JP5567913B2 - 燃料交換機 - Google Patents

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Description

本発明は、原子炉施設の燃料棒の挿入または引き出しを行う燃料交換機に関する。
従来より燃料交換機は、地震が発生した時に、燃料交換機が転倒すること、および燃料交換機の車輪が脱輪することを防止するための構造を有している。例えば、燃料交換機は、地震が発生した時に、爪状の形状を有した部品をレールに当接させることにより、燃料交換機が転倒することおよび車輪が脱輪することを防止する構造を有している(例えば特許文献1および特許文献2参照)。
また、燃料交換機のブリッジ用レールに沿って設けられたガイドプレートと、ブリッジ脚部に設けられた緩衝部材とを有する燃料交換機が知られている(例えば、特許文献3参照)。このような燃料交換機においては、地震が発生した時、ブリッジ脚部が緩衝部材を介してガイドプレートに支持されるようになっており、ガイドプレートにブリッジ脚部が当接する際の衝撃を緩衝させると共に、燃料交換機が転倒することおよび車輪が脱輪することを防止している。
特開昭62−71894号公報 特許第3456900号公報 特開2009−8670号公報
ところで、近年、原子炉発電施設に関する耐震設計審査指針が改定された。また、兵庫県南部地震や中越沖地震など近年の地震被害の知見から、原子炉施設には耐震性の更なる向上の要求が高まっている。このため、今後新規に設置する燃料交換機だけでなく、既に設置されている既設の燃料交換機についても、この改定された耐震設計審査指針だけでなく、従来の設計用地震動を大幅に超えた地震動レベルでの耐震性能が求められている。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、耐震性能を向上することができる燃料交換機を提供することを目的とする。
本発明は、第1の解決手段として、原子炉用の燃料棒の挿入または引き出しを行う燃料交換機において、原子炉用の燃料棒が収納された原子炉プール周囲の床上に設置されたブリッジ用レールと、前記ブリッジ用レール上を走行するブリッジ車輪と、当該ブリッジ車輪を回転自在に保持するブリッジ脚部とを有するブリッジと、前記ブリッジ上を、前記ブリッジ用レールと直交する方向に走行するトロリと、前記トロリに設けられ、燃料棒の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、前記床上に設けられ、前記ブリッジ脚部の側面に対して離間した受部と、前記床と前記受部との間に連結され、前記ブリッジ脚部と前記ブリッジ用レールとの間において略水平方向の相対変位が生じて、当該ブリッジ脚部の前記側面が当該受部に接した場合に、略水平方向の力を吸収可能な床側水平力吸収部と、を備えたことを特徴とする燃料交換機を提供する。
なお、上述した第1の解決手段において、前記床側水平力吸収部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有しているようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段において、前記床から上方に延びる床側固定部と、前記床側固定部と前記受部との間に連結され、当該受部を前記床に対して略水平方向に相対移動可能にすると共に、当該受部と当該床との間の略垂直方向の間隔を規制する床側水平ガイド部と、を更に備えるようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段において、前記床側水平ガイド部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有しているようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段において、前記床側水平力吸収部は、ダンパを有しているようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段において、前記ブリッジ脚部と前記受部との間に介在され、当該ブリッジ脚部の前記側面に沿って延び、前記受部に対して接触または離間した第1の部分と、当該第1の部分に連結され、当該ブリッジ脚部の上面に沿って延びる第2の部分とを有する支持部と、前記支持部の前記第2の部分と前記ブリッジ脚部との間に連結され、当該ブリッジ脚部と前記ブリッジ用レールとの間において略水平方向の相対変位が生じた場合に、略水平方向の力を吸収可能な脚部側水平力吸収部と、を更に備えるようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段において、前記脚部側水平力吸収部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有しているようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段において、前記支持部の前記第1の部分と前記ブリッジ脚部との間に連結され、当該支持部と当該ブリッジ脚部とを略水平方向に相対移動可能にすると共に、当該支持部の前記第2の部分と当該ブリッジ脚部との間の略垂直方向の間隔を規制する脚部側水平ガイド部を更に備えるようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段において、前記脚部側水平ガイド部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有しているようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段において、前記脚部側水平力吸収部は、ダンパを有しているようにしてもよい。
本発明は、第2の解決手段として、原子炉用の燃料棒の挿入または引き出しを行う燃料交換機において、原子炉用の燃料棒が収納された原子炉プール周囲の床上に設置されたブリッジ用レールと、前記ブリッジ用レール上を走行するブリッジ車輪と、当該ブリッジ車輪を回転自在に保持するブリッジ脚部とを有するブリッジと、前記ブリッジ上を、前記ブリッジ用レールと直交する方向に走行するトロリと、前記トロリに設けられ、燃料棒の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、前記ブリッジ脚部の側方に配置され、前記床から上方に延びる当接面を含む床側固定部と、前記ブリッジ脚部に設けられ、当該ブリッジ脚部の側面に沿って延び、前記床側固定部の前記当接面に対して接触または離間した第1の部分と、当該第1の部分に連結され、当該ブリッジ脚部の上面に沿って延びる第2の部分とを有する支持部と、前記支持部の前記第2の部分と前記ブリッジ脚部との間に連結され、当該ブリッジ脚部と前記ブリッジ用レールとの間において略水平方向の相対変位が生じた場合に、略水平方向の力を吸収可能な脚部側水平力吸収部と、を備えたことを特徴とする燃料交換機を提供する。
なお、上述した第2の解決手段において、前記脚部側水平力吸収部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有しているようにしてもよい。
また、上述した第2の解決手段において、前記支持部の前記第1の部分と前記ブリッジ脚部との間に連結され、当該支持部と当該ブリッジ脚部とを略水平方向に相対移動可能にすると共に、当該支持部の前記第2の部分と当該ブリッジ脚部との間の略垂直方向の間隔を規制する脚部側水平ガイド部を更に備えるようにしてもよい。
また、上述した第2の解決手段において、前記脚部側水平ガイド部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有しているようにしてもよい。
また、上述した第2の解決手段において、前記脚部側水平力吸収部は、ダンパを有しているようにしてもよい。
本発明によれば、燃料交換機の耐震性能を向上することができる。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態における燃料交換機の全体構成を示す上面図。図1(b)は、図1(a)の正面図。 図2は、本発明の第1の実施の形態における燃料交換機のブリッジ脚部周囲の構成を示す断面図。 図3は、本発明の第1の実施の形態における燃料交換機を示す側面図。 図4は、本発明の第1の実施の形態における燃料交換機を示す正面図。 図5は、図2において、略水平方向の変位が生じた状態を示す図。 図6は、本発明の第2の実施の形態における燃料交換機のブリッジ脚部周囲の構成を示す断面図。 図7は、図6において、略水平方向の変位が生じた状態を示す図。 図8は、本発明の第3の実施の形態における燃料交換機のブリッジ脚部周囲の構成を示す断面図。 図9は、本発明の第3の実施の形態における燃料交換機を示す側面図。 図10は、本発明の第3の実施の形態における燃料交換機を示す正面図。 図11は、図8において、略水平方向の変位が生じた状態を示す図。 図12は、本発明の第4の実施の形態における燃料交換機のブリッジ脚部周囲の構成を示す断面図。 図13は、図12において、略水平方向の変位が生じた状態を示す図。 図14は、本発明の第5の実施の形態における燃料交換機のブリッジ脚部周囲の構成を示す断面図。 図15は、図14において、略水平方向の変位が生じた状態を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態における燃料交換機について説明する。ここで、燃料交換機は、原子炉用の燃料の挿入または引き出しを行うためのものである。
第1の実施の形態
まず、図1乃至図5を用いて、本発明の第1の実施の形態における燃料交換機について説明する。
図1(a)、(b)および図2に示すように、燃料交換機1は、原子炉用の燃料が収納された原子炉プール2の周囲の床3上に設置されたブリッジ用レール10と、ブリッジ用レール10上を走行可能なブリッジ20とを備えている。このうち、ブリッジ20は、ブリッジ用レール10上を走行するブリッジ車輪21と、ブリッジ車輪21を回転自在に保持する一対のブリッジ脚部22とを有している。ブリッジ脚部22は、図3に示すように、ブリッジ用レール10の長手方向(ブリッジ20の走行方向)に延びており、各ブリッジ脚部22に2つのブリッジ車輪21が保持されている。また、ブリッジ脚部22は、図2に示すように、矩形状の断面を有している。
図1に示すように、ブリッジ20の上面には、ブリッジ用レール10と直交する方向に延びるトロリ用レール30が設けられ、トロリ用レール30上には、トロリ用レール30上を走行するトロリ車輪31(図3参照)を有するトロリ32が設けられている。また、トロリ32には、燃料棒(図示せず)の挿入または引き出し操作を行うつかみ具33が設けられている。
このような燃料交換機1は、原子炉プール2に収納されている任意の燃料棒を挿入または引き出しするため、原子炉プール2の上方を覆うように設置されている。
図2に示すように、燃料交換機1が設置される床3にはT形鋼11が埋設され、このT形鋼11は、床3に埋め込まれた埋め込みアンカ12に対してアンカボルト(図示しない)で固定されている。T形鋼11には、レールクリップ13を介してクリップボルト14によりブリッジ用レール10が固定されている。このようにして、ブリッジ用レール10は、床3に対して堅固に固定されている。
床3の上方には、ブリッジ脚部22の側面22aに対して離間した受部41が設けられている。この受部41は、略水平な板状の基部41aと、基部41aのブリッジ脚部22側に設けられ、略垂直方向に延び、ブリッジ脚部22の側面22aに離接自在なプレート41bとを有している。なお、ブリッジ脚部22の側面22aと受部41のプレート41bとの間のギャップは、通常運転時に支障がない範囲に設定することが好ましい。また、受部41は、図2、図4、および図5に示すように、ブリッジ脚部22の外側(原子炉プール2とは反対側)に配置され、ブリッジ用レール10の長手方向に略平行に延びている。
床3と受部41の基部41aとの間に、ブリッジ脚部22とブリッジ用レール10との間において略水平方向の相対変位が生じて、ブリッジ脚部22の側面22aが受部41のプレート41bに接した場合に、略水平方向の力(例えば、地震力)を吸収可能な床側水平力吸収部42が連結されている。この床側水平力吸収部42は、略水平な積層構造を有する積層ゴム43からなっている。すなわち、積層ゴム43は、ゴム板と鋼板とを有し、ゴム板と鋼板とが略水平に交互に積層された構造を有している。また、床側水平力吸収部42は、固定板44を介して受部41の基部41aに固定されている。なお、床側水平力吸収部42は、略水平方向の地震力が負荷された場合に、ブリッジ車輪21がブリッジ用レール10から脱輪することを防止可能な程度の略水平方向の弾性係数を有することが好ましい。
上述した受部41と床側水平力吸収部42と固定板44とにより、ブリッジ脚部22を支持するための脚部支持機構40が構成されている。この脚部支持機構40は、図2、図4、および図5に示すように、ブリッジ脚部22の外側に配置されている。なお、このような脚部支持機構40においては、図示しないが、床側水平力吸収部42が、ブリッジ用レール10の長手方向に沿って複数箇所に配置され、すなわち、受部41のプレート41bと床3との間に、複数の床側水平力吸収部42が連結されていることが好ましい。
図3に示すように、ブリッジ脚部22の両端部(ブリッジ20の走行方向の前端部および後端部)に、ブリッジ車輪21がブリッジ用レール10の長手方向に直交する方向に移動することを拘束するガイドローラ50が設けられている。このガイドローラ50により、ブリッジ車輪21がブリッジ用レール10上を案内されて走行するようになっている。各ガイドローラ50は、サポート51を介してブリッジ脚部22の両端部にそれぞれ保持されている。サポート51は、トリガーピン52によりブリッジ脚部22の両端部に取り付けられている。ここで、トリガーピン52は、通常運転時には、ガイドローラ50およびサポート51をブリッジ脚部22の両端部に保持するようになっているが、ブリッジ用レール10の長手方向に直交する略水平方向に所定値以上の力が負荷された場合、ブリッジ脚部22から外れるようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、燃料交換機1の通常運転について説明する。
通常運転時には、図1(a)、(b)に示すように、ブリッジ用レール10上において、ブリッジ車輪21を回転駆動させてブリッジ20を走行させ、ブリッジ20が所望の位置に到達した後、ブリッジ20を停止させる。この間、トリガーピン52はブリッジ脚部22から外れることなく、ガイドローラ50はブリッジ脚部22に保持されている。このことにより、ブリッジ車輪21がガイドローラ50により案内され、受部41のプレート41bがブリッジ脚部22の側面22aに対して離間した状態が維持される。このことにより、ブリッジ20は、ブリッジ用レール10上をスムースに走行することができる。
また、トロリ用レール30上において、トロリ車輪31を回転駆動させてトロリ32を走行させ、トロリ32が所望の位置に到達した後、トロリ32を停止させる。
このようにして、トロリ32に設けられたつかみ具33を、原子炉プール2に複数収納されている燃料棒のうち所望の燃料棒の上方位置に配置させることができる。その後、つかみ具33を用いて燃料棒の挿入または引き出しを行うことができる。
次に、このような燃料交換機1において、地震が発生し、燃料交換機1に、ブリッジ用レール10の長手方向に直交する略水平方向の地震力が負荷される場合について説明する。
この場合、まず、この方向の地震力が所定値以上であると、ガイドローラ50を保持していたトリガーピン52が、ブリッジ脚部22の両端部から外れる。このことにより、ブリッジ車輪21は、ガイドローラ50による拘束力から解放される。
トリガーピン52が外れると、ブリッジ脚部22がブリッジ用レール10に対して、略水平方向(ここでは、図2、図4、および図5において左方向とする)に相対変位する。この場合、一対のブリッジ脚部22のうち一方(図4の左側)のブリッジ脚部22が、原子炉プール2から離れる方向に移動すると共に、他方(図4の右側)のブリッジ脚部22は、原子炉プール2側に移動する。
ブリッジ脚部22が、所定距離、相対変位すると、この一方のブリッジ脚部22の外側方に設けられた受部41のプレート41bに、ブリッジ脚部22の側面22aが当接する。
受部41のプレート41bがブリッジ脚部22の側面22aに当接した後、ブリッジ脚部22がさらに略水平方向に相対変位すると、図5に示すように、積層ゴム43からなる床側水平力吸収部42が略水平方向に弾性変形する。このことにより、略水平方向の地震力を吸収することができる。その後、ブリッジ脚部22は、床側水平力吸収部42の弾性力により、元の方向(図5において右方向)に相対変位する。
この間、このブリッジ脚部22に保持されたブリッジ車輪21は、ブリッジ用レール10上を横滑りするが、ブリッジ車輪21の少なくとも一部は、ブリッジ用レール10に支持されている。このようにして、ブリッジ20の荷重が支持されるようになっている。
なお、略水平方向の地震力が、図2における右方向に負荷される場合には、図4に示す他方(右側)のブリッジ脚部22の外側に設けられた受部41のプレート41bにブリッジ脚部22の側面22aが当接して、この受部41の基部41aと床3との間に連結された床側水平力吸収部42により、略水平方向の地震力を吸収することができる。
このように本実施の形態によれば、地震が発生して、ブリッジ用レール10の長手方向と直交する略水平方向に地震力が負荷された場合、ブリッジ脚部22とブリッジ用レール10との間において略水平方向の相対変位が生じて、受部41のプレート41bにブリッジ脚部22の側面22aが当接し、床側水平力吸収部42により略水平方向の地震力を吸収することができる。このことにより、燃料交換機1に負荷される地震力を低減することができ、耐震性能を向上することができる。
なお、本実施の形態において、略水平方向の地震力が負荷された場合にブリッジ車輪21がブリッジ用レール10から脱輪することを防止するためのストッパー(図示せず)を設けるようにしても良い。このようなストッパーとしては、例えば、床3と受部41との間に設けることが好ましい。
また、本実施の形態においては、床側水平力吸収部42が積層ゴム43からなる例について説明したが、このことに限られることはなく、床側水平力吸収部42を、略水平方向の力を吸収可能に構成されたコイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロック等のバネ要素で構成しても良い。また、床側水平力吸収部42を、オイルダンパ、高粘性流体ダンパ、粘弾性ダンパ、弾塑性ダンパ、摩擦ダンパ、磁気ダンパ、高減衰ゴムなどで構成しても良い。さらには、床側水平力吸収部42を、積層ゴム43または上述したバネ要素に、上述のダンパを併設して構成するようにしても良い。
また、本実施の形態においては、受部41を含む脚部支持機構40が、ブリッジ脚部10の外側(原子炉プール2とは反対側)に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、脚部支持機構40は、ブリッジ用レール10の内側、すなわち原子炉プール2側に配置されるようにしても良い。また、脚部支持機構40は、ブリッジ脚部22の両側に配置されるようにしても良い。この場合、略水平方向の地震力を、ブリッジ脚部22の両側に設けられる床側水平力吸収部42により吸収することができ、耐震性能をより一層向上させることができる。
第2の実施の形態
次に、図6および図7により、本発明の第2の実施の形態における燃料交換機について説明する。
図6および図7に示す第2の実施の形態における燃料交換機において、床側固定部と受部との間に、受部を床に対して略水平方向に相対移動可能にすると共に、受部と床との間の略垂直方向の間隔を規制する床側水平ガイド部が連結されている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図6および図7において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6および図7に示すように、受部41のプレート41bのブリッジ脚部22とは反対側に、床3から上方に延びる床側固定部60が設けられている。この床側固定部60は、床3と一体に形成されていても良く、あるいは、床3と別部品で構成されて床3に固定されていても良い。
床側固定部60と受部41との間に、受部41を床3に対して略水平方向に相対移動可能にすると共に、受部41の基部41aと床3との間の略垂直方向の間隔を規制する床側水平ガイド部61が連結されている。このような床側水平ガイド部61は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有していることが好ましい。このことにより、ブリッジ脚部22の略水平方向の相対変位を吸収することができる。
このように本実施の形態によれば、床側水平ガイド部61により、受部41の基部41aと床3との間の略垂直方向の間隔を規制することができる。このことにより、図7に示すように、床側水平力吸収部42を、略水平方向において弾性変形可能にさせると共に、略垂直方向において変位することを防止することができ、床側水平力吸収部42の破損を防止することができる。
第3の実施の形態
次に、図8乃至図11により、本発明の第3の実施の形態における燃料交換機について説明する。
図8乃至図11に示す第3の実施の形態における燃料交換機において、ブリッジ脚部の側面に沿って伸び、床側固定部に対して接触または離間した第1の部分と、第1の部分に連結され、ブリッジ脚部の上面に沿って延びる第2の部分とを有する支持部が、脚部側水平力吸収部を介してブリッジ脚部に連結されている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図8乃至図11において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、ブリッジ脚部22の外側(原子炉プール2とは反対側)に、床3から上方に延びる当接面70aを含む床側固定部70が設けられている。この床側固定部70は、床3と一体に形成されていても良く、あるいは、床3と別部品で構成されて床3に固定されていても良い。
ブリッジ脚部22には、ブリッジ脚部22の側面22aに沿って略垂直方向に延び、床側固定部70の当接面70aに対して接触または離間した第1の部分72と、この第1の部分72に連結され、ブリッジ脚部22の上面22bに沿って略水平方向に延びる第2の部分73とを有する支持部71が設けられている。なお、図8においては、支持部71の第1の部分72は、床側固定部70の当接面70aに対して離間した状態を示している。この支持部71は、図8、図10、および図11に示すように、略L字状の断面を有し、その第2の部分73がブリッジ脚部22の外側に配置されている。また、支持部71は、図9に示すように、ブリッジ用レール10の長手方向に略平行に延びている。
支持部71の第2の部分73とブリッジ脚部22の上面22bとの間に、ブリッジ脚部22とブリッジ用レール10との間において略水平方向の相対変位が生じた場合に、略水平方向の力を吸収可能な脚部側水平力吸収部74が連結されている。この脚部側水平力吸収部74は、略水平な積層構造を有する積層ゴム75からなっている。なお、脚部側水平力吸収部74は、略水平方向の地震力が負荷された場合に、ブリッジ車輪21がブリッジ用レール10から脱輪することを防止可能な程度の略水平方向の弾性係数を有することが好ましい。
上述した支持部71と脚部側水平力吸収部74とにより、ブリッジ脚部22を支持するための脚部支持機構40が構成されている。なお、このような脚部支持機構40においては、図示しないが、脚部側水平力吸収部74が、ブリッジ用レール10の長手方向に沿って複数箇所に配置され、すなわち、支持部71の第2の部分73とブリッジ脚部22の上面22bとの間に、複数の脚部側水平力吸収部74が連結されていることが好ましい。
このような燃料交換機1において、略水平方向の地震力が負荷されてトリガーピン52(図3参照)が外されると、ブリッジ脚部22がブリッジ用レール10に対して略水平方向に相対変位して、支持部71の第1の部分72が床側固定部70の当接面70aに当接する。その後、ブリッジ脚部22がさらに略水平方向に変位すると、図11に示すように、積層ゴム75からなる脚部側水平力吸収部74が略水平方向に弾性変形する。このことにより、略水平方向の地震力を吸収することができる。
このように本実施の形態によれば、地震が発生して、ブリッジ用レール10の長手方向と直交する略水平方向に地震力が負荷された場合、ブリッジ脚部22とブリッジ用レール10との間において略水平方向の相対変位が生じて、支持部71の第1の部分72が床側固定部70の当接面70aに当接し、脚部側水平力吸収部74により略水平方向の地震力を吸収することができる。このことにより、燃料交換機1に負荷される地震力を低減することができ、耐震性能を向上することができる。
なお、本実施の形態において、略水平方向の地震力が負荷された場合にブリッジ車輪21がブリッジ用レール10から脱輪することを防止するためのストッパー(図示せず)を設けるようにしても良い。このようなストッパーとしては、例えば、ブリッジ脚部22と支持部71との間に設けることが好ましい。
また、本実施の形態においては、脚部側水平力吸収部74が積層ゴム75からなる例について説明したが、このことに限られることはなく、脚部側水平力吸収部74を、略水平方向の力を吸収可能に構成されたコイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロック等のバネ要素で構成しても良い。また、脚部側水平力吸収部74を、オイルダンパ、高粘性流体ダンパ、粘弾性ダンパ、弾塑性ダンパ、摩擦ダンパ、磁気ダンパ、高減衰ゴムなどで構成しても良い。さらには、脚部側水平力吸収部74を、積層ゴム75または上述したバネ要素に、上述のダンパを併設して構成するようにしても良い。
第4の実施の形態
次に、図12および図13により、本発明の第4の実施の形態における燃料交換機について説明する。
図12および図13に示す第4の実施の形態における燃料交換機において、支持部とブリッジ脚部とを略水平方向に相対移動可能にすると共に、支持部の第2の部分とブリッジ脚部との間の略垂直方向の間隔を規制する脚部側水平ガイド部が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図8乃至図11に示す第3の実施の形態と略同一である。なお、図12および図13において、図8乃至図11に示す第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示すように、支持部71の第1の部分72とブリッジ脚部22の側面22aとの間に、支持部71とブリッジ脚部22とを略水平方向に相対移動可能にすると共に、支持部71の第2の部分73とブリッジ脚部22の上面22bとの間の略垂直方向の間隔を規制する脚部側水平ガイド部76が連結されている。このような脚部側水平ガイド部76は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有していることが好ましい。このことにより、ブリッジ脚部22の略水平方向の相対変位を吸収することができる。
このように本実施の形態によれば、脚部側水平ガイド部76により、支持部71の第2の部分73とブリッジ脚部22の上面22bとの間の略垂直方向の間隔を規制することができる。このことにより、図13に示すように、脚部側水平力吸収部74を、略水平方向において弾性変形可能にさせると共に、略垂直方向において変位することを防止することができ、脚部側水平力吸収部74の破損を防止することができる。
第5の実施の形態
次に、図14および図15により、本発明の第5の実施の形態における燃料交換機について説明する。
図14および図15に示す第5の実施の形態における燃料交換機において、ブリッジ脚部の側面に沿って伸び、受部に対して接触または離間した第1の部分と、第1の部分に連結され、ブリッジ脚部の上面に沿って延びる第2の部分とを有する支持部が、脚部側水平力吸収部を介してブリッジ脚部に連結されると共に、支持部とブリッジ脚部とを略水平方向に相対移動可能にすると共に、支持部の第2の部分とブリッジ脚部との間の略垂直方向の間隔を規制する脚部側水平ガイド部が設けられている点が主にことなり、他の構成は、図6および図7に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図14および図15において、図6および図7に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図14および図15に示すように、ブリッジ脚部22には、ブリッジ脚部22と受部41との間に介在され、ブリッジ脚部22の側面22aに沿って略垂直方向に延び、受部41のプレート41bに対して接触または離間した第1の部分72と、この第1の部分72に連結され、ブリッジ脚部22の上面22bに沿って略水平方向に延びる第2の部分73とを有する支持部71が設けられている。なお、図14においては、支持部71の第1の部分72は、受部41のプレート41bに対して離間した状態を示している。この支持部71は、図14および図15に示すように、略L字状の断面を有し、その第2の部分73がブリッジ脚部22の外側に配置されている。また、支持部71は、ブリッジ用レール10の長手方向に略平行に延びている(図9参照)。
支持部71の第2の部分73とブリッジ脚部22の上面22bとの間に、ブリッジ脚部22とブリッジ用レール10との間において略水平方向の相対変位が生じた場合に、略水平方向の力を吸収可能な脚部側水平力吸収部74が連結されている。この脚部側水平力吸収部74は、略水平な積層構造を有する積層ゴム75からなっている。なお、脚部側水平力吸収部74は、略水平方向の地震力が負荷された場合に、ブリッジ車輪21がブリッジ用レール10から脱輪することを防止可能な程度の略水平方向の弾性係数を有することが好ましい。
このような受部41と、床側水平力吸収部42と、固定板44と、支持部71と、脚部側水平力吸収部74とにより、ブリッジ脚部22を支持するための脚部支持機構40が構成されている。なお、このような脚部支持機構40においては、図示しないが、脚部側水平力吸収部74が、ブリッジ用レール10の長手方向に沿って複数箇所に配置され、すなわち、支持部71の第2の部分73とブリッジ脚部22の上面22bとの間に、複数の脚部側水平力吸収部74が連結されていることが好ましい。
また、支持部71の第1の部分72とブリッジ脚部22の側面22aとの間に、支持部71とブリッジ脚部22とを略水平方向に相対移動可能にすると共に、支持部71の第2の部分73とブリッジ脚部22の上面22bとの間の略垂直方向の間隔を規制する脚部側水平ガイド部76が連結されている。このような脚部側水平ガイド部76は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有していることが好ましい。このことにより、ブリッジ脚部22の略水平方向の相対変位を吸収することができる。
このような燃料交換機1において、略水平方向の地震力が負荷されてトリガーピン52(図3参照)が外されると、ブリッジ脚部22がブリッジ用レール10に対して略水平方向に相対変位して、支持部71の第1の部分72が受部41のプレート41bに当接する。その後、ブリッジ脚部22がさらに略水平方向に変位すると、図15に示すように、床側水平力吸収部42と脚部側水平力吸収部74が略水平方向に弾性変形する。このことにより、略水平方向の地震力を吸収することができる。
このように本実施の形態によれば、地震が発生して、ブリッジ用レール10の長手方向と直交する略水平方向に地震力が負荷された場合、ブリッジ脚部22とブリッジ用レール10との間において略水平方向の相対変位が生じて、支持部71の第1の部分72が受部41のプレート41bに当接し、床側水平力吸収部42と脚部側水平力吸収部74により略水平方向の地震力をより一層吸収することができる。このことにより、燃料交換機1に負荷される地震力をより一層低減することができ、耐震性能をより一層向上することができる。
また、本実施の形態によれば、脚部側水平ガイド部76により、支持部71の第2の部分73とブリッジ脚部22の上面22bとの間の略垂直方向の間隔を規制することができる。このことにより、脚部側水平力吸収部74を、略水平方向において弾性変形可能にさせると共に、略垂直方向において変位することを防止することができ、脚部側水平力吸収部74の破損を防止することができる。
なお、本実施の形態において、略水平方向の地震力が負荷された場合にブリッジ車輪21がブリッジ用レール10から脱輪することを防止するためのストッパー(図示せず)を設けるようにしても良い。このようなストッパーとしては、例えば、床3と受部41との間、またはブリッジ脚部22と支持部71との間に設けることが好ましい。
なお、本実施の形態においては、脚部側水平力吸収部74が積層ゴム75からなる例について説明したが、このことに限られることはなく、脚部側水平力吸収部74を、略水平方向の力を吸収可能に構成されたコイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロック等のバネ要素で構成しても良い。また、脚部側水平力吸収部74を、オイルダンパ、高粘性流体ダンパ、粘弾性ダンパ、弾塑性ダンパ、摩擦ダンパ、磁気ダンパ、高減衰ゴムなどで構成しても良い。さらには、脚部側水平力吸収部74を、積層ゴム75または上述したバネ要素に、上述のダンパを併設して構成するようにしても良い。
以上、本発明による実施の形態について説明してきたが、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に、適宜組み合わせることも可能である。また、これらの本実施の形態においては、本発明の要旨の範囲内で、種々の変形も可能である。以下、代表的な変形例について説明する。
1 燃料交換機
2 原子炉プール
3 床
10 ブリッジ用レール
11 T形鋼
12 埋め込みアンカ
13 レールクリップ
14 クリップボルト
20 ブリッジ
21 ブリッジ車輪
22 ブリッジ脚部
22a 側面
22b 上面
30 トロリ用レール
31 トロリ車輪
32 トロリ
33 つかみ具
40 脚部支持機構
41 受部
41a 基部
41b プレート
42 床側水平力吸収部
43 積層ゴム
44 固定板
50 ガイドローラ
51 サポート
52 トリガーピン
60 床側固定部
61 床側水平ガイド部
70 床側固定部
70a 当接面
71 支持部
72 第1の部分
73 第2の部分
74 脚部側水平力吸収部
75 積層ゴム
76 脚部側水平ガイド部

Claims (14)

  1. 原子炉用の燃料棒の挿入または引き出しを行う燃料交換機において、
    原子炉用の燃料棒が収納された原子炉プール周囲の床上に設置されたブリッジ用レールと、
    前記ブリッジ用レール上を走行するブリッジ車輪と、当該ブリッジ車輪を回転自在に保持するブリッジ脚部とを有するブリッジと、
    前記ブリッジ上を、前記ブリッジ用レールと直交する方向に走行するトロリと、
    前記トロリに設けられ、燃料棒の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、
    前記床上に設けられ、前記ブリッジ脚部の側面に対して離間した受部と、
    前記床と前記受部との間に連結され、前記ブリッジ脚部と前記ブリッジ用レールとの間において略水平方向の相対変位が生じて、当該ブリッジ脚部の前記側面が当該受部に直に接した場合に、略水平方向の力を吸収可能な床側水平力吸収部と、を備えたことを特徴とする燃料交換機。
  2. 前記床側水平力吸収部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有していることを特徴とする請求項1に記載の燃料交換機。
  3. 原子炉用の燃料棒の挿入または引き出しを行う燃料交換機において、
    原子炉用の燃料棒が収納された原子炉プール周囲の床上に設置されたブリッジ用レールと、
    前記ブリッジ用レール上を走行するブリッジ車輪と、当該ブリッジ車輪を回転自在に保持するブリッジ脚部とを有するブリッジと、
    前記ブリッジ上を、前記ブリッジ用レールと直交する方向に走行するトロリと、
    前記トロリに設けられ、燃料棒の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、
    前記床上に設けられ、前記ブリッジ脚部の側面に対して離間した受部と、
    前記床と前記受部との間に連結され、前記ブリッジ脚部と前記ブリッジ用レールとの間において略水平方向の相対変位が生じて、当該ブリッジ脚部の前記側面が当該受部に直に接した場合に、略水平方向の力を吸収可能な床側水平力吸収部と、を備え、
    前記床から上方に延びる床側固定部と、
    前記床側固定部と前記受部との間に連結され、当該受部を前記床に対して略水平方向に相対移動可能にすると共に、当該受部と当該床との間の略垂直方向の間隔を規制する床側水平ガイド部と、を更に備えたことを特徴とする燃料交換機。
  4. 前記床側水平ガイド部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有していることを特徴とする請求項3に記載の燃料交換機。
  5. 原子炉用の燃料棒の挿入または引き出しを行う燃料交換機において、
    原子炉用の燃料棒が収納された原子炉プール周囲の床上に設置されたブリッジ用レールと、
    前記ブリッジ用レール上を走行するブリッジ車輪と、当該ブリッジ車輪を回転自在に保持するブリッジ脚部とを有するブリッジと、
    前記ブリッジ上を、前記ブリッジ用レールと直交する方向に走行するトロリと、
    前記トロリに設けられ、燃料棒の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、
    前記床上に設けられ、前記ブリッジ脚部の側面に対して離間した受部と、
    前記床と前記受部との間に連結され、前記ブリッジ脚部と前記ブリッジ用レールとの間において略水平方向の相対変位が生じて、当該ブリッジ脚部の前記側面が当該受部に直に接した場合に、略水平方向の力を吸収可能な床側水平力吸収部と、を備え、
    前記ブリッジ脚部と前記受部との間に介在され、当該ブリッジ脚部の前記側面に沿って延び、前記受部に対して接触または離間した第1の部分と、当該第1の部分に連結され、当該ブリッジ脚部の上面に沿って延びる第2の部分とを有する支持部と、
    前記支持部の前記第2の部分と前記ブリッジ脚部との間に連結され、当該ブリッジ脚部と前記ブリッジ用レールとの間において略水平方向の相対変位が生じた場合に、略水平方向の力を吸収可能な脚部側水平力吸収部と、を更に備えたことを特徴とする燃料交換機。
  6. 前記脚部側水平力吸収部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有していることを特徴とする請求項に記載の燃料交換機。
  7. 前記支持部の前記第1の部分と前記ブリッジ脚部との間に連結され、当該支持部と当該ブリッジ脚部とを略水平方向に相対移動可能にすると共に、当該支持部の前記第2の部分と当該ブリッジ脚部との間の略垂直方向の間隔を規制する脚部側水平ガイド部を更に備えたことを特徴とする請求項またはに記載の燃料交換機。
  8. 前記脚部側水平ガイド部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有していることを特徴とする請求項に記載の燃料交換機。
  9. 前記脚部側水平力吸収部は、ダンパを有していることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の燃料交換機。
  10. 原子炉用の燃料棒の挿入または引き出しを行う燃料交換機において、
    原子炉用の燃料棒が収納された原子炉プール周囲の床上に設置されたブリッジ用レールと、
    前記ブリッジ用レール上を走行するブリッジ車輪と、当該ブリッジ車輪を回転自在に保持するブリッジ脚部とを有するブリッジと、
    前記ブリッジ上を、前記ブリッジ用レールと直交する方向に走行するトロリと、
    前記トロリに設けられ、燃料棒の挿入または引き出し操作を行うつかみ具と、
    前記ブリッジ脚部の側方に配置され、前記床から上方に延びる当接面を含む床側固定部と、
    前記ブリッジ脚部に設けられ、当該ブリッジ脚部の側面に沿って延び、前記床側固定部の前記当接面に対して接触または離間した第1の部分と、当該第1の部分に連結され、当該ブリッジ脚部の上面に沿って延びる第2の部分とを有する支持部と、
    前記支持部の前記第2の部分と前記ブリッジ脚部との間に連結され、当該ブリッジ脚部と前記ブリッジ用レールとの間において略水平方向の相対変位が生じた場合に、略水平方向の力を吸収可能な脚部側水平力吸収部と、を備えたことを特徴とする燃料交換機。
  11. 前記脚部側水平力吸収部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有していることを特徴とする請求項10に記載の燃料交換機。
  12. 前記支持部の前記第1の部分と前記ブリッジ脚部との間に連結され、当該支持部と当該ブリッジ脚部とを略水平方向に相対移動可能にすると共に、当該支持部の前記第2の部分と当該ブリッジ脚部との間の略垂直方向の間隔を規制する脚部側水平ガイド部を更に備えたことを特徴とする請求項10または11に記載の燃料交換機。
  13. 前記脚部側水平ガイド部は、積層ゴム、コイルバネ、皿バネ、板バネ、樹脂バネ、磁気バネ、樹脂ブロック、または金属ブロックを有していることを特徴とする請求項12に記載の燃料交換機。
  14. 前記脚部側水平力吸収部は、ダンパを有していることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の燃料交換機。
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