JP7208702B2 - 高周波電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばプラズマエッチング、プラズマCVDを行うプラズマ処理装置等の負荷に電力を供給する高周波電源装置に関するものである。
従来、高周波電源装置では、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。図10は、特許文献1に記載された従来技術の高周波電源装置50の構成図である。
特許文献1の高周波電源装置50は、出力する高周波電力の電力値を設定するための高周波電力設定部51、後述する高周波電力制御部52から出力される制御信号に応じて発振信号の振幅を可変させる発振部53、発振部53から出力される発振信号を増幅して高周波電力を出力する増幅部54、増幅部54から出力された高周波電力を測定する高周波電力測定部55、及び高周波電力設定部51によって設定された高周波電力設定値Psetと高周波電力測定部55によって測定された高周波電力の測定値MPrf(以下、高周波電力測定値MPrf)とを比較し、両者の誤差情報に基づいて増幅部54から出力された高周波電力測定値MPrfが一定になるように発振部53から出力される発振信号の振幅を制御する高周波電力制御部52を備えている。なお、上記のような発振部53から出力される発振信号の振幅を制御する制御系を第1の制御系とする。
また、この高周波電源装置は、後述する直流電圧制御部57の指令値CVdcに応じた出力電圧を有する直流電力を増幅部54に供給する直流電力供給部58と、直流電力供給部58の出力電圧Vdcの電圧値を測定して直流電圧測定値MVdcとして出力する直流電圧測定部59と、増幅部54の一部を構成する増幅素子の出力電圧Vds1の波形を歪ませることなく、且つ、出力電圧波形の振幅が最大となるように、予め定めた特性グラフ又は特性関数等に基づいて、高周波電力設定部51において設定された高周波電力設定値Psetに対する出力電圧Vdcの設定値である直流電圧設定値Vsetを演算する直流電圧演算部56と、直流電圧測定部59から出力される直流電圧測定値MVdcが直流電圧設定値Vsetに等しくなるように直流電力供給部58を制御するための制御信号を出力する直流電圧制御部57とを備えている。なお、増幅部54の一部を構成する増幅素子の出力は、通常、増幅素子の後段にあるトランスを介して出力される。また、上記のような直流電力供給部58の出力電圧の電圧値を制御する制御系を第2の制御系とする。
上記構成によれば、負荷に供給する高周波電力の電力値が高周波電力設定値Psetと等しくなるように制御されつつ、増幅部54から出力される高周波電力の電圧成分(以下、高周波電圧という)の波形に波形歪が生じない範囲で、増幅部54における損失を低減させて直流電力から高周波電力への変換効率を高めることができる。
上記従来技術(特許文献1)の技術内容を図11を参照して説明する。
図11は、従来技術(特許文献1)の高周波電源装置50を使用したときの出力電圧Vdcおよび増幅部の一部を構成する増幅素子の出力電圧Vds1を示す図であって、同図(a)は、増幅部54から出力される高周波電力値が小レベルの場合、同図(b)は、増幅部54から出力される高周波電力値が中レベルの場合、同図(c)は、増幅部54から出力される高周波電力値が大レベルの場合の一例を示したものである。なお、図11では増幅素子の出力電圧Vds1の正の半波波形を出力電圧Vdcのラインから負側に折り返し、その折り返し波形が破線で示されている。
この図11に示すように、従来技術では、増幅部54から出力される高周波電力値の大きさに合わせて、増幅素子の出力電圧Vds1の振幅を変化させるとともに、出力電圧Vdcの電圧値を増幅素子の出力電圧Vds1の振幅の略0.5倍とすることで、増幅素子の出力電圧Vds1の最小値が略0Vになるようにしている。そのために、Vds1に波形歪を生じさせることなく、且つ増幅素子の出力電圧Vds1の振幅を最大にすることができる。また、前述したように、増幅部54の一部を構成する増幅素子の出力は、通常、増幅素子の後段にあるトランスを介して出力されるため、増幅部54の出力電圧としては、出力電圧Vdcの成分が無くなって、0Vを中心とした波形歪のない交流波形となる。
なお、図中のハッチング部分は損失の度合いを示しており、この部分が小さい程、増幅部での損失電力が少なく変換効率が高いことを示す。図11は、出力電圧Vdcの波形図であるために、図中のハッチング部分が損失電力を直接示すものではないが、ハッチング部分が多いほど、損失電力が多いことを示す。すなわち、増幅部の一部を構成する増幅素子の出力電圧Vds1の波形に波形歪が生じない範囲では、出力電圧Vdcの大きさを増幅素子の出力電圧Vds1の振幅の略0.5倍とした場合に、変換効率が最も高くなる。
ちなみに、特許文献1の高周波電源装置では、直流電力供給部58から増幅部54に供給する直流電力に対する増幅部54から出力された高周波電力の割合(=高周波電力/直流電力)で表される変換効率は、増幅部54がプッシュプル方式の増幅回路構成である場合、約78%でほぼ一定である。
上記の特許文献1のような高周波電源装置では、特定の変換効率にするために、高周波電力設定値Psetに対する直流電力供給手段から出力する直流電圧の関係を予め求めるために膨大な作業量が必要であった。
この問題を改善するために、特許文献2では、増幅部54における直流から高周波(交流)への変換効率(「高周波電力測定値/(直流電力供給部58から増幅部54に供給される直流電力の測定値(以下、直流電力測定値))」によって演算できる)が設定値になるように直流電力供給部58の出力電圧Vdcの電圧値を制御することにより、発振部53の振幅及び直流電力供給部58の出力電圧Vdcの電圧値が自動的に定まるようにしている。
この特許文献2のような制御を行うことによって、特許文献1のような高周波電力設定値Psetに対する直流電力供給手段から出力する直流電圧の関係を予め求めるための膨大な作業量が不要になるので、使い勝手のよい高周波電源装置とすることができる。
なお、特許文献2でも、高周波電力設定値Psetに応じて発振部53の振幅を制御する第1の制御系と、直流電力供給部58の出力電圧Vdcの電圧値を制御する第2の制御系が存在する。
特開2001-197749号公報 特開2007-066778号公報
特許文献2において、第1の制御系の制御速度よりも第2の制御系の制御速度の方が遅いと想定して説明する。
高周波電力設定値Psetを低い値から急激に高い値に変更すると、第1の制御系が、発振部53の発振信号の振幅を大きくすることによって出力する高周波電力の電力値を高めようと制御する。そうなると、第2の制御系が、変換効率を設定値に保つために、直流電力供給部58の出力電圧Vdcの電圧値を高めようと制御する。
しかし、第1の制御系の制御速度よりも第2の制御系の制御速度が遅いと、発振部53の発振信号の振幅が大きくなっているにも関わらず、それに見合った出力電圧Vdcの電圧値になるまでに追従遅れが生じてしまう。
追従遅れの時間は、「第1の制御系の制御速度と第2の制御系の制御速度との差異」と「高周波電力設定値Psetの変化度合い」とによって異なるので一概に言えないが、第1の制御系の制御速度と第2の制御系の制御速度との差異が大きい程、また高周波電力設定値Psetの変化度合いが大きい程、追従遅れの時間が長くなる。
このような発振部53の発振信号の振幅の変化に対する出力電圧Vdcの電圧値の追従遅れが生じると、図12に示すように、発振部53の発振信号の振幅に対して出力電圧Vdcの電圧値が低すぎる状態が生じうる。発振部53の発振信号の振幅に対して出力電圧Vdcの電圧値が低すぎると、発振部13の発振信号の振幅が飽和してしまう。そうなると、高周波電源装置から出力される高周波電力の電力値が高周波電力設定値Psetで設定される所望の電力値よりも低い電力値になる恐れがある。そうなると、高周波電力の出力値を高めるために、高周波電力制御部52が発振部53の発振信号の振幅を大きくしようと制御する。しかし、追従が遅れていた出力電圧Vdcが大きくなってくるので、今度は高周波電力の出力電力が所望の電力値よりも大きくなる恐れがある。更にその状態を抑制しようと制御するので、出力が不安定になる恐れがある。その結果、負荷における加工に影響を及ぼす可能性が生じうる。すなわち、上記の出力電圧Vdcの電圧値の追従遅れによって負荷における加工に影響を及ぼす可能性が生じうる。
上記の追従遅れ時間は、短い時間であると推測されるが、より精度のよい電力値の制御が必要になってきているので、高周波電力設定値Psetが変化した場合に上記のような発振部53の発振信号の振幅の変化に対する出力電圧Vdcの電圧値の追従遅れの影響を小さくすることが望ましい。
本発明は、上記事情のもとで考え出されたものであって、高周波電力設定値Psetが低い値から急激に高い値に変更されたときに生じる発振部の発振信号の振幅の変化に対する出力電圧の電圧値の追従遅れの影響を小さくできる高周波電源装置を提供することを目的としている。
第1の発明によって提供される高周波電源装置は、
負荷に供給する高周波電力の電力値が高周波電力設定値と等しくなるように制御する高周波電源装置において、
発振信号の振幅が可変可能である発振手段と、
出力電圧の電圧値が可変可能である直流電力を出力する直流電力供給手段と、
前記発振信号の半周期ごとに交互にオン・オフするとともに前記発振信号の振幅に応じて出力電圧が変化するように構成された複数の増幅素子と、一方巻線と他方巻線で分巻された1次巻線および高周波電力に相当する交流電力が誘起する2次巻線を有するトランスとを含み、前記トランスの1次巻線側の一方巻線と他方巻線との間に前記直流電力供給手段で生成した出力電圧を供給することによって、前記複数の増幅素子の出力電圧が、前記直流電力供給手段の出力電圧をその振幅波形の中心とした電圧として前記トランスの1次巻線側に誘起し、前記高周波電力に相当する交流電力が、前記トランスの2次巻線側に誘起される増幅手段と、
高周波電源装置の出力端において前記増幅手段から前記負荷に供給する高周波電力の電力値を測定し、測定した電力値を高周波電力測定値として出力する高周波電力測定手段と、
前記直流電力供給手段の出力電力の電力値を測定し、測定した電力値を直流電力測定値として出力する直流電力測定手段と、
前記直流電力供給手段の出力電圧の電圧値を測定し、測定した電圧値を直流電圧測定値として出力する直流電圧測定手段と、
前記高周波電力測定値が前記高周波電力設定値に等しくなるように前記発振手段の振幅を制御する高周波電力制御手段と、
前記高周波電力測定値を前記直流電力測定値で除した効率演算値を演算し、前記直流電圧測定値が予め定めた直流電圧下限値以上のときは、前記効率演算値が予め定めた効率設定値に等しくなるように前記直流電力供給手段の出力電圧の電圧値を変化させるための制御信号を前記直流電力供給手段に対して出力するとともに、前記直流電圧測定値が予め定めた直流電圧下限値未満のときは、前記直流電力供給手段の出力電圧の電圧値が前記直流電圧下限値以上になるように前記直流電力供給手段の出力電圧の電圧値を変化させるための制御信号を前記直流電力供給手段に対して出力する直流電力制御手段と
を備えたことを特徴としている。
第2の発明によって提供される高周波電源装置は、
前記増幅手段と前記高周波電力測定手段の間に、高調波成分を除去するフィルタ手段をさらに設けたことを特徴としている。
本発明では、高周波電源装置が、発振手段から出力される発振信号の振幅を制御する第1の制御系と、直流電力供給手段の出力電圧の電圧値を制御する第2の制御系とを備える。このような構成において、第1の制御系の制御速度よりも第2の制御系の制御速度の方が遅い場合に、高周波電力設定値を低い値から急激に高い値に変更することによって、発振手段の発振信号の振幅が大きくなった場合でも、直流電力供給手段の出力電圧の電圧値が、発振信号の振幅に見合った出力電圧の電圧値になるまでの追従遅れの時間が従来よりも短縮される。そのため、出力電圧の電圧値の追従遅れが生じることによって、仮に瞬時的に高周波電力の出力が不安定になる場合であっても、その度合いを低減できる。
図1は、本発明に係る高周波電源装置が適用される高周波電力供給システムの一例を示す図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る高周波電源装置1の構成を示す図である。 図3は、フィルタ部15の回路構成例である。 図4は、直流電力制御部18の機能ブロック図である。 図5は、増幅部14の一例であるFETを用いたプッシュプル方式の増幅回路構成及び増幅部14と発振部13等との接続関係を示す図である。 図6は、複数の増幅回路を用いて増幅部を構成する一例である。 図7は、図5で示した増幅回路を用いた場合の進行波電力Pfの電力値(第1の高周波電力測定値MPrf1を用いて図示)に対する直流電力供給部19の出力電圧Vdcの電圧値(直流電圧測定値MVdcを用いて図示)の特性図の一例である。 図8は、図5で示した増幅回路を用いた場合の各部のシミュレーション結果である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る高周波電源装置1aが適用される高周波電力供給システムの一例を示す図である。 図10は、特許文献1に記載された従来技術の高周波電源装置50の構成図である。 図11は、従来技術(特許文献1)の高周波電源装置50を使用したときの出力電圧Vdcおよび増幅部の一部を構成する増幅素子の出力電圧Vds1を示す図である。 図12は、発振部13の発振信号の振幅に対して出力電圧Vdcの電圧値が低すぎる状態の一例を示す図である。
以下、本発明の詳細を、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る高周波電源装置が適用される高周波電力供給システムの一例を示す図である。この高周波電力供給システムは、半導体ウエハや液晶基板等の被加工物に対して高周波電力を供給して、例えばプラズマエッチングといった加工処理を行うものである。この高周波電力供給システムは、高周波電源装置1、伝送線路2、インピーダンス整合器3、負荷接続部4及び負荷5で構成されている。なお、インピーダンス整合器3を用いない構成にしてもよい。
高周波電源装置1は、後述する発振部13から出力される高周波信号(発振信号Vin)を、電力増幅器14を用いて増幅させ、発生した高周波電力を出力して負荷5に供給するための装置である。なお、高周波電源装置1から出力された高周波電力は、同軸ケーブルからなる伝送線路2及びインピーダンス整合器3及び遮蔽された銅板からなる負荷接続部4を介して負荷5に供給される。また、一般にこの種の高周波電源装置1では、数百kHz以上の周波数の高周波電力を出力している。例えば、400kHz、2MHz、13.56MHz、27MHz、40MHz、60MHz等の周波数の高周波電力を出力している。なお、上記の周波数は、高周波電力の電圧成分の周波数である。
インピーダンス整合器3は、高周波電源装置1と負荷5とのインピーダンスを整合させるものである。より具体的には、例えば高周波電源装置1の出力端から高周波電源装置1側を見たインピーダンス(出力インピーダンス)が例えば50Ωに設計され、高周波電源装置1が、特性インピーダンス50Ωの伝送線路2でインピーダンス整合器3の入力端に接続されているとすると、インピーダンス整合器3は、当該インピーダンス整合器3の入力端から負荷5側を見たインピーダンスを50Ωに変換させるものである。
負荷5は、加工部を備え、その加工部の内部に搬入したウエハ、液晶基板等の被加工物を加工(エッチング、CVD等)するための装置である。この負荷5は、被加工物を加工するために、加工部にプラズマ放電用ガスを導入し、そのプラズマ放電用ガスに高周波電源装置1から供給された高周波電力(電圧)を印加することによって、上記のプラズマ放電用ガスを放電させて非プラズマ状態からプラズマ状態にしている。そして、プラズマを利用して被加工物を加工している。
図2は、本発明の第1実施形態に係る高周波電源装置1の構成を示す図である。高周波電源装置1は、図2に示すように、高周波電力設定部11、高周波電力制御部12、発振部13、増幅部14、フィルタ部15、高周波電力測定部16、効率設定部17、直流電力制御部18、直流電力供給部19、直流電力測定部20及び直流電圧下限値設定部21を備えている。
なお、高周波電力設定部11、高周波電力制御部12、発振部13、増幅部14、フィルタ部15及び高周波電力測定部16によって、発振部13から出力される発振信号の振幅を制御する第1の制御系が形成される。
また、効率設定部17、直流電力制御部18、直流電力供給部19、直流電力測定部20及び直流電圧下限値設定部21によって、直流電力供給部19の出力電圧の電圧値を制御する第2の制御系が形成される。なお、後述するように、増幅部14には、直流電力供給部19から出力された直流電力が入力される。また、直流電力制御部18には、高周波電力測定部16において測定された第1の高周波電力測定値MPrf1が入力される。そのため、増幅部14、フィルタ部15及び高周波電力測定部16も第2の制御系の一部と考えることができる。
高周波電力設定部11は、負荷5に供給する高周波電力の設定値である高周波電力設定値Psetを設定するためのものである。なお、図2では省略しているが、高周波電力設定部11には、高周波電力設定値Psetを設定するための設定スイッチや高周波電力の供給の開始を指示する出力開始スイッチを備えた操作部等が設けられている。高周波電力設定部11において設定された高周波電力設定値Psetは、高周波電力制御部12に送られる。なお、高周波電力設定値Pset等は、外部の装置から入力してもよい。
高周波電力制御部12は、高周波電力設定部11において設定された高周波電力設定値Psetと、高周波電力測定部16において測定された第1の高周波電力測定値MPrf1とを比較し、両者が等しくなるように、発振部13の発振信号Vinの振幅を制御するものである。そのため、高周波電力制御部12は、発振部13の発振信号Vinの振幅を制御するための制御信号CVinを出力する。なお、高周波電力制御部12は、本発明の高周波電力制御手段の一例である。
発振部13は、増幅部14に対して交流の発振信号Vinを出力するものであり、高周波電力制御部12から出力される制御信号CVinによって発振信号Vinの振幅が制御される。なお、高周波電源装置1の出力周波数は、発振部13の発振周波数によって定まる。また、発振部13は、本発明の発振手段の一例である。
増幅部14は、発振部13から出力される発振信号Vinを増幅した進行波電力Pfを出力するためのものである。増幅部14において増幅された進行波電力Pfは、高周波電力測定部16を介して負荷に供給される。増幅部14の回路構成については、後述する。なお、増幅部14は、本発明の増幅手段の一例である。
フィルタ部15は、増幅部14の出力に含まれる高調波成分を除去するためのフィルタである。このフィルタ部15によって増幅部14の出力波形が改善されて略正弦波状の出力波形にすることができる。そのため、増幅部14から出力される進行波電力Pfとフィルタ部15から出力される進行波電力Pfとは異なるが、本明細書では説明を簡略化するために、両者とも同じ符合を用いて進行波電力Pfとして表す。後述する高周波電力測定部16の出力も同様に進行波電力Pfとして表す。
図3は、フィルタ部15の回路構成例である。この図3に示すように、フィルタ部15は、インダクタL1~L2、コンデンサC3~C5を用いたローパスフィルタとして構成される。そして、発振部13の発振信号Vinの周波数によって定まる増幅部14の出力周波数の高周波成分は通過させるが、出力周波数よりも周波数が高い高調波成分は除去するように回路定数を定める。もちろん、バンドパスフィルタを用いることが可能な場合がある。なお、フィルタ部15は、本発明のフィルタ手段の一例である。
再度、図2を参照して説明する。
高周波電力測定部16は、高周波電源装置1の出力端において、増幅部14から出力される進行波電力Pfの電力値を測定するものであり、例えば、方向性結合器等および方向性結合器の出力を電力値に換算するための変換回路によって構成されている。この例の高周波電力測定部16では、増幅部14から負荷5側に進行する進行波電力Pfの電力値を測定して、進行波電力Pfに対応する第1の高周波電力測定値MPrf1として出力する。なお、進行波電力Pfの電圧成分を進行波電圧Vfと表している。また、高周波電力測定部16は、本発明の高周波電力測定手段の一例である。
高周波電力測定部16において測定された第1の高周波電力測定値MPrf1は、高周波電力制御部12に対して出力され、高周波電力制御部12において、上述したように第1の高周波電力測定値MPrf1と高周波電力設定値Psetとが比較され、両者が等しくなるように発振部13に対して制御信号CVinを出力する。これにより、第1の高周波電力測定値MPrf1と高周波電力設定値Psetとが等しくなるように制御される。
なお、高周波電力測定部16において、進行波電力Pfの電力値と共に反射波電力Pprの電力値を測定し、進行波電力Pfの電力値から反射により負荷側から戻ってくる反射波電力Prの電力値を減じた負荷側電力P1oad(=Pf-Pr)の電力値を第2の高周波電力測定値MPrf2として高周波電力制御部12に対して出力してもよい。
この場合、高周波電力制御部12は、第2の高周波電力測定値MPrf2と高周波電力設定値Psetとを比較して、両者が等しくなるように発振部13に対して制御信号CVinを出力する。
ただし、この場合も、後述する直流電力制御部18に対しては、第2の高周波電力測定値MPrf2ではなく、第1の高周波電力測定値MPrf1が出力される。また、本明細書では、説明を簡潔にするために、進行波電力Pfだけでなく負荷側電力Ploadも負荷に供給する高周波電力としている。なお、反射波電力Prの電圧成分を反射波電圧Vrとして表している。
第1の高周波電力測定値MPrflを高周波電力制御部12に対して出力する場合と、第2の高周波電力測定値MPrf2を高周波電力制御部12に対して出力する場合とは、高周波電力制御部12における高周波電力設定値Psetとの比較対象が異なるだけでその他は同様である。そのため、以降の説明では、進行波電力Pfに対応する第1の高周波電力測定値MPrflを高周波電力制御部12に対して出力するものとして説明を行い、第2の高周波電力測定値MPrf2を高周波電力制御部12に対して出力する場合の説明は省略する。
直流電力供給部19は、後述する直流電力制御部18から出力される制御信号CVdcに基づいて出力電圧Vdcの電圧値を可変させた直流電力を出力して、直流電力測定部20を介して増幅部14に直流電力を供給する。なお、直流電力供給部19は、本発明の直流電力供給手段の一例である。
直流電力測定部20は、直流電力供給部19と増幅部14との間に設けられており、直流電力供給部19から増幅部14に供給される直流電力Pdcの電力値を測定し、測定した電力値を直流電力測定値MPdcとして後述する直流電力制御部18に対して出力する。この直流電力測定部20の機能は、本発明の直流電力測定手段の一例である。
また、直流電力測定部20は、直流電力供給部19の出力電圧Vdcの電圧値を測定し、測定した電圧値を直流電圧測定値MVdcとして後述する直流電力制御部18に対して出力する。この直流電力測定部20の機能は、本発明の直流電圧測定手段の一例である。
直流電圧下限値設定部21は、直流電力供給部19の出力電圧Vdcの下限値である直流電圧下限値Lsetを設定する機能を有する。なお、図2では省略しているが、直流電圧下限値設定部21には、直流電圧下限値Lsetを設定するための操作部等が設けられている。直流電圧下限値設定部21において直流電圧下限値Lsetは、直流電力制御部18に送られる。直流電圧下限値Lsetは、外部の装置から入力してもよい。
直流電力制御部18は、直流電力供給部19の出力電圧Vdcを以下のように制御する機能を有している。また、図4は、直流電力制御部18の機能ブロック図である。この図4に示すように、直流電力制御部18は、効率演算部181及び制御信号出力部182を備えている。
以下、図2及び図4を用いて、直流電力制御部18の機能を説明する。なお、直流電力制御部18は、本発明の直流電力制御手段の一例である。
直流電力制御部18は、効率設定部17で設定された効率設定値Eset、高周波電力測定部16から出力される第1の高周波電力測定値MPrf1、直流電力測定部20から出力される直流電力測定値MPdcと直流電圧測定値MVdc及び直流電圧下限値設定部21で設定された直流電圧下限値Lsetを入力する。
効率演算部181は、第1の高周波電力測定値MPrf1を直流電力測定値MPdcで除した効率演算値Ecal(=第1の高周波電力測定値MPrf1/直流電力測定値MPdc)を演算する。
制御信号出力部182は、直流電圧測定値MVdcが直流電圧下限値Lset以上のときは、効率演算値Ecalが効率設定値Esetに等しくなるように直流電力供給部19
の出力電圧Vdcの電圧値を変化させるための制御信号CVdcを直流電力供給部19に対して出力する。この処理を「効率優先処理」とする。
また、制御信号出力部182は、直流電圧測定値MVdcが直流電圧下限値Lset未満のときは、直流電力供給部19の出力電圧Vdcの電圧値が直流電圧下限値Lset以上になるように直流電力供給部19の出力電圧Vdcの電圧値を変化させるための制御信号CVdcを直流電力供給部19に対して出力する。この処理を「波形歪み改善優先処理」とする。
したがって、制御信号出力部182では、入力される直流電圧測定値Mvdcに応じて、「効率優先処理」又は「波形歪み改善優先処理」を行う。
<効率優先処理について>
まず、「効率優先処理」の場合、すなわち、直流電圧測定値MVdcが直流電圧下限値Lset以上の場合における直流電力供給部19の出力電圧Vdcの電圧値について説明する。
波形歪の問題を考えなければ、出力電圧Vdcの電圧値が小さい程、効率が高まっていく。そのため、効率演算値Ecalと効率設定値Esetとを比較して、効率演算値Ecalが効率設定値Esetよりも大きければ、出力電圧Vdcを大きくする。反対に効率演算値Ecalが効率設定値Esetよりも小さければ、出力電圧Vdcを小さくする。このようにすれば、効率演算値Ecalが効率設定値Esetに近づいていく。そのため、増幅部14における直流電力から高周波電力への変換効率を一定に制御することができる。
この動作を増幅部14の回路を参照しながら、更に説明する。
図5は、増幅部14の一例であるFETを用いたプッシュプル方式の増幅回路構成及び増幅部14と発振部13等との接続関係を示す図である。
図5に示した増幅部14は、いわゆるプッシュプル回路として構成され、2次巻線側が一方巻線T12a及び他方巻線T12bで分巻された第1トランスT1と、例えばFET(電界効果トランジスタ)からなる第1増幅素子Q1及び第2増幅素子Q2と、1次巻線側が一方巻線T21a及び他方巻線T22bで分巻された第2トランスT2と、抵抗R1~R4、コンデンサC1,C2、及び直流電圧源Vbからなる駆動電圧供給回路とを有している。なお、第1増幅素子Q1及び第2増幅素子Q2は、FETに代えてバイポーラトランジスタ等によって構成されていてもよい。
プッシュプル回路については公知であるため、その動作を簡単に説明する。
第1トランスT1の1次巻線T11側に発振部13から出力される発振信号Vin(交流電圧)が入力されると、第1トランスT1の2次巻線側では、一方巻線T12a及び他方巻線T12bにおいて互いに逆相の電圧が生じる。これらの電圧により、第1増幅素子Q1及び第2増幅素子Q2は、半周期ごとに交互にオン、オフし、これらオン、オフ動作が繰り返される。
第2トランスT2の1次巻線側の一方巻線T21aと他方巻線T21bとの間には、直流電力供給部19で生成される出力電圧Vdcが供給されるため、第1増幅素子Q1及び第2増幅素子Q2の出力電圧(ドレイン、ソース間電圧)は、この直流電力供給部19の出力電圧Vdcをその振幅波形の中心とした電圧として第2トランスT2の1次巻線側(図5の点P1)に誘起する(後述する図8(b)に示す電圧Vds1参照)。
第2トランスT2の2次巻線側には、高周波電力に相当する交流電力が誘起する。この高周波電力は、フィルタ部15、高周波電力測定部16を介して負荷に供給される。この際、フィルタ部15によって、高調波成分が除去されて、波形歪が改善される(後述する図8(a)に示す進行波電圧Vf参照)。
図6は、複数の増幅回路を用いて増幅部を構成する一例である。
図5では、一組の増幅器により増幅部を構成するとしたが、図6に示すように、増幅部を複数の増幅器により構成する場合もある。
この例では、図示しない直流電力供給部19の出力電圧Vdcを電源電圧として動作する複数の増幅器14a1~14a4と、図示しない発振部13から与えられる高周波信号Vinを増幅器14a1~14a4に分配して入力するパワー分配器14bと、増幅器14a1~14a4の出力を合成して負荷5に与えるパワー合成器14cとにより増幅部14が構成されている。
なお、この図6では、フィルタ部15および高周波電力測定部16の図示を省略している。また、パワー合成器14cにインダクタやコンデンサを用いる回路の場合は、パワー合成器14cに高調波成分を減衰する機能を持たせることが可能であるので、増幅部14の中にフィルタ部の機能を持たすことも可能である。
図7は、図5で示した増幅回路を用いた場合の進行波電力Pfの電力値(第1の高周波電力測定値MPrf1を用いて図示)に対する直流電力供給部19の出力電圧Vdcの電圧値(直流電圧測定値MVdcを用いて図示)の特性図の一例であり、効率設定値Esetを85%とした場合において、第1の高周波電力測定値MPrf1が変化したときに、直流電力供給部19の出力電圧Vdcがどのように変化するのかを示したものである。
上述したように、本実施形態の高周波電源装置では、高周波電力制御部12が発振部13から出力する発振信号Vinの振幅を変化させて、第1の高周波電力測定値MPrf1が高周波電力設定値Psetと等しくなるように制御するとともに、直流電力制御部18によって変換効率(=第1の高周波電力測定値MPrf1/直流電力測定値MPdc)が効率設定値Esetになるように制御している。そのために、発振部13の振幅及び出力電圧Vdcの電圧値が、高周波電力設定値Psetと効率設定値Esetとの関係に基づいて自動的に定まり、その結果、図7に示すような特性図になるのである。
したがって、高周波電力設定値Psetに対する出力電圧Vdcの特性グラフ又は特性関数等を予め特性を求めておくことなく、自動的に最適な出力電圧Vdcの電圧値が求まる。もちろん、それよりも低い変換効率から高い変換効率まで、自動的に最適な出力電圧Vdcの電圧値が求まるので使い勝手がよい。
図8は、図5で示した増幅回路を用いた場合の各部のシミュレーション結果である。
シミュレーション条件は、増幅部13の出力周波数10MHz、変換効率=85%、Pf=1110Wであり、同図(a)は、高周波電力測定部16の出力端(図5の点P2)における進行波電圧Vfの電圧値[V]を示し、同図(b)は、直流電力供給部19の出力電圧Vdcの電圧値[V]と増幅部の一部を構成する増幅素子の出力電圧Vds1(図5の点P1における電圧Vds1)の電圧値[V]を示し、同図(c)は、高周波電力測定部16の出力端(図5の点P2)における進行波電力Pfの電力値(第1の高周波電力測定値MPrf1)[W]と直流電力測定部20で測定する直流電力Pdcの電力値(直流電力測定値MPdc)[W]を示し、同図(d)は、直流電力Pdcの電力値に対する進行波電力Pfの電力値の割合(MPrf1/MPdc)×100[%]を示す。
効率設定値Esetを85%に設定すると、図7で説明したように、発振部13から出力する発振信号Vinの振幅及び出力電圧Vdcの電圧値が、高周波電力設定値Psetと効率設定値Esetとの関係に基づいて自動的に定まり、同図(c)及び同図(d)に示すように、(MPrf1/MPdc)×100で表される変換効率が85%になるように制御される。
このように、高い変換効率にする場合は、増幅部14の一部を構成する増幅素子(例えばFET)が飽和領域で使用することになるため、同図(b)に示すように、図5の点P1における増幅素子の出力電圧Vds1の波形を正弦波状にすることができず、波形の上側と下側がカットされた状態となって波形歪が生じる。そのために、増幅部14の出力電圧にも歪みが生じて高調波成分が多く含まれることになるが、増幅部14の後段にフィルタ部15が設けられているため、同図(a)に示すように、波形が改善されて略正弦波状の出力波形にすることができる。
<波形歪み改善優先処理について>
次に、「波形歪み改善優先処理」の場合、すなわち、直流電圧測定値MVdcが直流電圧下限値Lset未満の場合について説明する。
上記のように、増幅部14の一部を構成する増幅素子(例えばFET)を飽和領域で使用すると、波形歪みの観点では好ましくないが、効率という観点を考慮すると、多少の波形歪みを許容するのが現実的である。しかし、上述したように、高周波電力設定値Psetを低い値から急激に高い値に変更すると、波形歪みが大きくなる。特に、既に波形歪みが生じている状況で更に波形歪みが拡大する方向に制御されると問題が生じかねない。
そのため、直流電圧測定値MVdcが直流電圧下限値Lset未満の場合は、強制的に、直流電圧測定値MVdcが直流電圧下限値Lset以上になるように制御する。
直流電圧下限値Lsetは、例えば、図7に示すように、60[V]に設定する。この場合、直流電力供給部19の出力電圧Vdcの電圧値(直流電圧測定値Mvdc)が60[V]未満になると、制御信号出力部182は、強制的に制御信号CVdcを大きくして、直流電力供給部19の出力電圧Vdcを60[V]以上になるように制御する。
その結果、従来のように直流電力供給部19の出力電圧Vdcが小さくなりすぎないので、高周波電力設定値Psetを低い値から急激に高い値に変更することによって、発振部13の発振信号の振幅が大きくなった場合でも、それに見合った出力電圧Vdcの電圧値になるまでの追従遅れの時間が従来よりも短縮される。
そのため、出力電圧Vdcの電圧値の追従遅れが生じることによって、仮に瞬時的に高周波電力の出力が不安定になる場合であっても、その度合いを低減できる。
なお、直流電圧下限値Lsetの設定値を大きくしすぎると、高周波電力設定値Psetが小さい領域において、効率が悪くなってしまう。そのため、使用する条件に応じて直流電圧下限値Lsetの設定値を定めればよい。
例えば、高周波電力設定値Psetを低い値から急激に高い値に変更することを頻繁に行う条件では、直流電圧下限値Lsetの設定値を比較的大きくしてもよいと考えられる。しかし、高周波電力設定値Psetを低い値から急激に高い値に変更することが殆ど無いのであれば、直流電圧下限値Lsetの設定値を比較的小さくする方がよいと考えられる。
なお、直流電圧下限値Lsetの設定値を「0」又は「0」に近い値にすれば、実質的に「波形歪み改善優先処理」が無効になる。そのため、「波形歪み改善優先処理」が不要な場合は、直流電圧下限値Lsetの設定値を「0」又は「0」に近い値にすればよい。
[第2施形態]
図9は、本発明の第2実施形態に係る高周波電源装置1aが適用される高周波電力供給システムの一例を示す図である。
この図9は、図2で示した構成からフィルタ部を取り除いた構成であり、他の構成は図2と同じであるため、各構成部分についての説明は省略する。
第1実施形態で説明したように、変換効率を高く設定すると、増幅素子の出力電圧Vds1が飽和するようになる。この状態では増幅部14の出力波形に波形歪が生じるので、フィルタ部15を用いて波形改善を行う必要が生じる。しかし、増幅素子の出力電圧Vds1が飽和しない範囲で使用する場合は、増幅部14の出力波形に波形歪が生じないので、波形改善のためにフィルタ部15を用いる必要がなくなる。
具体的には、従来技術で説明したように、変換効率が約78%以下の場合には、波形歪が生じないので、フィルタ部15を用いない構成にすることが可能である。
しかし、変換効率が約78%以下であっても、増幅部14で発生する高調波成分(主にFETのスイッチングによって生じる)の影響が大きい場合には、高調波成分を除去する目的でフィルタ部15を用いる必要がある。
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、第1及び第2実施形態では、増幅部を構成する回路としてプッシュプル回路を用いたが、フルブリッジ方式の増幅回路やハーフブリッジ方式の増幅回路にも適用できる。
1 高周波電源装置
2 伝送線路
3 インピーダンス整合器
4 負荷接続部
5 負荷
11 高周波電力設定部
12 高周波電力制御部
13 発振部
14 増幅部
15 フィルタ部
16 高周波電力測定部
17 効率設定部
18 直流電力制御部
19 直流電力供給部
20 直流電力測定部
Eset 効率設定値
Mprfl 第1の高周波電力測定値
MPrf2 第2の高周波電力測定値
MPdc 直流電力測定値
Pset 高周波電力設定値
Vin 発振部13の発振信号

Claims (3)

  1. 負荷に供給する高周波電力の電力値が高周波電力設定値と等しくなるように制御する高周波電源装置において、
    発振信号の振幅が可変可能である発振手段と、
    出力電圧の電圧値が可変可能である直流電力を出力する直流電力供給手段と、
    前記発振信号の半周期ごとに交互にオン・オフするとともに前記発振信号の振幅に応じて出力電圧が変化するように構成された複数の増幅素子と、一方巻線と他方巻線で分巻された1次巻線および高周波電力に相当する交流電力が誘起する2次巻線を有するトランスとを含み、前記トランスの1次巻線側の一方巻線と他方巻線との間に前記直流電力供給手段で生成した出力電圧を供給することによって、前記複数の増幅素子の出力電圧が、前記直流電力供給手段の出力電圧をその振幅波形の中心とした電圧として前記トランスの1次巻線側に誘起し、前記高周波電力に相当する交流電力が、前記トランスの2次巻線側に誘起される増幅手段と、
    高周波電源装置の出力端において前記増幅手段から前記負荷に供給する高周波電力の電力値を測定し、測定した電力値を高周波電力測定値として出力する高周波電力測定手段と、
    前記直流電力供給手段の出力電力の電力値を測定し、測定した電力値を直流電力測定値として出力する直流電力測定手段と、
    前記直流電力供給手段の出力電圧の電圧値を測定し、測定した電圧値を直流電圧測定値として出力する直流電圧測定手段と、
    前記高周波電力測定値が前記高周波電力設定値に等しくなるように前記発振手段の振幅を制御する高周波電力制御手段と、
    前記高周波電力測定値を前記直流電力測定値で除した効率演算値を演算し、前記直流電圧測定値が予め定めた直流電圧下限値以上のときは、前記効率演算値が予め定めた効率設定値に等しくなるように前記直流電力供給手段の出力電圧の電圧値を変化させるための制御信号を前記直流電力供給手段に対して出力するとともに、前記直流電圧測定値が予め定めた直流電圧下限値未満のときは、前記直流電力供給手段の出力電圧の電圧値が前記直流電圧下限値以上になるように前記直流電力供給手段の出力電圧の電圧値を変化させるための制御信号を前記直流電力供給手段に対して出力する直流電力制御手段と
    を備えている高周波電源装置。
  2. 前記増幅手段と前記高周波電力測定手段の間に、高調波成分を除去するフィルタ手段をさらに設けた請求項1に記載の高周波電源装置。
  3. 前記増幅手段は、プッシュプル方式の増幅回路であり、前記複数の増幅素子は、電界効果トランジスタからなる第1増幅素子及び第2増幅素子で構成されている請求項1又は2のいずれかに記載の高周波電源装置。
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