JP2013194746A - 制震ダンパー及び制震構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積層ゴム50Rが軸方向(積層方向)に圧縮変形が生じると同時に、スライド機構130Rによって、第一加圧ブロック122Rが鉛直方向上側にスライドし、積層ゴム50Rは積層方向と直交するせん断方向に変形する。これにより、高面圧、大せん断ひずみ状態が実現される。そして、積層ゴム50の軸方向(積層方向)のひずみエネルギーが、せん断減衰特性によって消費され、これにより、エネルギーが吸収される。
【選択図】図3
Description
を備える制震ダンパー。
を備える。
まず、積層ゴム体の高面圧せん断試験において見られる軸ひずみエネルギーがせん断減衰特性によって消費される現象について説明する。
まず、試験に用いた積層ゴム50について、図8を用いて説明する。なお。想像線(二点破線)で示すフランジ63はここでは関係がないので、説明を省略する(説明は後述する)。
つぎに、高面圧せん断試験について説明する
図9を用いて試験の結果を説明する。
図1〜図3を用いて、本発明の第一実施形態に係る制震ダンパー及びこの制震ダンパーを用いた制震構造物について説明する。なお、積層ゴム50は、図1に示す構成と同様であるので、詳しい説明を省略する。また、積層ゴム50のプラグ60は図示が省略されている。
図1に示すように、本実施系形態では、構造物10の架構12に制震ダンパー100L,100Rが設けられている。架構12は、左右の柱14L、14Rと梁(又はスラブ)16U,16Dとで構成された構造物10の基本構造部分とされている。
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図6及び図7を用いて、本発明の第二実施形態に係る制震ダンパー及びこの制震ダンパーを用いた制震構造物について説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6に示すように、構造物10の架構12に制震ダンパー200L,200Rが設けられている。なお、第一実施形態と同様、制震ダンパー200L、200Rは、左右対称に一対設けられている。これらを区別する場合は、符号の後にL,Rを付して区別する。しかし、区別する必要がない場合は、これらを区別せずに符号の後のL,Rを省略し説明する。
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図10〜図12を用いて、本発明の第三実施形態に係る制震ダンパー及びこの制震ダンパーを用いた制震構造物について説明する。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図10に示すように、構造物10の架構12に制震ダンパー300L,300Rが設けられている。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同様、制震ダンパー300L、300Rは、左右対称に一対設けられている。これらを区別する場合は、符号の後にL,Rを付して区別する。しかし、区別する必要がない場合は、これらを区別せずに符号の後のL,Rを省略し説明する。また、図11は左側の制震ダンパー300Lのみが図示されているが、右側の制震ダンパー300Rも左右対称である以外は同様の構成である。また、図11では、構造を判りやすくするため、後述するガイドプレート314の一方(手前側)が図示されていない。
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、積層ゴム50(積層ゴム体52)のプラグ60は、純鉛や鉛合金等の鉛を主成分とする材料で構成されているが、これに限定されない。鉛の他に、錫、アルミニウム等の金属や合金等を材料として使用されていてもよい。
12 架構(柱梁架構)
16D 梁(第一構造体、一方の梁)
16U 梁(第二構造体、他方の梁)
52 積層ゴム体
54 金属板(硬質層)
56 ゴム(ゴム層)
100 制震ダンパー
110 固定ブロック(第一部材)
112 傾斜面(固定手段、変換手段)
121 傾斜面(固定手段、変換手段)
122 第一加圧ブロック(第二部材)
126 第二加圧ブロック(接続部材)
130 スライド機構(スライド手段、変換手段)
150 ブレース部材(接続部材)
200 制震ダンパー
210 第一固定ブロック(第一構造体)
220 第二固定ブロック(第一部材)
230 加圧ブロック(第二部材)
250 積層体(スライド手段、変換手段)
254 金属板(硬質層)
256 ゴム(軟質層)
300 制震ダンパー
310 固定ブロック(第一部材)
312 傾斜面(固定手段、変換手段)
319 第二孔(伸張機構)
320 加圧ブロック(第二部材)
324 シアピン(伸張機構)
350 スライド機構(スライド手段、変換手段)
380 リンク機構(変換手段)
X 移動方向
Claims (7)
- 第一構造体に設けられた第一部材と、
前記第一構造体に対して相対移動する第二構造体に設けられ、前記第一部材に対して接近及び離間する方向に移動する第二部材と、
剛性を有する硬質層とゴム層とが交互に積層され、積層方向の両端が前記第一部材と第二部材とに固定された積層ゴム体と、
前記第二部材の移動を、前記積層ゴム体の積層方向の変形と、積層方向と直交するせん断方向の変形と、に変換する変換手段と、
を備える制震ダンパー。 - 前記変換手段は、
前記第二部材の移動方向に対して積層方向が傾斜するように前記積層ゴム体を前記第一部材と第二部材とに固定する固定手段と、
前記第一部材を前記第一構造体に対して前記第二部材の移動方向と交差する方向にスライドさせる、又は、前記第二部材を前記第二構造体に対して前記第二部材の移動方向と交差する方向にスライドさせるスライド手段と、
を備える請求項1に記載の制震ダンパー。 - 前記スライド手段は、硬質層と軟質層とが交互に積層された積層体で構成されている、
請求項1又は請求項2に記載の制震ダンパー。 - 柱梁架構における上側又は下側のいずれか一方の梁に設けられ、傾斜面が設けられた第一部材と、
剛性を有する硬質層とゴム層とが交互に積層され、前記第一部材の前記傾斜面に積層方向の一方の端部が固定された積層ゴム体と、
前記積層ゴム体の積層方向の他方の端部が固定され、前記第一部材の前記傾斜面と平行の傾斜面を有する第二部材と、
一端部が前記第二部材に接続され、他端部が前記柱梁架構における上側又は下側のいずれか他方の梁に接続された接続部材と、
前記第一部材又は前記第二部材を鉛直方向にスライドさせるスライド手段と、
を備える制震ダンパー。 - 柱梁架構における上側又は下側のいずれか一方の梁に設けられ、傾斜面が設けられた第一部材と、
剛性を有する硬質層とゴム層とが交互に積層され、前記第一部材の前記傾斜面に積層方向の一方の端部が固定された積層ゴム体と、
前記積層ゴム体の積層方向の他方の端部が固定された第二部材と、
他端部が前記柱梁架構における上側又は下側のいずれか他方の梁に接続された接続部材と、
前記第二部材と前記接続部材とをそれぞれ回転支点として連結するリンク機構と、
前記第二部材を前記第一部材に対して前記積層ゴムの積層方向と交差する方向にスライドさせるスライド手段と、
を備える制震ダンパー。 - 前記第二部材は、前記積層ゴムに引張力が作用する方向に伸張する伸張機構を有している請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の制震ダンパー。
- 請求項1〜請求項6のいずれか1項の制震ダンパーが対を成して設けられ、
一方の前記制震ダンパーの前記第一部材と他方の前記制震ダンパーの前記第一部材とが、交互に前記第二部材に接近する方向に移動するように設けられている制震構造。
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