JP4805903B2 - 車両の走行安全装置 - Google Patents

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Description

この発明は車両の走行安全装置に関し、より具体的には夜間など運転者の視認性を低下させる走行環境において車両、即ち、自車の周囲の先行車などの物体を検出し、それとの接触を回避するようにした装置に関する。
レーダを用いて車両の進行方向の先行車あるいは歩行者などの物体を検出して接触の可能性の有無を判定し、接触の可能性があると判定されるときは警報装置などの接触回避支援手段を作動させる技術は種々提案されている。その中で、特許文献1に記載されるように、夜間など運転者の視認性が低下する走行環境においては接触の可能性があると判定し易くさせる技術も提案されている。
特許文献1記載の技術にあっては、歩行者などの横移動速度、位置、大きさをパラメータとして危険係数a,b,c,dを設定し、それらを乗算して危険度Diを算出する。次いで、算出された危険度Diを所定値Twと比較し、所定値Twより大きいときに警報装置を作動させると共に、ヘッドライトの点灯の有無から視認性が低下する夜間などの走行環境にあるか否か判断し、肯定されるとき、所定値Twを減少させて警報装置が作動され易くなるように構成される。
特開2000−251200号公報
視認性が低下する夜間などの走行環境にあっても、街灯などの発光体によって物体の視認が容易な状況も少なからず存在する。しかしながら、特許文献1記載の技術にあっては、そのような場合でも一律に警報装置が作動され易くなるように構成されるため、警報過多となり、かえって煩わしく感じさせる不都合があった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、夜間など運転者の視認性を低下させる走行環境において警報過多となるのを防止しつつ、車両の周囲の先行車などの物体との接触を的確に回避するようにした車両の走行安全装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、車両の進行方向に電磁波を送信すると共に、前記進行方向に存在する物体に反射させて得た反射波に基づいて前記物体を検出する物体検出手段と、前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、前記物体検出手段と前記走行状態検出手段の検出結果に基づいて前記車両と前記物体との相対関係を算出する相対関係算出手段と、前記算出された相対関係に基づいて設定される判定条件に従って前記車両と前記物体の接触の可能性があるか否か判定する接触可能性判定手段と、前記接触の可能性があると判定された場合、前記車両と前記物体との接触回避を支援する接触回避支援手段を作動させる支援作動手段とを備えた車両の走行安全装置において、前記車両の進行方向を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像の輝度を算出する輝度算出手段と、前記算出された輝度に基づいて前記車両の進行方向に存在する発光体を検出すると共に、前記発光体と前記物体との距離を算出する距離算出手段と、前記車両の走行環境が運転者の視認性を低下させる状態にあるか否か判定する走行環境判定手段と、前記車両の走行環境が運転者の視認性を低下させる状態にあると判定されると共に、前記算出された距離が所定値以上の場合、前記判定条件を変更して前記接触可能性判定手段において前記接触の可能性があると判定し易くさせる判定条件変更手段とを備える如く構成した。
請求項2に係る車両の走行安全装置にあっては、前記所定値は、前記算出された輝度の増加に応じて増大させられる如く構成した。
請求項3に係る車両の走行安全装置にあっては、前記所定値は、前記走行状態検出手段によって検出される前記車両の走行速度の増加に応じて減少させられる如く構成した。
請求項4に係る車両の走行安全装置にあっては、前記接触可能性判定手段は、前記算出された相対関係に基づいて前記車両が前記物体に衝突するまでに要すると予想される予想衝突時間を算出し、前記算出された予想衝突時間がしきい値以下のとき、前記判定条件が成立したと判断して前記接触の可能性があると判定すると共に、前記判定条件変更手段は、前記しきい値を増加させるように前記判定条件を変更することで前記接触可能性判定手段において前記接触の可能性があると判定し易くさせる如く構成した。
請求項1に係る車両の走行安全装置にあっては、車両の進行方向を撮像して得られた撮像画像の輝度を算出して車両の進行方向に存在する発光体を検出して物体との距離を算出し、車両の走行環境が運転者の視認性を低下させる状態にあると判定されると共に、距離が所定値以上の場合、車両と物体との接触の可能性を判定する判定条件を変更して接触の可能性があると判定し易くさせる如く構成したので、夜間など運転者の視認性を低下させる走行環境において警報過多となるのを防止しつつ、車両の周囲の先行車などの物体との接触を的確に回避することができる。
即ち、発光体と物体との距離を算出して所定値以上か否か判断することで、運転者の視認性が低下する走行環境にあると判定されるときも、運転者の視認性が実際にも低下するかどうかを確認して接触の可能性ありと判定し易くする、換言すれば、運転者の視認性が低下する走行環境にあると判定されるときも、直ちには接触の可能性ありと判定し易くさせず、視認性が実際にも低下するときにのみ判定し易くするように構成したので、警報過多となるのを防止しつつ、物体との接触を的確に回避することができる。
請求項2に係る車両の走行安全装置にあっては、所定値は算出された輝度の増加に応じて増大させられる如く構成したので、上記した効果に加え、輝度が増加、即ち、運転者の実際の視認性が増大するほど、接触の可能性ありと判定し易くしないこととなり、警報過多防止と的確な接触回避とを一層良く両立させることができる。
請求項3に係る車両の走行安全装置にあっては、所定値は車両の走行速度の増加に応じて減少させられる如く構成したので、上記した効果に加え、車速が増加、即ち、運転者の実際の視認性が低下するほど、接触の可能性があると判定し易くすることとなり、同様に警報過多防止と的確な接触回避とを一層良く両立させることができる。
請求項4に係る車両の走行安全装置にあっては、算出された相対関係に基づいて車両が物体に衝突するまでに要すると予想される予想衝突時間を算出し、それがしきい値以下のとき、判定条件が成立したと判断して接触の可能性があると判定すると共に、しきい値を増加させるように判定条件を変更することで接触の可能性があると判定し易くさせる如く構成したので、簡易な構成でありながら、警報過多防止と的確な接触回避とを一層良く両立させることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る車両の走行安全装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る車両の走行安全装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は車両(自車)を示し、その前部には4気筒の内燃機関(図1で「ENG」と示し、以下「エンジン」という)12が搭載される。エンジン12の出力は自動変速機(図1で「T/M」と示す)14に入力される。自動変速機14は前進5速、後進1速の有段式であり、エンジン12の出力はそこで適宜変速されて左右の前輪16に伝えられ、左右の前輪16を駆動しつつ、左右の後輪20を従動させて車両10を走行させる。
車両10の運転席にはオーディオスピーカとインディケータからなる警報装置22が設けられ、作動させられるとき、音声と視覚によって運転者に警報する。車両10の運転席床面に配置されたブレーキペダル24は、マスタバック26、マスタシリンダ30およびブレーキ油圧機構32を介して左右の前輪16と後輪20のそれぞれに装着されたブレーキ(ディスクブレーキ)34に接続される。
運転者がブレーキペダル24を操作すると(踏み込むと)、その踏み込み力(踏力)はマスタバック26で増力され、マスタシリンダ30は増力された踏み込み力で制動圧を発生し、ブレーキ油圧機構32を介して前輪16と後輪20のそれぞれに装着されたブレーキ34を動作させ、車両10を減速させる(制動する)。
ブレーキ油圧機構32は、リザーバに接続される油路に介挿された電磁ソレノイドバルブ群、油圧ポンプ、および油圧ポンプを駆動する電動モータ(全て図示せず)などを備える。電磁ソレノイドバルブ群は駆動回路(図示せず)を介してECU(Electronic Control Unit。電子制御ユニット)40に接続される。
ECU40はCPU,RAM,ROM、入出力回路などからなるマイクロコンピュータから構成され、4個のブレーキ34は、運転者によるブレーキペダル24の操作とは別に、ECU40によって相互に独立して作動するように構成される。
上記で、警報装置22、およびブレーキ油圧機構32とブレーキ34が接触回避支援手段に、ECU40が支援作動手段を含む、走行安全装置に相当する。
車両10の前部にはレーザレーダ(レーザスキャンレーダ)42が設けられる。レーザレーダ42は車両10の進行方向に向けてレーザ光を発射(電磁波を送信)し、車両10の進行方向に存在する先行車などの物体にレーザ光を反射させて得た反射波を受信することにより、物体を検出する。レーザレーダ42の出力は、マイクロコンピュータからなるレーダ出力処理ECU(電子制御ユニット)42aに入力される。
また、図2に示す如く、車両10のウインドシールドの内面においてルームミラー上部のルーフレール(図示せず)には、CCDカメラ44が取り付けられる。CCDカメラ44は320×240程度の画素を備え、外界からの入射光によって車両10の進行方向を撮影して画像を撮像する。CCDカメラ44の出力は、同様にマイクロコンピュータからなる画像処理ECU44aに入力される。図2で符号42bはレーザレーダ42のレーザビーム、符号44bはCCDカメラ44の入射光を示す。
図3はレーダ出力処理ECU42aと、画像処理ECU44aの構成を機能的に示すブロック図、図4はCCDカメラ44で撮像された車両10の走行路の画像図である。
図3に示す如く、レーダ出力処理ECU42aは物体検出部42a1と物体位置算出部42a2を備える。
物体検出部42a1は、反射点を2次元平面に投影して得た点群の配列に基づいて物体の輪郭を構成する線分を認識すると共に、認識された線分に基づいて物体の端点を抽出して図4に示すような先行車100a、対向車100bなどの物体100を検出する。物体位置算出部42a2は、レーザ光を発射して得られた反射波の入射方向と反射光を受信するまでの時間から物体100の位置を算出する。
尚、物体位置算出部42a2などは、走行路からある程度高い位置にある静止物体を探索することで図4に示すような街灯などの照明(発光)機能を有する静止物体102の位置も検出する。静止物体102は、後述する如く、輝度が輝度基準値を超えるとき、「発光体」と判定する。
画像処理ECU44aは輝度算出部44a1を備え、輝度算出部44a1はCCDカメラ44によって撮像された撮像画像における街灯などの静止物体102の輝度を算出する。即ち、輝度算出部44a1は、物体位置算出部42a2から前記した2次元平面における静止物体102の位置についてのデータを入力し、静止物体102の位置に対応する部位を中心として輝度、具体的にはその部位を構成する画素それぞれの輝度を算出する。
レーダ出力処理ECU42aの物体位置算出部42a2と、画像処理ECU44aの輝度算出部44a1の出力は、ECU40に送られる。
前輪16と後輪20の付近には車輪速センサ46がそれぞれ配置され、各車輪の所定回転角度ごとにパルス信号を出力する。車輪速センサ46の出力は、ECU40に送出される。ECU40は4個の車輪速センサ46の出力をカウントし、その平均値を算出するなどして車両10の速度(走行速度)Vを検出する。
さらに、車両10の前部の左右にはヘッドライト50が配置され、ステアリングホイール52の付近に配置されたライトスイッチ(図示せず)が運転者によって操作されるとき、バッテリ(図示せず)から通電されて点灯する。運転者は、夜間、豪雨時あるいはトンネル走行時など視認性を低下させる状態にあるとき、ライトスイッチを操作してヘッドライト50を点灯する。
ライトスイッチの付近にはライトスイッチセンサ50aが配置され、運転者によるライトスイッチの操作に応じたヘッドライト50の点灯/消灯の示す出力を生じる。ライトスイッチセンサ50aの出力もECU40に送られる。
図5は、図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムは、ECU40において所定時間、例えば100msecごとに実行される。
以下説明すると、S10においてレーザレーダ42の検知データを取得し、物体100、即ち、先行車100a、対向車100bの位置と速度を算出する。これは、レーダ出力処理ECU42aの物体位置算出部42a2の出力を入力することで行う。
次いでS12に進み、車両(自車)10の状態を検出する。即ち、車輪速センサ46の出力を読み込み、車両10の走行速度を検出する。
次いでS14に進み、相対関係を算出する。即ち、レーダ出力処理ECU42aの物体位置算出部42a2の出力を入力し、入力データに基づき、車両10から物体100までの相対距離と車両10に対する物体100の相対速度を算出する。
次いでS16に進み、算出された相対距離を相対速度で除算して予想衝突時間Tを算出する。予想衝突時間Tは、運転者が減速や進路変更などの回避行動をとらず、物体100もそのまま進行したと仮定した場合、車両10が物体100に接触するまでに要すると予測される時間を意味し、算出された相対関係に従って設定される判定条件の一部を構成する。
次いでS18に進み、CCDカメラ44で撮像された画像中の街灯などの静止物体102の輝度を算出する。これは、画像処理ECU44aの輝度算出部44a1の出力を入力して行う。
次いでS20に進み、視認性低下走行環境か、即ち、車両10の走行環境が夜間、豪雨時、トンネルなど運転者の視認性を低下させる状態にあるか否か判定する。これは、ライトスイッチセンサ50aの出力からヘッドライト50の点灯/消灯を判断することで行い、ヘッドライト50が点灯されているとき、車両10の走行環境が運転者の視認性を低下させる状態にあると判定する。
S20で肯定されるときはS22に進み、発光体が存在するか否か判断する。これは、S18で算出された画像中の街灯などの静止物体102の輝度に基づいて、より正確には算出された輝度を適宜設定する輝度基準値と比較することで行う。S22では算出された輝度が輝度基準値を超えるとき、静止物体102は発光体と判定、即ち、発光体が存在と判定される(発光体が検出される)。
S22で肯定されるときはS24に進み、物体位置算出部42a2の出力に基づいて発光体(静止物体102)と物体100との距離(離間距離)Dを算出する。
尚、図4に示す走行路には物体として先行車100aと対向車100bの2台が存在し、図6に示す如く、発光体(静止物体102)から先行車100aまでの距離Daは近く、対向車100bまでの距離Dbは遠いが、図示のように物体100が複数存在するとき、S26の処理においては距離Da,Dbをそれぞれ距離Dとして使用する。
また、S24においては同時に所定値dthを検索する。所定値dthは基本値dthsに係数kを乗じて算出されるが、基本値dthsは図7に示す如く、算出された画像中の街灯などの静止物体102の輝度がある値となるまで一定に設定されると共に、それ以降は輝度の増加に応じて増加するように設定される。
係数kは図8に示す如く、車両10の走行速度Vが40km/hを超えるまでは1.0に設定されると共に、40km/hを超えた後、ある速度までは、走行速度Vの増加に応じて減少するように設定される。従って、所定値dthは輝度の増加に応じて増加させられる一方、走行速度Vの増加に応じて減少させられるように設定される。
次いでS26に進み、S24で算出された距離Dが所定値dth以上か否か判断する。
S26で肯定されるときはS28に進み、しきい値TaiをTaiiに変更する。しきい値Tai,Taiiも、予想衝突時間Tと共に、前記した判定条件を構成する。尚、しきい値は、Tai<Taiiとする。
次いでS30に進み、S16で算出された予想衝突時間Tがしきい値Taii以下か否か判断、即ち、算出された相対関係に従って設定される判定条件に従って車両10と物体100の接触の可能性があるか否か判定する。
S30で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS32に進み、判定条件が成立したと判断して警報を発生、即ち、物体100との接触回避を支援する接触回避支援手段である警報装置22を作動させて音声と視覚によって運転者に警報する。尚、S20とS22で否定されるときは、そもそも上記したしきい値の変更などが不要であることから、S28までの処理をスキップする。
他方、S26で否定されるときはS28をスキップすることから、しきい値Taiは比較的小さな値Taiのままとされ、S30ではその値が予想衝突時間Tと比較される。従って、S28でしきい値が変更された場合、変更されない場合に比し、S30で肯定され易い、換言すれば車両10と物体100の接触の可能性があると判定され易くなる。
また、図7と図8に関して説明した如く、所定値dthは輝度の増加に応じて増加させられる一方、車両10の走行速度Vの増加に応じて減少させられるように設定される。これは、S20で肯定されて運転者の視認性が低下する走行環境にあると判定されるときも、S26で運転者の視認性が実際にも低下するかどうかを確認するように構成したためである。
即ち、輝度の増加は視認性の低下を来たさない一方、走行速度の増加は視認性が低下を招くことから、輝度や走行速度の増減に応じて所定値dthを決定することで、S26で運転者の視認性が実際にも低下するかどうかを一層適正に判断するように構成した。
この実施例は上記の如く、車両10の進行方向に電磁波を送信すると共に、前記進行方向に存在する先行車100aなどの物体100に反射させて得た反射波に基づいて前記物体100を検出する物体検出手段(レーザレーダ42、レーダ出力処理ECU42a,S10)と、前記車両10の走行速度Vなどの走行状態を検出する走行状態検出手段(車輪速センサ46,S12)と、前記物体検出手段と前記走行状態検出手段の検出結果に基づいて前記車両10と前記物体100との相対関係を算出する相対関係算出手段(S14)と、前記算出された相対関係に基づいて設定される判定条件に従って前記車両10と前記物体100の接触の可能性があるか否か判定する接触可能性判定手段(S16,S26からS30)と、前記接触の可能性があると判定された場合、前記車両10と前記物体100との接触回避を支援する接触回避支援手段(警報装置22)を作動させる支援作動手段(S32)とを備えた車両の走行安全装置(ECU40)において、前記車両10の進行方向を撮像する撮像手段(CCDカメラ44、画像処理ECU44a)と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像の輝度を算出する輝度算出手段(S18)と、前記算出された輝度に基づいて前記車両の進行方向に存在する発光体(静止物体102)を検出すると共に、前記発光体と前記物体との距離Dを算出する距離算出手段(S22,S24)と、前記車両10の走行環境が運転者の視認性を低下させる状態にあるか否か判定する走行環境判定手段(S20)と、前記車両10の走行環境が運転者の視認性を低下させる状態にあると判定されると共に、前記算出された距離Dが所定値dth以上の場合、前記判定条件を変更して前記接触可能性判定手段において前記接触の可能性があると判定し易くさせる判定条件変更手段(S20,S26,S28)とを備える如く構成したので、夜間など運転者の視認性を低下させる走行環境において警報過多となるのを防止しつつ、車両10の周囲の先行車100aなどの物体100との接触を的確に回避することができる。
即ち、発光体(静止物体102)と物体100との距離Dを算出して所定値dth以上か否か判断することで、運転者の視認性が低下する走行環境にあると判定されるときも、運転者の視認性が実際にも低下するかどうかを確認して接触の可能性ありと判定し易くする、換言すれば、運転者の視認性が低下する走行環境にあると判定されるときも、直ちには接触の可能性ありと判定し易くさせず、視認性が実際にも低下するときにのみ判定し易くするように構成したので、警報過多となるのを防止しつつ、物体100との接触を的確に回避することができる。
また、前記所定値dthは、前記算出された輝度の増加に応じて増大させられる如く構成したので、上記した効果に加え、輝度が増加、即ち、運転者の実際の視認性が増大するほど、接触の可能性ありと判定し易くしないこととなり、警報過多防止と的確な接触回避とを一層良く両立させることができる。
また、前記所定値dthは、前記走行状態検出手段によって検出される前記車両10の走行速度Vの増加に応じて減少させられる如く構成したので、上記した効果に加え、車速Vが増加、即ち、運転者の実際の視認性が低下するほど、接触の可能性があると判定し易くすることとなり、同様に警報過多防止と的確な接触回避とを一層良く両立させることができる。
また、前記接触可能性判定手段は、前記算出された相対関係に基づいて前記車両10が前記物体100に衝突するまでに要すると予想される予想衝突時間Tを算出し、前記算出された予想衝突時間Tがしきい値Tai,Taii以下のとき、前記判定条件が成立したと判断して前記接触の可能性があると判定すると共に、前記判定条件変更手段は、前記しきい値をTaiからTaiiに増加させるように前記判定条件を変更することで前記接触可能性判定手段において前記接触の可能性があると判定し易くさせる如く構成したので、簡易な構成でありながら、警報過多防止と的確な接触回避とを一層良く両立させることができる。
尚、上記において図5フロー・チャートのS32の処理として、警報装置22の作動に代え、あるいは警報装置22の作動に加え、ブレーキ油圧機構32を介してブレーキ34を間欠的かつ軽く作動させるようにしても良い。さらには、車両10の運転席(図示せず)を適宜な手段で振動させる、あるいはシートベルト(図示せず)を引き込むようにしても良い。
また、図3に示す画像処理ECU44aの輝度算出部44a1は、物体位置算出部42a2から2次元平面における街灯などの静止物体102の位置についてのデータを入力し、街灯などの静止物体102の位置に対応する部位を中心として輝度を局部的に算出するように構成したが、画像の画素の全ての輝度を算出するようにしても良い。
また、レーザレーダ42の出力から物体100を検出するようにしたが、それに代え、あるいはそれに加え、ミリ波レーダを用いても良い。
この発明の実施例に係る車両の走行安全装置を全体的に示す概略図である。 図1に示すCCDカメラなどの取り付け位置を示す車両の側面図である。 図1に示すレーダ出力処理ECUと画像処理ECUの構成を機能的に示すブロック図である。 図2に示すCCDカメラで撮像された車両の走行路の画像図である。 図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。 図4に示す走行路を上方から見た鳥瞰図である。 図5フロー・チャートで使用される所定値dthの基本値dthsの特性を示す説明グラフである。 同様に図5フロー・チャートで使用される基本値dthsに乗じられて所定値dthを決定する係数kの特性を示す説明グラフである。
符号の説明
10 車両(自車)、12 エンジン(内燃機関)、16 前輪、20 後輪、22 警報装置、34 ブレーキ、36 ブレーキスイッチ、40 ECU(電子制御ユニット)、42 レーザレーダ、42a レーダ出力処理ECU、42a1 物体検出部、42a2 物体位置算出部、42b レーザビーム、44 CCDカメラ、44a 画像処理ECU、44b 入射光、46 車輪速センサ、50 ヘッドライト、100 物体、100a 先行車、100b 対向車、102 静止物体(発光体)

Claims (4)

  1. 車両の進行方向に電磁波を送信すると共に、前記進行方向に存在する物体に反射させて得た反射波に基づいて前記物体を検出する物体検出手段と、前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、前記物体検出手段と前記走行状態検出手段の検出結果に基づいて前記車両と前記物体との相対関係を算出する相対関係算出手段と、前記算出された相対関係に基づいて設定される判定条件に従って前記車両と前記物体の接触の可能性があるか否か判定する接触可能性判定手段と、前記接触の可能性があると判定された場合、前記車両と前記物体との接触回避を支援する接触回避支援手段を作動させる支援作動手段とを備えた車両の走行安全装置において、前記車両の進行方向を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像の輝度を算出する輝度算出手段と、前記算出された輝度に基づいて前記車両の進行方向に存在する発光体を検出すると共に、前記発光体と前記物体との距離を算出する距離算出手段と、前記車両の走行環境が運転者の視認性を低下させる状態にあるか否か判定する走行環境判定手段と、前記車両の走行環境が運転者の視認性を低下させる状態にあると判定されると共に、前記算出された距離が所定値以上の場合、前記判定条件を変更して前記接触可能性判定手段において前記接触の可能性があると判定し易くさせる判定条件変更手段とを備えることを特徴とする車両の走行安全装置。
  2. 前記所定値は、前記算出された輝度の増加に応じて増大させられることを特徴とする請求項1記載の車両の走行安全装置。
  3. 前記所定値は、前記走行状態検出手段によって検出される前記車両の走行速度の増加に応じて減少させられることを特徴とする請求項1または2記載の車両の走行安全装置。
  4. 前記接触可能性判定手段は、前記算出された相対関係に基づいて前記車両が前記物体に衝突するまでに要すると予想される予想衝突時間を算出し、前記算出された予想衝突時間がしきい値以下のとき、前記判定条件が成立したと判断して前記接触の可能性があると判定すると共に、前記判定条件変更手段は、前記しきい値を増加させるように前記判定条件を変更することで前記接触可能性判定手段において前記接触の可能性があると判定し易くさせることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両の走行安全装置。
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