JP4805760B2 - ガス封入装置およびガス封入方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ガス封入装置およびガス封入方法に関し、特に、複筒型の油圧緩衝器を構成する外筒の開口端部を内側に折り畳むように加締め加工して外筒の開口端部の内側に配設されるメインシールで内部に充填されたガスを封入する際の利用に向くガス封入装置およびガス封入方法の改良に関する。
複筒型の油圧緩衝器にあっては、たとえば、外筒のいわゆるヘッド端部と称される開口端部の内側にロッドガイドが配設されると共にこのロッドガイドの上に載置されるように配設されるメインシールが外筒の開口端部を内側に折り畳むようにする加締め加工で所定位置たるロッドガイドの上に定着されるとし、その結果、このメインシールによって内部に充填されたガスの漏れを阻止する、すなわち、ガスを封入することがある。
ちなみに、ロッドガイドの軸芯部には、外筒の内側に配設の内筒たるシリンダ内に出没可能に挿通されるピストンロッドが貫通するとしており、このピストンロッドの外周にメインシールにおける内周部となるダストリップ部およびオイルリップ部の各内周がそれぞれ摺接してピストンロッドに対する摺動性を保障しながらシール機能を発揮するとしている。
なお、メインシールは、外周部の下面に環状のリブ状に形成の背面シール部を有していて、メインシールの定着時にこの背面シール部を下方のロッドガイドと共に外筒の内周に密着させるようにして、外周と外筒の内周との間におけるいわゆる漏れを阻止するとしている。
ところで、上記のような複筒型の油圧緩衝器におけるガスの封入に際しては、ガス封入装置が利用されることが周知されており、その中で、たとえば、特許文献1に開示されているガス封入装置にあっては、ガスの充填および外筒の開口端部に対する加締め加工が言わば一連の作業で実現されるとしている。
すなわち、この特許文献1に開示のガス封入装置は、外筒の開口端部の内側に配設されるメインシールを昇降させるシール昇降手段と、このシール昇降手段を軸芯部に配設させながら下端側部の内側に外筒の開口端部を封止構造下に臨在させると共にメインシールが上昇しているときに外筒の内側へのガスの充填を可能にするガス充填手段と、内部にガスが充填された外筒の開口端部の内側に下降されたメインシールを外筒の開口端部を内側に折り畳むようにする加締め加工で所定位置に定着させる加締め加工手段とを有してなるとしている。
それゆえ、この特許文献1に開示の提案にあっては、シール昇降手段によってメインシールを上昇させて外筒の開口端を開放すると共に、この開放された外筒の開口端を介してガス充填手段からのガスを内部に充填し、内部に所定量のガスが充填された後にシール昇降手段によってメインシールを下降させ、この状態下に加締め加工手段によって外筒の開口端部を内側に折り畳むように加締め加工することでメインシールを定着させ、複筒型の油圧緩衝器内に充填されたガスを封入することが可能になる。
ちなみに、ガスを封入する前の油圧緩衝器の内部には所定量の作動油が注入されており、したがって、外筒の開口端部の内側に配設されるメインシールは、ガスだけではなく作動油のいわゆる漏れを阻止するのはもちろんである。
特開2000‐120754(明細書中の段落0022、同0028から同0040まで、および、図4から図6まで参照)
しかしながら、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、原理的には、問題ないとしても、所定量のガスをあるいは所定圧のガスを油圧緩衝器の内部に封入するについて、些か問題があると指摘される可能性がある。
すなわち、上記した特許文献1に開示のガス封入装置にあっては、ガスの充填時に上昇されていたメインシールをシール昇降手段によって下降させた状態にしてから、加締め加工手段によって所定位置に定着させるとしているが、このとき、ガス充填手段が外筒の開口端部から撤退して加締め加工手段にいわゆる場所を譲るとしている。
そのため、所定位置に下降されて内部に充填されたガスを言わば仮に封止する態勢におかれるメインシールおよびこのメインシールを配設させる外筒の開口端部が大気中におかれることになり、したがって、加締め加工によって所定位置に定着される前のメインシールがシール昇降手段の作動するところに起因するなどして充填されたガスを確実に封止し得ない事態になる場合には、メインシールの定着前にガスが漏れ出てガス量が不足したりガス圧が不足したりすることになる可能性があり、それゆえ、爾後に完成品たる油圧緩衝器を不良品にすることが危惧されることになる。
この発明は、上記した現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、メインシールが所定位置に定着される前であっても、内部に充填されたガスの漏れによるガス量不足やガス圧不足を招来させずして、油圧緩衝器の完成に完全を期せるガス封入装置およびガス封入方法を提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明によるガス封入装置の構成を、基本的には、油圧緩衝器を形成する加締め加工前の外筒における開口端部の内側に配設のロッドガイドの上に載置されるメインシールを自身の昇降で昇降させるシール昇降手段と、このシール昇降手段を軸芯部に配設させながら下端側部の内側に外筒の開口端部を大気から遮断する封止構造下に導通させると共にメインシールがシール昇降手段によって上昇している状態のときに外筒の内側にガスを充填するガス充填手段と、内部にガスが充填された外筒の開口端部の内側にシール昇降手段によって下降されてロッドガイドの上に載置されたメインシールを外筒の開口端部を内側に折り畳むようにする加締め加工で所定位置に定着させる加締め加工手段とを有し、シール昇降手段が筒状に形成されて軸芯部に外筒の開口端から突出するピストンロッドを挿通させた状態でピストンロッドの軸線方向に移動可能とされながら内側の真空化で下端にメインシールを密着させてなるガス封入装置において、シール昇降手段が内側を真空状態にして下端にメインシールを密着させながら軸芯部に挿通のピストンロッドを上昇させると共にピストンロッドの上昇でこのピストンロッドに保持される伸び切りストッパがメインシールを載置させるロッドガイドを上昇させ、加締め加工手段が下端内周部を漏斗状に形成の加締め治具部にしながら大気から遮断された密封雰囲気下のガス充填手段の軸芯部に昇降可能に配設されると共に軸芯部にシール昇降手段を昇降可能に配設させ、加締め加工手段がガス充填手段による密封雰囲気下に外筒の開口端部を内側に折り畳むようにする加締め加工でシール昇降手段によって下降されたメインシールをロッドガイド上に定着させてなるとする。
そして、この発明によるガス封入方法の構成を、基本的には、油圧緩衝器を形成する加締め加工前の外筒における開口端部をガス充填手段の下端側部の内側に密封雰囲気下に導入させ、この密封雰囲気下にあるガス充填手段の内側に配設の加締め加工手段における軸芯部に配設されたシール昇降手段の上昇で外筒の開口端部の内側に配設のメインシールを上昇させ、上記の密封雰囲気下にメインシールの上昇で外筒の開口端部の内側に出現する通路を介してガス充填手段からのガスを外筒の内側に充填し、上記の密封雰囲気下に内部にガスが充填された外筒の開口端部の内側にシール昇降手段の下降でメインシールを下降させ、上記の密封雰囲気下に加締め加工手段で外筒の開口端部を内側に折り畳むように加締め加工してシール昇降手段で下降されたメインシールを所定位置たるロッドガイドの上に載置した状態に定着させるガス封入方法において、シール昇降手段が内側を真空状態にして下端にメインシールを密着させながら軸芯部に挿通のピストンロッドを上昇させると共にピストンロッドの上昇でこのピストンロッドに保持される伸び切りストッパがメインシールを載置させるロッドガイドを上昇させてなるとする。
それゆえ、この発明のガス封入装置およびガス封入方法にあっては、内部へのガスの充填後、外筒の開口端部に対する加締め加工を終了するまでガス充填手段の内側大気から遮断されたいわゆる密封雰囲気下におかれるから、ガス充填手段の内側が所定のガス圧に維持されている限りにおいて、外筒の内部に充填されたガスの量に不足を生じたりガス圧に不足を生じたりすることがなく、完成品とされる油圧緩衝器がガス量不足やガス圧不足を理由に不良品とされることがない。
このとき、シール昇降手段にあって、メインシールを上昇させてガスを充填し易くする際に、ピストンロッドをシリンダ内から抜き出すようにし得るから、油圧緩衝器におけるガス室の容積を大きくすることが可能になり、このことから、ガス室に充填されるガス圧を比較すれば従前のように高くする必要がなくなり、ガス室へのガスの充填作業を容易にしたり、ガス供給源の小型化を可能にしたりし得る。
そして、上昇されていたメインシールが下降された状態のとき、仮に充填されたガスの封止を実現できないとしても、ガス充填手段で画成されるいわゆるエリア内が充分なガス圧を保持する状態に維持されている限りにおいて、メインシールが加締め加工手段によって外筒の開口端部を内側に折り曲げるようにする加締め加工で所定位置に定着されて必要なシール機能を発揮することになるので問題はないことになる。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、ついては、この発明によるガス封入装置を中心に説明することで、この発明によるガス封入方法についても説明する。
すなわち、まず、この発明によるガス封入装置は、図1に示すように、シール昇降手段10と、ガス充填手段20と、加締め加工手段30とを有してなり、複筒型の油圧緩衝器を完成させるために内部にガスを封入する際に、すなわち、この発明によるガス封入方法がこれらの各手段10,20,30を駆使することによって具現化されるとしている。
そして、この発明によるガス封入装置にあっては、実質的にガス充填手段20の内側にシール昇降手段10および加締め加工手段30を配設するようにして、シール昇降手段10および加締め加工手段30の各作動、すなわち、シール昇降手段10および加締め加工手段30を利用しての各作業がガス充填手段20の内側となる密封雰囲気下、すなわち、ガス雰囲気下で実行し得るようにしているところに基本的な特徴がある。
ところで、ガス封入が実行される複筒型の油圧緩衝器についてだが、この油圧緩衝器は、図1に示すように、外筒1のいわゆるヘッド端部と称される開口端部1aの内側にメインシール2を有するとしていて、このメインシール2が外筒1の開口端部1aを内側に折り畳むようにする加締め加工で所定位置たるロッドガイド3の上に定着されるとき、外筒の内側に充填されたガスの漏れを阻止する、すなわち、ガスを封入するとしている。
そして、この油圧緩衝器にあって、ロッドガイド3の軸芯部には、外筒1の内側に配設の内筒たるシリンダ4内に出没可能に挿通されるピストンロッド5が貫通するとしており、このピストンロッド5の外周にメインシール2における内周部となるダストリップ部2aおよびオイルリップ部2bの各内周がそれぞれ摺接してピストンロッド5に対する摺動性を保障しながらシール機能を発揮するとしている。
ちなみに、この油圧緩衝器にあっては、シリンダ4内にピストン(図示せず)を摺動可能に収装していて、このピストンによってシリンダ4内にロッド側室R1とピストン側室(図示せず)とを画成すると共に、ピストンが有する減衰バルブ(図示せず)を介してロッド側室R1とピストン側室との連通を許容し、減衰バルブを作動油が通過することで所定の減衰力が発生されるとしている。
そして、この油圧緩衝器にあっては、外筒1とシリンダ4との間がリザーバ室Rとされていて、このリザーバ室Rをシリンダ4の下端内部に配設されたベースバルブ部(図示せず)における減衰バルブ(図示せず)を介してシリンダ4内のピストン側室を連通させるとし、減衰バルブを作動油が通過するときに所定の減衰力が発生されるとしている。
そしてまた、この油圧緩衝器にあって、リザーバ室Rは、油面Oを境にするガス室Gを有していて、したがって、この発明のガス封入装置は、このガス室Gに窒素ガスを充填すると共に充填された窒素ガスをメインシール2の定着でガス室Gに封入するとするものである。
すなわち、この油圧緩衝器にあっては、この発明のガス封入装置によって窒素ガスを充填する際には、あらかじめ所定量の作動油がいわゆる内部に注入されているのが前提となる。
なお、前記したメインシール2は、外周部の下面に環状のリブ状に形成の背面シール部2cを有していて、このメインシール2の定着時に背面シール部2cを下方のロッドガイド3と共に外筒1の内周に密着させることで、この背面シール部2cの外周と外筒1の内周との間におけるいわゆる漏れを阻止し得るとしている。
ところで、上記のように形成された複筒型の油圧緩衝器に対して、この発明によるガス封入装置にあって、まず、シール昇降手段10は、油圧緩衝器を形成する加締め加工前の外筒1における開口端部1aの内側に配設のロッドガイド3の上に載置されるメインシール2の昇降を自身の昇降で可能にするとしている。
すなわち、このシール昇降手段10は、全体的には、外径をメインシール2の外径よりやや小さくする円筒状に形成されていて、軸芯部にピストンロッド5を挿通させた状態でピストンロッド5の軸線方向への移動を可能にすると共に内側の真空化を可能にするとしている。
つまり、このシール昇降手段10は、図示しないが、上端部が適宜の構造からなる昇降機構に連結されていて、この昇降機構の作動するところでピストンロッド5の軸線方向に移動する、すなわち、上下動するとしている。
ちなみに、このシール昇降手段10を昇降させる昇降機構についてだが、要は、このシール昇降手段10の昇降を実現し得るものであれば良く、たとえば、油圧シリンダが利用されるとしたり、また、モータとこのモータで駆動される螺子軸とこの螺子軸に螺着されるナットとを有してなる送り螺子構造が利用されるとしたりしても良い。
そして、このシール昇降手段10は、同じく図示しないが、密封構造下に外部と画成される内側の上端側が外部に配設のポンプに連結されていて、このポンプの駆動によって内側の空気が吸引されて、内側におけるいわゆる真空状態の具現化が可能とされるとしている。
なお、このシール昇降手段10についてだが、図示するところでは、いわゆる上方側と下方側とが一体となった構造に形成されてなるとしているが、これに代えて、図1中に仮想線図で示すように、分割構造に形成されている上方側と下方側とを密封構造に連結する場合には、下方側を径の異なるものに交換することが可能になり、したがって、径の異なるメインシール2を有する油圧緩衝器における外筒1の開口端部1aに対する加締め加工をも、すなわち、ガス封入を実践し得ることになる。
一方、このシール昇降手段10は、下端にシール部材11を有していて、このシール昇降手段10の下降で下端がメインシール2の環座状に形成された芯金部2dに接触することになるとき、シール部材11によってシール昇降手段10の内側と外側の連通が遮断されるとしている。
なお、メインシール2における芯金部2dは、その内周側に前記したダストリップ部2aおよびオイルリップ部2bを有し、その外周側に前記した背面シール部2cを有することはもちろんである。
それゆえ、このシール昇降手段10にあっては、図2に示すように、これが下降されて下端をメインシール2の芯金部2dに接触させた状態下において内側が真空状態にされることで、メインシール2を下端に密着させた状態に保持し得ることになる。
そして、シール昇降手段10が下端にメインシール2を密着させて内側を真空状態にするときに、その真空時の気圧がどの程度になるかが条件になるが、その数値如何では、内側、すなわち、軸芯部に挿通されているピストンロッド5の吸引、すなわち、上昇を可能にし得ることになる。
このことを勘案すると、このシール昇降手段10にあっては、内側の真空制御を適正にして、図3に示すように、ピストンロッド5を大きいストロークで上昇させるようにする場合には、このピストンロッド5に保持される伸び切りストッパ5aがロッドガイド3の下面に接触した状態で、すなわち、担持した状態でメインシール2を上昇させることになる。
その結果、外筒1の開口端は、ロッドガイド3の外周と外筒1の開口端部1aの内周との間に通路となるいわゆる漏れ隙間を出現させる状態に開放されることになり、したがって、図3中に破線矢印で示すように、後述するガス充填手段20による外筒1の内側への、すなわち、油圧油圧緩衝器の内部へのガスの充填を容易に実践し得ることになる。
のみならず、このシール昇降手段10にあっては、メインシール2を上昇させてガスを充填し易くする際に、ピストンロッド5をシリンダ4内から抜き出すようにし得るから、油圧緩衝器におけるガス室Gの容積を大きくすることが可能になり、このことから、ガス室Gに充填されるガス圧を比較すれば従前のように高くする必要がなくなり、ガス室Gへのガスの充填作業を容易にしたり、ガス供給源Pの小型化を可能にしたりし得る点で有利となる。
つぎに、この発明によるガス封入装置にあって、ガス充填手段20は、後述する加締め加工手段30を内側に配設させると共に、この加締め加工手段30の軸芯部に上記したシール昇降手段10を配設させた状態で、油圧緩衝器に対して昇降される態様に形成されてなるとしている。
すなわち、このガス充填手段20は、この発明によるガス封入装置を油圧緩衝器のいわゆる上端側に連結させるときには、油圧緩衝器の上方から油圧緩衝器の軸線方向に沿って下降されることで油圧緩衝器の上端側に連結されるとしている。
そして、このガス充填手段20、すなわち、このガス封入装置が油圧緩衝器の上端側に連結された後は、油圧緩衝器に対する一連の作業、すなわち、ガス封入作業を終了するまでは、ガス充填手段20の油圧緩衝器に連結する位置が変更されないようにするために、図示しないが、油圧緩衝器を支える適宜の基台に併せて昇降可能に設けられてなるとしている。
ところで、このガス充填手段20の昇降についてだが、要は、このガス充填手段20の昇降を実現し得るものであれば良く、たとえば、前記したシール昇降手段10を昇降させる昇降機構と同様に、油圧シリンダや送り螺子構造が利用されるとして良い。
そして、このガス充填手段20は、内側に加締め加工手段30を配設させ、また、この加締め加工手段30の軸芯部にシール昇降手段10を配設させた状態で、外筒1の内側へ、すなわち、油圧緩衝器の内部へのガスの充填を可能にするとしている。
そしてまた、このガス充填手段20は、図示するところでは、内側に加締め加工手段30を配設させる円筒状に形成の本体部21と、有底円筒状に形成されて本体部21の下端側に分離可能に連結される下端側部22とを有してなるとしている。
そしてさらに、このガス充填手段20にあって、本体部21が符号Pでのみ示す外部に配設のガス供給源に接続される連通孔21aを有していて、本体部21および下端側部22の内側へのガスの流入を許容するとしている。
このとき、このガス充填手段20にあって、本体部21は、シール部材21bを有していて、この本体部21と言わば分離構造に形成される下端側部22との間におけるガス漏れを回避するとしている。
そして、このガス充填手段20にあって、下端側部22は、図1中に仮想線位置で示す部位において、たとえば、ボルトの利用下において本体部21に分離可能に連結されるとしている。
このことからすると、図示するガス充填手段20にあっては、油圧緩衝器における外筒1の径が区々となる場合にも、下端側部22が外筒1の外周に対向する内周の径を区々にするいわゆる部品毎に形成されると共に、選択されて本体部21に連結されるとする場合には、油圧緩衝器における外筒1の径が区々となる場合にも、この発明のガス封入装置を利用し得るようにすることが可能になる。
一方、このガス充填手段20にあって、下端側部22は、内周に外筒1の外周に接触するシール部材22aを有していて、したがって、言わば本体部21の内側に流入されるガスが外部に漏れ出ないことになるとしている。
それゆえ、このガス充填手段20にあっては、図3に示すように、油圧緩衝器にあって、シール昇降手段10によって、前述したように、ロッドガイド3がその外周と外筒1の開口端部1aの内周との間にいわゆる漏れ隙間を出現させる状態に開放されるから、同じく図3中に破線矢印で示すように、このガス充填手段20による外筒1の内側への、すなわち、油圧油圧緩衝器の内部へのガスの充填が可能とされることになる。
さらに、この発明によるガス封入装置にあって、加締め加工手段30は、内部にガスが充填された外筒1の開口端部1aの内側に、図4に示すように、シール昇降手段10によって下降されてロッドガイド3の上に載置されたメインシール2を外筒1の開口端部1aを内側に折り畳むようにする加締め加工で所定位置に定着させるとしている。
すなわち、この加締め加工手段30は、全体的に円筒状に形成されてなるとするもので、加締め加工を実践する円筒状に形成の本体部31と、この本体部31を昇降させる円筒状に形成の駆動部32とを有してなるとしている。
このとき、この加締め加工手段30にあって、本体部31は、前記したガス充填手段20における軸芯部に摺動可能に、すなわち、本体部21の内周にシール部材21cの介在下に摺接する状態に配設されてなるとして、この本体部31を昇降時のガイド部にするとしている。
それに対して、この加締め加工手段30にあって、駆動部32は、前記したシール昇降手段10を軸芯部に配設させる、すなわち、シール昇降手段10の外周にシール部材32aおよびブッシュ部材32bの介在下に摺接する状態に配設されてなるとして、このシール昇降手段10を昇降時のガイド部にするとしている。
ちなみに、図示する加締め加工手段30にあっては、本体部31が駆動部32との間におけるガス漏れを阻止するシール部材31aを有してなるとしているが、このシール部材31aの機能からすれば、これが駆動部32に配設されてなるとしても良いことはもちろんである。
また、この加締め加工手段30の昇降については、任意の構成によるとして良いが、多くの場合に、前記したシール昇降手段10およびガス充填手段20と同様に、油圧シリンダや送り螺子構造が利用されるであろう。
一方、この加締め加工手段30にあって、本体部31は、下端部の内周部を漏斗状に形成の加締め治具部31bにするとしており、この加締め治具31bは、上方に行くに従い径を狭くするように上方に向けて収斂されていて、下端の径を外筒1の開口端部1aの径より大きくし、上方に行くに従いその径を外筒1の開口端部1aの径より小さくなるようにしている。
それゆえ、この加締め加工手段30にあっては、図4に示すように、本体部31が駆動部32の駆動で言わば強制的に下降されると、外筒1の開口端部1aが上端から徐々に内側の折り曲げられるように加締め加工されることになる。
のみならず、本体部31は、下端部の内周部を漏斗状に形成の加締め治具部31bにするから、外筒1における径が大径に変更される場合にも、この径が変更された外筒1の開口端部1aに対する加締め加工を実践し得ることになる。
このとき、この発明のガス封入装置にあっては、メインシール2がシール昇降手段10によって所定位置に定着される状態に維持されているから、また、加締め加工手段30がガス充填手段20によって外部たる大気中と遮断された密封雰囲気中たるガス雰囲気中で所定の加締め作業を実践することになるから、ガス充填手段20の内側が所定のガス圧に維持されている限りにおいて、油圧緩衝器の内部の充填されたガスの量に不足を生じたりガス圧に不足を生じたりすることがなく、完成品たる油圧緩衝器がガス量不足やガス圧不足を理由に不良品とされることがない。
以上のように形成された加締め加工手段30とシール昇降手段10との間には、加締め加工手段30とシール昇降手段10との間を離間させるように附勢する附勢手段12が配設されてなるとしており、この附勢手段12は、図示するところでは、コイルバネからなるとしている。
それゆえ、この附勢手段12が加締め加工手段30とシール昇降手段10との間に配設されることで、たとえば、加締め加工手段30の動きが阻止されているとき、シール昇降手段10の移動たる上昇が可能とされることになり、したがって、シール昇降手段10において内側の真空が解除されるとき、その下端から離れてロッドガイド3の上に離座したメインシール2から速やかに離座することが可能になる。
このことからすれば、もともと加締め加工手段30とシール昇降手段10とが作動中に互いに干渉することになるような設定にはしないだろうが、加締め加工手段30によって外筒1の開口端部1aを内側に折り曲げるようにする加締め加工の際に、このシール昇降手段10が加締め加工手段30に干渉することをあらかじめ回避し得ることになり、したがって、加締め加工手段30による所定の加締め加工作業にいわゆる作業不全を発現させないことが可能になる。
前記したように、この発明によるガス封入装置およびガス封入方法にあっては、いわゆる動きのある加締め加工手段30およびシール昇降手段10がその意味では動きのないガス充填手段20の内側に配在されてなるとするので、設備を集約でき、セル生産に向き、コストが低減され、しかも、ガス封入装置の利用上での安全性が向上されることになる。
また、この発明によるガス封入装置にあっては、シール昇降手段10における下方側や加締め加工手段30における本体部31、さらには、ガス充填手段20における下端側部22をいわゆる径の異なるものに適宜に交換することで、外筒1の径が区々となる油圧緩衝器におけるガス封入に利用可能であることは言うまでもない。
この発明の一実施形態によるガス封入装置の利用状態を一部破断して示す縦断面図である。 図1のガス封入装置の作動状態を拡大して示す半截図である。 図2からのガス封入装置の作動状態を図2と同様に示す図である。 図3からのガス封入装置の作動状態を図3と同様に示す図である。
符号の説明
1 外筒
1a 開口端部
2 メインシール
3 ロッドガイド
5 ピストンロッド
10 シール昇降手段
12 附勢手段
20 ガス充填手段
21 本体部
21b,22a シール部材
22 下端側部
30 加締め加工手段
31b 加締め治具部

Claims (4)

  1. 油圧緩衝器を形成する加締め加工前の外筒における開口端部の内側に配設のロッドガイドの上に載置されるメインシールを自身の昇降で昇降させるシール昇降手段と、このシール昇降手段を軸芯部に配設させながら下端側部の内側に外筒の開口端部を大気から遮断する封止構造下に導通させると共にメインシールがシール昇降手段によって上昇している状態のときに外筒の内側にガスを充填するガス充填手段と、内部にガスが充填された外筒の開口端部の内側にシール昇降手段によって下降されてロッドガイドの上に載置されたメインシールを外筒の開口端部を内側に折り畳むようにする加締め加工で所定位置に定着させる加締め加工手段とを有し、シール昇降手段が筒状に形成されて軸芯部に外筒の開口端から突出するピストンロッドを挿通させた状態でピストンロッドの軸線方向に移動可能とされながら内側の真空化で下端にメインシールを密着させてなるガス封入装置において、シール昇降手段が内側を真空状態にして下端にメインシールを密着させながら軸芯部に挿通のピストンロッドを上昇させると共にピストンロッドの上昇でこのピストンロッドに保持される伸び切りストッパがメインシールを載置させるロッドガイドを上昇させ、加締め加工手段が下端内周部を漏斗状に形成の加締め治具部にしながら大気から遮断された密封雰囲気下のガス充填手段の軸芯部に昇降可能に配設されると共に軸芯部にシール昇降手段を昇降可能に配設させ、加締め加工手段がガス充填手段による密封雰囲気下に外筒の開口端部を内側に折り畳むようにする加締め加工でシール昇降手段によって下降されたメインシールをロッドガイド上に定着させてなることを特徴とするガス封入装置。
  2. 加締め加工手段とこの加締め加工手段の軸芯部に配設されるシール昇降手段との間に加締め加工手段に対してシール昇降手段を上昇させる方向に附勢する附勢手段が配設されてなる請求項1に記載のガス封入装置。
  3. ガス充填手段が内側に加締め加工手段を配設させる本体部と、内周を外筒の外周にシール部材の配在下に対向させる下端側部とからなり、この下端側部が本体部に対してシール部材の配在下に分離可能に連結されてなる請求項1にガス封入装置。
  4. 油圧緩衝器を形成する加締め加工前の外筒における開口端部をガス充填手段の下端側部の内側に密封雰囲気下に導入させ、この密封雰囲気下にあるガス充填手段の内側に配設の加締め加工手段における軸芯部に配設されたシール昇降手段の上昇で外筒の開口端部の内側に配設のメインシールを上昇させ、上記の密封雰囲気下にメインシールの上昇で外筒の開口端部の内側に出現する通路を介してガス充填手段からのガスを外筒の内側に充填し、上記の密封雰囲気下に内部にガスが充填された外筒の開口端部の内側にシール昇降手段の下降でメインシールを下降させ、上記の密封雰囲気下に加締め加工手段で外筒の開口端部を内側に折り畳むように加締め加工してシール昇降手段で下降されたメインシールを所定位置たるロッドガイドの上に載置した状態に定着させるガス封入方法において、シール昇降手段が内側を真空状態にして下端にメインシールを密着させながら軸芯部に挿通のピストンロッドを上昇させると共にピストンロッドの上昇でこのピストンロッドに保持される伸び切りストッパがメインシールを載置させるロッドガイドを上昇させてなることを特徴とするガス封入方法。
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