以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の一実施例において、補足部分とは、原稿上に、ユーザーが手書きした部分、ユーザーがスタンプ印字、ステッカー貼付、バーコード付加等を施した本来原稿には印字されていなかった部分を言い、差異画像とは、その補足部分を示す画像である。
図1は、本発明の一実施例に係る第一のシステム構成を示す図である。図1に示すシステム1001において、画像処理装置100は、プリンタ、コピー、ファクシミリ、スキャナなどの複数の画像形成を行う機能を備え、制御部101と、文書読取部102と、差異画像抽出部103と、画像レイアウト部104と、原稿管理部105と、差異画像管理部106と、UI(User Interface)107と、文書印刷部108と、画像合成部109と、ユーザー情報管理部110と、一時記憶領域111と、HDD(Hard Disk Device)112と、ネットワークI/F(InterFace)119とを有する。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを備え、画像処理装置100全体を制御する。文書読取部102は、スキャナを備え、スキャナを制御することによって紙の原稿を読み取って電子画像(以下、単に画像という)を作成する処理部である。差異画像抽出部103は、補足されていない原稿の原稿画像と補足部分のある補足後原稿画像との差異を差異画像として抽出する処理部である。
画像レイアウト部104は、複数の画像を1ページの画像に自動でレイアウトする処理部である。原稿管理部105は、HDD112に保管されている配布資料などの補足部分のない原稿を読み取った原稿画像を管理する処理部である。差異画像管理部106は、HDD112等に保管されている差異画像を管理する処理部である。
UI部107は、ユーザーと画像処理装置100とのユーザーインターフェースを行い、操作部104aと表示部104bとを備える。操作部104aは、ユーザーによる画像処理装置100への操作を可能とし、表示部104bは、ユーザーへの複数の画像処理に係る情報を表示する。
文書印刷部108は、紙に画像を印刷する処理部である。画像合成部109は、差異画像と原稿画像とを合成する処理部である。ユーザー情報管理部110は、画像処理装置100を利用するユーザーの情報の管理と、ユーザー認証を行う処理部である。一時記憶領域111は、画像合成のための一時的な記憶領域である。
HDD112は、原稿画像、補足部分を示す差異画像などの他、管理用の種々のデータ等を格納する。ネットワークI/F119は、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介して他機器との通信を行うためのインターフェースである。
差異画像抽出部103と、画像レイアウト部104と、原稿管理部105と、差異画像管理部106と、画像合成部109と、ユーザー情報管理部110と、一時記憶領域111とを必要に応じてサーバーに備えたネットワーク構成とすることもできる。
図2は、本発明の一実施例に係る第二のシステム構成を示す図である。図2に示すシステム1002では、ネットワーク2を介して、画像処理装置100aと、PC10と、サーバー200とが接続されている。図2中、図1と同一処理部には同一符号を付し、その説明を省略する。
画像処理装置100aは、画像処理装置100a全体を制御する制御部101と、文書読取部102と、UI107と、文書印刷部108と、一時記憶領域111と、ネットワーク2を介して通信するためのネットワークI/F119とを有する。
サーバー200は、CPU及びメモリを備えサーバー200全体を制御する制御部201と、差異画像抽出部103と、画像レイアウト部104と、原稿管理部105と、差異画像管理部106と、画像合成部109と、ユーザー情報管理部110と、一時記憶領域211と、HDD212と、ネットワーク2を介して通信するためのネットワークI/F219とを有する。HDD212には、原稿画像、差異画像、ユーザー情報などが格納される。
PC10は、CPU及びメモリを備えPC10全体を制御する制御部11と、PC10での処理に必要なデータを記憶するための記憶装置12と、データ入力を制御するための入力装置13と、ユーザーインターフェースを制御するためのUI14と、ネットワーク2を介して通信するためのネットワークI/F19とを有する。
このように、サーバー200に差異画像抽出部103と、画像レイアウト部104と、原稿管理部105と、差異画像管理部106と、画像合成部109と、ユーザー情報管理部110とを備えることもできる。このような構成によって、複数の画像処理装置100aがネットワーク2に接続される場合、画像の抽出、合成、レイアウトを行う各処理、及び、情報を管理する処理を、サーバー200で集中して行うことができ、種々のデータ及び処理を扱う上で信頼性を向上させることができる。
PC10は、画像処理装置100aへ差異画像処理に関する要求を行い、画像処理装置100aからサーバー200によるその処理の結果通知を受信してもよい。また、PC10は、サーバー200から直接原稿画像、差異画像などの閲覧を行うようにしてもよいし、画像処理装置100aを介してサーバー200に保管されている原稿画像、差異画像などの閲覧を行うようにしてもよい。
図3は、本発明の一実施例に係る第三のシステム構成を示す図である。図3に示すシステム1003では、ネットワーク2を介して、画像処理装置100aと、PC10と、サーバー200aと、ユーザー情報管理サーバー300とが接続されている。図3中、図1及び図2と同一処理部には同一符号を付し、その説明を省略する。画像処理装置100a及びPC10の構成は図2に示す構成と同様であるので省略する。
サーバー200aは、図2に示すサーバー200の構成においてユーザー情報管理部110を除いた構成となる。従って、HDD212には、原稿画像、差異画像などが格納される。
ユーザー情報管理サーバー300は、CPU及びメモリを備えサーバー300全体を制御する制御部301と、ユーザー情報管理部110と、HDD312と、ネットワーク2を介して通信するためのネットワークI/F319とを有する。HDD312には、ユーザー情報などが格納される。
PC10が画像処理装置100aにアクセスすると、画像処理装置100aはユーザー情報管理サーバー300へユーザー認証を要求しその認証結果に基づいてアクセスを制御する。また、PC10がサーバー200aにアクセスすると、サーバー200aはユーザー情報管理サーバー300へユーザー認証を要求しその認証結果に基づいてアクセスを制御する。
このようなシステム1003では、画像処理に係るアクセス以外でユーザー認証を行う場合に機能的な構成とすることができる。
図2に示すシステム1001と同様に、PC10は、画像処理装置100aへ差異画像処理に関する要求を行い、画像処理装置100aからサーバー200によるその処理の結果通知を受信してもよい。また、PC10は、サーバー200から直接原稿画像、差異画像などの閲覧を行うようにしてもよいし、画像処理装置100aを介してサーバー200に保管されている原稿画像、差異画像などの閲覧を行うようにしてもよい。
図4は、本発明の一実施例に係る第四のシステム構成を示す図である。図4に示すシステム1004では、ネットワーク2を介して、画像処理装置100aと、PC10と、ユーザー情報管理サーバー300と、画像管理サーバー400と、画像処理サーバー500とが接続されている。図4中、図1から図3と同一処理部には同一符号を付し、その説明を省略する。画像処理装置100a、PC10、及びユーザー情報管理サーバー300の構成は図3に示す構成と同様であるので省略する。
このシステム1004では、画像管理サーバー400に図2に示すサーバー200の原稿管理部105及び差異画像管理部106が備えられ、画像処理サーバー500に図2に示すサーバー200の差異画像抽出部103と、画像レイアウト部104と、画像合成部109とが備えられ、ユーザー情報管理部110がユーザー情報管理サーバー300に備えられる構成となっている。
画像管理サーバー400は、CPU及びメモリを備え画像管理サーバー400全体を制御する制御部401と、原稿管理部105と、差異画像管理部106と、HDD412と、ネットワーク2を介して通信するためのネットワークI/F419とを有する。HDD412には、原稿画像、差異画像などが格納される。
画像処理サーバー500は、CPU及びメモリを備え画像処理サーバー500全体を制御する制御部501と、差異画像抽出部103と、画像レイアウト部104と、画像合成部109と、一時記憶領域511と、HDD512と、ネットワーク2を介して通信するためのネットワークI/F519とを有する。画像処理サーバー500は、図2に示すサーバー200の構成から原稿管理部105と、差異画像管理部106と、ユーザー情報管理部110とを除いた構成と同様である。
このようなシステム1004では、ユーザー情報管理サーバー300及び画像管理サーバー400はデータ消失可能性を低くすることを目的とし、画像処理サーバー500は高い処理速度を実現することを目的とするように、各々の目的に応じた性能を持つ装置で構成することができる。
図5は、本発明の一実施例に係る第五のシステム構成を示す図である。図5に示すシステム1005では、ネットワーク2を介して、画像処理装置100bと、PC10と、ユーザー情報管理サーバー300と、画像処理サーバー500とが接続されている。図5中、図4と同一処理部には同一符号を付し、その説明を省略する。PC10、ユーザー情報管理サーバー300、及び画像処理サーバー500の構成は図3に示す構成と同様であるので省略する。
このシステム1005では、画像処理装置100bに図1に示す画像処理委装置100の構成のうち制御部101と、文書読取部102と、原稿管理部105と、差異画像管理部106と、UI107と、文書印刷部108と、一時記憶領域111と、HDD112と、ネットワークI/F119とを備える。従って、システム1005では、図4に示すシステム1004の画像管理サーバー400を不要とすることができる。
次に、原稿画像及び補足部分を含む差異画像の保管方法について簡単に図6で説明する。図6は、差異画像処理における画像の保管方法を説明するための図である。図6において、原稿30を読み取った原稿画像31が先ず記憶領域2pに保管され、そして、原稿30の複製が複数のユーザーu1、u2及びu3へ配布される。原稿30の複製は原稿30と同一視し、以下、単に原稿30と言う。
ここで、記憶領域2pは、原稿管理部105によって原稿画像31を格納する、また、差異画像管理部106によって差異画像32を格納するための記憶領域を総称して示しているにすぎず、記憶領域2pによって、原稿画像31と差異画像32とを同一のハードディスク内に格納すること、又は、物理的に別のハードディスクにそれぞれを格納することを規定するものではない。
配布された原稿30に対してユーザーu1、u2及びu3が個々に手書き又は所定処理によって補足した後、その補足された部分を含む補足後原稿30aを読み取った画像と、記憶領域2pに保管されている原稿画像31との差分情報に基づいて、補足部分を含む差異画像32を抽出して記憶領域2pに保管する。
記憶領域2pには、原稿画像31と、抽出された差異画像32とが保管される。各差異画像32は、原稿画像31に係る情報と関連付けられる。
差異画像32を記憶領域2pに保管するまでのシーケンスについて説明する。先ず、画像処理装置100が原稿画像31を保管する記憶領域2pを備えている場合について図7で説明する。図7は、図1に示すシステム1001において画像処理装置が差異画像を保管する場合の差異画像を抽出するためのシーケンスを説明するための図である。
図7において、ユーザーが画像処理装置100のUI107からログインを行うと、UI107は、ログイン要求を制御部101へ送信し(ステップS101)、制御部101は、ユーザー情報管理部110へログイン要求を送信する(ステップS102)。ユーザーによるログインは、ユーザーIDの入力又はカードからユーザーIDが読み込まれることによって行われる。
ログイン後、ユーザーの補足後原稿30aを読み取るための操作によって、UI107は、文書読取要求を制御部101へ送信する(ステップS103)。制御部101は、文書読取要求を文書読取部102へ送信する(ステップS104)。
文書読取部102は、制御部101から文書読取要求を受信すると、スキャナを制御してユーザーが設定した補足後原稿30aを読み取って補足後原稿画像を生成する(ステップS105)。例えば、文書読取部102は、補足後原稿画像を一時記憶領域111の記憶位置情報などを指定する情報を送信することによって、その補足後原稿画像を制御部101へ通知する。
制御部101は、原稿画像31を取得するために原稿画像取得要求を原稿管理部105へ送信する(ステップS106)。例えば、原稿管理部105は、原稿画像31が格納されている記憶領域2p内の記憶位置情報などを指定する情報を送信することによって、原稿画像31を制御部101へ通知する。
補足後原稿画像と原稿画像31とを取得すると、制御部101は、補足部分を抽出するために、原稿画像31と補足後原稿画像とを指定する差異画像抽出要求を差異画像抽出部103へ送信する(ステップS107)。
差異画像抽出部103は、画像抽出要求で指定される原稿画像31と補足後原稿画像とを夫々保管されている記憶領域2pから取得して画像比較を行うことによって差異を取得し、補足部分の領域が含まれるように所定方法で差異画像32を抽出する(ステップS108)。差異画像抽出部103は、差異画像32を示す抽出結果を制御部101へ通知する。
制御部101は、差異画像抽出部103によって抽出された差異画像32を保管するために、抽出結果を含む差異画像保管要求を差異画像管理部106へ送信する(ステップS109)。差異画像管理部106は、抽出結果に基づいて一時格納領域111に格納されている差異画像32に差異画像IDを付加して記憶領域2pへ格納する。この場合、制御部101が差異画像管理部106へユーザーIDを差異画像保存要求で指定することによって、差異画像管理部106は、制御部101から通知されたユーザーIDを差異画像IDに対応させて記憶領域2pに記憶するようにしてもよい。
差異画像32が読み取られ保管されると、ユーザーは、UI107でログアウトを行う。UI107はログアウト要求を制御部101に送信し(ステップS110)、制御部101はログアウト要求をユーザー情報管理部110へ行う(ステップS111)。
印刷又は送信の対象とならない原稿画像31をサーバー200で保管し管理することによって、原稿画像31の管理をサーバー200で集中して行うことができる。各画像処理装置100にて文書管理機能を備えなくてもよい。サーバー200で原稿画像31を管理する場合について図8で説明する。
図8は、サーバーが原稿画像を管理する場合の差異画像を抽出するためのシーケンスを説明するための図である。図8中、図7と同一処理には同一ステップ番号を付し、その説明を省略する。図8では、図2に示すシステム1002のバリエーションとしてのシステム1012において、原稿画像31の管理を集中的に行うようにサーバー200を構成し、差異画像抽出部103、画像レイアウト部104、画像合成部109、ユーザー情報管理部110等を画像処理装置100aに備える構成とする。
図8において、ユーザーが画像処理装置100aでログインをして補足後原稿30aを読み取るための操作によって、補足後原稿30aが読み取られ補足後原稿画像が一時記憶領域111に格納される(ステップS101からS105)。
そして、画像処理装置100aの制御部101は、サーバー200から原稿画像31を取得するために、原稿画像31の文書IDを指定する原稿画像取得要求をネットワークI/F119へ送信する(ステップS106−2)。原稿画像31の文書IDは、ユーザーから取得する。又は、原稿30を読み取った原稿画像から文書IDが読み取れる仕組みとなっている場合、補足後原稿30aの補足後原稿画像からも同様に文書IDを読み取ることができるため、一時記憶領域111に格納された補足後原稿画像から所定の文書ID読取方法によって文書IDを取得するようにしてもよい。
画像処理装置100aのネットワークI/F119は、原稿画像取得要求をサーバー200へ送信し(ステップS106−4)、サーバー200のネットワークI/F219は、画像処理装置100aから受信した原稿画像取得要求をサーバー200の原稿管理部105へ送信する(ステップS106−6)。サーバー200の原稿管理部105は、原稿画像取得要求で指定される文書IDを用いて記憶領域2pから原稿画像31を読み出して、画像処理装置100aへ送信する。
画像処理装置100aでは、補足後原稿画像と原稿画像31とから差異画像32が抽出され、抽出結果と差異画像IDとを指定する差異画像保管要求が制御部101から差異画像管理部106へ送信される(ステップS107からS109)。
差異画像管理部106は、抽出結果に基づいて一時格納領域111に格納されている差異画像32に差異画像IDを付加して記憶領域2pに保管する。
補足後原稿30aが読み取られ保管されると、ユーザーは、UI107でログアウトを行う(ステップS110及びS111)。
差異画像抽出処理に時間がかかる場合、演算処理の速いCPUを搭載したサーバーで差異画像抽出処理を実行するように構成することによって、画像処理装置100aの演算速度を上げることなく、高速な処理を実現することができる。このようにサーバー200を構成して差異画像抽出処理を行う場合について図9で説明する。
図9は、サーバーで差異画像抽出処理を行う場合のシーケンスを説明するための図である。図9中、図7と同一処理には同一ステップ番号を付し、その説明を省略する。図9では、図2に示すシステム1002の他のバリエーションとしてのシステム1022において、差異画像抽出処理を高速で行うようにサーバー200を構成し、画像レイアウト部104、原稿管理部105、画像合成部109、ユーザー情報管理部110等を画像処理装置100aに備える構成とする。
図9において、ユーザーが画像処理装置100aでログインをして補足後原稿30aを読み取るための操作によって、補足後原稿30aが読み取られて差異画像が一時記憶領域111に格納される(ステップS101からS105)。
画像処理装置100aの制御部101は、原稿管理部105から原稿画像31を取得すると(ステップS106)、サーバー200に差異画像を抽出させるために、原稿画像31と補足後原稿画像とを含む差異画像抽出要求をネットワークI/F119へ送信する(ステップS107−2)。
画像処理装置100aのネットワークI/F119は、差異画像抽出要求をサーバー200へ送信し(ステップS107−4)、サーバー200のネットワークI/F219は、画像処理装置100aから受信した差異画像抽出要求をサーバー200の差異画像抽出部103へ送信する(ステップS107−6)。
サーバー200の差異画像抽出部103は、差異画像抽出要求に含まれる原稿画像31と補足後原稿画像とを画像比較することによって差分を取得し、補足部分の領域が含まれるように所定方法で差異画像32を抽出する(ステップS108−2)。サーバー200の差異画像抽出部103は、差異画像32を示す抽出結果を画像処理装置100aの制御部101へ通知する。
画像処理装置100aの制御部101が差異画像管理部106を制御して差異画像32を記憶領域2pに保管すると(ステップS109)、ユーザーは、UI107でログアウトを行う(ステップS110及びS111)。
次に、差異画像32を管理するための差異画像管理テーブルについて図10で説明する。図10は、差異画像管理テーブルの第一のデータ構成例を示す図である。図10において、差異画像管理テーブル42は、原稿30の原稿画像31を特定するための文書ID、原稿30において補足部分のあるページ番号を示すページ、差異画像32を識別するための差異画像ID、差異画像縦位置、差異画像横位置、差異画像アドレスなどの項目で構成される。差異画像管理テーブル42では、各差異画像32が文書IDとページ番号とに関連付けて管理される。
差異画像管理テーブル42では、文書ID「1」のページ「1」には、差異画像ID「1」、「2」及び「3」の夫々で識別される差異画像32が存在する。
差異画像ID「1」の差異画像32は、ページ「1」の所定位置から縦に「85」mm及び横に「56」mmに位置し、格納場所は、差異画像アドレス「xxxxx1」である。また、差異画像ID「2」の差異画像32は、ページ「1」の所定位置から縦に「32」mm及び横に「77」mmに位置し、格納場所は、差異画像アドレス「xxxxx2」である。差異画像ID「3」の差異画像32は、ページ「1」の所定位置から縦に「233」mm及び横に「55」mmに位置し、格納場所は、差異画像アドレス「xxxxx3」である。
文書ID「1」のページ「3」、文書ID「2」のページ「7」、・・・についても同様に差異画像32が管理される。
図11は、差異画像管理テーブルの第二のデータ構成例を示す図である。図11において、差異画像管理テーブル42aは、補足部分のある原稿30のページを識別するためのページID、差異画像32を識別するための差異画像ID、補足部分を原稿30上に行ったユーザーID、差異画像縦位置、差異画像横位置、差異画像アドレスなどの項目で構成される。差異画像管理テーブル42aでは、原稿30を特定する文書IDと原稿30でのページ番号との組み合わせで管理する代わりに、各差異画像32がページを一意に特定できるページIDと関連付けて管理される。
例えば、差異画像管理テーブル42aでは、ページID「10015」、「10022」、「10053」等で特定されるページに補足部分がなされていることが管理されている。ページID「10015」のページでは、ユーザーID「25」のユーザーがこのページ上に行った1つの補足部分に対応する差異画像32が差異画像ID「1」で管理され、ユーザーID「26」のユーザーがこのページ上に行った2つの補足部分に対応する差異画像32が差異画像ID「2」及び差異画像ID「3」で管理されている。
各差異画像32の差異画像縦位置、差異画像横位置、差異画像アドレスの管理は、図10に示す差異画像管理テーブル42と同様であるのでその説明を省略する。
図12は、差異画像管理テーブルの第三のデータ構成例を示す図である。図12において、差異画像管理テーブル42bは、原稿30の原稿画像31を特定するための文書ID、原稿30において補足部分のあるページのページ番号、差異画像32を識別するための差異画像ID、差異画像を格納しているフォルダ名を示す差異画像保管フォルダ、補足部分が対象とする業務を識別する差異画像業務ID、差異画像32を作成した日時を示す差異画像作成日時、補足部分を行ったユーザーを識別する差異画像作成ユーザーID、差異画像縦位置、差異画像横位置、差異画像アドレスなどの項目で構成される。差異画像管理テーブル42bでは、各差異画像32が文書IDとページ番号とに関連付けて管理され、差異画像保管フォルダ、差異画像業務ID、差異画像作成日時、差異画像作成ユーザーID等を各差異画像32の属性として各差異画像32に対応付けて管理される。
差異画像保管フォルダを属性として差異画像32に対応させる。差異画像32は、例えば、「営業」、「社内/事前チェック」、「yamada_1」、「社内/月例会議」などに分類される。
また、差異画像業務IDを属性として差異画像32に対応させることによって、差異画像業務IDとして顧客IDを用いて管理してもよい。差異画像32は、例えば、「abc_corp」、「x_corp」などに分類される。
差異画像作成日時を属性として差異画像32に対応させることによって、時系列に補足部分がなされた経過で管理することができ、差異画像作成日時は、例えば、「yyyy/mm/dd/hh:mm」(yyyyは西暦、mmは年、ddは日、hh:mmは時分を示す)の形式で示される。
差異画像保管フォルダ、差異画像業務ID、差異画像作成日時の全てを差異画像32の属性とする代わりに、いずれか1つ又は2つの組み合わせを属性としてもよい。
各差異画像32の差異画像縦位置、差異画像横位置、差異画像アドレスの管理は、図10に示す差異画像管理テーブル42と同様であるのでその説明を省略する。
以下に、差異画像32が保管された後にユーザーが差異画像32と原稿画像31とを合成するための画面例について説明する。
図13は、文書一覧画面の例を示す図である。図13に示す文書一覧画面G50は、原稿管理部105によって原稿画像31として管理されている文書の一覧を表示する文書一覧表示域50aと、差異画像32との合成対象を選択するためのページ範囲選択域50bと、合成対象に全ての差異画像32を合成するためのチェックボックス50cと、差異画像32と合成された文書をプレビューするためのプレビューボタン50vと、印刷するための印刷ボタン50wと、差異画像32と合成された文書を所望のあて先へ送信するための送信ボタン50xと、差異画像32と合成された文書を別文書として保存するための保存ボタン50y等とで構成される。
文書一覧表示域50aには、例えば、「2006年3月22日○○定例打ち合わせ配布資料」、「2006年3月29日○○定例打ち合わせ配布資料」、「2006年4月2日△△情報交換配布資料(1)」、「2006年4月2日△△情報交換配布資料(2)」などの文書名が表示される。
ページ範囲選択域50bでは、「全ページ」、「メモありページのみ」、「メモ部分のみ」のいずれか1つがチェック可能である。
例えば、ユーザーが、文書一覧表示域50aから文書名「2006年4月2日△△情報交換配布資料(2)」を選択し、ページ範囲選択域50bで「全ページ」を選択し、チェックボックス50cをチェックして、プレビューボタン50vを押下すると、図14に示すようなプレビュー画面G51が画像処理装置100(又は100a)の表示部107b又はPC10のUI14に表示される。
図14は、プレビュー画面の例を示す図である。図14に示すプレビュー画面G51は、差異画像32をメモとして表示するメモ表示域51aと、プレビュー対象とするページ範囲を選択するためのページ範囲選択域51bと、全ての差異画像32を合成するためのチェックボックス51cと、プレビュー表示域51hと、前ページを表示するための前ページボタン51mと、次ページを表示するための次ページボタン51nと、全ページ数と現在のページとを表示する表示域51pと、印刷するための印刷ボタン51wと、差異画像32と合成された文書を所望のあて先へ送信するための送信ボタン51xと、差異画像32と合成された文書を別文書として保存するための保存ボタン51y等とで構成される。
メモ表示域51aには、差異画像32毎に合成させるためのチェック域51a−2があり、ユーザーに個々に差異画像32の合成の有無を選択可能としている。合成対象に全ての差異画像32を合成するため、ユーザーがチェックボックス51cをチェックすると、自動的にメモ表示域51aに表示される差異画像32の全てに対してチェック域51a−2がチェックされる。
プレビュー表示域51hには、文書一覧画面G50の文書一覧表示域50aからユーザーが選択した文書の原稿画像30にメモ表示域51aでチェック域51a−2がチェックされている差異画像32を合成した状態が表示される。
ページ範囲選択域51bは、「全ページ」、「メモありページのみ」、「メモ部分のみ」等の選択項目を有する。「全ページ」が選択された場合は、補足部分のあるページは合成され、補足部分のないページ(例えば、手書きメモのないページ)も含めて全ページがプレビュー表示域51hに表示され印刷される。「メモありページのみ」が選択された場合は、補足部分のあるページのみ(例えば、手書きメモのあるページのみ)が合成されてプレビュー表示域51hに表示され印刷される。「メモ部分のみ」が選択された場合は、差異画像32が補足部分を含むページ内の領域と合成されてプレビュー表示域51hに表示され印刷される。
ユーザーが前ページボタン51mと次ページボタン51nとを操作するたびに、メモ表示域51aにはページに対応する差異画像32が表示され、プレビュー表示域51hには指定されたページの原稿画像30にメモ表示域51aに表示されている差異画像32が合成されて表示される。
次に、原稿画像31と差異画像32とを合成するためのシーケンスについて図15から図24で説明する。
ユーザーが文書の全ページをユーザー自身が行った補足部分(例えば、手書きメモ)つきで参照して印刷する場合のシーケンスについて図15で説明する。図15は、差異画像を合成したページも含めて全ページを表示し印刷する場合のシーケンスを説明するための図である。図15中、図15で示される各処理部が画像処理装置100に構成される場合でシーケンスを説明するが、ユーザー情報管理部110、画像合成部102、原稿管理部105、及び差異画像管理部106のいずれか1つ以上をサーバー200が備えた構成においても同様のシーケンスとなる。
図15において、ユーザーが画像処理装置100のUI107からログインを行うと、UI107は、ログイン要求を制御部101へ送信し(ステップS201)、制御部101は、ユーザー情報管理部110へログイン要求を送信する(ステップS202)。ユーザーによるログインは、ユーザーIDの入力又はカードからユーザーIDが読み込まれることによって行われる。
ユーザーがログイン後に表示部107bに表示された文書一覧画面G50で所望の文書を選択して、「全ページ」を指定してプレビューボタン50vを押下すると、UI107は、プレビュー作成要求を制御部101へ送信する(ステップS203)。
制御部101は、ユーザーが選択した文書にユーザーが手書きしたメモの差異画像を取得するために、ユーザーが選択した文書に相当する原稿画像31の文書IDとユーザーIDとを指定した差異画像取得要求を差異画像管理部106へ送信する(ステップS204)。差異画像管理部106は、記憶領域pに格納されている差異画像管理テーブル42bを参照して、文書IDとユーザーIDとを用いてユーザーの差異画像32を一時記憶領域111に読み出す(図17(A)に示す状態a)。
次に、制御部101は、ユーザーが指定した文書の原稿画像31を取得するために、文書IDと「全ページ」を指定する原稿画像取得要求を原稿管理部105に送信する(ステップS205)。原稿管理部105は、文書IDで記憶領域pに格納されている原稿画像31を一時記憶領域111に読み出す(図17(B)に示す状態b)。
更に、制御部101は、原稿画像31にユーザーのメモの差異画像32を合成するために、画像合成要求を画像合成部102に送信する(ステップS206)。画像合成部102は、原稿画像31と差異画像32とを合成する画像合成を行う(図17(C)に示す状態c)(ステップS207)。
その後、制御部101は、合成された画像を用いて「全ページ」をプレビューするプレビュー画面G51を表示部107bに表示するために、プレビュー表示要求をUI107へ送信する(ステップS208)。
ユーザーが表示部107bに表示されたプレビュー画面G51で差異画像32が合成された原稿画像31を確認後に「全ページ」を印刷するために印刷ボタン51wを押下すると、UI107は、文書を印刷するために印刷要求を制御部101へ送信する(ステップS209)。そして、制御部101は、印刷要求を文書印刷部108へ送信する(ステップS210)。
ユーザーが文書を印刷後にログアウトを行うと、UI107は、ログアウト要求を制御部101に送信する(ステップS211)。そして、制御部101は、ログアウト要求をユーザー情報管理部110に送信する(ステップS212)。
ユーザーが手書きでメモしたページのみを参照して印刷する場合のシーケンスについて図16で説明する。図16は、ユーザーが手書きでメモしたページのみを差異画像32で合成して表示し印刷する場合のシーケンスを説明するための図である。図16中、図16で示される各処理部が画像処理装置100に構成される場合でシーケンスを説明するが、ユーザー情報管理部110、画像合成部102、原稿管理部105、及び差異画像管理部106のいずれか1つ以上をサーバー200が備えた構成においても同様のシーケンスとなる。また、図15と同一処理には同一ステップ番号を付し、その説明を省略する。
図16において、ユーザーがログイン後に(ステップS201及びS202)、表示部107bに表示された文書一覧画面G50で所望の文書を選択して、「メモありページのみ」を指定してプレビューボタン50vを押下すると、UI107は、プレビュー作成要求を制御部101へ送信する(ステップS203)。
制御部101は、文書IDとユーザーIDとを指定した差異画像取得要求を差異画像管理部106に送信することによって、差異画像32を一時記憶領域111に読み出す(図17(A)に示す状態a)(ステップS204)。
その後、制御部101は、ユーザーが指定した文書の原稿画像31を取得するために、文書IDと「メモありページのみ」を指定する原稿画像取得要求を原稿管理部105に送信する(ステップS205−2)。原稿管理部105は、一時記憶領域111に格納されている差異画像32の情報に基づいて、例えば、差異画像管理テーブル42、42a又は42bを参照して、差異画像32が合成されるべきページ番号を取得し、記憶領域pに格納されている文書IDで識別される文書のページ番号に対応する原稿画像31を特定して一時記憶領域111に読み出す(図17(B)に示す状態b)。
更に、制御部101は、原稿画像31にユーザーのメモの差異画像32を合成するために、画像合成要求を画像合成部102に送信する(ステップS206)。画像合成部102は、差異画像32のページ番号と原稿画像31のページ番号とを対応させながら、差異画像32と原稿画像31とを合成する画像合成を行う(図17(C)に示す状態c)(ステップS207−2)。
その後、ユーザーが表示部107bに表示されたプレビュー画面G51で差異画像32が合成された原稿画像31を確認後に「メモありページのみ」を印刷して(ステップS208からS210)、ログアウトする(ステップS211及びS212)。
原稿画像31に差異画像32を合成する画像合成の状態を図17で説明する。図17中、原稿画像保管領域112aと差異画像保管領域112bとは、記憶領域pなどの領域の一部である。原稿画像保管領域112aは、原稿管理部105によって管理され、原稿画像31を保管する領域であり、差異画像保管領域112bは、差異画像管理部106によって管理され、差異画像32を保管する領域である。
図17(A)は、図15及び図16の差異画像取得要求による状態a及び状態a−2を示す図である。図17(A)において、差異画像管理部106は、文書IDとユーザーIDとで差異画像管理テーブル42bから差異画像のアドレスを取得して、差異画像保管領域112bから差異画像32を読み出して一時記憶領域111へ転送する。
図17(B)は、図15及び図16の原稿画像取得要求による状態b及び状態b−2を示す図である。図17(B)において、原稿管理部105は、原稿画像取得要求で「全ページ」が指定されている場合、文書IDによって原稿画像保管領域112aから文書の全ページの原稿画像31を読み出して一時記憶領域111へ転送する。
原稿画像取得要求で「メモありページのみ」が指定される場合には、原稿管理部105は、図17(A)で一時記憶領域111に格納された差異画像32の情報から対応するページを特定してそのページの原稿画像31を読み出して一時記憶領域111へ転送する。
図17(C)は、図15及び図16の画像合成による状態c及び状態c−2を示す図である。図17(C)において、画像合成部102は、一時記憶領域111に格納されている原稿画像31と差異画像32とを合成した合成画像33を生成する。
ユーザーがユーザーの手書きメモのある領域のみを表示して印刷する場合のシーケンスについて図18で説明する。図18は、ユーザーの手書きメモの差異画像と原稿画像の差異画像を含む領域とを合成して表示し印刷する場合のシーケンスを説明するための図である。図18中、図18で示される各処理部が画像処理装置100に構成される場合でシーケンスを説明するが、ユーザー情報管理部110、画像合成部102、原稿管理部105、及び差異画像管理部106のいずれか1つ以上をサーバー200が備えた構成においても同様のシーケンスとなる。また、図15と同一処理には同一ステップ番号を付し、その説明を省略する。
図18において、ユーザーがログイン後に(ステップS201及びS202)、表示部107bに表示された文書一覧画面G50で所望の文書を選択して、「メモ部分のみ」を指定してプレビューボタン50vを押下すると、UI107は、プレビュー作成要求を制御部101へ送信する(ステップS203)。
制御部101は、文書IDとユーザーIDとを指定した差異画像取得要求を差異画像管理部106に送信することによって、差異画像32を一時記憶領域111に読み出す(図19(A)の状態a)(ステップS204−4)。
その後、制御部101は、ユーザーが指定した文書の原稿画像31を取得するために、文書IDと「メモ部分のみ」を指定する原稿画像取得要求を原稿管理部105に送信する(ステップS205−4)。原稿管理部105は、一時記憶領域111に格納されている差異画像32の情報に基づいて、原稿画像31の差異画像32のある領域のみ読み出して一時記憶領域111に格納する(図19(B)に示す状態b)。
次に、制御部101は、差異画像32とユーザーのメモの差異画像32を含む領域とを合成するために、画像合成要求を画像合成部102に送信する(ステップS206−4)。画像合成部102は、一時記憶領域111に格納されている差異画像32と原稿画像31の差異画像32を含む領域とを合成した画像を生成し一時記憶領域111に格納する(図19(C)に示す状態c)(ステップS207−4)。
そして、制御部101は、差異画像32を含む領域をレイアウトするために画像レイアウト要求を画像レイアウト部104へ送信する(ステップS207−8)。画像レイアウト部104は、印刷する用紙サイズに合わせて合成した画像をレイアウトする(図19(D)に示す状態d)(ステップS207−9)。
その後、ユーザーが表示部107bに表示されたプレビュー画面G51で差異画像32が合成された原稿画像31を確認後に「メモありページのみ」を印刷して(ステップS208からS210)、ログアウトする(ステップS211及びS212)。
差異画像32と原稿画像31の差異画像32を含む領域とを合成する画像合成の状態を図19で説明する。
図19(A)は、図18の差異画像取得要求による状態a−4を示す図である。図19(A)において、差異画像管理部106は、文書IDとユーザーIDとで差異画像管理テーブル42bから差異画像のアドレスを取得して、差異画像保管領域112bから差異画像32を読み出して一時記憶領域111へ転送する。
図19(B)は、図18の原稿画像取得要求による状態b−4を示す図である。図19(B)において、原稿管理部105は、原稿画像取得要求で「メモ部分のみ」が指定されている場合、原稿管理部105は、図19(A)で一時記憶領域111に格納された差異画像32の情報から対応するページを特定する。そして、原稿管理部105は、差異画像32の情報で示される差異画像縦位置及び差異画像横位置を示す位置情報に基づいて、特定したページの原稿画像31から差異画像32を含む領域31−2を読み出して一時記憶領域111へ転送する。
一時記憶領域111には、差異画像32と原稿画像31から取り出した差異画像32を含む領域31−2とが格納される。差異画像32と領域31−2との対応関係は、制御部101で管理される。
図19(C)は、図18の画像合成による状態c−4を示す図である。図19(C)において、画像合成部102は、一時記憶領域111に格納されている差異画像32と原稿画像31から取り出した差異画像32を含む領域31−2とを合成し、合成された合成画像33−2を一時記憶領域111へ格納する。
図19(D)は、図18の画像レイアウト要求による状態d−2を示す図である。図19(D)において、画像レイアウト部104は、一時記憶領域111に格納されている合成画像33−2を印刷する用紙サイズに合わせてレイアウトした合成レイアウト画像34を生成する。
図20は、差異画像のある領域を説明するための図である。図20に示すように、差異画像32のある領域42bは、差異画像32の領域42aに対して縦横に所定マージンを持たせて周辺画像を含むようにした領域であり、差異画像32を合成すべきページの原稿画像31から読み出される。
画像レイアウト部104による合成レイアウト画像34の例について図21で説明する。図21は、合成レイアウト画像の例を示す図である。図21に示す合成レイアウト画像34では、合成された合成画像33−2の大きさに応じて、1つ以上の合成された合成画像33−2がページ順に印刷する用紙サイズ44内に配置され、合成された合成画像33−2毎にページ番号43が付される。
合成レイアウト画像34は表示部107bに表示され、ユーザーは各合成画像33−2のサイズを自由に変更することができる。ユーザーが合成画像33−2のサイズを変更する操作例について図22で説明する。
図22(A)において、ユーザーが合成レイアウト画像34において印刷する用紙サイズに合わせてレイアウトされているP.7の補足部分(例えば、手書き部分)の合成画像33e−2を選択すると、図22(B)に示すように、印刷する用紙サイズ44内にユーザーが選択された合成画像33e−2のみが表示される。
図22(B)において、ユーザーは、合成画像33e−2の一辺又は端をドラッグすることによって合成画像33e−2の縦幅及び横幅を自由に設定できる。合成画像33e−2のサイズが変更されると、画像レイアウト部104は、レイアウトを再度実行する。
ユーザーが、複数のユーザーによる手書きメモを1文書に合成して参照する場合について図23で説明する。図15及び図21において、ユーザーがログイン後に手書きメモの表示対象として「全ユーザー」を指定することによって、ステップ204における差異画像取得要求には、文書IDと「全ユーザー」が指定される。図18のステップS204−4についても同様である。
例えば、図23(A)に示すような、原稿30の同一ページに、ユーザーAの手書きメモ37aと、ユーザーBの手書きメモ37bと、ユーザーCの手書きメモ37cとがある場合に一文書に合成すると、そのページの原稿画像31内に、ユーザーAの手書きメモ37aの差異画像32aと、図23(B)に示すように、ユーザーBの手書きメモ37bの差異画像32bと、ユーザーCの手書きメモ37cの差異画像32cとが合成された合成画像33pが生成される。
合成画像33pは、図14に示すプレビュー画面G51のプレビュー表示域51hに表示され、ユーザーは、複数のユーザーによる手書きメモが統合された状態を参照することができる。プレビュー表示域51hに合成画像33pが表示及び印刷される際には、ユーザーA、ユーザーB、ユーザーC毎に異なる色で手書きメモ部分が表示されるようにしてもよい。
図24は、複数のユーザーによる手書きメモのみがレイアウトされた合成レイアウト画像の例を示す図である。図24に示す合成レイアウト画像34pでは、合成された合成画像33−2の大きさに応じて、1つ以上の合成された合成画像33−2がページ順に印刷する用紙サイズ44内に配置され、合成された合成画像33−2毎にページ番号及びユーザー名43−2が付される。
上述したように、原稿画像31と手書きメモのある原稿の画像とを比較することによって、差異画像32を取得し、原稿画像31と差異画像32とを分けて保管する。
差異画像管理テーブル42、42a、又は42bを用いることによって、手書きメモのあるページだけを合成して表示部107bに表示することができる。また、手書きメモのある領域だけを自動的に用紙サイズに合わせてレイアウトして表示部107bに表示することができる。
また、レイアウトされている複数の合成画像33から選択した合成画像33の画像サイズをユーザーが変更することができる。更に、複数のユーザーの手書きメモを1文書に合成して表示部107bに表示することができる。
以下、差異画像管理テーブル42bで管理される差異画像32の属性を利用して合成対象を指定する場合について説明する。
差異画像管理テーブル42bの差異画像作成日時を利用する場合について説明する。図25は、合成対象の範囲を差異画像作成日時で指定可能なプレビュー画面の例を示す図である。図13に示す文書一覧画面G50にて、ユーザーが文書一覧表示域50aから文書を選択してプレビューボタン50vを押下すると、プレビュー画面G53が画像処理装置100(又は100a)の表示部107b又はPC10のUI14に表示される。
図25に示すプレビュー画面G53は、差異画像32をメモとして表示するメモ表示域53aと、プレビュー対象とするページ範囲を選択するためのページ範囲選択域53bと、合成対象となる差異画像32を選択するための差異画像範囲選択域53fと、プレビュー表示域53hと、前ページを表示するための前ページボタン53mと、次ページを表示するための次ページボタン53nと、全ページ数と現在のページとを表示する表示域53pと、印刷するための印刷ボタン53wと、差異画像32と合成された文書を所望のあて先へ送信するための送信ボタン53xと、差異画像32と合成された文書を別文書として保存するための保存ボタン53y等とで構成される。
メモ表示域53aには、差異画像32毎に合成させるためのチェック域53a−2と、差異画像32が作成された作成日時53a−4とがある。チェック域53a−2によって、ユーザーに個々に差異画像32の合成の有無を選択可能としている。チェック域53a−2になされたチェックの有効/無効は、差異画像範囲選択域53fにおけるユーザーの選択による。また、作成日時53a−4は、差異画像管理テーブル42bで管理される差異画像32の属性としての差異画像作成日時に相当する。
差異画像範囲選択域53fには、「個別指定」、「全てのメモを合成」、「日時指定」等の選択項目を有する。「個別指定」が選択された場合は、メモ表示域53aのチェック域53a−2になされたチェックが有効となる。「全てのメモを合成」が選択された場合は、メモ表示域53aに表示される全ての差異画像32が合成対象となる。「日時指定」が選択された場合は、日時範囲を設定する日時設定域53f−7が有効となり、ユーザーによって日時が日時設定域53f−7に設定される。
ページ範囲選択域53b、プレビュー表示域53h、前ページボタン53m、次ページボタン53n、表示域53p、印刷ボタン53w、送信ボタン53x、及び保存ボタン53yは、図14に示すページ範囲選択域51b、プレビュー表示域51h、前ページボタン51m、次ページボタン51n、表示域51p、印刷ボタン51w、送信ボタン51x、及び保存ボタン51yと同等であるので説明を省略する。
プレビュー画面G53にてユーザーが合成対象の日付範囲を指定することで、その日時範囲において手書きメモ等の補足部分がなされた状況をプレビュー表示域53hで表示することができる。例えば、同じ資料を使って何度も打合せした場合、会議毎に補足される手書きメモを合成対象としてプレビューすることによって、会議毎の討議内容を把握することができる。
また、手書きで文書を作成する場合、差異画像作成日時を更新履歴として利用することができる。いつどのような文書を作成したかを確認することができる。
差異画像管理テーブル42bの差異画像業務IDを利用する場合について説明する。図26は、業務を指定して差異画像を抽出するための文書一覧画面の例を示す図である。図26に示す文書一覧画面G60は、原稿管理部105によって原稿画像31として管理されている文書の一覧を表示する文書一覧表示域60aと、業務を選択可能な業務一覧を表示する業務一覧表示域60bと、補足後原稿30aを読み取って差異画像32を抽出するための読取開始ボタン60sとを有する。
ユーザーは、文書一覧表示域60aから手書き部分等の補足部分がなされていない元の原稿30に相当する原稿文書名を選択し、業務一覧表示域60bから補足部分が対象となる業務(例えば、顧客名)を選択して、読取開始ボタン60sを押下すると、補足部分がなされている補足後原稿30aを読み取って、ユーザーが選択した原稿30の原稿画像31を用いて差異画像32の抽出処理が行われる。
図27は、補足後原稿を読み取って抽出した差異画像を業務に対応させるためのシーケンスを説明するための図である。図27中、図7に示す同様のステップには同一符号を付しその詳細な説明を省略する。また、各処理部103、105、106、及び110が画像処理装置100aの内部又は外部に備えられることを特定しない。各処理部103、105、106、及び110がネットワーク2を介してアクセスされる場合においても同様のシーケンスであるため、図27ではネットワーク2を介した通信シーケンスは省略される。
図27において、ログイン終了後(ステップS101及びS102)、制御部101は、図26に示す文書一覧画面G60を構成するために必要な情報を所定記憶領域から取得する。
例えば、原稿30の原稿画像31の文書名及び文書IDが原稿管理部105で管理され、制御部101は、文書一覧表示域60aに文書名の一覧を表示するために原稿管理部105から文書名及び文書IDの一覧を取得する。文書名及び文書IDがユーザーIDに関連付けられている場合、制御部101は、ユーザーIDで原稿管理部105に問い合わせればよい。
また、業務及び業務IDがユーザー情報管理部110で管理されている場合、制御部101は、業務一覧表示域60bに業務名の一覧を表示するためにユーザー情報管理部110から業務及び業務IDを取得する。業務及び業務IDがユーザーIDに関連付けられている場合、制御部101は、ユーザーIDでユーザー情報管理部110に問い合わせればよい。業務として顧客名、業務IDとして顧客IDが用いられてもよい。
図26に示す文書一覧画面G60からユーザーによって業務が指定され読取開始が指示されると(ステップS103−2)、UI107は、文書読取要求を制御部101へ送信する(ステップS103−4)。制御部101は、文書読取部102に補足後原稿30aを読み取らせ(ステップS104及びS105)、原稿管理部105から図26に示す文書一覧画面G60からユーザーが選択した文書名に相当する原稿画像31を取得して(ステップS106)、差異画像抽出部103に差異画像32を抽出させる(ステップS107及びS108)。
制御部101は、差異画像抽出部103によって抽出された差異画像32を保管するために、差異画像保管要求を差異画像保管部106へ送信する(ステップS109−2)。差異画像保管要求には、少なくとも、文書ID、ページ番号、業務ID、差異画像抽出部103によって抽出された差異画像32が含まれる。
差異画像管理部106は、差異画像保管要求に応じて、差異画像32に差異画像IDを付加して記憶領域2pへ格納し、差異画像管理テーブル42bにレコードが追加される。この場合、差異画像保管フォルダ、差異画像作成日時、差異画像作成ユーザーIDは、差異画像保管要求では省略されていてもよい。
図28は、合成対象の範囲を業務で指定可能なプレビュー画面の例を示す図である。図28に示すプレビュー画面G61は、図25に示すプレビュー画面G53のメモ表示域53aと差異画像範囲選択域53fがメモ表示域61aと差異画像範囲選択域61fである以外は、同様の構成である。従って、メモ表示域61aと差異画像範囲選択域61fのみ説明する。
メモ表示域61aには、差異画像32毎に合成させるためのチェック域61a−2と、差異画像32が関連する業務IDを表示する業務ID表示域61a−4とがある。チェック域61a−2は、図25に示すプレビュー画面G53のチェック域53a−2と同様である。業務ID表示域61a−4は、差異画像管理テーブル42bで管理される差異画像32の属性としての差異画像業務IDを表示する。
差異画像範囲選択域61fには、「個別指定」、「全てのメモを合成」、「業務指定」等の選択項目を有する。「個別指定」及び「全てのメモを合成」は、図25に示すプレビュー画面G53の差異画像範囲選択域53fと同様である。「業務指定」が選択された場合は、業務を選択する業務選択域61f−7が有効となり、ユーザーによって業務が業務選択域61f−7から選択される。
例えば、ユーザーが「業務指定」を選択して、業務選択域61f−7から「abc_corp」を選択すると、メモ表示域61aに表示される5ページメモ(1)、5ページメモ(2)、5ページメモ(3)の差異画像32のうち、業務ID表示域61a−4で示される業務IDが「abc_corp」と一致する5ページメモ(1)と5ページメモ(2)の差異画像32が5ページ目の原稿画像31で合成されてプレビュー表示域53hに表示される。他のページにおいても同様の方法で合成される。
プレビュー画面G61にてユーザーが合成対象の業務を選択することで、その業務において手書きメモ等の補足部分がなされた状況をプレビュー表示域53hで表示することができる。例えば、同じ資料を使って複数の業務で異なる変更がなされた場合、業務毎に手書きメモを合成対象としてプレビューすることによって、業務別に変更内容を把握することができる。
図29は、業務に対応する差異画像を合成したページを表示し印刷する場合のシーケンスを説明するための図である。図29中、図15に示す同様のステップには同一符号を付しその詳細な説明を省略する。また、各処理部103、105、106、及び110が画像処理装置100aの内部又は外部に備えられることを特定しない。各処理部103、105、106、及び110がネットワーク2を介してアクセスされる場合においても同様のシーケンスであるため、図29ではネットワーク2を介した通信シーケンスは省略される。
図29において、ログイン終了後(ステップS201及びS202)、ユーザーが表示部107bに表示された図13に示す文書一覧画面G50と同様の画面から所望の文書を選択してプレビューボタン50vを押下すると、図28に示すプレビュー画面G61が表示される。ユーザーがプレビュー画面G61から「業務指定」を選択し、有効となった業務選択域61f−7から業務を選択する(ステップS203−2)。
制御部101は、文書IDと業務IDとを指定した差異画像取得要求を差異画像管理部106へ送信する(ステップS204−2)。差異画像管理部106は、記憶領域pに格納されている差異画像管理テーブル42bを参照して、文書IDと業務IDとを用いて差異画像32を読み出して制御部101に通知する。この場合、差異画像32が格納されているアドレスがページ番号に対応させて制御部101に通知されればよい。
次に、制御部101は、原稿管理部105に文書IDに対応する原稿画像31を取得させ(ステップS205)、文書印刷部108に、差異画像32が合成されるべきページ番号に基づいて、原稿画像31と差異画像32とを合成させる(ステップS206及びS207)。
そして、制御部101は、UI107に対して、ユーザーが選択した業務に対応する画像合成を図28に示すプレビュー画面G61のプレビュー表示域53hに表示させる(ステップS208)。ユーザーによる印刷ボタン51wの押下に応じて、制御部101は、文書印刷部108にプレビュー表示域53hに表示させた合成画像で印刷させる(ステップS209及びS210)。
その後、ユーザーによるログアウト操作に応じて、制御部101は、ログアウト要求をユーザー情報管理部110に送信する(ステップS211及びS212)。
差異画像管理テーブル42bの差異画像保管フォルダを利用する場合について説明する。図30は、業務を指定して差異画像を抽出するための文書一覧画面の例を示す図である。図30に示す文書一覧画面G64は、原稿管理部105によって原稿画像31として管理されている文書の一覧を表示する文書一覧表示域64aと、差異画像32を保管するフォルダを選択可能なフォルダ一覧を表示するフォルダ選択域64bと、補足後原稿30aを読み取って差異画像32を抽出するための読取開始ボタン64sとを有する。
ユーザーは、文書一覧表示域64aから手書き部分等の補足部分がなされていない元の原稿30に相当する原稿文書名を選択し、フォルダ選択域64bから補足部分が対象となるフォルダを選択して、読取開始ボタン64sを押下すると、補足部分がなされている補足後原稿30aを読み取って、ユーザーが選択した原稿30の原稿画像31を用いて差異画像32の抽出処理が行われる。
フォルダ選択域64bでは、例えば、差異画像管理部106が階層構造で差異画像32を保管している場合、フォルダが階層構造で表示される。
図31は、補足後原稿を読み取って抽出した差異画像をフォルダに保管するためのシーケンスを説明するための図である。図31中、図27に示す同様のステップには同一符号を付しその詳細な説明を省略する。また、各処理部103、105、106、及び110が画像処理装置100aの内部又は外部に備えられることを特定しない。各処理部103、105、106、及び110がネットワーク2を介してアクセスされる場合においても同様のシーケンスであるため、図31ではネットワーク2を介した通信シーケンスは省略される。
図31において、ログイン終了後(ステップS101及びS102)、制御部101は、図31に示す文書一覧画面G64を構成するために必要な情報を原稿管理部105、差異画像管理部106などから取得する。
図30に示す文書一覧画面G64からユーザーによって保管フォルダが指定され読取開始が指示されると(ステップS103−6)、UI107は、文書読取要求を制御部101へ送信する(ステップS103−8)。制御部101は、文書読取部102に補足後原稿30aを読み取らせ(ステップS104及びS105)、原稿管理部105から図30に示す文書一覧画面G60からユーザーが選択した文書名に相当する原稿画像31を取得して(ステップS106)、差異画像抽出部103に差異画像32を抽出させる(ステップS107及びS108)。
制御部101は、差異画像抽出部103によって抽出された差異画像32を保管するために、差異画像保管要求を差異画像保管部106へ送信する(ステップS109−6)。差異画像保管要求には、少なくとも、文書ID、ページ番号、保管フォルダを指定する情報、差異画像抽出部103によって抽出された差異画像32が含まれる。
差異画像管理部106は、差異画像保管要求に応じて、差異画像32に差異画像IDを付加して記憶領域2pへ格納し、差異画像管理テーブル42bにレコードが追加される。この場合、差異画像業務ID、差異画像作成日時、差異画像作成ユーザーIDは、差異画像保管要求では省略されていてもよい。
図32は、合成対象の範囲を保管フォルダで指定可能なプレビュー画面の例を示す図である。図32に示すプレビュー画面G65は、図25に示すプレビュー画面G53のメモ表示域53aと差異画像範囲選択域53fがメモ表示域61aと差異画像範囲選択域65fである以外は、同様の構成である。従って、メモ表示域61aと差異画像範囲選択域65fのみ説明する。
メモ表示域65aには、差異画像32毎に合成させるためのチェック域65a−2と、差異画像32が関連する保管フォルダ名を表示する保管フォルダ表示域65a−4とがある。チェック域65a−2は、図25に示すプレビュー画面G53のチェック域53a−2と同様である。保管フォルダ表示域61a−4は、差異画像管理テーブル42bで管理される差異画像32の属性としての差異画像保管フォルダの値を表示する。
差異画像範囲選択域65fには、「個別指定」、「全てのメモを合成」、「保管フォルダ指定」等の選択項目を有する。「個別指定」及び「全てのメモを合成」は、図25に示すプレビュー画面G53の差異画像範囲選択域53fと同様である。「保管フォルダ指定」が選択された場合は、保管フォルダを選択する保管フォルダ選択域65f−7が有効となり、ユーザーによって保管フォルダが保管フォルダ選択域65f−7から選択される。
例えば、ユーザーが「保管フォルダ指定」を選択して、保管フォルダ選択域65f−7から「社内」フォルダ配下の「事前チェック」フォルダを選択すると、メモ表示域65aに表示される5ページメモ(1)、5ページメモ(2)、5ページメモ(3)の差異画像32のうち、保管フォルダ表示域61a−4で示される保管フォルダ名が「事前チェック」である5ページメモ(3)の差異画像32のみが5ページ目の原稿画像31で合成されてプレビュー表示域53hに表示される。他のページにおいても同様の方法で合成される。
プレビュー画面G65にてユーザーが合成対象の保管フォルダを選択することで、その保管フォルダに保管されている手書きメモ等の差異画像32をプレビュー表示域53hで表示することができる。
図33は、保管フォルダに格納されている差異画像を合成したページを表示し印刷する場合のシーケンスを説明するための図である。図33中、図15に示す同様のステップには同一符号を付しその詳細な説明を省略する。また、各処理部103、105、106、及び110が画像処理装置100aの内部又は外部に備えられることを特定しない。各処理部103、105、106、及び110がネットワーク2を介してアクセスされる場合においても同様のシーケンスであるため、図29ではネットワーク2を介した通信シーケンスは省略される。
図33において、ログイン終了後(ステップS201及びS202)、ユーザーが表示部107bに表示された図13に示す文書一覧画面G50と同様の画面から所望の文書を選択してプレビューボタン50vを押下すると、図32に示すプレビュー画面G65が表示される。ユーザーがプレビュー画面G65から「保管フォルダ指定」を選択し、有効となった保管フォルダ選択域65f−7から業務を選択する(ステップS203−2)。
制御部101は、文書IDと保管フォルダを指定する情報とを含む差異画像取得要求を差異画像管理部106へ送信する(ステップS204−2)。差異画像管理部106は、記憶領域pに格納されている差異画像管理テーブル42bを参照して、文書IDと保管フォルダを指定する情報とを用いて差異画像32を読み出して制御部101に通知する。この場合、差異画像32が格納されているアドレスがページ番号に対応させて制御部101に通知されればよい。
次に、制御部101は、原稿管理部105に文書IDに対応する原稿画像31を取得させ(ステップS205)、文書印刷部108に、差異画像32が合成されるべきページ番号に基づいて、原稿画像31と差異画像32とを合成させる(ステップS206及びS207)。
そして、制御部101は、UI107に対して、ユーザーが選択した保管フォルダに対応する画像合成を図28に示すプレビュー画面G61のプレビュー表示域53hに表示させる(ステップS208)。ユーザーによる印刷ボタン51wの押下に応じて、制御部101は、文書印刷部108にプレビュー表示域53hに表示させた合成画像で印刷させる(ステップS209及びS210)。
その後、ユーザーによるログアウト操作に応じて、制御部101は、ログアウト要求をユーザー情報管理部110に送信する(ステップS211及びS212)。
上述したように、本発明によれば、1つの原稿30に対応付けて、原稿30の複数の部分に相当する複数の差異画像32を各差異画像32が合成対象となるページ毎に管理する。複数の差異画像32は、原稿30と原稿画像30aとの差分によって抽出される。
複数の差異画像32は原稿30と原稿画像30aとの差分によって抽出された部分画像であるが、原稿画像30aと差異画像32とを合成する際には、対象項目に関連する差異画像32のみが合成対象として選択的に合成されるようにすることができる。
本来原稿にはなかった補足部分を、対象項目(例えば、手書きしたユーザーのユーザーID、差異画像32の作成日時、手書きした部分が関連する業務の業務ID、手書き部分に相当する差異画像が保管されている保管フォルダなど)に対応させて管理する。従って、選択された対象項目に対応する補足部分の差異画像32が原稿画像31と合成され表示及び印刷される。
ユーザーIDを対象項目として管理した場合において、例えば、1つの原稿30の複製が複数のユーザーで使用され、手書きメモが各ユーザーの複製原稿になされた場合、手書きメモに相当する差異画像の差異画像IDとその手書きメモがなされた原稿30とその手書きメモのユーザーとを対応付けて管理することによって、1又は複数のユーザーの手書きメモを1文書に合成して参照及び印刷することができる。
また、補足部分として手書きメモのあるページのみを対象として、そのページの差異画像32とそのページの原稿画像31のみを合成して表示及び印刷することができる。更に、差異画像32と差異画像32の範囲に相当する原稿画像31の部分画像とを合成して表示及び印刷することができる。
差異画像32の作成日時を対象項目として管理した場合において、日時指定の範囲でページ毎に差異画像32と原稿画像31とを合成することができる。
業務IDを対象項目として管理した場合において、同じ原稿30に対して、業務毎に異なる補足部分がなされた場合であっても、ページ毎に指定された業務に関連する差異画像32と原稿画像31とを合成することができる。
階層構造の保管フォルダを対象項目として管理した場合において、差異画像32を階層構造で管理することができる。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。