JP4805170B2 - 高周波電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば半導体ウェハプロセスにおいてプラズマエッチング等を行う負荷としてのプラズマ処理装置等に、インピーダンス整合器を介して高周波電力を供給する高周波電源装置に関する。
従来、高周波電源装置では、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。図18は、特許文献1に記載の高周波電源装置の構成図である。
日本国特開2001−197749号公報
この高周波電源装置は、負荷に供給する高周波電力の値を設定するための出力電力設定部41、後述する制御部42からの信号に基づいて発振出力のレベルを変化させる発振部43、複数の増幅素子(図略)によって発振部43の発振出力を増幅する増幅部44、増幅部44から出力された出力電力を検出する出力電力検出部45、及び出力電力設定部41による設定値と出力電力検出部45による検出値とを比較し、両者の誤差情報を発振部43に与えることにより高周波電力が一定になるように制御する制御部42を備えている。
また、この高周波電源装置は、出力電力設定部41において設定された値に対して所定の特性グラフ又は特性関数等に基づいて、増幅素子の増幅側端子間の電圧が飽和しない範囲で振幅が最大となるように、直流電源電圧Vdcを算出する演算部47と、演算部47によって算出された直流電源電圧Vdcの演算値と直流電圧検出部52(後述)による直流電源電圧Vdcの検出値との誤差分を増幅して、それを直流電源部51に出力する誤差増幅部50と、直流電源電圧Vdcを生成するための直流電源部51と、この直流電源部51から出力される直流電源電圧Vdcの大きさを検出する直流電圧検出部52とを備えている。
上記構成によれば、出力電力設定部41において高周波電力の値が設定されると、この高周波電力の値に基づいて発振部43において発振出力のレベルが変化され、増幅部44においてその発振出力が増幅される。一方、演算部47においては、高周波電力の値に応じて直流電源電圧Vdcの演算値が算出され、直流電源部51において当該直流電源電圧Vdcが生成されて、増幅部44に供給される。増幅部44では、当該直流電源電圧Vdcを基準にして発振出力が増幅され、例えばインピーダンス整合器(図略)を介して負荷に対して供給されるようになっている。
一般に、高周波電源装置には、例えばCVDやエッチング等の方法を用いて半導体ウェハ等を加工するプラズマ処理装置としての負荷がインピーダンス整合器を介して接続される。プラズマ処理装置では、プラズマが発生されるチャンバ内において用いられるガスの種類や圧力、供給される高周波電力の電力値や供給時間等によって、負荷におけるインピーダンスが変動することがある。
この場合、インピーダンス整合器では、それを構成する可変インピーダンス素子(図略)がそのリアクタンス(キャパシタンスやインダクタンス)を変化させ、入力インピーダンスが例えば50Ωになるように、インピーダンス整合を行う。
図19は、増幅部44の一例を示す図である。増幅部44は、いわゆるプッシュプル回路によって構成され、発振部43に接続された第1トランス53と、第1トランス53の2次巻線側に接続された複数の抵抗からなる駆動電圧供給回路54と、この駆動電圧供給回路54に接続された、例えばFET(電界効果トランジスタ)からなる第1増幅素子55及び第2増幅素子56と、第1及び第2増幅素子55,56の出力端に接続された第2トランス56とを有している。第2トランス56の2次巻線には負荷(図略)が接続されている。第2トランス56の1次巻線の中点には、直流電源部51で生成される直流電源電圧Vdcが供給される。
図20は、直流電源電圧Vdc及び第1増幅素子55の出力端Pにおける電圧Vp(第1増幅素子55のドレインとソースとの間の電圧)の波形図である。この図20では、第1増幅素子55の出力端Pにおける電圧Vpが飽和しない範囲で振幅が最大となる場合に、増幅部44で生じる損失が最小となることを示している。図中のハッチング部分は損失の度合いを示しており、この部分が小さい程、電力の損失が少なく効率が高いことを示す。なお、図20は、直流電源電圧Vdc及び第1増幅素子55の出力端Pにおける電圧Vpの波形図であるので、図中のハッチング部分が損失電力を直接的に示すものではない。
高周波電源装置では、負荷の変動が急激でなく、インピーダンス整合器により十分にインピーダンスマッチングがとれている場合は、効率への影響は少ないが、負荷変動が大きすぎたり急激であったりして十分にインピーダンスマッチングがとれない場合は、効率が低下する。インピーダンス整合器に例えばインピーダンス変換値が固定のものが用いられる場合には、例えば負荷におけるインピーダンスが低下するように変動すると、それにともなって負荷に対して供給される高周波電圧の振幅が小さくなる。すなわち、図20に示した第1増幅素子55の出力端Pにおける電圧Vpの振幅が一点鎖線で示すように小となり、それにともなって損失(図20のハッチング部参照)が大となり、効率が低下する。
図18に示す高周波電源装置は、負荷の変動がほとんどない一定の場合や、変動してもインピーダンス整合器により十分にインピーダンスマッチングがとれる場合を前提としたものである。そのため、この高周波電源装置による直流電源電圧Vdcの制御は、専ら、負荷に供給すべき高周波電力の出力設定値によって行われ、負荷変動によるインピーダンス不整合による効率の低下は考慮されていなかった。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものである。本発明は、負荷インピーダンスが変動した場合にも、高周波電力を高効率で負荷に供給することのできる高周波電源装置を提供することをその課題としている。
本発明によって提供される高周波電源装置は、増幅手段で増幅された高周波電圧を負荷に供給する高周波電源装置において、出力する直流電圧の出力レベルを変化可能な直流電圧出力手段と、前記直流電圧出力手段から出力された直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、前記直流電圧検出手段によって検出した直流電圧が目標電圧に等しくなるように前記直流電圧出力手段の出力レベルを制御する直流電圧制御手段と、出力する高周波電圧信号の出力レベルを変化可能な発振手段と、複数の増幅素子を有し、増幅するためのエネルギー源として前記直流電圧出力手段から出力される直流電圧を用いて、前記発振手段から出力される高周波電圧信号を増幅して出力する増幅手段と、前記負荷に供給する高周波電力の出力電力設定値を定める出力電力設定手段と、前記増幅手段の出力を電力値で検出する電力検出手段と、前記電力検出手段で検出した電力値が前記出力電力設定値と等しくなるように前記発振手段の出力レベルを制御する高周波信号制御手段と、前記増幅手段の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧の振幅、又は、この増幅側端子間の電圧の振幅に比例した大きさを有する電圧の振幅を検出する振幅検出手段と、前記振幅検出手段によって検出された電圧の振幅に基づいて、前記直流電圧の目標電圧を定める目標電圧設定手段と、を備えている。
従来では、負荷のインピーダンスが変動した場合、その変動に応じて増幅手段で増幅される高周波電圧の振幅が変動しても、直流電圧出力手段から増幅手段に供給される直流電圧は変化しないようになっていた。そのために、図20の実線で示されたように、増幅手段の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧(図20の場合は、出力端Pにおける電圧Vp)が飽和しない範囲で振幅が最大となる状態にはならず、負荷のインピーダンスが変動した場合、損失電力が増大するようになっていた。
本発明の構成によれば、増幅手段の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧の振幅、又は、この増幅側端子間の電圧の振幅に比例した大きさを有する電圧の振幅が検出され、検出された電圧の振幅に基づいて、直流電圧の目標電圧が定められる。そのために、負荷のインピーダンスが変動しても、直流電圧出力手段の出力レベルが目標電圧に等しくなるように制御されて、増幅手段に供給される。例えば、負荷インピーダンスの変動に応じて、増幅手段で増幅される高周波電圧の振幅が小さくなるように変動した場合、直流電圧の目標電圧は、増幅手段の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧が飽和しない範囲で振幅が最大となる状態となるように下げられるので、損失電力を可及的に低減することができる。
好ましくは、前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅は、前記増幅手段の1つの増幅素子の増幅側端子間の電圧の振幅、又は、その電圧の振幅に比例した大きさを有する電圧の振幅である。
また、好ましくは、前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅は、前記増幅手段の複数の増幅素子の増幅側端子間の電圧の振幅、又は、それらの電圧の振幅にそれぞれ比例した大きさを有する電圧の振幅である。
より好ましくは、前記目標電圧設定手段は、前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅のうち、一番大きい電圧の振幅に基づいて、前記直流電圧の目標電圧を定める。
また、好ましくは、前記出力電力設定手段によって定められた出力電力設定値に基づいて前記直流電圧を定める直流電圧設定手段と、特定状態になったときに、一時的に前記直流電圧設定手段の出力を前記目標電圧とする切替手段と、をさらに備えている。
より好ましくは、前記特定状態は、前記増幅手段による出力が開始されたとき、又は前記出力電力設定手段によって前記出力電力設定値が変更されたときである。
より好ましくは、前記特定状態は、さらに、前記電力検出手段によって検出された電力検出値が、前記出力電力設定値を基準とした予め定めた割合に達したときも含む。
また、好ましくは、前記切替手段は、前記特定状態になってから予め定めた時間が経過するまで、前記直流電圧設定手段の出力を前記目標電圧値とする。
また、好ましくは、前記目標電圧設定手段は、下限値を有する前記直流電圧の目標電圧値を定めるものである。
また、好ましくは、前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅は、電圧のピーク・トゥ・ピーク値である。
また、好ましくは、前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅は、電圧の平均値である。
また、好ましくは、前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅は、電圧の実効値である。
また、好ましくは、前記増幅手段の増幅素子は電界効果トランジスタで構成され、増幅側端子間の電圧の振幅は、前記電界効果トランジスタのドレインとソースとの間の電圧である。
また、好ましくは、前記増幅手段の増幅素子はバイポーラトランジスタで構成され、増幅側端子間の電圧の振幅は、前記バイポーラトランジスタのコレクタとエミッタとの間の電圧である。
以下、本発明の実施例につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る高周波電源装置が適用される高周波電力供給システムの一例を示す図である。この高周波電力供給システムは、半導体ウェハや液晶基板等の被加工物に対して高周波電力を供給して、例えばプラズマエッチングといった加工処理を行うものである。この高周波電力供給システムは、高周波電源装置1、伝送線路2、インピーダンス整合器3、負荷接続部4及び負荷Lで構成されている。
高周波電源装置1には、例えば同軸ケーブルからなる伝送線路2を介してインピーダンス整合器3が接続されている。インピーダンス整合器3には、例えば電磁波が漏れないように遮蔽された銅板からなる負荷接続部4を介して負荷L(例えばプラズマ処理装置)が接続されている。なお、高周波電源装置1は、インピーダンス整合器3を含む構成としてもよい。
高周波電源装置1は、負荷Lに対して例えば300kHz〜500MHzの周波数を有する高周波電力を供給するための装置である。高周波電源装置1については後述する。
インピーダンス整合器3は、高周波電源装置1と負荷Lとのインピーダンスを整合させるものである。より具体的には、例えば高周波電源装置1の出力端から高周波電源装置1側を見たインピーダンス(出力インピーダンス)が例えば50Ωに設計され、高周波電源装置1が、特性インピーダンス50Ωの伝送線路2でインピーダンス整合器3の入力端に接続されているとすると、インピーダンス整合器3は、当該インピーダンス整合器3の入力端から負荷L側を見たインピーダンスを50Ωに変換する。
負荷Lは、半導体ウェハや液晶基板等の被加工物をエッチングやCVD等の方法を用いて加工するためのプラズマ処理装置である。プラズマ処理装置では、被加工物の加工目的に応じて各種の加工プロセスが実行される。例えば、被加工物に対してエッチングを行う場合には、そのエッチングに応じたガス種類、ガス圧力、高周波電力の供給電力値、及び高周波電力の供給時間等が適切に設定された加工プロセスが行われる。プラズマ処理装置では、被加工物が配置される容器(図略)内にプラズマ放電用ガスを導入し、そのプラズマ放電用ガスを放電させて非プラズマ状態からプラズマ状態にしている。そして、プラズマ状態になったガスを用いて被加工物を加工している。
図2は、高周波電源装置1の構成を示す図である。高周波電源装置1は、図2に示すように、出力電力設定部11と、第1制御部12と、発振部13と、増幅部14と、パワー検出部15と、直流電圧設定部16と、切替部17と、第2制御部18と、直流電源部19と、直流電圧検出部20と、出力電圧検出部21と、目標電圧設定部22とを備えている。
なお、出力電力設定部11は、本発明の出力電力設定手段の一例であり、第1制御部12は、本発明の高周波信号制御手段の一例であり、発振部13は、本発明の発振手段の一例であり、増幅部14は、本発明の増幅手段の一例であり、パワー検出部15は、本発明の電力検出手段の一例であり、直流電圧設定部16は、本発明の直流電圧設定手段の一例であり、第2制御部18は、本発明の直流電圧制御手段の一例であり、直流電源部19は、本発明の直流電圧出力手段の一例であり、直流電圧検出部20は、本発明の直流電圧検出手段の一例であり、出力電圧検出部21は、本発明の振幅検出手段の一例であり、目標電圧設定部22は、本発明の目標電圧設定手段の一例である。また、第1制御部12は切替部17とともに、本発明の切替手段の一例としても機能する。
出力電力設定部11は、負荷Lに供給する高周波電力の出力値を設定するためのものである。図2では省略しているが、出力電力設定部11には、高周波電力の出力値を設定するための出力電力設定スイッチや高周波電力の供給の開始を指示する出力開始スイッチを備えた操作部等が設けられている。出力電力設定部11において設定された高周波電力の出力値のデータ(出力電力設定値)は、第1制御部12及び直流電圧設定部16に出力される。
第1制御部12は、出力電力設定部11において設定された高周波電力の出力値と、パワー検出部15において検出された高周波電力の検出値とを比較し、両者が一致するように、発振部13の発振出力のレベルを制御するものである。つまり、第1制御部12は、発振部13の発振出力のレベルを制御することにより、高周波電力の出力が一定になるように制御するものである。
また、第1制御部12は、特定状態になったときに、一時的に直流電圧設定部16の出力を目標電圧とするように、切替部17に対して切替信号を出力する。
そして、特定状態になってから予め定めた時間が経過した後は、再度、目標電圧設定部22の出力を目標電圧とするように、切替部17に対して切替信号を出力する。この直流電圧設定部16、切替部17、目標電圧設定部22については後述する。
上記の特定状態とは、増幅部14による出力が開始されたとき、又は出力電力設定部11によって出力電力設定値が変更されたときである。また、特定状態とは、パワー検出部15によって検出された電力検出値が、出力電力設定値を基準とした予め定めた割合に達したときを含む。
発振部13は、発振によって高周波電圧信号を出力するものであり、第1制御部12からの制御信号によってその高周波電圧信号のレベルが制御される。
増幅部14は、複数の増幅素子を有し、増幅するためのエネルギー源として後述する直流電源部19から出力される直流電圧を用いて、発振部13から出力される高周波電圧信号を増幅して出力するものである。増幅部14において増幅された出力電圧は、高周波電力としてパワー検出部15を介してインピーダンス整合器3に出力される。なお、増幅部14の詳細構成については後述する。
パワー検出部15は、増幅部14の出力を電力値で検出するものであり、例えば、方向性結合器によって構成されている。パワー検出部15は、増幅部14から負荷L側に進行する高周波(以下、進行波という。)と負荷L側から反射してくる高周波(以下、反射波という。)とを分離して、それらの値をそれぞれ検出するものである。
パワー検出部15において検出された進行波の値は、上記第1制御部12に戻される。第1制御部12では、上述したように出力電力設定部11において設定される高周波電力の設定値と比較され、両者が一致するように発振部13に対して制御信号を出力する。すなわち、第1制御部12、発振部13、増幅部14、及びパワー検出部15において帰還ループが構成され、出力が一定になるように制御されている。
直流電圧設定部16は、出力電力設定部11から出力される高周波電力の設定値に基づいて、増幅部14に供給する直流電源電圧Vdcの大きさを設定するものであり、設定された直流電源電圧Vdcの設定値は、切替部17に出力される。ここで、直流電源電圧Vdcの設定値は、図20に示したように、増幅部14の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧が飽和しない範囲で振幅が最大となる状態となるように、換言すれば波形歪みが発生しない範囲で最大効率が得られるようにするために設定される。
切替部17は、直流電圧設定部16において設定された直流電源電圧Vdcの設定値と、目標電圧設定部22において設定された直流電源電圧Vdcの設定値とを、第1制御部12からの切替信号に基づいて切り替えて、第2制御部18に出力するものである。
第2制御部18は、直流電圧設定部16によって設定された直流電源電圧Vdcの設定値又は目標電圧設定部22によって設定された直流電源電圧Vdcの設定値と、直流電圧検出部20において検出された直流電源電圧Vdcの検出値とを比較して、直流電源部19によって生成される直流電源電圧Vdcの値が一定になるように制御するものである。これにより、直流電源部19は、直流電源電圧Vdcを一定に制御して増幅部14に対して安定した直流電源電圧Vdcを供給することができる。すなわち、第2制御部18、直流電源部19、及び直流電圧検出部20において帰還ループが構成され、出力が一定になるように制御されている。
直流電源部19は、第2制御部18からの直流電源電圧Vdcの設定値に基づいてその値に応じた直流電源電圧Vdcを生成するものである。生成された直流電源電圧Vdcは、直流電圧検出部20を介して増幅部14に出力される。
直流電圧検出部20は、直流電源部19によって生成された直流電源電圧Vdcの大きさを検出するものであり、この直流電圧検出部20における検出結果は、第2制御部18にフィードバックされる。
出力電圧検出部21は、増幅部14の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧の振幅、又は、この増幅側端子間の電圧の振幅に比例した大きさを有する電圧の振幅を検出するものであり、その検出結果は、目標電圧設定部22に出力される。なお、出力電圧検出部21で検出する電圧の振幅は、例えば、電圧のピーク・トゥ・ピーク値、電圧の平均値、電圧の実効値である。
目標電圧設定部22は、出力電圧検出部21の検出結果に基づいて、直流電源部19によって生成される直流電源電圧Vdcの値を新たに設定するものである。目標電圧設定部22で設定された直流電源電圧Vdcの値は、切替部17に出力される。
切替部17では、上述したように、直流電圧設定部16からの直流電源電圧Vdcの設定値と、目標電圧設定部22からの直流電源電圧Vdcの設定値とが入力され、第1制御部12からの切替信号に基づいて第2制御部18に向けて出力する設定値を切替える。すなわち、第2制御部18に向けて出力する目標電圧を切替える。
例えば切替部17が上記切替信号に基づいて目標電圧設定部22側に切り替えられたとすると、切替部17は目標電圧設定部22からの直流電源電圧Vdcの設定値を第2制御部18に供給する。直流電源部19では、切替部17から出力された直流電源電圧Vdcの設定値に基づいて、直流電源電圧Vdcを生成する。
なお、この高周波電源装置1では、出力電力設定部11によって高周波電力の供給の開始が指示されて増幅部14から高周波電圧の出力が開始されたとき、切替部17は、直流電圧設定部16から直流電源電圧Vdcの設定値を入力して第2制御部18に供給するようにする。増幅部14から高周波電圧の出力が開始されたときにおいては、出力電圧検出部21では増幅部14から出力する高周波電圧を検出しておらず、そのため、目標電圧設定部22においても直流電源電圧Vdcの値が設定されていない。したがって、この場合には、直流電圧設定部16において設定された直流電源電圧Vdcの設定値を採用するようにしている。なお、採用される直流電源電圧Vdcの設定値は、予め定められた固定値でもよい。
また、出力電力設定部11の操作部(図略)における操作によって高周波電力の設定値が変更され、変更された高周波電力の設定値に基づいて増幅部14から高周波電圧が出力されるとき、切替部17は、直流電圧設定部16から直流電源電圧Vdcの設定値を入力して第2制御部18に供給するようにする。高周波電力の設定値が変更されたときにおいては、例えば高周波電力の値が大きくなるように変更された場合、増幅部14の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧が飽和してしまうことがある。したがって、この場合には、直流電圧設定部16において出力電力設定部11からの出力電力設定値に基づく直流電源電圧Vdcの設定値を採用するようにしている。なお、採用される直流電源電圧Vdcの設定値は、予め定められた固定値でもよい。
第1制御部12は、増幅部14から高周波電圧の出力が開始されたとき、又は出力電力設定部11において出力電力設定値が変更されたとき、一旦、直流電圧設定部16側に切替部17を切り替えるのであるが、その後、所定時間経過後(例えば切り替えられてから1秒後)に、切替部17を目標電圧設定部22側に切り替える。
また、第1制御部12は、パワー検出部15によって検出された電力検出値が、出力電力設定値を基準とした予め定めた割合に達したと判断すると(例えば電力検出値が出力電力設定値の約70%になったことを判断すると)、目標電圧設定部22によって定められた直流電源電圧Vdcの値を、直流電圧設定部16によって定められた直流電源電圧Vdcの値に切り替えるための切替信号を切替部17に出力する。
この理由を説明する。負荷インピーダンスの変動に応じて、増幅部14から出力される高周波電圧の振幅が小さくなるように変動した場合、直流電源電圧Vdcも小さくなる。その後、負荷インピーダンスが元の状態に戻る方向に変化すると、増幅部14から出力される高周波電圧の振幅を大きくさせるために、発振部13から出力する高周波電圧信号の出力レベルを大きくしようとする。しかし、直流電源電圧Vdcを変化させる前なので、発振部13から出力する高周波電圧信号の出力レベルを大きくしても、増幅部14の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧が飽和してしまう。したがって、出力電圧検出部21で検出する電圧の振幅が殆ど変化しないため(検出方式によって異なる)、目標電圧設定部22によって設定される直流電源電圧Vdcの設定値も殆ど変化しない。すなわち、直流電源電圧Vdcの設定値を大きくする方向への負荷インピーダンスの変動に対しては、適切な制御が難しい。そこで、このような場合には、直流電源電圧Vdcの値が小さくなりすぎないようにするために、パワー検出部15によって検出された電力検出値が、出力電力設定値を基準とした予め定めた割合に達すると、目標電圧設定部22によって定められた直流電源電圧Vdcの値を、直流電圧設定部16によって定められた直流電源電圧Vdcの値に切り替えるようにしている。
増幅部14は、図2に示すように、ドライバアンプ24、パワーアンプ25、及びフィルタ26によって構成されている。ドライバアンプ24は、発振部13からの発振出力を増幅し、パワーアンプ25に出力するものである。パワーアンプ25は、例えば図4に示すプッシュプル回路からなり、直流電源部19からの直流電源電圧Vdcを直流電圧検出部20を介して入力し、増幅手段の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧が飽和しない範囲で振幅が最大となるように、ドライバアンプ24から入力された信号を増幅し、フィルタ26に出力するものである。図4のプッシュプル回路については後述する。フィルタ26は、パワーアンプ25で増幅された増幅信号の波形歪みを除去し、パワー検出部15に出力するものである。
なお、増幅部14の構成は、図2に示す構成に限らず、例えば図3に示すように、パワーアンプ24が複数設けられた構成とされてもよい。すなわち、増幅部14は、4つのパワーアンプ25を備え、それらの前段にスプリッタ27が設けられるとともに、それらの後段にコンバイナ28が設けられている。
スプリッタ27は、ドライバアンプ24の出力を4つの出力に分配するものである。コンバイナ28は、4つのパワーアンプ25の各出力を合成するものである。各パワーアンプ25は、同一の構成とされ、それぞれ直流電源部19から直流電圧検出部20を介して直流電源電圧Vdcが入力されている。ただし、パワーアンプ25は同一構成とされているため、出力電圧検出部21はいずれかのパワーアンプ25から電圧を検出する構成とされればよい。
また、もちろん、出力電圧検出部21は、複数のパワーアンプ25から電圧を検出する構成としてもよい。この場合、目標電圧設定部22は、出力電圧検出部21で検出する電圧の振幅のうち、一番大きい電圧の振幅に基づいて、直流電圧の目標電圧を定める直流電源電圧Vdcの設定値(目標電圧)を定めればよい。
パワーアンプ25の数は、上記4つに限定されるものではない。すなわち、高周波電源装置1が要求される高周波電力の最大出力と、パワーアンプ25が出力できる高周波電力の最大出力との関係からパワーアンプ25の数が決定されればよい。
図4は、パワーアンプ25、出力電圧検出部21及び直流電源部19の一部の回路構成を示す図である。パワーアンプ25は、いわゆるプッシュプル回路として構成され、2次巻線側が一方巻線T1a及び他方巻線T1bで分巻された第1トランスT1と、例えばFET(電界効果トランジスタ)からなる第1増幅素子Q1及び第2増幅素子Q2と、1次巻線側が一方巻線T2a及び他方巻線T2bで分巻された第2トランスT2と、抵抗R1〜R4、コンデンサC1,C2、及び直流電圧源Vbからなる駆動電圧供給回路とを有している。なお、第1増幅素子Q1及び第2増幅素子Q2は、FETに代えてバイポーラトランジスタ等によって構成されていてもよい。
出力電圧検出部21は、第2トランスT2の1次巻線側に巻回された補助巻線T2cと、抵抗R5,R6によって第2トランスT2の1次巻線側に誘起する電圧を取得する電圧取得回路31と、ピーク検知回路32とによって構成されている。補助巻線T2cは、第2トランスT2の1次巻線との巻数比が例えば1:10とされている。
プッシュプル回路については公知であるため、その詳細な説明については省略し、ここでは、図5及び図6に示すパワーアンプ25及び出力電圧検出部21の各点P1〜P4における電圧の波形図を参照して、パワーアンプ25及び出力電圧検出部21の動作について説明する。なお、図5及び図6に示す波形図は、例えば直流電源電圧Vdcが100V、負荷のインピーダンスが50Ω、高周波電力が300Wの場合を示している。
第1トランスT1の1次巻線側にドライバアンプ24からの交流電圧が入力されると、第1トランスT1の2次巻線側では、一方巻線T1a及び他方巻線T1bにおいて互いに逆相の電流が流れる(図5(a) に点P1における電圧Vin1の波形を示す)。これらの電流により、第1増幅素子Q1及び第2増幅素子Q2は、半周期ごとに交互にオン、オフし、これらオン、オフ動作が繰り返される。
第2トランスT2の1次巻線側の一方巻線T2aと他方巻線T2bとの間には、直流電源部19で生成される直流電源電圧Vdcが供給されるため、第1増幅素子Q1及び第2増幅素子Q2の増幅側端子間の電圧(ドレイン、ソース間電圧)は、この直流電源電圧Vdcの分だけオフセットされた電圧となる。すなわち、第1増幅素子Q1及び第2増幅素子Q2の動作に伴って、1次巻線側の一方巻線T2aに流れる電流が変化するので、第1増幅素子Q1の増幅側端子間の電圧は、直流電源電圧Vdcを基準とした電圧波形となる。そのために、点P2における電圧Vds1の波形は図5(b)のようになる。
また、第2増幅素子Q2の動作は、第1増幅素子Q1と半周期(180度)ずれているので、第2増幅素子Q2の増幅側端子間の電圧は、第1増幅素子Q1の増幅側端子間の電圧(電圧Vds1)と半周期(180度)ずれた電圧波形となる。そのために、第2トランスT2の1次巻線の両端にかかる電圧は、第1増幅素子Q1の増幅側端子間の電圧と第2増幅素子Q2の増幅側端子間の電圧との差分の電圧になる。したがって、第2トランスT2の1次巻線の両端にかかる電圧は、第1増幅素子Q1の増幅側端子間の電圧の振幅に比例した大きさの振幅を有する電圧になる。
上記のように、第2トランスT2の1次巻線の両端にかかる電圧は、第1増幅素子Q1の増幅側端子間の電圧の振幅に比例した大きさの振幅を有する電圧になるため、第2トランスT2の2次巻線側の両端にかかる電圧は、第1増幅素子Q1の増幅側端子間の電圧の振幅に比例した大きさの振幅を有する電圧なる。(図5(c)に点P3における電圧Voutの波形を示す)。その後、高周波電力は、パワー検出部15を介してインピーダンス整合器3に出力される。
補助巻線T2cの両端にかかる電圧も、第1増幅素子Q1の増幅側端子間の電圧の振幅に比例した大きさの振幅を有する電圧になるため、電圧取得回路31によって、電圧Vds1の振幅に比例した大きさの振幅を有する電圧(図5(d) に点P4における電圧Vdetの波形を示す)として取得される。電圧取得回路31によって取得された電圧Vdetは、ピーク検知回路32においてそのピーク・トゥ・ピーク値(図5(d) のPP参照)が検出され、目標電圧設定部22に出力される。
なお、図5(b) の点P2における電圧Vds1を参照すると、直流電源電圧Vdcが100Vに設定されているため、点P2における電圧Vds1の波形が飽和しない範囲で振幅が最大とはなっておらず、若干の損失を生じている(ハッチング部分参照)。これは、高周波電源装置1が最大の効率で動作できていないことを示すものである。このような場合には、図6に示すように、若干の損失を可及的に少なくするために、直流電源電圧Vdcを下げればよい(図6では、直流電源電圧Vdcが約83.8Vに設定されている)。
ここで、負荷Lにインピーダンスの変動が生じた場合を考える。図7は、負荷インピーダンスが例えば50Ωから5Ωに変化した場合の、パワーアンプ25及び出力電圧検出部21の各点P1〜P4における電圧の波形図である。
負荷Lのインピーダンスが、例えば低下するように変動すると、増幅部14から出力される高周波電圧Voutは低下し(図7(c) 参照)、パワーアンプ25の第1及び第2増幅素子Q1,Q2の増幅側端子間の電圧Vds1の振幅も小さくなる(図7(b) 参照)。したがって、出力電圧検出部21において検出される電圧Vdet(図7(d) 参照)の振幅も小さくなる。
この場合、直流電源部19からパワーアンプ25に供給される直流電源電圧Vdcは一定であるため、図7(b) に示すように、第1及び第2増幅素子Q1,Q2における損失が大きくなり(図7(b) のハッチング部分参照)、パワーアンプ25自体の効率も低下する。
本第1実施形態では、負荷Lのインピーダンスが変動した場合に、それにともなって変化する増幅部14の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧の振幅、又は、この増幅側端子間の電圧の振幅に比例した大きさを有する電圧の振幅に基づいて、直流電源電圧Vdcを新たに設定する。そして、設定された直流電源電圧Vdcを目標電圧として、直流電源部19の出力レベルが目標電圧に等しくなるように制御されて、増幅部14に供給される。そのために、増幅部14の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧が飽和しない範囲で振幅が最大となる状態となるように下げることができるので、損失電力を可及的に低減することができる。
具体的には、出力電圧検出部21のピーク検知回路32は、電圧取得回路31で取得された電圧Vdetのピーク・トゥ・ピーク値を検出し、その検出値を目標電圧設定部22に出力する。
目標電圧設定部22では、直流電源部19で生成される直流電源電圧Vdcが設定されるのであるが、電圧取得回路31で取得された電圧Vdetの値は、実際の第2トランスT2の1次巻線側に誘起する電圧の値とは等しくない。すなわち、電圧取得回路31で取得された電圧Vdetの値は、第2トランスT2の1次巻線側に誘起する電圧との関係において、1次巻線と補助巻線T2cとの巻数比に比例する。そのため、ピーク検知回路32では、実際の検出値に巻数比の値が乗算される。
また、ピーク・トゥ・ピーク値は、電圧の波形の最小値と最大値との間の値であるため、電圧の波形が飽和しない範囲で振幅が最大となるような直流電源電圧Vdcを求めるには、ピーク・トゥ・ピーク値の1/2に設定する必要がある。なお、図4に示す回路では抵抗R5,R6が直列接続されているために、ピーク・トゥ・ピーク値の1/2の出力になっている。そのために、ピーク検知回路32では、実際の検出値に1/2を乗算する必要はない。
具体的には、第2トランスT2の1次巻線と補助巻線T2cとの巻数比が10:1であれば、切替部17に出力される直流電源電圧Vdcの設定値は、Vdet×10×1/2によって算出される。
いま、負荷Lにインピーダンスの変動が生じているとすると、切替部17では、直流電源電圧Vdcの設定値が、直流電圧設定部16で設定された設定値から目標電圧設定部22で設定された新たな設定値に切り替えられているため、切り替えられた設定値は、第2制御部18に出力される。
そして、直流電源部19では、目標電圧設定部22で設定された設定値に基づいて直流電源電圧Vdcが生成され、増幅部14のパワーアンプ25に供給される。
パワーアンプ25では、直流電源部19において新たに生成された直流電源電圧Vdcが基準となる。例えば、図8に示すように、直流電源電圧Vdcの値が下げられる。そのため、負荷のインピーダンスが変動した場合にも、第1増幅素子Q1及び第2増幅素子Qにおける損失が低減される。
なお、目標電圧設定部22では、電圧取得回路31で取得された電圧Vdetに1/2を乗算して直流電源電圧Vdcの設定値としたが、第1及び第2増幅素子Q1,Q2のオン時に負荷のインピーダンスが急峻に変化しても所望の高周波電力が出力されるような直流電源電圧Vdcの設定値にしてもよい。例えば、多少のマージンを持たせるために、電圧取得回路31で取得された電圧Vdetに、1/2より若干大きい値(例えば0.65(130%大))を乗算するようにしてもよい。
また、目標電圧設定部22では、直流電源電圧Vdcの下限値が予め決定されていてもよい。すなわち、図9に示すように、直流電源電圧Vdcの下限値Vdc0が予め決められており、直流電源電圧Vdcは、下限値Vdc0以下には設定されないようになっていてもよい。こうすることにより、直流電源電圧Vdcは、出力電圧の変化に対して下限値Vdc0以下の値が採用されないため、回路の応答性がよくなるといった利点がある。なお、直流電源電圧Vdcの下限値Vdc0は、例えば最大出力の約10%とされている。
図10は、本発明の第2実施形態に係るパワーアンプ25及び出力電圧検出部21の構成を示す図である。第1実施形態では、出力電圧検出21は、出力電圧のピーク値を検知する構成とされたが、この第2実施形態では、第1実施形態の構成に代えて、出力電圧の平均値を取得する構成とされている。すなわち、同図によると、この出力電圧検出21は、全波整流回路33と、平均値演算回路34とを備えている。その他の構成については、第1実施形態と略同様である。
全波整流回路33は、図11に示す電圧波形のように、電圧取得回路31によって取得した出力電圧Vdetを全波整流するものであり、平均値演算回路34は、図11の線Bに示すように、全波整流された出力電圧Vdetに基づいて平均値を演算によって取得するものである。
目標電圧設定部22では、平均値演算回路34によって演算された平均値に(π/2)を乗算するとともに、上述したように、第2トランスT2の1次巻線と補助巻線T2cとの巻数比を考慮した値(例えば10)を乗算する。目標電圧設定部22は、Vdet×(π/2)×10を演算し、その値を直流電源電圧Vdcの設定値として切替部17に出力する。ここで、平均値は、全波整流した後の電圧波形の振幅値の(2/π)によって求められるため、全波整流した後の電圧波形の振幅値を算出するためには、電圧取得回路31によって取得した出力電圧Vdetに(2/π)の逆数を乗算する。
切替部17では、負荷のインピーダンスが変動しているため、直流電圧設定部16で設定された設定値から目標電圧設定部22で設定された新たな設定値に切り替え、その切り替えられた設定値が第2制御部18に出力される。直流電源部19では、目標電圧設定部22で設定された設定値に基づいて直流電源電圧Vdcが生成され、増幅部14のパワーアンプ25に供給される。したがって、パワーアンプ25では、直流電源部19において新たに生成された直流電源電圧Vdcを基準にするために、損失が低減される。
なお、この第2実施形態の目標電圧設定部22においても、高周波電力の出力値に多少のマージンを持たせるために、(π/2)に代えて、(π/2)より若干大きい値(例えば「2(約130%大)」)を用いるようにしてもよい。
また、図12に示すように、第1実施形態で示したピーク検知回路32と、第2実施形態で示した全波整流回路33及び平均値演算回路34とを組み合わせて用いてもよい。
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。上記第1及び第2実施形態では、パワーアンプ25の出力電圧検出部21は、第2トランスT2の1次巻線側に巻回された補助巻線T2cによって高周波電圧を取得する構成とされたが、例えば、図13に示すように、高周波電圧を、第1増幅素子Q1のドレイン端子から直接的に取得するようにしてもよい。図13における出力電圧検出部21は、直流成分を除去するコンデンサC3と、複数の抵抗R7,R8と、ピーク検回路32とによって構成されている。
また、出力電圧の検出点は、第1及び第2増幅素子Q1,Q2の出力端に限定されない。要は、負荷Lの変動によって、増幅部14の増幅素子の1つの増幅側端子間の電圧の振幅が変化した場合、その変化に応じて相似的に変化する他の検出点を任意に選ぶことができる。例えば、図14に示すように、高周波電圧を、第2トランスT2の2次巻線側から直接的に取得するようにしてもよい。図14における出力電圧検出部21は、電圧を分圧するコンデンサC4,C5と、ピーク検回路32とによって構成されている。
また、第1及び第2実施形態では、パワーアンプ25を構成する回路としてプッシュプル回路を用いたが、例えば、図15に示すように、シングルエンドのプッシュプル回路が用いられてもよい。
さらに、パワーアンプ25を構成する回路としては、プッシュプル回路に代えて、図16及び図17に示すように、いわゆるフルブリッジ回路が用いられてもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、パワーアンプ25に出力電圧検出部21を接続するようにして、パワーアンプ25から高周波電圧を検出するようにしたが、これに限るものではない。例えば、図に示した増幅部14のコンバイナ28から高周波電圧を検出するようにしてもよいし、フィルタ26から高周波電圧を検出するようにしてもよい。あるいは、パワー検出部15から高周波電力の出力電圧を検出するようにしてもよい。
本発明に係る高周波電源装置が適用される高周波電力供給システムの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る高周波電源装置の構成を示す図である。 他の高周波電源装置の構成を示す図である。 パワーアンプ、出力電圧検出部及び直流電源部の一部の回路構成を示す図である。 パワーアンプ及び出力電圧検出部の各点における電圧の波形図である。 パワーアンプの点P2における電圧の波形図である。 負荷のインピーダンスが変動したときの、パワーアンプ及び出力電圧検出部の各点における電圧の波形図である。 負荷のインピーダンスが変動したときの、出力電圧検出部の点P2における電圧の波形図である。 直流電源電圧の下限値と出力電圧との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る高周波電源装置の、パワーアンプ、出力電圧検出部及び直流電源部の一部の回路構成を示す図である。 出力電圧検出部の点P4における電圧の波形図である。 出力電圧検出部の他の回路構成を示す図である。 出力電圧検出部の他の回路構成を示す図である。 出力電圧検出部の他の回路構成を示す図である。 パワーアンプの他の回路構成を示す図である。 パワーアンプの他の回路構成を示す図である。 パワーアンプの他の回路構成を示す図である。 従来の高周波電源装置の構成を示す図である。 従来の高周波電源装置の増幅部の構成を示す図である。 直流電源電圧及び増幅素子の出力端における電圧の波形図である。

Claims (14)

  1. 増幅手段で増幅された高周波電圧を負荷に供給する高周波電源装置において、
    出力する直流電圧の出力レベルを変化可能な直流電圧出力手段と、
    前記直流電圧出力手段から出力された直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、
    前記直流電圧検出手段によって検出した直流電圧が目標電圧に等しくなるように前記直流電圧出力手段の出力レベルを制御する直流電圧制御手段と、
    出力する高周波電圧信号の出力レベルを変化可能な発振手段と、
    複数の増幅素子を有し、増幅するためのエネルギー源として前記直流電圧出力手段から出力される直流電圧を用いて、前記発振手段から出力される高周波電圧信号を増幅して出力する増幅手段と、
    前記負荷に供給する高周波電力の出力電力設定値を定める出力電力設定手段と、
    前記増幅手段の出力を電力値で検出する電力検出手段と、
    前記電力検出手段で検出した電力値が前記出力電力設定値と等しくなるように前記発振手段の出力レベルを制御する高周波信号制御手段と、
    前記増幅手段の増幅素子の増幅側端子間の電圧の振幅、又は、増幅素子の増幅側端子間の電圧の振幅に比例した大きさを有する電圧の振幅を検出する振幅検出手段と、
    前記振幅検出手段によって検出された電圧の振幅に基づいて、前記直流電圧の目標電圧を定める目標電圧設定手段と、
    を備えた、高周波電源装置。
  2. 前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅は、前記増幅手段の1つの増幅素子の増幅側端子間の電圧の振幅、又は、その電圧の振幅に比例した大きさを有する電圧の振幅である、請求項1に記載の高周波電源装置。
  3. 前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅は、前記増幅手段の複数の増幅素子の増幅側端子間の電圧の振幅、又は、それらの電圧の振幅にそれぞれ比例した大きさを有する電圧の振幅である、請求項1に記載の高周波電源装置。
  4. 前記目標電圧設定手段は、前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅のうち、一番大きい電圧の振幅に基づいて、前記直流電圧の目標電圧を定める、請求項3に記載の高周波電源装置。
  5. 前記出力電力設定手段によって定められた出力電力設定値に基づいて前記直流電圧を定める直流電圧設定手段と、
    特定状態になったときに、一時的に前記直流電圧設定手段の出力を前記目標電圧とする切替手段と、
    をさらに備えた、請求項1に記載の高周波電源装置。
  6. 前記特定状態は、前記増幅手段による出力が開始されたとき、又は前記出力電力設定手段によって前記出力電力設定値が変更されたときである、請求項5に記載の高周波電源装置。
  7. 前記特定状態は、さらに、前記電力検出手段によって検出された電力検出値が、前記出力電力設定値を基準とした予め定めた割合に達したときも含む、請求項6に記載の高周波電源装置。
  8. 前記切替手段は、前記特定状態になってから予め定めた時間が経過するまで、前記直流電圧設定手段の出力を前記目標電圧値とする、請求項5ないし7のいずれかに記載の高周波電源装置。
  9. 前記目標電圧設定手段は、下限値を有する前記直流電圧の目標電圧値を定める、請求項1に記載の高周波電源装置。
  10. 前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅は、電圧のピーク・トゥ・ピーク値である、請求項1に記載の高周波電源装置。
  11. 前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅は、電圧の平均値である、請求項1に記載の高周波電源装置。
  12. 前記振幅検出手段で検出する電圧の振幅は、電圧の実効値である、請求項1に記載の高周波電源装置。
  13. 前記増幅手段の増幅素子は電界効果トランジスタで構成され、
    増幅側端子間の電圧の振幅は、前記電界効果トランジスタのドレインとソースとの間の電圧であることを特徴とする、請求項1に記載の高周波電源装置。
  14. 前記増幅手段の増幅素子はバイポーラトランジスタで構成され、
    増幅側端子間の電圧の振幅は、前記バイポーラトランジスタのコレクタとエミッタとの間の電圧であることを特徴とする、請求項1に記載の高周波電源装置。
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