に引用して援用する、本件で言及の米国特許第4,937,166号および米国特許第4,935,326号に記載のものなど、他の公知の関連ポリマー類も使用できる。
ポリマーまたはその混合物、例えば2〜約5種、望ましくは2種のポリマーコーティングをキャリヤ粒子表面に塗布するには、様々な有効かつ適当な方法を用いることができる。この目的に適う典型的な操作の例としては、カスケードロール混合、タンブリング、ミリング、シェイキング、静電パウダクラウド噴霧、流動床、静電ディスク処理、および静電カーテンによる、キャリヤコア材料と、ポリマー類およびシリコーン樹脂成分との配合が挙げられる。
トナーバインダの代表例としては熱可塑性樹脂が挙げられ、これをキャリヤと混合して現像剤組成物とする。このようなバインダとしては、スチレンを主材料とした樹脂、アクリル酸スチレン類、メタクリル酸スチレン類、スチレン−ブタジエン類、ポリアミド類、エポキシ樹脂、ポリウレタン類、ジオレフィン類、ビニル樹脂、また、ジカルボン酸と、ジフェノールを含むジオールとの重合エステル化より得られる生成物などのポリエステル類が挙げられる。
一般に、約1〜約5重量部のトナー粒子を約10〜約300重量部のキャリヤ粒子と混合する。
トナー粒子用の着色剤としては、顔料、染料、またはそれらの混合物など、数多くの公知の適当な着色剤、望ましくは顔料を用いることができる。着色剤としては、例えば、カーボンブラック、酸化鉄、マグネタイト、およびそれらの混合物、公知のシアン、マゼンタ、イエロー顔料および染料が挙げられる。着色剤は、望ましくはカーボンブラックであり、トナー組成物を強く着色するのに十分な含有量でなければならない。このため、着色剤の含有量は、トナー成分の全重量の、例えば約1〜約20重量%、より詳細には約5〜約12重量%とすることができる。しかし、着色剤の量をこれより少なくまたは多くしても良い。
樹脂粒子の含有量は、十分かつ有効な量であり、例えば、REGAL330(登録商標)等のカーボンブラックなどの顔料または着色剤を10重量%含む場合、バインダ材料を約90重量%とする。一般にトナー組成物は、約85〜約97重量%のトナー樹脂粒子と、約3〜約15重量%のカーボンブラックなどの着色剤粒子とを含む。
実施の形態において、本発明の現像剤組成物を用いて得た画像、特にカラー画像は、例えば、良好な一様性(solids)、優れたハーフトーン、およびバックグラウンド付着が許容可能な程度または殆どない好ましい線解像度、良好な彩度、優れた色強度、例えば100万画像形成サイクルの長期に亘って一定した色彩度および強度、などの性質を持つ。
<実施例1>
〔0.06重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL 105(登録商標))と0.54重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
5リットルのM5Rブレンダ(ケンタッキー州フローレンス、リトルフォード・デイ・インク(Littleford Day Inc.)製)中で、10重量%のシリコーン樹脂、より詳細には中位粒径約400〜約800nmのメチルシルセスキオキサン(ニューヨーク州ウォーターフォード、GEシリコーンズ・インク製、TOSPEARL 105(登録商標))と、90重量%のポリメタクリル酸メチル(綜研化学(株)製、MP−116)とを混合してポリマープレミックスを調製した。ポリマープレミックス生成物は400rpmで4分間混合した。
次に、上記で調製したシリコーンポリマープレミックス326.6gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア(ヘガニーズ製)120ポンド(54.5kg)と配合してコア/ポリマープレミックスを調製し、これをマンソン(Munson)型ブレンダ(ニューヨーク州ウティカ、マンソン・マシーナリー・カンパニー・インク(Munson Machinery Company Inc.)製、型番MX−1)中で混合した。この実施例および以下全ての実施例において、コアの大きさは標準レーザー回折法で求めた。混合は27.5rpmで30分間行った。スチールコア上にポリマープレミックスが均一に分散し、静電気によって付着していることを目視観察により確認した。
得られた混合物を次に、内径7インチ(17.8cm)の回転炉(ニューヨーク州ランカスター、ハーパー・インターナショナル・インク(Harper International Inc.)製)中、6rpm、供給速度650g/分、炉の角度0.6度の条件下で加工した。表示の条件(rpm、供給速度、および角度)は、コーティングをキャリヤコアへ融着させる際に望ましいパラメータである滞留時間と体積負荷とを決定する主要な因子である。滞留時間は、炉のマッフル部(加熱部)でのコア/ポリマー混合物の重量と、材料の供給速度との比として算出する。上記の設定値より得られた上記のキャリヤの滞留時間は27.5分であった。上記の設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の9.14%であった。この条件下で炉を通過させる際のコア/ポリマー混合物の最高流動床温度は452度F(233℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。こうしてコア上に連続した均一なポリマーコーティングを生成した。
最終生成物は、0.06重量%のTOSPEARL 105(登録商標)と0.54重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計0.6重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとTOSPEARL 105(登録商標)とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、10%のTOSPEARL 105(登録商標)と90%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。この実施例および以下全ての実施例におけるこのキャリヤの重量%は、融着キャリヤとキャリヤコアとの重量の差を、融着キャリヤ重量で割って求めた。
この実施例および以下全ての実施例においては、次に、上記で調製した被覆キャリヤ100gを、体積中央粒径(体積平均粒径)8.45μmのシアントナー4.5gと混合して現像剤組成物を調製した。シアントナーはポリトンC(Polytone-C)シアン15:3顔料を含むもので、ポリトンは、直鎖状ビスフェノールAプロピレンオキシドフマル酸エステルポリマーの反応性押し出しより得られた部分架橋(約32%)ポリエステル樹脂である。トナー組成物に、外側表面添加剤として、1.93重量%の粒径40nmの疎水性チタニアと、3.36重量%の粒径30nmの疎水性シリカと、0.1重量%の粒径12nm疎水性シリカと、0.5重量%のステアリン酸亜鉛とを加えた。最終トナー組成物のメルトフローインデックスは9であった。この現像剤を、例えば、50%RH、70度F(21℃)で1時間、状態調節した。得られた現像剤を、4オンス(120cc)のジャーに入れ、ペイントシェーカ上、715rpmで振とうし、20分後に0.30gの被覆キャリヤ試料を取り出した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で39.8μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、7.43×10−9Ω−1・cm−1であった。故にこのキャリヤ粒子は導電性であった。
<実施例2>
〔0.42重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL 105(登録商標)と0.98重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1の操作を繰り返し、実施例1に述べたように、30重量%のシリコーン樹脂、中位粒径約400〜約800nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL 105(登録商標))と、70重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス762gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア120ポンド(54.5kg)と混合し、コア/ポリマープレミックスを調製した。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようにキャリヤと混合し、融着させた。実施例1の設定値(炉の角度、炉のrpm、コア/ポリマー混合物の供給速度)で炉を通過させる際のコア/ポリマー混合物の滞留時間は32.4分であった。これと同じ設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の10.9%であった。この条件下での材料の最高流動床温度は448度F(231℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終生成物は、0.42重量%のTOSPEARL 105(登録商標)と0.98重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.4重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとTOSPEARL 105(登録商標)とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、30%のTOSPEARL 105(登録商標)と70%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1の方法に従って現像剤を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で31.4μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、2.57×10−10Ω−1・cm−1であった。
<実施例3>
〔0.18重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL 105(登録商標))と0.42重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1に述べたように、30重量%のシリコーン樹脂、中位粒径約400〜約800nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL 105(登録商標))と、70重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス326.6gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア120ポンド(54.5kg)と混合し、コア/ポリマープレミックスを調製した。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようにキャリヤと混合し、融着させた。実施例1に述べた設定値(炉の角度、rpm、および供給速度)で炉を通過させる際のコア/ポリマー混合物の滞留時間は27.6分であった。これと同じ設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の8.8%であった。この条件下での材料の最高流動床温度は454度F(234℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.18重量%のTOSPEARL 105(登録商標)と0.42重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計0.6重量%のポリマーコーティングを表面に備えた上記のキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとTOSPEARL 105(登録商標)とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、30%のTOSPEARL 105(登録商標)と70%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で33.9μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、1.09×10−8Ω−1・cm−1であった。
<実施例4>
〔0.14重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL 105(登録商標))と1.26重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1に述べたように、10重量%のシリコーン樹脂、詳細には中位粒径約400〜約700nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL 105(登録商標))と、90重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス762gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア120ポンド(54.5kg)と混合し、コア/ポリマープレミックスを調製した。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようにキャリヤと混合し、融着させた。実施例1に述べた設定値(炉の角度、rpm、および供給速度)での材料の滞留時間は39.6分であった。これと同じ設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の13.2%であった。この条件下で炉を通過させる際のコア/ポリマー混合物の最高流動床温度は440度F(227℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.14重量%のTOSPEARL 105(登録商標)と1.26重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.4重量%のポリマーコーティングを表面に備えた上記のスチールキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとTOSPEARL 105(登録商標)とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、10%のTOSPEARL 105(登録商標)と90%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で37.3μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、3.98×10−10Ω−1・cm−1であった。
<実施例5>
〔0.1重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と1重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1に述べたように、9重量%の中位粒径約400〜約1,000nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標)、ニューヨーク州ウォーターフォード、GAシリコーンズ・インク製)と、91重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス598.7gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア120ポンド(54.5kg)と混合し、コア/ポリマープレミックスを調製した。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようにキャリヤと混合し、融着させた。実施例1に述べた設定値(炉の角度、rpm、および供給速度)で炉を通過させる際のコア/ポリマー混合物の滞留時間は28.2分であった。これと同じ設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の9.38%であった。この条件下での材料の最高流動床温度は441度F(227℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.1重量%のTOSPEARL XC99−A8808(登録商標)と1重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.1重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとXC99−A8808とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、9%のXC99−A8808と91%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で40.4μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、5.23×10−9Ω−1・cm−1であった。
<実施例6>
〔0.2重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と1重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1に述べたように、17重量%の中位粒径約400〜約1,000nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と、83重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス653.2gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア120ポンド(54.5kg)と混合し、コア/ポリマープレミックスを調製した。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようにキャリヤと混合し、融着させた。実施例1に述べた設定値(炉の角度、rpm、および供給速度)で炉を通過させる際のコア/ポリマー混合物の滞留時間は26.5分であった。これと同じ設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の8.8%であった。この条件下での材料の最高流動床温度は441度F(227℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.2重量%のTOSPEARL XC99−A8808(登録商標)と1重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.2重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとXC99−A8808とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、17%のXC99−A8808と83%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で39.2μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、8.42×10−9Ω−1・cm−1であった。
<実施例7>
〔0.3重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と1重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1に述べたように、23重量%の中位粒径約400〜約1,000nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と、77重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス707.6gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア120ポンド(54.5kg)と混合し、コア/ポリマープレミックスを調製した。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようにキャリヤと混合し、融着させた。実施例1に述べた設定値(炉の角度、rpm、および供給速度)で炉を通過させる際のコア/ポリマー混合物の滞留時間は、27.8分であった。これと同じ設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の9.26%であった。この条件下での材料の最高流動床温度は440度F(227℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.3重量%のTOSPEARL XC99−A8808(登録商標)と1重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.3重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとXC99−A8808とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、23%のXC99−A8808と77%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で34.6μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、5.20×10−9Ω−1・cm−1であった。
<実施例8>
〔0.4重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と1重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1に述べたように、29重量%の中位粒径約400〜約1,000nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と、71重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス762gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア120ポンド(54.5kg)と混合し、コア/ポリマープレミックスを調製した。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようにキャリヤと混合し、融着させた。実施例1に述べた設定値(炉の角度、rpm、および供給速度)で炉を通過させる際のコア/ポリマー混合物の滞留時間は27.8分であった。これと同じ設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の9.26%であった。この条件下での材料の最高流動床温度は439度F(226℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.4重量%のTOSPEARL XC99−A8808(登録商標)と1重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.4重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとXC99−A8808とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、29%のXC99−A8808と71%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で32.9μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、1.26×10−9Ω−1・cm−1であった。
<実施例9>
〔0.5重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と1重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1に述べたように、33重量%の中位粒径約400〜約1,000nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と、67重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス816.5gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア120ポンド(54.5kg)と混合し、コア/ポリマープレミックスを調製した。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようなキャリヤと混合し、融着させた。実施例1に述べた設定値(炉の角度、rpm、および供給速度)で炉を通過させる際のコア/ポリマー混合物の滞留時間は27.6分であった。これと同じ設定値での炉の体積負荷は炉の全容量の9.2%であった。この条件下での材料の最高流動床温度は443度F(228℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.5重量%のTOSPEARL XC99−A8808(登録商標)と1重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.5重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとXC99−A8808とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、33%のXC99−A8808と67%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で31.7μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、1.48×10−9Ω−1・cm−1であった。
<実施例10>
〔0.2重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と2重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1に述べたように、9重量%の中位粒径約400〜約1,000nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と、91重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス1,197.5gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア120ポンド(54.5kg)と混合し、コア/ポリマープレミックスを調製した。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようにキャリヤと混合し、融着させた。実施例1に述べた設定値で炉を通過させる際のコア/ポリマー混合物の滞留時間は28.5分であった。これと同じ設定値(炉の角度、rpm、および供給速度)での炉の体積負荷は炉の全容量の9.5%であった。この条件下での材料の最高流動床温度は405度F(207℃)であり、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.2重量%のTOSPEARL XC99−A8808(登録商標)と2重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計2.2重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとXC99−A8808とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、9%のXC99−A8808と91%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で36.9μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、1.32×10−10Ω−1・cm−1であった。
<実施例11>
〔0.22重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL 105(登録商標))と0.88重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1に述べたように、20重量%の中位粒径約400〜約800nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL 105(登録商標))と、80重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス49.9gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア10ポンド(4.54kg)と配合し、5リットルのM5Rブレンダ(リトルフォード・デイ・インク製)中で混合してコア/ポリマープレミックスを調製した。混合は220rpmで10分間行った。スチールコア上にポリマープレミックスが均一に分散し、静電気によって付着していることを目視観察により確認した。
得られたキャリヤ混合物を次に、内径3インチ(76.2mm)の回転炉(ニューヨーク州ランカスター、ハーパー・インターナショナル・インク製)中、管の回転数6rpm、供給速度43g/分、炉の角度0.4度の条件下、温度450度F(232℃)の設定値で加工し、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.22重量%のTOSPEARL 105(登録商標)と0.88重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.1重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとTOSPEARL 105(登録商標)とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、20%のTOSPEARL 105(登録商標)と80%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で31.6μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、3.42×10−9Ω−1・cm−1であった。
<実施例12>
〔0.22重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL 120(登録商標))と0.88重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
実施例1に述べたように、20重量%の中位粒径約1,700〜約3,000nmのメチルシルセスキオキサン(ニューヨーク州ウォーターフォード、GEシリコーンズ・インク製、TOSPEARL 120(登録商標))と、80重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とのポリマープレミックスを調製した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス49.9gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア10ポンド(4.54kg)と配合し、5リットルのM5Rブレンダ(リトルフォード・デイ・インク製)中で混合してコア/ポリマープレミックスを調製した。混合は220rpmで10分間行った。スチールコア上にポリマープレミックスが均一に分散し、静電気によって付着していることを目視観察により確認した。
得られた混合物を次に、内径3インチ(76.2mm)の回転炉(ニューヨーク州ランカスター、ハーパー・インターナショナル・インク製)中、管の回転数6rpm、供給速度43g/分、炉の角度0.4度の条件下、温度450度F(232℃)の設定値で加工し、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.22重量%のTOSPEARL 120(登録商標)と0.88重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.1重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとTOSPEARL 120(登録商標)とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、20%のTOSPEARL 120(登録商標)と80%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で37.9μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、2.21×10−11Ω−1・cm−1であった。
<実施例13>
〔0.2重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と1重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
130リットルの130Dブレンダ(ケンタッキー州フローレンス、リトルフォード・デイ・インク製)中で、17重量%の中位粒径約400〜約1,000nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と、83重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とを混合してポリマープレミックスを調製した。ポリマープレミックス生成物は、プラウ速度156rpm、チョッパー速度2,600rpmで4分間混合した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス653gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア120ポンド(54.5kg)と混合してコア/ポリマープレミックスを調製した。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようにキャリヤと混合し、融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.2重量%のTOSPEARL XC99−A8808(登録商標)と1重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.2重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとXC99−A8808(登録商標)とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、17%のXC99−A8808と83%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で37.1μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、8.25×10−9Ω−1・cm−1であった。
<実施例14>
〔0.2重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と1重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
130リットルの130Dブレンダ(ケンタッキー州フローレンス、リトルフォード・デイ・インク製)中で、17重量%の中位粒径約400〜約1,000nmのメチルシルセスキオキサン(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と、83重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とを混合してポリマープレミックスを調製した。ポリマープレミックス生成物は、プラウ速度156rpm、チョッパー速度2,600rpmで4分間混合した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス8,883.1gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア1,632ポンド(740.9kg)と配合し、マンソン型ブレンダ(ニューヨーク州ウティカ、マンソン・マシーナリー・カンパニー・インク製、型番700−THX−15−SS)中で混合してコア/ポリマープレミックスを調製した。混合は9rpmで30分間行った。得られたコア/ポリマープレミックスを、実施例1に述べたようにキャリヤと混合し、融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.2重量%のTOSPEARL XC99−A8808(登録商標)と1重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.2重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとXC99−A8808(登録商標)とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、17%のXC99−A8808と83%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で37.6μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、3.91×10−9Ω−1・cm−1であった。
<実施例15>
〔0.2重量%のシリコーン樹脂(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と1重量%のポリメタクリル酸メチルとを被覆したキャリヤの調製〕
130リットルの130Dブレンダ(ケンタッキー州フローレンス、リトルフォード・デイ・インク製)中で、17重量%の中位粒径約400〜約1,000nmのメチルシルセスキオキサン樹脂(TOSPEARL XC99−A8808(登録商標))と、83重量%のポリメタクリル酸メチル(MP−116)とを混合してポリマープレミックスを調製した。ポリマープレミックス生成物は、プラウ速度156rpm、チョッパー速度2,600rpmで4分間混合した。
次に、上記で調製したポリマープレミックス8,883.1gを、体積中央粒径82μmの不規則形スチールコア1,632ポンド(740.9kg)と配合し、マンソン型ブレンダ(ニューヨーク州ウティカ、マンソン・マシーナリー・カンパニー・インク製、型番700−THX−15−SS)中で混合してコア/ポリマープレミックスを調製した。混合は9rpmで30分間行った。
得られたコア/ポリマープレミックスを、内径16インチ(40.6cm)の回転炉(ニューヨーク州ランカスター、ハーパー・インターナショナル・インク製、型番NOU−16D165−RTA−WC−10)中、管の回転数6rpm、供給速度1,000ポンド(454kg)/時、炉の角度0.6度の条件下で、キャリヤに融着し、これによりポリマーを溶融してコアに融着させた。
最終キャリヤ生成物は、0.2重量%のTOSPEARL XC99−A8808(登録商標)と1重量%のポリメタクリル酸メチルとから成る、合計1.2重量%のポリマーコーティングを表面に備えたキャリヤコアを含むものであった。故に、本件に示すポリメタクリル酸メチルとXC99−A8808(登録商標)とのポリマープレミックスから成る前述のポリマーコーティングは、17%のXC99−A8808と83%のポリメタクリル酸メチルとから成るものであった。
次に、実施例1に述べたように現像剤組成物を調製した。次に、キャリヤ粒子上の摩擦電荷を公知のファラデーケージ法で求めたところ、キャリヤ上で35.1μC/gの負電荷が測定された。更に、キャリヤ粒子で0.1インチ(2.54mm)の磁気ブラシを形成し、ブラシに30Vの電位を印加して測定したキャリヤの伝導率は、5.20×10−9Ω−1・cm−1であった。

Claims (3)

  1. コアと、前記コアを覆うポリマーコーティングと、を含むキャリヤであって、前記ポリマーコーティングは、シリコーン樹脂とポリメタクリル酸メチルとを含み、前記シリコーン樹脂は、次の構造式で示され、式中、Rがメチルである、約300〜約3,000nmの平均粒径を持つメチルシルセスキオキサンの重合体であることを特徴とするキャリヤ。
    Figure 0004809068
  2. 請求項1に記載のキャリヤであって、前記粒径は約300〜約1,000nmであり、前記シリコーン樹脂は粉状であることを特徴とするキャリヤ。
  3. (1)キャリヤコアおよび前記キャリヤコアを覆うポリマーコーティング層と、(2)トナーと、を含む現像剤であって、
    前記ポリマーは、ポリメタクリル酸メチル中に分散させたメチルシルセスキオキサンの重合体を含むことを特徴とする現像剤。
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