JP4807306B2 - 電磁弁 - Google Patents

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本発明は、ソレノイドコイルへの通電により発生する磁気吸引力を駆動力として、スプールを変位させ流体流路の切替等を行う電磁弁に関する。
従来から、自動変速機における油圧回路の切り替えや、バルブ可変タイミング装置における油圧の調節等に、上記のような電磁弁が用いられている。
そして、従来の電磁弁には、弁体として機能するスプールと、通電を受けて磁気吸引力を発生するソレノイドコイルと、磁気吸引力により軸方向に変位してスプールを変位させるプランジャと、プランジャを外周側から軸方向に摺動自在に支持する支持部材とを備えるものがある。
この電磁弁によれば、プランジャの外周面と支持部材の内周面との間のクリアランスを極小化できるので、支持部材に対するプランジャの偏心を抑制できるとともに、スプールを変位させるための軸方向の磁気吸引力を強化することができる。しかし、軸方向の磁気吸引力とともに、プランジャと支持部材との間で径方向に作用する磁気吸引力(サイドフォース)も強化されてしまう。そこで、サイドフォースによる摺動抵抗の増加を抑制するべく、図3に示すように、プランジャ100の外周面101に非磁性の被膜102を所定の厚みに形成した電磁弁が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、被膜102は、プランジャ100の偏心を抑制するため均一に形成する必要がある。このため、電磁弁の生産において、さらなるクリアランス管理および面粗度管理の強化、ならびに寸法公差の縮小が要求されるので、被膜102の厚みが大きいほど電磁弁の生産効率が低下してしまう。そこで、被膜102の形成に伴う生産効率の低下を阻止するため、被膜102の厚みを低減することも考えられるが、プランジャ100の偏心が起こりやすくなり、摺動抵抗が増加する虞が大きい。
特開2002−222710号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、プランジャの外周面に非磁性の被膜が形成された電磁弁において、被膜の形成に伴う生産効率の低下を阻止することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の電磁弁は、弁体として機能するスプールと、通電を受けて磁気吸引力を発生するソレノイドコイルと、磁気吸引力により軸方向に変位してスプールを変位させるプランジャと、プランジャを外周側から軸方向に摺動自在に支持する支持部材とを備える。そして、プランジャの外周面は、径方向外側に突出する凸部と径方向内側に窪む凹部とが軸方向に交互に設けられて凹凸状をなし、凹凸状の外周面に非磁性の被膜が形成されている。
これにより、プランジャは、凸部の頂が被膜を介して支持部材の内周面に対向することで支持部材に摺動自在に支持され、プランジャの外周面と支持部材の内周面との間のクリアランスは、凸部の頂以外の部分で従来よりも大きくなる。このため、プランジャと支持部材との同軸度を下げることなくクリアランスの実効値を低減することができるので、被膜の厚さを低減してもプランジャの偏心が起こりにくくなる。
以上により、プランジャの外周面に非磁性の被膜が形成された電磁弁において、プランジャの外周面を凹凸状に設けて被膜の厚さを低減することで、被膜の形成に伴う生産効率の低下を阻止することができる。
また、この電磁弁によれば、プランジャの軸心と凸部の頂との距離を母材山部半径r1、プランジャの軸心と凹部の底との距離を母材谷部半径r2、非磁性の被膜の厚さを非磁性層厚みAと定義すると、(r1−r2)/2+Aの値が、40μm以上かつ80μm以下である。
ここで、(r1−r2)/2+Aの値は被膜の厚さの実効値であり、この実効値を40μm以上かつ80μm以下とすれば、軸方向の磁気吸引力を強化しつつサイドフォースの強化を抑えることができる。そこで、この実効値が40μm以上かつ80μm以下となるように、母材山部半径r1、母材谷部半径r2および非磁性層厚みAを設定すれば、軸方向の磁気吸引力を強化しつつサイドフォースの強化を抑えることができる。
最良の形態1の電磁弁は、弁体として機能するスプールと、通電を受けて磁気吸引力を発生するソレノイドコイルと、磁気吸引力により軸方向に変位してスプールを変位させるプランジャと、プランジャを外周側から軸方向に摺動自在に支持する支持部材とを備える。そして、プランジャの外周面は、径方向外側に突出する凸部と径方向内側に窪む凹部とが軸方向に交互に設けられて凹凸状をなし、凹凸状の外周面に非磁性の被膜が形成されている。
また、この電磁弁によれば、プランジャの軸心と凸部の頂との距離を母材山部半径r1、プランジャの軸心と凹部の底との距離を母材谷部半径r2、非磁性の被膜の厚さを非磁性層厚みAと定義すると、(r1−r2)/2+Aの値が、40μm以上かつ80μm以下である。
〔実施例1の構成〕
実施例1の電磁弁1の構成を、図1を用いて説明する。
電磁弁1は、図1に示すように、軸方向に変位することで弁体として機能するスプール2と、スプール2を軸方向に摺動自在に収容するスリーブ3と、通電を受けて磁気吸引力を発生するソレノイドコイル4と、磁気吸引力により軸方向に変位してスプール2を軸方向一方側に変位させるプランジャ5と、プランジャ5を軸方向に摺動自在に支持するコアステータ6とを備え、例えば、自動変速機(図示せず)における油圧回路の切り替えを行うものである。
スプール2は、スリーブ3と摺接する複数の大径部9を有し、スリーブ3とともに作動油が流動する内部流動部10を形成する。また、スプール2の軸方向一端には、スプール2を軸方向他方側に付勢する復元バネ11が装着され、スプール2の軸方向他端には、プランジャ5の一端が当接している。これにより、スプール2は、プランジャ5に軸方向に作用する磁気吸引力によって軸方向一方側に変位するとともに、磁気吸引力の消滅に伴い復元バネ11に付勢されて軸方向他方側に変位する。
ソレノイドコイル4は、略円筒状に樹脂モールドされ、内周側に配されるコアステータ6、および外周側に配されるヨーク13と絶縁されている。なお、電磁弁1の外郭は、ヨーク13とスリーブ3とにより構成され、ヨーク13の一端がスリーブ3の他端にかしめ固定されることで、電磁弁1として一体化されている。
プランジャ5は、円柱状に設けられ、コアステータ6の内周側に摺動自在に収容されている。また、プランジャ5の一端にはスプール2の他端が当接している。そして、ソレノイドコイル4に通電が行われると、プランジャ5は、軸方向の磁気吸引力により軸方向一方側に変位するとともに、スプール2を軸方向一方側に変位させる。また、ソレノイドコイル4への通電が停止されると、プランジャ5は、磁気吸引力の消滅によりスプール2から復元バネ11の付勢力を受けて軸方向他方側に変位する。
コアステータ6は、プランジャ5を外周側から軸方向に摺動自在に支持する支持部材としての支持部15と、支持部15の一方側に設けられ、軸方向の磁気吸引力によりプランジャ5を軸方向一方側に吸引する吸引部16と、支持部15の他方側に設けられ、ヨーク13との間で磁気を受け渡す磁気受渡部17とを有する。なお、吸引部16では、プランジャ5の一端と対向する対向面が樹脂により被覆され、吸引部16とプランジャ5との直接接触が防止されている。
〔実施例1の特徴〕
実施例1の電磁弁1の特徴を、図2を用いて説明する。
実施例1の電磁弁1によれば、プランジャ5の外周面は、図2に示すように、径方向外側に突出する凸部19と径方向内側に窪む凹部20とが軸方向に交互に設けられて凹凸状をなし、凹凸状の外周面に非磁性の被膜21が形成されている。
そして、プランジャ5の軸心と凸部19の頂23との距離を母材山部半径r1、プランジャ5の軸心と凹部20の底24との距離を母材谷部半径r2、被膜21の厚さを非磁性層厚みAと定義すると、(r1−r2)/2+Aの値が、40μm以上かつ80μm以下となるように、母材山部半径r1、母材谷部半径r2、および非磁性層厚みAが設定される。
例えば、非磁性層厚みAを10μmに設定すれば、r1−r2の値は60μm〜140μmとなるように、母材山部半径r1、母材谷部半径r2が設定される。
なお、(r1−r2)/2+Aの値は、プランジャ5と支持部15との間で径方向に作用する磁気吸引力(サイドフォース)を実質的に決定する被膜21の厚さの実効値である。そして、この実効値を40μm以上かつ80μm以下とすれば、軸方向の磁気吸引力を強化しつつサイドフォースの強化を抑えることができる。
〔実施例1の効果〕
実施例1の電磁弁1によれば、プランジャ5の外周面は凸部19と凹部20とが軸方向に交互に設けられて凹凸状をなし、凹凸状の外周面に非磁性の被膜21が形成されている。
これにより、プランジャ5は、凸部19の頂23が被膜21を介して支持部15の内周面に対向することで支持部15に摺動自在に支持され、プランジャ5の外周面と支持部15の内周面との間のクリアランスは、凸部19の頂23以外の部分で従来よりも大きくなる。このため、プランジャ5と支持部15との同軸度を下げることなくクリアランスの実効値を低減することができるので、被膜21の厚さを低減してもプランジャ5の偏心が起こりにくくなる。
以上により、プランジャ5の外周面を凹凸状に設けて被膜21の厚さを低減することで、被膜21の形成に伴う生産効率の低下を阻止することができる。
母材山部半径r1、母材谷部半径r2および非磁性層厚みAをパラメータとする(r1−r2)/2+Aの値が、40μm以上かつ80μm以下である。
ここで、(r1−r2)/2+Aの値は、上記のように被膜21の厚さの実効値であるから、この実効値が40μm以上かつ80μm以下となるように、母材山部半径r1、母材谷部半径r2および非磁性層厚みAを設定すれば、軸方向の磁気吸引力を強化しつつサイドフォースの強化を抑えることができる。
電磁弁の全体構成を示す断面図である(実施例1)。 (a)は電磁弁の要部を示すプランジャの断面図であり、(b)は電磁弁の要部を拡大して示す要部拡大図である(実施例1)。 電磁弁の要部を示すプランジャの断面図である(従来例)。
符号の説明
1 電磁弁
2 スプール
4 ソレノイドコイル
5 プランジャ
15 支持部(支持部材)
19 凸部
20 凹部
21 被膜
23 頂
24 底

Claims (1)

  1. 弁体として機能するスプールと、
    通電を受けて磁気吸引力を発生するソレノイドコイルと、
    磁気吸引力により軸方向に変位して前記スプールを変位させるプランジャと、
    このプランジャを外周側から軸方向に摺動自在に支持する支持部材とを備える電磁弁において、
    前記プランジャの外周面は、径方向外側に突出する凸部と径方向内側に窪む凹部とが軸方向に交互に設けられて凹凸状をなし、
    凹凸状の前記外周面に非磁性の被膜が形成され
    前記プランジャの軸心と前記凸部の頂との距離を母材山部半径r1、前記プランジャの軸心と前記凹部の底との距離を母材谷部半径r2、前記非磁性の被膜の厚さを非磁性層厚みAと定義すると、(r1−r2)/2+Aの値が、40μm以上かつ80μm以下であることを特徴とする電磁弁
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