JP4806384B2 - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents
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Description
多層配線基板を構成する配線基板1は、絶縁基板2と、銅等の導電材料から成る導電層3とを含んで構成されていることから、各絶縁基板2間には導電層3が介在された形となっている。また、絶縁基板2は、厚み方向に貫通するスルーホール導体6(内部導体)を有しており、かかるスルーホール導体6によって、多層配線基板内において異なる平面上に配置された複数の導電層3同士が電気的に接続されている。
絶縁基板2は、複数の繊維糸4と、該繊維糸4を覆う樹脂板5と、該樹脂板5厚み方向に貫通する複数のスルーホール10(貫通孔)が形成される。スルーホール10の内面9には、絶縁性を有する封止体8が設けられる。またスルーホール10の内面9には、封止体8を被覆するように前述のスルーホール導体6が設けられる。
繊維糸4は、たとえばポリベンズオキサゾール、全芳香族ポリアミドまたは全芳香族ポリエステル等の樹脂材料からなる繊維、ポリベンズオキサゾール繊維、もしくは、ガラス繊維(たとえば、特にSガラス、Tガラス等の低熱膨張率を有するガラス繊維)によって形成しても良い。
絶縁基板2は、繊維糸4と樹脂板5との間には、空隙7が形成される。この空隙7は、繊維糸4を液状の熱硬化性樹脂に含浸し硬化させて樹脂板5を形成するときに、繊維糸4と液状の熱硬化樹脂との熱膨張率の差に起因して発生する。また空隙7は、絶縁基板2にドリルやレーザー等でスルーホール10を形成するときに、繊維糸4や樹脂板5に作用する応力によって、生じることがある。図1では、理解を容易にするため、空隙7を誇張して示しているが、実際には図1に示すような大きな空隙7が形成されることはまれであり、通常は、単に繊維糸4と樹脂板5とが剥がれている状態である。
封止体8は、絶縁性を有し、隣接するスルーホール10に形成されるスルーホール導体6と絶縁するために設けられる。封止体8は、少なくとも空隙7の内部に設けられており、本実施形態においては、封止体8は空隙7の内部に充填された形となっている。したがって、スルーホール10を形成する際に、繊維糸4と樹脂板5と間に空隙が形成されていても、空隙7を封止体8によって覆うことができる。これによって、スルーホール19内に被着されるスルーホール導体6が複数形成される場合、隣り合うスルーホール導体6同士が空隙7を介して短絡することを防ぐことができる。なお、封止体8は、後に詳述するように、スルーホール10の内面9に液状樹脂を含浸させるとともに、この液状樹脂を硬化して形成される。
スルーホール導体6は、スルーホール10の内部に形成されており、端部が絶縁基板2の主面に被着された導電層3と電気的に接続されている。このようなスルーホール導体6は、めっき法によってスルーホール10に充填されて形成される。なお、スルーホール導体6は、必ずしもスルーホール10に充填される必要はなく、スルーホール10の内面9に被着されているだけでも良い。絶縁基板2には、複数のスルーホール10が形成され、隣接するスルーホール10の間隔であるスルーホールピッチが500μm以下であり、本実施の形態では、スルーホールピッチが250μm以下、特に175μm以下の近接したスルーホール10が形成される。
次に、配線基板1の製造方法について説明する。図2は、配線基板1の製造工程の一部を段階的に示す断面図である。図2では、理解を容易にするため1層の配線基板1を示す。図3は、配線基板1の製造方法を示すフローチャートである。
(6)ステップa6では、図2(c)に示すように、液状樹脂を硬化させて封止体8を形成し、ステップa7に移る。
図4は、液状樹脂の製造方法を示すフローチャートである。液状樹脂は、前記樹脂板5の樹脂材料と同系の樹脂が好適に用いられる。ステップb1にて、液状樹脂を構成する複数種のエポキシ樹脂前駆体と、該エポキシ樹脂前駆体を熱により硬化ならしめる硬化剤と、が調合され、ステップb2に移る。ステップb2では、これら材料が混合されて液状樹脂が生成され、ステップb3に移る。ステップb3では、ステップb2にて混合された液状樹脂の粘度を測定し、本フローを終了する。
シ樹脂前駆体と、一分子中にエポキシ基を1個〜3個有するアルコールエーテル型エポキシ樹脂前駆体と、液状のイミダゾール類とを有する。
アルコールエーテル型エポキシ樹脂前駆体は、液状樹脂の粘度を塗布に適した30mPa・s以上200mPa・s以下(25℃)にするために用いられる。
表1には、液状樹脂として用いた2種類の実施例と2種類の比較例のそれぞれにおけるビスフェノールF型エポキシ樹脂前駆体、アルコールエーテル型エポキシ樹脂前駆体、及びイミダゾール類の重量比率とそれぞれの粘度を示している。
2 絶縁基板
3 導電層
4 繊維糸
5 樹脂板
6 スルーホール導体
7 空隙
8 封止体
9 内面
10 スルーホール
Claims (7)
- 複数の繊維糸と、該繊維糸を覆う樹脂板と、該樹脂板を厚み方向に貫通する複数の貫通孔と、を有する基板と、
前記貫通孔の内面から露出し、前記繊維糸と前記樹脂板との間に形成された空隙に設けられる封止体と、
前記封止体を被覆し、前記貫通孔の内部に形成される内部導体と、を備え、
前記封止体は、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂と、
アルコールエーテル型エポキシ樹脂と、
イミダゾール類と、を有することを特徴とする配線基板。 - 請求項1に記載の配線基板において、
前記ビスフェノールF型エポキシ樹脂の分子量は、300以上600以下であり、全成分中の含有量が10重量%以上55重量%以下であることを特徴とする配線基板。 - 請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の配線基板において、
前記封止体は、前記貫通孔の内面全体を被覆するように設けられることを特徴とする配線基板。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の配線基板において、
前記内部導体は、前記基板の前記貫通孔に充填されて形成されることを特徴とする配線基板。 - 複数の繊維糸と、該繊維糸を覆う樹脂板と、該樹脂板を厚み方向に貫通する貫通孔と、を有する基板を準備する工程と、
前記貫通孔の内面に液状樹脂を塗布して、前記樹脂板と前記繊維糸との間に形成された空隙に前記液状樹脂を充填する工程と、
前記液状樹脂を硬化させて封止体を形成する工程と、
前記封止体を覆うように前記貫通孔の内部に内部導体を形成する工程と、を備え、
前記液状樹脂は、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂前駆体と、
アルコールエーテル型エポキシ樹脂前駆体と、
イミダゾール類と、を含むことを特徴とする配線基板の製造方法。 - 請求項5記載の液状樹脂は常温粘度が30mPa・s以上200mPa・s以下の範囲であることを特徴とする配線基板の製造方法。
- 請求項6に記載の配線基板の製造方法において、
イミダゾール類は、液状であることを特徴とする配線基板の製造方法。
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