JP4806055B2 - 自動車のバックドア - Google Patents

自動車のバックドア Download PDF

Info

Publication number
JP4806055B2
JP4806055B2 JP2009126551A JP2009126551A JP4806055B2 JP 4806055 B2 JP4806055 B2 JP 4806055B2 JP 2009126551 A JP2009126551 A JP 2009126551A JP 2009126551 A JP2009126551 A JP 2009126551A JP 4806055 B2 JP4806055 B2 JP 4806055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
inner panel
width direction
panel
back door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009126551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010274688A (ja
Inventor
裕行 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Auto Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Auto Works Ltd filed Critical Kanto Auto Works Ltd
Priority to JP2009126551A priority Critical patent/JP4806055B2/ja
Publication of JP2010274688A publication Critical patent/JP2010274688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4806055B2 publication Critical patent/JP4806055B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車体後部のドア開口を閉鎖した閉位置と、該ドア開口を開放した開位置との間を回動開閉可能に車体に支持された自動車のバックドアに関するものである。
上述したバックドアは、一般に、アウタパネルと、該アウタパネルに固定され、かつそのアウタパネルよりも車内側に位置するインナパネルと、該インナパネルとアウタパネルに形成された窓開口を覆った状態で該アウタパネルに固定された窓ガラスと、インナパネルの車内側面に固定されたドアトリムを有している。かかるバックドアを有する自動車が走行した際、そのバックドアに作用する外力によって、窓開口よりもわずかに下方のバックドア部分が曲折しながら、該バックドアが微小な振幅で前後方向に振動し、これによって大きな騒音が発生するおそれがある。
そこで、従来のバックドアにおいては、インナパネルに形成された窓開口の各下部側コーナー部の近傍のインナパネル車内側面に、そのインナパネルに重なった状態で補強プレートを固定してバックドアの剛性を高め、これによりバックドアを制振して、騒音の発生を抑制していた。ところが、ただ単に補強プレートをインナパネルに固定するだけでは、バックドアを効率よく制振することはできない。
なお、自動車のドアの剛性を高めるために、そのドアに補強プレート(リインフォースメント)を設けることは例えば次の特許文献1に記載されている。
特開2002−29259号公報
本発明は、上述した認識に基づきなされたものであって、その目的とするところは、補強プレートによって、バックドアの剛性を効率よく高め、騒音の発生を効果的に抑えることのできる自動車のバックドアを提供することにある。
本発明は、車体後部のドア開口を閉鎖した閉位置と、該ドア開口を開放した開位置との間を回動開閉可能に車体に支持されたバックドアであって、アウタパネルと、該アウタパネルに固定され、かつ該アウタパネルよりも車内側に位置するインナパネルと、該インナパネルとアウタパネルに形成された窓開口を覆った状態で該アウタパネルに固定された窓ガラスと、前記インナパネルの車内側面に固定されたドアトリムと、前記インナパネルに形成された窓開口の下部側コーナー部の近傍のインナパネル車外側面に、該インナパネルに重なった状態で固定配置された補強プレートとを有し、前記インナパネルには、該インナパネルに形成された窓開口に沿って延びていると共に、その窓開口の側から前方に向けて開拡した状態に傾斜した窓開口周辺傾斜部が形成され、かつ窓開口よりも下方のインナパネル部分には、トリム取付部が形成され、該トリム取付部は、後方に向けて窪んだ底壁と、該底壁の外周からトリム取付部の外周へと前方に向けて開拡した状態に傾斜したトリム取付傾斜壁とから成り、前記ドアトリムは、その外周が前記トリム取付部の外周にほぼ一致した状態で、該トリム取付部を覆っており、前記補強プレートは、幅方向外側壁と、該幅方向外側壁よりもバックドア幅方向中心の側に位置する幅方向内側壁と、前記幅方向外側壁及び幅方向内側壁よりも後方に位置する頂壁と、該頂壁と前記幅方向内側壁とを一体に連結する第1の傾斜壁と、前記頂壁と幅方向外側壁とを一体に連結する第2の傾斜壁とから成り、該第1及び第2の傾斜壁は、前方に向けて開拡した状態に傾斜しており、前記補強プレートの幅方向内側壁と該幅方向内側壁に重なったインナパネル部分とが第1のスポット溶接により固着され、補強プレートの頂壁と該頂壁に重なったインナパネル部分とが第2のスポット溶接により固着され、補強プレートの幅方向外側壁と該幅方向外側壁に重なったインナパネル部分とが第3のスポット溶接によって固着されていて、第1乃至第3のスポット溶接の個所は、前記インナパネルに形成されたトリム取付部の底壁に位置し、前記窓開口周辺傾斜部のほぼ上下方向に延びる部分と、前記補強プレートの第2の傾斜壁とが、ほぼ上下に連続して延びていると共に、前記インナパネルに形成されたトリム取付部の底壁には、前記第2の傾斜壁に連続してほぼ下方に延び、かつ該第2の傾斜壁と同じ向きに傾斜した底壁傾斜部が形成されている自動車のバックドアを提案する。
本発明によれば、バックドアの見栄えを低下させることなく、バックドアの剛性を効率よく高め、自動車走行時のバックドアの制振効果を向上させることができる。
バックドアを有する自動車を後方より見た図である。 バックドアが開位置を占めたときの様子を示す図1と同様な図である。 アウタパネル、窓ガラス及びドアトリムを外した状態で、インナパネルとこれに固着された補強プレートを後方から見た概略図である。 図3の矢印IVで示した部分の詳細拡大図である。 アウタパネル、窓ガラス及びドアトリムの全てが組み付けられたバックドアを、図4のV1−V1線と、V2−V2線と、V3−V3線と、V4−V4線とに沿ってそれぞれ切断した断面図である。 本例のバックドアの構成に至るまでの経緯を説明する図である。 本例のバックドアの構成に至るまでの経緯を説明する図である。 本例のバックドアの構成に至るまでの経緯を説明する図である。 本例のバックドアの構成に至るまでの経緯を説明する図である。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って説明し、併せて本発明に係る構成を採用するに至った経緯を明らかにする。
図1は本発明に係るバックドア1を有する自動車をその後方から見た図であり、図2はバックドア1が開位置を占めたときの様子を自動車の後方から見た図である。図1及び図2から判るように、バックドア1は、車体後部のドア開口2(図2)を閉鎖した図1に示した閉位置と、そのドア開口2を開放した図2に示した開位置との間を回動開閉可能に車体3に支持されている。図示した例では、バックドア1の上部が車体3に図示していないヒンジを介して回動開閉可能に支持されているが、バックドア1の幅方向側部を、ヒンジを介して車体3に回動開閉可能に支持することもできる。
図における矢印Frは、自動車の前進方向を示し、矢印Wは前進方向Frに対して直交する車幅方向ないしはバックドア1の幅方向を示している。本明細書及び特許請求の範囲における「前」又は「後」なる文言は、自動車の前進方向を基準とした前後を意味し、同じく本明細書及び特許請求の範囲におけるバックドアの各部分を特定するための記載は、全て、バックドア1が図1に示した閉位置を占めた状態での記載である。例えば、バックドア1の前部とは、バックドア1が閉位置を占めた状態でのバックドアの前部を意味し、バックドア1の車内側の面とは、バックドア1が閉位置を占めた状態での当該バックドアの車内側の面を意味する。
図1及び図2に示すように、バックドア1は、アウタパネル4と、そのアウタパネル4に固定され、かつバックドア1が閉じた状態でアウタパネル4よりも車内側に位置するインナパネル5を有している。図3は、バックドア1の各要素のうち、インナパネル5と後述する補強プレートだけを取り出して、これらを自動車の後方側から見た図であり、図4はその図3の矢印IVで示した部分の拡大図である。また図5の(a),(b),(c)及び(d)は、アウタパネルや後述するドアトリムなどの全ての要素を備えたバックドアを、図4のV1−V1線、V2−V2線、V3−V3線及びV4−V4線に沿ってそれぞれ切断した断面図である。
図1乃至図4及び図5の(a),(b)に示すように、インナパネル5とアウタパネル4には、互いに整合した窓開口6,7がそれぞれ形成され、その窓開口6,7は窓ガラス8によって覆われている。この窓ガラス8は、図5の(a),(b)に示すように、図示していない接着剤を介してアウタパネル4の車外側面に固定されている。このように、バックドア1は、インナパネル5とアウタパネル4に形成された窓開口6,7を覆った状態で該アウタパネル4に固定された窓ガラス8を有している。
また、図2及び図5の(b),(c),(d)に示すように、インナパネル5の車内側面には、ドアトリム9が固定されている。図3に示すように、インナパネル5には、作業孔10が形成されているが、この作業孔10は、図3には示していないドアトリム9によって覆い隠されている。かかるドアトリム9は、例えば樹脂により構成され、アウタパネル4とインナパネル5は、例えば鋼板などの高剛性材料により構成されている。
前述のように、バックドア1を図1に示したように閉じて、自動車を走行させたとき、そのバックドア1に作用する外力によって、窓開口6,7よりもわずかに下方のバックドア部分X(図1)の部位が曲折しながら、バックドア1が前後方向に振動して、大きな騒音が発生するおそれがある。そこで、本例のバックドア1においては、図3、図4及び図5の(c)に示すように、インナパネル5に形成された窓開口6の下部側コーナー部11,11の近傍のインナパネル車外側面に、そのインナパネル5に重なった状態で補強プレート12,12がそれぞれ固定配置されている。この補強プレート12,12も、アウタパネル4及びインナパネル5と同様に、例えば鋼板などの高剛性板材により構成されている。
各補強プレート12,12を、窓開口6の上部側コーナー部30(図3)の近傍のインナパネル部分にまで延ばしてもよい。補強プレート12,12は、少なくとも、インナパネル5に形成された窓開口6の下部側コーナー部11,11の近傍のインナパネル車外側面に固定配置されている部材である。
上述のように、インナパネル5に補強プレート12,12を固着することにより、バックドア1の剛性を高め、騒音の発生を低く抑えることが可能である。ところが、単に補強プレート12,12をインナパネル5に固着するだけでは、その効果を高めることはできない。そこで、補強プレート12,12を設けた効果を最大限に高めるために、本例のバックドア1には以下に説明する構成が採用されている。
図1及び図3に符号CLを付して示した線は、バックドア1の幅方向中心を示していて、本例のバックドア1は、この幅方向中心CLの右側部分RHと、左側部分LHが左右対称に構成されている。従って、以下の説明では、主としてバックドア1の右側の部分RHの構成だけを明らかにする。
図3、図4及び図5の(a),(b)に示すように、インナパネル5には、そのインナパネル5に形成された窓開口6に沿って延びている窓開口周辺傾斜部13が形成されている。この窓開口周辺傾斜部13は、図5の(a),(b)から明らかなように、窓開口6の側から前方に向けて開拡した状態に傾斜している。窓開口周辺傾斜部13は、窓開口6を全周に亘って取り囲むように延びている。
一方、図3、図4及び図5の(b),(c),(d)に示すように、窓開口6よりも下方のインナパネル部分には、後方に向けて窪んだトリム取付部14が形成され、このトリム取付部14は、後方に向けて窪んだ底壁15と、その底壁15の外周16からトリム取付部14の外周17へと前方に向けて開拡した状態に傾斜したトリム取付傾斜壁18とから成る。トリム取付傾斜壁18は、底壁15を取り囲むように延びている。
図2及び図5の(b),(c),(d)に示したように、前述のドアトリム9は、その外周19がトリム取付部14の外周17にほぼ一致した状態で、そのトリム取付部14を覆っている。かかるトリム取付部14をインナパネル5に形成しておくことにより、バックドア1の製造時に、作業者はトリム取付部14を基準として、ドアトリム9を、図示していないクリップなどによって、容易にインナパネル5に取り付けることができる。このように、トリム取付部14は、ドアトリム取付時の作業性を向上させることができるものである。
一方、補強プレート12は、図4及び図5の(c)に示すように、ハット型の断面形状を有していて、幅方向外側壁21と、その幅方向外側壁21よりも、図3に示したバックドア幅方向中心CLの側に位置する幅方向内側壁22と、上述の幅方向外側壁21及び幅方向内側壁22よりも後方に位置する頂壁23と、その頂壁23と幅方向内側壁22とを一体に連結する第1の傾斜壁24と、上記頂壁23と幅方向外側壁21とを一体に連結する第2の傾斜壁25とから一体に形成されている。幅方向外側壁21は、幅方向内側壁22よりも、車幅方向Wないしはバックドア1の幅方向の外側に位置しているのである。また第1及び第2の傾斜壁24,25は、前方に向けて開拡した状態に傾斜している。
アウタパネル4とインナパネル5は、それ自体周知のように、スポット溶接と、周辺のヘミング加工によって一体化されているが、上述した補強プレート12もインナパネル5に次のようにスポット溶接によって固着されている。
図4及び図5の(c)に符号S1乃至S3を付して示した×印は、スポット溶接された個所を模式的に示すものである。これから判るように、補強プレート12の幅方向内側壁22とその幅方向内側壁22に重なったインナパネル部分とは、第1のスポット溶接S1により固着され、補強プレート12の頂壁23とその頂壁23に重なったインナパネル部分とは、第2のスポット溶接S2により固着され、補強プレート12の幅方向外側壁21とその幅方向外側壁21に重なったインナパネル部分とは、第3のスポット溶接S3によって固着されている。
上述のように、補強プレート12は、幅方向外側壁21、幅方向内側壁22及び頂壁23より成るハット断面形状に形成され、かかる補強プレート12がインナパネル4に重なって固着されているため、これらの剛性は非常に大きくなり、バックドア1の剛性を効果的に高めることができる。しかも、補強プレート12の幅方向外側壁21、幅方向内側壁22及び頂壁23と、その各壁部21,22,23に重なったインナパネル部分が、それぞれ第1乃至第3のスポット溶接S1,S2,S3によって固着されているので、その補強プレート12と、これに重なったインナパネル部分の剛性をより一層高めることができ、自動車走行時にバックドア1が振動することを効果的に抑え、騒音発生を確実に低減することができる。
また、上述した第1乃至第3のスポット溶接S1乃至S3の個所、すなわちその各スポット溶接の打点は、図4及び図5の(c)から明らかなように、インナパネル5に形成されたトリム取付部14の底壁15に位置している。このため、第1乃至第3のスポット溶接S1乃至S3の打点は、ドアトリム9によって覆い隠され、車室内からこれらのスポット溶接S1乃至S3の打点が目視されることはない。このため、車室内の見栄えが低下することはない。
ところで、図1に示したようにバックドア1を閉じたときの車室内のシール性を高めるために、図2に示すように、車体後部のドア開口2のまわりの車体部分には、ゴムにより構成されたウェザストリップ26が取り付けられていて、バックドア1を閉じたとき、図3及び図4に示したインナパネル5の車内側面に延びるウェザラインWLと称せられる部分が、ウェザストリップ26に圧接する。かかるウェザラインWLは、当然、ドアトリム9ないしはそのトリム取付部14の外側を延びている。これに対し、前述のように、第1乃至第3のスポット溶接S1乃至S3の個所、すなわちその各スポット溶接の打点は、図4及び図5の(c)から判るように、トリム取付部14の底壁15に位置している。従って、これらのスポット溶接S1乃至S3の打点が、ウェザラインWL上に位置することはない。このため、バックドア1を閉じたときの車室内のシール性が高く保たれる。仮に、ウェザラインWLに、スポット溶接S1乃至S3の打点が位置していたとすると、その打点部分の表面が平滑ではなくなるので、この部分がウェザストリップ26に圧接しても、シール性が低下する欠点を免れない。
また、図4においては、前述の窓開口周辺傾斜部13のうちのほぼ上下方向に延びる部分13Aには、図を判りやすくするため、斜線を付して示してある。同様に、図を判りやすくするために、補強プレート12の第2の傾斜壁25には、上述した斜線と逆向きの斜線を付してある。かかる図4から判るように、窓開口周辺傾斜部13のほぼ上下方向に延びる部分13Aと、補強プレート12の第2の傾斜壁25とが、ほぼ上下に連続して延びている。また、図4及び図5の(d)に示すように、インナパネル5に形成されたトリム取付部の底壁15には、第2の傾斜壁25に連続してほぼ下方に延び、かつ該第2の傾斜壁25と同じ向きに傾斜した底壁傾斜部27が形成されている。図4においては、図を判りやすくするため、この底壁傾斜部27には、二重斜線を付してある。かかる底壁傾斜部27は、図3に示すように、下方に延びた後、水平に延び、次いで斜め上方に延びている。
上述のように、窓開口周辺傾斜部13のほぼ上下方向に延びる部分13Aと、第2の傾斜壁25と、底壁傾斜部27の全体がこの順に連結され、その全体がほぼ上下方向に連続して延びているので、補強プレート12と、その近傍のインナパネル部分の剛性が特に高められ、自動車走行時の騒音の発生をより一層効率よく抑えることができる。窓開口周辺傾斜部13のほぼ上下方向に延びる部分13Aと、第2の傾斜壁25と、底壁傾斜部27を連続させることによって、最も効果的にバックドア1の剛性を高め、補強プレート12の機能を最大に発揮させることができるのである。
これに対し、図6乃至図9は、本例のバックドアの利点を明らかにするために、本発明が完成するまでの経緯を明らかにした図である。図6乃至図9の(a)は、図3と同様にインナパネルのみ、又はインナパネルと補強プレートのみを後方から示した図であり、図6乃至図9の(b)は、インナパネルにアウタパネル及びドアトリムが組み付いた状態での図6乃至図9の(a)におけるVI−VI線、VII−VII線、VIII−VIII線及びIX−IX線断面図である。
図6の(a)は補強プレートが設けられていないバックドア1のインナパネル5を示す。ここに示したバックドア1は、補強プレートを有していないので、その剛性が低く、自動車の走行時にバックドア1が激しく振動して、大きな騒音を発するおそれを免れない。なお、図6における符号6はインナパネル5に形成された窓開口を示し、符号4はアウタパネル、符号9はドアトリム、符号14はトリム取付部をそれぞれ示している。これは、図7乃至図9においても同じである。
図7の(a),(b)は、インナパネル5に形成された窓開口6のコーナー部11の近傍のインナパネル部分に、第1及び第2のスポット溶接S1,S2によって、補強プレート12が固着されているバックドア1の従来例を示す。ここに示した補強プレート12は、その一部がインナパネル5のウェザラインWLに重なっているため、ここに第3のスポット溶接を施すことはできず、第1及び第2のスポット溶接S1,S2だけで、補強プレート12がインナパネル5に固着されている。このため、補強プレート12を設けてはあるが、バックドア1の剛性を充分に高めることはできず、自動車走行時にバックドア1が振動して、大きな騒音を発するおそれを免れない。
図8の(a),(b)は、インナパネル5に補強プレート12が第1乃至第3のスポット溶接S1,S2,S3によって固着された例を示す。ここに示したバックドア1においては、補強プレート12が第1乃至第3のスポット溶接S1乃至S3によってインナパネル5に固着されているので、この点では、バックドア1の剛性を高めることが期待でき、しかも第1乃至第3のスポット溶接S1乃至S3の打点がトリム取付部14の底壁15に位置しているので、その打点をドアトリム9によって覆い隠すことができる。ところが、図8に示したバックドア1においては、窓開口周辺傾斜部13のほぼ上下に延びる部分13Aと、補強プレート12の第2の傾斜壁25とが連続して延びているものの、トリム取付傾斜壁18は、第2の傾斜壁25に連続していない。このため、補強プレート12を設けても、さほど剛性を高めることはできない。
さらに、図9の(a),(b)も、インナパネル5に、第1乃至第3のスポット溶接S1,S2,S3によって、補強プレート12が固着されているバックドア1を示している。ここに示したバックドア1においては、窓開口周辺傾斜部13のほぼ上下方向に延びる部分13Aと補強プレート12の第2の傾斜壁25とトリム取付傾斜壁18が連続して延びていると共に、補強プレート12をインナパネル5に固着する第1乃至第3のスポット溶接S1,S2,S3の打点がウェザラインWL上に位置していないので、ウェザストリップによるシール性が低下することもない。ところが、ここに示したバックドア1においては、第3のスポット溶接S3が、トリム取付部14の外側に位置しているため、そのスポット溶接S3の打痕が車室内から見えてしまい、その見栄えが低下する欠点を免れない。
前述の本例のバックドアによれば、図6乃至図9に示した各バックドアの上述した欠点を全て回避することができる。
1 バックドア
2 ドア開口
3 車体
4 アウタパネル
5 インナパネル
6,7 窓開口
8 窓ガラス
9 ドアトリム
11 コーナー部
12 補強プレート
13 窓開口周辺傾斜部
13A 上下方向に延びる部分
14 トリム取付部
15 底壁
16,17,19 外周
18 トリム取付傾斜壁
21 幅方向外側壁
22 幅方向内側壁
23 頂壁
24 第1の傾斜壁
25 第2の傾斜壁
27 底壁傾斜部
CL 中心
S1 第1のスポット溶接
S2 第2のスポット溶接
S3 第3のスポット溶接

Claims (1)

  1. 車体後部のドア開口を閉鎖した閉位置と、該ドア開口を開放した開位置との間を回動開閉可能に車体に支持されたバックドアであって、アウタパネルと、該アウタパネルに固定され、かつ該アウタパネルよりも車内側に位置するインナパネルと、該インナパネルとアウタパネルに形成された窓開口を覆った状態で該アウタパネルに固定された窓ガラスと、前記インナパネルの車内側面に固定されたドアトリムと、前記インナパネルに形成された窓開口の下部側コーナー部の近傍のインナパネル車外側面に、該インナパネルに重なった状態で固定配置された補強プレートとを有し、前記インナパネルには、該インナパネルに形成された窓開口に沿って延びていると共に、その窓開口の側から前方に向けて開拡した状態に傾斜した窓開口周辺傾斜部が形成され、かつ窓開口よりも下方のインナパネル部分には、トリム取付部が形成され、該トリム取付部は、後方に向けて窪んだ底壁と、該底壁の外周からトリム取付部の外周へと前方に向けて開拡した状態に傾斜したトリム取付傾斜壁とから成り、前記ドアトリムは、その外周が前記トリム取付部の外周にほぼ一致した状態で、該トリム取付部を覆っており、前記補強プレートは、幅方向外側壁と、該幅方向外側壁よりもバックドア幅方向中心の側に位置する幅方向内側壁と、前記幅方向外側壁及び幅方向内側壁よりも後方に位置する頂壁と、該頂壁と前記幅方向内側壁とを一体に連結する第1の傾斜壁と、前記頂壁と幅方向外側壁とを一体に連結する第2の傾斜壁とから成り、該第1及び第2の傾斜壁は、前方に向けて開拡した状態に傾斜しており、前記補強プレートの幅方向内側壁と該幅方向内側壁に重なったインナパネル部分とが第1のスポット溶接により固着され、補強プレートの頂壁と該頂壁に重なったインナパネル部分とが第2のスポット溶接により固着され、補強プレートの幅方向外側壁と該幅方向外側壁に重なったインナパネル部分とが第3のスポット溶接によって固着されていて、第1乃至第3のスポット溶接の個所は、前記インナパネルに形成されたトリム取付部の底壁に位置し、前記窓開口周辺傾斜部のほぼ上下方向に延びる部分と、前記補強プレートの第2の傾斜壁とが、ほぼ上下に連続して延びていると共に、前記インナパネルに形成されたトリム取付部の底壁には、前記第2の傾斜壁に連続してほぼ下方に延び、かつ該第2の傾斜壁と同じ向きに傾斜した底壁傾斜部が形成されている自動車のバックドア。
JP2009126551A 2009-05-26 2009-05-26 自動車のバックドア Expired - Fee Related JP4806055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009126551A JP4806055B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 自動車のバックドア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009126551A JP4806055B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 自動車のバックドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010274688A JP2010274688A (ja) 2010-12-09
JP4806055B2 true JP4806055B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=43422078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009126551A Expired - Fee Related JP4806055B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 自動車のバックドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4806055B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5360156B2 (ja) * 2011-08-01 2013-12-04 トヨタ自動車株式会社 車両用バックドア構造
JP6369306B2 (ja) * 2014-11-25 2018-08-08 トヨタ車体株式会社 バックドア

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2585367B2 (ja) * 1987-05-01 1997-02-26 エナジーサポート株式会社 水洗便所の節水装置
JP2591995Y2 (ja) * 1993-12-28 1999-03-10 トヨタ車体株式会社 車両のバックドア補強構造
JP3253864B2 (ja) * 1996-10-02 2002-02-04 本田技研工業株式会社 車両のテールゲート補強構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010274688A (ja) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2724806B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP6229676B2 (ja) 車両の上部車体構造
JP4947380B2 (ja) 側部車体構造
US8556332B2 (en) Vehicle door
JP2006327284A (ja) 自動車のルーフ構造
JPH1045034A (ja) 車体前部構造
JP6468308B2 (ja) 車両のスピーカー配設構造
JP6176063B2 (ja) アウタミラー取付け構造
JP4806055B2 (ja) 自動車のバックドア
JP5561541B2 (ja) 車両のドア構造
JP4839866B2 (ja) 車両側部構造
JP2010023661A (ja) 車体前部構造
JP2010023663A (ja) 車体前部構造
JP5896138B2 (ja) 車両のドア構造
JP4816010B2 (ja) 車両用ドア構造
JP5034846B2 (ja) 車両のバックドア補強構造
JP6237669B2 (ja) 車両の上部車体構造
JP4696664B2 (ja) 車両の後部車体構造
KR20150057609A (ko) 테일게이트용 힌지 결합구조
JP5895889B2 (ja) バックドア構造及びその製造方法
JP7419937B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP2010006275A (ja) 車両の車体前部における制振装置
JP5279557B2 (ja) 車体前部構造
JP3589057B2 (ja) バックドア用ヒンジの取付構造
JP5756650B2 (ja) 車両用ドアのドアミラー取付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110809

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110811

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees