JP2007269371A - 薬剤収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 錠剤の攪拌機能に優れ、且つ錠剤のブリッジ状態の発生を防止し得る薬剤収容容器の提供。
【解決手段】 容器本体の内部収納部に錠剤の搬送面を有する分配ロータ26を軸心回りに回転自在とし、分配ロータ26の下部に搬送面に対して径方向外方に突出する壁部27を軸心回りに回転自在とし、壁部27に内部収納部にある錠剤を収納させ得る上下方向の薬剤収納路40を周方向に複数形成し、壁部27の上面を薬剤収納路40に向けて錠剤を案内する案内面とし、薬剤収納路40に収納される錠剤の間を仕切る仕切り体46を容器本体に設け、分配ロータ26の錠剤が載置される外周面と壁部27の案内面との境界に向けて容器本体の内壁面から突出する突出部材3を設け、突出部材3の先端部10を分配ロータ26の搬送面近傍まで延長させ、突出部材3は錠剤の厚み面が当接して搬送を留保し得る厚みとしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、錠剤を収容してこれを処方箋にしたがって取出す薬剤収容容器に関する。
従来から、病院や薬局等では、錠剤を収容してこれを処方箋にしたがって取出す薬剤収容容器(錠剤フィーダ)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。この薬剤収容容器は、内底部にロータを回転自在に組込んだ錠剤ケースをロータの回転駆動用のモータを支持する支持台に対し着脱自在に組込み、ロータ外周には複数の錠剤整列路(ポケット)を所定の間隔に設け、排出路にポケットの何れかが上下方向で合致した際に錠剤が排出されるようにしている。
この薬剤収容容器は、錠剤収納ケース上にロータと異なる高摩擦係数材(シリコンゴム材)をケース内底部にほぼ面一に設けている。
上記薬剤収容容器では、錠剤が減少しわずかに残った状態では錠剤とロータとケース内底部とのあいだに、錠剤がいわゆるブリッジされたままロータの回転に伴って移動し、ロータ外周のポケットに落下しにくくなる。そこで、上記のように、ケース内底部の任意の位置に高摩擦材料を設け、この高摩擦材料により錠剤は位置、姿勢をずらされ後続するロータのポケットに落下し、排出路から排出されることになる。
特許第2909433号公報
しかしながら、上記のようにケース内底部に面一に高摩擦係数材を設けた場合では、錠剤が減少しわずかに残った状態でブリッジ状態となった錠剤は姿勢をずらされ後続するロータのポケットに落下し易くなるものの、錠剤数がまだ多い状態ではほとんど機能することなく、錠剤どうしの攪拌機能に乏しい。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、錠剤の攪拌機能に優れ、且つ錠剤のブリッジ状態の発生を防止し得る薬剤収容容器の提供を課題とする。
本発明の薬剤収容容器は、収容容器本体の内部収納部に、径方向外側に向けて下傾斜した錠剤の搬送面を有する分配ロータを上下方向の軸心回りに回転自在に設け、分配ロータの下部に、搬送面に対して径方向外方に突出する壁部を上下方向の軸心回りに回転自在に設け、この壁部に、内部収納部にある錠剤を収納させ得る上下方向の薬剤収納路を周方向に複数形成し、壁部の上面を、薬剤収納路に向けて錠剤を案内する案内面とし、薬剤収納路に収納される錠剤の間を仕切る仕切り体を収容容器本体に設け、仕切り体より下側にある錠剤を排出孔に落下させるようにし、分配ロータの錠剤が載置される外周面と壁部の案内面との境界に向けて収容容器本体の内壁面から突出する突出部材が設けられており、突出部材は、その先端部が分配ロータの搬送面近傍まで延長されており、突出部材の少なくとも先端部は、分配ロータによって搬送された錠剤のその厚み面が当接して一時的に搬送を留保し得る厚みに形成されていることを特徴としている。
上記構成において、収容容器本体の内部収納部に多数の錠剤を収納して分配ロータが回転すると、所定の厚みを有した突出部材が邪魔板の機能を果たして或る錠剤はその厚み面が当接し、分配ロータの回転の継続により、或る錠剤以外の突出部材付近にある錠剤は突出部材を乗越えて分配ロータの回転方向に搬送されるから、その乗越え動作により、錠剤は少なくとも突出部材の厚み分だけ持上げられつつ分配ロータの回転によりその回転方向に搬送されるようになる。このことから、錠剤どうしがよく攪拌されることになって、内部収納部に錠剤が均等に広がり易くなり、したがって錠剤は搬送面を滑り落ちるようにして壁部の案内面に乗り易く、その錠剤は壁部の案内面に案内されて薬剤収納路に落下収納される。薬剤収納路に収納された錠剤は、仕切り体によって仕切られて必要個数だけ薬剤収納路から排出孔に落下する。
錠剤が排出されて次第に少なくなり、分配ロータ上に散在するまでになると、分配ロータと収容容器本体とのあいだに錠剤が掛かりブリッジ現象が発生し易くなる。そのような錠剤は、分配ロータの回転により突出部材に至って錠剤はその厚み面が突出部材に搬送方向上流側から当接し、これによって錠剤は一時的にその場に搬送を留保されることになるが、分配ロータの更なる回転により、搬送を留保された錠剤は微妙な動きをして、搬送を留保された錠剤は順次上流側から下流側へ移動してくる薬剤収納路に落ち易くなる。
本発明の薬剤収容容器は、分配ロータの搬送面の一部の傾斜角度を他の部分の搬送面の傾斜角度と異ならせていることを特徴としている。要するに、換言すれば、分配ロータの搬送面の一部を他の部分の搬送面の傾斜角度に対して急勾配としている。
上記構成によれば、分配ロータが回転して傾斜角度が急勾配になる領域に搬送を留保された錠剤が乗るようになると、そのブリッジ状態にある錠剤は、搬送面に沿う勾配になって搬送を留保された状態の傾斜角度からその角度が急勾配に変化するから、分配ロータと収容容器本体の内壁面との間に落ち易い状態となるから、次に移動してくる薬剤収納路に落ち易くなる。
本発明の薬剤収容容器は、分配ロータの搬送面は円錐面に形成されており、突出部材の先端部は分配ロータの搬送面の円錐面に水平方向で沿っていることを特徴としている。
上記構成によれば、搬送を留保された錠剤が分配ロータの回転に伴って搬送方向上流側から搬送方向下流側に移動した場合に、突出部材の先端部に沿って移動することになる。
本発明の薬剤収容容器は、分配ロータの平面視仮想半割り線に対して突出部材における錠剤の搬送方向中心を、搬送上流側に比べて搬送下流側に位置ずれさせ、且つ前記突出量を突出部材における搬送方向全域に亙って等しくしていることを特徴としている。
上記構成において、収容容器本体の内部収納部に多数の錠剤を収納して分配ロータが回転すると、所定の厚みを有した突出部材が邪魔板の機能を果たして或る錠剤はその厚み面が当接し、分配ロータの回転の継続により、或る錠剤以外の突出部材付近にある錠剤は突出部材を乗越えて分配ロータの回転方向に搬送されるから、その乗越え動作により、錠剤は少なくとも突出部材の厚み分だけ持上げられつつ分配ロータの回転によりその回転方向に搬送されるようになる。
このことから、錠剤どうしがよく攪拌されることになって、内部収納部に錠剤が均等に広がり易くなり、したがって錠剤は搬送面を滑り落ちるようにして壁部の案内面に乗り易く、その錠剤は壁部の案内面に案内されて薬剤収納路に落下収納される。薬剤収納路に収納された錠剤は、仕切り体によって仕切られて必要個数だけ薬剤収納路から排出孔に落下する。
本発明の薬剤収容容器は、突出部材は仕切り体の直上位置に配置されていることを特徴としている。
上記構成によれば、仕切り体と突出部材を共通の取付け部に取付けることが可能となり、仕切り体と突出部材とを有していても、可及的に簡単な構成とすることが可能となる。
本発明の薬剤収容容器では、突出部材はその基端部が収容容器本体の側壁に取付けられ、且つ上下方向に位置調節可能に設けられていることを特徴としている。
突出部材の上下方向の位置調節が可能であれば、場合に応じた攪拌機能の向上が可能となる。
本発明の薬剤収容容器では、突出部材のうち少なくとも錠剤が接触する部分をシリコンゴムで形成していることを特徴としている。
上記構成によれば、シリコンゴムの弾性(軟性)により、仮に錠剤が突出部材と分配ロータとの間に噛込んだとしても、錠剤に損傷が与えられるのを回避することが可能になる。
本発明の薬剤収容容器では、分配ロータと壁部とは、上下方向の軸心回りに相対回転する構成であることを特徴としている。
上記構成によれば、分配ロータと壁部との相対回転により、錠剤の攪拌性能が向上する。
本発明の薬剤収容容器によれば、分配ロータが回転すると、所定の厚みを有した突出部材に、或る錠剤はその厚み面が当接し、分配ロータの回転の継続により、突出部材付近にある錠剤は突出部材を乗越えて分配ロータの回転方向に搬送されるから、その乗越え動作により、錠剤は少なくとも突出部材の厚み分だけ持上げられつつ搬送され、錠剤どうしががよく攪拌されることになって、錠剤は搬送面を滑り落ちるようにして壁部の案内面に乗り易く、錠剤は壁部の案内面に案内されて薬剤収納路に落下収納される。
錠剤が排出されて次第に少なくなり、分配ロータ上に散在するまでになると、錠剤は、分配ロータの回転により突出部材に至って錠剤はその厚み面が突出部材に搬送方向上流側から当接し、これによって錠剤は一時的にその場に搬送を留保されることになるが、分配ロータの更なる回転により、搬送を留保された錠剤は微妙な動きをして、搬送を留保された錠剤は順次上流側から下流側へ移動してくる薬剤収納路に落ち易くなる。
特に、分配ロータが回転して傾斜角度が急勾配になる領域に搬送を留保された錠剤が乗るようになると、その錠剤は、搬送面に沿う勾配になって搬送を留保された状態の傾斜角度からその角度が急勾配に変化するから、分配ロータと収容容器本体の内壁面との間に落ち易い状態となり、次に移動してくる薬剤収納路に落ち易くなる。
以下、本発明の実施形態に係る薬剤収容容器を図面に基づいて説明する。図1および図2は本発明の実施形態を示す薬剤収容容器の前後方向で縦に切断した断面図、図3は要部を中心とした水平方向(横方向)の断面図、図4は概略背面図、図5は刺激部材の単体図、図6は取付け状態を示す斜視図である。
これらの図(特に図6)に示すように、薬剤収容容器20(カセッタ)は、他の薬剤収容容器20と平面視環状となるよう組合わせるようにして用いられるもので、且つこれら薬剤収容容器群20Aは複数段設けるようにして使用される。
図1ないし図4に示すように、薬剤収容容器20は、本体21が薬剤、特に錠剤22を収納するともに平面視中抜き扇形状のケース23と、このケース23の下方に一体に形成された上側開放の円筒状の保持枠39と、保持枠39を支持する台部24とを有する。
薬剤収容容器20は、それぞれ分配ロータ26と、環状に形成された壁部27とを備える。ケース23の側壁は、保持枠39に向けて傾斜してこれと一体化されいる。
分配ロータ26の頂点部31は尖った形状に形成されており、この頂点部31は、ケース23の上縁23aより低い位置にある。そしてこのケース23には、錠剤22をケース23内に投入後に不図示の蓋がなされる。分配ロータ26は略円錐形状に形成されており、その外周の円錐状面28に、周方向且つ円錐面の傾斜方向にカットした平面部30が複数所定間隔置き例えば周方向に180°置きに形成されている。すなわち円錐状面28は錠剤22の滑り落ち案内面であり、この案内面は、曲面1と平面2の複合した面によって形成されている。特にこの実施形態では、曲面1の勾配θ1は平面2の勾配θ2に比べて急峻に形成されている。しかしながら、曲面1の勾配θ1と平面2の勾配θ2との関係は、逆でもよい。要は、円錐状面28を勾配の異なる面の複合によって形成してあればよい。滑り落ち案内面の下端には、下方に向けて延長される円筒面28aが形成されている。
分配ロータ26の円筒面28aの最大径は、壁部27の最大径に比べて小さく設定されている。この構成により、壁部27は、分配ロータ26の円筒面28aの下端部から径方向外方に突出する薬剤案内部38を有する。この薬剤案内部38に、錠剤22を一個収納させ得る上下方向の薬剤収納路40が周方向に所定間隔をもって複数形成されている。この実施形態の場合、薬剤収納路40の周方向幅b1は、錠剤22が一個だけ、且つしっくり収納される幅に設定されている。壁部27の外周面27aと保持枠39の内周面39aとの間には、錠剤22が進入し得ない環状のわずかな隙間が形成されている。
分配ロータ26と壁部27とは、一般的な相対回転機構32を介して、台部24に相対回転自在、即ち異なる速度で同方向に回転自在に装着されている。この構成のように、分配ロータ26と壁部27とを相対回転自在としたことにより、分配ロータ26の曲面1と平面2とは、交互に隣合う薬剤収納路40に対する内径側に到達し、位置することになる。分配ロータ26は、相対回転機構32として、その中心に上下方向の支軸35が形成されており、この支軸35(軸心)周りに一方向に回転自在に構成されている。
壁部27は、分配ロータ26の下方外周部に配置されている。壁部27は分配ロータ26の下面26bにほぼ摺接した状態で、相対回転機構32として、上下方向の支軸36(軸心)周りに回転自在となるよう設けられている。なお、支軸35,36どうしは同心であり、同一方向へ異なった速度で回転するよう構成されている。
薬剤案内部38の上面は水平面であり、この水平面は分配ロータ26と壁部27との相対回転により錠剤22を攪拌しつつ薬剤収納路40の錠剤搬送方向上流側(以下単に「上流側」と称す)Aから錠剤搬送方向下流側(以下単に「下流側」と称す)Bに向けて案内する平面視円弧状の案内平面41とされている。
この実施形態における薬剤収容容器20は、ケース23内の錠剤22を攪拌する機能と、錠剤22のケース23内の残量が少なくなった(分配ロータ26上に散在するような個数まで減少した)際に、その錠剤22を薬剤収納路40に落下させる機能とを有する突出部材(以下「刺激部材」という)3を備えている。
図5に示すように、刺激部材3は、刺激部4と、基端部5とを有する。刺激部4は、上下方向の板状の基部6と、水平方向の板状の先端刺激片7とからなり、湾曲した板状に形成されている。先端刺激片7と基部6は等しい左右方向長さ(錠剤搬送方向長さ)を有し、先端刺激片7は基部6の上下方向中心から保持枠39に形成された横長の挿通孔8を挿通して、分配ロータ26側へ突出している。挿通孔8の上下幅t3は、先端刺激片7の厚みt1に比べて大きく設定されている。この構成により、先端刺激片7は挿通孔8の範囲内で、上下方向に撓むことが可能となっている。
また、先端刺激片7は、分配ロータ26の、錠剤22が載置される円錐状面28(錠剤22の滑り落ち案内面)円筒面28aとの境界に向けて突出するものである。先端刺激片7は、その先端部10が円錐状面28(錠剤22の滑り落ち案内面)円筒面28aとの境界近傍まで延長されている。あるいは分配ロータ26の回転に影響のない程度でわずかに接触させるようにしてもよい。先端刺激片7の先端部10は分配ロータ26の円錐状面28に水平方向面内で沿うように設けられている。要するに、先端刺激片7の先端部10は分配ロータ26の円錐状面28に同心である。さらに、先端部10は、先端刺激片7の上面7c側が上方に凸となる湾曲面であり、下面7d側が平面に形成されている。
先端刺激片7の先端部10(先端刺激片7の先端)における保持枠39からの突出量δ1が、錠剤22の径d1よりも小さい。先端刺激片7は板状に形成されており、その所定の厚みt1を有している。その厚みt1は、分配ロータ26によって搬送された錠剤22の外周面である厚み面22aが当接した場合、一時的に錠剤22の下流側Bへの搬送を留保し得る厚みである。また前記突出量δ1は先端刺激片7における搬送方向全域に亙って等しくしている。
先端刺激片7は、分配ロータ26の平面視仮想半割り線Fに対して突出部材における錠剤22の搬送方向中心fを、上流側Aに比べて下流側Bに距離δ2だけ位置ずれさせている。この構成により、先端刺激片7において上流側Aと下流側Bとでは、支持部61からの突出量が下流側Bの方が大きくなっている。なお、このような先端刺激片7の左右(錠剤搬送方向)両側隅部7a,7bは、平面視円弧状に面取りされている。
刺激部材3はその基端部5が調節手段60を介して保持枠39に着脱自在に装着されるとともに、刺激部材3は後述の仕切り体46の直上位置に配される。すなわち刺激部材3の基端部5は保持枠39の側壁に取付けられるもので、且つ保持枠39の側壁に上下方向に位置調節可能に設けられている。
基端部5は先端刺激片7に比べて左右方向長さを長く設定されている。基端部5は、刺激部4の基部6を、接着等により支持固定する支持部61と、その左右両側の延長部62,63とを有する。延長部62,63は同一垂直平面内に存在しており、支持部61は延長部62,63に対して分配ロータ26反対側に凹となる垂直面に沿う平板状に形成されている。支持部61は、基端部5の錠剤搬送方向下流側寄りに配置されている。基部6と支持部61とは略同一高さに設定されており、支持部61の凹面61aに嵌合するようになっている。延長部63には上下方向の長孔63aが左右対で形成されている。
ケース23の後部に、保持枠39の径方向に平行で位置ずれして後方に突出する取付け片64,65が形成されている。この取付け片64,65は、後方視して右側にある左右一対の取付け片65,65と、左側にある取付け片64とから構成される。何れの取付け片64,65も後方への突出量は同一であり、その後端面は平坦面に形成されている。特に右側の取付け片65,65は、上下方向に長い取付け凹部65a,65aをそれぞれ有している。
刺激部材3の基端部5は、右側にある一対の取付け片65,65に片持ち支持されるよう取付けられている。すなわち、基端部5の右側の延長部63は左側の延長部62に比べて大面積とされて、基端部5はその長孔63aに、取付け凹部65a,65aに止めねじ66が螺合するよう取付けられて、取付け凹部65a,65aに対して高さ位置調整自在に、且つ前記平坦面に圧接するよう設けられる。すなわち、前記調節手段60は、取付け片65,65、長孔63aを挿通する止めねじ66からなる。
上記のようにして刺激部材3を取付けると、延長部62の前面62aは取付け片64の平坦面に当接されることになる。
なお、基端部5の上面には、下方に凹となる左右一対の嵌合溝67,67が形成されており、ケース23の後部に、下方に突出して嵌合溝67,67に遊嵌する突起68,68が形成されている。
刺激部材3は、例えば合成樹脂から形成されており、特に刺激部4は錠剤22を可及的に傷付けないようシリコン樹脂(シリコンゴム)、エラストマー、ウレタン等の柔軟性に富んだ材料によって形成されている。基端部5は、止めねじ66を用いて確実に取付けることができるとともに、右側の延長部62,63を中心に水平面内である程度撓み得るような材料を選択することが好ましい。
ここで、前記仕切り体46の構成を説明する。仕切り体46は刺激部材3のほぼ直下に配置されて、薬剤収納路40に収納された錠剤22を所定個数(この場合一個)だけ、下方の排出孔80に落下させるようにするものである。
仕切り体46は、水平方向沿うように配置される仕切り板50と、保持枠39に取付けられる垂直方向に沿う取付け板47とを備える。仕切り板50はその上流側A部は、分配ロータ26側に向けて順次突出量が大きくなるよう平面視して湾曲した形状に形成されることで、薬剤収納路40に挿入されている。上流側Aから下流側Bは、分配ロータ26の円筒面28aに接することなく所定の隙間を置いて配置されている。
取付け板47は一側(右側)端部が折曲されて、仕切り板50が水平となるよう前記取付け片65,65に止めねじ70を介して固定されている。この仕切り体46も刺激部材3と同様に、止めねじ70の位置により上下方向に位置調整自在となっており、仕切り板50の位置を変更することにより、仕切り体50より下の長さを調整して、仕切り板50の下方に存在する錠剤22の個数を変更することが可能である。
上記構成の薬剤収容容器20では、ケース23内に錠剤22を投入し、分配ロータ26および壁部27を相対回転させることにより、錠剤22が攪拌されるものである。ここで、分配ロータ26の外周面(滑り落ち案内面)形状は、基本的に略円錐形状であるが、その外周面の円錐状面28に、周方向且つ円錐面の傾斜方向にカットした平面部30が複数所定間隔置きに形成されている。つまり、分配ロータ26の外周面には曲面1と平面2とで異なる勾配θ1,θ2の面が存在し、その境界でも外周面の形状に変化をもたせていることになる。この外周面の形状の変化と、分配ロータ26および壁部27の相対回転とがあいまって、錠剤22に対する攪拌性能を向上させている。
さらに、この薬剤収容容器20では、刺激部材3を設けており、その先端刺激片7の先端部10は分配ロータ26外周面近傍まで延長されているから、錠剤22によく接触する。さらに、先端刺激片7は所定の厚みt1に設定されており、したがって、上流側Aから下流側Bに搬送される際に、錠剤22が先端刺激片7を乗越えて、その分だけ錠剤22は持上げられることになる。このことからも、錠剤22はさらによく攪拌されることになる。そうすると、錠剤22は分配ロータ26の外周面から滑り落ち易い状態となって、薬剤収納路40に円滑に落とし込まれるようになる。また、先端刺激片7の左右両側隅部7a,7bは面取りされており角を設けていないから、その分、錠剤22を損傷させることもない。
薬剤収納路40に落とし込まれた錠剤22は、仕切り体46の仕切り板50によって、その下方に必要以上の個数の錠剤22が入るのを防止されつつ、壁部27の回転によって排出孔80に落下し、排出される。
上記のような動作を繰返しつつ、順次錠剤22が排出されると、錠剤22は次第に少なくなる。そして、錠剤22が分配ロータ26の外周面に散在するまで少なくなると、一般的に錠剤22は攪拌されなくなるから、薬剤収納路40に円滑に落下しにくくなり、錠剤22が分配ロータ26の外周面に載置されたまま分配ロータ26とともに回転するというブリッジ現象が生じ易くなる。
しかしながら、この実施形態では、刺激部材3を設けており、その先端刺激片7の先端部10は分配ロータ26外周面近傍まで延長されているから、散在している錠剤22が分配ロータ26の回転とともに上流側Aから下流側Bに搬送されてくると、その錠剤22の厚み面22aが先端刺激片7の先端部10における上流側Aの隅部7bに当接する。そうすると、その錠剤22は、先端刺激片7の隅部7bによって、その搬送が一時的に留保された状態となる。
このとき、仮に分配ロータ26外周面のうち、錠剤22が勾配が小さい平面2にあったとすると、分配ロータ26が回転し続ければ、搬送が留保された錠剤22の下側に急峻な勾配θ1を有する曲面1が到着することになる。そうすると、搬送が留保されてそれまで平面2に応じた傾斜角度で傾いていた錠剤22が、曲面1の勾配θ1に沿うようになる。このため、その錠剤22は、壁部27の回転によって次に到着する薬剤収納路40に円滑に落下することになる。
あるいは、場合によっては、錠剤22は、先端刺激片7の隅部7bによって、その搬送が一時的に留保されることで微妙な動きをした際には、急峻な勾配θ1を有する曲面1が至るまでにその微妙な動きによって錠剤22が次に到着する薬剤収納路40に落下することも充分にあり得る。
このように、錠剤22が散在するようになった際に一時的に錠剤22の搬送を留保させる刺激部材3を設けて、分配ロータ26外周面に勾配の変化をもたせてあるから、散在する錠剤22があっても、これを薬剤収納路40に落下させることができ、最後の残りの錠剤22まで排出することが可能となる。
錠剤22の攪拌・排出動作中に、仮に錠剤22が先端刺激片7の隅部7bと壁部27の案内平面41との間に噛み込んだ場合、先端刺激片7は挿通孔8の範囲内で、上下方向に撓むことが可能となっており、先端刺激片7を可撓性に富んだ材質で形成していることにより、錠剤22が損傷することを防止することができる。
錠剤22が先端刺激片7の隅部7bと壁部27の案内平面41との間に噛み込んだ場合に、先端刺激片7は、分配ロータ26の平面視仮想半割り線Fに対して突出部材における錠剤22の搬送方向中心fを、上流側Aに比べて下流側Bに距離δ2だけ位置ずれさせて、下流側Bを長くしているから、その分だけ、錠剤22が先端刺激片7を設けている範囲内で薬剤収納路40に落下しにくくさせることができ、少なくとも先端刺激片7を設けている範囲内では、薬剤収納路40において仕切り板50の上側に必要外の錠剤22が入るのを防止することが可能になる。
上記実施形態では、刺激部材3は一箇所に設けたが、周方向の複数箇所設けてもよい。この場合も攪拌性能が向上する。
本発明の実施形態を示す薬剤収容容器の分配ロータの平面が側方に現れた状態での前後方向で縦に切断した断面図 同じく薬剤収容容器の分配ロータの曲面が側方に現れた状態での前後方向で縦に切断した断面図 同じく要部を中心とした水平方向(横方向)の断面図 同じく概略背面図 同じく刺激部材の単体図で(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は(a)における矢線方向の断面図 同じく取付け状態を示す斜視図
符号の説明
1…曲面、2…平面、3…刺激部材、4…刺激部、5…基端部、6…基部、7…先端刺激片、8…挿通孔、10…先端部、20…薬剤収容容器、21…本体、22…錠剤、23…ケース、26…分配ロータ、27…壁部、28…円錐状面、28a…円筒面、30…平面部、31…頂点部、32…相対回転機構、38…薬剤案内部、39…保持枠、40…薬剤収納路、41…案内平面、46…仕切り体、47…取付け板、50…仕切り板、60…調節手段、61…支持部、62,63…延長部、64,65…取付け片、A…上流側、B…下流側、δ1…突出量、δ2…距離、t1…厚み、θ1,θ2…勾配

Claims (8)

  1. 収容容器本体の内部収納部に、径方向外側に向けて下傾斜した錠剤の搬送面を有する分配ロータを上下方向の軸心回りに回転自在に設け、分配ロータの下部に、搬送面に対して径方向外方に突出する壁部を上下方向の軸心回りに回転自在に設け、この壁部に、内部収納部にある錠剤を収納させ得る上下方向の薬剤収納路を周方向に複数形成し、壁部の上面を、薬剤収納路に向けて錠剤を案内する案内面とし、薬剤収納路に収納される錠剤の間を仕切る仕切り体を収容容器本体に設け、仕切り体より下側にある錠剤を排出孔に落下させるようにした薬剤収容容器であって、
    分配ロータの錠剤が載置される外周面と壁部の案内面との境界に向けて収容容器本体の内壁面から突出する突出部材が設けられており、突出部材は、その先端部が分配ロータの搬送面近傍まで延長されており、突出部材の少なくとも先端部は、分配ロータによって搬送された錠剤のその厚み面が当接して一時的に搬送を留保し得る厚みに形成されていることを特徴とする薬剤収容容器。
  2. 分配ロータの搬送面の一部の傾斜角度を他の部分の搬送面の傾斜角度と異ならせていることを特徴とする請求項1記載の薬剤収容容器。
  3. 分配ロータの搬送面は円錐面に形成されており、突出部材の先端部は分配ロータの搬送面の円錐面に水平方向で沿っていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の薬剤収容容器。
  4. 分配ロータの平面視仮想半割り線に対して突出部材における錠剤の搬送方向中心を、搬送上流側に比べて搬送下流側に位置ずれさせ、且つ前記突出量を突出部材における搬送方向全域に亙って等しくしていることを特徴とする請求項3記載の薬剤収容容器。
  5. 突出部材は仕切り体の直上位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の薬剤収容容器。
  6. 突出部材はその基端部が収容容器本体の側壁に取付けられ、且つ上下方向に位置調節可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の薬剤収容容器。
  7. 突出部材のうち少なくとも錠剤が接触する部分をシリコンゴムで形成していることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の薬剤収容容器。
  8. 分配ロータと壁部とは、上下方向の軸心回りに相対回転する構成であることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の薬剤収容容器。
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