JP4802214B2 - 燃料取替システム - Google Patents

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Description

本発明は、原子炉施設あるいは再処理施設で燃料棒の挿入または引き出しを行う燃料取替システムに関する。
従来より燃料取替システムは、地震が発生した時に、燃料取替システムが転倒すること、および燃料取替システムの車輪が脱輪することを防止するための構造を有している。例えば、燃料取替システムは、地震が発生した時に、爪状の形状を有した部品をレールに当接させることにより、燃料取替システムが転倒することおよび脱輪することを防止する構造を有している(例えば特許文献1および特許文献2参照)。
特開昭62−71894号公報 特許第3456900号公報
ところで、近年、発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針が改定された。このため、今後新規に設置する燃料取替システムだけでなく、既に設置されている既設の燃料取替システムについても、この改定された耐震設計審査指針を満足させる必要がある。
しかしながら、既設の燃料取替システムは、改定される前の耐震設計審査指針に基づいて設計されているため、既設の燃料取替システムは、改定された耐震設計審査指針を十分に満足することができない場合がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、既設の燃料取替システムについても、改定された耐震設計審査指針を満足することができる燃料取替システムを提供することを目的とする。
本発明は、原子炉用の燃料の挿入または引き出しを行う燃料取替システムにおいて、原子炉用の燃料が収納されたプールの床面上に設置されたブリッジ用レール上を走行する車輪を有するブリッジと、このブリッジのブリッジ用レールと直交する方向に設けられたトロリ用レールと、このトロリ用レール上を走行する車輪を有するトロリと、このトロリに設けられて燃料の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、を備え、ブリッジ脚部の側面にブリッジ側緩衝部材を設け、プール床面上にブリッジ用レールと平行にガイドプレートを固定し、このガイドプレートのブリッジ側緩衝部材に対向する位置にブリッジ側緩衝部材に当接可能な床側緩衝部材を設けたことを特徴とする燃料取替システムである。
本発明は、ブリッジ側緩衝部材は、樹脂、ゴム、ばね、オイルダンパのうちいずれかからなり、床側緩衝部材は、樹脂、ゴム、ばね、オイルダンパのうちいずれかからなることを特徴とする燃料取替システムである。
本発明は、ブリッジ側緩衝部材は、ブリッジ脚部の両側面にそれぞれ設けられ、ガイドプレートおよび床側緩衝部材は、ブリッジ脚部の両側方にそれぞれ設けられることを特徴とする燃料取替システムである。
本発明のガイドプレートは、ブリッジ側緩衝部材の側方に位置するガイドプレート側部と、ガイドプレート側部からブリッジ側緩衝部材の上方へ延びるガイドプレート上部とを有する断面L字形状をなし、床側緩衝部材は、ガイドプレート側部に設けられた床側緩衝部材側部とガイドプレート上部に設けられた床側緩衝部材上部とを有していることを特徴とする燃料取替システムである。
本発明は、トロリは車輪を保持するトロリ脚部の側面にトロリ側緩衝部材を設け、このトロリ側緩衝部材に対向する位置にブリッジ上面のトロリ用レールと平行にフレームを設けたことを特徴とする燃料取替システムである。
本発明は、ブリッジ脚部に保持されるブリッジ車輪は、ブリッジ用レールの幅よりも広い幅を有することを特徴とする燃料取替システムである。
本発明は、ブリッジ脚部に保持されるブリッジ車輪のシャフトは、ブリッジの車輪用オイルダンパおよびブリッジの車輪用ばねを介して保持されることを特徴とする燃料取替システムである。
本発明は、原子炉用の燃料の挿入または引き出しを行う燃料取替システムにおいて、原子炉用の燃料が収納されたプールの床面上に設置されたブリッジ用レール上を走行する車輪を有するブリッジと、このブリッジのブリッジ用レールと直交する方向に設けられたトロリ用レールと、このトロリ用レール上を走行する車輪を有するトロリと、このトロリに設けられて燃料の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、を備え、プール床面上にブリッジ用レールと平行にガイドプレートを固定し、ブリッジ脚部の側面にブリッジ側緩衝部材を設けるか、または、ガイドプレートに床側緩衝部材を設けることを特徴とする燃料取替システムである。
本発明は、原子炉用の燃料の挿入または引き出しを行う燃料取替システムにおいて、原子炉用の燃料が収納されたプールの床面上に設置されたブリッジ用レール上を走行する車輪を有するブリッジと、このブリッジのブリッジ用レールと直交する方向に設けられたトロリ用レールと、このトロリ用レール上を走行する車輪を有するトロリと、このトロリに設けられて燃料の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、を備え、ブリッジ脚部の下面にブリッジ用レールの側面に沿った形状の爪を設け、この爪は、ブリッジ脚部の下面に対して爪固定ボルトにより取付け、この爪とブリッジ脚部との間に爪固定ボルトの引抜力を低減する爪固定用ばねが設けられることを特徴とする燃料取替システムである。
本発明によれば、地震が発生した場合、ブリッジ脚部に設けられたブリッジ側緩衝部材と、床上面に設けられた床側緩衝部材とが当接して、ブリッジの少なくとも水平方向荷重を吸収することができる。このため、ブリッジの水平方向荷重を吸収しながら、ブリッジを床上面に設けられたガイドプレートにより保持することができる。このことにより、ブリッジが脱輪したり転倒したりすることを防止することができる。
また、本発明によれば、地震が発生した場合、ブリッジ脚部に設けられたブリッジ側緩衝部材と、床上面に設けられたガイドプレートとが当接して、ブリッジの少なくとも水平方向荷重を吸収することができる。このため、ブリッジの水平方向荷重を吸収しながら、ブリッジを床上面に設けられたガイドプレートにより保持することができる。このことにより、ブリッジが脱輪したり転倒したりすることを防止することができる。
また、本発明によれば、地震が発生した場合、ブリッジ脚部下面に設けられた爪がブリッジ用レール側面を当接し、爪とブリッジ脚部との間に設けられた爪固定ボルト用ばねにより、水平方向荷重および垂直方向荷重を吸収することができる。このため、ブリッジの水平方向荷重および垂直方向荷重を吸収しながら、爪固定ボルトの引抜力を低減し、ブリッジをブリッジ用レール上に保持することができる。このことにより、ブリッジが脱輪したり転倒したりすることを防止することができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1乃至図3は、原子炉施設に設置した本発明による燃料取替システムの第1の実施の形態を示す図である。このうち図1(a)、(b)は、燃料取替システムの外形図であり、図2は、燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図であり、図3は、燃料取替システムのトロリ脚部の詳細構造を示す図である。
まず、図1により、燃料取替システムの全体構成について説明する。図1に示すように、燃料取替システムは、原子炉施設などで燃料棒の挿入または引き出しを行うためのものである。このうち、図1(a)は、燃料取替システムの外形を示す平面図であり、図1(b)は、燃料取替システムの外形を示す正面図である。
図1(a)、(b)に示すように、燃料取替システム1は、燃料が収納された原子炉プール13の床11上面のブリッジ用レール6上を走行するブリッジ車輪7(図2参照)を含むブリッジ3と、ブリッジ用レール6に対して直交するようにブリッジ3上面に設けられたトロリ用レール5と、トロリ用レール5上を走行するトロリ車輪14(図3参照)を含むトロリ2とを備えている。また、トロリ2には、燃料棒の挿入または引き出し操作を行うつかみ具4が設けられている。このうち、ブリッジ3は、2本のブリッジ用レール6上にそれぞれ配置される複数のブリッジ脚部15を含んでいる。
また、図1に示すように、燃料取替システム1は原子炉プール13に収納されている任意の燃料棒を挿入または引き出しするため、原子炉プール13の上方を覆うように設置されている。
次に、ブリッジ用レール6の取付構造について述べる。図2に示すように、床11にはT形鋼9が埋設され、このT形鋼9は、床11に埋め込まれた埋め込みアンカ10に対してアンカボルト(図示しない)で固定されている。T形鋼9には、レールクリップ8を介してクリップボルト12によりブリッジ用レール6が固定されている。このため、ブリッジ用レール6は、床11に対して堅固に固定される。
また、ブリッジ3はブリッジ脚部15を含み、このブリッジ脚部15の側面に台座23が設けられ、台座23に樹脂製のブリッジ側緩衝部材20が溶着されている。
また、床11上面に、ブリッジ用レール6の長手方向にわたってブリッジ用レール6と平行にガイドプレート21が設けられ、このガイドプレート21は、アンカボルト24により床11に固定されている。また、ガイドプレート21のうち、ブリッジ側緩衝部材20に対向する位置に、ブリッジ側緩衝部材に当接可能な樹脂製の床側緩衝部材22が溶着されている。
ガイドプレート21は、ブリッジ側緩衝部材20の側方に位置するガイドプレート側部21aを有し、このガイドプレート側部21a上面に、ガイドプレート側部21aからブリッジ側緩衝部材20の上方へ延びるガイドプレート上部21bが、溶接により固定されている。このため、ガイドプレート側部21aとガイドプレート上部21bを有するガイドプレート21は、L字形状の断面を有している。なお、ガイドプレート上部21bは、ガイドプレート側部21a上面にボルト(図示しない)により固定されていても良い。
また、ガイドプレート側部21aには床側緩衝部材側部22aが溶着され、ガイドプレート上部21bには床側緩衝部材上部22bが溶着されている。この場合、床側緩衝部材側部22aと床側緩衝部材上部22bは床側緩衝部材22を構成し、床側緩衝部材22の断面はL字形状となっている。
また、トロリ2は、2本のトロリ用レール5上にそれぞれ配置され、トロリ車輪14を保持する複数のトロリ脚部16を含んでいる(図3参照)。なお、トロリ車輪14は、トロリ用レール5の幅よりも広い幅を有している。
次に、トロリ用レール5の取付構造について述べる。図3に示すように、ブリッジ3上面にT形鋼41が固定されている。T形鋼41に、レールクリップ40を介してクリップボルト42によりトロリ用レール5が固定されている。このことにより、トロリ用レール5は、ブリッジ3上面に対して堅固に固定される。この場合、トロリ用レール5は、ブリッジ用レール6に対して直交する方向に配置されている。
また、上述のようにトロリ2はトロリ脚部16を含み、このトロリ脚部16の両側面に台座45がそれぞれ設けられ、各台座45にトロリ側緩衝部材43が溶着されている。
また、ブリッジ3上面であって、トロリ脚部16の両側方に、トロリ用レール5の長手方向にわたってトロリ用レール5と平行にフレーム44がそれぞれ設けられている。
ところで、トロリ2が地震が発生したときに生じる垂直方向荷重を受けた場合、トロリ側緩衝部材43とフレーム44とが当接して、トロリ2が垂直方向へ変位することを防止するために、トロリ側緩衝部材43とフレーム44とのギャップは比較的小さく設定されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
はじめに、燃料取替システム1を用いることにより原子炉プール13へ燃料棒の挿入または引き出しを行う方法について説明する。まず、図1(a)、(b)に示すように、燃料取替システム1のブリッジ用レール6上に沿ってブリッジ3のブリッジ車輪7(図2参照)を回転駆動させることにより、ブリッジ用レール6上においてブリッジ3を走行させる。ブリッジ3が所定の位置に到達した後、ブリッジ3を停止させる。
次に、ブリッジ用レール6と直交するトロリ用レール5上に沿って、トロリ2のトロリ車輪14(図3参照)を回転駆動させることにより、トロリ用レール5上においてトロリ2を走行させる。トロリ2が所定の位置に到達した後、トロリ2を停止させる。
このことにより、トロリ2に設けられたつかみ具4を、原子炉プール13内に複数収納されている任意の燃料棒の上方位置に配置させることができる。その後、つかみ具4を用いて原子炉プール13内へ燃料棒の挿入または引き出しを行う。
次に、図2に示すように、ブリッジ3のブリッジ脚部15に設けられたブリッジ側緩衝部材20および床11上面に設けられた床側緩衝部材22の作用について説明する。
地震が発生した場合、燃料取替システム1のブリッジ3は水平方向荷重および垂直方向荷重を受ける。水平方向荷重を受けたブリッジ3は水平方向に変位する。このとき、ブリッジ3のブリッジ脚部15に設けられたブリッジ側緩衝部材20もブリッジ3とともに水平方向に変位し、ブリッジ3側のブリッジ側緩衝部材20と、床11側の床側緩衝部材側部22aとが当接する。
この場合、ブリッジ側緩衝部材20と床側緩衝部材側部22aとが当接すると、ブリッジ3が受ける水平方向荷重は、樹脂製のブリッジ側緩衝部材20と、樹脂製の床側緩衝部材側部22aとにより吸収される。このため、ブリッジ3からガイドプレート側部21a、およびアンカボルト24を介して床11側に伝達される水平方向荷重が低減される。また、水平方向荷重を受けたブリッジ3がこれ以上水平方向に変位することなく、ガイドプレート側部21aにより保持される。
他方、地震により垂直方向荷重を受けたブリッジ3は垂直方向に変位する。このとき、ブリッジ3のブリッジ脚部15に設けられたブリッジ側緩衝部材20もブリッジ3とともに垂直方向に変位し、ブリッジ3側のブリッジ側緩衝部材20と、床11側の床側緩衝部材上部22bとが当接する。
この場合、ブリッジ側緩衝部材20と床側緩衝部材上部22bとが当接すると、ブリッジ3が受ける垂直方向荷重は、樹脂製のブリッジ側緩衝部材20と、樹脂製の床側緩衝部材上部22bとにより吸収される。このため、ブリッジ3からガイドプレート上部21b、ガイドプレート側部21a、およびアンカボルト24を介して床11側に伝達される垂直方向荷重が低減される。また、垂直方向荷重を受けたブリッジ3がこれ以上垂直方向に変位することなく、ガイドプレート上部21bにより保持される。
次に、図3に示すように、トロリ2のトロリ脚部16に設けられたトロリ側緩衝部材43の作用について説明する。
地震が発生した場合、燃料取替システム1のトロリ2は水平方向荷重および垂直方向荷重を受ける。水平方向荷重を受けたトロリ2は水平方向に変位する。このとき、トロリ2のトロリ脚部16に設けられたトロリ側緩衝部材43もトロリ2とともに水平方向に変位し、トロリ2側のトロリ側緩衝部材43と、ブリッジ3側のフレーム44とが当接する。
この場合、トロリ側緩衝部材43とフレーム44とが当接すると、トロリ2が受ける水平方向荷重は、複数のトロリ脚部16の両側面に各々設けられている樹脂製のトロリ側緩衝部材43により吸収される。このため、トロリ2からフレーム44を介してブリッジ3側に伝達される水平方向荷重が低減される。また、水平方向荷重を受けたトロリ2がこれ以上水平方向に変位することなく、フレーム44により保持される。
また、トロリ側緩衝部材43とフレーム44とのギャップは比較的小さくなるように設定されているため、トロリ2が水平方向荷重を受けてトロリ側緩衝部材43が水平方向に変位した場合、直ちにトロリ側緩衝部材43とフレーム44とが当接することができる。
ところで、トロリ側緩衝部材43がフレーム44に強く押し付けられると、トロリ側緩衝部材43とフレーム44との間で、地震による垂直方向荷重に対向する摩擦力が生じる。このため、垂直方向荷重を受けたトロリ2がブリッジ3に対して垂直方向に変位することなく、フレーム44によりトロリ2を垂直方向に保持することができる。
このように、本実施の形態によれば、地震が発生した場合に燃料取替システム1のブリッジ3が受ける水平方向荷重および垂直方向荷重を、ブリッジ3側のブリッジ側緩衝部材20と、床11側の床側緩衝部材側部22aと床側緩衝部材上部22bとからなる床側緩衝部材22とによって吸収することができる。また、ブリッジ3を床11上面に設けられたガイドプレート側部21aおよびガイドプレート上部21bにより確実に保持することができる。また、燃料取替システム1のトロリ2が受ける水平方向荷重および垂直方向荷重を、トロリ2側のトロリ側緩衝部材43によって吸収することができる。また、トロリ2をブリッジ3上面に設けられたフレーム44により確実に保持することができる。このことにより、ブリッジ3がブリッジ用レール6から脱輪したり転倒したりすることを防止することができ、かつトロリ2がトロリ用レール5から脱輪したり転倒したりすることを防止することができる。
第2の実施の形態
次に、図4および図5により、本発明による燃料取替システムの第2の実施の形態について説明する。ここで、図4は、燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図であり、図5は、燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図である。なお、図4および図5において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4に示す第2の実施の形態は、ブリッジ側緩衝部材20および床側緩衝部材22を樹脂で構成する代わりに、ばねにより構成したものであり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
図4に示すように、本実施の形態による燃料取替システム1において、ブリッジ側緩衝部材20(図2参照)は、ブリッジ側ばね25からなっている。また、床側緩衝部材22(図2参照)は、床側ばね26からなっている。このうち、床側ばね26は、ガイドプレート側部21aに溶着された床側ばね側部26aと、ガイドプレート上部21bに溶着された床側ばね上部26bとを有している。
本実施の形態によれば、地震が発生した場合、図4に示すように、燃料取替システム1のブリッジ3が受ける水平方向荷重は、ブリッジ3側のブリッジ側ばね25と、床11側の床側ばね側部26aとにより吸収される。このため、ブリッジ3からガイドプレート側部21a、およびアンカボルト24を介して床11側に伝達される水平方向荷重が低減される。また、水平方向荷重を受けたブリッジ3がこれ以上水平方向に変位することなく、ガイドプレート側部21aにより保持される。
他方、燃料取替システム1のブリッジ3が受ける垂直方向荷重は、ブリッジ3側のブリッジ側ばね25と、床11側の床側ばね上部26bとにより吸収される。このため、ブリッジ3からガイドプレート上部21b、ガイドプレート側部21a、およびアンカボルト24を介して床11側に伝達される垂直方向荷重が低減される。また、垂直方向荷重を受けたブリッジ3がこれ以上垂直方向に変位することなく、ガイドプレート上部21bにより保持される。
このように、本実施の形態によれば、地震が発生した場合に燃料取替システム1のブリッジ3が受ける水平方向荷重および垂直方向荷重を、ブリッジ3側のブリッジ側ばね25と、床11側の床側ばね側部26aと床側ばね上部26bとからなる床側ばね26とによって吸収することができる。また、ブリッジ3を床11上面に設けられたガイドプレート側部21aおよびガイドプレート上部21bにより確実に保持することができる。このことにより、ブリッジ3がブリッジ用レール6から脱輪したり転倒したりすることを防止することができる。
なお、図5に示すように、ブリッジ側緩衝部材20(図2参照)を、ブリッジ側ばね25により構成する代わりにブリッジ側オイルダンパ27を用いて構成し、床側緩衝部材22(図2参照)を、床側ばね26により構成する代わりに床側オイルダンパ28を用いて構成しても良い。この場合、床側オイルダンパ28は、ガイドプレート側部21aに溶着された床側オイルダンパ側部28aと、ガイドプレート上部21bに溶着された床側オイルダンパ上部28bとからなっている。
さらに、ブリッジ側緩衝部材20を、ブリッジ側ばね25により構成する代わりにゴム(図示しない)を用いて構成し、床側緩衝部材を、床側ばね26により構成する代わりにゴム(図示しない)を用いて構成しても良い。
第3の実施の形態
次に、図6により、本発明による燃料取替システムの第3の実施の形態について説明する。ここで、図6は、燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図である。なお、図6において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示す第3の実施の形態は、ブリッジ側緩衝部材20をブリッジ脚部15両側面に設け、ガイドプレート21、および床側緩衝部材20をブリッジ脚部15両側方にそれぞれ設けたものであり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
図6に示すように、ブリッジ3はブリッジ脚部15を含み、このブリッジ脚部15の両側面に台座23がそれぞれ設けられ、各台座23にブリッジ側緩衝部材20が溶着されている。
また、床11上面であって、ブリッジ脚部15の両側方に、ブリッジ用レール6の長手方向にわたってブリッジ用レール6と平行にガイドプレート21がそれぞれ設けられ、このガイドプレート21は、アンカボルト24により床11に固定されている。また、ガイドプレート21のうち、ブリッジ側緩衝部材20に対向する位置に、ブリッジ側緩衝部材に当接可能な樹脂製の床側緩衝部材22が溶着されている。
ガイドプレート21は、ブリッジ側緩衝部材20の両側方に位置するガイドプレート側部21aをそれぞれ有し、このガイドプレート側部21a上面に、ガイドプレート側部21aからブリッジ側緩衝部材20の上方へ延びるガイドプレート上部21bが、それぞれ溶接により固定されている。このため、ガイドプレート側部21aとガイドプレート上部21bを有するガイドプレート21は、それぞれL字形状の断面を有している。
また、ガイドプレート側部21aには床側緩衝部材22がそれぞれ溶着され、ガイドプレート上部21bには床側緩衝部材上部22bがそれぞれ溶着されている。この場合、床側緩衝部材側部22aと床側緩衝部材上部22bは床側緩衝部材22を構成し、床側緩衝部材22の断面はL字形状となっている。
本実施の形態によれば、地震が発生した場合、図6に示すように、燃料取替システム1のブリッジ3が受ける水平方向荷重は、複数のブリッジ脚部15の両側面に各々設けられている樹脂製のブリッジ側緩衝部材20、および床11側であって、複数のブリッジ脚部15の両側方に各々設けられている樹脂製の床側緩衝部材側部22aにより吸収される。
このことにより、比較的大きな水平方向荷重を吸収することができる。このため、ブリッジ3からガイドプレート側部21a、およびアンカボルト24を介して床11側に伝達される水平方向荷重が低減される。また、水平方向荷重を受けたブリッジ3がこれ以上水平方向に変位することなく、ガイドプレート側部21aにより保持される。
他方、燃料取替システム1のブリッジ3が受ける垂直方向荷重は、複数のブリッジ脚部15の両側面に各々設けられている樹脂製のブリッジ側緩衝部材20、および床11側であって、複数のブリッジ脚部15の両側方に各々設けられている樹脂製の床側緩衝部材上部22bにより吸収される。このことにより、比較的大きな垂直方向荷重を吸収することができる。このため、ブリッジ3からガイドプレート上部21b、ガイドプレート側部21a、およびアンカボルト24を介して床11側に伝達される垂直方向荷重が低減される。また、垂直方向荷重を受けたブリッジ3がこれ以上垂直方向に変位することなく、ガイドプレート上部21bにより保持される。
このように、本実施の形態によれば、地震が発生した場合に燃料取替システム1のブリッジ3が受ける水平方向荷重および垂直方向荷重を、複数のブリッジ脚部15の両側面に各々設けられているブリッジ3側のブリッジ側緩衝部材20と、複数のブリッジ脚部15の両側方に各々設けられている床11側の床側緩衝部材22とによって吸収することができる。また、ブリッジ3を床11上面に設けられたガイドプレート側部21aおよびガイドプレート上部21bにより確実に保持することができる。このことにより、ブリッジ3がブリッジ用レール6から脱輪したり転倒したりすることを防止することができる。
第4の実施の形態
次に、図7により、本発明による燃料取替システムの第4の実施の形態について説明する。ここで、図7は、燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図である。なお、図7において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示す第4の実施の形態は、床側緩衝部材21を設けることなく、ブリッジ側緩衝部材20をブリッジ脚部15側面に設けたものであり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
図7に示すように、ブリッジ3はブリッジ脚部15を含み、このブリッジ脚部15の側面に台座23が設けられ、台座23に樹脂製のブリッジ側緩衝部材20が溶着されている。
また、床11上面に、ブリッジ用レール6の長手方向にわたってブリッジ用レール6に平行にガイドプレート21が設けられ、このガイドプレート21は、アンカボルト24により床11に固定されている。また、ガイドプレート21は、ブリッジ側緩衝部材20の側方に位置するガイドプレート側部21aからなっている。
ところで、ブリッジ3が地震が発生したときに生じる垂直方向荷重を受けた場合、ブリッジ側緩衝部材20とガイドプレート側部21aとが当接して、ブリッジ3が垂直方向へ変位することを防止するために、ブリッジ側緩衝部材20とガイドプレート側部21aとのギャップは比較的小さく設定されている。
本実施の形態によれば、地震が発生した場合、図7に示すように、燃料取替システム1のブリッジ3は水平方向荷重および垂直方向荷重を受ける。水平方向荷重を受けたブリッジ3は水平方向に変位する。このとき、ブリッジ3のブリッジ脚部15に設けられたブリッジ側緩衝部材20もブリッジ3とともに水平方向に変位し、ブリッジ3側のブリッジ側緩衝部材20と、床11側のガイドプレート側部21aとが当接する。
この場合、ブリッジ側緩衝部材20とガイドプレート側部21aとが当接すると、ブリッジ3が受ける水平方向荷重は、樹脂製のブリッジ側緩衝部材20により吸収される。このため、ブリッジ3からガイドプレート側部21a、およびアンカボルト24を介して床11側に伝達される水平方向荷重が低減される。また、水平方向荷重を受けたブリッジ3がこれ以上水平方向に変位することなく、ガイドプレート側部21aにより保持される。
また、ブリッジ側緩衝部材20とガイドプレート側部21aとのギャップは比較的小さくなるように設定されているため、ブリッジ3が水平方向荷重を受けてブリッジ側緩衝部材20が水平方向に変位した場合、直ちにブリッジ側緩衝部材20とガイドプレート側部21aとが当接することができる。
ところで、ブリッジ側緩衝部材20がガイドプレート側部21aに強く押し付けられると、ブリッジ側緩衝部材20とガイドプレート側部21aとの間で、地震による垂直方向荷重に対向する摩擦力が生じる。このため、垂直方向荷重を受けたブリッジ3が床11に対して垂直方向に変位することなく、ガイドプレート上部21bによりブリッジ3を垂直方向に保持することができる。
このように、本実施の形態によれば、地震が発生した場合に燃料取替システム1が受ける水平方向荷重および垂直方向荷重を、ブリッジ3側のブリッジ側緩衝部材20によって吸収することができる。また、ブリッジ3を床11上面に設けられたガイドプレート側部21aにより確実に保持することができる。このことにより、ブリッジ3が脱輪したり転倒したりすることを防止することができる。
なお、ブリッジ3のブリッジ脚部15の側面にブリッジ側緩衝部材20を設けることなく、ガイドプレート21に床側緩衝部材20(図2参照)を設け、床側緩衝部材20とブリッジ脚部15とのギャップを比較的小さくするように設定しても良い。
第5の実施の形態
次に、図8により、本発明による燃料取替システムの第5の実施の形態について説明する。ここで、図8は、燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図である。なお、図8において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示す第5の実施の形態は、ブリッジ車輪7の幅をブリッジ用レール6の幅よりも広くしたものであり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
図8に示すように、ブリッジ3のブリッジ脚部15に保持されるブリッジ車輪17は、ブリッジ用レール6の幅よりも広い幅を有している。
本実施の形態によれば、地震が発生した場合、図8に示すように、水平方向荷重を受けたブリッジ3は水平方向に変位する。このとき、ブリッジ3のブリッジ脚部15に保持されたブリッジ車輪17もブリッジ3とともに水平方向に変位する。この場合、ブリッジ車輪17はブリッジ用レール6が有する幅よりも広いことにより、ブリッジ車輪17が、ブリッジ用レール6上から外れることがない。このことにより、ブリッジ3がブリッジ用レール6から脱輪したり転倒したりすることを防止することができる。
さらに、地震による垂直方向荷重を受けたブリッジ3が垂直方向に変位することにより、ブリッジ車輪17がブリッジ3とともにブリッジ用レール6上から上方に離れて、その後ブリッジ車輪17がブリッジ3とともにブリッジ用レール6上に着座する場合が考えられる。この場合、ブリッジ車輪17が、ブリッジ用レール6が有する幅よりも広いことにより、ブリッジ車輪17からブリッジ用レール6に伝達される荷重が分散される。このことにより、ブリッジ車輪17がブリッジ用レール6上に着座する際にブリッジ用レール6が損傷することを防止することができる。
第6の実施の形態
次に、図9により、本発明による燃料取替システムの第6の実施の形態について説明する。ここで、図9は、燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図である。なお、図9において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示す第6の実施の形態は、ブリッジ脚部15の下面に爪30を設け、地震により受ける荷重を吸収するためにばねおよびオイルダンパで構成したものであり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
図9に示すように、ブリッジ3のブリッジ脚部15に保持されるブリッジ車輪7のシャフト33は、ブリッジ脚部15に対してブリッジ車輪用オイルダンパ35とブリッジ車輪用ばね34とを介して保持されている。
また、図9に示すように、ブリッジ3のブリッジ脚部15の下面には、ブリッジ用レール6の側面に当接するようにブリッジ用レール6の側面に沿った形状を有する爪30が設けられている。また、爪30は、ブリッジ脚部15の下面に対して爪固定ボルト36および爪固定ナット31により取り付けられ、爪30とブリッジ脚部15下面との間に爪固定ボルト36の引抜力を低減する爪固定ボルト用ばね32が設けられている。
本実施の形態によれば、地震が発生した場合、図9に示すように、燃料取替システム1のブリッジ3が、水平方向荷重および垂直方向荷重を受ける。水平方向荷重を受けたブリッジ3は水平方向に変位する。このとき、ブリッジ3のブリッジ脚部15下面に設けられた爪30がブリッジ3とともに水平方向に変位し、ブリッジ3側の爪30と、床11側のブリッジ用レール6の側面とが当接する。
この場合、爪30とブリッジ用レール6の側面とが当接すると、爪30をブリッジ脚部15下面に取り付けている爪固定ボルト36にかかる引抜力は、爪固定ボルト用ばね32により吸収される。このため、ブリッジ3から爪固定ボルト36に伝達される引抜力が低減される。また、水平方向荷重を受けたブリッジ3が爪30から引き離されることなく、ブリッジ用レール6上に保持される。
他方、燃料取替システム1のブリッジ3が受ける垂直方向荷重は、ブリッジ車輪用オイルダンパ35とブリッジ車輪用ばね34とにより吸収される。このため、ブリッジ3からブリッジ車輪7を介して床11側に伝達される垂直方向荷重が低減される。また、垂直方向荷重を受けたブリッジ3が垂直方向に変位することなく、ブリッジ用レール6上に保持される。
さらに、地震による垂直方向荷重を受けたブリッジ3が垂直方向に変位することにより、ブリッジ車輪7がブリッジ3とともにブリッジ用レール6上から上方に離れて、その後ブリッジ車輪7がブリッジ3とともにブリッジ用レール6上に着座する場合が考えられる。この場合、ブリッジ3からブリッジ用レール6に伝達される荷重は、ブリッジ車輪7を保持しているブリッジ車輪用オイルダンパ35とブリッジ車輪用ばね34とにより吸収される。このため、ブリッジ車輪7がブリッジ用レール6上に着座する際にブリッジ用レール6が受ける荷重が低減される。
このように、本実施の形態によれば、地震が発生した場合に燃料取替システム1が受ける水平方向荷重および垂直方向荷重を、ブリッジ用レール6の側面に当接する爪30をブリッジ脚部15下面に取り付けるための爪固定ボルト用ばね32により吸収し、また、ブリッジ車輪7のシャフト33を保持するためのブリッジ車輪用オイルダンパ35とブリッジ車輪用ばね34とによって吸収することができる。また、爪30をブリッジ脚部15の下面に取り付ける爪固定ボルト36の引抜力を低減し、ブリッジ3をブリッジ用レール6上に確実に保持することができる。このことにより、ブリッジ3が脱輪したり転倒したりすることを防止することができる。
図1(a)、(b)は、燃料取替システムの外形図。 図2は、本発明の第1の実施の形態における燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図。 図3は、本発明の第1の実施の形態における燃料取替システムのトロリ脚部の詳細構造を示す図。 図4は、本発明の第2の実施の形態における燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図。 図5は、本発明の第2の実施の形態における燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図。 図6は、本発明の第3の実施の形態における燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図。 図7は、本発明の第4の実施の形態における燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図。 図8は、本発明の第5の実施の形態における燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図。 図9は、本発明の第6の実施の形態における燃料取替システムのブリッジ脚部の詳細構造を示す図。
符号の説明
1 燃料取替システム
2 トロリ
3 ブリッジ
4 つかみ具
5 トロリ用レール
6 ブリッジ用レール
7 ブリッジ車輪
8 レールクリップ
9 T形鋼
10 埋め込みアンカ
11 床
12 クリップボルト
13 原子炉プール
14 トロリ車輪
15 ブリッジ脚部
16 トロリ脚部
17 ブリッジ車輪
20 ブリッジ側緩衝部材
21 ガイドプレート
21a ガイドプレート側部
21b ガイドプレート上部
22 床側緩衝部材
22a 床側緩衝部材側部
22b 床側緩衝部材上部
23 台座
24 アンカボルト
25 ブリッジ側ばね
26 床側ばね
26a 床側ばね側部
26b 床側ばね上部
27 ブリッジ側オイルダンパ
28 床側オイルダンパ
28a 床側オイルダンパ側部
28b 床側オイルダンパ上部
30 爪
31 爪固定ナット
32 爪固定ボルト用ばね
33 シャフト
34 ブリッジ車輪用ばね
35 ブリッジ車輪用オイルダンパ
36 爪固定ボルト
40 レールクリップ
41 T形鋼
42 クリップボルト
43 トロリ側緩衝部材
44 フレーム
45 台座

Claims (5)

  1. 原子炉用の燃料の挿入または引き出しを行う燃料取替システムにおいて、
    原子炉用の燃料が収納されたプールの床面上に設置されたブリッジ用レール上を走行する車輪を有するブリッジと、
    このブリッジのブリッジ用レールと直交する方向に設けられたトロリ用レールと、
    このトロリ用レール上を走行する車輪を有するトロリと、
    このトロリに設けられて燃料の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、を備え、
    ブリッジ脚部の側面にブリッジ側緩衝部材を設け、
    プール床面上にブリッジ用レールと平行にガイドプレートを固定し、
    このガイドプレートのブリッジ側緩衝部材に対向する位置にブリッジ側緩衝部材に当接可能な床側緩衝部材を設けたことを特徴とする燃料取替システム。
  2. トロリは車輪を保持するトロリ脚部の側面にトロリ側緩衝部材を設け、
    このトロリ側緩衝部材に対向する位置にブリッジ上面のトロリ用レールと平行にフレームを設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃料取替システム。
  3. ブリッジ脚部に保持される車輪は、ブリッジ用レールの幅よりも広い幅を有すると共に、ブリッジ用レールの上面に沿って平坦な形状の外周面を有し、
    原子炉の通常運転の際、ブリッジ脚部に保持される車輪は、ブリッジの走行方向に垂直な方向において、ブリッジ用レールの両側からはみ出すように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料取替システム。
  4. ブリッジ脚部に保持される車輪のシャフトは、ブリッジの車輪用オイルダンパおよびブリッジの車輪用ばねを介して保持されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃料取替システム。
  5. 原子炉用の燃料の挿入または引き出しを行う燃料取替システムにおいて、
    原子炉用の燃料が収納されたプールの床面上に設置されたブリッジ用レール上を走行する車輪を有するブリッジと、
    このブリッジのブリッジ用レールと直交する方向に設けられたトロリ用レールと、
    このトロリ用レール上を走行する車輪を有するトロリと、
    このトロリに設けられて燃料の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、を備え、
    ブリッジ脚部の下面にブリッジ用レールの側面に沿った形状の爪を設け、
    この爪は、ブリッジ脚部の下面に対して爪固定ボルトにより取付け、
    この爪とブリッジ脚部との間に爪固定ボルトの引抜力を低減する爪固定用ばねが設けられることを特徴とする燃料取替システム。
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