JP4805685B2 - 薬剤収容容器 - Google Patents

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Description

本発明は、錠剤を収容してこれを処方箋にしたがって取出す薬剤収容容器に関する。
従来から、病院や薬局等では、錠剤を収容してこれを処方箋にしたがって取出す薬剤収容容器が用いられている(例えば、特許文献1参照)。この薬剤収容容器には、収容容器本体(カセッタ本体)の内部領域である薬剤収納部に、縦軸周りに回転しながら錠剤を所定数ずつ排出する分配ロータが設けられている。この分配ロータの外周部には、錠剤が個々に整列し得る凹状の薬剤収納路が所定間隔を置いて形成されている。
薬剤収納路間の壁部の上面が、錠剤を案内する平面視円弧状の案内面とされている。そして、収容容器本体の周面後方側には、薬剤収納路に整列した錠剤を収容容器本体の下部に配置されている排出孔に所定量(一個の場合も決まった複数個数の場合もある)ずつ排出させるための仕切り板が設けられている。
図14に示した薬剤収容容器1では、前記案内面2は平面部3と、この平面部3に、隣の壁部4側を湾曲させるよう連成された落し込み面5が形成されている。そして、前記仕切り板6は、その先端7が前記案内面2上に位置するよう配置されている。
このような薬剤収容容器1では、分配ロータ8が回転すると、薬剤収納部9に収納された錠剤10は薬剤収納路11に整列し、薬剤収納路11が排出孔の上方に位置した際、仕切り板6により区画された位置より下にある錠剤10が排出される。
特開平10−314277号公報
上記従来の薬剤収容容器1では、仕切り板6は、その先端7が前記案内面2上に位置するよう配置されている。したがって、落し込み面5の始まりの高さと同一の高さにあることになる。このため、例えば扱う錠剤10が半錠(半円形)のものであると、その錠剤10のエッジ部分10aが仕切り板6と落し込み面5との間に噛込み易くなってしまう。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、錠剤を薬剤収納路に確実に収納させ得る薬剤収容容器の提供を課題とする。
本発明の薬剤収容容器は、薬剤を収容し、薬剤を排出する排出孔が下部に形成される収容容器本体と、上下方向の軸心周りに回転自在となるよう、前記収容容器本体内に設けられる薬剤案内部と、薬剤を収納すべく上下方向に沿って形成され、且つ、前記薬剤案内部の周方向に複数形成され、薬剤案内部の前記軸心周りの回転によって収納した薬剤を前記排出孔の上方に移動させる薬剤収納路と、前記排出孔の上方に位置した前記薬剤収納路に収納された薬剤だけを該排出孔から排出させるために設けられ、前記排出孔の上方で前記薬剤案内部の上面と対向する仕切り体とを備え、仕切り体は、上面が薬剤移動方向の下流側に向かって上方傾斜する傾斜面である掬い部を備え、該掬い部における薬剤移動方向の上流側端部は、前記薬剤案内部よりも外周側で、且つ、前記薬剤案内部の上面よりも下方側に配置されていることを特徴としている。
本発明の薬剤収容容器は、薬剤案内部と収容容器本体との間に、掬い部における薬剤移動方向の上流側端部が落とし込まれていることを特徴としている。
上記構成において、薬剤案内部と収容容器本体との間に掬い部における薬剤移動方向の上流側端部が落とし込まれていることで、錠剤は、その下方で掬い部によって掬われる状態となる。
本発明の薬剤収容容器は、薬剤案内部の上面の外周部側に、周方向全域に亙って段部が形成され該段部に、掬い部における薬剤移動方向の上流側端部が配置されてことを特徴としている。
上記構成では、段部に、掬い部における薬剤移動方向の上流側端部が配置されていることで、これを薬剤案内部の上面に対して下方に位置させているから、錠剤は、その下方で掬い部によって掬われる状態となる。
本発明の薬剤収容容器によれば、掬い部における薬剤移動方向の上流側端部薬剤案内部の上面に対して下方にあるから、錠剤は、その下方で掬い部によって掬われる状態となって、仕切り体と薬剤収納路との間に錠剤が噛み込む状態を回避することができる。
以下、本発明の実施形態に係る薬剤収容容器を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態を示す薬剤収容容器の全体概略斜視図、図2は分配ロータと壁部とを保持枠に組込んだ状態の上方からの斜視図、図3は下方からの斜視図、図4は保持枠を省略した状態の平面図、図5は保持枠を省略した状態の正面図、図6は図5の直交する方向の縦断面図、図7は保持枠を省略した状態の錠剤の移動を示す斜視図である。
この実施形態における薬剤収容容器20(カセッタ)は、他の薬剤収容容器20と平面視環状となるよう組合わせるようにして用いられるものである。図1ないし図4に示すように、薬剤収容容器20(カセッタ)は、本体21が薬剤、特に錠剤22を収納するともに平面視中抜き扇形状のケース23と、このケース23の下方に一体に形成された上側開放の円筒状の保持枠39と、台部24とを有する。本体21は、後方を開放して解放部29を形成した半筒状部25を有する前枠部25Aに後方から一体となるように連結されている。分配ロータ26と、環状に形成された壁部27と保持枠39に相対回転自在、即ち異なる速度で同方向に回転自在に装着されている。
分配ロータ26は、上方が凸形状となる円錐形状に形成されており、その外周の円錐面28に周方向にカットした平面部30が複数、所定間隔置きに形成されている。すなわち円錐面28は、曲面と平面の複合した面によってなる。分配ロータ26の下面外周側縁26aの最大径は、保持枠39内径に比べて、前記壁部27の薬剤案内部38(後述する)の厚みt1分ほど小さく設定されている。分配ロータ26は、その中心に上下方向の支軸35が形成されており、この支軸35(軸心)周りに一方向に回転自在に構成されている。
分配ロータ26の頂点部31は、ケース23の上縁23aより低い位置にあり、このケース23には錠剤22をケース23内に投入後に不図示の蓋がなされる。ケース23の側壁は、半筒状部25に向けて傾斜している。
壁部27は分配ロータ26の下方外周部に配置されて、壁部27は分配ロータ26の下面26bにほぼ摺接した状態で上下方向の支軸36(軸心)周りに回転自在となるよう設けられている。なお、支軸35,36どうしは同心であり、同一方向へ異なった速度、すなわち相対速度で回転するよう構成されている。
壁部27は分配ロータ26の下面外周側縁26aから径方向外方に突出する薬剤案内部38を有する。この薬剤案内部38に、錠剤22を一個収納させ得る上下方向の薬剤収納路40が周方向に所定間隔をもって複数形成されている。この実施形態の場合、薬剤収納路40の高さは壁部27の高さに等しく設定されており、その周方向幅b1は、半錠の錠剤22が一個だけ、且つしっくり収納される幅に設定されている。壁部27の外周面27aと保持枠39の内周面39aとの間には、錠剤22が進入し得ない環状のわずかな隙間が形成されている。
壁部27において、薬剤案内部38の上面は水平面であり、この水平面は分配ロータ26と壁部27との相対回転により半錠の錠剤22を攪拌しつつ薬剤収納路40の上流側Aから下流側Bに向けて案内する平面視円弧状の案内面41とされている。案内面41は平面部41aと、この平面部41aに、隣の壁部27側、すなわち上流側を湾曲させるよう連成された落し込み面43が形成されている。
ところで、案内面41の外周部側に、下方に凹となる段付き凹部45(凹条段部に相当する)を、壁部27の周方向全域(薬剤収納路40にはない)に亙って形成している。すなわちこの段付き凹部45も平面視して円弧状であり、その上下方向の落し込み量δ、すなわち案内面41から段付き凹部45の底面45aまでの上下高さは、後述する仕切り体46の上流側端部46aが入るだけの量に設定されている。段付き凹部45の径方向幅b2は錠剤22の厚みより小さい。段付き凹部45の周方向幅b3は、薬剤収納路40の周方向幅b1に比べて大きく設定している。
ここで、前記仕切り体46の構成を、図8〜図11を中心に詳細に説明する。図8は仕切り体46の全体構成を示す上方からの斜視図、図9は下方からの斜視図、図10は上本体部と下本体部との境界部分での水平断面図、図11は図8におけるほぼ長さ方向中心での縦断面図である。
これらの図に示すように、仕切り体46は、保持枠39の後部に固定される平板状の固定部47と、固定部47に一体的に設けられて、錠剤22を掬うべく上流側から下流側に向けて上傾斜した傾斜面48を有した本体部50をと有する。固定部47は、金属(例えばステンレス等が用いられる)や合成樹脂(例えばABS樹脂等が用いられる)で形成され、本体部50は全体がシリコン樹脂(弾性に富んでいる材料の一例で、合成ゴムでもよい)によって形成されている。本体部50は固定部47の前面47a(半筒状部25側)下部寄りに配置されている。
固定部47の一端側(この場合上流側)に上下方向の長孔51,52が左右一対で形成されており、固定部47は、この長孔51,52にビス53,54を挿通して、保持枠39から後方に突出する支持片55に形成されたビス孔56,57を介して収容容器本体21に固定される。なお、ビス孔56,57は、それぞれ上下に複数形成されている。
本体部50は、固定部47の前面47aに固着される基部60と、この基部60からさらに前方に突出するよう一体的に形成された掬い部61と、該掬い部61の下流側Bに一体的に形成された攪拌補助部62とからなる。本体部50(掬い部61と攪拌補助部62)の底面63は、水平面に形成されている。本体部50の前面50aは、分配ロータ26の曲率に沿うよう湾曲形成されている。また、本体部50の上面と前面とを連続している上隅部に、前方に下傾斜するテーパ面64が形成されている。
さらに、本体部50は、上下方向では後方に凹となる段付き面65を介して上本体部分66と下本体部分67とが連成された構成であり、この段付き面65は、前記壁部27の段付き凹部45の円弧面68に前後でわずかな隙間を介して対向する面となる。上本体部分66の下面66aが壁部27の案内面41に上下でわずかな隙間を介して対向する面となる。
すなわち、固定部47を支持片55に固定することで、保持枠39の後部に形成したスリット70(一個の場合も複数個の場合もある)から前方に、本体部50、すなわち掬い部61と攪拌補助部62とが挿入されて、段付き面65が段付き凹部45の円弧面68に前後で対向し、上本体部分66の下面66aが壁部27の案内面41に対向することになる。
傾斜面48は掬い部61の上面とされ、該掬い部61の上流側A端部61aは薄肉に形成され、最先端部は小円弧形状に形成されており、傾斜面48は基部60の厚み分だけ固定部から前方に突出した位置にあって、傾斜面48は下流側Bに向かって上傾斜する平面に形成されている。すなわち掬い部61は、下流側Aから上流側Bに向けて次第に肉厚になるよう形成されている。掬い部61の下流側Bの最高部位置61bは、分配ロータ26の最大径部外周縁26aよりも上方に位置することになる。攪拌補助部62の上面は水平面の攪拌補助面71である。なお、本体部50の他方に対応する位置には、薬剤収納路40内の錠剤22が落下する排出孔80が形成されている。
上記構成の薬剤収容容器1において、錠剤22(半錠形状)をケース23に投入し、分配ロータ26と壁部27とをそれぞれ回転駆動させる。そうすると、錠剤22は、円錐面28によってその表面を滑り落ちつつ、分配ロータ26の下面外周側縁26a近傍、すなわち壁部27の案内面41に載り、分配ロータ26と壁部27との相対速度の回転駆動によって、ケース23内の錠剤22は攪拌されつつ、案内面41に載った錠剤22は下流側Bへ案内され、落し込み面43に案内されて、本体21の底壁39Aに阻まれることで一錠だけ薬剤収納路40に落下して保持される。これは各薬剤収納路40について同様である。
壁部27が回転し続けることで、錠剤22を収納した薬剤収納路40は、仕切り体46に上流側Aから接近する。一方で、案内面41に載っている錠剤22は多数あり、薬剤収納路40に収納されている錠剤22も存在する。ここで、錠剤22を収納した或る薬剤収納路40が仕切り体46の下方に移動する際の動きを説明すると、案内面41の外周部側に、下方に凹となる段付き凹部45を形成しており、仕切り体46の上流側端部46aは段付き凹部45にある。
ここで、段付き凹部45の幅b2は錠剤22の厚みより小さいから、案内面41に載っている錠剤22は、段付き凹部45に入り込むことはない。そして、仕切り体46の上流側端部46aは段付き凹部45にある、すなわち、案内面41より下方に位置しているから、錠剤22を収納した或る薬剤収納路40が仕切り体46の下方に移動するまでに、案内面41に載っている錠剤22は仕切り体46の上流側端部46aによって掬われるようになる。そして、薬剤収納路40内に収納された一錠の錠剤22だけが排出孔80からさらに下方に落下する。
一方、さらなる壁部27の回転により、掬われた錠剤22は、傾斜面48によって上方に案内される。壁部27の回転により、掬われた錠剤22は順次下流側Bに移動してくるから、錠剤22は攪拌補助面71に至り、さらに下流側Bに移動して攪拌補助部62の下流側Bへ順次落下し、再び攪拌されることになり、既に錠剤22が排出孔80から落下して空になった薬剤収納路40に錠剤22が収納される。本発明の実施形態における薬剤収容容器1は、上記のような動作を順次繰返すものである。
なお、仕切り体46は全体が弾性に富んだシリコン樹脂によって形成されているから、それ自体に錠剤22が噛み込むような状態を回避でき、且つ円滑に錠剤22を掬うことができる。なお、仮に錠剤22が本体部50と案内面41との間に噛み込んだとしても、本体部50(掬い部61と攪拌補助部62)の底面63は、単なる水平面に形成されているから、噛み込まれた錠剤22はそのまま噛み込んだ状態を維持し易くなり、したがって不要な錠剤22を薬剤収納路40に落とさないという機能を有する。
また、分配ロータ26は円錐形状であって、垂直な部分がなく分配ロータ26の下面外周側縁26aのすぐ下側が水平な案内面41となっており、しかも円錐面28には平面部30が複数形成されているから、錠剤22の動きに充分に変化をもたせることになって、したがって攪拌性能に優れた薬剤収容容器1であり、薬剤収納路40に錠剤22を確実に収納させることが可能となる。また、仕切り体46の本体部50の上面と前面とを連続している上隅部には前方に下傾斜するテーパ面64が形成されており、これは錠剤22を径方向内方へ案内するように落とす機能を有するから、容器内部の錠剤22の個数が少なくなったときに特に有用となって、攪拌性能の低下を抑制することができる。
ところで、仕切り体46(掬い部61)と分配ロータ26との間に仮に錠剤22が噛み込んだ場合では、分配ロータ26の回転に負荷がかかるが、さらに分配ロータ26が回転して錠剤22が薬剤収納路40に落下したとすると、負荷が解除されるから、そのとき分配ロータ26の回転が瞬間的に早くなる。しかしながら、本発明の実施形態では、分配ロータ26の回転が瞬間的に早くなった際でも、薬剤収納路40に必要以上の錠剤22を落下させないよう、上記構成のように、段付き凹部45の周方向幅b3は、薬剤収納路40の周方向幅b1に比べて大きく設定している。
なお、仕切り体46の形状は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図12の仕切り体46の背面図、図13の底面図に示すように、下本体部分67に、掬い部61の後面61cから後方へ凹となるよう段付き面85を介して湾曲面86を形成して凹溝部87を形成するようにしてもよい。このように構成することにより、仮に掬い部61の後面61c分配ロータ26との間に錠剤22が噛み込んだ場合、下本体部分67の凹溝部87へ噛み込んだ錠剤22が移動して、その錠剤22が薬剤収納路40に落ち易くなる状態となり、仮に薬剤収納路40に薬剤22が収納されていない場合に、薬剤収納路40に落下させることが可能となる。さらに、凹溝部87を形成していることにより、その分だけ下本体部分67の剛性は低くなるから、上記のように錠剤22が噛み込んだ場合に、掬い部61が変形し易くなる結果、その錠剤33の割れや欠けを防止することができる。
なお、上記実施形態では薬剤収納路40は一錠の錠剤22のみを収納する高さに設定して、一錠の錠剤22のみを払い出すようにしたが、これに限定されるものではなく、複数錠の錠剤22が収納できるだけの高さを有する薬剤収納路40として、仕切り体46をその場合に応じた高さ位置に設置することで、錠剤22をその大きさに応じて払い出すようにすることも可能である。この場合も、上記実施形態と同様に、錠剤22の噛み込みを防止することが可能となる。
上記実施形態では、仕切り体46の上流側端部46aを案内面41に対して低い位置に配置するために、案内面41の外周部側に、下方に凹となる落とし込み量δの段付き凹部45を形成した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、図5ないし図7の仮想線dで示すように、薬剤案内部38の厚みt1を薄くなるようにし、段付き凹部45を形成しないようにして、仕切り体46の上流側端部46aを案内面41に対して低い位置に配置することも可能である。この場合も、上記実施形態と同様に、錠剤22を収納した或る薬剤収納路40が仕切り体46の下方に移動するまでに、案内面41に載っている錠剤22は仕切り体46の上流側端部46aによって掬われるようになる。
本発明の実施形態を示す薬剤収容容器の全体概略斜視図。 同じく分配ロータと壁部とを保持枠に組込んだ状態の上方からの斜視図。 同じく下方からの斜視図。 同じく保持枠を省略した状態の平面図。 同じく保持枠を省略した状態の正面図。 同じく図5の直交する方向の縦断面図。 同じく保持枠を省略した状態の錠剤の移動を示す斜視図。 同じく仕切り体46の全体構成を示す上方からの斜視図。 同じく下方からの斜視図。 同じく上本体部と下本体部との境界部分での水平断面図。 同じく図8におけるほぼ長さ方向中心での縦断面図。 別な実施形態を示す仕切り体の背面図。 同じく底面図。 従来の薬剤収容容器を示す概略断面図。
符号の説明
20…薬剤収容容器、21…本体、22…錠剤、23…ケース、24…台部、26…分配ロータ、26a…下面外周側縁、27…壁部、28…円錐面、30…平面部、35…支軸、36…支軸、38…薬剤案内部、39…保持枠、39A…底壁、40…薬剤収納路、41…案内面、41a…平面部、43…落し込み面、45…段付き凹部、46a…上流側端部、46…仕切り体、47…固定部、47a…前面、48…傾斜面、50…本体部、55…支持片、60…基部、61…掬い部、61a…上流側端部、61b…最高部位置、62…攪拌補助部、64…テーパ面、65…段付き面、66…上本体部分、67…下本体部分、68…円弧面、70…スリット、71…攪拌補助面、80…排出孔、A…上流側、B…下流側、b1…周方向幅、b2…径方向幅、t1…厚み(突出量)、δ…落し込み量

Claims (3)

  1. 薬剤を収容し、薬剤を排出する排出孔(80)が下部に形成される収容容器本体(21)と、
    上下方向の軸心周りに回転自在となるよう、前記収容容器本体内に設けられる薬剤案内部(38)と、
    薬剤を収納すべく上下方向に沿って形成され、且つ、前記薬剤案内部(38)の周方向に複数形成され、薬剤案内部(38)の前記軸心周りの回転によって収納した薬剤を前記排出孔(80)の上方に移動させる薬剤収納路(40)と、
    前記排出孔(80)の上方に位置した前記薬剤収納路(40)に収納された薬剤だけを該排出孔(80)から排出させるために設けられ、前記排出孔(80)の上方で前記薬剤案内部(38)の上面と対向する仕切り体(46)とを備え、
    仕切り体(46)は、上面が薬剤移動方向の下流側に向かって上方傾斜する傾斜面(48)である掬い部(61)を備え、該掬い部(61)における薬剤移動方向の上流側端部(61a)は、前記薬剤案内部(38)よりも外周側で、且つ、前記薬剤案内部(38)の上面よりも下方側に配置されていることを特徴とする薬剤収容容器。
  2. 薬剤案内部(38)と収容容器本体(21)との間に、掬い部(61)における薬剤移動方向の上流側端部(61a)が落とし込まれていることを特徴とする請求項1記載の薬剤収容容器。
  3. 薬剤案内部(38)の上面の外周部側に、周方向全域に亙って段部(45)が形成され該段(45)に、掬い部(61)における薬剤移動方向の上流側端部(61a)が配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の薬剤収容容器。
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