以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.構成]
[1−1.画像処理システムの全体構成]
図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る画像処理システム1の機能構成及びハードウェア構成について説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理システム1の機能構成例を示すブロック図である。図2は、本実施形態に係る画像処理システム1のハードウェア構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システム1は、ユーザの依頼により撮影した画像データを用いて、ユーザが操作するユーザ端末71を介して、写真画像をテンプレート画像に配置したレイアウト画像の作成を受け付けるレイアウト画像作成サービスのためのシステムである。
画像データとは、例えば写真の画像データであって、中でもユーザの依頼により写真スタジオで撮影を行った画像データをいう。注文には、撮影後の初回のプリント注文と、その後の焼き増し注文とが含まれる。
図2に示すように、画像処理システム1は、メモリ12、及び中央処理装置(CPU)13を備えたセンタサーバ11として構成されている。センタサーバ11は、ネットワーク81を介して、ラボサーバ14、スタジオサーバ17、及びユーザ端末71と接続されている。ラボサーバ14は、メモリ15を備えている。また、ラボサーバ14は、印刷装置16と接続されている。スタジオサーバ17は、メモリ18を備えている。
メモリ12,15,18は、種々のデータやプログラムを格納する記憶部(記憶手段)12,15,18である。メモリ12,15,18は、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリや、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、またはHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Device)によって実現される。メモリ12は後述するように、撮影された画像データ、ウェブページのデータ、及びテンプレートを格納する。
さらに、メモリ12は、CPU13に実行させることで、図1に示すように、閲覧画面提供部(閲覧画面提供手段)31、注文受付部(注文受付手段)33、画像候補指定部(画像候補指定手段)34、テンプレート候補指定部(テンプレート候補指定手段)35、レイアウト画面制御部(レイアウト画面制御手段)41として機能させる、所定のプログラムを保存する。さらに、レイアウト画面制御部41は、縦横情報判定部(縦横情報判定手段)42、テンプレート抽出部(テンプレート抽出手段)43、レイアウト画像出力部(レイアウト画像出力手段)44として機能させる、所定のプログラムを含んで構成される。
CPU13は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、メモリ12に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、種々の機能を実現する。そして、CPU13が、これらのプログラムを実行することにより、図1で示すように、信号処理部13の各機能手段としてそれぞれ機能する。
センタサーバ11は、図示しない、入出力インタフェース(I/F)、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ、マウス、キーボード、ネットワークI/F、及びバスを有している。メモリ12、CPU13、入出力I/F、及びネットワークI/Fは、バスを介して相互に通信可能に接続されている。入出力I/Fは、ディスプレイ、マウス、及びキーボードとCPU13との間に介在し、ディスプレイ、マウス、及びキーボードとCPU13とを接続する。ネットワークI/Fは、センタサーバ11をネットワーク81に接続して通信を行い、ラボサーバ14、スタジオサーバ17、またはユーザ端末71とのデータ転送を行う。また、ラボサーバ14及びスタジオサーバ17は、センタサーバ11と同様に、図示しない、CPU、入出力I/F、CRTまたはLCD等のディスプレイ、マウス、キーボード、ネットワークI/F、及びバスを有している。
ユーザ端末71は、少なくともディスプレイ72、マウス74、及びキーボード75を備えた情報端末(パーソナルコンピュータ)である。
図1に示すように、画像処理システム1を機能的に表すと、記憶部12と、信号処理部13とを備えるセンタサーバ11によって構成される。記憶部12は、データ記憶装置であって、メモリ12を用いて、ファイルシステムまたはデータベースシステムによりデータを格納している。本実施形態における記憶部12は、画像データ保存部(画像データ保存手段)21、ウェブページ保存部(ウェブページ保存手段)23、及びテンプレート保存部(テンプレート保存手段)24を備えて構成される。信号処理部13は、CPU13で演算処理される機能部位であり、各機能は個別のプログラムとして構成されている。本実施形態における信号処理部13は、閲覧画面提供部31、注文受付部33、画像候補指定部34、テンプレート候補指定部35、及びレイアウト画面制御部41として機能するものである。さらに、レイアウト画面制御部41は、縦横情報判定部42、テンプレート抽出部43、及びレイアウト画像出力部44として機能する。
ラボサーバ14を機能的に表すと、図1に示すように、センタサーバ11と同様に、メモリ15を用いてデータを格納している記憶部15を備えるとともに、プリント部16に接続されている。記憶部15は、画像データ保存部51と、テンプレート保存部54とを備えて構成される。プリント部16は、ラボサーバ14からの指令を受けて印刷装置16によって画像データの印刷処理を行う印刷手段である。
スタジオサーバ17を機能的に表すと、図1に示すように、センタサーバ11と同様に、メモリ18を用いてデータを格納している記憶部18を備えている。記憶部18は、画像データ保存部61を備えて構成される。スタジオサーバ17は、写真を撮影する写真スタジオに設置されるサーバである。
ユーザ端末71を機能的に表すと、図1に示すように、表示部72と、操作部73とを備えている。ディスプレイ72は、センタサーバ11により送信されたデータを表示するための表示部72として機能する。マウス74及びキーボード75は、ユーザ端末71及び表示部72に表示される画面を操作するための情報、並びセンタサーバ11により要求された情報を入力するための操作部73として機能する。
ネットワーク81は、複数のコンピュータまたはサーバを接続して電子データの伝送を行う通信回線網であり、例えば、無線または有線によるLAN(Local Area Network)、イントラネット、イーサネット(登録商標)、インターネット、または電話通信回線ネットワーク、光ファイバー通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワーク、移動体通信網ネットワーク、もしくは衛星通信ネットワークである。または、ネットワーク81は、これらが複合された通信回線網である。
センタサーバ11は上述の通り構成されており、ユーザ端末71に対してウェブページを提供して、ユーザ端末71からの要求及び情報の入力を受け付けるウェブサーバとして機能する。また、センタサーバ11は、画像データを保存して、ラボサーバ14及びユーザ端末71に画像データを提供する、データベースサーバとして機能する。また、ラボサーバ14は、センタサーバ11から画像データまたはテンプレートデータの提供を受けて、プリントを行うための画像データまたはテンプレートデータを保存するデータベースサーバとして機能する。また、ラボサーバ14は、センタサーバ11から印刷データ(印刷ジョブ)を受け取り、この印刷データを印刷装置16へと出力するプリントサーバとして機能する。また、スタジオサーバ17は、画像データを保存して、センタサーバ11に画像データを提供する、データベースサーバとして機能する。
[1−2.記憶部]
図1に示すように、記憶部12は、画像データ保存部21、ウェブページ保存部23、及びテンプレート保存部24を備えて構成される。なお、ラボサーバ14の記憶部15及びスタジオサーバ17の記憶部18は、それぞれ、画像データ保存部51,61を備えており、これらは画像データ保存部21と同様に構成されている。また、ラボサーバ14の記憶部15は、テンプレート保存部54を備えており、これはテンプレート保存部24と同様に構成されている。このため、ここでは、センタサーバ11の記憶部12を例に挙げて説明する。なお、センタサーバ11、ラボサーバ14、及びスタジオサーバ17は、定期的にデータの連携を行い、画像データ保存部21,51,61に保存されているデータを同期させている。また、センタサーバ11、及びラボサーバ14は、定期的にデータの連携を行い、テンプレート保存部24,54に保存されているデータを同期させている。
<画像データ保存部>
画像データ保存部21は、ユーザの依頼により撮影した写真画像の画像データを保存する。撮影はスタジオサーバ17が設置されている写真スタジオで行われて、画像データは画像データ保存部61に保存された後に、ネットワーク81を介してセンタサーバ11に送信されて、画像データ保存部21に保存される。画像データは、ファイル名としてそれぞれ画像データ番号が付されて保存されている。
画像データは撮影時のオリジナル写真画像データと、オリジナル写真画像データを変換して得られる、ウェブ閲覧用のサムネイル写真画像データとからなる。オリジナル写真画像データは、プリント部16によるプリントアウトの際のデータとして用いられる。サムネイル写真画像データは、マイページにおける画像データ閲覧、またはレイアウト画像作成処理の際に操作または表示するための画像データとして用いられる。オリジナル写真画像データは、高解像度でファイルサイズの大きいデータであり、例えば、高さ2649ピクセル、横幅3960ピクセル、解像度320dpiのJpg形式のファイルである。一方、サムネイル写真画像データは、低解像度でファイルサイズの小さいデータであり、例えば、高さ924ピクセル、横幅1386ピクセル、解像度72dpiのJpg形式のファイルである。また、サムネイル写真画像データには、画像の無断コピー及び無断利用の防止の観点から、ウォーターマーク(透かし画像)が入れられている。なお、画像データのサイズは上記の値に限られず、高さと横幅の値が入れ替わった縦向きの画像であっても良いことは勿論である。
上述のように、画像データは、オリジナル写真画像データとサムネイル写真画像データともに、高さと横幅を示すピクセル情報、すなわち写真画像の縦横の長さを示す情報を有している。この高さと横幅によって、縦横の長さが縦長であるか、横長であるか、または同じであるかを判定することができる。このような画像データの高さの情報と横幅の情報は、画像データのヘッダまたはフッターから取り出すことができる。また、写真画像のどちらの辺が上であるか、すなわち写真の向きは、画像データに埋め込まれるメタデータからも確認することができる。このメタデータとは、例えば、Exif情報のOrientation属性である。
本実施形態では、レイアウト画像作成処理の際に、サムネイル写真画像データ及び配置枠に配置される写真画像が、縦横の長さが縦長と横長のいずれかとなる2種類のアスペクト比(およそ7:5又は5:7)に規定されて表示されている。これは、上述する高さ924ピクセル、横幅1386ピクセルのファイルのサムネイル写真画像データが適宜トリミング処理を受けることで生成される。また、後述するテンプレートデータも、縦長の配置枠と横長の配置枠のアスペクト比が、写真画像のいずれかの前記アスペクト比と同様に規定されている。すなわち、縦長の写真画像は、縦長の配置枠と、横長の写真画像は、横長の配置枠とアスペクト比が一致するようになっている。ただし、このアスペクト比は、レイアウトに応じて適宜変更してもよい。
マイページでの画像データの表示の場合には、サムネイル写真画像データが画像データ保存部21から読み出され、ユーザ端末71に送信されて、表示部72に表示される。さらに、ユーザからのプリント注文を受けた場合には、オリジナル写真画像データが画像データ保存部21からラボサーバ14に送信されて、画像データ保存部51に保存された後、プリント部16に送られてプリントが行われる。またプリントの際には、テンプレート画像がテンプレート保存部24からラボサーバ14に送信されて、テンプレート保存部54に保存された後、プリント部16に送られてプリントが行われる。
画像データ保存部21は、保存している画像データを、一定期間の経過後に消去するようにしてもよい。これにより、画像データ保存部21を構成するメモリ12の容量を節約することができる。
<ウェブページ保存部>
ウェブページ保存部23は、ユーザがユーザ端末71を介してアクセスするマイページについて、ウェブページを構成する、例えばHTMLデータを保存する。また、ウェブページ保存部23は、ウェブページに表示する、ロゴ、イラスト、ボタン等のオブジェクトや背景等のデータを保存する。
<テンプレート保存部>
テンプレート保存部24は、配置枠を規定するテンプレートデータを保存する。テンプレートデータには、配置枠の数や位置、形状等を規定するテンプレート情報と、テンプレートの表示またはプリント時に用いられるテンプレート画像データとを含む。
テンプレート情報は、特定の商品の、特定の場所(見開き位置)に適用されるテンプレートについて、そのテンプレートが有する配置枠の配置情報を有している。また、テンプレートデータは、商品に応じて、テンプレートが配置される場所に応じて、それぞれテンプレート情報を保持している。ここでは、商品がフォトアルバムであって、見開き2−3ページ目に適用されるテンプレートについて例を挙げて説明する。
図3は、テンプレート保存部24に保存されるテンプレート情報の格納状態を示す例である。テンプレート情報には、テンプレートごとに、テンプレートID、商品ID、見開き番号、テンプレート画像番号、コマ数、及び配置枠の情報が含まれる。テンプレートIDは、テンプレートごとに割り振られる固有の識別情報である。商品IDは、後述する商品選択処理において選択する商品の種類を示すべく、商品ごとに付与された識別情報である。見開き番号は、商品において、テンプレートが適用される場所(見開き位置)を示す番号である。テンプレート画像番号は、商品の見開き番号に対応する箇所に表示またはプリントアウトされるテンプレート画像のデータを指定する番号である。
見開き番号の例としては、複数の台紙を張り合わせて冊子状に製本して得られるフォトアルバムが商品である場合、アルバムの外装となる表紙を表す「1」、アルバムを開いて表紙裏とその隣の1ページ目との見開きを表す「2」、2ページ目と3ページ目との見開きを表す「3」のようにして、表紙の反対側の裏表紙まで順次番号が振られる。または、フォトアルバムが商品であって、表紙と裏表紙に写真画像を配置しない場合には、アルバムを開いて表紙裏とその隣の1ページ目との見開きを表す「1」、次の2ページ目と3ページ目との見開きを表す「2」のようにして、順次番号が振られている。裏表に画像が配置されるキーホルダーの場合には、一方の面を表す「1」、もう一方の面を表す「2」が振られる。一面に画像が配置されるフォトフレームまたはポストカードの場合には、画像の配置される面を表す「1」が振られる。コマ数は、テンプレート中に含まれる配置枠の数を示している。同じ商品IDの同じ見開き番号のテンプレートであれば、コマ数は同じとなっている。
配置枠の情報としては、配置枠の向き、位置、大きさ、及び傾きの情報が含まれる。配置枠の向きの情報は、配置枠の高さ(縦の寸法)と横幅(横の寸法)とのどちらが長いかを示す符号である。縦の寸法が横の寸法よりも長い場合、すなわち縦長の場合には「t」、横の寸法が縦の寸法よりも長い場合、すなわち横長の場合には「y」、縦と横の長さが同じ場合には「s」が付される。配置枠の位置の情報は、テンプレート画像を、左上を(0,0)の原点とする座標系として、座標系上の点の位置を、原点からの横方向の位置(位置横)と縦方向の位置(位置縦)との座標で示すものである。本実施形態では、レイアウト画面制御手段41によって表示部72に表示されるテンプレート画像の1ピクセルを座標の単位として、(0,0)、(480,0)、(0,320)、(480,320)の4点に囲まれる長方形のテンプレート画像上の位置を示す。この位置横及び位置縦によって示される座標が、長方形の配置枠の左上の頂点の位置を示す。配置枠の大きさの情報は、長方形の配置枠について、位置の情報が示す座標から、横幅が横方向の長さを示し、高さが縦方向の長さを示すものである。すなわち、位置横、位置縦、横幅、及び高さによって、レイアウト画像上における配置枠の位置と領域が指定される。配置枠の傾きの情報は、配置枠の回転の度合い(度)を示すものである。数値は回転している角度を表し、0の場合はそのままで回転しておらず、90の場合は時計回りに90度回転して、360の場合は1回転することになる。
さらに、テンプレート情報は、テンプレートに含まれる配置枠の数に対応した数の配置枠の情報を有しており、それぞれの配置枠について、配置枠の向き、位置、大きさ、及び傾きの情報を特定している。ここでは、コマ数が3であって、「配置枠1」、「配置枠2」、「配置枠3」の3種類の配置枠の情報を有している。この配置枠の情報の数も、同じ商品IDの同じ見開き番号のテンプレートであれば同じとなる。配置枠の情報が複数含まれる場合には、1から順に配置枠の番号が振られている。
テンプレート情報では、テンプレート中に含まれる配置枠それぞれについて、横幅と高さとを特定することで、配置枠の縦横の長さが、縦長、横長、同じであるかを規定している。さらには、テンプレート情報は、テンプレート中に含まれる配置枠の縦横の長さの組み合わせについて、少なくとも縦長であるか横長であるかの組合せが全て充足されるだけのテンプレートを有している。例を挙げると、配置枠が1つであれば、縦と横で少なくとも2つのテンプレートを有している。配置枠が2つであれば、一つ目の配置枠が縦と横で二通り、二つ目の配置枠が縦と横で二通りであるから、これらの組み合せで少なくとも4つのテンプレートを有している。配置枠が3つであれば、一つ目の配置枠が縦と横で二通り、二つ目の配置枠が縦と横で二通り、三つ目の配置枠が縦と横で二通りであるから、これらの組み合せで少なくとも8つのテンプレートを有している。以降同様に、配置枠の数をnとした場合、テンプレート情報は、配置枠の数が増えるにつれて、配置枠の縦横の長さが異なる少なくとも2nの数のテンプレートを含む。すなわち、同じ商品IDの同じ見開き番号のテンプレート情報は、配置枠の縦横の長さが異なる少なくとも2nの数のテンプレートを含む、テンプレート群からなるものである。
図3では、配置枠が3であるテンプレート情報であって、縦横の長さの組合せがyyt、tyt、ytt、ttt、yyy、tyy、yty、ttyとなる、テンプレートIDが0021〜0028の8種類のテンプレートを有している。
図4を参照して、テンプレート情報についてさらに説明する。図4では、配置枠103、配置枠104、配置枠105と、これら配置枠103〜105が配置されるテンプレート画像の外枠102と、これらによって構成されるテンプレート101の配置関係を模式的に示している。図3のテンプレート情報に含まれる配置枠1,配置枠2,配置枠3は、図4の配置枠103,配置枠104,配置枠105にそれぞれ対応している。また、図3のテンプレートIDが0021のテンプレートは、図4のテンプレート画像の外枠102a、配置枠103a,104a,105aからなるテンプレート101aに対応し、それぞれ符号にaを付して配置関係を示している。同様に、図3のテンプレートIDが0022〜0028のテンプレートについては、図4で符号b〜hをそれぞれ付して配置関係を示している。図4に示すように、テンプレート101a〜101h中の3つの配置枠103a〜103h,104a〜104h,105a〜105hによって、配置枠の縦横の長さが縦長あるいは横長であるかの組合せが全て充足されている。なお、図4では、テンプレート情報に含まれる配置枠1に対応するテンプレート上の領域を、右下がりの斜線を描いた領域103により示している。また、配置枠2に対応するテンプレート上の領域を、右上がりの斜線を描いた領域104により示している。また、配置枠3に対応するテンプレート上の領域を、横線を描いた領域105により示している(以降、他のテンプレートの配置関係を模式的に示す図においても同様に示す。)
一例を挙げてテンプレート情報について具体的に説明する。図3のテンプレートIDが「0021」のテンプレートは、配置枠1、配置枠2、及び配置枠3を有している。配置枠1は、位置横が「50」、位置縦が「55」、横幅が「140」、高さが「100」、傾きが「0」である。図4のテンプレート画像の外枠102aは、左上を(0,0)の原点として、(0,0)、(480,0)、(0,320)、(480,320)の4点に囲まれる長方形の座標系によって示される。配置枠1に対応する配置枠103aは、位置横及び位置縦の座標である(50,55)が、長方形の配置枠の左上の点の位置を示す。さらに、配置枠は、位置横及び位置縦の座標である(50,55)、横幅が加わった(190,55)、縦幅が加わった(50,155)、横幅と縦幅が加わった(190,155)の4点に囲まれる領域として規定される。配置枠2及び配置枠3についても同様にして、配置枠104a及び配置枠105aが、テンプレート画像の外枠102a上の領域として規定される。
上述の通り、商品がフォトアルバムであって、見開き2−3ページ目に適用されるテンプレートのテンプレート情報について説明した。テンプレート保存部24は、商品IDが同じであって、見開き番号が異なるテンプレート情報も同様に保存している。また、テンプレート保存部24は、商品IDが異なるテンプレートについても、それぞれの見開き番号に対応するテンプレート情報を保存している。
テンプレートデータは、文字を挿入するための文字枠が設けられていてもよい。この場合、テンプレート保存手段は、文字枠の大きさ、文字枠が設けられる位置、または文字枠の文字組みが異なる複数の前記テンプレートデータを保存する。文字枠が設けられたテン
プレートデータは、複数の配置枠を有するテンプレート情報において、いずれか一つの配置枠を文字枠に替えることで実現できる。または、配置枠とは別途に文字枠を設けておき、残りのスペースにレイアウト画像の表示又はプリントアウトを行うようにしてもよい。
テンプレート保存部24に保存されるテンプレート画像データは、レイアウト画像中の写真画像以外の領域に表示またはプリントアウトされる画像のデータである。テンプレート画像データは、単色の塗りつぶしであってもよく、二以上の色の塗りつぶし、階調表現、またはグラデーションであってもよく、図柄や模様を描くものであってもよい。レイアウト画像は、商品及び見開き番号ごと決められており、図3に示すように、テンプレートに対応付けられてテンプレート画像番号によって指定されている。商品を選択した場合、商品IDから用いられるテンプレート(テンプレートID)が絞り込まれ、テンプレート画像番号から、この商品及びテンプレートに対応するレイアウト画像も決定されることになる。異なる商品の間では、レイアウト画像のサイズが異なるようにしてもよいが、同じ商品の同じ見開き番号の間では、レイアウト画像のサイズは同じになっている。
商品がアルバムの場合、テンプレート画像は、アルバムの見開きの状態、または表紙もしくは裏表紙の状態において、それぞれ印刷される背景の画像を表すことになる。テンプレート画像データは、配置枠の位置、形状、または大きさにあわせて、配置枠の周囲に図柄を描くものであってもよい。これは例えば、配置枠の周りを囲む額(フレーム)の図柄や、配置枠の周りを縁取る飾り枠の図柄が挙げられる。配置枠の情報とテンプレート画像番号とは関連付けられてテンプレート情報として保存されている。このため、写真画像の向きに適合するテンプレートデータを抽出した場合、対応するテンプレート画像を表示するとともに、配置枠に写真画像を配置することで、写真画像がテンプレート画像の図柄に囲まれて配置されるレイアウト画面を出力することができる。
<配置枠について>
テンプレート保存部24に保存されるテンプレートデータには、上述の通りテンプレート情報が含まれる。テンプレート情報によって規定される配置枠の向き、位置、または大きさの関係について例を挙げて説明する。
以下、配置枠の向きと位置との関係について説明する。また、配置枠の配置について例を挙げて説明する。以下の配置枠の配置の例では主に配置枠が二つの場合について説明するが、二つの配置枠のうち、いずれか一方の配置枠に二つの配置枠が割り当てられるようにすることで、三つの配置枠の関係にも適用することができる。また、以下の配置枠の配置の例では、二つの配置枠がレイアウト画像の左方と右方に配置されて、一方の配置枠が他方の配置枠とサイズまたは形状が違う場合について説明するが、配置枠を右方と左方で入れ替えても同様に適用することができる。
テンプレートデータは、以下の配置枠の配置例を含んでいることが好ましい。見開きページが複数ある場合において、複数種類の配置枠の配置例を含んでいてもよい。この場合には、見開きページごとに表示されるレイアウト画像のバリエーションが広がって、商品全体としての見栄えを向上させることができる。または、配置枠の配置例の種類を絞り込んでもよい。この場合、レイアウト画像に統一感のある商品を提供することが出来る。
(配置枠の向きと位置の関係(1))
図5(a)〜図5(d)では、配置枠203、配置枠204、配置枠205と、これら配置枠203〜205が配置されるテンプレート画像の外枠202と、これらによって構成されるテンプレート201の配置関係を模式的に示している。
図5(a)は、配置枠が3つの場合のテンプレート201aの配置関係を示しており、配置枠1、配置枠2、配置枠3にそれぞれ対応する、配置枠203a,204a,205は、それぞれ縦横の長さ情報がyytである。
図5(b)は、配置枠が3つの場合のテンプレート201bの配置関係を示している。図5(b)で示されるテンプレート201bは、図5(a)に示されるテンプレート201aに対し、配置枠1に対応する配置枠203bの向きが縦向きになっており、また配置枠203b、及び配置枠2に対応する配置枠204bの位置が異なっている点で相違している。
ここで、テンプレート201aについて、配置枠203aの向きを単に縦向きに変更した場合の配置関係を示すのが、図5(c)に示すテンプレート201cである。このとき、配置枠1に対応する配置枠203cが、配置枠2に対応する配置枠204cと重なっている。この場合、配置枠203cに配置される写真画像と、配置枠204cに配置される写真画像とが重なってしまう。
この事態を避けるためには、図5(b)に示すテンプレート201bのようにして、配置枠203bと配置枠204bとの占める領域が重ならないように、両者の位置を離すかまたは接触するように調整して配置すればよい。これにより、レイアウト画像において写真画像が重なることが無い、適切なレイアウト画像を提供できる。
また、配置枠203aの向きを縦向きに変更して、さらに配置枠203aと配置枠204aの位置を移動させた場合の配置関係を示すのが、図5(d)に示すテンプレート201dである。このとき、配置枠203aが移動した位置を、符号203dを付して示している。また、配置枠204aが移動した位置を、符号204dを付して示している。この場合、配置枠1に対応する配置枠203dが、配置枠2に対応する配置枠204dの下側に位置している。すなわち、図5(d)に示すテンプレート201dでは、図5(a)に示すテンプレート201aと比較すると、配置枠1と配置枠2の位置が入れ替わっている。この場合、テンプレート抽出によって、テンプレートが201aから201dに変更されて、レイアウト画像が出力された際に、写真画像が配置される位置が入れ替わってしまうことになる。
この事態を避けるためには、例えば配置枠の回転により位置の調整が必要であっても、図5(a)に示すテンプレート201aと図5(b)に示すテンプレート201bとの間の関係のように、テンプレート抽出の対象となるテンプレート間では、同じ配置枠に対応するテンプレート画像上の配置枠の位置が、近い位置にあるか、または近い領域を占めていることが好ましい。または、テンプレート画像上において、配置枠が設けられる位置が入れ替わらず、同様の配置関係に保たれていることが好ましい。これにより、写真画像の操作によりテンプレートが変更されて、写真画像が変更後の配置枠に配置された場合であっても、写真画像は変更前と同様な位置に配置されることで、操作前後でレイアウトを大きく崩さないようにすることができる。また、写真画像の配置関係が変ってしまって、ユーザが違和感を覚えてしまうことを防ぐことができる。
(配置枠の向きと位置の関係(2))
図6(a)〜図6(d)では、配置枠213、配置枠214、配置枠215と、これら配置枠213〜215が配置されるテンプレート画像の外枠212と、これらによって構成されるテンプレート211の配置関係を模式的に示している。
図6(a)は、配置枠が3つの場合のテンプレート211aの配置関係を示しており、配置枠1、配置枠2、配置枠3にそれぞれ対応する、配置枠213a,214a,215aは、それぞれ縦横の長さ情報がyytである。
図6(b)は、配置枠が3つの場合のテンプレート211bの配置関係を示しており、テンプレート211aとは、配置枠3に対応する配置枠215bの向きが横向きになっており、また配置枠1に対応する配置枠213bと配置枠2に対応する配置枠214bの位置が異なっている点で相違している。
図6(c)は、配置枠が3つの場合のテンプレート211cの配置関係を示しており、テンプレート211aとは、配置枠3に対応する配置枠215cの向きが横向きになり、配置枠215cの占める領域が狭くなっている点で相違している。
ここで、テンプレート211aについて、配置枠215aの向きを単に横向きに変更した場合の配置関係を示すのが、図6(d)に示すテンプレート215dである。このとき、配置枠3に対応する配置枠215dが、テンプレート画像の外枠212と重なってしまう。この場合、配置枠215dに配置される写真画像は、レイアウト画面上に右側の部分が表示されず、また印刷もされなくなる。
この事態を避けるためには、図6(b)に示すテンプレート211bのようにして、配置枠215bと外枠212とが重ならないように、両者の位置を離すか、または両者の辺が接触するように調整して配置すればよい。またこのとき、配置枠213b、214bについても配置枠215bと重ならないよう調整を行う。または、図6(c)に示すテンプレート211cのようにして、配置枠215cと外枠212とが重ならないように、配置枠215cを縮小するよう調整して配置すればよい。これにより、写真画像の操作によりテンプレートが変更されて、写真画像が変更後の配置枠に配置された場合であっても、写真画像がテンプレート画像上から外れて一部が欠けてしまうことなく、適切なレイアウト画像を出力することができる。
(配置枠の配置の例(1))
図7を参照して、配置枠の配置の第一の例について説明する。図7には、配置枠303,304と、これら配置枠303,304が配置されるテンプレート画像の外枠302と、これらによって構成されるテンプレート301の配置関係を模式的に示している。テンプレート情報に含まれる配置枠1に対応する配置枠は、縦向きの配置枠に303a、横向きの配置枠に303bを付して示している。また、テンプレート情報に含まれる配置枠2に対応する配置枠は、縦向きの配置枠を304a、横向きの配置枠に304bを付して示している。
図7に示すテンプレート301a〜301dは、配置枠の数が2で同じであって、2つの配置枠の向きの組合せが異なる配置枠を有するテンプレートの例を示している。配置枠1及び配置枠2を縦向きにした場合にはテンプレート301a、配置枠1を横向きにした場合にはテンプレート301b、配置枠2を横向きにした場合にはテンプレート301c、配置枠1及び配置枠2を横向きにした場合にはテンプレート301dのようにして、レイアウト画像を表示する。ここでは、テンプレート画像の外枠302の大きさが、縦向きに配置された配置枠303a,または304aを横に2倍程度大きくしたサイズとなっている。また、配置枠303aと配置枠304a、また配置枠303bと配置枠304bとは、それぞれ同じサイズとなっている。また、いずれの配置枠もテンプレート画像を二分する中心の線を越えないように配置されている。これにより、テンプレート301aのように、縦向きの配置枠303a、304aを横に二つ並べて配置することで、テンプレート画像の領域を全体的に均等に埋めるようにしてレイアウト画像を表示することができる。このとき横向きの配置枠303b、304bは、横幅が縦向きの配置枠303aと同程度で、高さが縦向きの配置枠303aの半分程度になる。
(配置枠の配置の例(2))
図8を参照して、配置枠の配置の第二の例について説明する。図8には、配置枠403,404と、これら配置枠403,404が配置されるテンプレート画像の外枠402と、これらによって構成されるテンプレート401の配置関係を模式的に示している。テンプレート情報に含まれる配置枠1に対応する配置枠は、横向きの配置枠に403a、縦向きの配置枠に403bを付して示している。また、テンプレート情報に含まれる配置枠2に対応する配置枠は、横向きの配置枠を404a、縦向きの配置枠に404bを付して示している。
図8に示すテンプレート401a〜401dは、配置枠の数が2で同じであって、2つの配置枠の向きの組合せが異なる配置枠を有するテンプレートの例を示している。ここでは、テンプレート画像の外枠402の形状は、横と高さとの長さの比が2対1となっている。配置枠1及び配置枠2を横向きにした場合にはテンプレート401a、配置枠2を縦向きにした場合にはテンプレート401b、配置枠1を縦向きにした場合にはテンプレート401c、配置枠1及び配置枠2を縦向きにした場合にはテンプレート401dのようにして、レイアウト画像を表示する。テンプレート画像の横の長さは、横向きに配置された配置枠403a及び配置枠404bを横に並べた長さと同じサイズとなっている。また、縦向きの配置枠403b及び404bの高さは、テンプレート画像の高さと同じになっている。また、配置枠403aと配置枠404a、また配置枠403bと配置枠404bとは、それぞれ同じサイズとなっている。これにより、図7に示したテンプレート301a〜301dと比較すると、横向きの配置枠403a、404aを横に二つ並べて配置した場合には、テンプレート401aのように、テンプレート画像の領域を全体的に均等に埋めるようにしてレイアウト画像を表示することができる。また、縦向きの配置枠404b,404bを横に二つ並べて配置した場合にも、テンプレート画像の領域を全体的に均等に埋めるようにしてレイアウト画像を表示することができる。また、いずれかの配置枠の向きを変更して、縦向きの配置枠と横向きの配置枠とから構成するようにした場合には、レイアウトが大きく変わることがなく、バランスのよい表示が可能である。
(配置枠の配置の例(3))
図9を参照して、配置枠の配置の第三の例について説明する。図9には、配置枠413,414と、これら配置枠413,414が配置されるテンプレート画像の外枠412と、これらによって構成されるテンプレート411の配置関係を模式的に示している。テンプレート情報に含まれる配置枠1に対応する配置枠は、横向きの配置枠に413a,413b、縦向きの配置枠に413c,413dを付して示している。また、テンプレート情報に含まれる配置枠2に対応する配置枠は、横向きの配置枠を414a,414c、縦向きの配置枠に414b,414dを付して示している。
図9に示すテンプレート411a〜411dは、配置枠の数が2で同じであって、2つの配置枠の向きの組合せが異なる配置枠を有するテンプレートの例を示している。ここでは、図8に示したテンプレート401a〜401dと同様に、テンプレート画像の外枠412の形状は、横と高さとの長さの比が2対1となっている。配置枠1及び配置枠2を横向きにした場合にはテンプレート411a、配置枠2を縦向きにした場合にはテンプレート411b、配置枠1を縦向きにした場合にはテンプレート411c、配置枠1及び配置枠2を縦向きにした場合にはテンプレート411dのようにして、レイアウト画像を表示する。横向きの配置枠413aと横向きの配置枠414aは同じサイズであり、縦向きの配置枠413dと縦向きの配置枠414dは同じサイズである。一方で、横向きの配置枠413bの高さと、縦向きの配置枠414bの高さが同じになり、横向きの配置枠413bはテンプレート画像の半分以上の領域を占めている。また、縦向きの配置枠413cの高さと、横向きの配置枠414cの高さが同じになり、横向きの配置枠414cはテンプレート画像の半分以上の領域を占めている。これにより、配置枠をともに横向きまたは縦向きに配置した場合には、テンプレート411a,411dのように、テンプレート画像の領域を均等に埋めるようにしてレイアウト画像を表示することができる。一方、いずれかの配置枠の向きを変更して、縦向きの配置枠と横向きの配置枠とから構成するようにした場合には、テンプレート411b,411cのように、横向きの配置枠を縦向きの配置枠よりも大きく表示して、強い印象を与えることができる。
(配置枠の配置の例(4))
図10を参照して、配置枠の配置の第四の例について説明する。図10には、配置枠423,424と、これら配置枠423,424が配置されるテンプレート画像の外枠422と、これらによって構成されるテンプレート421の配置関係を模式的に示している。テンプレート情報に含まれる配置枠1に対応する配置枠は、横向きの配置枠に423a,423b、縦向きの配置枠に423c,423dを付して示している。また、テンプレート情報に含まれる配置枠2に対応する配置枠は、横向きの配置枠を424a,424c、縦向きの配置枠に424b,424dを付して示している。
図10に示すテンプレート421a〜421dは、配置枠の数が2で同じであって、2つの配置枠の向きの組合せが異なる配置枠を有するテンプレートの例を示している。ここでは、図8に示したテンプレート401a〜401dと同様に、テンプレート画像の外枠422の形状は、横と高さとの長さの比が2対1となっている。配置枠1及び配置枠2を横向きにした場合にはテンプレート421a、配置枠2を縦向きにした場合にはテンプレート421b、配置枠1を縦向きにした場合にはテンプレート421c、配置枠1及び配置枠2を縦向きにした場合にはテンプレート421dのようにして、レイアウト画像を表示する。テンプレート421b〜421dは、図9に示したテンプレート411b〜411dと同様に構成されている。一方で、横向きの配置枠424aは高さがテンプレート画像にあわせて拡大されて、横向きの配置枠423aは縮小されることで、配置枠424aは配置枠423aよりも大きく表示されている。これにより、縦向きの配置枠と横向きの配置枠とから構成するようにした場合のみならず、ともに横向きの配置枠から構成するようにした場合にも、テンプレート421aのように、一方の配置枠を他方の配置枠よりも大きく表示して、より強い印象を与えることができる。このように、いずれか一つの配置枠が、他方の配置枠よりも大きく設けられていることで、ユーザは特にお気に入りの写真を選択して、大きい配置枠に配置することができる。
(配置枠の配置の例(5))
図11を参照して、配置枠の配置の第五の例について説明する。図11には、配置枠433,434と、これら配置枠433,434が配置されるテンプレート画像の外枠432と、これらによって構成されるテンプレート431の配置関係を模式的に示している。テンプレート情報に含まれる配置枠1に対応する配置枠は、横向きの配置枠に433a,433b、縦向きの配置枠に433cを付して示している。また、テンプレート情報に含まれる配置枠2に対応する配置枠は、横向きの配置枠に434a、縦向きの配置枠に434bを付して示している。
図11に示すテンプレート431a〜431dは、配置枠の数が2で同じであって、2つの配置枠の向きの組合せが異なる配置枠を有するテンプレートの例を示している。ここでは、図8に示したテンプレート401a〜401dと同様に、テンプレート画像の外枠432の形状は、横と高さとの長さの比が2対1となっている。配置枠1及び配置枠2を横向きにした場合にはテンプレート431a、配置枠2を縦向きにした場合にはテンプレート431b、配置枠1を縦向きにした場合にはテンプレート431c、配置枠1及び配置枠2を縦向きにした場合にはテンプレート431dのようにして、レイアウト画像を表示する。横向きに配置された配置枠433a,433bは、高さがテンプレート画像の高さと同程度に、いっぱいに表示されるように拡大される。このとき、配置枠434a,434bは、残りの領域に小さく配置される。また、縦向きに配置された配置枠433cも、高さがテンプレート画像の高さと同程度に、いっぱいに表示されるように拡大される。また、配置枠433a,433bは、配置枠434a,434bと近づいた状態で表示される。一方、配置枠433cと配置枠434a,434bとは離れた状態で表示される。これにより、一方の写真画像を最大限にまで拡大して表示することで、さらに強い印象を与えることができる。中でも、一方の写真画像を横向きに配置した場合には、テンプレート431aのように、テンプレート画像の大半(7割程)の領域を占めさせることができる。
(配置枠の配置の例(6))
図12を参照して、配置枠の配置の第六の例について説明する。図12には、配置枠443,444と、これら配置枠443,444が配置されるテンプレート画像の外枠442と、これらによって構成されるテンプレート441の配置関係を模式的に示している。テンプレート情報に含まれる配置枠1に対応する配置枠は、横向きの配置枠に443a、縦向きの配置枠に443bを付して示している。ここでは、テンプレート情報に含まれる配置枠2に対応する配置枠は、正方形に規定されており、この配置枠に444を付して示している。
図12に示すテンプレート441a,441bは、配置枠の数が2で同じであって、2つの配置枠の向きの組合せが異なる配置枠を有するテンプレートの例を示している。ここでは、図8に示したテンプレート401a〜401dと同様に、テンプレート画像の外枠442の形状は、横と高さとの長さの比が2対1となっている。配置枠1を横向きにした場合にはテンプレート441a、配置枠1を縦向きにした場合にはテンプレート441bのようにして、レイアウト画像を表示する。正方形の配置枠444は、レイアウト画像の半分の領域を占めるように表示される。これにより、一方の写真画像を拡大して表示するとともに、図8〜図11に示したようなレイアウトとは、一風変った新鮮な印象を与えることができる。また、配置枠444に配置される写真画像は正方形に表示されることから、正方形の構図が好ましい写真画像を配置する場合に好適である。
(配置枠の配置の例(7))
図13を参照して、配置枠の配置の第七の例について説明する。図13には、配置枠503,504,505と、これら配置枠503,504,505が配置されるテンプレート画像の外枠502と、これらによって構成されるテンプレート501の配置関係を模式的に示している。図13に示すテンプレート501a〜501fは、配置枠の数が3で同じであって、3つの配置枠の向きの組合せが異なる配置枠を有するテンプレートの例を示している。より詳しくは、図4に示したテンプレート101a〜101hの変形例にあたるものである。なお、以下に説明する変形例は、図4に示したテンプレート101a〜101hに留まらず、他の配置例の変形にも適用できる。また、以下に説明する変形例を適宜組み合せて変形を行ってもよい。
テンプレート101dでは、縦向きの配置枠103d,104dを横に並べて表示する例を挙げたが、テンプレート501aのように、縦向きの配置枠503a,504aを縦に並べて表示してもよい。
テンプレート101bでは、配置枠103b,104bの右辺を揃えて表示する例を挙げたが、テンプレート501bのように、配置枠503b,504bを左右にずらして表示してもよい。
また同様に、テンプレート101cでは、配置枠103c,104cの右辺を揃えて表示する例を挙げたが、テンプレート501cのように、配置枠503c,504cを左右にずらして表示してもよい。
テンプレート101aでは、横向きの配置枠103a,104aを接近した状態で表示する例を挙げたが、テンプレート501dのように、横向きの配置枠503d,504bを左右にずらして、上下に離隔した状態で表示してもよい。
テンプレート101dでは、縦向きの配置枠103d,104dを接近した状態で表示する例を挙げたが、テンプレート501eのように、縦向きの配置枠503e,504eを左右及び上下にずらした状態で表示してもよい。
テンプレート101aでは、最大の配置枠105aをレイアウト画像の右側の領域に表示して、他の配置枠103a,104aをレイアウト画像の左側の領域に表示する例を挙げたが、テンプレート501fのように、最大の配置枠503fをレイアウト画像の左側の領域に表示して、他の配置枠504f,505fをレイアウト画像の右側の領域に表示してもよい。
(配置枠の配置の例(8))
図14を参照して、配置枠の配置の第八の例について説明する。図14には、配置枠603〜606と、これら配置枠603〜606が配置されるテンプレート画像の外枠602と、これらによって構成されるテンプレート601の配置関係を模式的に示している。テンプレート情報に含まれる配置枠1〜4に対応する配置枠は、それぞれ603〜606を付して示している。なお、配置枠4に対応するテンプレート上の領域を、縦線を描いた領域606により示している(以降、他のテンプレートの配置関係を模式的に示す図においても同様に示す。)。
図14に示すテンプレート601は、4つの配置枠を有するテンプレートの例を示している。テンプレート601では、配置枠603〜606のコーナー部分をつき合わせるようにして、より集められた状態で表示される。
(配置枠の配置の例(9))
図15を参照して、配置枠の配置の第九の例について説明する。図15には、配置枠613〜616と、これら配置枠613〜616が配置されるテンプレート画像の外枠612と、これらによって構成されるテンプレート611の配置関係を模式的に示している。テンプレート情報に含まれる配置枠1〜4に対応する配置枠は、それぞれ613〜616を付して示している。
図15に示すテンプレート611は、4つの配置枠を有するテンプレートの例を示している。テンプレート611では、配置枠613〜616を横一列に並べた状態で表示される。
(配置枠の配置の例(10))
図16を参照して、配置枠の配置の第十の例について説明する。図16には、配置枠703〜707と、これら配置枠703〜707が配置されるテンプレート画像の外枠702と、これらによって構成されるテンプレート701の配置関係を模式的に示している。テンプレート情報に含まれる配置枠1〜5に対応する配置枠は、それぞれ703〜707を付して示している。なお、配置枠5に対応するテンプレート上の領域を、横破線を描いた領域707により示している。
図16に示すテンプレート701は、5つの配置枠を有するテンプレートの例を示している。テンプレート701では、配置枠703,704が上段に、配置枠705〜707が下段となって、二段に組むようにした状態で表示される。
[1−3.信号処理部]
図1に示すように、信号処理部13は、閲覧画面提供部31、注文受付部33、画像候補指定部34、テンプレート候補指定部35、及びレイアウト画面制御部41を備えて構成される。さらに、レイアウト画面制御部41は、縦横情報判定部42、テンプレート抽出部43、及びレイアウト画像出力部44を備えて構成される。
<閲覧画面提供部>
閲覧画面提供部31は、レイアウト画像作成サービスにアクセスを行ったユーザ端末71に、画像データの画像を表示するための閲覧画面として、ユーザごとに固有のマイページを提供する。閲覧画面提供部31は、レイアウト画像作成サービスにアクセスしたユーザ関連の画像データをマイページに表示する。
マイページは、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)、CGI(Common Gateway Interface)スクリプト、PHP(PHP: Hypertext Preprocessor)、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、Ajax(Asynchronous JavaScript(登録商標)+ XML)、Flash(登録商標)等を使用して実装されたウェブページである
ユーザはユーザ端末71を操作してウェブブラウザを実行することによって、マイページに対応したURLを指定し、またはマイページで所定の操作を行うことで、ユーザ端末71から閲覧画面提供部31にマイページの閲覧要求が送信される。閲覧画面提供部31は閲覧要求を受信すると、画像データ保存部21から画像データを読み込み、またはウェブページ保存部23からウェブページを構成するデータを読み込んで、マイページのデータを生成してユーザ端末71に送信する。ユーザ端末71では、ウェブブラウザが、受信した画像データまたはウェブページを構成するデータを基にしてマイページを生成し、表示部72に表示する。
閲覧画面提供部31は、マイページとして、写真一覧ページ、商品選択ページ、レイアウト画像作成ページ、内容確認ページ、及び注文ページを提供する。各マイページには、表示部72に表示されるボタンまたは入力フォームが設けられている。操作部73を用いてボタンをクリックすることで、ボタンに設定された動作を行わせることができる。また、操作部73を用いて入力フォームに情報を入力して、センタサーバ11に情報を送信することができる。
<注文受付部>
注文受付部33は、マイページに表示されたレイアウト画像の注文を受け付ける。
注文受付部33では、商品の届け先の情報、支払い方法等の注文情報の入力を受け付ける。商品の届け先の情報とは、届け先の相手の名前、郵便番号、住所、電話番号等である。さらに、注文受付部33は、レイアウト画像の注文の提供に係る情報の入力も受けつける。レイアウト画像の注文の提供に係る情報には、後述する商品選択処理において選択する、商品のカテゴリ、商品の種類、または商品のページ数を示す、商品情報が含まれる。また、レイアウト画像の注文の提供に係る情報には、後述するレイアウト画像作成処理において選択したテンプレート画像、画像データ、及びテンプレート画像の配置枠と画像データとの配置関係を示す情報が含まれる。
商品とは、注文を受けたレイアウト画像の提供を行うための形態である。画像処理システム1は、ユーザからの注文を受けて、レイアウト画像のダウンロードの提供、またはレイアウト画像をプリントアウトしたプリント物の提供を行う。このうちプリント物が、商品に該当する。プリント物としては、レイアウト画像をプリントアウトした、写真、フォトアルバム、フォトフレーム、ポストカード、または日用品、雑貨もしくは衣服が挙げられる。レイアウト画像をプリントアウトした写真とは、レイアウト画像をプリントアウトしたプリントシート、またはプリントシートを台紙と張り合わせたものである。レイアウト画像をプリントアウトしたフォトアルバムとは、プリントシートを台紙と張り合わせたもの複数を製本したものであり、フォトブックともいう。レイアウト画像をプリントアウトしたフォトフレームとは、プリントシートを台紙と張り合わせ、これをフレーム(額)に収めたものである。レイアウト画像をプリントアウトしたポストカードとは、レイアウト画像をポストカードにプリントしたもの、またはプリントシートをポストカードと張り合わせたものである。レイアウト画像をプリントアウトした日用品、雑貨、または衣服とは、レイアウト画像を日用品、雑貨、もしくは衣服にプリントしたもの、プリントシートを日用品、雑貨、もしくは衣服と張り合わせたもの、または日用品、雑貨、もしくは衣服に挟み込みもしくは挿入することで一体化したものである。雑貨としては、例えばキーホルダーが挙げられる。キーホルダーの素材に直接レイアウト画像をプリントしてもよく、またはプリントシートをキーホルダーに挟み込み、もしくは挿入することで一体化させたものを提供してもよい。
<画像候補指定部>
画像候補指定部34は、ユーザによる、配置枠に配置する写真画像の候補の指定を受け付ける。配置枠に配置する写真画像の候補の指定は、後述する写真一覧ページにおいて、ユーザがお気に入りボタン144(図27参照)を操作することにより行われる。
(画像候補テーブル)
画像候補指定部34は、候補の指定を受けた、配置枠に配置する写真画像の候補についての情報を、画像候補テーブル(図17参照)としてメモリ15に保持している。
図17は、画像候補テーブルの格納状態を示す例である。画像候補テーブルには、画像候補指定部34が候補の指定を受け付けた写真画像について、その画像データ番号を、連番の画像候補テーブル番号を付して保存する。
画像候補テーブルには、例えば、図17に示すように、画像候補テーブル番号の順に、「C15−0121_012」、「C15−0121_026」、「C15−0121_034」、「C15−0121_044」の4つの画像データ番号が格納される。
画像候補指定部34が候補の指定を新たに受け付けた場合には、画像候補テーブルに画像データ番号を追加する。画像候補指定部34が候補の解除を受け付けた場合には、画像候補テーブルから画像データ番号を削除する。
<テンプレート候補指定部>
テンプレート候補指定部35は、ユーザによる、テンプレートの候補(「テンプレート候補」とも称する。)の指定を受け付ける。テンプレート候補とは、見開き番号ごとに、配置枠の数が同じであって、配置枠の縦横の長さが異なる少なくとも2nの数のテンプレートを含むテンプレート群である。テンプレートの候補の指定は、商品選択ページで具体的な商品の選択を行うことによりなされる。選択された商品に付与された商品IDの情報が含まれるテンプレートが、テンプレートの候補に該当する。
<レイアウト画面制御部>
レイアウト画面制御部41は、配置枠に写真画像を配置した画面を表示する、レイアウト画面153(図28参照)に表示されるレイアウト画像を出力するとともに、ユーザの操作を受けてレイアウト画面153の表示を変更する。
(レイアウト設定テーブル)
レイアウト画面制御部41は、レイアウト画面153にレイアウト画像を表示するための情報を、レイアウト設定テーブル(図18参照)としてメモリ15に保持している。
レイアウト画面制御部41は、レイアウト設定テーブルに基づいて、レイアウト画面153を表示する。ここでは、商品がフォトアルバムであって、表紙、裏表紙、及び1〜8ページに写真画像が配置される、見開きの数が7のレイアウト設定テーブルについて例を挙げて説明する。この場合の商品のテンプレートの見開き番号は、アルバムの表紙を表す「1」、表紙裏と1ページ目との見開きを表す「2」、2ページ目と3ページ目との見開きを表す「3」、4ページ目と5ページ目との見開きを表す「4」、6ページ目と7ページ目との見開きを表す「5」、8ページ目と裏表紙裏との見開きを表す「6」、裏表紙を表す「7」が振られている。
図18は、レイアウト設定テーブルの格納状態を示す例である。レイアウト設定テーブルには、商品ID、見開き番号、テンプレート画像番号、及び配置枠の情報が含まれる。配置枠の情報としては、配置枠の向き、位置、大きさ、及び傾きの情報が含まれる。ここでは、フォトアルバムの商品に対応する商品ID「001」のテンプレートについて、見開き番号「1」〜「7」の各ページのレイアウト設定テーブルが示されている。
見開き番号に対応するそれぞれのページには、商品IDに対応したテンプレート画像番号が、見開き番号ごとに設定されている。レイアウト画像出力部44は、見開き番号ごとに、レイアウト設定テーブルのテンプレート画像番号に対応するテンプレート画像をテンプレート保存部24から読み出して、この読み出したテンプレート画像をレイアウト画面153に表示する。
レイアウト設定テーブルには、見開き番号ごとに配置枠の情報が設定されている。配置枠の情報は、テンプレートに含まれる配置枠の数に対応した数の配置枠の情報を有している。見開き番号1のテンプレートを例に挙げて説明すると、この場合の配置枠1は、位置横が「20」、位置縦「90」、横幅「200」、高さ「140」、傾き「0」によって、配置枠の配置位置及び領域が規定される。また、このときの配置枠の向きは「y」、すなわち横長である。
レイアウト画面制御部41は、後述するテンプレート抽出部43によって、写真画像と配置枠とが適合するテンプレートデータを抽出する。さらに、レイアウト画面制御部41は、抽出により得られたテンプレートデータのテンプレート情報を、レイアウト設定テーブルへ設定する。例えば、図18の見開き番号「3」に用いられるテンプレートデータとして、図3に示すテンプレートIDが「0022」のテンプレートデータが抽出された場合、テンプレート情報の商品ID、テンプレート画像番号、配置枠についての情報を取得して、この内容を図18に示すレイアウト設定テーブルの見開き番号「3」の商品ID、テンプレート画像番号、配置枠についての情報として設定する。
図19を参照して、レイアウト設定テーブルについてさらに説明する。図19では、配置枠113と、配置枠113が配置されるテンプレート画像の外枠112と、これらによって構成されるテンプレート111の関係を模式的に示している。テンプレートが配置枠を複数有する場合には、配置枠114、115をさらに示している。図19は、図18を参照して説明した、商品がフォトアルバムであって見開きの数が7のレイアウト設定テーブルに対応する、配置枠の配置関係を示すものである。
図18のテンプレート情報に含まれる配置枠1,2,3は、図19の配置枠113,114,115にそれぞれ対応している。さらに、図18の見開き番号「1」のレイアウト設定テーブルは、図19のテンプレート画像の外枠112a、配置枠113aからなるテンプレート111aに対応し、それぞれ符号aを付して配置関係を示している。同様に、図18の見開き番号が「2」〜「7」のレイアウト設定テーブルについては、図19の符号b〜hをそれぞれ付して配置関係を示している。
一例を挙げてレイアウト設定テーブルについて具体的に説明する。図18の見開き番号が「3」のレイアウト設定テーブルは、2ページ目と3ページ目の見開きページのレイアウトの設定を示すものである。テンプレート画像番号「103」に対応する画像が、テンプレート111cの写真画像以外の領域に表示またはプリントアウトされる。このレイアウト設定テーブルでは、配置枠1,配置枠2,及び配置枠3の情報が設定されている。これらはそれぞれ、図19の配置枠113c,114c,115cの配置位置及び領域を示すものである。ここで、図18の見開き番号「3」のレイアウト設定テーブルは、図3に示すテンプレートIDが「0022」のテンプレートデータが抽出された場合に、このテンプレート情報を設定したものに相当する。このとき、図3に示すテンプレートIDが「0022」のテンプレート情報に対応する、図4のテンプレート101bの配置は、図18に示す見開き番号が「3」のレイアウト設定テーブルに対応する、図19のテンプレート111cの配置と一致していることが分かる。
(画像設定テーブル)
レイアウト画面制御部41は、レイアウト設定テーブルの配置枠の情報にあわせて、配置枠に写真画像を割り当てて配置するための情報を、画像設定テーブル(図20参照)としてメモリ15に保持している。
図20は、画像設定テーブルの格納状態を示す例である。画像設定テーブルには、レイアウト画面制御部41が写真画像を配置枠に配置するために取得した画像データについて、その画像データ番号を、連番の画像設定テーブル番号を付して保存する。
画像設定テーブルに格納される画像データ番号は、画像設定テーブル番号の順に、レイアウト設定テーブルに含まれる配置枠に対応して、順に格納される。
画像設定テーブルに保存される画像データは、画像候補テーブルに保存される画像データから優先的に取得される。このとき、画像データはランダムな順番で取得される。その次に、テンプレートのコマ数に応じて、画像データ保存部21から、画像候補テーブルに保存される画像データ以外がランダムに取得される。
画像設定テーブルには、例えば、図20に示すように、画像データ番号が格納される。ここでは、合計12コマ分の写真画像を配置する場合の例を示している。このうち、画像設定テーブル番号1〜4の「C15−0121_012」、「C15−0121_044」、「C15−0121_034」、「C15−0121_026」の画像データ番号は、図17に示す画像候補テーブルから、ランダムな順番で取得されたものである。画像設定テーブル番号5〜12の画像データ番号は、画像データ保存部21から、ランダムに取得されたものである。
画像設定テーブル番号1の「C15−0121_012」は、図18に示すレイアウト設定テーブルの1個目の配置枠である、見開き番号1の配置枠1に配置される。画像設定テーブル番号2の「C15−0121_044」は、図18に示すレイアウト設定テーブルの2個目の配置枠である、見開き番号2の配置枠1に配置される。画像設定テーブル番号3の「C15−0121_034」は、図18に示すレイアウト設定テーブルの3個目の配置枠である、見開き番号3の配置枠1に配置される。画像設定テーブル番号4の「C15−0121_026」は、図18に示すレイアウト設定テーブルの4個目の配置枠である、見開き番号3の配置枠2に配置される。画像設定テーブル番号5の「C15−0121_006」は、図18に示すレイアウト設定テーブルの5個目の配置枠である、見開き番号3の配置枠3に配置される。以降、同様にして、画像設定テーブル番号の順に配置される。そして、画像設定テーブル番号12の「C15−0121_031」は、図18に示すレイアウト設定テーブルの12個目の配置枠である、見開き番号7の配置枠1に配置される。
レイアウト画面制御部41が、レイアウト画面153に表示されている写真画像156a,156bの操作を受けた場合、操作に応じて画像設定テーブルに格納される画像データ番号の追加、削除、または入れ替え(交換)を行う。
<縦横情報判定部>
縦横情報判定部42は、画像データの縦横の長さが、縦長、横長、または同じのいずれかであるかを判定して、写真画像の縦横の長さ情報を取得する。判定は、画像データの有する高さの情報と横幅の情報とを読み込んで、高さと横幅との長さを比較することにより行う。縦横情報判定部42は、縦の寸法が横の寸法よりも長い場合には、「縦長」と判定する。横の寸法が縦の寸法よりも長い場合には、「横長」と判定する。縦と横の長さが同じ場合には、「同じ」と判定する。なお、縦横の長さ情報は、「縦長」を向きが「縦」または「t」、「横長」を向きが「横」または「y」と称することもある。
<テンプレート抽出部>
テンプレート抽出部43は、写真画像の縦横の長さ情報と、写真画像が配置される配置枠の縦横の長さ情報とを用いて、写真画像と配置枠とが適合するテンプレートデータを抽出する。このとき、テンプレート抽出部43は、テンプレート情報とテンプレート画像とを取得する。
より詳細には、テンプレート抽出部43は、テンプレート候補指定部35が取得したテンプレート群の中から、同じ見開き番号であって、写真画像と配置枠とが適合するテンプレートデータを抽出する。これにより、テンプレート抽出部43は、ユーザが操作するテンプレート画面に設けられた配置枠の数と同じ配置枠の数で、配置または大きさを異にするテンプレートデータの中から、写真画像と配置枠とが適合するテンプレートデータを抽出する。
テンプレート抽出部43は、縦長の写真画像が、縦長または縦横の長さが同じである配置枠に適合すると判断する。また、テンプレート抽出部43は、横長の写真画像が、横長または縦横の長さが同じである配置枠に適合すると判断する。また、テンプレート抽出部43は、縦横の長さが同じである前記写真画像が、縦長、横長、または縦横の長さが同じである配置枠と適合すると判断する。
写真画像と配置枠との整合性を高める観点からは、テンプレート抽出部43は、縦長の写真画像が、縦長の配置枠に適合すると判断し、横長の写真画像が、横長の配置枠に適合すると判断し、縦横の長さが同じ写真画像が、縦横の長さが同じ配置枠と適合すると判断してもよい。この場合、レイアウト画像を出力する際に、写真画像の修正を抑えることができる。
ユーザがレイアウト画像の作成を開始して、レイアウト画面153に初期表示を行う際に、テンプレート抽出部43はテンプレートデータを抽出して、レイアウト画面制御部41はレイアウト画像を出力する。また、ユーザが配置枠に配置された写真画像をレイアウト画像に表示されていない写真画像の中から変更して、操作の前後で写真画像が縦長あるいは横長に切り替わった際に、テンプレート抽出部43はテンプレートデータを抽出して、レイアウト画面制御部41はレイアウト画像を出力する。また、ユーザがいずれか一つの配置枠に配置された写真画像と他の配置枠に配置された写真画像とを入れ替えて、操作の前後でそれぞれの配置枠に配置される写真画像が縦長あるいは横長に切り替わった際に、テンプレート抽出部43はテンプレートデータを抽出して、レイアウト画面制御部41はレイアウト画像を出力する。
<レイアウト画像出力部>
レイアウト画像出力部44は、配置枠に写真画像を配置したレイアウト画像を出力して、レイアウト画面153に表示する。レイアウト画像の出力は、レイアウト画面制御部41が設定するレイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルに基づいて行われる。
レイアウト画像出力部44は、レイアウト設定テーブルに含まれるテンプレート画像番号に対応するテンプレート画像に、画像設定テーブルに含まれる画像データ番号に対応する写真画像をオーバレイした合成画像として、レイアウト画像を出力する。レイアウト画面153は、見開き番号ごと生成される。レイアウト画像出力部44は、画像設定テーブルで設定される画像データを画像設定テーブル番号の順に読み出して、レイアウト設定テーブルの見開き番号の順、且つ配置枠の順に、配置枠に写真画像を配置する。写真画像がテンプレート画像上に配置される位置及び大きさは、レイアウト設定テーブルの配置枠情報によって指定される。このときレイアウト画像出力手段44は、配置枠に併せて写真画像を適宜、拡大、縮小、回転、またはトリミングしてもよい。
ユーザが、テンプレート画像を変更する操作を行った際に、レイアウト画像出力部44は、テンプレート画像を読み出して、変更操作後のテンプレート画像の配置枠に、写真画像をそれぞれ配置してレイアウト画像を出力する。
<プリント部>
プリント部16は、レイアウト画像出力部44が出力するレイアウト画像をプリントアウトする。レイアウト画像のプリントは、レイアウト画面制御部41が設定するレイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルに基づいて行われる。配置枠と写真画像とは、レイアウト画像の出力の場合と同様にして、順に配置を行う。
レイアウト画像の出力の際には、上記の通り、レイアウト設定テーブルの配置枠情報のピクセル単位の座標に基づいて表示を行ったが、プリントアウトの際には、適宜、配置関係を高解像度の座標系で示すよう変換した配置情報に基づいてプリントアウトを行う。また、プリントアウト用の高解像度のテンプレート画像データ及び写真画像データを用いてプリントアウトを行う。
[2.動作]
以下、図21〜図23を参照しながら、本実施形態に係る画像処理システム1の処理や動作について説明する。
まず、図21に示すフローチャート(ステップS101〜S116)に従って、本実施形態に係る画像処理システム1によるマイページ提供に係る処理の流れについて説明する。
<写真一覧処理(画像候補指定処理)>
閲覧画面提供部31は、レイアウト画像作成サービスにアクセスするユーザに対して、図27に示すような写真一覧ページを表示させる(ステップS101)。
写真一覧ページは、ユーザに関連する画像データの一覧情報を表示する画面である。
図27に示すように、写真一覧ページには、選択写真141、一覧写真142、撮影枚数ボタン143a、お気に入りボタン144、商品選択ボタン145が設けられている。
一覧写真142は、ユーザに関連する画像データを、縮小したサムネイル写真として表示するものである。ユーザが操作部73を用いて一覧写真142の中からいずれか一つのサムネイル写真142aを選択することで、選択された画像データが、拡大された選択写真141として表示される。このとき、選択されたサムネイル写真142aは、周囲の色が他のサムネイル写真と変化することで、選択されていることが分かるようになっている。
撮影枚数ボタン143aは、写真一覧ページに表示される一覧写真142を切り替えるボタンである。画像データの撮影枚数が、一覧写真142に表示される枚数の上限を超える場合には、全部の撮影枚数のうち一部にあたる画像データが一覧写真142として表示される。このとき、ユーザが操作部73を用いて撮影枚数ボタン143aを操作することで、写真一覧ページに表示される一覧写真142を、一覧写真142に表示される枚数の上限に応じて、残りの写真に順次切り替えることができる。
本実施形態では、写真一覧ページに、50枚分の画像データの中から20枚分を表示している。また、一覧写真142から、サムネイル写真142aを選択しており、このサムネイル写真142aが拡大されたものが選択写真141として表示されている。ユーザは、撮影枚数ボタン143aを操作することで、一覧写真142に表示される画像データを、残りの20枚分または10枚分に切り替えることができる。
お気に入りボタン144は、ユーザが操作部73を用いて操作することで、選択写真141に表示された画像データをお気に入り写真として設定することができるボタンである。
画像候補指定部34は、お気に入り写真の設定を、配置枠に配置する写真画像の候補を指定する、画像候補指定処理として受け付ける。このとき、画像候補指定部34は、候補の指定を受け付けた写真画像の画像データ番号を、画像候補テーブル(図17参照)に追加する。これにより、お気に入り写真として設定された画像データは、後述するレイアウト画像作成処理の際に優先的に使用される。図27では、画像データ142bがお気に入り写真として設定されている。このとき、画像データ142bは、サムネイル写真の下に塗りつぶされた星印が付されている。他のお気に入り写真として設定されていない画像データでは星印が塗りつぶされていないことで、お気に入り写真として設定されているかどうかを区別できるようになっている。
商品選択ボタン145は、ユーザが操作部73を用いて操作することで、写真一覧ページに表示されている一連の画像データについての各々の商品選択ページの閲覧要求が送信されるボタンである。本実施形態では、図27に示すように、商品選択ボタン145は、フォトアルバムボタン145b、フォトフレームボタン145c、及びポストカードボタン145dからなる。いずれかの商品選択ボタン145を操作することで、各ボタンに対応する商品(フォトアルバム(写真集)の作成、フォトフレームの作成、ポストカードの作成)の詳細を選択する商品選択ページへの閲覧要求が送信される。
閲覧画面提供部31は、ユーザから写真一覧ページでの商品選択ページの閲覧要求を受け付ける(ステップS102)。商品選択ページの閲覧要求がされた場合には、商品選択ページを表示して、商品選択を行う商品選択処理を実行する(ステップS103)。商品選択ページの閲覧要求がなされなかった場合には、ステップS101に戻り、写真一覧ページの表示を行う。
商品選択処理を実行した後には、レイアウト画像の作成を行うレイアウト画像作成処理(ステップS104〜S114)を実行する。レイアウト画像作成処理では、内容確認を要求する操作が行われたかを判定する(ステップS114)。内容確認を要求する操作が行われた場合には、閲覧画面提供部31は、作成したレイアウト画像の内容確認を行う内容確認処理(ステップS115)、レイアウト画像の注文を行う注文処理(ステップS116)を順に実行する。
<商品選択処理(テンプレート候補指定処理)>
ステップS103にて行う、商品選択処理について説明する。ステップS103では、閲覧画面提供部31がユーザ端末71に、商品選択ページを表示させる。
商品選択ページは、レイアウト画像の注文に際して、注文形態としての商品を表示するとともに、レイアウト画像作成ページに遷移可能とする画面である。
ここで、ステップS102では、フォトアルバムボタン145b、フォトフレームボタン145c、またはポストカードボタン145dを操作される。このときの商品選択ページへの閲覧選択要求は、フォトアルバムの作成、フォトフレームの作成、ポストカードの作成を選択することによるものである。これは商品選択として、レイアウト画像の提供を行う商品のカテゴリが決定されたことを意味する。
ステップS103ではさらに、選択されたカテゴリの中で、具体的にどの商品を選択するかをユーザに決定させる商品選択ページが表示される。具体的な商品の選択とは、フォトアルバムであれば、アルバムの種類、またはアルバムのページ数を選択することを言う。フォトフレーム、ポストカード、またはキーホルダーであれば、それぞれの種類を選択することをいう。または、ユーザは商品のカテゴリを変更して、さらに具体的な商品の選択を行うことも可能である。
ユーザが商品選択ページにおいて具体的な商品の選択を行うことで、選択された商品に付与された商品IDが決定される。テンプレート候補指定部35は、選択された商品の商品IDを、テンプレートの候補を指定する、テンプレート候補指定処理として受け付ける。これにより、該当する商品IDが含まれるテンプレートデータが、後述するレイアウト画像作成処理テンプレートの際に抽出の対象となる候補に該当することになる。
商品選択ページでフォトアルバム、フォトフレーム、ポストカード、またはキーホルダーの具体的な商品が選択された場合には、レイアウト画像作成ページへの閲覧要求が送信される。閲覧画面提供部31は、レイアウト画像作成ページの閲覧要求を受信すると、表示部72にレイアウト画像作成ページを表示させる(ステップS104)。
<レイアウト画像作成処理>
図21に示すフローチャート(ステップS104〜S114)に従って、レイアウト画像作成処理について説明する。さらに、図22〜図26に示すフローチャートに従って、本実施形態に係る画像処理システム1によるレイアウト画像の作成の各々の処理の流れについて説明する。
ステップS104では、閲覧画面提供部31がユーザ端末71に、図28に示すようなレイアウト画像作成ページを表示させる(図22のステップS201)。さらに、レイアウト画像作成処理では、ユーザからの入力要求を受け付けて、写真画像の差し替えを行う操作が行われたか(ステップS105)、写真画像の入れ替えを行う操作が行われたか(ステップS107)、テンプレート画像を変更する操作が行われたか(ステップS109)、商品選択ページの閲覧を要求する操作が行われたか(ステップS111)、内容確認を要求する操作が行われたか(ステップS114)を判定する。以降、初めにレイアウト画像作成ページの構成についての説明を行い、次に各処理についての説明を行う。
レイアウト画像作成ページは、ユーザの意向が反映された商品を作成するために、商品に配置される画像データを選択するための画像データと、画像データを配置するテンプレート画像とを表示して、画像データのレイアウトを表示する画面である。ここでは、商品が8ページのアルバムである場合のアルバム作成ページを例に挙げて説明する。
図28に示すように、レイアウト画像作成ページには、写真一覧ページと同様に、撮影枚数ボタン143bが設けられている。なお、写真一覧ページの撮影枚数ボタン143aは、一覧写真142に表示される20枚分の表示を切り替えていたのに対して、レイアウト画面作成ページの撮影枚数ボタン143bは、一覧画面159に表示される12枚分の表示を切り替える。さらに、レイアウト画像作成ページには、商品表示151、プルダウンメニュー152、レイアウト画面153、ガイド画面157、一覧画面159、戻るボタン160、内容確認ボタン161が設けられている。
商品表示151は、レイアウト画像作成ページに表示される、商品選択処理にて選択した商品の種類とページ数を表すものである。プルダウンメニュー152は、商品を選択することで、商品の種類に応じて予め用意されたテンプレートを変更するためのメニューである。
ガイド画面157には、アルバムに含まれる各ページのレイアウトを縮小して示す簡易テンプレート画像158a,158b,158c,158dが表示されている。簡易テンプレート画像158a,158b,158c,158dは、それぞれ1ページ目、2ページ目と3ページ目、4ページ目と5ページ目、6ページ目と7ページ目のレイアウトに対応している。ガイド画面157に表示される簡易テンプレート画像は、別のページの簡易テンプレート画像を表示するよう切り替えることができる。さらに、簡易テンプレート画像158a,158b,158c,158dのいずれかをクリックした場合、対応するページの画像が、レイアウト画面153に表示される。
レイアウト画面153には、抽出されたテンプレートに対応するテンプレート画像154と、テンプレート画像154に設けられた配置枠155a,155bに配置された写真画像156a,156bとが合成されたレイアウト画像が表示されている。図28では、レイアウト画面153に、簡易テンプレート画像158cに対応する、見開きページ4ページ目と5ページ目のレイアウト画像が表示されている。
一覧画面159は、写真画像を縮小して表示した、複数のサムネイル写真からなる。一覧画面159は、アクセスしたユーザに関連する画像データを、縮小したサムネイル写真として、レイアウト画面153とは別に表示するものである。一覧画面159は、配置枠155a,155bに配置可能な写真画像の候補を表示する。
レイアウト画像作成ページにおいて、ユーザが操作部73を用いて、一覧画面159の中からいずれか一つのサムネイル写真を選択する第一の操作対象の選択と、配置枠155a,155bまたは配置枠155a,155bに配置された写真画像156a,156bを選択する第二の操作対象の選択とを行うことで、第二の操作対象で選択した配置枠に、第一の操作対象に選択したサムネイル写真に対応する写真画像を配置することができる。この操作は、例えばマウス74を使用して、第一の操作対象をドラッグして、第二の操作
対象でドロップを行う、ドラッグアンドドロップの操作により実現できる。このとき、操作前に配置されていた画像データを、レイアウト画像に表示されていなかった写真画像の中から選択した画像データに変更して、新たに配置する。この操作を画像の差し替えという。閲覧画面提供部31は、写真画像の差し替えを行う操作が行われたかを判定し(ステップS105)、写真画像の差し替えを行う操作が行われた場合には、写真画像の差し替え処理を実行する(ステップS106)。
また、レイアウト画像作成ページにおいて、ユーザが操作部73を用いて、配置枠155aまたは配置枠155aに配置されている写真画像156aを選択する第一の操作対象の選択と、他の配置枠155bまたは配置枠155bに配置されている写真画像156bを選択する第二の操作対象の選択とを行うことで、第一の操作対象及び第二の操作対象に選択した配置枠155a,155bに配置された写真画像156a,156bの表示される位置を入れ替えることができる。この操作は、例えばマウス74を使用して、第一の操作対象をドラッグして、第二の操作対象でドロップを行う、ドラッグアンドドロップの操作により実現できる。この操作を画像の入れ替えという。閲覧画面提供部31は、写真画像の入れ替えを行う操作が行われたかを判定し(ステップS107)、写真画像の入れ替えを行う操作が行われた場合には、写真画像の入れ替え処理を実行する(ステップS108)。
プルダウンメニュー152には、レイアウト画像作成ページに表示されている商品と、見開き番号、コマ数、及び配置枠の情報が共通し、テンプレート画像番号が異なるテンプレート情報を有する商品が表示される。このため、プルダウンメニュー152を操作して、操作を行っている時点で表示されている商品以外の商品を選択して、テンプレートを変更することで、テンプレート画像154を変更することができる。この操作をテンプレート画像の変更という。閲覧画面提供部31は、テンプレート画像154の変更を行う操作が行われたかを判定し(ステップS109)、テンプレート画像154を変更する操作が行われた場合には、テンプレート画像の変更処理を実行する(ステップS110)。
アルバム作成のために選択されて、テンプレート画像154のいずれかの配置枠に配置されている画像データに対応するサムネイル写真159a,159b,159c,および159dは、周囲の色が他のサムネイル写真と変化して表示されることで、選択されていることが分かるようになっている。また、配置枠に配置されている画像データに対応するサムネイル写真159a,159b,159c,および159dは、ドラッグアンドドロップの操作を受け付けない設定がされており、これによっても選択されていることが分かるようになっている。画像の差し替え操作によって、配置枠に配置されることになった画像データに対応するサムネイル写真は、周囲の色が他のサムネイル写真と変化して表示されるとともに、ドラッグアンドドロップの操作を受け付けないように設定される。一方、新しい画像と差し替えられた画像データに対応するサムネイル写真は、周囲の色の変化が解除されて表示されるとともに、ドラッグアンドドロップの操作を受け付けるように設定される。
戻るボタン160は、ユーザが操作することで、ユーザ端末71からセンタサーバ11に、商品選択ページの閲覧要求が送信されるボタンである。閲覧画面提供部31は、商品選択ページの閲覧要求を受信すると、表示部72に商品選択ページを表示させる。商品選択ページにて商品を変更した場合、商品の変更前にレイアウト画像作成ページに表示されていた商品と、見開き番号、コマ数、及び配置枠の情報が異なるテンプレート情報を有する商品に変る場合がある。このとき、商品の選択に伴い、テンプレート候補も変更されることになる。したがって、この操作をテンプレート候補の変更という。
閲覧画面提供部31は、商品選択ページの閲覧要求がされたかどうかを判定し(ステップS111)、商品選択ページの閲覧要求を受信すると、商品選択ページが表示される(ステップS112)。ステップS112では、ステップS103と同様に商品選択処理を実施する。商品が選択されると、閲覧画面提供部31は、テンプレート候補の変更処理を実行する(ステップS113)。
内容確認ボタン161は、ユーザが操作することで、ユーザ端末71からセンタサーバ11に、内容確認ページの閲覧要求が送信される。閲覧画面提供部31は、内容確認ページの閲覧がされたかどうかを判定し(ステップS114)、内容確認ページの閲覧要求を受信すると、表示部72に内容確認ページを表示させる(ステップS115)。
(画面初期表示処理)
図22に示すフローチャート(ステップS202〜S220)に従って、図21のステップS104にてレイアウト画面制御部41が行う、レイアウト画面の初期表示処理について説明する。
まず、レイアウト画面制御部41は、画像候補テーブル(図17参照)を参照して、画像候補指定処理により指定された、写真画像の候補に対応する画像データをランダムな順番で取得する(ステップS202)。
次に、レイアウト画面制御部41は、商品選択処理(テンプレート候補指定処理)により指定された商品IDを用いて、テンプレートデータから、商品IDが一致するテンプレート情報を読み込む(図3参照)。このとき、商品選択処理により指定されたページ数に応じて、見開き番号が「1」である表紙のテンプレートから、見開き番号が「7」である裏表紙のテンプレートまで、見開き番号の昇順に読み込む(ステップS203)。またこのとき、見開き番号毎に、テンプレート画像番号に対応するテンプレート画像を読み込む。さらに、レイアウト画面制御部41は、見開き番号に対応させて、商品IDと、テンプレート画像番号とを、レイアウト設定テーブル(図18参照)に設定する。
ステップS204において、レイアウト画面制御部41は、ステップS203で読み込んだ、各見開き番号の件数を定数Aに設定する。ここでは、見開き番号が1〜7までの7件あることから、定数Aが7に設定される。さらに、変数M1が1に設定される。
そして、ステップS205において、レイアウト画面制御部41は、M1がAより大きいか否かを判定し、M1がAより大きければステップS212に進む、一方、M1がAより大きくなければステップS206に進む。
ステップS206では、レイアウト画面制御部41は、ステップS203で読み込んだテンプレートから、M1の示す見開き番号のテンプレートにおけるコマ数を取得する。
ステップS207では、レイアウト画面制御部41は、ステップS206で取得したコマ数一つにつき、ステップS202で取得した候補の画像データの画像データ番号を一つ、画像設定テーブル(図20参照)に追加する。これにより、画像設定テーブルに基づいて、M1の示す見開き番号のテンプレートに含まれる、ステップS206で取得したコマ数分の配置枠に、ステップS202で取得した画像データが順に割り当てられる。なお、割り当てるための候補の画像データが無い場合には、画像データ番号の追加を行わずにステップS208に進む。
ステップS208において、ステップS206で取得したコマ数の残りがあるかどうかを判定し、残りコマ数があればステップS209に進む、一方、残りコマ数がなければステップS211に進む。このようにして、ステップS206で取得したコマ数の分、画像設定テーブルに画像データ番号が追加される。
ステップS209において、ステップS202で取得した候補の画像データの残りがあるかどうかを判定し、残りがあればステップS207に進み、画像データの割当を行う。一方、候補の画像データの残りがなければステップS210に進む。
ステップS210では、レイアウト画面制御部41は、写真画像の候補以外の画像データを、画像データ保存部21からランダムに追加取得する。そして、ステップS207に進み、ステップS210で取得した写真画像の候補以外の画像データの画像データ番号を、画像設定テーブルに追加する。
ステップS211において、M1に1を加算して、ステップS205に戻り、ステップS206〜S211の処理を、M1がAより大きくなるまで、すなわち、取得した見開き番号の件数分行う。これにより、表紙からアルバム中の見開き部分を経て裏表紙まで、各見開き番号に対応するテンプレートに含まれる配置枠に、画像設定テーブルに基づいて、それぞれ画像データが割り当てられる。
ステップS205において、M1がAより大きくなると、ステップS212に進む。
ステップS212において、レイアウト画面制御部41は、ステップS204と同様に、ステップS203で読み込んだ、各見開き番号の件数を定数Aに設定する。さらに、変数M2が1に設定される。
そして、ステップS213において、レイアウト画面制御部41は、M2がAより大きいか否かを判定し、M2がAより大きければステップS220に進む、一方、M2がAより大きくなければステップS214に進む。
ステップS214において、レイアウト画面制御部41は、M2の示す見開き番号のテンプレートに含まれる、コマ数を定数Bに設定する。さらに、変数Nが1に設定される。
そして、ステップS215において、レイアウト画面制御部41は、NがBより大きいか否かを判定し、NがBより大きければステップS218に進む、一方、NがBより大きくなければステップS216に進む。
ステップS216では、縦横情報判定部42が、画像設定テーブルに格納された画像データ番号に対応する画像データについて、画像データ保存部21を参照して、高さと横幅の情報を取り出す。この処理は、M2の示す見開き番号でNの示す配置枠の番号に割り当てられた画像データについて行う。さらに、縦横情報判定部42は、画像データの縦横の長さが、縦長、横長、または同じのいずれであるかを判定する。これにより、縦横情報判定部42は、写真画像の縦横の長さ情報を取得する。
ステップS217において、Nに1を加算して、ステップS215に戻り、ステップS216,S217の処理を、NがBより大きくなるまで、すなわち、テンプレートに含まれるコマ数分行う。これにより、テンプレート中のM2の示す見開き番号の配置枠に割り当てられた画像データについて、それぞれ縦横の長さ情報が得られる。
ステップS215において、NがBより大きくなると、ステップS218に進む。
ステップS218では、テンプレート抽出手段43が、ステップS216で取得したそれぞれの写真画像の縦横の長さ情報に基づいて、写真画像と配置枠とが適合するテンプレートデータを抽出する。このとき、テンプレートデータの抽出は、テンプレート候補指定処理により決定された商品IDをテンプレート情報として含む、M2の示す見開き番号のテンプレートデータの中から行う。さらに、レイアウト画面制御部41は、見開き番号と配置枠に対応させて、抽出されたテンプレートデータの配置枠の情報を、レイアウト設定テーブル(図18参照)に設定する。
ステップS219において、M2に1を加算して、ステップS213に戻り、ステップS214〜S219の処理を、M2がAより大きくなるまで、すなわち、取得した見開き番号の件数分行う。これにより、表紙からアルバム中の見開き部分を経て裏表紙まで、各見開き番号に対応するテンプレートについて、写真画像と配置枠とが適合するテンプレートデータが抽出される。
ステップS213において、M2がAより大きくなると、ステップS220に進む。
ステップS220では、レイアウト画像出力部44は、レイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルに基づいて、画像データ保存部21から写真画像を読み出し、テンプレート保存部24からテンプレート画像を読み出す。そして、ステップS218で抽出されたテンプレートデータに含まれる配置枠に、ステップS207で画像設定テーブルに割り当てられた画像データ番号に対応する写真画像を順に配置して、レイアウト画像を出力する。これにより、レイアウト画面153に、レイアウト画像が表示されたレイアウト画像作成ページが提供される。
(画像の差し替え処理)
図23に示すフローチャート(ステップS301〜310)に従って、図21のステップS106にてレイアウト画面制御部41が行う、画像の差し替え処理について説明する。画像の差し替え処理では、操作を行った見開きページのテンプレートデータ、及びこの見開きページに表示される写真画像に対して処理を施す。
まず、ステップS301では、レイアウト画面制御部41は、画像設定テーブルにおいて、画像の差し替え操作を受けた配置枠に対応する画像設定テーブル番号の画像データ番号を削除して、新たに配置された画像データの画像データ番号を追加する。これにより、画像設定テーブルに基づいて、画像の差し替え操作を受けた配置枠に、操作後の画像データが割り当てられる。
次に、レイアウト画面制御部41は、画像の差し替え操作前のテンプレートに含まれる、見開き番号に対応するコマ数を定数Bに設定する。さらに、変数Nが1に設定される(ステップS302)。
そして、ステップS303において、レイアウト画面制御部41は、NがBより大きいか否かを判定し、NがBより大きければステップS306に進む、一方、NがBより大きくなければステップS304に進む。
ステップS304では、縦横情報判定部42が、画像データ保存部21を参照して、Nの示す配置枠の番号に割り当てられた画像データについて、高さと横幅の情報を取り出して、写真画像の縦横の長さ情報を取得する。
ステップS305において、Nに1を加算して、ステップS303に戻り、ステップS304,S305の処理を、NがBより大きくなるまで、すなわち、テンプレートに含まれるコマ数分行う。これにより、テンプレート中の配置枠に割り当てられた画像データについて、それぞれ縦横の長さ情報が得られる。
ステップS303において、NがBより大きくなると、ステップS306に進む。
ステップS306では、テンプレート抽出手段43が、ステップS304で取得したそれぞれの写真画像の縦横の長さ情報に基づいて、写真画像と配置枠とが適合するテンプレートデータを抽出する。このとき、テンプレートデータの抽出は、画像の差し替え操作前のテンプレートの商品IDと見開き番号のテンプレート情報を含むテンプレートデータの中から行う。
ステップS307において、レイアウト画面制御部41は、ステップS306で抽出したテンプレート情報の配置枠の情報と、画像の差し替え操作前のレイアウト設定テーブルの配置枠の情報とを比較して、それぞれの配置枠の向きが一致している場合には、テンプレートを変更せず、ステップS308へ進む。一方、それぞれの配置枠の向きが一致していない場合には、ステップS309へ進む。
ステップS308では、レイアウト画像出力部44は、レイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルに基づいて、レイアウト画像を出力する。このレイアウト画像は、差し替え操作の前後で同じテンプレート情報に含まれる配置枠について、画像差し替え操作を受けた配置枠には差し替えられた画像データに対応する写真画像を配置して、また他の配置枠にはそれ以外の操作前の写真画像を配置したものである。この場合、画像の差し替え操作によって新たに配置枠に配置された画像が、画像の差し替え操作の前と後とで、縦横の長さ情報、すなわち画像の向きが変化しないことを意味する。これは例えば、一覧写真159の中から縦向きのサムネイル写真159fを第一の操作対象として選択して、写真画像156aを第二の操作対象として選択した場合が該当する。このとき、第一の操作対象として選択されたサムネイル写真159fに対応する写真画像が、配置枠155aのサイズにあわせて表示される。または、例えば、一覧写真159の中から横向きのサムネイル写真159eを第一の操作対象として選択して、写真画像156bを第二の操作対象として選択した場合が該当する。このとき、第二の操作対象として選択されたサムネイル写真159eに対応する写真画像が、配置枠155bのサイズにあわせて表示される。
ステップS309では、レイアウト画面制御部41は、ステップS306で抽出されたテンプレート情報のテンプレート画像番号及び配置枠の情報を、差し替え操作を受けた見開き番号のレイアウト設定テーブルに設定する。これにより、テンプレートの変更が行われる。
さらに、ステップS310では、レイアウト画像出力部44は、レイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルに基づいて、レイアウト画像を出力する。このレイアウト画像は、ステップS306で抽出されたテンプレート情報に含まれる配置枠について、画像差し替え操作を受けた配置枠には差し替えられた画像データに対応する写真画像を配置して、また他の配置枠にはそれ以外の操作前の写真画像を配置したものである。この場合、画像の差し替え操作によって新たに配置枠に配置された画像の向きが、画像の差し替え操作の前と後とで、縦横の長さ情報、すなわち画像の向きが変化することを意味する。これは例えば、一覧写真159の中から横向きのサムネイル写真159eを第一の操作対象として選択して、写真画像156aを第二の操作対象として選択した場合が該当する。このとき、第二の操作対象として選択されたサムネイル写真159eに対応する写真画像が、配置枠155aに表示される。このとき、配置枠155aは、横向きの配置枠に変化する。または、例えば、一覧写真159の中から縦向きのサムネイル写真159fを第一の操作対象として選択して、写真画像156bを第二の操作対象として選択した場合が該当する。このとき、第二の操作対象として選択されたサムネイル写真159fに対応する写真画像が、配置枠155bに表示される。このとき、配置枠155bは、縦向きの配置枠に変化する。
(画像の入れ替え処理)
図24に示すフローチャート(ステップS401〜410)に従って、図21のステップS108にてレイアウト画面制御部41が行う、画像の入れ替え処理について説明する。画像の入れ替え処理では、操作を行った見開きページのテンプレートデータ、及びこの見開きページに表示される写真画像に対して処理を施す。画像の入れ替え処理は、画像の差し替え処理(ステップS301〜S310)と同様に行うことができる。
まず、ステップS401では、レイアウト画面制御部41は、画像設定テーブルにおいて、画像の入れ替え操作を受けたそれぞれの配置枠に対応する画像設定テーブル番号の画像データ番号を交換する。これにより、画像設定テーブルに基づいて、画像の入れ替え操作を受けた配置枠に、操作後の画像データがそれぞれ割り当てられる。
次に、レイアウト画面制御部41は、画像の入れ替え操作前のテンプレートに含まれる、見開き番号に対応するコマ数を定数Bに設定する。さらに、変数Nが1に設定される(ステップS402)。
そして、ステップS403において、レイアウト画面制御部41は、NがBより大きいか否かを判定し、NがBより大きければステップS406に進む、一方、NがBより大きくなければステップS404に進む。
ステップS404では、縦横情報判定部42が、画像データ保存部21を参照して、Nの示す配置枠の番号に割り当てられた画像データについて、高さと横幅の情報を取り出して、写真画像の縦横の長さ情報を取得する。
ステップS405において、Nに1を加算して、ステップS403に戻り、ステップS404,S405の処理を、NがBより大きくなるまで、すなわち、テンプレートに含まれるコマ数分行う。これにより、テンプレート中の配置枠に割り当てられた画像データについて、それぞれ縦横の長さ情報が得られる。
ステップS403において、NがBより大きくなると、ステップS406に進む。
ステップS406では、テンプレート抽出手段43が、ステップS404で取得したそれぞれの写真画像の縦横の長さ情報に基づいて、写真画像と配置枠とが適合するテンプレートデータを抽出する。このとき、テンプレートデータの抽出は、画像の入れ替え操作前のテンプレートの商品IDと見開き番号のテンプレート情報を含むテンプレートデータの中から行う。
ステップS407において、レイアウト画面制御部41は、ステップS406で抽出したテンプレート情報の配置枠の情報と、画像の入れ替え操作前のテンプレートとのテンプレート情報を比較して、それぞれの配置枠の向きが一致している場合には、テンプレートを変更せず、ステップS408へ進む。一方、それぞれの配置枠の向きが一致していない場合には、ステップS409へ進む。
ステップS408では、レイアウト画像出力部44は、レイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルに基づいて、レイアウト画像を出力する。このレイアウト画像は、入れ替え操作の前後で同じテンプレート情報に含まれる配置枠について、画像差し替え操作を受けた配置枠には入れ替えられた画像データに対応するそれぞれの写真画像を配置して、また他の配置枠にはそれ以外の操作前の写真画像を配置したものである。この場合、画像の入れ替え操作を受けた二つの画像は、縦横の長さ情報、すなわち画像の向きが同じであることを意味する。このとき、画像の入れ替え操作によって、操作後の画像の向きが変化しないことを意味する。これは例えば、仮に、配置枠155bが縦向きの配置枠であり、写真画像156bが縦向きの写真画像であった場合において、写真画像156aを第一の操作対象として選択して、写真画像156bを第二の操作対象として選択した場合が該当する。このとき、第一の操作対象として選択された写真画像156aが、配置枠155bに表示されて、第二の操作対象として選択された写真画像156bが、配置枠155aに表示される。
ステップS409では、レイアウト画面制御部41は、ステップS406で抽出されたテンプレート情報のテンプレート画像番号及び配置枠の情報を、差し替え操作を受けた見開き番号のレイアウト設定テーブルに設定する。これにより、テンプレートの変更が行われる。
さらに、ステップS410では、レイアウト画像出力部44は、レイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルに基づいて、レイアウト画像を出力する。このレイアウト画像は、ステップS406で抽出されたテンプレート情報に含まれる配置枠について、画像差し替え操作を受けた配置枠には入れ替えられた画像データに対応するそれぞれの写真画像を配置して、また他の配置枠にはそれ以外の操作前の写真画像を配置したものである。この場合、画像の入れ替え操作を受けた二つの画像は、縦横の長さ情報、すなわち画像の向きが異なることを意味する。このとき、画像の入れ替え操作によって、操作後の画像の向きが変化することを意味する。これは例えば、写真画像156aを第一の操作対象として選択して、写真画像156bを第二の操作対象として選択した場合が該当する。このとき、第一の操作対象として選択された写真画像156aが、配置枠155bに表示されて、第二の操作対象として選択された写真画像156bが、配置枠155aに表示される。このとき、配置枠155aは、横向きの配置枠に変化する。また、配置枠155bは、縦向きの配置枠に変化する。
(テンプレート画像の変更処理)
図25に示すフローチャート(ステップS501〜503)に従って、図21のステップS110にてレイアウト画面制御部41が行う、テンプレート画像の変更処理について説明する。テンプレート画像の変更処理では、全ての見開きページに対応するテンプレート画像に対して処理を施す。
レイアウト画面制御部41は、選択された商品に対応する商品IDを用いて、テンプレートデータから、商品IDが一致するテンプレート情報を読み込む。またこのとき、見開き番号ごとに、テンプレート画像番号に対応するテンプレート画像を読み込む(ステップS501)。
次に、レイアウト画面制御部41は、ステップS501で読み込まれたテンプレート情報の商品ID、及びテンプレート画像番号を、見開き番号に対応させて、レイアウト設定テーブル(図18参照)に設定する。これにより、テンプレート画像の変更が行われる(ステップS502)。
さらに、ステップS503では、レイアウト画像出力部44は、レイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルに基づいて、テンプレート画像を、ステップS501で読み込んだテンプレート画像に変更して、レイアウト画像を出力する。この場合、テンプレート画像の変更の際に選択される商品の見開き番号、コマ数、及び配置枠の情報が共通しているため、写真画像の縦横の長さ情報の取得やテンプレートの抽出は不要である。
(テンプレート候補の変更処理)
図26に示すフローチャート(ステップS202〜S220,S601〜S603)に従って、図21のステップS113にてレイアウト画面制御部41が行う、テンプレート候補の変更処理について説明する。
テンプレート候補の変更処理の一部は、図22に示すフローチャート(ステップS202〜220)に従って説明した、レイアウト画面の初期表示処理と同様にして行うことができる。このため、上述の初期表示処理と同様のステップについては説明を省略し、同符号を用いて説明する。
ステップS201〜S204は、初期表示処理と同様に処理を行う。
ステップS205において、レイアウト画面制御部41は、M1がAより大きいか否かを判定し、M1がAより大きければステップS602に進む、一方、M1がAより大きくなければステップS206に進む。
ステップS206では、初期表示処理と同様にコマ数を取得して、ステップS601に進む。
ステップS601では、ステップS206で取得したコマ数の分、画像設定テーブル(図20参照)に画像データ番号が追加されているかどうかを判断する。すなわち、画像設定テーブルに基づいて、M1の示す見開き番号のテンプレートに含まれる、ステップS206で取得したコマ数分の配置枠に、画像データが割り当てられているかどうかを判断する。画像データが割り当てられていれば、ステップS211に進む。一方、画像データが割り当てられていなければ、ステップS207に進み、以降、ステップS207〜S211は、初期表示処理と同様に処理を行う。
S206〜S211の処理を、M1がAより大きくなるまで、すなわち、取得した見開き番号の件数分行う(ステップS205)。これにより、表紙からアルバム中の見開き部分を経て裏表紙まで、各見開き番号に対応するテンプレートに含まれる配置枠に、画像設定テーブルに基づいて、それぞれ画像データが割り当てられているかどうかを判断することができる。また、割り当てられていない配置枠には、画像データが割り当てられる。
ステップ205において、M1がAより大きくなると、ステップS602に進む。
ステップS602において、レイアウト画面制御部41は、ステップS206で取得された、見開き番号の件数分の合計のコマ数を用いて、画像設定テーブルを参照する。そして、画像設定テーブルに、合計のコマ数分の配置枠を超えて画像データ番号が追加されているかどうかを判断する。すなわち、画像設定テーブルにおいて、商品またはページ数変更後の配置枠の数よりも、画像データが超過して割り当てられているかどうかを判断する。割り当てが超過している場合には、ステップS603に進む。一方、超過していない場合には、ステップS212に進む。
ステップS603では、画像設定テーブルにおいて、割り当て超過分の画像データ番号を削除する。
ステップS212〜S220は、初期表示処理と同様に、テンプレートデータの抽出と、レイアウト画像の出力を行う。
テンプレート候補の変更処理の場合には、既に画面初期表示処理(図21のステップS104)、差し替え処理(図21のステップS106)、または入れ替え処理(図21のステップS108)を行ったことで、画像設定テーブルに画像データ番号が格納されている。上述の説明のように、テンプレート候補の変更処理では、変更後のテンプレート情報と画像設定テーブルとを対比することで、配置枠に対して画像データが不足する場合には追加して割当を行う。一方、配置枠に対して画像データが超過する場合には、超過分の画像データを削除する。さらに、変更後の商品に対応するテンプレートにあわせて、レイアウト画像を出力する。
<内容確認処理>
ステップS115にて行う、内容確認処理について説明する。ステップS115では、閲覧画面提供部31がユーザ端末71に、図29に示すような内容確認ページを表示させる。
内容確認ページは、画像データのレイアウトを行った商品について、内容の確認を行うためにレイアウト状態を表示する画面である。ここでは、ステップS104〜S114のレイアウト画像作成処理において、レイアウト画像作成ページにて、商品が8ページのアルバムを作成した場合のアルバム内容確認ページを例に挙げて説明する。
図29に示すように、アルバム内容確認ページには、レイアウト画像作成ページと同様に、商品表示151、及びガイド画面157が設けられている。さらに、アルバム内容確認ページには、レイアウト確認用画面163、戻るボタン164、カートに入れるボタン165、及び商品確認表示166が設けられている。レイアウト確認用画面163は、レイアウト画面153と同様に、テンプレート画像154と、テンプレート画像154に設けられた配置枠155a,155bに配置された写真画像156a,156bとが合成されたレイアウト画面が表示されている。レイアウト確認用画面163に表示される配置構成は、ステップS104〜S114のレイアウト画像作成処理において指定されたものである。このように、レイアウト確認用画面163では、レイアウト画像作成ページで作成を行なったレイアウトを表示してユーザが確認を行うことができるようになっているが、画像データの入れ替え等は出来ないようになっている。商品確認表示166は、商品の種類とページ数、及び金額を表示するものである。
戻るボタン164は、ユーザが操作部73を用いて操作することで、ユーザ端末71からセンタサーバ11に、レイアウト画像作成ページの閲覧要求が送信されるボタンである。閲覧画面提供部31は、レイアウト画像作成ページの閲覧要求を受信すると、表示部72にレイアウト画像作成ページを表示させる。
カートに入れるボタン165は、ユーザが操作部73を用いて操作することで、ユーザ端末71からセンタサーバ11に、注文ページの閲覧要求が送信される。閲覧画面提供部31は、注文ページの閲覧要求を受信すると、表示部72に注文ページを表示させる。
<注文処理>
ステップS116にて行う、注文処理について説明する。ステップS116では、閲覧画面提供部31がユーザ端末71に、注文ページを表示させる。
注文ページは、ユーザが操作部73を用いて、届け先の相手の名前、郵便番号、住所、電話番号等、支払い方法を入力して、注文ページに表示される注文ボタンを操作することで、ユーザ端末71からセンタサーバ11に、注文情報が送信される。注文受付部33は、注文情報を受信すると、これをラボサーバ14に送信する。また、注文受付部33は、商品情報、並びにレイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルをラボサーバ14に送信する。このとき、注文の提供に用いる画像データ及びテンプレートデータが記憶部15に保存されていない場合には、注文受付部33は、必要に応じて画像データ及びテンプレートデータをラボサーバ14に送信する。ラボサーバ14では、受信した注文情報、商品情報、並びにレイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルを基にして、プリント部16により画像データのプリントアウトを行う。その後、注文情報に応じて、商品を発送する。
[3.作用]
上記の画像処理システム1による作用について、図4を参照して説明する。
ユーザが、例えば横長の写真画像を二つと、縦長の写真画像を一つとをお気に入り写真と設定した場合、画像候補指定部34は、この三つの写真画像の画像データ番号を、画像候補テーブルに追加する。画像候補テーブルに追加された写真画像は、レイアウト画面制御部41によって、優先して画像設定テーブルに追加されて、配置枠に割り当てられる。さらに、縦横情報判定部42が、割り振られた三つの写真画像の縦横の長さ情報(yyt)を取得する。テンプレート抽出部43は、この縦横の長さに基づいて、写真画像と配置枠とが適合する、配置枠の縦横の長さ情報がyytであるテンプレートデータを抽出して、配置枠の情報をレイアウト設定テーブルに設定する。そして、レイアウト画像出力部44は、レイアウト設定テーブル及び画像設定テーブルに基づいて、配置枠に写真画像を順に配置してレイアウト画像を出力する。このようにして、図4に示すように、二つが横長で一つが縦長である写真画像の向きにあわせた配置枠が設けられているテンプレート101aが選択されて、このテンプレート101aに写真画像を配置したレイアウト画像が出力される。このとき、ユーザはお気に入り写真の設定を行うだけで、好みの写真が配置されたレイアウト画像を得ることができる。また、お気に入り写真の設定を行っていない場合であっても、レイアウト画面制御部41が追加取得を行うことで、ユーザの写真画像から自動的にレイアウト画像を出力する。
さらに、図4のテンプレート101aにより表示されるレイアウト画像において、ユーザが配置枠103aに対応する配置枠1に配置される写真画像の差し替え操作を行った場合に、操作の前後で配置枠に配置される写真画像が縦長に切り替わったとする。この場合、テンプレート抽出部43は、配置枠1、配置枠2、配置枠3に配置された写真の縦横情報tytと適合する、配置枠の縦横情報がtytである、テンプレート101bのテンプレートデータを抽出する。レイアウト画像出力手段44は、テンプレート101bのテンプレートデータに基づいて、配置枠1と適合する、差し替えを受けた縦向きの写真画像を配置枠1に配置して、配置枠2,3には操作前に配置されていた写真画像をそれぞれ配置することで、レイアウト画像を出力する。このようにして、画像処理システム1によれば、写真画像の差し替え操作を行った場合に、差し替えられた写真画像の向きに応じて適切にテンプレートデータが抽出されて、写真画像が配置されたレイアウト画像を得ることができる。
また、ユーザが図4のテンプレート101bにより表示されるレイアウト画像において、配置枠103bに対応する配置枠1に配置される写真画像と、配置枠104bに対応する配置枠2に配置される写真画像との入れ替え操作を行ったとする。この場合には、配置枠1に配置される画像の向きが縦から横に、配置枠2に配置される画像の向きが横から縦になり、操作の前後で配置枠に配置される写真画像が縦長と横長とで切り替わる。この場合、テンプレート抽出部43は、配置枠1、配置枠2、配置枠3に配置された写真の縦横情報yttと適合する、配置枠の縦横情報がyttである、テンプレート101cのテンプレートデータを抽出する。レイアウト画像出力手段44は、テンプレート101cのテンプレートデータに基づいて、配置枠1と適合する、入れ替えを受けた横向きの写真画像を配置枠1に配置して、配置枠2と適合する、入れ替えを受けた縦向きの写真画像を配置枠2に配置して、配置枠3には操作前に配置されていた写真画像を配置することで、レイアウト画像を出力する。このようにして、画像処理システム1によれば、写真画像の入れ替え操作を行った場合に、入れ替えられた写真画像の向きに応じて適切にテンプレートデータが抽出されて、写真画像が配置されたレイアウト画像を得ることができる。
[4.効果]
本実施形態に係る画像処理システム1は、上述のように構成されるため、以下のような作用及び効果を得ることができる。
(1)上記の画像処理システム1は、ユーザの操作を受けてレイアウト画面の表示を変更するレイアウト画面制御部41を備える。さらに、レイアウト画面制御部41は、写真画像の縦横の長さ情報と、写真画像が配置される配置枠の縦横の長さ情報とを用いて、写真画像と配置枠とが適合するテンプレートデータを抽出するテンプレート抽出部43を備えている。また、レイアウト画面制御部41は、配置枠と適合する写真画像を配置したレイアウト画像を出力するレイアウト画像出力部44を備えている。このように、画像処理システム1は、写真画像の向きにあわせた配置枠が設けられているテンプレートを選択して、このテンプレートに写真画像を配置したレイアウト画像を出力する。これにより、ユーザが、配置枠にあわせてテンプレートを選択したり、写真画像にあわせて配置枠を修正したりするなどのレイアウト調整を行う必要がない。よって、ユーザの操作が軽減されるとともに、配置枠への写真画像のレイアウトを適切に行う画像処理システム1を提供することが出来る。また、ユーザはレイアウト画像によって、プリントアウトされた際の出来上がり状態を確認することができる。
(2)上記の画像処理システム1は、テンプレート抽出部43が、縦長の写真画像が、縦長または縦横の長さが同じである配置枠に適合すると判断し、横長の写真画像が、横長または縦横の長さが同じである配置枠に適合すると判断し、縦横の長さが同じである写真画像が、縦長、横長、または縦横の長さが同じである前記配置枠と適合すると判断する。このようにして、画像処理システム1は、配置枠と写真画像との向きが合ったテンプレートを抽出できる。これにより、例えば縦長の配置枠に横長の写真画像を配置する場合に生じるような、写真画像がトリミングを受けることで、被トリミング部分の画像が失われたり、写真の構図やレイアウトが崩れたりすることを抑えることができる。
(3)上記の画像処理システム1は、ユーザが、配置枠に配置された写真画像を、レイアウト画像に表示されていない写真画像の中から変更して、操作の前後で写真画像が縦長あるいは横長に切り替わった際に、テンプレートデータを抽出している。これにより、ユーザが配置枠に配置される画像を新たな画像に差し替える操作を行った場合に、差し替えられた写真画像に応じて適切に配置されたレイアウト画像を提供することが出来る。また、このとき、ユーザは、画像の差し替えを行うたびにレイアウトの調整を行う必要がないため、所望の写真画像に差し替えて、手軽に出来上がりの状態を確認することができる。
(4)上記の画像処理システム1は、ユーザが、いずれか一つの配置枠に配置された写真画像と、他の配置枠に配置された写真画像とを入れ替えて、操作の前後でそれぞれの配置枠に配置される写真画像が縦長あるいは横長に切り替わった際に、テンプレートデータを抽出している。これにより、ユーザが配置枠に配置される画像を入れ替える操作を行った場合に、入れ替えられた写真画像に応じて適切に配置されたレイアウト画像を提供することが出来る。また、このとき、ユーザは、画像の入れ替えを行うたびにレイアウトの調整を行う必要がないため、所望の写真画像に入れ替えて、手軽に出来上がりの状態を確認することができる。
(5)上記の画像処理システム1は、ユーザに配置枠に配置する写真画像の候補の選択を受け付ける画像候補選択部34を備える。さらに、選択された写真画像が配置枠の数よりも少ない場合、レイアウト画面制御部41は、配置枠の数を満たすよう画像データを追加取得する。このようにして、画像処理システム1は、ユーザが候補として選択した写真画像を基にして、この選択された写真画像が配置されたレイアウト画面を出力することができる。さらに、選択された写真画像が不足する場合には追加取得を行うことで、ユーザは好みの写真を候補として選ぶだけで、他に編集操作を必要とせずに、レイアウト画面を得ることができる。
(6)上記の画像処理システム1は、写真画像をレイアウト画面とは別に表示するとともに、配置枠に配置された写真画像と配置枠に配置されていない写真画像との周囲の色が異なるように表示する。これにより、ユーザが配置枠に配置された写真画像と配置枠に配置されていない写真画像とを直感的に見分けることができ、レイアウト画面作成の作業効率を高めることができる。
(7)上記の画像処理システム1は、ユーザが操作するレイアウト画面に設けられた配置枠の数と同じ配置枠の数で配置または大きさを異にするテンプレートデータを含むテンプレート群の中から、写真画像と配置枠とが適合するテンプレートデータを抽出する。これにより、ユーザの操作を受けてレイアウト画像の表示が変更されたとしても、レイアウト画面に表示される写真画像の数が増えたり減ったりはしない。したがって、写真画像の数が増えて、一つあたりの画像が小さくなり、ユーザが受ける印象が変化することを防ぐことができる。また、写真の数が減って、操作前に配置されていた写真画像が表示されなくなることを防ぐことができる。
(8)上記の画像処理システム1では、テンプレートデータは、配置枠がテンプレート画像上に設けられる位置を示す情報を有し、テンプレート群に含まれるテンプレートデータは、ユーザが操作するレイアウト画面に設けられた配置枠と同じ配置関係に、配置枠が設けられている。これにより、レイアウト画面の操作を行ってレイアウト画面の表示が変更を受けた場合であっても、操作前と同じ配置関係に写真画像が配置される。これにより、操作を行って写真画像の向きが変ったとしても、操作前と大きくレイアウトが変ってしまい、ユーザが違和感を覚えることを防ぐことができる。
(9)上記の画像処理システム1では、テンプレート群は、配置枠の縦方向の長さがテンプレート画像の高さと同程度の高さであるテンプレートデータを含む。これにより、写真画像がテンプレート画像いっぱいに表示されて強調されることから、インパクトのあるレイアウト画像を提供することが出来る。
(10)上記の画像処理システム1では、テンプレートデータは、配置枠の位置が互いに離れて設けられている。これにより、テンプレート画像上において写真画像の配置のバランスがとれたレイアウト画面を提供することができる。
(11)上記の画像処理システム1では、テンプレートデータは、いずれか一つの配置枠が、他方の配置枠よりも大きく設けられている。これにより、配置される写真画像の大きさにバリエーションが生じることになるため、、レイアウト画面が単調になることを防ぎ、変化に富んだレイアウト画面を提供することが出来る。
(12)上記の画像処理システム1では、テンプレートデータは、いずれか1つの配置枠が、テンプレート画像の少なくとも半分の領域を占有するように設けられ、他の配置枠がテンプレート画像の他の領域に設けられている。これにより、いずれか一つの写真画像をレイアウト画面内に大きく表示して、この写真画像がレイアウト画像全体に対して強い印象を与えるレイアウトを提供することが出来る。
(13)上記の画像処理システム1は、ユーザが、テンプレート画像を変更する操作を行った際に、操作後のテンプレート画像の配置枠に、写真画像をそれぞれ配置してレイアウト画像を出力する。これにより、ユーザが例えば写真がプリントアウトされる商品を変更して、テンプレート画像が変更されることになった場合であっても、変更後のテンプレート画像にあわせたレイアウト画像を出力することができる。これにより、ユーザは、写真画像の配置関係を変更せず、レイアウト画像の変更のみを行うことができる。よって、ユーザは、写真画像はそのままに、好みのレイアウト画像が表示される商品に変更して、自らのオリジナルのフォトアルバムやフォトフレームなどを作成することができる。
(14)上記の画像処理システム1は、配置枠に併せて写真画像を拡大、縮小、回転、またはトリミングする。これにより、写真画像と配置枠の形状または大きさが完全に一致しない場合であっても、配置枠に合致するよう写真画像に修正を施してレイアウト画像を出力することができる。このとき、配置枠が写真画像と適合するテンプレート抽出していることから、写真画像の修正は最小限に留めることができる。
(15)上記の画像処理システム1は、画像データは、写真画像の縦横の長さが縦長と横長のいずれかとなる2種類のアスペクト比に規定されており、テンプレートデータは、縦長の配置枠と横長の配置枠のアスペクト比が、写真画像のいずれかのアスペクト比と同様に規定されている。この場合、写真画像を配置する際に、トリミングが不要となる。よって、写真画像がトリミングを受けることで、被トリミング部分の画像が失われたり、写真の構図やレイアウトが崩れたりすることを防ぐことができる。また、レイアウト画像出力の際にトリミングによる画像処理の負荷がなくなることで、レイアウト画像作成のレスポンスを向上させることができる。
(16)上記の画像処理システム1は、テンプレートデータに文字を挿入するための文字枠が設けられており、テンプレート保存手段は、文字枠の大きさ、文字枠が設けられる位置、または文字枠の文字組みが異なる複数の前記テンプレートデータを保存する。これにより、配置枠が写真画像の向きに適合するとともに、文字枠が設けられたテンプレートが抽出されて、写真画像と文字とが配置されたレイアウト画像が提供される。よって、ユーザが写真画像に加えて文字枠を含めてプリントアウト等を行おうとした場合に、写真画像と文字枠との位置調整が不要になり、よりユーザの操作を軽減することができる。また、写真画像と文字枠が入ったレイアウト画像を得て、出来上がり状態を確認することができる。
(17)上記の画像処理システム1は、レイアウト画像をプリントするプリント手段を備えている。これにより、出来上がり状態を確認したレイアウト画像をプリントアウトして、プリント物を得ることが出来る。
[5.その他]
[5−1.システムの構成について]
上記の実施形態では、センタサーバ11の信号処理部13における各機能手段が、画像処理システム1を構成する場合について説明した。画像処理システム1の構成はこれに限定されず、信号処理部13における機能手段の一部または全てが、ラボサーバ14、スタジオサーバ17、またはユーザ端末71に備えられるよう構成してもよい。この場合、ラボサーバ14、スタジオサーバ17、またはユーザ端末71のメモリに信号処理部13における機能手段として機能するプログラムを保存して、ラボサーバ14、スタジオサーバ17、またはユーザ端末71のCPUがこのプログラムを読み出して実行することにより実現される。
また、上記の実施形態では、ユーザ端末71としてパーソナルコンピュータ(パソコン)を例示したが、ユーザ端末71はこれに限るものではない。例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット型の端末(タブレットPC)、スマートフォン等を利用できる。
また、上記の実施形態では、表示部72及び操作部73として、マウス74およびキーボード75を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、表示部72または操作部73として、データを表示する表示部72としての機能と、画面の操作または情報を入力するための操作部73としての機能とを併せ持つ、タッチパネルディスプレイを用いてもよい。この場合、マウス74によるクリック操作に替えて、タッチパネルによるタップ操作を行えばよい。また、キーボード75(ハードウェアキー)による入力に替えて、タッチパネルに表示されるソフトウェアキーによる入力を行えばよい。また、マウス74によるドラッグアンドドロップ操作に替えて、タッチパネルによるタッチ長押しの後に、スライド(スワイプ)する操作を行ってもよい。
[5−2.信号処理について]
上記の実施形態では、信号処理部13における処理機能が、各ステップを実行する個々のプログラムにより構成されている場合について説明したが、本件のプログラムは、個々のプログラムが組み合わされた一つのプログラムとして構成されていてもよい。または、個々のプログラムが組み合わされて複合したプログラムとなり、さらにこの複合したプログラムが一つのプログラムとして構成されていてもよい。
[5−3.画像データの処理について]
上記の実施形態では、ラボサーバ14では、プリント部16により画像データのプリントアウトを行う場合について説明した。プリント部16により画像データのプリントアウトを行う前に、画像データに色補正や肌の修正等の画像修正を施してもよく、画像データのレイアウト状態に併せて適宜トリミングを行ってもよい。そして、このように修正を行った修正済みの画像データをプリントアウトするようにしてもよい。
上記の実施形態では、配置枠を長方形として、テンプレート情報の位置横と位置縦で配置枠の左上の頂点の位置を規定する場合について説明した。配置枠の位置または領域の規定方法は、これに限定されず、例えば、テンプレート情報の位置横と位置縦で配置枠の中心座標を指定するようにしてもよい。または、テンプレート情報で、配置枠の四隅の座標を指定するようにしてもよい。
上述の実施形態では、配置枠が縦長か横長のいずれかである場合について説明したが、配置枠の縦横の長さが同じ、正方形の配置枠であってもよい。
上記の実施形態では、見開きページに写真が1枚、2枚、または3枚配置される場合を中心に説明した。見開きページに配置される写真の枚数及び配置枠の数は特に限定されず、4枚以上であってもよい。この場合も、写真が配置される見開き内の配置枠の数に応じて、縦横の長さが異なる少なくとも2nの数のテンプレートを含むテンプレート群を用意すればよい。
上記の実施形態では、写真一覧ページにおいて、フォトアルバムボタン145b、フォトフレームボタン145c、またはポストカードボタン145dを操作して、商品選択ページを閲覧する場合について説明した。またこのとき、商品選択ページでは、具体的に商品を選択することについて説明した。商品の選択の処理はこれに限定されず、写真一覧ページの表示前に、商品のカテゴリを表示して、どのカテゴリを選択するかをユーザに決定させるようにしてもよい。さらに、いずれかのカテゴリの商品が選択された場合には、選択されたカテゴリの中で、具体的にどの商品を選択するかをユーザに決定させるようにしてもよい。この場合、商品の選択後に写真一覧ページを表示して、写真の閲覧と、お気に入り写真としての設定を行うようにしてもよい。そして、その後にレイアウト画像作成処理を行うようにしてもよい。
上記の実施形態では、アルバムの表紙、裏表紙、または見開きページに設けられた配置枠に、写真画像を配置する場合について説明した。この場合、出力されるレイアウト画像の配置構成でプリントアウトを行い製本することで、商品が提供される。レイアウト画像と商品との関係はこれに限定されない。例えば、商品がキーホルダーである場合において、レイアウト画像として、キーホルダーの表面と裏面の画像を表示するとともに、キーホルダーの表面と裏面に配置枠が設けられてこの配置枠に写真画像が配置されるよう表示を行ってもよい。このとき、写真画像の差し替えまたは入れ替えを行って写真画像の向きが変った場合、写真画像の向きにあわせて、レイアウト画面ではキーホルダーの向きが入れ替わる。このように、レイアウト画像を利用して、キーホルダーの出来上がり状態を確認することができる。