JPH0545936A - 静電潜像現像方法 - Google Patents

静電潜像現像方法

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JPH0545936A
JPH0545936A JP3202893A JP20289391A JPH0545936A JP H0545936 A JPH0545936 A JP H0545936A JP 3202893 A JP3202893 A JP 3202893A JP 20289391 A JP20289391 A JP 20289391A JP H0545936 A JPH0545936 A JP H0545936A
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carrier
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toner
resin
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JP3202893A
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Mayumi Tanaka
真由美 田中
Takeki Okuyama
雄毅 奥山
Isao Endo
勇雄 遠藤
Kenji Tsujita
賢治 辻田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、経時的に安定な現像性を有
し、トナーのキャリアへのトナースペントのないトナー
飛散も発生しない、高濃度、高画質の現像が可能な静電
潜像現像方法を提供することにある。 【構成】 キャリアとして芯材粒子の表面にシリコーン
系樹脂を含有する樹脂被覆層を機械的衝撃力により被覆
して成る、重量平均粒子径が60μm以下のキャリアを使
用することから成る静電潜像現像方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法等に適用される静電潜像現像方法に関す
る。さらに詳しくは形成された静電潜像を2成分現像剤
を用いて、非接触現像する現像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2成分現像剤を用いて静電潜像を現像す
る方法としては、現像剤搬送体上に形成された現像剤層
を前記潜像を担持した像担持体表面に接触させて現像す
る方法と、像担持体と現像剤層とを非接触状態に維持
し、交番電界を印加して現像する方法とがある。該非接
触現像の場合薄層で均一な、穂立ち高さが低い現像剤層
を安定に形成することが要求される。
【0003】非接触現像は、接触現像のように一度現像
されたトナーが磁気ブラシの擦過により掻取られること
がなく、極めて潜像に忠実なトナー可視像をえることが
できる。また、像担持体と現像剤層が非接触状態で現像
されるため像担持体と現像剤層との擦過による摩擦帯電
のために発生する非画像部へのカブリも発生せず鮮明な
画像を得ることができる。さらに、一度現像されたトナ
ー上に、色の異なるトナーを再度重ねて現像でき、カラ
ー画像形成にも応用できる。特に2成分非接触現像の場
合、トナー中に鉄粉やマグネタイト等の磁性粒子を含有
しない鮮明な色調のカラートナーを用いることができ
る。
【0004】この非接触現象において、高解現力の画像
を得るには、現像ギャップ、即ち像担持体と現像剤搬送
体(現像スリーブ)との距離は通常1mm 以下に抑える
必要があり、この条件で非接触現像を行うためには、当
然1mm未満の均一な厚さの現像剤層が安定に形成されな
ければならない。
【0005】従来、前記穂立ちの低い現像剤の薄層形成
法としては、例えば(a)特開昭54-43038、(b)特開
昭54-51848号、(c)特開昭59-126567号、同59-129879
号等に、1成分系現像剤用現像装置に弾性部材を使用し
た現像剤の薄層形成法、(d)特公昭60-12627号の、弾
性体よりなる現像剤搬送体に回転ローラを接触させて薄
層を形成する方法などの技術手段が開示されている。
【0006】更に(e)特開昭62-191868号、同62-1918
69号等には、弾性板を用いた2成分現像剤の薄層形成法
が開示されており、同じように(f)特開昭61-189582
号、同62-75563号等にも現像剤の層厚規制手段が開示さ
れている。
【0007】これらの弾性部材を用いた薄層形成法にお
いて、 長期使用時に弾性部材の弾性率変化や永久変形が生じ
易い、 弾性板の取付精度がきわめて厳しい、 現像剤層への押圧効果が不安定 等の問題があり、特開平2-50184号で提案されている剛
性の棒状磁性体による薄層形成法が安定した層厚の形成
効果がある。
【0008】しかし、剛性の現像剤量規制体を用いた方
法は安定した層厚の形成に多くのメリットをもつが、 剛性の部材とスリーブ間を薄層にした現像剤を通過
させるために現像剤へのストレスが多くなる。
【0009】 機械の小型化に伴い各ユニットの小型
化が進み、小さい現像器(=少ない現像剤量)での現像
剤特性の消費経時恒常性の付与が必要。
【0010】しかし、特に近年画像の高画質化に伴い現
像剤の小粒径化及び微粒化が急速に進み現像剤へのスト
レス、現像剤特性の維持が非常に問題となってきた。
【0011】高画質化に伴い現像剤の小粒径化及び微粒
化、又コピー機の高速化が進み、前記(薄層形成プロセ
ス)現像プロセスを遂行すると、現像剤が受ける負荷が
極端に画質に現れ、現象としてトナーがキャリアにスペ
ントしてしまい、帯電不良が発生しそのため機内にトナ
ーが飛散し画像まで汚染してしまう上、画像濃度も得ら
れないなど、大きな欠点となった。
【0012】又、経時的にキャリア破壊も同時に発生
し、前記欠点を含め更に感光体に破損キャリアが付着
し、感光体を傷つけてしまうなど悪影響を及ぼし、これ
らを含め現像剤としての耐久性不足が問題となった。
【0013】
【発明の目的】このような問題を解決するために本発明
の目的は、現像剤がキャリアとトナーを含有し、交番電
界にある現像領域に現像剤量規制部材を現像剤搬送体上
の現像剤層に押圧し現像剤量を規制して供給し像担持体
上の静電潜像を非接触現像する方法において、経時的に
安定な現像性を有し、トナーのキャリアへのスペントの
ない、トナー飛散も発生しない高濃度、高画質の現像が
可能な静電潜像現像方法を提供することにある。
【0014】
【発明の構成】以上の目的を達成するため、本発明の静
電潜像現像方法は、キャリアとして芯材粒子の表面にシ
リコーン系樹脂を含有する樹脂被覆層を機械的衝撃力に
より被覆して成る重量平均粒径が60μm以下のキャリア
を用いることを特徴とする構成を採る。
【0015】また、前記キャリアの被覆樹脂がシリコー
ン系樹脂微粒子とスチレン及び/又はアクリル系樹脂微
粒子あるいはその共重合体樹脂微粒子からなることを特
徴とする。
【0016】芯材粒子の表面にシリコーン系樹脂微粒子
とスチレン及び/又はアクリル系樹脂微粒子あるいはそ
の共重合体樹脂微粒子とを混合コート又は2段コートす
ることにより、更に帯電安定性をはかれた。混合の場合
はスチレン及び/又はアクリル系樹脂微粒子あるいはそ
の共重体微粒子に対し、シリコーン系樹脂微粒子が5〜
50重量%が好ましく、10〜25重量%がさらに好ましい。
含有量が5重量%以下だと、低表面エネルギーが付与出
来ず、トナースペント及びトナー飛散を生じ、50重量%
以下では膜強度が弱く膜はがれが生じ、トナーへの電荷
付与も出来ない。
【0017】また、本発明のキャリアの重量平均粒径が
60μmを起こしてしまうと、現像器の薄層が不安定にな
ってしまい画質を損ねてしまう。
【0018】本発明に好ましく用いられる樹脂被覆層に
含有させるシリコーン系樹脂微粒子を以下に述べるが、
これらに限定されるものではない。
【0019】シリコーン樹脂微粒子の繰り返し単位がビ
ニルトリクロルシラン、ビニルトリス(β-メトキシエ
トキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、γ-(メタクリロキシ)プロピルト
リメトキシシラン、β-(3−4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピル
メチルジエトキシシラン、N-β(アミノエチル)γ-ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N-β(アミノエチ
ル)γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、N-フェニル-γ-アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ-メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキ
シシラン、ポリシロキサンでなるシリコーン樹脂及びこ
れら繰り返し単位を2種以上含む共重合体でもよい。
【0020】また、硬化型のシリコーン系樹脂微粒子は
キャリアに適した硬度や摩耗耐性を付与することができ
ることから、好ましく用いられる。特にシリコーン微粒
子の未硬化分が30%以下のものが、好ましい。
【0021】シリコーン系樹脂微粒子としては、重量平
均粒径が磁性体粒子の1/10以下であるものが好まし
い。シリコーン系樹脂微粒子の重量平均粒径が過大のと
きには、磁性体粒子の表面にシリコーン系樹脂微粒子が
展延しにくくなり、乾式コーティング処理が困難とな
る。
【0022】シリコーン系樹脂微粒子を構成するシリコ
ーン系樹脂としては、構成単位としてアルキル基、芳香
族基等の有機基を有するものが好ましく、特にメチル
基、フェニル基等の有機基を有するものが好ましい。か
かる有機基を有するシリコーン系樹脂の具体例として
は、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、これらの変
性体等を挙げることができる。特に、メチル基またはフ
ェニル基を有するポリシロキサンは優れた帯電性を有
し、これを用いて得られる乾式コーティングキャリアと
トナーとを摩擦帯電させたときには、当該トナーに良好
な摩擦電荷を付与することができる。そして、上記有機
基において、メチル基、フェニル基の含有割合を適宜選
択することにより、乾式コーティングキャリアの被膜の
硬度、強靭性、摩擦帯電性の特性を調整することが可能
であり、従って乾式コーティングキャリアと組合せて用
いるトナーに必要とされる条件が相当に緩和され、トナ
ーの選択範囲が広範となる利点がある。
【0023】また、シリコーン系樹脂を用いることによ
り乾式コーティングキャリアの表面エネルギーが相当に
小さくなり、その結果トナー物質のキャリア粒子への転
移付着が生じにくくなり、キャリアの汚染を相当に制御
することができ、耐久性の優れた現像剤をえることが可
能となる。
【0024】かかるシリコーン系樹脂の市販品として
は、例えば「トスパール103」、「トスパール120」(東
芝シリコーン社製)、「KR−215」、「KR−216」、
「KR−220」、「SH−6018」(信越シリコーン社
製)等を挙げることができる。これらの樹脂は組合わせ
て用いてもよい。また、これらの樹脂は、被膜形成後熱
処理して膜強度をさらに向上させてもよい。
【0025】また、本発明の係るキャリア被覆用樹脂、
シリコーン系樹脂と併用出来る樹脂としては、特に限定
されず、種々の樹脂を用いることができる。即ち、本発
明においては非溶剤系の乾式コーティングが可能であ
り、溶剤に難溶性の樹脂も用いることができ、樹脂の選
択範囲が相当に広くなる。
【0026】具体的には、例えばスチレン系樹脂、アク
リル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ビニル系樹
脂、エチレン系樹脂、ロジン変成樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、弗素系樹脂等
の樹脂を用いることができる。これらの樹脂は組合わせ
て用いてもよい。
【0027】これらのうち特にスチレン−アクリル系樹
脂、アクリル系樹脂を好ましく用いることができる。こ
のスチレン−アクリル系樹脂は、スチレン系単量体とア
クリル系単量体とが共重合されて得られる樹脂である。
【0028】前記スチレン−アクリル系樹脂を得る場合
において、スチレン系単量体と、アクリル系単量体の組
成比は、重量比で9:1〜1:9であることが好まし
い。スチレン成分はコーティング膜を硬くし、アクリル
成分はコーティング膜を強靭なものとする。また、これ
らの組成比を適宜変更することにより、コーティングキ
ャリアとトナーとの摩擦帯電におけるトナーの帯電量を
相当程度制御することができる。
【0029】また、スチレン−アクリル共重合体樹脂の
重量平均分子量Mw は、樹脂被覆層の機械的強度を高め
る観点からは30,000〜200,000の範囲が好ましい。
【0030】キャリアに用いられる芯材粒子としては、
磁性体粒子が好ましく用いられる。磁性体粒子の大きさ
は、トナーとの摩擦帯電性等を考慮して、重量平均粒径
が10〜100μmのものが好ましい。ただし、この重量平均
粒径は、日本電子社販売のレーザ回折式粒度分布測定装
置ヘロス(HELOS)を用いて乾式で測定されたもの
である。
【0031】磁性体粒子の材料としては、例えば鉄、フ
ェライト、マグネタイト等のように磁場によりその方向
に強く磁化する物質が用いられる。なお、フェライトと
は、鉄を含有する磁性酸化物の総称であり、MO・Fe2
3 の化学式で示されるスピネル型フェライトに限定さ
れない。なお、上記化学式において、Mは2価の金属を
表し、具体的には、Ni,Cu,Zn,Mn,Mg,Li等を
表す。
【0032】キャリアの抵抗率は、べた画像の再現性、
文字、線画の再現性の向上を図る観点から、107〜1014
Ω・cm が好ましく、特に108〜1011Ω・cm が好まし
い。
【0033】本発明に係るキャリアは重量平均粒径がキ
ャリア粒径の1/10以下であるシリコーン系樹脂微粒子も
しくはこれと併用できるスチレン及び/又はアクリル系
樹脂微粒子あるいはその共重体微粒子を芯材に乾式コー
トすることにより得られる。図1は、回転翼型混合撹拌
装置の一例を示し、混合撹拌槽1の上蓋2には、投入弁
3が設置された原料投入口4と、フィルタ5と、点検口
6が設けられている。
【0034】投入弁3を経て原料投入口4から投入され
た粉体原料は、モータ7により駆動される水平方向回転
体8の水平回転翼8A,8B,8Cにより撹拌され、こ
れにより機械的衝撃力が付与される。この水平方向回転
体8は、図2にも示すように、中心部8Dと、この中心
部8Dに関して対象的な位置に設けられた3つの水平回
転翼8A,8B,8Cとを備えてなり、これらの回転翼
は、混合撹拌槽1の底部1Aから斜め上方に立ち上がる
斜面を有している。従って、投入された粉体原料はこれ
らの水平回転翼により上方へかき上げられる。かき上げ
られた原料は、混合撹拌槽1の傾斜した上部内壁または
下部内壁に衝突し、水平方向回転体8の水平回転翼8
A、8B、8Cの回転範囲に落下する。
【0035】一方、水平方向回転体8の上部には垂直方
向回転体9が設けられていて、この垂直方向回転体9は
2枚の垂直回転翼よりなり、上下方向に回転して混合撹
拌槽1の内壁にはねかえされた原料と衝突する。この垂
直方向回転体9は、粉体原料の撹拌を促進し、その凝集
を防止する役割を果たす。
【0036】このようにして粉体原料は、水平方向回転
体8、垂直方向回転体9、混合撹拌槽1の内壁との衝
突、あるいは原料同士の衝突を繰り返し、これにより機
械的衝撃力が付与されて、樹脂粒子が芯材粒子の表面上
に固着され、これらにより樹脂被覆層が形成される。こ
のようにして得られた被覆粒子は、排出弁10を開き、製
品排出口11より取り出される。
【0037】ジャケット12は、例えば原料の撹拌時には
加熱手段として機能し、原料の撹拌終了後には冷却手段
として機能するものであり、このジャケット12により混
合撹拌槽1の外壁がほぼ3/4の高さ、すなわち垂直方
向回転体9が取り付けられている高さまで覆われてい
る。品温は、品温計13によって測定される。
【0038】なお、垂直方向回転体9は必要に応じて設
けられるものであり、水平方向回転体8のみを設けるよ
うにしてもよい。
【0039】本発明の静電潜像現像方法に用いられる2
成分現像剤を構成するトナーは、着色粒子に流動化剤が
添加混合されてなるものである。
【0040】着色粒子は、通常、バインダー樹脂中に、
着色剤、荷電制御剤、ワックス等の添加剤が分散含有さ
れて構成される。
【0041】トナーのバインダー樹脂としては、例えば
ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、スチ
レン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂
等が用いられる。
【0042】トナーの着色剤としては、カーボンブラッ
ク、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブ
ルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポ
ンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルーク
ロライド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーン
オクサレート、ランプブラック、ローズベンカル、これ
らの混合物、その他が用いられる。
【0043】トナーの荷電制御剤、ワックスとしては、
必要に応じて従来公知のものが用いられる。
【0044】本発明では、着色粒子に流動化剤を添加混
合してトナーを構成するが、流動化剤としては、シリ
カ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン
酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロ
ンチウム、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、三酸
化アンチモン、酸化ジルコニウム、炭化ケイ素等の微粒
子が用いられる。特に、シリカ微粒子、酸化チタン微粒
子が好ましい。
【0045】シリカ微粒子または酸化チタン微粒子の市
販品としては、アエロジルR−972、アエロジルR−97
4、アエロジルR−805、アエロジルR−812、アエロジ
ルT−805(以上、日本アエロジル社製)等が挙げられ
る。
【0046】流動化剤の添加割合は、悪影響を及ぼさず
に流動性を高める観点から、着色粒子の0.10〜5.0重量
%が好ましい。
【0047】以上のキャリアとトナーとが混合されて二
成分現像剤が構成されるが、トナーの混合割合は1〜15
重量%が好ましい。
【0048】本発明の静電潜像現像方法においては、以
上の特定の現像剤を用いて、剛性の棒状体からなる層厚
規制部材を現像剤担持体の表面に弾性的に押圧して現像
剤担持性上に現像剤の薄層を形成し、この現像剤の薄層
により静電潜像担持体上の静電像を現像する。
【0049】層厚規制部材は剛性の棒状体からなるが、
剛性の棒状体とは、剛性率が104kg/cm2以上の棒状体を
いう。このような棒状体の材料としては、SUS416,SUS4
30等の磁性ステンレス、鉄合金、磁性粉を含有してなる
硬質樹脂等が挙げられる。
【0050】層厚規制部材の現像剤担持体に対する押圧
力は、安定した薄層の形成と現像剤へのストレスの軽減
を考慮して、1〜15gf/mm 以上であることが好ましい。
また、層厚規制部材の現像剤担持体に対する押圧部の曲
率半径は0.5〜15mm GA好ましい。
【0051】現像剤担持体としては、剛性を有する部材
からなる現像スリーブと、この現像スリーブの内部に固
定された磁石体とにより構成されたものが好ましい。
【0052】現像スリーブの駆動軸の駆動トルクは、安
定した薄層の形成と、現像剤へのストレスを軽減する観
点から、2〜4kgf・cmが好ましい。
【0053】現像スリーブの表面の構成材料としては、
非磁性ステンレス、アルミニウム、硬質樹脂、ガラス、
セラミック等が挙げられる。
【0054】図3は、本発明の静電潜像現像方法の実施
に用いることができる現像装置の一例を示す。
【0055】
【作用】本発明ではキャリアとして芯材粒子の表面にシ
リコーン樹脂含有樹脂被覆層を機械的衝撃力により被覆
に成る重量平均粒径が60μm以下のキャリアを用いるこ
とから、現像剤の膜強度が充分保持され、低表面エネル
ギー化が計れる為、現像剤が大きなストレスを受けても
キャリアへのトナースペントが発生せず、経時でのキャ
リア破壊も起こらず、且トナーの帯電性に秀れ、高濃
度、高画質の現像を安定に達成できる。
【0056】
【実施例】以下、具体的な実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 (キャリア製造法)水平回転翼型混合撹拌装置に芯材粒
子をシリコーン樹脂含有樹脂微粒子とを混合撹拌し、次
いで衝撃式撹拌混合機に投入、予備混合を行った後、成
膜性及び膜強度を向上させるため加熱を施し、コーティ
ングキャリアを製造した。
【0057】実施例1 上記製造法にて、芯材粒子とシリコーン樹脂微粒子含有
St/BA共重合体樹脂微粒子を用いてコーティングキャ
リアを製造した。 実施例2 前記製造法にて、芯材粒子とシリコーン樹脂微粒子含有
MMA/St/BA共重合体樹脂微粒子を用いてキャリア
を製造した。
【0058】実施例3 上記製造法にて、芯材粒子とMMA/St共重合体樹脂微
粒子を混合撹拌した後、シリコーン樹脂微粒子を添加
し、キャリアを製造した。
【0059】比較例1 実施例1において、シリコーン樹脂を含有していないS
t/BA樹脂微粒子を用いてコーティングキャリアを製造
した。
【0060】比較例2 実施例3において、シリコーン樹脂を含有していないM
MA/St共重合体樹脂微粒子を用いてキャリアを製造し
た。
【0061】比較例3 比較例2を用いて、MMA/St共重合体樹脂を有機溶媒
中に分散し、次いでこの分散液を芯材粒子の表面に流動
転動コーティング装置スピラーコーターによりキャリア
を製造した。
【0062】前記実施例、比較例の要点を表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】更にこれら試料の特性を測定し、結果を表
2に示した。
【0065】
【表2】
【0066】現像条件 コニカ製DC−8028条件で現像評価を行った。
【0067】画像濃度 コニカ社製のサクラデンシトメーターを用いてコピー画
像の最高反射濃度を測定し、最高反射濃度の経時変化が
0.3以内でかつ最高反射濃度が1.0以上の場合を○、最高
反射濃度の経時変化が0.3を超え、かつ最高反射濃度が
1.0未満の場合を×とした。 表2中の他の項目の評価方法を示す。
【0068】1)キャリアへのトナースペントは、FE−
SEM(日本電子)により観察評価。
【0069】2)トナー飛散はコピー機内及び現像器ま
わりの汚れ度で目視判断評価。
【0070】3)キャリア破壊はキャリアへのトナース
ペントと同様FE−SEMにて観察評価(回周トナー中
に混入しているためトナー濃度測定法にてトナーとキャ
リアを分離し確認した。) 4)帯電安定性:初期値±(3μc/g)であれば安定。
【0071】
【発明の効果】コピー機の高画質化に伴い現像剤の小粒
径化及び微粒子化が計られ、また、コピー機の高速化が
進む中、本発明のキャリアを使用することにより以下の
効果が認められる。
【0072】1)キャリアへのトナースペント防止効果
がある。
【0073】2)トナーの帯電安定性に秀れている。
【0074】3)トナー飛散が生じない。
【0075】4)画質濃度の向上が計られる。
【0076】5)経時によるキャリア破壊がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャリアの製造に使用することができる回転翼
型混合撹拌装置の概略図である。
【図2】図1に示した回転翼型混合撹拌装置の水平方向
回転体の平面図である。
【図3】本発明の静電潜像現像方法の実施に使用するこ
とができる現像装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 混合撹拌槽 2 上蓋 3 投入弁 4 原料投入口 5 フィルタ 6 点検口 7 モーター 8 水平方向回転体 8A 水平回転翼 8B 水平回転翼 8C 水平回転翼 8D 中心部 9 垂直方向回転体 10 排出弁 11 製品排出口 12 ジャケット 13 品温計 14 現像剤担持体 15 磁石体 16 現像スリーブ 17 層厚規制部材 18 現像領域 19 ハウジング 20 ホルダー 21 静電潜像担持体 22 第1の撹拌部材 23 第2の撹拌部材 24 供給ローラ 25 スクレーパー 26 撹拌仕切り板 27 交流バイアス電源 28 直流バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻田 賢治 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤がキャリアとトナーを含有し、交
    番電界にある現像領域に、現像剤量規制部材を現像剤搬
    送体上の現像層に押圧し現像剤量を規制して供給し、像
    担持体上の静電潜像を非接触現像する現像方法におい
    て、前記キャリアとして芯材粒子にシリコーン系樹脂を
    含有する樹脂被覆層を機械的衝撃力により被覆されて成
    る重量平均粒径が60μm以下のキャリアであることを特
    徴とする静電潜像現像方法。
  2. 【請求項2】 前記キャリアの被覆樹脂がシリコーン系
    樹脂微粒子とスチレン及び/又はアクリル系樹脂微粒子
    あるいはその共重合体樹脂微粒子から成ることを特徴と
    する請求項1記載の静電潜像現像方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006209129A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Xerox Corp 被覆キャリヤ

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JP2006209129A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Xerox Corp 被覆キャリヤ

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