JP4805089B2 - 磁気ディスク装置及び磁気記録情報の再生方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及び磁気記録情報の再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気抵抗効果素子の温度の制御を行って、磁気記録媒体に記録された磁気記録情報を読み出す、熱アシスト方式の磁気ディスク装置及び磁気記録情報の再生方法に関する。
従来から、大容量の情報を記録再生する装置として、ハードディスクに代表される磁気記録媒体を用いた磁気ディスク装置が利用されている。近年、磁気ディスク装置では、高出力の再生信号が得られると言った理由から、再生用磁気センサーとして、外部磁界の変化によって素子の抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子(MR素子)を用いた磁気抵抗効果センサー(MRセンサー)が広く用いられ、代表的なMRセンサーとして、巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子:Giant magneto-resistive)や、トンネル磁気抵抗効果素子(TMR素子:Tunneling magneto-resistive)が利用されている。
図6に、再生用磁気センサーに用いられる一般的な磁気抵抗効果素子の一例を示す。磁気抵抗効果素子100は、基板101上に下部電極層102、磁化が面内の一方向に固定された磁化固定層103(反強磁性層103a、強磁性層103bからなる。)、非磁性体層104、外部磁界によって磁化方向が層形成面内で変化する磁化自由層105、上部電極層106を有している。ここに示す磁気抵抗効果素子100は、下部電極層102と上部電極層106との間に電圧を印加することで電位差を生じさせ、層形成面に対して垂直方向に電流を流すことで動作するいわゆるCPP(Current Perpendicular to Plane)型の磁気抵抗効果素子である。ここで、基板101には表面を熱酸化したSi基板が主に用いられ、下部電極層102および上部電極層106にはCuやCuを含む金属が用いられる。
また、磁化自由層105は、磁気記録媒体からの漏洩磁界によって、その向きが変わる特性を有している。磁化自由層105には、FeやCoFe、CoFeB、NiFe、又はこれらを積層したものが用いられる。なお、漏洩磁界の方向は、磁気記録媒体に情報として記録されている磁化の向きによって、決定される。さらに上記の構成に加えて、磁化自由層105の両端に磁化自由層105の磁化を安定化(一軸化)する目的で永久磁石108が形成される。永久磁石108の形成に際しては、リソグラフィを用いたパターニングが施され、下部電極層102から上の層の一部が削り取られた後、磁化固定層103から磁化自由層105にかけての素子側面に、SiOに代表される絶縁体層107が形成され、その両側面に直接接して、永久磁石108が配置される。なお、永久磁石108には主にCoFePtやCoFePtCr等の強磁性金属が用いられる。
このような磁気抵抗効果素子では、電極間に電流を印加すると、磁気記録媒体の情報(磁化の向き)によって、磁化固定層103(より詳しくは、強磁性層103b)と磁化自由層105との磁化の相対角度によって電子の透過率が変化するため磁気抵抗効果が生じる。すなわち、磁化固定層103の磁化の向きと磁化自由層105の磁化の向きとが平行になっている状態と反平行になっている状態とによって、素子抵抗に差を生じる。従って、それぞれの状態での電圧を検出することにより、磁気記録媒体の情報を再生することができる。なお、磁化自由層105の紙面上下方向の厚み(膜厚)がトラック長さ方向の再生分解能を、紙面左右方向の幅(磁性膜の幅)がトラック幅方向の再生分解能をそれぞれ決定する。
再生用磁気センサーが読み出す対象となる磁気記録媒体が垂直磁気記録媒体である場合には、この媒体からの漏洩磁界は図6の磁気抵抗効果素子に対して紙面の表裏方向に加わることになり、紙面が媒体対向面となる。
なお、上記のような磁気抵抗効果素子の例としては、下記特許文献1に開示されるものがある。この特許文献1には、磁気抵抗効果膜を有する磁気抵抗効果型ヘッドについて、これに適した構成が示され、また、上記磁気抵抗効果型ヘッドを形成するためのプロセスが示されている。
特開平9−16918号公報
なお、近年では、磁気記録媒体の記録密度は100Gbit/inchを超え、300Gbit/inchの実用化を視野に入れた検討が行われている。300Gbit/inchの記録密度においては、個々の記録ビットサイズはアスペクト比を5:1とすると、100nm(トラック幅方向)×20nm(トラック長さ方向)程度と極めて小さく、これを再生するための再生用磁気センサーにおける磁気抵抗効果素子幅も同程度ないしはより小さなサイズに加工される必要がある。
このうち、トラック長さ方向については、磁気抵抗効果素子を構成する磁性膜の膜厚方向に相当するため、外部磁界を検知する磁化自由層105の膜厚を薄膜化することによって分解能を向上できるが、トラック幅方向に関しては、フォトリソグラフィや電子ビーム露光に代表される微細加工法によって加工されており、その分解能によってトラック幅方向の分解能が決定されているのが現状である。このため、将来の磁気記録媒体の高密度化に伴って、記録媒体のトラック幅がさらに狭くなると、現在の微細加工技術では十分な加工分解能が得られなくなる問題が生じる。
この問題を解決する方法として、上述の磁気抵抗効果素子100の磁化自由層105に、互いに反平行な磁化方向を持つ2種以上の磁性体から形成されたフェリ磁性体層を採用し、磁気抵抗効果素子100の素子幅よりも狭いトラック幅に記録された磁気記録情報を読み出すことができる磁気抵抗素子を用いた再生用磁気センサーを利用することが考えられている。
フェリ磁性体は、互いに反平行な磁化方向を持つ2種以上の磁性体から形成された磁性体のため、温度変化に伴って、保磁力が変化する特性を有している。従って、室温程度から加熱された領域の保磁力が非加熱領域の保磁力より小さくなり、保磁力の小さな領域のみ、外部磁界(磁気記録媒体からの漏洩磁界)に反応して磁化反転を行えば、素子サイズよりも小さなサイズの局所的な外部磁界変化を磁気抵抗効果に変換して検出できる。加えて、加熱領域を検出領域とするため、例えば光ビームを加熱源として用いる場合、光ビームスポット径を小さくすることによって、検出分解能を高めることが可能である。
このように、フェリ磁性体からなる磁化自由層を有する磁気抵抗効果素子を用いて、室温より温度を上昇させて再生を行う場合、磁気記録情報を再生する温度を制御する必要がある。温度上昇が低すぎる場合、フェリ磁性体からなる磁化自由層の保磁力が減少しないため、素子抵抗があまり変化せず十分な再生信号量を得ることができない。また、温度上昇が高くなり過ぎた場合、フェリ磁性体からなる磁化自由層のみならず、磁化固定層まで加熱してしまうことになる。この場合、本来の磁化固定層は、磁気記録媒体からの漏洩磁界によらず一方向を向いているが、温度上昇によって磁化状態が変化し不安定なることによって、素子抵抗があまり変化せず十分な再生信号量を得ることができなくなる。また、磁気抵抗効果素子そのものを破壊してしまうことも考えられる。
そこで、本発明は、再生時に、磁気抵抗効果素子の温度が低すぎて十分な再生信号品質を得られなかったり、磁気抵抗効果素子の温度が高くなりすぎて、磁気抵抗効果素子自体を破壊してしまったりすることが無く、好適な再生信号量を得ることができる磁気ディスク装置及び磁気記録情報の再生方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
(1) 本発明の磁気ディスク装置は、室温よりも高い温度において、室温における磁気抵抗効果比よりも大きな磁気抵抗効果比が得られる磁気抵抗効果素子を備えた磁気ヘッドを用いて、磁気記録媒体に記録された磁気記録情報を室温よりも高い温度で再生する磁気ディスク装置であって、前記磁気抵抗効果素子を加熱する加熱手段と、前記磁気抵抗効果素子が前記磁気記録媒体から再生した磁気記録情報を、再生信号として検出する検出手段と、前記検出手段から得られた再生信号の再生信号量に基づいて、前記加熱手段の出力を制御する制御手段とを備えている。そして、前記制御手段は、前記加熱手段の出力を予め定めておいた基準出力とする条件下で、前記磁気記録媒体に記録された磁気記録情報の再生を行った場合に、所定値以上の再生信号量を前記検出手段で得たときには、前記加熱手段の出力を前記基準出力に固定する制御を行い、前記所定値以上の再生信号量を前記検出手段で得られなかったときには、前記所定値以上の再生信号量を得るまで、前記基準出力時における前記磁気抵抗効果素子の温度より低い温度から、前記加熱手段の出力を段階的に上昇させることによって前記磁気抵抗効果素子の温度を段階的に上昇させ、前記所定値以上の再生信号量を得た後、前記加熱手段の出力を固定する制御を行う。
上記(1)の構成によれば、再生信号の再生信号量に基づいて、前記加熱手段の出力を制御するので、再生時の磁気抵抗効果素子の温度を適切に制御することができる。これにより、再生時に、磁気抵抗効果素子の温度が低すぎて十分な再生信号品質を得られなかったり、磁気抵抗効果素子の温度が高くなりすぎて、磁気抵抗効果素子自体を破壊してしまったりすることがなく、好適な再生信号量を得ることができる。
また、加熱手段を基準出力とする条件下で得られた温度より低い温度から段階的に磁気抵抗効果素子の温度を上昇させて、所定値以上の再生信号量が得られた時点で加熱手段を基準出力に固定する制御を行うので、必要以上に磁気抵抗効果素子を温度上昇させることが無い。このため、加熱手段の出力を効率的に制御できるとともに、磁気抵抗効果素子を破壊してしまうことが無い。
) 上記(1)の磁気ディスク装置においては、前記磁気抵抗効果素子に印加する電流の値が一定であることが好ましい。
上記()の構成によれば、磁気抵抗効果素子の漏洩磁界に対する感度が一定となる。したがって、磁気抵抗効果素子の感度に左右されない制御が可能となるので、より正確に加熱手段の出力を制御することができる。
(3) 本発明の磁気記録情報の再生方法は、室温よりも高い温度において、室温における磁気抵抗効果比よりも大きな磁気抵抗効果比が得られる磁気抵抗効果素子を備えた磁気ヘッドを用いて、磁気記録媒体に記録された磁気記録情報を室温よりも高い温度で再生する磁気記録情報の再生方法であって、前記磁気抵抗効果素子を加熱手段を用いて加熱する加熱工程と、前記磁気抵抗効果素子が前記磁気記録媒体から再生した磁気記録情報を、再生信号として検出する検出工程と、前記検出工程において得られた再生信号の再生信号量に基づいて、前記加熱工程における前記加熱手段の出力を制御する制御工程とを有している。そして、前記制御工程において、前記加熱手段の出力を予め定めておいた基準出力とする条件下で、前記磁気記録媒体に記録された磁気記録情報の再生を行った場合に、所定値以上の再生信号量を前記検出工程で得たときには、前記加熱手段の出力を前記基準出力に固定する制御を行い、前記所定値以上の再生信号量を前記検出工程で得られなかったときには、前記所定値以上の再生信号量を得るまで、前記基準出力時における前記磁気抵抗効果素子の温度より低い温度から、前記加熱手段の出力を段階的に上昇させることによって前記磁気抵抗効果素子の温度を段階的に上昇させ、前記所定値以上の再生信号量を得た後、前記加熱手段の出力を固定する制御を行う。
上記()の構成によれば、再生信号の再生信号量に基づいて、前記加熱工程におけるの加熱手段の出力を制御するので、再生時の磁気抵抗効果素子の温度を適切に制御することができる。これにより、再生時に、磁気抵抗効果素子の温度が低すぎて十分な再生信号品質を得られなかったり、磁気抵抗効果素子の温度が高くなりすぎて、磁気抵抗効果素子自体を破壊してしまったりすることが無い。
また、加熱手段を基準出力とする条件下で得られた温度より低い温度から段階的に磁気抵抗効果素子の温度を上昇させて、所定値以上の再生信号量が得られた時点で加熱手段を基準出力に固定する制御を行うので、必要以上に磁気抵抗効果素子を温度上昇させることが無い。このため、加熱手段の出力を効率的に制御できるとともに、磁気抵抗効果素子を破壊してしまうことが無い。
) 上記(3)の磁気記録情報の再生方法においては、前記磁気記録媒体の再生に利用するために、前記磁気抵抗効果素子に印加する電流の値を一定にする工程を有していることが好ましい。
上記()の構成によれば、磁気抵抗効果素子の漏洩磁界に対する感度が一定となるので、より正確に加熱工程における加熱の程度を制御することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置について説明する。図1は、情報記録媒体と、本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置の主要部のブロック図である。図2は、本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置における再生用磁気センサー、加熱手段、及び磁気記録媒体の概略構成図である。図3は、本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置の再生用磁気センサーにおける磁気抵抗効果素子を示す断面図である。
本実施形態の磁気ディスク装置は、後述する磁気抵抗効果素子22(図3参照)を有している再生用磁気センサー21(図2参照)を備えた磁気ヘッド11と、磁気抵抗効果素子22を加熱する加熱手段12と、磁気ヘッド11の磁気抵抗効果素子22から再生信号を検出する検出手段14と、検出手段14で検出された再生信号の再生信号量に基づいて加熱手段12を制御する制御手段15とを備えている。磁気ヘッド11は、図示していないサスペンションに取り付けられ、本実施形態の磁気ディスク装置の作動時に、磁気記録媒体16上を浮上することができるようになっている。
再生用磁気センサー21は、磁気抵抗効果素子22をアルチック(Al・TiC)からなる架台23上に形成したものであって、磁気抵抗効果素子22の上下には、隣接ビットからの漏れ磁束の影響を抑制するための下部磁気シールド24および上部磁気シールド25を形成している。なお、図示しないが、下部磁気シールド24及び上部磁気シールド25と、磁気抵抗効果素子22とが導通することを防ぐためにAlからなる絶縁層(図示しない)が形成されている。このようにして配置形成された磁気抵抗効果素子22に対し、後述する磁気抵抗効果素子22の上下電極31、37(図3参照)間にセンス電流を供給するための電極26を取り出している。なお、図2において、磁気抵抗効果素子22は、図3における紙面が磁気記録媒体16の表面と対向するように配置されている。
磁気抵抗効果素子22においては、図3に示すように、下部電極層31上に、磁化固定層32、非磁性体層33、面内磁化層34、高透磁率層35、フェリ磁性体層36、上部電極層37が順に形成されてなるものである。また、これらの層のうち、下部電極層31、磁化固定層32、非磁性体層33、面内磁化層34、高透磁率層35、フェリ磁性体層36の積層部分は、台形形状となるようにリソグラフィによるパターンニングが施されており、この積層部分に対して図3紙面左右方向の両側を挟み込むように絶縁体層38が形成されている。さらに、永久磁石39が、絶縁体層38を介して、面内磁化層34、高透磁率層35、フェリ磁性体層36の積層部分における図3紙面左右方向の両側を挟み込むように形成されている。
下部電極層31および上部電極層37は、電気抵抗の低い電気抵抗の低い材料、例えば、Cu,Ag,Auやこれらの元素を含む金属材料が適している。
磁化固定層32は、反強磁性層32aと強磁性層32bとからなり、層形成面内に磁化方向を持った面内磁化層である。
反強磁性層32aは、この反強磁性層32aに続いて形成される、強磁性層32bと交換結合して、強磁性層32bを固定(一方向異方性を付与)する目的で作製されるものであって、例えばMnを用いた反強磁性を示す合金、具体的にはMnと、Pt,Ir,Fe,Ru,Cr,Pd,Niから選ばれる少なくとも一つの元素とを合わせて用いることができる。
強磁性層32bは、反強磁性層32aと交換結合することで一方向異方性を付与され、強磁性層32bを単層で作製した場合よりも見かけ上高い保磁力を一方向に有する層であり、例えば、CoFe,CoFeNi,NiFe,CoFeB,CoPt,CoFePt等の強磁性体金属を用いて形成できる。
非磁性体層33は例えばAl,Cu,Au,Ag,Mg等の電気的に導電性の高い金属材料、又はこれらの合金、又は、これらの酸化物又は窒化物からなり、磁化固定層32とフェリ磁性体層36との間の磁気的な交換結合力を遮断するとともに、層形成面に対して垂直方向に流れる伝導電子を通過させる役割を果たす。
面内磁化層34は、フェリ磁性体層36よりも高いスピン分極率を有している材料や、フェリ磁性体層36よりも酸化又は窒化されにくい材料を用いることが望ましく、例えば、CoFe,CoFeNi,NiFe,NiFeTa,NiFeNb,CoFeB,CoPt,CoFePt等から選択した材料を用いて形成することができる。なお、一変形例として、この面内磁化層34は形成されていなくともよい。
高透磁率層35は、NiFeやこれにTa,Nb等の添加物が添加された軟磁性材料が用いられる。
フェリ磁性体層36は外部磁界を受けて磁化方向が変化する磁性層であり、かつ、温度によって保磁力が変化する磁性層で、自発磁化が0となり保磁力が原理上無限大となる補償温度(Tcomp)を持つフェリ磁性体で形成される。このフェリ磁性体の具体例としては、Gd,Tb,Ho,Dyから選ばれる少なくとも一つの重希土類金属と、Fe,Co,Niから選ばれる少なくとも一つの3d遷移金属とを含んで成り、層形成面方向の保磁力が、室温下と室温より高い温度下で変化するように組成が調整されているものが挙げられる。これによって、例えば室温近傍に補償温度(Tcomp)を設定すれば、室温では保磁力が大きく、室温より高い温度下では保磁力が小さくなるようにできる。
永久磁石39は、フェリ磁性体層36の磁化を安定化(一軸化)する目的で、SiOからなる絶縁体層38を介して、フェリ磁性体層36の長手方向両側に形成されている。永久磁石39には、主にCoFePtやCoFePtCr等の強磁性金属が用いられる。なお、絶縁体層38は、SiOに限られず、他の絶縁体からなるものであってもよい。
ここで、磁気抵抗効果素子22の製造方法及び再生用磁気センサー21の製造方法について、一例を用いて説明する。ここでは、各層の形成にスパッタリング装置を用いている。
まず、基板としてAlからなる絶縁層を形成してある架台(図示せず)をスパッタリング装置(図示せず)のチャンバー内に設置し、チャンバー内を1×10−6Paまで真空引きする。そして、Arガスを導入し、チャンバー内を1×10−1PaのAr雰囲気とした後、Taターゲットに給電し、下部電極層31の形成に先立つシード層(図示せず)としてTaを5nmの膜厚で上記架台上に成膜する。
続いて、Cuターゲットに給電し、下部電極層31としてCuを50nmの膜厚で成膜する。そして、磁化固定層32の形成に先立つシード層(図示せず)として、Ta、NiFeおよびCuをそれぞれ5nm、2nm、5nmの膜厚で積層して形成する。そして、CoFeターゲットに給電し、強磁性層32bとしてCoFeを5nmの膜厚でシード層の上に形成した後、MnIrターゲットに給電し、反強磁性層32aとしてMnIrを膜厚15nmで強磁性層32bの上に形成し、これらを磁化固定層32とする。
続いて、Alターゲットに給電し、Alを1.0nmの膜厚で磁化固定層32上に形成した後、チャンバー内にOガスを導入し、O雰囲気中でAlを酸素暴露して酸化し、非磁性体層33として酸化Al膜を形成する。
続いて、CoFeターゲットに給電して、面内磁化層34としてCoFeを2nmの膜厚で非磁性体層33の上に形成する。さらに続いて、NiFeターゲットに給電し、高透磁率層35として、膜厚3nmのNiFe膜を面内磁化層34の上に形成する。
続いて、フェリ磁性体層36としてGdFeCoを10nmの膜厚で高透磁率層35の上に形成する。フェリ磁性体層36は、室温において保磁力が大きな補償温度Tcompとなり、温度上昇又は温度低下に伴って保磁力が小さくなるように組成調整された層である。具体的には、Gdを23at%、Feを23at%、Coを54at%の比率とした。上記組成のフェリ磁性体層36は、温度上昇に伴って単調かつ急峻に保磁力が減少し、100℃を超える温度において、100Oe(約8kA/m)以下の保磁力となる磁性層であった。なお、フェリ磁性体層36に隣接して面内磁化層34および高透磁率層35を形成した構成により、100℃を超える温度において、100Oe(約8kA/m)以下の保磁力は、10Oe(約800A/m)以下となる。これにより、検出感度を高めることができる。
そして、シード層(図示せず)としてTaを5nmの膜厚でフェリ磁性体層36の上に成膜した。
続いて、リソグラフィを用いたパターニングによって、磁化固定層32からフェリ磁性体層36までの層の側部を削り取った後、この削り取られた部分に、絶縁体層38を形成する。そして、絶縁体層38の両側部に直接接して、永久磁石39が配置される。上記パターニングに際しては、一例として、素子幅W(=フェリ磁性体層36の幅)が0.4μmとなるように加工することが挙げられる。
最後に、Cuターゲットに給電して、上部電極層37としてCuを50nmの膜厚でフェリ磁性体層36、絶縁体層38及び永久磁石39の上に成膜する。これにより、磁気抵抗効果素子22は完成する。
次に、再生用磁気センサー21の製造方法について説明する。
まず、架台23上に、メッキ法を用いてNiFeからなる下部磁気シールド24を膜厚1μmで形成する。
続いて、下部磁気シールド24と磁気抵抗効果素子22とが導通することを防ぐために、下部磁気シールド24の上にAlからなる絶縁層(図示しない)を、スパッタリング法を用いて膜厚100nmで形成する。その後、Alからなる絶縁層を基板として見立てて、上述した方法を用いて磁気抵抗効果素子22を形成する。そして、この磁気抵抗効果素子22と後述する上部磁気シールド25とが導通することを防ぐためにAlからなる絶縁層(図示しない)を、スパッタリング法を用いて膜厚100nmで形成する。
さらに続いて、メッキ法を用いてNiFeからなる上部磁気シールド25を膜厚1μmで形成した。このようにして配置形成された磁気抵抗効果素子22に対し、上下電極31、31間にセンス電流を供給するための電極26を架台23上に形成して、再生用磁気センサー21が完成する。なお、図2において、磁気抵抗効果素子22は、図3における紙面が磁気記録媒体16の表面と対向するように配置されている。
なお、一変形例として、磁化固定層32の磁化の固定を行うために、例えば、電極26を形成後に、500Oe(約40kA/m)の磁場中において、250℃、1時間の磁場中アニールを行ってもよい。
次に、加熱手段12について説明する。加熱手段12は、再生用磁気センサー21の端部近傍に加熱昇温領域27を形成できるものであり、半導体レーザ光源12a及びレンズ12bからなる。半導体レーザ光源12aとしては、例えば、波長405nmのGaN系半導体レーザ光源が挙げられる。また、レンズ12bとしては、NA(開口数)が0.65のものが挙げられる。なお、図1及び図2における符号13は、半導体レーザ光源12aからの出射光である。
このような加熱手段12により、集光したレーザ光を再生用磁気センサー21端部に照射して、再生用磁気センサー21(より具体的には磁気抵抗効果素子22)のトラック幅方向の中心近傍領域を加熱する。上述の例の加熱手段を用いれば、ビームスポット径はおおよそ0.5μmとなるが、ビームスポット中心が最も温度上昇が大きくなるガウス分布状の温度勾配を持つため、ビームスポット中心近傍の最も温度上昇した領域のみを再生に関与させることにより、フェリ磁性体層36の幅Wよりも微小な磁気記録情報を再生することができる。なお、図2では、再生用磁気センサー21の上部から、レーザ光を照射しているが、斜め方向から照射しても良い。
検出手段14は、再生用磁気センサー21によって再生された磁気情報を電圧に変換して検出する回路などからなるものである。
制御手段15は、検出手段14が所定の再生信号量を得ていれば、その状態を維持するように、得ていなければ、所定の再生信号量を得ることができるように、加熱手段12の出力を制御するものである。
次に、本実施形態に係る磁気ディスク装置の再生動作について説明する。まず、磁気抵抗効果素子22に一定値の電流を印加するとともに、加熱手段12によって、再生用磁気センサー21に搭載されている磁気抵抗効果素子22及び加熱昇温領域27を加熱し、再生温度まで温度を上昇させる。
続いて、磁気ヘッド11の再生用磁気センサー21に、磁気記録媒体16からの磁気記録情報に応じた漏洩磁界を磁気情報として再生させる。そして、検出手段14において、再生用磁気センサー21によって再生された磁気情報を電圧に変換して検出する。このとき、制御手段15において、例えば、所定の電圧値(再生信号量)や閾値などを基準値として設定しておき、所望の再生信号量が基準値以上となっているかどうかを判定する。
制御手段15は、所定の再生信号量を得ることできていれば、その状態を維持するように、得られていなければ、所定の再生信号量を得ることできるように、加熱手段12の出力を制御する。例えば、所定の再生信号量を得ることができていなければ、制御手段15によって加熱手段12の出力を段階的に低下もしくは上昇させる制御を行い、磁気抵抗効果素子22及び加熱昇温領域27における加熱温度を段階的に低下もしくは上昇させ、磁気記録情報の再生信号量を該温度ごとに検知し、所定の再生信号量が得られるまで、繰り返す制御を行う。所定の再生信号量を得ることができていれば、その状態を維持(固定)するように、加熱手段12の出力を制御する。
このとき、制御手段15に、予め、加熱手段12を制御するための制御情報を入力しておけば、加熱手段12を正確に制御することができる。例えば、最初に再生用磁気センサー21を加熱するためのレーザ光出力(Pf)や、加熱温度を低下もしくは上昇させるためのレーザ光出力の制御ステップ(Ps)および最大レーザ光出力(Pm)の情報として入力しておくと、再生用磁気センサー21の制御を正確に行うことができる。また、過大な温度上昇により、磁気抵抗効果素子22を破損することもない。もしくは、設定出力の基準条件(Pb)を入力しておくこともできる。この場合、Pbなる条件で再生を行い、所定の再生信号量を得ることができていれば、Pbなる条件の状態で加熱手段12を制御し、もし所定の再生信号量が得られていなければ、例えば、PfやPmといった条件に基づいて、再生信号量を得ることができるように加熱手段12のレーザ光出力を制御することができる。
本実施形態によれば、再生信号の再生信号量に基づいて、加熱手段12の出力を制御するので、再生時の磁気抵抗効果素子22の温度を適切に制御することができる。これにより、再生時に、磁気抵抗効果素子22の温度が低すぎて十分な再生信号品質を得られなかったり、磁気抵抗効果素子22の温度が高くなりすぎて、磁気抵抗効果素子22自体を破壊してしまったりすることが無い。
また、磁気抵抗効果素子22の温度を低い温度から段階的に上昇させながら、磁気記録情報の再生信号量を該温度ごとに検知するので、磁気記録情報の再生を行うのに好適な再生信号量を確実に且つ素早く得ることができる。
さらに、基準となる加熱手段12の出力条件下で得られた温度より低い温度から段階的に磁気抵抗効果素子22の温度を上昇させて、所定値以上の再生信号量が得られた時点で加熱手段12の出力を固定する制御を行うので、必要以上に磁気抵抗効果素子22を温度上昇させることが無い。このため、加熱手段12の出力を効率的に制御できるとともに、磁気抵抗効果素子22を破壊してしまうことが無い。
また、磁気抵抗効果素子22に印加する電流の値が一定であるので、磁気抵抗効果素子22の漏洩磁界に対する感度が一定となる。したがって、磁気抵抗効果素子22の感度に左右されない制御が可能となるので、より正確に加熱手段12の出力を制御することができる。
なお、一変形例として、制御手段15においては、再生信号量の飽和する温度を、再生時における磁気抵抗効果素子22の温度の上限値として設定した際、磁気抵抗効果素子22の温度が上限値に達すると同時に、加熱手段12の出力を制御して、この上限値を保持するように制御を行うものであってもよい。このような制御を行えば、磁気記録情報の再生を行うのに、より好適な再生信号量を得ることができるとともに、温度が高すぎることによる磁気抵抗効果素子22の破壊を確実に防止できる。
(実施例1)
上述した実施形態と同構成の磁気ディスク装置を用いて、加熱手段の半導体レーザ光源の出力と再生用磁気センサーの出力電圧との関係について検証した。
なお、磁気記録媒体には、TbFeCo(組成比率は、Tb:23at%、Fe:23.2%、Co:53.8%)を有する垂直磁気記録媒体を用いた。TbFeCoは、室温で補償温度(Tcomp)近傍となるように設定されており、室温下ではほとんど漏洩磁界が出ないが、室温よりも高くキュリー温度以下の温度では漏洩磁界を生じるように組成を調整した。特に、130℃近辺で漏洩磁界が最も強くなるように調整を行った。上記磁気記録媒体は、室温での保磁力が大きく記録用磁気ヘッドのみでは記録できないため、予め加熱手段からレーザ光を照射して磁気記録媒体をキュリー温度以上に昇温しておき、記録用磁気ヘッド(図示しない)を用いて外部磁界を掛け、磁気記録媒体におけるトラック幅W(図2参照)を0.3μmになるように記録をした。磁気記録媒体に記録されたトラック幅Wは、磁気力顕微鏡(MFM:Magnetic Force Microscope)で観察して確認した。なお、磁気記録媒体上において、どの半径位置に記録を行っても良いが、本実施例では、ディスク状の磁気記録媒体の内周側における磁気ヘッドがリードインする半径位置に記録を行った。これにより、レーザ出力について初めに最適化を行った後に、そのまま続けて磁気記録情報の再生を行うことができるので、時間をロスすることが無い。
具体的には、以下のように磁気ディスク装置を作動させて、上記検証を行った。なお、本実施例の磁気ディスク装置の作動については、図4の再生動作処理フローを用いて説明する。まず、半導体レーザ光源の最初のレーザ出力(設定パワー)Pfを0.6mW、磁気抵抗効果素子及び加熱昇温領域の加熱温度を低下もしくは上昇させるためにレーザ出力の制御ステップPsを0.4mW、最大レーザ出力Pmを5.2mWと予め設定しておく。次に、0.5Aの再生電流を再生用磁気センサーに印加し、最初のレーザ出力のレーザ光を磁気抵抗効果素子及び加熱昇温領域に照射する(ステップS1)。
次に、磁気記録媒体に予め記録されている記録マークを再生用磁気センサーで再生し、電圧(再生信号量)として検出手段により検出する(ステップS2)。このとき、0.2mVの再生信号量を検出できた。
続いて、検出された再生信号量が闘値(所定値)以上かどうかを、制御手段により判定する(ステップS3)。なお、ここでの再生信号量の闘値は、3.4mVとしている。
再生信号量が闘値(所定値)以上(ステップS3:Yes)であれば、磁気抵抗効果素子及び加熱昇温領域に照射するレーザ光の出力を固定(再生状態を固定)し(ステップS4)、終了する。しかし、ここでは、0.2mVの再生信号量しか検出されていないので、当然、闘値(所定値)以下(ステップS3:No)と判定される。
したがって、再生信号量は闘値(所定値)以下(ステップS3:No)であるので、制御手段で、半導体レーザ光源のレーザ出力をステップS1における最初のレーザ出力Pfよりも一段階高い出力(ここでは0.4mW高い出力=1.0mW)に設定する制御を行う(ステップS5)。
そして、再度、磁気記録媒体に記録されている記録マークを再生用磁気センサーで再生し、電圧(再生信号量)として検出手段により検出する(ステップS6)。このとき、1.2mVの再生信号量を検出できた。
続いて、再度、検出された再生信号量が闘値(所定値)以上かどうかを、制御手段により判定する(ステップS7)。なお、ここでの再生信号量の闘値も、ステップS3と同様、3.4mVとしている。
再生信号量が闘値(所定値)以上(ステップS7:Yes)であれば、磁気抵抗効果素子及び加熱昇温領域に照射するレーザ光の出力を固定(再生状態を固定)し(ステップS4)、終了する。しかし、ここでは、1.2mVの再生信号量しか検出されていないので、当然、闘値(所定値)以下(ステップS7:No)と判定される。
したがって、再生信号量は闘値(所定値)以下(ステップS8:No)であるので、制御手段で、半導体レーザ光源のレーザ出力を現在のレーザ出力よりも一段階高い出力(ここでは0.4mW高い出力=1.4mW)に設定する制御を行う(ステップS8)。
そして、ステップS6〜ステップS8は、ステップS7で再生信号量が闘値(所定値)以上と判定されるまで繰り返され、ステップS7で闘値(所定値)以上と判定されれば、再生用磁気センサーに照射するレーザ光の出力を固定(再生状態を固定)し(ステップS4)、終了する。本実施例では、初めてステップS8に移行し、レーザ出力を1.8mWまで高くした際に、闘値の3.4mVに達してしまったので、この時点でレーザ出力が固定されることになる。
なお、ここでは、再生信号量が闘値(所定値)以上となった後も、さらに半導体レーザ光源の出力を段階的に高くしたときについて検証を行った。
下記表1は、上述した本実施例における磁気ディスク装置の作動によって測定された結果を、加熱手段における半導体レーザ光源のレーザ出力と再生用磁気センサーによる出力電圧(再生信号量)との対応関係として、まとめたものである。
Figure 0004805089
表1より、再生時のレーザ出力が1.4mWから3.4mW程度までは、大きな出力電圧(再生信号量)が得られたことがわかる。これに対して、1.4mW未満では、十分な出力電圧(再生信号量)を得ることができなかったことがわかる。これは、磁気抵抗効果素子におけるフェリ磁性体層の保磁力が低下していないため、磁気記録媒体からの漏洩磁界をあまり検出できてなかったためと考えられる。また、出力電圧(再生信号量)は、3.8mWで低下し始め単調に急激に減少した。
また、表1より、レーザ出力が1.8mWから3.0mWの間では、レーザ出力が増加しているのにもかかわらず、出力電圧が飽和し一定であったことがわかる。磁気記録媒体からの漏洩磁界が十分大きいため、再生用磁気センサーで漏洩磁界を検出できたためと考えられる。これにより、レーザ出力を変化させても、出力電圧が一定になっている(飽和している)ことを検知して、再生用のレーザ出力を設定することにより、良好な再生特性を得ることができる。
ここで、レーザ出力を3.8mWにした後に、再度1.8mWに設定し直して、出力電圧を測定したところ、再度3.4mV程度の出力電圧(再生信号量)を得ることができなかった。この原因は、レーザ光の照射によって磁気記録媒体のトラック方向の検出範囲が広がってしまい、磁気記録媒体のトラック幅W以外の領域までも再生するため、ノイズが大きくなったと考えられる。また、上記実施形態と同じ構成をした別の再生用磁気センサーを用いて、同じ磁気記録媒体を、1.8mWのレーザ出力で再生したところ、3.4mVの出力電圧(再生信号量)を得ることができた。また、レーザ出力を5.2mWにした後に、再度1.8mWに設定し直して、出力電圧を測定したが、1.2mW程度の出力しか得ることができなかった。これは、レーザ光の照射によって磁気抵抗効果素子における磁化固定層までもが加熱され、磁化方向が不安定になり、再生特性に影響を与えてしまい、出力電圧が低下したことが原因と考えられる。さらに、他の原因として、高出力すぎるレーザ光の照射によって、磁気抵抗効果素子自体がダメージを受けて、磁気抵抗効果素子の破壊が始まり、その後にレーザ出力を低下しても、十分な出力電圧を得ることができなくなったためと考えられる。
以上のことより、レーザ出力が低すぎても高すぎても、十分な出力電圧を得ることができないが、例えば、3.4mWを閾値(所定値)として、レーザ出力を低出力から段階的に上げて、出力電圧(再生信号量)が所定値になった時点で、レーザ出力を固定することにより、磁気抵抗効果素子に大きな負荷を与えることなく、良好な再生特性を得られることが検証できた。なお、本実施例においては、初期値(レーザ出力Pf、レーザ出力の制御ステップPs、最大レーザ出力Pm、再生信号量の飽和値など)を、予め上述した設定値としているが、これに限られるものではなく、他の適する設定値をそれぞれ採用してもかまわない。なお、各初期値は、予め記録媒体や磁気センサーの特性を計測するなどして、求めておくことができる。
(実施例2)
次に、実施例1と同様の磁気ディスク装置を用いて、加熱手段の半導体レーザ光源の出力と再生用磁気センサーの出力電圧との関係について検証した。なお、本実施例では、磁気記録媒体として、実施例1と同様に、TbFeCoを用いたが、漏洩磁界が150℃近辺で最も強くなるように調整を行っている。具体的には、Tbを23at%、Feを22.2at%、Coを54.8at%の比率とした。
また、本実施例では、実施例1で大きな出力電圧が得られた加熱手段の半導体レーザ光源のレーザ出力値である1.8mWを初めの基準条件(基準出力)として、磁気ディスク装置の再生を行った点も、実施例1と異なっている。しかしながら、このときの出力電圧(再生信号量)は2.5mVであり、十分な出力電圧(再生信号量)を得ることができなかった。この原因としては、磁気記録媒体からの漏洩磁界が最も強くなる温度が150℃近辺と高くなったことが最も考えられる。その他の原因として、何らかの要因で磁気抵抗効果素子の磁化固定層までもが加熱され、この磁化固定層の磁化方向が不安定化し、十分な再生信号量を得ることができなくなってしまったこと等も考えられる。このような場合に1.8mWよりも高い出力を照射すると、熱によって磁気抵抗効果素子が破壊されてしまうおそれがある。このため、基準条件として用いた加熱手段の半導体レーザ光源の出力1.8mWよりも、低い出力から段階的に出力を上げ、出力電圧(再生信号量)を検証した。これらの検証について、以下で具体的に説明する。なお、本実施例の磁気ディスク装置の作動については、図5の再生動作処理フローを用いて説明する。
まず、半導体レーザ光源の基準条件のレーザ出力(設定パワー)Pfを1.8mW、磁気抵抗効果素子及び加熱昇温領域の加熱温度を低下もしくは上昇させるためにレーザ出力の制御ステップPsを0.4mW、最大レーザ出力Pmを5.2mWと設定しておく。なお、レーザ出力Pfを1.8mWとしているのは、実施例1より漏洩磁界が最大になる温度が高くなっている記録媒体を用いているので、問題になることがないからと考えられるためである。次に、0.5Aの再生電流を再生用磁気センサーに印加し、基準条件のレーザ出力のレーザ光を磁気抵抗効果素子及び加熱昇温領域に照射する(ステップA1)。
次に、磁気記録媒体に予め記録されている記録マークを再生用磁気センサーで再生し、電圧(再生信号量)として検出手段により検出する(ステップA2)。このとき、2.5mVの再生信号量を検出できた。
続いて、検出された再生信号量が闘値(所定値)以上かどうかを、制御手段により判定する(ステップA3)。なお、ここでの再生信号量の闘値は、3.4mVとしている。
再生信号量が闘値(所定値)以上(ステップA3:Yes)であれば、磁気抵抗効果素子及び加熱昇温領域に照射するレーザ光の出力を固定(再生状態を固定)し(ステップA4)、終了する。しかし、ここでは、2.5mVの再生信号量しか検出されていないので、当然、闘値(所定値)以下(ステップA3:No)と判定される。
したがって、再生信号量は闘値(所定値)以下(ステップA3:No)であるので、制御手段で、半導体レーザ光源のレーザ出力をステップA1における基準条件のレーザ出力Pfよりも一段階低い出力(ここでは0.4mW低い出力=1.4mW)に設定する制御を行う(ステップA5)。
そして、再度、磁気記録媒体に記録されている記録マークを再生用磁気センサーで再生し、電圧(再生信号量)として検出手段により検出する(ステップA6)。このとき、1.2mVの再生信号量を検出できた。
続いて、再度、検出された再生信号量が闘値(所定値)以上かどうかを、制御手段により判定する(ステップA7)。なお、ここでの再生信号量の闘値も、ステップA3と同様、3.4mVとしている。
再生信号量が闘値(所定値)以上(ステップA7:Yes)であれば、磁気抵抗効果素子及び加熱昇温領域に照射するレーザ光の出力を固定(再生状態を固定)し(ステップA4)、終了する。しかし、ここでは、1.2mVの再生信号量しか検出されていないので、当然、闘値(所定値)以下(ステップA7:No)と判定される。
したがって、再生信号量は闘値(所定値)以下(ステップA8:No)であるので、制御手段で、半導体レーザ光源のレーザ出力を現在のレーザ出力よりも一段階高い出力(ここでは0.4mW高い出力=1.8mW)に設定する制御を行う(ステップA8)。
そして、ステップA6〜ステップA8は、ステップA7で再生信号量が闘値(所定値)以上と判定されるまで繰り返され、ステップA7で闘値(所定値)以上と判定されれば、再生用磁気センサーに照射するレーザ光の出力を固定(再生状態を固定)し(ステップA4)、終了する。しかし、本実施例では、初めてステップS8に移行し、レーザ出力を1.8mWまで高くした際に、1.2mVの再生信号量しか検出されていないので、当然、闘値(所定値)以下(ステップA7:No)と判定される。したがって、上述したように、ステップA6〜ステップA8が、ステップA7で闘値(所定値)以上と判定されるまで繰り返される。本実施例においては、レーザ出力を2.2mWまで高くした際、再生信号量が闘値(所定値)以上となったので、この時点で再生用磁気センサーに照射するレーザ光の出力を固定(再生状態を固定)し(ステップA4)、終了した。
なお、ここでは、再生信号量が闘値(所定値)以上となった後も、さらに半導体レーザ光源の出力を段階的に高くしたときについて検証を行った。
下記表2は、上述した本実施例における磁気ディスク装置の作動によって測定された結果を、加熱手段における半導体レーザ光源のレーザ出力と再生用磁気センサーによる出力電圧(再生信号量)との対応関係として、まとめたものである。
Figure 0004805089
表2より、半導体レーザ光源のレーザ出力が2.2mWから3.4mW程度までは、大きな出力電圧(再生信号量)が得られたことがわかる。これに対して、2.2mW未満では、十分な出力電圧(再生信号量)を得ることができなかった。また、出力電圧(再生信号量)は、3.8mWで低下し始め単調に急激に減少した。また、レーザ出力を5.2mWにした後に、再度2.2mWに設定し直して、出力電圧(再生信号量)を測定したが、1.4mV程度の出力電圧(再生信号量)しか得ることができなかった。これらの原因は、実施例1と同様であると考えられる。
なお、上記結果より、3.4mVを出力電圧(再生信号量)の閾値(所定値)とすると、再生時における半導体レーザ光源のレーザ出力の基準条件(Pb)として用いた1.8mWでは、十分な出力電圧(再生信号量)を得ることできていないことがわかる。しかし、基準条件で十分な出力電圧(再生信号量)が得られない場合には、そのときのレーザ出力より低い出力から段階的に出力を上げ、レーザ出力を2.2mWとすると十分な出力電圧(再生信号量)を得られることがわかった。すなわち、最適な再生用のレーザ出力を、すばやく検知することができ、良好な再生特性を得られることがわかった。
また、加熱しすぎることも防止できることから、磁気抵抗効果素子を破壊することもなかった。
(実施例3)
次に、実施例1と同様の磁気ディスク装置を用いて、加熱手段の半導体レーザ光源の出力と再生用磁気センサーの出力電圧との関係について検証した。なお、本実施例では、通常のハードディスク用の磁気記録媒体に予め記録されているサーボ信号を利用して、再生時の加熱手段における半導体レーザ光源のレーザ出力の調整を行った。その他の条件や磁気ディスク装置の作動も実施例1と同様である。なお、本実施例では、磁気記録媒体に、CoCrPtからなる磁性体を用いて検証した。
なお、ここでも、再生信号量が闘値(所定値)以上となった後も、さらに半導体レーザ光源の出力を段階的に高くしたときについて検証を行った。
下記表3は、上述した本実施例における磁気ディスク装置の作動によって測定された結果を、加熱手段における半導体レーザ光源のレーザ出力と再生用磁気センサーによる出力電圧(再生信号量)との対応関係として、まとめたものである。
Figure 0004805089
表3より、レーザ出力が1.4mWから2.6mW程度までは、大きな出力電圧(再生信号量)が得られたことがわかる。これに対して、1.4mW未満では、十分な出力電圧(再生信号量)を得ることができなかったことがわかる。また、出力電圧(再生信号量)は、3.0mWで低下し始め単調に急激に減少した。また、レーザ出力を5.2mWにした後に、再度1.4mWに設定し直して、出力電圧(再生信号量)を測定したが、1.4mV程度の出力電圧(再生信号量)しか得ることができなかった。これらの原因は、実施例1と同様であると考えられるとともに、上述した磁気記録媒体では、室温に近い温度で漏洩磁界が大きくなるようになっているので、比較的低いレーザ出力で大きな出力電圧(再生信号量)が得られ、他の実施例よりも低いレーザ出力で出力電圧(再生信号量)が低下し始めたと考えられる。
しかしながら、例えば、3.0mVを閾値(所定値)として、実施例1と同様に、低設定パワーから段階的にレーザ出力を上げて、出力電圧(再生信号量)が所定値になった時点で、レーザ出力を固定することにより、磁気抵抗効果素子に大きな負荷を与えることなく、良好な再生特性を得ることができる。
また、レーザ出力が、1.4mWから2.6mWの間では、レーザ出力が増加しているのにもかかわらず出力電圧(再生信号量)が飽和し一定であった。これにより、レーザ出力を変化させても、出力電圧(再生信号量)が一定になっている(飽和している)ことを検知して、再生用のレーザ出力を設定することにより、良好な再生特性を得ることができる。
なお、例えば、再生時のレーザ出力の基準条件として1.8mWを用い、実施例2と同様にして、磁気ディスク装置を作動させた場合には、十分な出力電圧を得ることができることがわかる。すなわち、最適な再生用のレーザ出力を、すばやく検知することができることがわかる。
また、基準条件で十分な出力電圧(再生信号量)が得られない場合であっても、低いレーザ出力から段階的に出力を上げていくことにより、実施例1と同様、所定の出力電圧(再生信号量)を得ることができることがわかる。したがって、実施例1と同様、所定の出力電圧(再生信号量)を検知した再生用のレーザ出力を設定することにより、良好な再生特性を得ることができる。また、これにより、磁気抵抗効果素子を破壊することもない。なお、本実施例では、磁気記録媒体に、CoCrPtからなる磁性体を用いて検証したが、CoCrPtからなる磁性体以外の磁性体が用いられているハードディスク用の磁気記録媒体を用いても、同様の結果となることは明白である。なぜなら、上述した通り、通常のハードディスク用の磁気記録媒体には、予めサーボ信号が記録されているためである。
以上の実施例1〜3により、所定の再生信号量を得ることができるように、加熱手段を制御することができるので、磁気抵抗効果素子を破壊することがない。
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記実施形態や実施例に限定されるものではない。例えば、具体的な最適レーザ出力は、ディスクの回転数や、磁気記録媒体の磁気特性(漏洩磁界)や、再生用磁気センサーの漏洩磁界の検出特性に依存するものであり、上述の実施形態や実施例に限られるものではないが、上述したレーザ出力の設定方法を用いることにより、良好な再生特性を得ることができる。
また、上記実施形態や実施例における磁気ヘッドは、再生時のみに使用できる形態であるが、記録ヘッドも搭載されているような記録再生ヘッドを使用する場合にも用いることができる。
また、上記実施形態や実施例においては、加熱手段と再生用磁気センサーとが別個に設けられた場合について示したが、例えば、浮上した磁気ヘッドに、加熱手段と再生用磁気センサーとが一体化されていても良い。特に、導波路を形成することによって、再生用磁気センサーにおける磁気抵抗効果素子のフェリ磁性体層に光を導くことが可能であり、この場合は、フェリ磁性体層のみを加熱することが可能である。さらに加えて記録ヘッドが搭載されている場合にも適用できる。
情報記録媒体と、本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置の主要部のブロック図である。 本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置における再生用磁気センサー、加熱手段、及び磁気記録媒体の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置の再生用磁気センサーにおける磁気抵抗効果素子を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る磁気ディスク装置の再生動作処理フロー図である。 本発明の実施例2に係る磁気ディスク装置の再生動作処理フロー図である。 再生用磁気センサーに用いられる一般的な磁気抵抗効果素子の一例を示す断面図である。
符号の説明
11 磁気ヘッド
12 加熱手段
12a 半導体レーザ光源
12b レンズ
13 出射光
14 検出手段
15 制御手段
16 磁気記録媒体
21 再生用磁気センサー
22、100 磁気抵抗効果素子
23 架台
24 下部磁気シールド
25 上部磁気シールド
26 電極
27 加熱昇温領域
31、102 下部電極層
32、103 磁化固定層
32a、103 反強磁性層
32b、103b 強磁性層
33、104 非磁性体層
34 面内磁化層
35 高透磁率層
36 フェリ磁性体層
37、106 上部電極層
38、107 絶縁体層
39、108 永久磁石
101 基板
105 磁化自由層

Claims (4)

  1. 室温よりも高い温度において、室温における磁気抵抗効果比よりも大きな磁気抵抗効果比が得られる磁気抵抗効果素子を備えた磁気ヘッドを用いて、磁気記録媒体に記録された磁気記録情報を室温よりも高い温度で再生する磁気ディスク装置であって、
    前記磁気抵抗効果素子を加熱する加熱手段と、
    前記磁気抵抗効果素子が前記磁気記録媒体から再生した磁気記録情報を、再生信号として検出する検出手段と、
    前記検出手段から得られた再生信号の再生信号量に基づいて、前記加熱手段の出力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記加熱手段の出力を予め定めておいた基準出力とする条件下で、前記磁気記録媒体に記録された磁気記録情報の再生を行った場合に、
    所定値以上の再生信号量を前記検出手段で得たときには、前記加熱手段の出力を前記基準出力に固定する制御を行い、
    前記所定値以上の再生信号量を前記検出手段で得られなかったときには、前記所定値以上の再生信号量を得るまで、前記基準出力時における前記磁気抵抗効果素子の温度より低い温度から、前記加熱手段の出力を段階的に上昇させることによって前記磁気抵抗効果素子の温度を段階的に上昇させ、前記所定値以上の再生信号量を得た後、前記加熱手段の出力を固定する制御を行うことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 前記磁気記録媒体の再生に利用するために、前記磁気抵抗効果素子に印加する電流の値が一定であることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 室温よりも高い温度において、室温における磁気抵抗効果比よりも大きな磁気抵抗効果比が得られる磁気抵抗効果素子を備えた磁気ヘッドを用いて、磁気記録媒体に記録された磁気記録情報を室温よりも高い温度で再生する磁気記録情報の再生方法であって、
    前記磁気抵抗効果素子を加熱手段を用いて加熱する加熱工程と、
    前記磁気抵抗効果素子が前記磁気記録媒体から再生した磁気記録情報を、再生信号として検出する検出工程と、
    前記検出工程において得られた再生信号の再生信号量に基づいて、前記加熱工程における前記加熱手段の出力を制御する制御工程とを有し、
    前記制御工程において、
    前記加熱手段の出力を予め定めておいた基準出力とする条件下で、前記磁気記録媒体に記録された磁気記録情報の再生を行った場合に、
    所定値以上の再生信号量を前記検出工程で得たときには、前記加熱手段の出力を前記基準出力に固定する制御を行い、
    前記所定値以上の再生信号量を前記検出工程で得られなかったときには、前記所定値以上の再生信号量を得るまで、前記基準出力時における前記磁気抵抗効果素子の温度より低い温度から、前記加熱手段の出力を段階的に上昇させることによって前記磁気抵抗効果素子の温度を段階的に上昇させ、前記所定値以上の再生信号量を得た後、前記加熱手段の出力を固定する制御を行うことを特徴とする磁気記録情報の再生方法。
  4. 前記磁気記録媒体の再生に利用するために、前記磁気抵抗効果素子に印加する電流の値を一定にする工程を有していることを特徴とする請求項3に記載の磁気記録情報の再生方法。
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