JP4803566B1 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

レーザ加工装置(1)は、加工対象物に加工を行うための第1レーザ光(L1)を照射する第1照射手段(31)と、第2レーザ光L2を照射する第2照射手段(21)と、加工対象物の表面(S1)又は裏面(S2)に第1レーザ光の集光部である第1集光部(F1)を形成することで加工を行う第1集光手段(33)と、加工対象物の所定の位置に第2レーザ光の集光部である第2集光部(F2)を形成する第2集光手段(24)と、加工対象物において反射される第2レーザ光の反射光(L3)を受光する受光手段(26)と、受光手段に受光される第2レーザ光の反射光に基づいて、第2集光部の位置を決定するフォーカスサーボ手段(27)、(24a)と、第2集光部の位置に基づいて決定される位置に第1集光部を形成するように第1集光手段の動作を制御する制御手段(33a)とを備え、第1集光手段の開口数が第2集光手段の開口数よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、材料表面にレーザ光の集光部を形成することで、集光部近傍の材料の構造に変化を生じさせ、加工を行うレーザ加工装置の技術分野に関する。
この種の装置では、レーザ光源から出射されるレーザ光をステージ上に載置される材料表面に集光させ、集光部近傍の微小体積に熱処理による化学的または物理的な変化を生じさせることで加工を行う。所望の位置に所望の加工を実施するためには、レーザ光の集光部と材料表面との位置関係を一定に保つことが重要とされる。しかしながら、材料表面は、必ずしも平坦ではなく、レーザ光の集光部と材料表面との位置関係は、加工時に適宜変化するため、該位置関係の変化に追従する集光制御が要求される。
例えば、後述する先行技術文献には、レーザ光源から出射されるレーザ光を2つに分光し、一方を加工用のレーザ光、他方を測距用のレーザ光とする構成について説明されている。該構成においては、測距用のレーザ光の反射光から生成される電気信号に基づく演算により、加工用のレーザ光の集光位置の制御を行っている。このため、レーザ光の集光部と材料表面との位置関係の変化に対して、加工用のレーザ光の集光部を追従して移動させることが出来るとされている。
特開平6−190578号公報
先行技術文献に説明される構成によれば、演算時の遅延により、集光位置制御の遅延や、材料表面の構造に対する適切な追従が行えないなどの技術的問題が考えられる。これは、高精度且つ高速度の加工が要求されるレーザ加工装置の運用においては、好ましくない。また、単一のレーザ光源からのレーザ光を加工用のレーザ光と測距用のレーザ光とに分光しているため、何らかの要因で材料の加工条件が変更される場合、測距用のレーザ光に対しても影響が生じ、演算に影響する虞がある。
本発明は、例えば上述の問題点に鑑み為されたものであり、加工用のレーザ光の集光位置を材料表面の構造に対して適切に追従し、高精度且つ高速度な加工を実現可能とするレーザ加工装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のレーザ加工装置は、加工対象物にレーザ光を集光させることで、加工を行うレーザ加工装置であって、前記加工対象物に加工を行うための第1レーザ光を照射する第1照射手段と、前記加工対象物に第2レーザ光を照射する第2照射手段と、前記加工対象物の表面又は裏面に前記第1レーザ光の集光部である第1集光部を形成することで加工を行う第1集光手段と、前記加工対象物の所定の位置に前記第2レーザ光の集光部である第2集光部を形成する第2集光手段と、前記加工対象物において反射される前記第2レーザ光の反射光を受光する受光手段と、前記受光手段に受光される前記第2レーザ光の反射光に基づいて、前記第2集光部の位置を決定するフォーカスサーボ手段と、前記第2集光部の位置に基づいて決定される位置に前記第1集光部を形成するように前記第1集光手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記第1集光手段の開口数が前記第2集光手段の開口数よりも大きい。
実施例のレーザ加工装置の基本的な構成を示すブロック図である。 フォーカスエラー信号の非点隔差を示すS字波形を示すグラフである。 非点隔差と集光レンズの開口数の関係を示すグラフの例である。 加工対象物の上面及び下面からの反射光における非点隔差を示すグラフである。 加工用集光レンズの動作による加工用レーザ光の集光部の移動の態様を示す図である。 実施例のレーザ加工装置を用いたレーザ加工の態様を示す図である。 レーザ加工装置の変形例の基本的な構成を示すブロック図である。 レーザ加工装置の変形例の基本的な構成を示すブロック図である。
本発明のレーザ加工装置の実施形態は、加工対象物にレーザ光を集光させることで、加工を行うレーザ加工装置であって、前記加工対象物に加工を行うための第1レーザ光を照射する第1照射手段と、前記加工対象物に第2レーザ光を照射する第2照射手段と、前記加工対象物の表面又は裏面に前記第1レーザ光の集光部である第1集光部を形成することで加工を行う第1集光手段と、前記加工対象物の所定の位置に前記第2レーザ光の集光部である第2集光部を形成する第2集光手段と、前記加工対象物において反射される前記第2レーザ光の反射光を受光する受光手段と、前記受光手段に受光される前記第2レーザ光の反射光に基づいて、前記第2集光部の位置を決定するフォーカスサーボ手段と、前記第2集光部の位置に基づいて決定される位置に前記第1集光部を形成するように前記第1集光手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記第1集光手段の開口数が前記第2集光手段の開口数よりも大きい。
本発明のレーザ加工装置の実施形態によれば、例えば表面に膜構造を有するガラス基板や、不透明な材料などの加工対象物に対して、加工用の第1レーザ光及び、該第1レーザ光のフォーカス調整のためのフォーカスサーボ手段を動作させるフォーカス制御用の第2レーザ光とが出射される。
第1照射手段は、加工対象物に対し、加工用の第1レーザ光を照射するレーザ光源である。第1集光手段は、例えば該第1レーザ光の光軸方向に移動可能な集光レンズを備え、第1レーザ光を加工対象物の表面又は裏面の所定の位置に集光させ、第1集光部を形成する。ここに、加工対象物の表面とは、第1レーザ光による加工の対象となる加工対象物の面の内、第1レーザ光の光源となる第1出射手段に相対的に近い面を示す趣旨である。他方で、加工対象物の裏面とは、第1レーザ光による加工の対象となる加工対象物の面の内、加工対象物を介して表面と反対側に存在する面を示す趣旨である。第1レーザ光は、該裏面を加工する際には、表面から加工対象物内部に入射し、加工対象物内部を透過して該裏面に第1集光部を形成する。
第2照射手段は、加工対象物に対し、第1レーザ光とは異なる第2レーザ光を照射するレーザ光源である。尚、第2レーザ光の波長は、第1レーザ光の波長と異なっていることが好ましいが、同一であってもよい。第2集光手段は、例えば該第2レーザ光の光軸方向に移動可能な集光レンズを備え、第2レーザ光を加工対象物に集光させ、第2集光部を形成する。尚、第2集光手段は、第2レーザ光を加工対象物の表面に集光させてもよいし、加工対象物の内部に集光させてもよいし、それ以外の位置に集光させてもよい。
第1照射手段と第2照射手段とは、好適には第1レーザ光と第2レーザ光との光軸が平行、且つ光軸と直交する面内において所定の間隔離隔して配置される。ここに、所定の間隔とは、第1照射手段より照射される第1レーザ光の光束と、第2照射手段により照射される第2レーザ光の光束とが互いに重ならない間隔であり、各レーザ光の光束角度などに応じて設定される。尚、このように配置される第1照射手段と第2照射手段とによれば、第1レーザ光と第2レーザ光とは、各レーザ光の光軸方向に直交する面内で所定の間隔離隔した位置に夫々集光される。
尚、第2レーザ光のうち、加工対象物において反射する戻り光は、第2レーザ光が通過した光路を通過した後に、受光手段に入射する。受光手段は、例えば非点収差法を用いて、第2レーザ光が加工対象物における所望の位置にフォーカスしているか否かを、又フォーカスしていない場合はフォーカスずれ量を示す電気信号をフォーカスサーボ手段に入力する。また、受光手段は、第2レーザ光の戻り光に基づいて、ナイフエッジ法など、その他何らかの手法によりフォーカスずれ量の検出を行ってもよい。
フォーカスサーボ手段は、第2レーザ光を加工対象物にフォーカスさせるためのサーボ機構である。フォーカスサーボ手段は、受光手段から入力される電気信号より把握される第2レーザ光のフォーカスずれ量を補正するよう、例えば第2集光手段を移動させる。従って、例えば、加工対象物の表面に凹凸や反りなどがあり、第2照射手段からの光路長が変化する場合であっても、高精度且つ高速でフォーカスの再調整が可能となる。
制御手段は、フォーカスサーボ手段による第2レーザ光のフォーカス位置の移動に応じて、第1レーザ光のフォーカス位置を光軸方向に移動する。言い換えれば、制御手段は、フォーカスサーボ手段による第2レーザ光のフォーカス位置の移動に同期して、第1レーザ光のフォーカス位置を移動させる。例えば、制御手段は、フォーカスサーボ手段が受けるものと同様の第2レーザ光のフォーカスずれを示す電気信号、又は該フォーカスずれ量に基づくフォーカス位置の移動量などを示す電気信号の入力を受け、該入力に応じて第1集光手段を第1レーザ光の光軸方向に移動させる。このため、第1レーザ光についても、加工対象物の表面の凹凸や反りに合わせて、高精度且つ高速でフォーカスの再調整が可能となる。結果、高精度な加工対象物のレーザ加工が可能となる。
尚、レーザ加工装置の実施形態では、第1集光手段の開口数は、第2集光手段の開口数と比較して大きく設定される。これは、具体的には、第2レーザ光を集光させる集光レンズと比較してより大きな開口数を有する集光レンズにより、第1レーザ光が集光されることを示す趣旨である。このような構成は、装置の振動などの外乱によるフォーカスサーボへの影響を低減させるなど、フォーカスサーボ手段の動作の安定化に繋がる。
本発明のレーザ加工装置の実施形態の一の態様では、前記第2集光手段の開口数は、前記加工対象物の表面及び裏面の間の厚さ、並びに屈折率に基づいて決定される値以上である。
上述のように、レーザ加工装置の実施形態においては、第2レーザ光の加工対象物からの反射光に基づくフォーカスサーボ制御により、加工用の第1レーザ光を加工対象物の表面又は裏面に高精度にフォーカスさせる。このとき、加工対象物がレーザ光に対してある程度の透過性を有する透明材料である場合、第2レーザ光のフォーカスずれを検出するための受光手段に対しては、加工対象物の表面からの反射光と、加工対象物を透過した裏面からの反射光とが入射する。一般的なフォーカスずれの検出手法である非点収差法においては、かかる反射光に対して非点収差を発生させている。このとき、加工対象物の表面及び裏面からの反射光における非点収差に基づく非点隔差が相互に干渉し合う場合がある。
かかる非点隔差は、第2レーザ光のフォーカスずれを示す尺度として、例えば、受光手段に入射する第2レーザ光の反射光の位相差として現れる。加工対象物の表面及び裏面からの反射光における非点隔差が相互に干渉する場合、受光手段において受光される第2レーザ光の反射光からは、適切な第2レーザ光のフォーカスずれを検出出来ず、フォーカスサーボ手段の誤動作に繋がる。従って、好適なフォーカスサーボ手段によるフォーカス制御のためには、第2レーザ光の反射光における非点隔差は小さく設定されることが好ましい。尚、加工対象物の表面及び裏面からの非点隔差が相互に干渉する場合とは、例えば、加工対象物の表面及び裏面の夫々からの反射光における非点隔差が加工対象物の表面及び裏面の間隔(つまり、加工対象物の表面及び裏面間の第2レーザ光の光路長)に対して、所定の基準を超えて相対的に大きくなる場合である。
他方で、非点隔差は、受光手段における第2レーザ光のフォーカスずれの検出可能範囲に係るため、極端に小さく設定することで、フォーカスサーボ手段の動作範囲を狭めてしまうことに繋がる。このこともまた、フォーカスサーボ手段による正確なフォーカス制御を妨げる可能性がある。
非点隔差は、第2集光手段の例である集光レンズの開口数に応じて変化することが本願発明者等により知られており、開口数の所定の領域においては、開口数の逆数と非点隔差との関係は2次関数により関連付けられる。従って、フォーカスサーボ手段を適切に動作させるために、加工対象物の表面及び裏面間の第2レーザ光の光路長に対して、第2集光手段の開口数が適切な範囲内に設定されることが好ましい。尚、加工対象物の表面及び裏面間の光路長は、加工対象物の表面及び裏面間の厚さと屈折率とにより決定される。
加工対象物の表面及び裏面からの非点隔差が相互に干渉せず、フォーカスサーボ手段を適切に動作させるためには、加工対象物の表面及び裏面からの非点隔差が所定の間隔を有して離隔していることが好ましい。例えば、加工対象物の表面及び裏面の相互の間隔は、非点隔差に対して少なくとも1倍以上あることが好ましい。該条件下では、非点隔差の大きさは、加工対象物の厚さを屈折率で割った商の半分以下であるとの条件が導かれる。このように条件づけられる非点隔差に対して、二次関数的な関連を有する第2集光手段の開口数の許容条件が決定される。
上述した構成によれば、第2レーザ光に対する透過性を有する加工対象物に対しても、好適にフォーカスサーボ手段を動作させることが可能となり、適切なフォーカス制御が実施可能となる。
上述したように、加工対象物の厚さに応じて第2集光手段の適切な開口数が変化する。硬質ガラスやシリコン基板などを加工対象物とする一般的なレーザ加工においては、加工対象物の厚さとして0.5ミリメートル程度の厚さが採用される場合が多い。このような場合においては、例えば、前記第2集光手段の開口数は、0.1以上であるように設定してもよい。
このような設定を用いることで、一般的なレーザ加工の加工対象物となる0.5ミリメートル厚の硬質ガラスやシリコン基板に対して好適な加工を行うことが可能となる。
本発明のレーザ加工装置の実施形態の他の態様では、前記第1集光手段は、前記加工対象物の表面又は裏面における前記第2集光部の位置に基づいて決定される位置に前記第1集光部を形成する。
この態様によれば、第1集光手段は、第1レーザ光の第1集光部を加工対象物の表面及び裏面の間で移動可能な構成となる。例えば、第1集光手段は、第1レーザ光を集光する集光レンズと、該集光レンズを第1レーザ光の光軸方向に移動させるアクチュエータを備える。該構成において、アクチュエータは、集光レンズを、加工対象物の厚さに応じて決定される所定の移動量分第1レーザ光の光軸方向に移動させることで、第1集光部の移動を行う。より具体的には、該所定の移動量は、加工対象物の厚さと屈折率とにより決定される、第1レーザ光の光軸方向における表面及び裏面間の光学距離に相当する。
このように構成することで、種々の加工対象物に対して、好適に加工用の第1レーザ光を加工の対象となる表面又は裏面に集光させることが可能となる。
本発明のレーザ加工装置の実施形態の他の態様では、前記第1及び第2照射手段がレーザ光を照射する際に、前記第1及び第2照射手段がレーザ光を照射する際に、前記第1レーザ光と前記加工対象物とを相対的に移動させる移動手段を更に備える。
移動手段は、例えば、加工対象物が固定されるステージを第1レーザ光の光軸方向に直行する面内において移動又は回転可能なアクチュエータなどである。移動手段は、第1レーザ光及び第2レーザ光の照射中に、ステージを移動させることで、加工対象物を第1レーザ光に対して相対的に移動させる。このとき、断続的または連続的に照射される第1レーザ光により、加工対象物の表面又は裏面に、加工対象物の移動に沿って断続的または連続的に改質領域が形成される。このため、加工対象物の表面又は裏面の所望の位置に加工を施すことが可能となる。
また、移動手段は、他の態様として、第1レーザ光を照射する第1照射手段を移動させるアクチュエータ等であってもよい。該アクチュエータは、第1レーザ光及び第2レーザ光の照射中に、例えば第1照射手段の例であるレーザ光源を第1レーザ光の光軸方向に直行する面内において移動又は回転させることにより、加工対象物と第1レーザ光とを相対的に移動する。このような構成を採用しても、上述した効果と同等の効果を享受することが可能となる。
移動手段の更なる態様として、第1レーザ光を加工対象物に集光する第1集光手段を移動するアクチュエータを採用してもよい。かかるアクチュエータによれば、第1集光手段を移動させることで、第1レーザ光の光路を変更し、加工対象物に対して相対的に移動することが可能となり、上述したものと同様の効果が享受出来る。
尚、第1照射手段、第1集光手段又は加工対象物が固定されるステージ等を移動させるアクチュエータを複数組み合わせた移動手段を用いてもよい。また、上述した構成に限られず、その他機械的、光学的等の何らかの手段で第1レーザ光と加工対象物との相対的な移動を実現可能な構成についても同様に採用してよい。
本発明のレーザ加工装置の実施形態の他の態様は、前記第2集光手段は、前記加工対象物における、前記第2レーザ光の光軸方向における前記加工対象物の表面から所定距離離隔した所定の位置に前記第2集光部を形成する。
この態様によれば、透明材料であるなど、第2レーザ光に対して透過性を有する加工対象物に対して、第2レーザ光は、表面でなく所定距離深さ方向に離隔した位置に集光される。このとき、加工対象物の表面に形成される第2集光点における第2レーザ光のビームスポットのサイズは、加工対象物の表面に第2レーザ光を集光する場合と比較して大きくなる。このように加工対象物の表面におけるビームスポットのサイズが相対的に大きい場合、加工対象物の表面の傷や構造物などの微小な凹凸に起因する第2レーザ光のフォーカスずれの影響が相対的に低下する。このため、かかる微小な凹凸によるフォーカスサーボ手段の動作への影響を抑制することが出来る。
尚、この態様において形成される第2集光部の位置の範囲とは、上述したフォーカス制御が適切に実施可能であって、加工対象物表面の凹凸によるフォーカス制御への影響を可能な限り排除可能である範囲を示す趣旨である。また、フォーカス制御においては、このような範囲内から適切に決定された所定の位置に第2集光部が位置するよう、サーボによる位置調整が実施される。
以上、説明したように、本発明のレーザ加工装置の実施形態は、第1照射手段と、第2照射手段と、第1集光手段と、第2集光手段と、受光手段と、フォーカスサーボ手段と、制御手段とを備える。
このため、加工対象物の表面に形成される凹凸構造などの影響を抑制し、好適に加工用の第1レーザ光を加工対象物の表面又は裏面にフォーカスさせることが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
(1)レーザ加工装置の構成
レーザ加工装置1は、例えば膜構造を有するガラス基板や、不透明な材料などの加工対象物50に対して、加工用のレーザ光L1及び、該レーザ光L1のフォーカス調整のためのフォーカスサーボを動作させるフォーカス制御用のレーザ光L2とを出射する。図1を参照して、本発明のレーザ加工装置の具体例である、レーザ加工装置1の基本的な構成について説明する。図1はレーザ加工装置1の全体的な構成を示す模式図である。
図1に示されるように、レーザ加工装置1は、制御部11と、ステージ12と、主にフォーカスサーボ制御用のレーザ光L2の出射に係るフォーカス制御用光学系2と、主に加工用のレーザ光L1の出射に係る加工用光学系3との2つの光学系を備える。
制御部11は、演算装置であり、レーザ加工装置1の各部に対して制御信号を供給することで動作を制御する。制御部11は、動作プログラムを格納するメモリの記憶手段を更に備え、各部からの電気信号に応じて演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各部に供給する。
ステージ12は、加工対象物50を固定して載置する部材である。ステージ12は、ステージアクチュエータ12aにより支持される。ステージアクチュエータ12aは、制御部11より供給される制御信号に応じて電流の供給を行う駆動アンプを備え、該駆動アンプからの電流の供給に応じて、ステージ12を移動するアクチュエータ等を備える。ステージアクチュエータ12は、典型的には、加工用のレーザ光L1及びレーザ光L2の夫々の光軸に直交する面内(つまり、図1におけるXY面内)でステージ12を移動又は回転する。このようなステージ12の移動又は回転により、ステージ12上に載置される加工対象物50が、レーザ光L1の集光部F1に対して相対的に移動する。レーザ加工装置1では、レーザ光L1を加工対象物50の表面に集光させた状態でステージ12を移動することにより、加工用レーザ光L1を例えば直線状に走査させ、加工対象物50の表面の所望の領域に改質領域を形成する。
フォーカス制御用光学系2の各部の構成について説明する。フォーカス制御用光学系2は、フォーカス用光源21と、ビームスプリッタ22と、1/4波長板23と、フォーカス用集光レンズ24と、シリンドリカルレンズ25と、4分割PD(Photo Detector:受光素子)26と、演算部27とを備える。
フォーカス用光源21は、本発明の第2出射手段の一例であって、例えば、レーザ光を発生させるためのレーザダイオードと、発生したレーザ光に対して高周波重畳パルスを印加するための印加手段とを備え、フォーカス制御用のレーザ光L2を出射する。レーザ光L2は、本発明の第2レーザ光の一例であって、例えば、高周波重畳が施された波長680nm程度のレーザ光などである。フォーカス用光源21から出射されたレーザ光L2は、ビームスプリッタ22、1/4波長板23を透過して、フォーカス用集光レンズ24へと入射する。
ビームスプリッタ22は、レーザ光L2の光路上に配置され、入射したレーザ光L2をフォーカス用集光レンズ24方向に出射させるとともに、フォーカス用集光レンズ24を介して入射するレーザ光L2の戻り光L3を反射してシリンドリカルレンズ25方向に出射させる。
1/4波長板23は、ビームスプリッタ22を通過したレーザ光L2の光路上に配置される、レーザ光L2の波長に応じた屈折率を有する水晶板などである。1/4波長板23は、通過するレーザ光L2に位相差を生じさせ、直線偏光を円偏光又は楕円偏光に変換する。
フォーカス用集光レンズ24は、ステージ12上に載置される加工対象物50の上面表面S1(図1におけるZ軸上方の表面、以降、単に「上面S1」と称して説明する。また、Z軸下方の表面については、単に「下面S2」と称して説明する)にレーザ光L2を集光させ、集光部F2を形成するレンズである。フォーカス用集光レンズ24は、フォーカス用レンズブロック24aにより支持される。フォーカス用集光レンズ24の開口数は、後述するように加工対象物50のZ方向厚さに基づいて決定される。また、フォーカス用集光レンズ24の開口数は、加工対象物50の下面S2からのレーザ光L2の反射光による影響を加味して決定されることが好ましい。例えば、フォーカス用集光レンズ24の開口数は、0.1より大きく設定される。
フォーカス用レンズブロック24aは、フォーカス用集光レンズ24を支持する支持部材と、支持部材と共にフォーカス用集光レンズ24をレーザ光L2の光軸方向(つまり、図1のZ方向)に移動させる移動部材とを備える。移動部材は、例えば演算部27から供給されるフォーカスずれ及びフォーカスエラー信号FE電圧に応じた推力でフォーカス用集光レンズ24を移動可能なボイスコイルなどのアクチュエータである。フォーカス用レンズブロック24aは、フォーカス用集光レンズ24をZ方向に移動させることで、レーザ光L2のフォーカス位置をZ方向に移動する。
また、フォーカス用集光レンズ24及びフォーカス用レンズブロック24aには、フォーカス用集光レンズ24の位置(典型的には、レーザ光L2の光軸方向における位置)を検出するためのリニアスケール24bが付属する。リニアスケール24bは、光学的、磁気的、若しくはその他何らかの手段により、フォーカス用レンズブロック24aにより移動されるフォーカス用集光レンズ24の位置を検出可能な装置である。リニアスケール24bは、検出したフォーカス用集光レンズ24の位置データを演算部27に出力する。
加工対象物50の上面S1では、集光部F2を形成するレーザ光L2の一部が反射する。また、加工対象物50の下面S2では、加工対象物50を透過するレーザ光L2の一部が反射する。これらの反射光は、戻り光L3としてZ軸上方に出射される。戻り光L3は、フォーカス用集光レンズ24、1/4反射板23を介してビームスプリッタ22に入射し、ビームスプリッタ22において反射され、シリンドリカルレンズ25を介して4分割PD26に入射する。
シリンドリカルレンズ25は、本実施例における受光手段の構成要素の一例である、半円筒形状のレンズである。シリンドリカルレンズ25は、通過する戻り光L3のスポット形状を変更することで、非点収差を付加する。具体的には、シリンドリカルレンズ25を通過する戻り光L3は、戻り光L3の光軸方向(例えば、図1のY方向)に対して、直交する第1方向(例えば、図1のX方向)と、光軸方向及び該第1方向と直交する第2方向(例えば、図1のZ方向)とでは異なる集光特性を有するようになる。
4分割PD26は、本実施例における受光手段の構成要素の一例であって、レーザ光L2が加工対象物50の上面S1にフォーカスする場合の戻り光L3のフォーカス位置に配置される。4分割PD26は、戻り光L3を受光し、光量に応じた電圧を出力する4つの受光素子と、各受光素子より供給される電圧を測定し、演算する演算部を備える。
戻り光L3は、シリンドリカルレンズ25による集光特性の変化により、フォーカス位置においては4分割PD26において円形のビームスポットを形成し、フォーカス位置がずれている場合には、第1方向又は第2方向のいずれかを長軸とする楕円形のビームスポットを形成する。
4分割PD26は、例えば、4つの受光素子を時計回りにA、B、C、Dとする場合、受光素子A及びCより出力される電圧の和と、受光素子B及びDより出力される電圧の和との差分に応じた電圧を有するフォーカスエラー信号FEを生成し、演算部27へ入力する。
レーザ光L2が加工対象物50の上面S1において適切にフォーカスしている場合(つまり、集光部F2がレーザ光L2の焦点である場合)、シリンドリカルレンズ25を介して4分割PD26に入射する戻り光のスポット形状は円形となる。この場合、受光素子A及びCより出力される電圧の和と、受光素子B及びDより出力される電圧の和とは等しく、フォーカスエラー信号FEの電圧は「0」となる。
他方で、Z軸のいずれかの方向にフォーカスがずれている場合、4分割PD26に入射する戻り光のスポット形状は楕円形となる。この場合、フォーカスがずれている方向に応じて、受光素子A及びCより出力される電圧の和と、受光素子B及びDより出力される電圧の和とのいずれかが他方より大きくなり、フォーカスエラー信号FEの電圧は「0>」又は「0<」となる。
4分割PD26は、PDアクチュエータ26aに接続され、PDアクチュエータ26aの動作により戻り光L3の光軸方向の所定範囲内で移動可能である。PDアクチュエータ26aは、例えば制御部11より供給されるZ軸目標値を示す制御信号に応じた駆動電流を供給する駆動アンプを有し、該駆動電流に応じて、4分割PD26を移動させる。演算部27は、4分割PD26より供給されるフォーカスエラー信号FEに基づいて、集光部F2のフォーカスがずれているか否か、また、ずれている場合にはそのずれ量を検出する。演算部27は、検出されるフォーカスずれ量を含む制御信号をフォーカス用レンズブロック24a及び加工用レンズブロック33aに供給する。
レーザ加工装置1の加工用光学系3の構成について説明する。加工用光学系3は、加工用のレーザ光L1を出射する加工用光源31と、ダイバージングレンズ32と、加工用集光レンズ33とを備える。
加工用光源31は、本発明の第1出射手段の一例であって、夫々不図示のレーザ発生部、結集素子、位相変調器及び共振器などを備え、レーザ光L1をダイバージングレンズ32方向へ出射する。レーザ光L1は、本発明の第1レーザ光の一例であって、例えば紫外線レーザなどである。
ダイバージングレンズ32は、入射したレーザ光L1の光束角度を調整し、加工用集光レンズ33方向へ出射させるレンズである。ダイバージングレンズ32は、Dレンズブロック32aにより支持される。Dレンズブロック32aは、ダイバージングレンズ32を支持する支持部材と、制御部11から供給される制御信号に応じて、支持部材と共にダイバージングレンズ32をレーザ光L1の光軸方向(つまり、図1のZ方向)に移動させる移動部材とを備える。移動部材は、例えば制御信号に応じて駆動するボイスコイルなどのアクチュエータである。Dレンズブロック32aは、ダイバージングレンズ32をZ方向に移動させることで、レーザ光L1の光束角度を任意の角度に変更することで、加工用集光レンズ33により集光されるレーザ光L1のフォーカス位置をZ方向に移動する。Dレンズブロック32aは、制御部11からの制御信号に応じて、加工用集光レンズ33に入射するレーザ光L1が平行光となるように、ダイバージングレンズ32の位置を設定する。
加工用集光レンズ33は、ステージ12上に載置される加工対象物50の上面S1又は下面S2にレーザ光L1を集光させ、集光部F1を形成するレンズである。加工用集光レンズ33は、加工用レンズブロック33aにより支持される。また、加工用集光レンズ33の開口数は、少なくともフォーカス用集光レンズ24の開口数より大きく設定される。
加工用レンズブロック33aは、加工用集光レンズ33を支持する支持部材と、支持部材と共に加工用集光レンズ33をレーザ光L1の光軸方向(つまり、図1のZ方向)に移動させる移動部材とを備える。移動部材は、例えば演算部27から供給されるフォーカスずれ及びフォーカスエラー信号FE電圧に応じた推力で加工用集光レンズ33を移動可能なボイスコイルなどのアクチュエータである。加工用レンズブロック33aは、加工用集光レンズ33をZ方向に移動させることで、レーザ光L1のフォーカス位置をZ方向に移動する。具体的には、加工用レンズブロック33aは、フォーカス用レンズブロック24aが受けるものと同様の制御信号を受け、加工用集光レンズ33をフォーカス用レンズブロック24aによるフォーカス用集光レンズ24の移動量と同量Z方向に移動させることで、好適には、加工対象物50の上面S1又は下面S2にレーザ光L1をフォーカスさせる。
また、加工用集光レンズ33及び加工用レンズブロック33aには、加工用集光レンズ33の位置(典型的には、レーザ光L2の光軸方向における位置)を検出するためのリニアスケール33bが付属する。リニアスケール33bは、光学的、磁気的、若しくはその他何らかの手段により、加工用レンズブロック33aにより移動される加工用集光レンズ33の位置を検出可能な装置である。リニアスケール33bは、検出した加工用集光レンズ33の位置データを演算部27に出力する。
加工用光学系3は、集光部F2に対してXY平面内において所定の間隔離隔した位置に集光部F1が形成されるよう、フォーカス用光学系2に対する位置関係が設定されている。
尚、レーザ光L1の光路中には、他に、加工対象物50の上面S1又は下面S2に好適に改質領域を形成するためにレーザ出力、光軸及びレーザ形状などを調整するための各種構成が配置されていても良い。
レーザ加工装置1においては、フォーカス用集光レンズ24と、加工用集光レンズ33との位置関係は、一定に保たれる。例えば、演算部27は、リニアスケール33bから入力される加工用集光レンズ33の位置の変化をフォーカス用レンズブロック24aに通知し、フォーカス用集光レンズ24を加工用集光レンズ33に同期させて移動するよう指示する。また、演算部27は、リニアスケール24bから入力されるフォーカス用集光レンズ24の位置の変化を加工用レンズブロック33aに通知し、加工用集光レンズ33をフォーカス用集光レンズ24に同期させて移動するよう指示する。
レーザ加工装置1においては、4分割PD26に入射する戻り光L3には、シリンドリカルレンズ25による非点収差が付与されている。演算部27は、該非点収差に基づく非点隔差に応じて、フォーカスエラー信号発生範囲を所望の値に設定することが出来る。非点隔差は、シリンドリカルレンズ25において非点収差が生じた戻り光L3の光軸に対して直交し、且つ相互に直交する2方向(例えば、4分割PD26に入射する楕円形のビームスポットの長軸及び短軸方向)夫々のビームウエスト位置の光軸方向における差である。
図2は、戻り光L3に応じた時系列的なフォーカスエラー信号FEの電圧についてのS字波形を示すグラフである。フォーカスエラー信号発生範囲は、例えば、4分割PD26において検出可能なフォーカスずれの範囲であり、横軸上のS字波形の端部間の距離で表される。また、非点隔差は、S字波形における横軸上のフォーカスエラー信号FE電圧のピーク間距離で表される。
シリンドリカルレンズ25が発生させる非点収差(ひいては、非点隔差)の量を大きくすることや、フォーカス用集光レンズ24の開口数を小さくすることにより非点隔差を広げることで、フォーカスエラー信号発生範囲が広くなる。このときの非点隔差とフォーカス用集光レンズ24の開口数NAの逆数とは、例えば、0.05<=NA<=0.35となる領域では、図3に示されるように、2次関数で関連付けられる。
4分割PD26には、戻り光L3として、レーザ光L2のうち、加工対象物50の上面S1において反射される反射光成分と、下面S2において反射される反射光成分とが入射する。演算部27は、好適には、4分割PD26に入射する戻り光L3のうち、加工対象物50の上面S1からの反射光成分に基づくフォーカスエラー信号FEより、フォーカスずれ量を演算する。従って、戻り光L3のうち、加工対象物50の上面S1において反射される反射光成分と、下面S2において反射される反射光成分とが適切に区別可能であることが好ましい。
例えば、図2に示されるフォーカスエラー信号FEについて、4分割PD26に入射する加工対象物50の上面S1において反射される反射光成分と、下面S2において反射される反射光成分との関係は、図4のグラフに示される態様となる。図4に示されるように、戻り光L3のうち、加工対象物50の上面S1において反射される反射光成分と、下面S2において反射される反射光成分との夫々にシリンドリカルレンズ25を通過する影響により、同様の非点隔差が付加される。
図4に示されるように、加工対象物50の上面S1からの反射光成分に基づくS字波形と、下面S2からの反射光成分に基づくS字波形とは、互いに加工対象物50の上面S1及び下面S2間の光路長(つまり、加工対象物50のZ方向厚さTと屈折率Nとにより決定される上面S1と下面S2との間隔)離隔している。
このとき、上面S1からの反射光成分の非点隔差と、下面S2からの反射光成分の非点隔差とが重なり合う場合、加工対象物50の上面S1におけるレーザ光L2のフォーカスずれに応じた適切なフォーカスエラー信号FEが出力されず、正確なフォーカス動作が行えない可能性がある。このため、上面S1からの反射光成分の非点隔差と下面S2からの反射光成分の非点隔差とは、所定のマージンを挟んで離隔していることが好ましい。本願発明者等による実験結果によれば、該マージンが少なくとも非点隔差の1倍以上であることが安定したフォーカス制御には好ましいとされる。尚、フォーカス用集光レンズ24の開口数が低い領域においては、上面S1において反射される反射光成分と、下面S2において反射される反射光成分との夫々の非点隔差広さが略同一となる。
上述の実験結果に鑑み、安定したフォーカス制御を実現するために、本実施例においては、好適には、非点隔差は、加工対象物50の上面S1及び下面S2間の光路長の半分以下に設定される。言い換えれば、非点隔差は、加工対象物50の厚さTと屈折率Nとにより決定される上面S1と下面S2との間隔T/Nの半分以下に設定される。
上述したように、非点隔差は、フォーカス用集光レンズ24の開口数NAの逆数と2次関数的な関係を有する。従って、フォーカス用集光レンズ24の開口数NAは、加工対象物50のZ方向厚さT及び屈折率Nに応じて決定されることが好ましい。例えば、厚さT=0.5ミリメートル、屈折率N=1.5のガラスを加工対象物50とする場合、非点隔差は0.18ミリメートルとなり、フォーカス用集光レンズ24の開口数NA>=0.1となるよう設定することで、安定したフォーカス制御が実現出来る。
加工用光学系3の加工用レンズブロック33aは、フォーカス制御用光学系2におけるフォーカス用集光レンズ24のフォーカス動作に同期して加工用集光レンズ33を動作させることで、レーザ光L1を加工対象物50の上面S1又は下面S2にフォーカスさせる。これにより、フォーカス制御用光学系2において実施される安定したフォーカス制御と同等の安定したフォーカス制御をレーザ光L1に対しても適用可能となり、高精度に集光部F1を加工対象物50の上面S1又は下面S2にフォーカスさせることが出来る。尚、フォーカス制御用光学系2においては、レーザ光L2の集光部F2のフォーカスずれに応じてフォーカス用集光レンズ24を動作させる推力(ひいては、加速度)を制御するサーボ制御が実施される。このため、加工対象物50の上面S1における凹凸構造などによってレーザ光L2のフォーカス位置が変化する場合であっても、該変化に対して比較的高速に応答することが出来る。従って、加工対象物50のレーザ加工のための加工速度を低下させることなく、迅速かつ正確な加工が可能となる。
レーザ加工装置1の加工用光学系3では、加工用レンズブロック33aの動作などにより、レーザ光L1の集光部F1を加工対象物50の上面S1及び下面S2の間で切り替え可能となる。
このとき、加工用レンズブロック33aは、レーザ光L1のフォーカス位置が加工対象物50の上面S1及び下面S2の間隔、つまり加工対象物50のZ方向厚さTと屈折率Nとに応じた光路長分移動するよう、加工用集光レンズ33をZ方向に移動させる。かかる移動の態様について、図5の模式図に示す。
加工用レンズブロック33aは、レーザ光L1のフォーカス位置を加工対象物50の上面S1から下面S2に移動するに際して、加工用集光レンズ33を加工対象物50方向に上面S1及び下面S2の間隔T/N分移動する。かかる移動により、レーザ光L1のフォーカス位置が加工対象物50の上面S1から下面S2に移動する。
また、加工対象物50の下面S2にフォーカス位置が移動される状態で、上述したフォーカス制御用光学系2によるフォーカス制御に追従して、加工用レンズブロック33aが加工用集光レンズ33を移動させることで、好適にレーザ光L1の集光部F1を加工対象物50の下面S2にフォーカスさせることが出来る。
本実施例のレーザ加工装置1では、レーザ光L1は、加工対象物50の上面S1又は下面S2における集光部F1近傍の10立方マイクロメートル程度の微小体積に気化などによる改質を生じさせる。このため、加工用集光レンズ33の開口数は、上述したようにフォーカス用集光レンズ24の開口数より大きく、且つ改質を生じさせる体積に応じた集光部F1のサイズに応じて決定されることが好ましい。好適には、フォーカス位置において形成される集光部F1のサイズは、1平方マイクロメートル程度に調整される。
加工用集光レンズ33によりレーザ光1が加工対象物50の上面S1又は下面S2における比較的微小な領域に集光部F1を形成するため、レーザ光L1の光軸方向に直行する面内(つまり、加工対象物50の上面S1及び下面S2)において、微小な改質領域を形成することが出来る。このように微小な改質領域を多数形成することで、加工対象物50の上面S1又は下面S2により高精度な加工を施すことが可能となる。
尚、レーザ加工装置1は、加工用フォーカスブロック33a等の動作により、加工用集光レンズ33が集光部F1を透明なガラス等の加工対象物50内部に形成するよう制御することで、加工対象物50の内部にも同様に微小な改質領域を形成することが出来る。特に、加工対象物50の内部においては、レーザ光L1の光軸方向に直行する面内における加工精度の向上に加えて、レーザ光L1の光軸方向(言い換えれば、加工対象物50内部における深さ方向)においても、より多くの改質領域を形成することが出来る。このように深さ方向について多数形成される改質領域を起点として、加工対象物50の切断を行う場合、高精度な切断面を得ることが出来る。
また、フォーカスサーボクローズ後の残留エラーに起因する光軸方向への移動も例えば、10ナノメートル程度の微小な領域に抑制することが出来る。一般的な、加工対象物50へのレーザ加工において、形成される改質領域の位置には、1マイクロメートル程度の誤差範囲が許容されることから、例えば、フォーカス制御におけるサーボゲインを低く設定したとしても、充分な精度で改質領域の形成を行うことが出来る。
(2)レーザ加工装置の動作
続いて、図6を参照して、実施例のレーザ加工装置1の動作について説明する。
図6(a)に示されるように、レーザ加工装置1は、フォーカス用のレーザ光L2の集光部F2を加工対象物50の上面S1にフォーカスさせることでフォーカス制御を行い、該フォーカス制御に同期して加工用のレーザ光L1の集光部F1を加工対象物50の上面S1にフォーカスさせる。この状態で、ステージアクチュエータ12aがステージ12を移動することで、加工用光学系1は、レーザ光L1により、加工対象物50の上面S1に形成される膜構造の加工や、上面S1のトリミング加工などを行う。従って、レーザ加工装置1を用いた加工対象物50のレーザ加工によれば、加工対象物50の上面S1に形成される凹凸構造などに好適に追従して加工用のレーザ光L1の集光部F1を上面S1にフォーカスさせることが出来る。従って、加工対象物50の上面S1における瑕疵等による凹凸構造の影響を受けることなく、加工対象物50の上面S1、下面S2又は内部において高精度かつ高速度な加工を実現出来る。
また、加工用光学系1は、図6(b)に示されるように、レーザ光L1の集光部F1を加工対象物50の下面S2に移動することで、下面S2に形成される膜構造の加工や、下面S2のトリミング加工なども同様に行うことができる。
また、本実施例のレーザ加工装置1においては、フォーカス制御用光学系2は、レーザ光L2の集光部F2を、加工対象物50表面でなく、図6(c)に示されるように、加工対象物50内部の所定の深さにフォーカスしてもよい。この場合、加工対象物50の表面に形成されるレーザ光L2のビームスポットのサイズは、加工対象物50表面に集光部F2がフォーカスする場合と比較して、大きくなる。このため、加工対象物50表面に形成される傷や構造物などの比較的小さい凹凸に起因するフォーカス制御への影響を抑制することが出来る。
(3)第1変形例
図7を参照して、実施例に係るレーザ加工装置1の変形例であるレーザ加工装置1’について説明する。図7はレーザ加工装置1’の全体的な構成を示す模式図である。尚、図7及び以下に示すレーザ加工装置1’の構成について、図1に示されるレーザ加工装置1と同様の構成については、同一の番号を付して説明を省略している。
図7に示されるように、レーザ加工装置1’では、フォーカス用レンズブロック24aの代わりに、レンズブロック24cが配置される。レンズブロック24cは、フォーカス用集光レンズ24と加工用集光レンズ33とを支持し、且つフォーカス用集光レンズ24と加工用集光レンズ33とを同期して移動可能な移動部材を備える(破線部参照)。
移動部材は、演算部27から供給されるフォーカスずれ及びフォーカスエラー信号FE電圧に応じた推力でフォーカス用集光レンズ24及び加工用集光レンズ33を移動可能なボイスコイルなどのアクチュエータである。レンズブロック24cは、移動部材の動作により、フォーカス用集光レンズ24をレーザ光L2の光軸方向(つまり、Z方向)に移動させると同時に、同量分、加工用集光レンズ33をレーザ光L1の光軸方向(つまり、Z方向)に移動させる。
レンズブロック24cは、加工用レンズブロック33aごと加工用集光レンズ33を支持し、移動する。言い換えれば、加工用集光レンズ33は加工用レンズブロック33aにより移動可能な態様で支持され、更にレンズブロック24cにより、加工用レンズブロック33aごと移動可能な態様で支持される。
加工用レンズブロック33aは、演算部27から供給される制御信号に応じて、加工用集光レンズ33をZ方向に加工対象物50の上面S1及び下面S2の間隔分(例えば、T/N分)移動することで、レーザ光L1のフォーカス位置を加工対象物50の上面S1から下面S2に移動する。加工用レンズブロック33aは、付属のリニアスケール33bにより検出される加工用集光レンズ33の一データに基づいて、かかる加工用集光レンズ33の移動を行う。
以上説明したレーザ加工装置1’によれば、レーザ加工装置1と同様に、フォーカス制御に基づくフォーカス用集光レンズ24の移動に同期して、加工用集光レンズ33を移動させることが出来る。このため、加工対象物50の上面S1における瑕疵等の凹凸の影響を受けず、加工対象物50の上面S1、下面S1又は内部における所望の位置に加工用のレーザ光L1をフォーカスさせることが出来る。
(4)第2変形例
図8を参照して、実施例に係るレーザ加工装置1の第2の変形例であるレーザ加工装置1’’について説明する。図8はレーザ加工装置1’’の全体的な構成を示す模式図である。尚、図8及び以下に示すレーザ加工装置1’’の構成について、図1に示されるレーザ加工装置1と同様の構成については、同一の番号を付して説明を省略している。
図8に示されるように、レーザ加工装置1’では、フォーカス用レンズブロック24a及び加工用レンズブロック33aの代わりに、レンズブロック24dが配置される。レンズブロック24dは、フォーカス用集光レンズ24と加工用集光レンズ33とを支持し、且つフォーカス用集光レンズ24と加工用集光レンズ33とを同期して移動可能な移動部材を備える(破線部参照)。
移動部材は、演算部27から供給されるフォーカスずれ及びフォーカスエラー信号FE電圧に応じた推力でフォーカス用集光レンズ24及び加工用集光レンズ33を移動可能なボイスコイルなどのアクチュエータである。レンズブロック24cは、移動部材の動作により、フォーカス用集光レンズ24をレーザ光L2の光軸方向(つまり、Z方向)に移動させると同時に、同量分、加工用集光レンズ33をレーザ光L1の光軸方向(つまり、Z方向)に移動させる。
以上説明したレーザ加工装置1’によれば、レーザ加工装置1と同様に、フォーカス制御に基づくフォーカス用集光レンズ24の移動に同期して、加工用集光レンズ33を移動させることが出来る。このため、加工対象物50の上面S1における瑕疵等の凹凸の影響を受けず、加工対象物50の上面S1、下面S1又は内部における所望の位置に加工用のレーザ光L1をフォーカスさせることが出来る。
尚、第2変形例のレーザ加工装置1’’においては、図示されない機構又はレーザ加工装置1’’のオペレータによる手動などにより、加工用集光レンズ33をフォーカス用集光レンズ24とは独立してZ方向に移動することで、レーザ光L1のフォーカス位置を加工対象物50の上面S1、下面S1又は内部における所望の位置に移動可能となる。例えば、オペレータは、加工対象物50のZ方向の厚さT及び屈折率Nに応じて決定される移動量(T/N)分、加工用集光レンズ33をZ方向に移動させることで、レーザ光L1のフォーカス位置を加工対象物50の上面S1から下面S2に移動する。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なうレーザ加工装置などもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…レーザ加工装置、
11…制御部、
12…ステージ、
12a…ステージアクチュエータ
2…フォーカス制御用光学系、
21…フォーカス用光源
22…ビームスプリッタ
23…1/4波長板、
24…フォーカス用集光レンズ、
24a…フォーカス用レンズブロック
25…シリンドリカルレンズ、
26…4分割受光素子(PD:Photo Detector)、
26a…PDアクチュエータ、
3…加工用光学系、
31…加工用光源、
32…ダイバージングレンズ、
33…加工用集光レンズ
33a…加工用レンズブロック
L1…加工用のレーザ光、
L2…フォーカス制御用のレーザ光
F1…加工用のレーザ光の集光部、
F2…フォーカス制御用のレーザ光の集光部、
S1…加工対象物の上面表面、
S2…加工対象物の下面表面。

Claims (6)

  1. 加工対象物にレーザ光を集光させることで、加工を行うレーザ加工装置であって、
    前記加工対象物に加工を行うための第1レーザ光を照射する第1照射手段と、
    前記加工対象物に第2レーザ光を照射する第2照射手段と、
    前記加工対象物の表面又は裏面に前記第1レーザ光の集光部である第1集光部を形成することで加工を行う第1集光手段と、
    前記加工対象物の所定の位置に前記第2レーザ光の集光部である第2集光部を形成する第2集光手段と、
    前記加工対象物において反射される前記第2レーザ光の反射光を受光する受光手段と、
    前記受光手段に受光される前記第2レーザ光の反射光に基づいて、前記第2集光部の位置を決定するフォーカスサーボ手段と、
    前記第2集光部の位置に基づいて決定される位置に前記第1集光部を形成するように前記第1集光手段の動作を制御する制御手段と
    を備え、
    前記第1集光手段の開口数が前記第2集光手段の開口数よりも大きいことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記第2集光手段の開口数は、前記加工対象物の表面及び裏面の間の厚さ、並びに屈折率に基づいて決定される値以上であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記第2集光手段の開口数は、0.1以上であることを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記第1集光手段は、前記加工対象物の表面又は裏面における前記第2集光部の位置に基づいて決定される位置に前記第1集光部を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記第1及び第2照射手段がレーザ光を照射する際に、前記第1レーザ光と前記加工対象物とを相対的に移動させる移動手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記第2集光手段は、前記加工対象物における、前記第2レーザ光の光軸方向における前記加工対象物の表面から所定距離離隔した所定の位置に前記第2集光部を形成することを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
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