JP4802449B2 - シールドケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、シールドケーブルに関し、特に、信号伝達用及び電源供給用の一方又は双方に用いられるシールドケーブルに関する。
シールドケーブルとしては、アルミニウム、銅などの金属テープ材、金属編組材で信号伝達用等の導体部を覆ったものがある。この種のシールドケーブルにおいて、シールド特性を向上させる場合には、金属テープを厚くしたり、層数を増したり、編組材の密度を高める手法等が採用される。
しかし、上記の金属テープの厚み増強等の手法では、コストアップや、ケーブルの屈曲性劣化を招くという欠点がある。
そこで、本発明の解決すべき課題は、コストアップ及びケーブルの屈曲性劣化を抑制しつつ、電磁シールド特性の向上が図れるシールドケーブルを提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、導電性を有する導電部と、半導電性を有し、前記導電部を覆う半導電性シールド層と、を備え、前記半導電性シールド層は、樹脂基材と、その樹脂基材中に混入され、導電材料からなる導電性微細物質とを備え、前記導電性微細物質は鉄粉であり、その鉄粉はリン酸鉄水和物によりコーティングされた状態で前記樹脂基材中に混入されている。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係るシールドケーブルにおいて、前記導電部の外側であって前記半導電性シールド層の内側又は外側に設けられ、磁性を有する磁性シールド層をさらに備える。
また、請求項3の発明では、請求項2の発明に係るシールドケーブルにおいて、前記磁性シールド層は、樹脂基材と、その樹脂基材中に混入され、磁性材料からなる磁性微細物質とを備えている。
また、請求項4の発明では、導電性を有する導電部と、半導電性及び磁性を有し、前記導電部を覆うシールド層と、を備え、前記シールド層は、樹脂基材と、その樹脂基材中に混入された導電性及び磁性の両方を有する材料からなる微細物質とを備え、前記微細物質は鉄粉であり、その鉄粉はリン酸鉄水和物からなる被膜によりコーティングされた状態で前記樹脂基材中に混入されている。
また、請求項5の発明では、請求項3の発明に係るシールドケーブルにおいて、前記磁性微細物質として、鉄、ニッケル、コバルト、クロム、マンガン及びフェライトのうちの少なくとも1種の粉末が用いられる。
また、請求項6の発明では、請求項4の発明に係るシールドケーブルにおいて、前記微細物質として、更に、ニッケル及びコバルトのうちの少なくとも1種の粉末が用いられる。
また、請求項7の発明では、導電性を有する導電部と、樹脂基材中に磁性材料からなる微細物質が混入されて形成され、前記導電部を覆うシールド層と、を備え、前記微細物質は鉄粉であり、その鉄粉はリン酸鉄水和物からなる被膜によりコーティングされた状態で前記樹脂基材中に混入されている。
また、請求項8の発明では、請求項3に記載のシールドケーブルにおいて、前記磁性微細物質は鉄粉であり、その鉄粉はリン酸鉄水和物からなる所定の被膜によりコーティングされた状態で前記樹脂基材中に混入されている。
また、請求項9の発明では、請求項1、3ないしのうちのいずれかの発明に係るシールドケーブルにおいて、前記樹脂基材は、滑剤が添加された状態で成型される。
また、請求項10の発明では、請求項1または2の発明に係るシールドケーブルにおいて、前記導電部の外側であって、前記半導電性シールド層の内側又は外側に設けられ、金属シート又は金属編組により構成された金属シールド層をさらに備える。
また、請求項11の発明では、請求項2または3の発明に係るシールドケーブルにおいて、前記導電部の外側であって、前記磁性シールド層の内側又は外側に設けられ、金属シート又は金属編組により構成された金属シールド層をさらに備える。
また、請求項12の発明では、請求項4または7に発明に係るシールドケーブルにおいて、前記導電部の外側であって、前記シールド層の内側又は外側に設けられ、金属シート又は金属編組により構成された金属シールド層をさらに備える。
また、請求項13の発明では、請求項1ないし12のいずれかの発明に係るシールドケーブルにおいて、前記シールドケーブルの最外周に設けられる保護層を更に備える。
請求項1に記載の発明によれば、半導電性を有する半導電性シールド層を備える構成であるため、コストアップ及び屈曲性劣化を防止しつつ、電磁シールド特性の向上が図れる。
また、半導電性シールド層をシールドケーブルの最外周に設けて保護層として兼用することもでき、こうすることによりシールドケーブルの構成及び製造工程の簡略化が図れる。
また請求項1に記載の発明によれば、半導電性シールド層が、樹脂基材と、その樹脂基材に混入された導電材料からなる導電性微細物質とを備えて構成されるため、半導電性シールド層を押出成型等により低コストに容易に形成することができるとともに、シールドケーブルの屈曲性も維持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、半導電性を有する半導電性シールド層に加えて、磁性を有する磁性シールド層が備えられているため、特性の異なる半導電性シールド層及び磁性シールド層による相乗効果により、大きな電磁シールド効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、磁性シールド層が、樹脂基材と、その樹脂基材に混入された磁性材料からなる磁性微細物質とを備えて構成されるため、磁性シールド層を押出成型等により低コストに容易に形成することができるとともに、シールドケーブルの屈曲性も維持することができる。
請求項4に記載の発明によれば、半導電性及び磁性を有するシールド層を備える構成であるため、コストアップ及び屈曲性劣化を防止しつつ、電磁シールド特性の向上が図れる。
また、単一のシールド層が半導電性及び磁性の両方を有しているため、単一のシールド層により複合的なシールド効果を得ることができ、半導電性を有するシールド層と、磁性を有するシールド層とを個別に設ける構成に比して、構成及び製造工程の簡略化が図れる。
また、シールド層をシールドケーブルの最外周に設けて保護層として兼用することもでき、こうすることによりシールドケーブルの構成及び製造工程の簡略化が図れる。
請求項4に記載の発明によれば、シールド層が、樹脂基材と、その樹脂基材に混入された導電性及び磁性の両方を有する材料からなる微細物質とを備えて構成されるため、シールド層を押出成型等により低コストに容易に形成することができるとともに、シールドケーブルの屈曲性も維持することができる。
請求項5に記載の発明によれば、磁性を有するシールド層を形成するための磁性微細物質として、鉄、ニッケル、コバルト、クロム、マンガン及びフェライトのうちの少なくとも1種の粉末が用いられるため、低コストでかつシールド性能に優れたシールド層が形成できる。
請求項6に記載の発明によれば、半導電性及び磁性を有するシールド層を形成するための微細物質として、更に、ニッケル及びコバルトのうちの少なくとも1種の粉末が用いられるため、低コストでかつシールド性能に優れたシールド層が形成できる。
請求項7に記載の発明によれば、樹脂基材中に磁性材料からなる微細物質が混入されて形成されたシールド層を備える構成であるため、シールド層を押出成型等により低コストに容易に形成することができるとともに、シールドケーブルの屈曲性も維持することができる。その結果、コストアップ及び屈曲性劣化を防止しつつ、電磁シールド特性の向上が図れる。
また、シールド層をシールドケーブルの最外周に設けて保護層として兼用することもでき、こうすることによりシールドケーブルの構成及び製造工程の簡略化が図れる。
また請求項1,4,7または8に記載の発明によれば、各微細物質は鉄粉であり、その鉄粉はリン酸水和物からなる被膜によりコーティングされた状態で樹脂基材中に混入されているため、微細物質の混入により硬くなる傾向にある成型前の樹脂材料を柔らかく保つことができ、樹脂材料の押出成型等を容易に行うことができる。
請求項9に記載の発明によれば、各微細物質が混入される樹脂基材は、滑剤が添加された状態で成型されるため、微細物質の混入により硬くなる傾向にある成型前の樹脂材料を柔らかく保つことができ、樹脂材料の押出成型等を容易に行うことができる。
請求項10ないし11に記載の発明によれば、半導電性又は磁性を有するシールド層に金属シールド層を追加することにより、電磁シールド特性のさらなる向上が図れるとともに、金属シールド層のみでシールドを行う構成に比して、コストアップ及び屈曲性劣化を防止しつつ、電磁シールド特性の向上が図れる。
また、追加した金属シールド層をドレイン線として兼用することができ、その分電線数を削減できる。
請求項13に記載の発明によれば、シールドケーブルの最外周に設けられた保護層により、シールドケーブルの確実な保護を図ることができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。なお、図1に示す構成では、電線A1,A2とそれらを覆う被覆層Bとの間に隙間が存在しているが、これは作図上の便宜によるものであり、実際のシールドケーブルでは、この隙間は存在せず、密に構成されている。この点については、後述の各図においても同様である。
本実施形態に係るシールドケーブル1は、図1に示すように、信号伝達用の電線A1,A2(本実施形態では、複数の電線A1,A2)と、それらを一括して覆う被覆層Bとを備えている。2つの電線A1,A2は、例えば信号伝達用のものであり、例えばツイストペアケーブルを構成している。各電線A1,A2は、信号伝達用等の導体部3と、その導体部3を覆う絶縁性の樹脂被覆層5とを備えて構成されている。なお、本実施形態では、電線A1,A2として、信号伝達用のツイストペアケーブルを備えたが、信号伝達用の電線であればツイストペアケーブでなくてもよい。また、電線A1,A2の一部又は全部を電源供給用の電源線に置き換えてもよい。この場合、電線A1,A2の導電部3により電力供給が行われる。
被覆層Bは、内側から順に、金属シールド層MSと、半導電性を有するシールド層(半導電性シールド層)S1と、絶縁性の保護層Pとを備えている。
金属シールド層MSは、金属シート又は金属編組により構成され、電磁シールドとしての機能と、ドレイン線としての機能とを兼ねている。金属シートとは、アルミニウム、銅等の金属箔と、PET等の樹脂シートとを貼り合わせたものより構成される場合と、前記金属箔のみにより構成される場合とがあり、電線A1,A2の外周に巻き付けられて装着される。金属編組とは、アルミニウム、銅等の繊維状の金属が電線A1,A2の外周で円筒形に編み上げられたものである。
シールド層S1は、樹脂基材と、その樹脂基材中に混入された導電材料からなる粉末(導電性微細物質)とを備えて構成される。樹脂基材としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン等が用いられる。
導電材料からなる粉末としては、例えば、カーボン、銅、アルミニウム及び亜鉛等のうちの少なくとも1種の粉末が用いられる。粉末の粒径は、例えば数nmから数百μmのサイズに設定され、粒径サイズの異なる粉末を混合して用いるのが好ましい。また、導電体粉末の混入度合(密度、あるいは樹脂基材に対する粉体の重量比等)は、シールド層S1の体積抵抗率が所定レベル(例えば、104Ωcm)以下になるように設定される。
ここで、シールド層S1の形成は押出成型等により行われるため、押出圧力の軽減のためには、粉末が混入された樹脂材料の硬さ(粘度)が大きくなりすぎないようにする必要がある。しかし、一般に樹脂材料に導電粉末等を混入させた場合には、樹脂材料が硬くなる傾向にある。
そこで、本実施形態では、粉末の各粒子を所定の被膜で覆った状態で樹脂材料に練り混むことにより、成型前の樹脂材料が硬くなることを抑制している。その被膜材料としては、例えば、粉末が鉄粉である場合には、
FePO4・H2O(リン酸鉄水和物)
などが用いられる。なお、粉末粒子に施す前記被膜は必ずしも必須のものではなく、省略可能である。
また、粉末を混入する樹脂材料に粘度低減のための滑剤を添加して、樹脂材料の成型時の硬さが増大するのを抑制している。滑剤としては、例えば、ステアリン酸等の脂肪酸、ラウリルアルコール等の脂肪アルコール、ステアリン酸アミド等のアミド、エチレングリコールモノステアレート等の脂肪酸エステル、ステアリン酸カルシウム等の金属塩、パラフィンワックス等の炭化水素などが使用可能である。
保護層Pは、樹脂により形成されて絶縁性を有しており、シールドケーブル1の保護等の機能を担っている。
次に、本実施形態に係るシールド層S1のシールド特性の解析結果について説明する。本解析では、図2に示す空間(座標系)中にモデル化したシールドケーブル1aを置いて、シールド層S1のシールド特性の計算機解析を行った。図2では、シールドケーブル1aが、座標(x,y)=(0.2,0.2)を通るz軸に平行な直線に沿って配置されている。なお、図2中のx,y,zの数値の単位は、メートルである。
シールドケーブル1aの構成は、図3に示すように、中心に置かれた導体部3と、それを外囲するシールド層S1とに簡略化されている。シールド層S1は、解析の簡単化のため、均一な抵抗率(半導電性)を有するものとしてモデル化されている。また、シールド層S1の内半径rは2.5mmに設定され、厚さtは0.6mmに設定されている。
図4ないし図7は設定条件を変化させて行った解析の結果を示すグラフであり、図2のx軸上の各点における電界強度を示している。なお、図4ないし図7のグラフにおいて、横軸は図2の空間のx軸に対応しており、縦軸は電界強度に対応している。
本解析では、導体部3にピーク値1Aの正弦波電流(周波数:f[Hz])を流した場合について、FDTD法の電磁界解析ソフト(CRC、MAGNA/TDM)を使用して発生電磁界を時間領域で計算した。なお、境界はすべて完全吸収境界(PML)条件とした。
図4のグラフは、比較対照としてシールド層S1を省略したときの解析結果を示している。図5ないし図7のグラフは、シールド層S1の体積抵抗率ρを104Ωcm,10Ωcm,10-2Ωcmにそれぞれ設定したときの解析結果を示している。なお、図4ないし図7のいずれの解析も、電流周波数は100MHzに設定している。
図8に示す表は、図4ないし図7の解析結果をまとめたものである。この表より、シールド層なしの構成に比して、シールド層S1の体積抵抗率ρが104Ωcm,10Ωcm,10-2Ωcmであるときには、導体中心から距離20Mmの点、及び十分に離れた点(無限遠)において、(距離20mm:−18.50dB,−50.40dB,−74.40dB)、(遠方:−6.70dB,−6.20dB,−6.20dB)のシールド効果がそれぞれ得られている。
なお、上記では、シールド層S1の内から外に漏れる電磁界に対するシールド特性の解析を行ったが、シールド層S1の外から内に進入する電磁界に対するシールド効果についても、上記の解析結果から推認できる。
以上より、本実施形態によれば、導電材料からなる粉体を樹脂基材に混入して半導電性を有するシールド層S1を形成するため、シールド層S1を押出成型等により低コストに容易に形成することができるとともに、シールドケーブル1の屈曲性も維持することができる。その結果、コストアップ及び屈曲性劣化を防止しつつ、電磁シールド特性の向上が図れる。
また、半導電性を有するシールド層を形成するための粉末としてカーボン、銅、アルミニウム及び亜鉛のうちの少なくとも1種の粉末が用いられるため、低コストでかつシールド性能に優れたシールド層S1が形成できる。
また、導電材料からなる粉末粒子が所定の被膜によりコーティングされた状態で樹脂基材中に混入されるため、粉末の混入により硬くなる傾向にある成型前の樹脂材料を柔らかく保つことができ、樹脂材料の押出成型等を容易に行うことができる。
また、粉末が混入される樹脂基材は滑剤が添加されるため、粉末の混入により硬くなる傾向にある成型前の樹脂材料を柔らかく保つことができ、樹脂材料の押出成型等を容易に行うことができる。
また、半導電性を有するシールド層S1と金属シールド層MSとを備える構成であるため、電磁シールド特性のさらなる向上が図れるとともに、金属シールド層SWのみでシールドを行う構成に比して、コストアップ及び屈曲性劣化を防止しつつ、電磁シールド特性の向上が図れる。
また、金属シールド層SWをドレイン線として兼用することができ、その分電線数を削減できる。
また、シールドケーブル1の最外周に設けられた保護層Pにより、シールドケーブル1の確実な保護を図ることができる。
なお、本実施形態では、樹脂基材にカーボン等の粉末を混入して半導電性を有するシールド層S1を形成したが、樹脂基材に、炭素繊維、カーボンナノチューブ及びカーボンナノホーンのうちの少なくとも1種を混入して半導電性を有するシールド層S1を形成してもよい。特に、炭素繊維、カーボンナノチューブは、カーボン粒子に比して長いため、樹脂に混入された際に導電パスを形成しやすく、少量で抵抗値を下げることができる。あるいは、カーボン、銅、アルミニウム及び亜鉛等のうちの少なくとも1種の粉末と、炭素繊維、カーボンナノチューブ及びカーボンナノホーンのうちの少なくとも1種とを混ぜ合わせて樹脂基材に混入して半導電性のシールド層S1を形成してもよい。
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。本実施形態に係るシールケーブル1が上記の第1実施形態に係るシールドケーブル1と実質的に異なる点は、シールド層(磁性シールド層)S2を追加した点のみであり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るシールドケーブル1では、図9に示すように、被覆層Bの構成において磁性を有するシールド層S2が、シールド層S1と保護層Pとの間に追加されている。このシールド層S1は、樹脂基材と、その樹脂基材中に混入された磁性材料からなる粉末(磁性微細物質)とを備えて構成される。磁性材料からなる粉末としては、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、クロム、マンガン及びフェライト等のうちの少なくとも1種の粉末が用いられる。
このシールド層S2がシールド層S1と実質的に異なる点は、導電材料からなる粉末の代わりに磁性材料からなる粉末を樹脂基材中に混入する点と、それに関連する物性の点のみであり、樹脂基材の種類、粉末の粒径、粉末粒子に所定の被膜を設ける点、所定の滑剤を用いる点、押出成型等による点等の他の形成方法の点は同様であり、詳細な説明は省略する。
このように、半導電性を有するシールド層S1と、磁性を有するシールド層S2とを重ね合わせて設けることにより、両シールド層S1,S2の相乗的な作用が働き、想定外のシールド効果が得られることが試験により分かった。
以上のように、本実施形態によれば、シールド層S1等を備えることによる上記第1実施形態とほぼ同様な効果が得られるとともに、半導電性を有するシールド層S1に加えて、磁性を有するシールド層S2が備えられているため、特性の異なる2種類のシールド層S1,S2による相乗効果により、大きな電磁シールド効果を得ることができる。
また、シールド層S2が樹脂基材に磁性材料からなる粉末を混入して構成されるため、シールド層S2を押出成型等により低コストに容易に形成することができるとともに、シールドケーブルの屈曲性も維持することができる。
なお、本実施形態では、シールド層S1,S2の重ね合わせ構造を1層設けたのみであるが、その重ね合わせ構造を2層以上設けてもよい。
<第3実施形態>
図10は、本発明の第3実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。本実施形態に係るシールケーブル1が上記の第2実施形態に係るシールドケーブル1と実質的に異なる点は、磁性を有するシールド層S2を半導電性を有するシールド層S1の内側に設けた点のみであり、製法、シールド性能等の点でほぼ同様である。
よって、本実施形態に係るシールドケーブル1においても、上記第2実施形態に係るシールドケーブル1とほぼ同様な効果が得られる。
<第4実施形態>
図11は、本発明の第4実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。本実施形態に係るシールケーブル1が上記の第1実施形態に係るシールドケーブル1と実質的に異なる点は、シールド層S1の代わりにシールド層S3を設けた点のみであり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るシールドケーブル1では、図9に示すように、図1のシールド層S1の代わりに、半導電性及び磁性の両方を有するシールド層S3が設けられている。このシールド層S3は、樹脂基材と、その樹脂基材中に混入された導電材料からなる第1の粉末(導電性微細物質)と、同様に樹脂基材中に混入された磁性材料からなる第2の粉末(磁性微細物質)とを備えて構成される。第1及び第2の粉末としては、上記第1及び第2実施形態に用いられるものと同様なものが用いられる。シールド層S3の形成方法は、樹脂基材に混入する粉末が異なる点のみであり、上記の第1及び第2実施形態に係るシールド層S1,S2とほぼ同様である。なお、上記のシールド層S1と同様に、カーボン粉末等の代わりに、炭素繊維、カーボンナノチューブ及びカーボンナノホーンのうちの少なくとも1種を樹脂基材に混入するようにしてもよい。

以上により、本実施形態にれば、上記第1及び第2実施形態とほぼ同様な効果が得られるとともに、単一のシールド層S3が半導電性及び磁性の両方を有しているため、単一のシールド層S3により複合的なシールド効果を得ることができ、半導電性を有するシールド層S1と、磁性を有するシールド層S2とを個別に設ける構成に比して、構成及び製造工程の簡略化が図れる。
なお、本実施形態では、導電材料からなる第1の粉末と磁性材料からなる第2の粉末とを樹脂基材に混入してシールド層S3を形成したが、導電性及び磁性の両方を有する材料からなる粉末(微細物質)を樹脂基材に混入してシールド層S3を形成してもよい。この場合に混入する粉末としては、例えば、鉄、ニッケル及びコバルト等のうちの少なくとも1種の粉末が用いられる。
<第5実施形態>
図12は、本発明の第5実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。本実施形態に係るシールケーブル1が上記の第1実施形態に係るシールドケーブル1と実質的に異なる点は、シールド層S1の代わりにシールド層S2を設けた点のみであり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るシールドケーブル1では、図12に示すように、図1のシールド層S1の代わりに、上記第2実施形態に係る磁性を有するシールド層S2と同様のシールド層S2が設けられている。
このように、半導電性を有するシールド層S1の代わりに磁性を有するシールド層S2を設ける構成によっても、有効なシールド効果が得られることが試験により分かっている。
よって、本実施形態においても、磁性材料からなる粉体を樹脂基材に混入して磁性を有するシールド層S2を形成すること等による、コストアップ及び屈曲性劣化を防止しつつ、電磁シールド特性の向上が図れる等の効果が得られる。
<第6実施形態>
図13は、本発明の第6実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。本実施形態に係るシールケーブル1が上記の第1実施形態に係るシールドケーブル1と実質的に異なる点は、保護層Pが省略された点のみであり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るシールドケーブル1では、図13に示すように、図1の構成において保護層Pが省略され、シールド層S1が保護層Pの機能も担っている。なお、シールド層S1は、半導電性を有するものの、その抵抗値は導体に比して十分に小さいため、最外周に設けて外部に露出させ、保護層として兼用することが可能である。
本実施形態では、シールド層S1を保護層としても兼用して、専用の保護層Pを省略したため、シールドケーブル1の構成及び製造工程の簡略化が図れる。
なお、本実施形態では、図1の構成において保護層Pを省略した例を示したが、図9ないし図12等の構成においても、同様に保護層Pを省略し、シールド層S1,S2,S3を保護層として兼用するようにしてもよい。
<第7実施形態>
図14は、本発明の第7実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。本実施形態に係るシールケーブル1が上記の第1実施形態に係るシールドケーブル1と実質的に異なる点は、金属シールド層MSが省略された点のみであり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るシールドケーブル1では、図14に示すように、図1の構成において金属シールド層Pが省略され、複数(ここでは2つ)の電線A1,A2のうちのいずれか1つの電線A1,A2(例えば、電線A1)が、ドレイン線として用いられるようになっている。
このように、金属シールド層MSを省略することにより、シールドケーブル1の構成の簡略化、低コスト化及び屈曲性向上が図れる。
なお、本実施形態では、図1の構成において金属シールド層MSを省略した例を示したが、図9ないし図13等の構成においても、同様に金属シールド層MSを省略してもよい。
<第8実施形態>
図15は、本発明の第8実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。本実施形態に係るシールケーブル1が上記の第1実施形態に係るシールドケーブル1と実質的に異なる点は、金属シールド層MSa,MSbと半導電性のシールド層S1a,S1bとの組み合わせを複数組設けた点のみであり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るシールドケーブル1では、図14に示すように、金属シールド層MSa,SMbと半導電性のシールド層S1a,S1bとの組み合わせが複数組(図15の構成では2組)設けられている。すなわち、金属シールド層MSa,MSbとシールド層S1a,S1bとが交互に2層ずつ設けられている。各金属シールド層MSa,MSbの構成(金属シートと金属編組とのいずれを用いるか、厚み等)は、同一であってもよく、互いに異ならせてもよい。また、各シールド層S1a,S1bの構成(樹脂基材に混入する導電材料の微細物質の種類、厚み等)も、同一であってもよく、互いに異ならせてもよい。
このように、金属シールド層MSa,SMbと半導電性のシールド層S1a,S1bとの組み合わせを複数組設けたため、シールド効果をより向上させることができる。
なお、図15の構成の変形例として、各シールド層S1a,S1bの代わりに、上記の磁性を有するシールド層S2、半導電性及び磁性の両方を有するシールド層S3を用いてよく、種類の異なるシールド層S1,S2,S3を組み合わせてもよい。
<第9実施形態>
図16は、本発明の第9実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。本実施形態に係るシールケーブル1が上記の第8実施形態に係るシールドケーブル1と実質的に異なる点は、金属シールド層MSa〜MScと半導電性のシールド層S1a〜S1cとの組み合わせの数を3組に増加させた点と、内包する電線A1を1つに減らした点のみであり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。実施形態に係るシールドケーブル1は、同軸ケーブルとして使用可能である。
本実施形態においても変形例として、各シールド層S1a〜S1cの代わりに、上記の磁性を有するシールド層S2、半導電性及び磁性の両方を有するシールド層S3を用いてよく、種類の異なるシールド層S1,S2,S3を組み合わせてもよい。例えば、図16の構成において、中間のシールド層S1bを磁性を有するシールド層S2に変更して、半導電性を有するシールド層S1a,S1cと磁性を有するシールド層S2とを組み合わせてもよい。
<第10実施形態>
図17は、本発明の第10実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。図17に示す構成において上記の第1実施形態に係るシールドケーブル1の構成部分と対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るシールドケーブル1では、図17に示すように、被覆層B内にツイストペアケーブルを構成する電線A1,A2が4組内包されている。各組の電線A1,A2は、ドレイン線Dと共に、金属シートMTによって各組ごとに個別に包まれている。金属シートMTとしては、例えばアルミニウム等の金属箔とPET等の樹脂シートとが貼り合わされて構成される場合と、前記金属箔のみで構成される場合とがある。
そして、金属シールド層MTでそれぞれ包まれた4組の電線A1,A2は、複数の信号伝達用(又は電源供給用)の電線Cとともに、被覆層Bによって一括して包まれている。
被覆層Bは、内側から順に、2層の金属シールド層MSa,MSb、半導電性のシールド層S1及び保護層Pを備えている。内側の金属シールド層MSaは、例えば金属シートにより構成され、外側の金属シールドMSbは、例えば金属編組により構成される。このようなシールドケーブル1の外径は例えば6mm程度に設定される。
本実施形態においても、被覆層Bに半導電性のシールド層S1を組み込むことによる上記の第1実施形態と同様な効果が得られる。
なお、上記図17に示す構成の変形例として、シールド層S1の代わりに、上記のシールド層S2,S3を備えるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。 図1のシールドケーブルに係るシールド層のシールド特性についての解析の説明図である。 図1のシールドケーブルに係るシールド層のシールド特性についての解析の説明図である。 比較対照であるシールド層がない場合の解析結果を示すグラフである。 第1の例に係る解析結果を示すグラフである。 第2の例に係る解析結果を示すグラフである。 第3の例に係る解析結果を示すグラフである。 解析結果を表にまとめた図である。 本発明の第2実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第7実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第8実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第9実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第10実施形態に係るシールドケーブルの構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1,1a シールドケーブル
3 導体部
5 被覆層
A1,A2 電線
B 被覆層
C 電線
D ドレイン線
MS,MSa〜MSc 金属シールド層
MT 金属シート
P 保護層
S1,S1a〜S1c,S2,S3 シールド層

Claims (13)

  1. 導電性を有する導電部と、
    半導電性を有し、前記導電部を覆う半導電性シールド層と、
    を備え、
    前記半導電性シールド層は、
    樹脂基材と、その樹脂基材中に混入され、導電材料からなる導電性微細物質とを備え、
    前記導電性微細物質は鉄粉であり、その鉄粉はリン酸鉄水和物からなる被膜によりコーティングされた状態で前記樹脂基材中に混入されていることを特徴とするシールドケーブル。
  2. 請求項1に記載のシールドケーブルにおいて、
    前記導電部の外側であって前記半導電性シールド層の内側又は外側に設けられ、磁性を有する磁性シールド層をさらに備えることを特徴とするシールドケーブル。
  3. 請求項2に記載のシールドケーブルにおいて、
    前記磁性シールド層は、
    樹脂基材と、その樹脂基材中に混入され、磁性材料からなる磁性微細物質とを備えていることを特徴とするシールドケーブル。
  4. 導電性を有する導電部と、
    半導電性及び磁性を有し、前記導電部を覆うシールド層と、
    を備え、
    前記シールド層は、
    樹脂基材と、その樹脂基材中に混入された導電性及び磁性の両方を有する材料からなる微細物質とを備え、
    前記微細物質は鉄粉であり、その鉄粉はリン酸鉄水和物からなる被膜によりコーティングされた状態で前記樹脂基材中に混入されていることを特徴とするシールドケーブル。
  5. 請求項3に記載のシールドケーブルにおいて、
    前記磁性微細物質として、鉄、ニッケル、コバルト、クロム、マンガン及びフェライトのうちの少なくとも1種の粉末が用いられることを特徴とするシールドケーブル。
  6. 請求項4に記載のシールドケーブルにおいて、
    前記微細物質として、更に、ニッケル及びコバルトのうちの少なくとも1種の粉末が用いられることを特徴とするシールドケーブル。
  7. 導電性を有する導電部と、
    樹脂基材中に磁性材料からなる微細物質が混入されて形成され、前記導電部を覆うシールド層と、
    を備え、
    前記微細物質は鉄粉であり、その鉄粉はリン酸鉄水和物からなる被膜によりコーティングされた状態で前記樹脂基材中に混入されていることを特徴とするシールドケーブル。
  8. 請求項3に記載のシールドケーブルにおいて、
    前記磁性微細物質は鉄粉であり、その鉄粉はリン酸鉄水和物からなる所定の被膜によりコーティングされた状態で前記樹脂基材中に混入されていることを特徴とするシールドケーブル。
  9. 請求項1、3ないし8のうちのいずれかに記載のシールドケーブルにおいて、
    前記樹脂基材は、滑剤が添加された状態で成型されることを特徴とするシールドケーブル。
  10. 請求項1または2に記載のシールドケーブルにおいて、
    前記導電部の外側であって、前記半導電性シールド層の内側又は外側に設けられ、金属シート又は金属編組により構成された金属シールド層をさらに備えることを特徴とするシールドケーブル。
  11. 請求項2または3に記載のシールドケーブルにおいて、
    前記導電部の外側であって、前記磁性シールド層の内側又は外側に設けられ、金属シート又は金属編組により構成された金属シールド層をさらに備えることを特徴とするシールドケーブル。
  12. 請求項4または7に記載のシールドケーブルにおいて、
    前記導電部の外側であって、前記シールド層の内側又は外側に設けられ、金属シート又は金属編組により構成された金属シールド層をさらに備えることを特徴とするシールドケーブル。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載のシールドケーブルにおいて、
    前記シールドケーブルの最外周に設けられる保護層をさらに備えることを特徴とするシールドケーブル。
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