以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<システム全体の概要>
図1は、本発明に係る電子アルバム編集方法によって電子アルバムを編集し作成するシステム構成の一例を示している。
図1において、10は電子アルバムを編集する際にユーザーが使用する電子アルバム編集装置である店頭端末装置であり、プリントショップ等に設置される。店頭端末装置10は、ユーザーによって持ち込まれた、画像データを格納しているCD、DVD、各種メモリカード等の記憶メディア1Aから画像データを読み取り、または画像データを書き込みするためのドライブ、メモリカードスロット等の画像データ読み取り手段の他、各種情報の入力を受け付ける入力手段等を有する専用端末であり、ユーザーによって操作される。
店頭端末装置10はインターネット網20と接続され、このインターネット網20によって画像管理サイト30との間での通信が可能とされており、この画像管理サイト30との間でインターネット網20を介して画像データを含む情報の授受を行うことができるようになっている。
画像管理サイト30は、電子アルバム編集のために必要な各種データを記憶する画像データベース31を有している。店頭端末装置10は、インターネット網20を経由して、この画像管理サイト30の画像データベース31から、電子アルバムの編集に必要な画像データを含む各種情報をダウンロードするようになっている。
店頭端末装置10において編集された電子アルバムデータは、インターネット網20を介してアルバム作成サイト40に送られる。アルバム作成サイト40では、送られた電子アルバムデータが図示しないプリンタにより記録用紙に印刷され、印刷された記録用紙は1冊のアルバム1Bの形態に製本され、プリントショップの店頭を介して、あるいは郵送によって、ユーザーの元に届けられるようになっている。
なお、図1において、店頭端末装置10、画像管理サイト30及びアルバム作成サイト40は複数存在することができる。
<電子アルバム編集装置の概要>
図2は、店頭端末装置10の内部構成図の一例を示している。
図2において、101は例えばLCD等によって構成されるタッチパネルであり、本発明においては、電子アルバムの編集作業を行うための各種の画像や情報の表示を行うと共に、画面上に表示されたアイコンやメニュー等からユーザーによる入力操作を受け付けるユーザーインターフェース(入力手段)として機能する。
102は、画像データを格納しているCD、DVD、各種メモリカード等の記憶メディア1Aから画像データを読み取り、または画像データを書き込みするためのドライブ、メモリカードスロット等の画像データ読み取り部であり、画像入力手段として機能するものである。
103は各種の制御プログラムやデータを格納するROM、104はROM103やHDD106等に格納された制御プログラムに基づいて各デバイスを制御し、電子アルバムの編集を制御する制御部として機能するCPU、105はCPU104のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有するRAM、106は電子アルバムデータ、電子アルバム編集プログラム等を格納するためのHDD(ハードディスクドライブ)、107はインターネット網20を介して通信を行うためのネットワークインターフェースであり、これらがバス108を介してCPU104による制御が可能に接続されている。
なお、ここでは、電子アルバムを編集するための制御プログラムは、ROM103又はHDD106に格納されてCPU104に提供される構成とされるが、ネットワークインターフェース107を介してインターネット網20を経由して、画像管理サイト30等の店頭端末装置10の外部から提供される構成とすることも可能である。
図3は、店頭端末装置10の機能構成を示すブロック図である。店頭端末装置10を構成する各部は、ここでは店頭端末装置10のROM103又はHDD106に格納された制御プログラムがCPU104において実行され、店頭端末装置10を構成する各種ハードウェアが協働することにより実現される。なお、図2で説明したものは同符号を付しており、説明を省略する。
図3において、110は電子アルバムを編集する際に用いられる各種データの管理や店頭端末装置10の全体を制御するメイン制御部、111はタッチパネル101と協働して店頭端末装置10のGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を制御するGUI制御部、112はタッチパネル101と協働して電子アルバムの編集に使用されるテンプレートや画像の配置レイアウト等の各種レイアウトデザイン情報の管理を制御するレイアウト制御部、113は編集された電子アルバムのデータに基づいてアルバム製本とする際に必要な印刷データ等の各種情報の通信処理を行う通信制御部であり、画像入力手段としても機能する。114は、RAM105及びHDD106で構成される記憶部である。
記憶部114には、電子アルバムの表紙に用いられる表紙用画像データ115と、電子アルバム内の各頁に用いられる頁内用画像データ(以下、画像データともいう)116と、電子アルバム内の各見開き頁における画像の配置が予め設定された画像配置レイアウトに相当するテンプレートを複数有する画像配置レイアウトファイル117と、電子アルバム内の各見開き頁毎に対応して生成される頁管理ファイル118と、電子アルバム内の各見開き頁に割り振られる画像データ中の縦画像及び横画像の各枚数と各画像を配置するための見開き頁中の縦画像配置エリア、横画像配置エリア及び正方形画像配置エリアの各数とを対応づけた画像配置エリア属性テーブル119が格納される。なお、表紙用画像データ115及び頁内用画像データ116は、画像データ読み取り部102又は通信制御部113から入力される。
表紙用画像データ115は、図4(a)に示すように、ユーザーから持ち込まれた複数の画像データの中から選ばれた表紙用の画像データファイル1151と、この画像データに付帯する文字データ1152と、この画像データに各種の編集が施された場合の編集内容を保持する編集情報1153とを含んでいる。画像データファイル1151は、TIFF、JPEG、BMP、PNG等の規格化された画像データそのものであってもよいし、画像データの格納場所を示す情報であってもよい。
頁内用画像データ116は、図4(b)に示すように、画像データ読み取り部102により読み取られた画像データである画像データファイル1161と、画像データファイル1161に付随する文字データ1162と、画像データファイル1161に各種編集が施された場合の編集内容を保持する編集情報1163と、画像データファイル1161に基づく画像が縦長画像であるか横長画像であるかの情報を含む縦横情報1164とを含んでいる。すなわち頁内用画像データ116は、1画像につき1個生成される。
画像データファイル1161は、表紙用の画像データファイル1151と同様に、規格化された画像データそのものであってもよいし、画像データの格納場所を示す情報であってもよい。
編集情報1163には、画像データファイル1161のオリジナル画像のサイズ1163a、トリミング情報1163b、拡縮倍率1163c、割り振り先頁1163d及び配置エリア情報1163e、アルバム通し番号1163fが含まれている。
オリジナル画像のサイズ1163aは、画像データ読み取り部102から入力されたときの画像データファイル1161の縦横それぞれのサイズがピクセル数で示されている。
トリミング情報1163bは、画像データファイル1161の一部を切り出して使用する場合に生成される情報であり、画像左上を原点とした切り出し開始位置の座標及び切り出す画像の縦横それぞれのサイズがピクセル数で示される。
拡縮倍率1163cは、後述するテンプレートの画像配置エリアに画像データファイル1161を配置する際に画像の寸法を拡大又は縮小する場合に生成される情報であり、拡大又は縮小する倍率がパーセントで示される。
割り振り先頁1163dは、当該画像データが配置される電子アルバムにおける見開き頁の識別番号が示される。
配置エリア1163eは、当該画像が配置される見開き頁のテンプレートに予め付与されている配置エリアの識別番号が示される。
なお、文字データ1162、編集情報1163及び縦横情報1164は、画像データ読み取り部102から画像データファイル1161が入力されたときに、メイン制御部110により画像データファイル1161に基づいて生成され、画像データファイル1161に付加されるようにすればよい。
画像配置レイアウトファイル117は、電子アルバム内の各見開き頁における画像の配置が予め設定された画像配置レイアウトであるテンプレートを複数格納している。
なお、本実施の形態においてテンプレートが見開き頁単位、すなわち2頁単位で構成され、また、頁内用画像データ116の割り振りや配置も見開き頁単位で行われるようになっているのは、電子アルバム又は該電子アルバムに基づいて印刷・製本されるアルバムの鑑賞が見開き頁単位で行われるのが一般的であり、鑑賞の形態に合致させるためである。従って、アルバム鑑賞の形態によっては、テンプレートや頁内用画像データ116の割り振りは見開き頁単位に限定されるものではない。
図5は、画像配置レイアウトファイル117の内部構造を概念的に示した構成図である。画像配置レイアウトファイル117は、予め設定されたデザイン毎に作成された複数のデザインフォルダ1171a、1171b、1171c…を有しており、各デザインフォルダ毎に複数のテンプレートを格納している。以下、デザインフォルダ1171aを例に説明する。
デザインフォルダ1171aには、表紙テンプレート1172と画像配置テンプレートフォルダ1173が格納されている。表紙テンプレート1172は、電子アルバムの表紙を作成するのに使用されるテンプレートであり、表紙用の画像データファイル1151及び文字データ1152の配置が予め設定されている。
画像配置テンプレートフォルダ1173には、電子アルバム内の見開き頁に割り振られる画像データの枚数毎に、1枚用から十数枚用までの任意の枚数用画像配置テンプレートフォルダが格納されている。本実施の形態では、1枚用画像配置テンプレートフォルダ1174a、2枚用画像配置テンプレートフォルダ1174b及び5枚用画像配置テンプレートフォルダ1174cのみを図示しているが、電子アルバムのデザインに応じてこれらのフォルダは任意の個数格納することができる。
各画像配置テンプレートフォルダ1174a、1174b、1174cにはそれぞれ、予め設定された画像配置エリア属性毎に、画像配置エリア属性フォルダ1175a、1175b、1175c、1175d、1175e、1175fが格納されている。本実施の形態においては、1枚用画像配置テンプレートフォルダ1174a以外の画像配置テンプレートフォルダには複数の画像配置エリア属性フォルダが設けられているが、画像配置テンプレートフォルダに格納される画像配置エリア属性フォルダの個数は電子アルバムのデザインに応じて任意に設定できる。なお、画像配置エリア属性の詳細については後述する。
画像配置エリア属性フォルダ1175a、1175b、1175c、1175d、1175e、1175fにはそれぞれ、複数のテンプレート1176a、1176b、1176c、1176d、1176e、1176f、1176g、1176h、1176i、1176j、1176k、1176lが格納されている。例えば、5枚用画像配置テンプレートフォルダ1174cの画像配置エリア属性5Aフォルダ1175eには、テンプレート「5A−00」1176i及びテンプレート「5A−01」1176jが格納されている。
本実施の形態に係る電子アルバムの編集においては、複数のテンプレートの中から最適となるテンプレートが電子アルバム内の各見開き頁毎に選択され、選択されたテンプレートに予め設定されている画像配置エリアのそれぞれに画像データファイル1161が割り当てられることにより、見開き頁が作成される。
本実施の形態における電子アルバムの編集において特徴となる点は、画像配置テンプレートフォルダ1173に格納されている複数のテンプレートのうち、少なくとも1つのテンプレートには、見開き頁中に少なくとも1つの正方形画像配置エリアを有していることにある。
図6に画像配置レイアウトファイル117に格納されたテンプレートの一例を示す。
ここでは、見開き頁中に5枚の画像が割り振られる場合のテンプレートにおける画像配置エリアの配置例を示すものであり、図6(a)はテンプレート「5A−00」1176iを示し、図6(b)はテンプレート「5A−01」1176jを示し、図6(c)はテンプレート「5B−00」1176kを示し、図6(d)はテンプレート「5X−00」1176gを示す。各テンプレート1176i、1176j、1176k、1176gにはそれぞれ予め識別番号1177i、1177j、1177k、1177gが付与されている。
テンプレート「5A−00」1176iは、見開き頁中に1つの縦画像配置エリアA1と、2つの横画像配置エリアB1、B2と、2つの正方形画像配置エリアC1、C2とを有し、それらが1見開き頁中にレイアウトされている。縦画像配置エリアA1には縦長画像しか配置できず、横画像配置エリアB1、B2には横長画像しか配置できないが、正方形画像配置エリアC1、C2には縦長画像、横長画像の何れも配置することが可能であり、多数の縦長画像と横長画像の組み合わせに対応可能となる。
テンプレート「5A−01」1176jも、テンプレート「5A−00」1176iと同様に見開き頁中に1つの縦画像配置エリアA1と、2つの横画像配置エリアB1、B2と、2つの正方形画像配置エリアC1、C2とを有しているが、各画像配置エリアの大きさと位置を異なるものとしている。
テンプレート「5B−00」1176kは、見開き頁中に2つの縦画像配置エリアA1、A2と、1つの横画像配置エリアB1と、2つの正方形画像配置エリアC1、C2とを有し、それらが1見開き頁中にレイアウトされている。
テンプレート「5X−00」1176gは、見開き頁中に5つの正方形画像配置エリアC1〜C5を有し、それらが1見開き頁中にレイアウトされている。ここで、テンプレート「5X−00」1176gの画像配置エリアは全て正方形画像配置エリアであるので、総画像枚数が5枚であれば、縦長画像と横長画像の組み合わせに関係なく画像データの配置が可能となる。ただし、テンプレート「5X−00」1176gに配置される画像データはいずれも、正方形画像配置エリアの形状に合わせてトリミングされることになる。なお、各画像配置エリアには予め優先順位が付与されている。
このように、例えば1見開き頁中に割り振られた画像データの枚数が5枚である場合には、その5枚中の縦長画像、横長画像の各枚数に応じて、5枚用画像配置テンプレートフォルダ1174cに格納されたテンプレートのうち、予め対応付けられた画像配置エリア属性フォルダ1175d、1175e、1175fの何れかに格納されたテンプレート1176g、1176h、1176i、1176j、1176k、1176lのうちの何れかが選択され、選択されたテンプレートに予め設定された画像配置エリアに各画像データが配置されることになる。
なお、本実施の形態においては、1見開き頁中に割り振られる画像データが1枚である場合は、縦長画像、横長画像に関わらず、1つの正方形画像配置エリアを有するテンプレートであるテンプレート「1X−00」1176a又はテンプレート「1X−00」1176bが選択されるようになっている。
また、同一見開き頁中の縦画像配置エリアA1とA2、横画像配置エリアB1とB2及び正方形画像配置エリアC1〜C5相互の大きさは同一である必要はなく、様々に変化させることにより、より躍動感のある頁を作成することができる。
更に、テンプレート「5A−00」1176iとテンプレート「5A−01」1176jに示したように、正方形画像配置エリア、縦画像配置エリア及び横画像配置エリアの数は同じ、すなわち同じ画像配置エリア属性であっても、画像配置エリアそれぞれのサイズと配置の互いに異なるテンプレートを予め複数用意しておき、乱数発生プログラムによりランダムにテンプレートを選択できるようにしておくことで、同じ縦長画像の枚数と横長画像の枚数の組み合わせの見開き頁が連続した場合であっても、異なるテンプレートが選択されて画像データが配置されることになり、見開き頁毎に印象の異なる、躍動感のあるアルバムを作成することができる。
頁管理ファイル118は、電子アルバムの総頁数とユーザーにより選択された頁内用画像データ116の枚数とに基づいて生成される管理用データである。
図7は、頁管理ファイル118の一例を概念的に示した模式図である。頁管理ファイル118は、1見開き頁毎に、頁番号1181、画像総枚数1182、縦長画像枚数1183、横長画像枚数1184、画像配置エリア属性1185、テンプレート識別番号1186とを有している。
頁番号1181は、電子アルバム内の各見開き頁毎に付与される番号である。
画像総枚数1182は、当該見開き頁に含まれる画像の総枚数であり、当該見開き頁に含まれる縦長画像の枚数である縦長画像枚数1183と、当該見開き頁に含まれる横長画像の枚数である横長画像枚数1184の合計となる。
画像配置エリア属性1185は縦長画像枚数1183と横長画像枚数1184に基づいて決定される、1見開き頁に配置される縦長画像配置エリアの数、横長画像配置エリアの数及び正方形画像配置エリアの数を特定する情報であり、その詳細は後述する。
テンプレート識別番号1186は、画像配置エリア属性1185に基づいて決定されるものであり、画像配置レイアウトファイル117に格納されているテンプレート1176a…それぞれに付与されたテンプレート識別番号1177a…に対応するものである。すなわち、当該見開き頁に含まれる少なくとも1枚の画像データファイル1161は、テンプレート識別番号1186と対応するテンプレート識別番号1177を有するテンプレート1176の各画像配置エリアに配置されるものである。
電子アルバム内の各見開き頁に割り振られる画像は、各頁内用画像データ116に付随する撮影日付情報(撮影時刻を含む)に基づいて自動的に決定される。例えば一連の画像データが旅行先での風景や人物を撮影した画像データである場合、ある訪問先で複数枚連続して撮影した後、次の訪問先へ移動してまた複数枚撮影するといった撮影の仕方になる。従って、ある訪問先における最後の画像データと次の訪問先における最初の画像データとの間には、他の画像データ間に比べて長いインターバルが存在する。このような長いインターバルが存在する箇所は、一連の画像データ中で画像の連続性が一時的に途切れるところであるため、この箇所で頁を区切って各画像データを割り振れば、電子アルバム全体の頁を自然な流れで区切ることができる。なお、決定された画像の割り振りは、頁内用画像データ116の割り振り先頁1163dに、ページ番号1181と対応する番号が格納される。
画像配置エリア属性テーブル119は、電子アルバム内の各見開き頁に割り振られる画像に含まれる縦長画像及び横長画像の各枚数と各画像データを配置するための見開き頁中の縦長画像配置エリア、横長画像配置エリア及び正方形画像配置エリアの各数とを対応づけるテーブルである。すなわち、頁管理ファイル118に含まれるある見開き頁の縦長画像枚数1183及び横長画像枚数1184の組み合わせに基づいて、当該見開き頁の画像配置エリア属性1185を決定するための対応付けテーブルである。
図8(a)には画像枚数が5枚の場合の画像配置エリア属性テーブル119aの一例が示されている。
画像配置エリア属性テーブル119には、電子アルバム内の各見開き頁に割り振られる画像データ中の縦長画像及び横長画像の各枚数1191と、画像配置エリア属性1192とが対応付けられており、それぞれの画像配置エリア属性1192には見開き頁に含まれる縦長画像配置エリアの数1193a、横長画像配置エリアの数1193b及び正方形画像配置エリアの数1193cが対応付けられている。
画像配置エリア属性テーブル119aによると、5枚全てが縦長画像又は横長画像である場合は、全ての画像を5つの正方形画像配置エリアに配置する第2の画像配置エリア属性である画像配置エリア属性「5X」が対応付けられている。また、縦長画像を1枚又は2枚含む場合は、1つの縦長画像配置エリアと2つの横長画像配置エリアと2つの正方形画像配置エリアに配置する画像配置エリア属性「5A」が対応付けられている。そして、横長画像を1枚又は2枚含む場合は、2つの縦長画像配置エリアと1つの横長画像配置エリアと2つの正方形画像配置エリアに配置する画像配置エリア属性「5B」が対応付けられている。ここで、少なくとも1枚の縦長画像又は横長画像を含む場合の画像配置エリア属性、すなわち画像配置エリア属性「5A」及び「5B」は第1の画像配置エリア属性に相当する。
画像配置エリア属性「5X」、「5A」及び「5B」はそれぞれ、図5に示した画像配置エリア属性5Xフォルダ1175d、画像配置エリア属性5Aフォルダ1175e、画像配置エリア属性5Bフォルダ1175fに対応している。すなわち、当該見開き頁に含まれる各画像データは、決定された画像配置エリア属性に対応した画像配置エリア属性フォルダ1175に格納されているテンプレート1176の何れかの画像配置エリアに配置されることになる。
図8(b)には画像枚数が6枚の場合の画像配置エリア属性テーブル119bの一例が示されている。画像配置エリア属性テーブル119bによると、6枚全てが縦長画像又は横長画像である場合あるいは横長画像を1枚含む場合は、全ての画像を6つの正方形画像配置エリアに配置する第2の画像配置エリア属性である画像配置エリア属性「6X」が対応付けられている。また、縦長画像を1枚又は2枚含む場合は、1つの縦長画像配置エリアと2つの横長画像配置エリアと3つの正方形画像配置エリアに配置する画像配置エリア属性「6A」が対応付けられている。そして、横長画像を2枚又は3枚含む場合は、2つの縦長画像配置エリアと1つの横長画像配置エリアと3つの正方形画像配置エリアに配置する画像配置エリア属性「6B」が対応付けられている。ここで、少なくとも1枚の縦長画像又は横長画像を含む場合の画像配置エリア属性、すなわち画像配置エリア属性「6A」及び「6B」は第1の画像配置エリア属性に相当する。ここでも、当該見開き頁に含まれる各画像データは、決定された画像配置エリア属性に対応した画像配置エリア属性フォルダ1175に格納されているテンプレート1176の何れかの画像配置エリアに配置されることになる。
画像配置エリア属性テーブル119a、119bの例によれば、画像枚数が5枚の場合でも6枚の場合でも、画像配置エリア属性1192は3種類で済むようになる。従来ならば、例えば画像枚数が5枚の場合では、縦0枚、横5枚〜縦5枚、横0枚までの画像枚数に対応した6種類の画像配置エリア属性が必要であり、テンプレートも6×n(nはデザインバリエーション数)必要であり、膨大な数のテンプレートを用意する必要があった。しかも縦4枚〜5枚といったレイアウトのテンプレートは実際には殆ど選択されることはないため、膨大な数のテンプレート群を用意しても無駄であった。
しかし、このように正方形の画像配置エリアを少なくとも1枚含むテンプレートを選択できるようにすることによって、画像配置エリア属性1192に設定される画像配置エリア属性は3種類で済むようになる。このため、徒に画像配置レイアウトの数を増やすことがなく、テンプレート1176もこれら3種類の画像配置エリア属性1192の範囲内で用意すればよく、テンプレートの総数も少なくて済む。従って、ユーザーがテンプレートを選択せずとも、大幅に短縮された演算時間でテンプレートを自動選択することが可能となり、テンプレート選択にユーザーを迷わせるようなことが少なくなり、極めて短時間の作業時間で簡単に見栄えの良い画像配置がなされた電子アルバムを作成することができるようになる。しかも、選択されないレイアウトが少なくなり、いずれのレイアウトも稼働率を高いものとすることができる。更に、同じ縦長画像と横長画像の枚数の組み合わせであっても、鑑賞者にとって画像に躍動感のある画像配置レイアウトとすることができる。
かかる画像配置レイアウトは、正方形画像配置エリアの比率を縦長画像及び横長画像の合計枚数の40〜60%とすると、躍動感のあるレイアウトとすることができる。
また、1つの画像配置エリア属性に対応するテンプレート1176は複数種類用意することができる。例えば画像枚数が5枚で、当該見開き頁の画像配置エリア属性1175が「5A」である場合、同一の画像配置エリア属性1175を有する画像配置レイアウトがなされた複数種のテンプレート1176を用意しておくことにより、ユーザーの好みに対応させることができる。これらのテンプレートは、同一の画像配置エリア属性1175を有する複数種のテンプレート1176の中からランダムに選択されるようにすることが好ましい。
電子アルバムの編集時、店頭端末装置10はCPU104において電子アルバム編集プログラムを起動して、上述したレイアウト制御部112によって、ユーザーから読み込まれた縦横の画像データ及びその枚数に基づいて、各見開き頁への画像の割り振りと画像配置レイアウトを決定し、電子アルバムを編集する。
<電子アルバム編集処理の概要>
図9は、本実施形態に係る店頭端末装置10を使用した電子アルバム編集の処理の流れを説明するフロー図である。
まず、ステップS1ではGUI制御部111は、店頭端末装置10のタッチパネル101上に提供する商品(サービス)を表示させ、ユーザーに選択させる。
すなわち、GUI制御部111は、最初に商品選択画面(図示せず)を表示してユーザーにアルバムのデザインを選択させる。アルバムのデザインは、例えば縦長/横長、サイズ、製本時の体裁、フレームデザイン等を、別途ユーザーに提示した商品リストの中からその商品番号をテンキーによって入力させる他、ドロップダウンリストによって選択させることも可能である。
ユーザーによって商品選択がなされたら、ステップS2においてメイン制御部110は、ユーザーから持ち込まれた画像データの入力を行う(画像入力工程)。
画像データの入力は、通常、画像データ読み取り部102を用いて、画像データを格納しているCD、DVD、各種メモリカード等の記憶メディア1A(図1)から、縦長画像及び横長画像の少なくとも一方を含む複数の画像データを読み取ることによって行われる。本実施形態において、画像データの入力は、記憶メディア中の画像データの全てを入力するか、撮影日付を選択して入力するか、フォルダを選び、そのフォルダの中から画像を選んで入力するかを、店頭端末装置10によって選択できるようになっている。
図10は撮影日付を選択して入力する場合の画面表示例を示している。GUI制御部111によって表示される画像読取画面101aには、記憶メディア1Aに記憶された画像データに付随する撮影日付情報に基づいて、撮影日付カレンダー201を作成して表示する。撮影日付カレンダー201には、撮影された画像データがある日付の部分201aが着色表示され、その日付の画面上をタッチした後、「この日付を選択」ボタン202をタッチすると、その日付の画像データの一部が撮影日付カレンダー201の右側の画像表示部203に表示される。この日付を解除したい場合は、「この日付を解除」ボタン204をタッチすることによって解除される。
撮影日付カレンダー201の上方には、記憶メディア1Aからの画像データの取込予定枚数205aと、アルバム作成に必要な画像データの最低必要枚数205bとを表示する表示部205が表示されている。取込予定枚数205aが最低必要枚数205bに満たない場合は、次の工程に進めず、GUI制御部111は、更に別の記憶メディアからの画像データ入力を促すようにする。
一方、図11はフォルダを選択して入力する場合の画面表示例を示している。GUI制御部111によって表示される画像読取画面101bには、記憶メディア1Aに記憶されているフォルダ情報に基づいて、フォルダリスト206を作成して表示する。フォルダリスト206には複数のフォルダが表示され、タッチ入力することによって選択したいフォルダのチェックマークにチェック206aを入れた後、「このフォルダを選択」ボタン207をタッチすると、そのフォルダ内の画像データの一部がフォルダリスト206の右側の画像表示部208に表示される。このフォルダを解除したい場合は、「このフォルダを解除」ボタン209をタッチすることによって解除される。
フォルダリスト206の上方には、画像読取画面101aの表示部205と同様に記憶メディアからの画像データの取込予定枚数210aと、アルバム作成に必要な画像データの最低必要枚数210bとを表示する表示部210が表示されている。
このようにして、図9に示されるステップS2において、メイン制御部110はユーザーから画像データを取り込んだら、次のステップS3において、取り込んだ複数の画像データの中から、アルバムに使用したい画像データをユーザーに選択させる。
図12は画像選択の画面表示例を示している。画像選択画面101cは、ステップS2で取り込まれた複数の画像データのうちの12枚の画像データに基づく縮小画像が表示される画像表示部211を有しており、ステップS2で取り込まれた他の画像データに基づく縮小画像は前ページボタン212又は次ページボタン213によって表示を切替えるようになっている。ユーザーは、画像表示部211に表示された画像の中からアルバムに使用したい画像をタッチすることによって選択し、「画像を選ぶ」ボタン214をタッチすることによって画像データにチェックマーク211aを入れる。チェックマーク211aを解除したい場合は、再び画像をタッチした後、「選択を解除」ボタン215をタッチすることによって解除される。「完了」ボタン216がタッチされると、チェックマーク211aが付された画像に対応する画像データがアルバムに使用される頁内用画像データ116として選択され、頁内用画像データ116には、メイン制御部110により生成された文字データ1162、編集情報1163及び縦横情報1164が付帯されて記憶部114に格納される。
なお、以降の説明において、頁内用画像データ116は画像データ116と省略する。
画像表示部211に表示された画像において、デジタルカメラを縦に構えて撮影した縦長画像が含まれている場合、画像表示部211の画面表示上は横長画像として表示されている。そこでGUI制御部111は、横長画像を縦長画像に変更したい画像をユーザーにタッチさせた後、「90°回転」ボタン217をタッチさせることによって縦長画像として表示させることができる。この「90°回転」ボタン217がタッチされるとレイアウト制御部112は、タッチされた画像に対応する画像データ116について、編集情報1163のオリジナル画像のサイズ1163aの縦と横のピクセル数を入れ替えるとともに縦横情報1164を変更し、縦長画像に変換された画像データ116は、以後、縦長画像として認識される。
「画像を選ぶ」ボタン214の上方の表示部218には、現在選択枚数218aと最低必要枚数218bと最大枚数218cとを表示し、これらの情報をユーザーに確認させる。
ステップS3でアルバムに使用したい画像が選択されたら、レイアウト制御部112は、図9に示される次のステップS4においてアルバム構成を選択させる。
アルバム構成の選択には、アルバムの頁数の選択がある。頁数は、選択された画像枚数からレイアウト制御部112が最適な頁数を計算してデフォルトの頁数として画面表示することが好ましい。ユーザーはこのデフォルトの頁数を基にして所望の頁数をテンキーやアップダウンキー等を用いて選択することができる。同一画面上には頁数と価格との対応表を表示しておき、選択された頁数とその価格が一目で判るようにすることも好ましい。
頁数が選択されたら、ステップ5においてレイアウト制御部112は、ステップS3で選択された画像データ116を、ステップS4で選択された頁数への割り振りを行う(画像割り振り工程)。
この画像データ116の割り振りは、ステップS3で選択された画像データ116に予め付随している撮影日付情報に応じて自動的に割り振られる。
図13に、ステップS5で実行される画像データ116を各見開き頁に割り振り処理するフローの一例を示す。なお、以下の説明において頁とは見開き頁のことを示す。
まず、ステップS401において、画像データ116に予め付随している撮影日付情報Tjをそれぞれ取得する。撮影日付情報Tjは例えば画像データファイル1161に含まれているExifタグを参照することにより取得できる。この撮影日付情報Tjの取得は、ステップS402を経てm枚ある画像データ116全てに対して行う。
全ての画像データ116の撮影日付情報Tjを取得したら(ステップS402;Y)、ステップS403においてレイアウト制御部112により、撮影日付情報に基づいて画像データ116の並び替えが行われる。並び替えは例えば、編集情報1163のアルバム通し番号1163fを変更することにより行われる。
ステップS403において、ステップS402で取得された撮影日付情報に基づいて、時間的に前後に隣接する2つの画像データ116間の撮影時刻差ΔTj=「Tj」−「Tj-1」(但し、j≧2)を算出する。撮影時刻差ΔTjの算出は、ステップS405を経て、時間的に隣接する全ての画像データ間に対して行う。
全ての隣接する画像データ116間の撮影時刻差ΔTjを算出し終えたら(ステップS405;Y)、次いで、ステップS406において、それら算出された全ての撮影時刻差ΔTjに基づいて、頁を区切る基準となる時刻差の閾値Tsを算出する。この閾値Tsの算出方法は特に限定されないが、撮影時刻差ΔTjの最大値ΔTmaxと最小値ΔTmin、全画像枚数、アルバムの全頁数等の各条件を勘案して算出される。
閾値Tsが算出されたら、この閾値Tsを基準にして撮影時刻差ΔTjで各画像データ116を図14に示されるように各頁に自動的に割り振っていく。
すなわち、j枚目の画像データ116がn頁目に割り振られるのが適当か否かが1枚ずつ判断されていく。1枚目の画像データは1頁目に自動的に割り振られるため、最初はステップS407において、n=1頁目にj=2枚目の画像データ116、1頁あたりの画像データ枚数i=1枚が初期値として設定される。
ステップS408において、レイアウト制御部112は、j枚目(2枚目)の画像データ116とj−1枚目(1枚目)の画像データ116との間の時刻差ΔTjについて、上記ステップS406で算出された閾値Tsと比較する。その結果、時刻差ΔTjが閾値Tsを超える値である場合(ステップS408;Y)、j枚目の画像データ116とj−1枚目の画像データ116は撮影インターバルが広く、異なる頁に配置されるのが相当と判断され、ステップS409に移行し、レイアウト制御部112は、現在n頁目に割り振られている画像データ116の枚数iが、1頁に必要な最小枚数MINの条件を満たしているか否かを判断する。
また、時刻差ΔTjが閾値Tsを超えない値である場合は(ステップS408;N)、撮影インターバルが短く、同一頁に配置されるのが相当と判断され、ステップS410に移行し、レイアウト制御部112は、現在n頁目に割り振られている画像データ116の枚数iが1頁に収まる最大枚数MAXの条件を満たしているか否かを判断する。
上記ステップS409において、1頁(1見開き頁)には、少なくとも2枚の画像データ116が必要であるとすると、1頁の最小枚数MINは2となる。いま、n=1頁目に割り振られる画像データ116の枚数iが1頁の最小枚数MINを超えている場合は(ステップS409;Y)、ステップS411に移行し、j枚目の画像データ116を次頁であるn+1頁目に割り振る。このとき、jの値を1加算し、j=j+1とすると共にn+1頁目に割り振られる画像データ116の枚数i=1とする。
一方、n=1頁目に割り振られる画像データ116の枚数iが1頁の最小枚数MINを超えていない場合は(ステップS409;N)、ステップS412に移行し、j枚目の画像データ116をn頁目に割り振る。このとき、jの値とiの値をそれぞれ1ずつ加算し、j=j+1、i=i+1とする。
また、上記ステップS410において、1頁に収まる画像データ116の最大枚数MAXを例えば7枚とすると、n頁目に割り振られる画像データ116の枚数iが7枚の条件を超えたか否かを判断する。その結果、iが最大枚数MAXよりも小さい場合は(ステップS410;Y)、ステップS412に移行する。一方、iが最大枚数MAX以上となる場合は(ステップS410;N)、ステップS413に移行し、n頁目は一杯になったため、j枚目の画像データ116をn+1頁目に割り振る。このとき、jの値を1加算し、j=j+1とすると共に、nの値も1加算し、n=n+1として、以降は次頁への割り振り作業を行う。また、n+1頁目に割り振られる画像データ116の枚数は初期化されてi=1とする。
ステップS411、S412、S413の何れかで画像データ116の割り振り先頁が決定すると、レイアウト制御部112は、j枚目の画像データ116について、何頁目に割り振られたかの頁識別番号n若しくはn+1を編集情報1163の割り振り先頁1163dに記録する(ステップS414)。
以上の処理は、ステップS415を経て、ステップS3で選択されたm枚全ての画像データ116に対して行い、未だ画像データが残っている場合は(ステップS415;N)、上記ステップS408からの処理を繰り返し、画像データ116が残っていない場合(ステップS415;Y)は終了する。
図9に戻って、ステップS5において全ての画像データ116を各頁に割り振ったら、ステップS6においてGUI制御部111は割り振り結果表示画面101dを表示させる。
図14にはステップS6において表示される割り振り結果表示画面101dの一例として、全14頁のアルバムのうちの5頁分(5見開き頁分)の画像データ116の割り振り結果が示されている。割り振り結果表示画面101dでは、頁割り振り画面219中において、2−3頁の見開き頁219aに3枚の画像、4−5頁の見開き頁219bに7枚の画像、6−7頁の見開き頁219cの4枚の画像、8−9頁の見開き頁219dに5枚の画像、10−11頁の見開き頁219eに5枚の画像が割り振られている。前頁及び次頁の表示はボタン220によって行うことができる。
ここで、店頭端末装置10は、ステップS5で画像データ116を自動的に割り振った結果に対し、ユーザーからの変更処理を受け付けることができる。変更処理は、頁間の移動、90°回転、画像の削除等が挙げられる。
頁間の移動処理は、頁割り振り画面219上の変更したい画像をタッチして選択した後、「上ページへ移動」ボタン220又は「下ページへ移動」ボタン221によって移動させる。選択された画像は、選択画像表示部222に拡大表示される。頁間の移動処理の受付が完了したら、レイアウト制御部112は移動の対象として選択された画像それぞれに対応する画像データ116について、編集情報1163の割り振り先頁1163dを変更後の頁識別番号に変更する。
90°回転処理は、同じく頁割り振り画面219上の回転したい画像をタッチして選択した後、「90°回転」ボタン223によって回転させる。回転処理が完了したら、レイアウト制御部112は編集の対象として選択された画像それぞれに対応する画像データ116について、編集情報1163のオリジナル画像のサイズ1163aの縦と横のピクセル数を入れ替えるとともに縦横情報1164を変更する。
画像の削除処理は、同じく頁割り振り画面219上の削除したい画像をタッチして選択した後、「削除」ボタン224によって対応する画像データ116を削除させる。
処理操作を戻したい場合は、「直前の状態に戻す」ボタン225によって直前の状態に戻すことができる。
また、各頁において、特に後述する画像配置の際に最優先させたいお気に入りの画像がある場合は、この画面上で、頁割り振り画面219上の最優先させたい画像をタッチして選択した後、「お気に入り」ボタン226によってフラグを付与しておくことができる。「お気に入り」フラグは、編集情報1163の図示しない所定領域に記録される。
図9に戻って、ステップS7においてレイアウト制御部112は各見開き頁毎に適切な画像配置レイアウト、すなわちテンプレートを選択する(レイアウト選択工程)。
図15はステップS7において実行されるテンプレート選択の処理フローを示す図である。この処理はステップS5で画像データ116が割り振られた各頁毎に行われる。
まず、ステップS421において、当該頁に含まれる各画像データ116の縦横情報1164を参照して縦画像の枚数と横画像の枚数とをカウントした後、頁管理ファイル118を生成して、当該頁の縦画像枚数1183、横画像枚数1184及び総画像枚数1182を記録する。続いて、ステップS422において、当該頁の総画像枚数1182に対応する画像配置エリア属性テーブル119を参照することによって、縦画像枚数1183と横画像枚数1184の組み合わせ1191に対応する画像配置エリア属性1192を決定し、頁管理ファイル118の画像配置エリア属性記録領域1185に記録する(属性決定工程)。
画像配置エリア属性の決定は、例えば、1頁に割り振られた画像データ116の枚数が5枚である場合は、図8(a)に示される画像配置エリア属性テーブル119aを参照することで行われる。この5枚の画像データ中の縦画像が2枚、横画像が3枚であった場合、同テーブルに従い、画像配置エリア属性は「5A」となり、1枚の縦画像配置エリアと2枚の横画像配置エリアと2枚の正方形配置エリアとを有する画像配置レイアウトとなる。
このようにしてステップS423において画像配置エリア属性が決定されたら、ステップS424においてレイアウト制御部112は、ステップS423で決定された画像配置エリア属性に対応する画像配置エリア属性フォルダ1175に格納された複数種のテンプレート1176の中からいずれか1つのテンプレート1176を選択し、選択されたテンプレート1176の識別番号1177を頁管理ファイル118の当該頁のテンプレート番号記録領域1186に記録する(配置選択工程)。
例えば画像配置エリア属性テーブル119aを参照した結果、選択された画像配置エリア属性が「5A」であった場合、レイアウト制御部112は、画像配置レイアウト「5A」に対応する画像配置エリア属性5Aフォルダ1175eに格納されたテンプレート「5A−00」1176i及びテンプレート「5A−01」1176jの中から、いずれか1つのテンプレートをランダムに選択する。
なお、本実施の形態においては、縦画像枚数1183と横画像枚数1184の組み合わせ1191と画像配置エリア属性1192の対応は1対1としたが、組み合わせ1191に対して複数の画像配置エリア属性にそれぞれ重み付けして対応させてもよい。
例えば、5枚の画像データ中の縦画像が2枚、横画像が3枚であった場合、画像配置エリア属性は「5B」、「5A」、「5X」がそれぞれ50%、30%、20%の重み付けで対応付けられるようにすることができる。このような重み付けは、当該画像配置エリア属性における縦画像枚数に対する縦画像配置エリア数のヒット率及び横画像枚数に対する横画像配置エリア数のヒット率又は経験則に基づいて、予め画像配置エリア属性テーブル119に格納するようにしておけばよい。そしてレイアウト制御部112は、画像配置エリア属性5Bフォルダ1175fに格納されたテンプレートには50%、画像配置エリア属性5Aフォルダ1175eに格納されたテンプレートには30%、画像配置エリア属性5Xフォルダ1175dに格納されたテンプレートには20%の選択確率を持たせて、乱数発生プログラムを使用してテンプレートを選択する。
このように、縦画像枚数と横画像枚数の組み合わせに対して、複数の画像配置エリア属性にそれぞれ重み付けして対応させることにより、同じ縦画像枚数、横画像枚数の見開き頁が連続する場合であっても、同一テンプレートが選択される可能性は一段と低くなり、より躍動感のある頁を作成することができる。
図9に戻り、ステップS7で各頁毎に画像配置レイアウト属性1192が決定され、さらにテンプレート1176が選択されたら、ステップS8においてレイアウト制御部112は、各頁に割り振られた画像データ116を各頁毎に選択されたテンプレート1176の有する各画像配置エリアに配置していく。
図16はステップS8においてレイアウト制御部112で実行される画像データの配置処理のフローを示す図である。この処理は画像データ116が割り振られた各頁毎に行われる。
まず、ステップS431において、レイアウト制御部112は画像データ116を参照して、当該頁に最優先に配置すべき最優先画像を選択する。最優先画像としては、例えば当該見開き頁においてオリジナルの画像サイズ1163aが最大の画像データ、予め図14に示された「お気に入り」ボタン226によってお気に入りフラグが付与されている場合には、編集情報1163にお気に入りフラグが付与されている画像データ、撮影時刻が最も早い又は遅い画像データ等が挙げられる。
次いで、ステップS432において、レイアウト制御部112は最優先画像が縦長画像であるか横長画像であるかを当該画像データ116の編集情報1163又は縦横情報1164を参照して判別する。
縦長画像か横長画像かが判別されたら、ステップS433において、当該頁に選択されたテンプレート1176中に、上記ステップS432で判別された最優先画像の縦長画像配置エリア又は横長画像配置エリアがあるかどうかを判別する。例えば最優先画像が縦長画像である場合、ステップS433においてテンプレート中に縦長画像配置エリアがあるかどうかを判別し、ある場合は(ステップS433;Y)、ステップS434に移行し、最優先画像を縦長画像配置エリアのうち最も優先順位の高いものに配置する。また、最優先画像の縦横と一致する画像配置エリアのない場合は(ステップS433;N)、ステップS435に移行し、最優先画像を正方形画像配置エリアのうち最も優先順位の高いものに配置する。このとき、配置された配置エリアの形状に合わせて画像の切り出し(トリミング)及び拡大・縮小が行われる。ステップS434及びステップS435で決定された配置エリア情報1163eは、トリミング情報1163b及び拡大縮小倍率1163cと共に各画像データ116毎に編集情報1163に記録される。
その後、ステップS436において未配置の画像データ116があるかどうかを判別し、残りの画像データ116がある場合は(ステップS436;Y)、上記ステップS432からの処理における最優先画像を残りの画像データ116に代えて処理を繰り返し、残りの画像データ116は当該テンプレート1176の画像配置エリアのうち画像データ116が未だ配置されていない画像配置エリアであって最も優先順位の高いものに配置される。
このようにしてステップS8で全ての画像データ116を各頁に配置したら、図9におけるステップS9に移行し、出来具合をユーザーに確認させるため、各見開き頁をプレビュー表示する。
図17はステップS9で実行されるプレビュー表示の際の画面表示例を示している。プレビュー表示画面101eでは2−3頁〜18−19頁の出来具合がプレビュー表示部227に同時に表示されている。他の頁は、前頁ボタン228及び次頁ボタン229によって表示させることができる。
このステップS9のプレビュー表示処理においてレイアウト制御部112は、ユーザーに各頁の出来具合を確認させることにより、各頁毎のレイアウト修正を受け付けるようになっている。レイアウト修正を受け付ける場合は、図17に示すプレビュー表示画面101eにおいて、修正したい頁227aをタッチした後、「ページを編集する」ボタン230を操作することによってレイアウト修正処理を受け付ける。
図18はレイアウト修正を行う際の画面表示例を示している。レイアウト修正画面101f中央の画像表示部231には、図17において選択された修正頁が表示されている。レイアウト修正としては、画像の移動、拡大・縮小、画像交換等が挙げられる。
画像の移動は、画像表示部231に表示されている画像のうち、移動修正したい画像をタッチして選択した後、「画像の移動」ボタン232によって上下左右方向に移動修正させて位置を微調整させる。特に正方形配置エリアに配置された画像の中央に人物がくるように微調整させたい場合に有効である。
画像の拡大・縮小は、同じく画像表示部231に表示されている画像のうち、拡大又は縮小修正したい画像をタッチして選択した後、「画像を拡大・縮小」ボタン233によって拡大又は縮小させて大きさを微調整させる。
画像の交換は、画像表示部231に表示されている画像のうち、交換したい2つの画像をタッチして選択した後、「画像を交換」ボタン234によって交換する。
この画像の交換時、画像表示部231に表示されている画像のうち、交換したい画像を1つだけタッチして選択した後、「画像を交換」ボタン234を操作することによって、画像表示部231の下方に削除済み画像の一覧を表示させる一覧表示部235を表示させ、この中のいずれかの画像をタッチして選択した後、もう一度「画像を交換」ボタン234を操作することによって交換させるようにすることもできる。削除済み画像は、図14に示される画面上で削除された画像データである。
各処理装置を元に戻したい場合は、「直前の状態に戻す」ボタン236によって戻すことができる。
このようにしてレイアウト修正処理を受け付けた後、処理が完了したらレイアウト制御部112は、修正処理された画像に対応するそれぞれの画像データ116について、編集情報1163の該当項目を変更する。
編集情報1163の変更が完了した後、メイン制御部110は図9に示すステップS10に移行し、アルバムの表紙及びタイトルを決定させる。アルバムの表紙には少なくとも1枚の画像を配置させることができ、この画像と共にタイトル文字を挿入させる。
表紙用の画像は、ステップS2においてユーザーから既に取り込まれている画像データを画面上に一覧表示させ、ユーザーに選択させるようにしてもよいし、表紙用の画像データを別途新たに取り込むようにして画面上に一覧表示させ、ユーザーに選択させるようにしてもよい。
また、アルバムのタイトルは入力用の画面を表示させ、予め登録されている定型文からユーザーに選択させるようにしてもよいし、キーボードを利用して自由に入力させるようにしてもよい。
ステップS10で選択された画像データは表紙用画像データ115の画像データファイル1151に格納され、入力されたタイトルは文字データ1152に格納され、表紙用画像データ115に各種の編集が施された場合の編集内容は編集情報1153に格納される。
このようにしてアルバム表紙及びタイトルが決定された後、図9に示すステップS11に移行し、発注処理を行う。この処理は、アルバムを製本した後、ユーザーの元に発送又は受付店舗での店頭渡しを行うために必要となる各種情報の入力を受け付け、注文内容を確認させる確認画面を表示し、ユーザーによる確認の後、受付終了となる。
ユーザーに確認された注文内容は、ステップS2〜ステップS10で入力、編集又は生成された表紙用画像データ115、頁内用画像データ116、頁管理ファイル118に基づいて、例えばXMLで記述された電子アルバムデータが生成され、店頭端末装置10からインターネット網20を介してアルバム作成サイト40に送られる。
ステップS12においてアルバム作成サイト40では、送られた電子アルバムデータに基づいて図示しないプリンタが、見開き頁毎に選択されたテンプレート1176に配置された画像データ116に基づく画像を記録用紙に印刷する。画像印刷された記録用紙は、図示しない製本装置により、連続する頁の互いの裏面を糊付け貼合した後に裁断されて製本され、アルバム1Bの形態に加工される。製本されたアルバム1Bは、プリントショップを介して、あるいは直接、ユーザーの元に届けられる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、入力された複数の画像に含まれる縦長画像の枚数及び横長画像の枚数に基づいて、予めレイアウト記憶手段に記憶された、少なくとも1枚の正方形画像配置エリアを有する画像配置レイアウトを選択するようにしたので、正方形画像配置エリアには縦長画像及び横長画像の何れも配置できるようになり、予め用意しておく画像配置レイアウトの数を減らすことができるので、極めて短い作業時間で簡単に、ユーザーが所望とする見栄えの良い電子アルバムを編集することができる。一方、画像配置レイアウトのバリエーションを増やすことが容易になるので、鑑賞者にとって画像に躍動感のある画像配置レイアウトがなされた電子アルバムを作成することができる。
本実施の形態によれば、複数の画像に含まれる縦長画像の枚数及び横長画像の枚数に予め対応付けられた画像配置エリア属性を決定し、該画像配置エリア属性と対応する画像配置レイアウトを選択するようにしたので、同じ縦長画像と横長画像の枚数の組み合わせであっても、異なる画像配置レイアウトを選択することが可能となるので、鑑賞者にとって画像に躍動感のある画像配置レイアウトがなされた電子アルバムを作成することができる。
本実施の形態によれば、複数の画像に含まれる縦長画像の枚数及び横長画像の枚数の組み合わせによっては正方形画像配置エリアのみを含む第2の画像配置エリア属性を選択するので、出現頻度の極めて低い縦長画像の枚数及び横長画像の枚数の組み合わせに対しては、正方形画像配置エリアのみからなる画像配置レイアウトを選択することができ、徒に画像配置レイアウトの数を増やすことなく、極めて短い作業時間で簡単に、ユーザーが所望とする見栄えの良い電子アルバムを編集することができる。
本実施の形態によれば、複数の画像に含まれる縦長画像の枚数又は横長画像の枚数が所定枚数以上の場合に、第2の画像配置エリア属性を選択するようにしたので、画像に躍動感を犠牲にすることなく、画像配置レイアウトの数を削減することが可能となる。