JP4801195B2 - ガス供給システムおよびガス供給方法並びにワーク加工システム - Google Patents

ガス供給システムおよびガス供給方法並びにワーク加工システム Download PDF

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Description

本発明は、ガス供給システムおよびガス供給方法並びにワーク加工システムに関する。
例えば、フラットディスプレイパネルの製造設備(ワーク加工システム)では、特許文献1〜3に記載されているように、複数のガラス基板(ワーク)を保持して、レールに沿って加熱炉内を通過しながらガラス基板の内部空間を真空引きし、発光ガスを封入するワーク搬送台車が使用される。
これらのワーク搬送台車は、パネルに封入する発光ガスのボンベを搭載しており、ボンベの残圧が低くなると、人手によってそれらのボンベを交換する必要があるが、重いボンベを人手で交換する作業は大きな負担である。また、多数のワーク搬送台車を使用する大規模な製造設備では、交換用のボンベも多数必要となり、数多くのボンベを管理しなければならない。
特許文献4のワーク検査装置は、圧縮空気によって開閉して搬送すべきワークを把持するチャックを備えるパレットの圧縮空気の流路にカプラを設け、パレットの停止位置において、カプラに管路を接続して圧縮空気を供給または排出することで、チャックを開閉させている。
フラットディスプレイパネルの製造設備において、ワーク搬送台車の発光ガスの供給配管にカプラを設け、設備内の所定位置において、ワーク搬送台車のカプラに外部流路のカプラを接続して発光ガスを供給すれば、各ワーク搬送台車にボンベを搭載する必要がないようにも思われる。
しかしながら、カプラを用いる場合、カプラの開放部分に存在する外気が、カプラを接続したときにカプラの内部に取り残され、供給する発光ガスに混入してしまう。フラットディスプレイパネルにおいて、発光ガスに僅かでも空気が混入すると、発光性能が著しく低下し、製品の機能が損なわれてしまう。
特開2002−173331号公報 特開2002−324486号公報 特開2005−216830号公報 特開平11−295060号公報
前記問題点に鑑みて、本発明は、需要先にガスを供給する需要流路に、着脱可能な外部の系から、空気を混入させることなく、ガスを供給できるガス供給システムおよびガス供給方法、並びに、ガスを消費するワーク搬送台車に空気を混入させることなくガスを供給できるワーク加工システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明によるガス供給システムは、ガスを蓄えるバッファタンクを備え、需要先にガスを供給する需要流路と、前記需要流路に受入弁を介して接続され、受入カプラを備える受入流路と、ガス供給源に供給弁を介して接続され、前記受入カプラと結合可能な供給カプラを備える供給流路と、前記受入流路または前記供給流路排気弁を介して、真空源に接続する排気流路とを有し、前記受入弁および前記供給弁を閉鎖した状態で、前記受入カプラと前記供給カプラとを結合し、前記排気弁を開放して前記受入流路および前記供給流路の中のガスを排出した後に、前記排気弁を閉鎖し、前記排気弁を閉鎖した状態で前記供給弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中にガスを供給してから前記供給弁を閉鎖し、前記排気弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中のガスを排出してから前記排気弁を閉鎖するパージング処理を少なくとも1回行い、前記供給弁および前記受入弁を開放して、前記需要流路の前記バッファタンクにガスを供給し、前記受入弁を閉鎖してから、前記受入カプラと前記供給カプラとを切り離した後に、前記バッファタンクに蓄えたガスを前記需要先に供給するものとする。
この構成によれば、受入流路および前記供給流路の中の空気の量を、1回のパージング処理で、排気弁の反対側の圧力(例えば大気圧)とガス源の圧力との比率と等しい割合で低下させられる。これを繰り返せば、受入流路および前記供給流路の中の空気の量を所望の限度量以下に低下させられるので、需要流量に限度を超えた空気を混入させずにガスを供給できる。
また、本発明のガス供給システムにおいて、前記排気流路は真空源に接続されているため、1回のパージング処理において、受入流路および前記供給流路の中の空気の混入量を、真空源の真空圧とガス源の圧力との比率に相当する大きな割合で低減できるので、パージング処理の回数が少なくてよい。
また、本発明のガス供給システムは、受入流路および前記供給流路の中ガスを供給する前に、先ず、内部の空気を真空排気するので、空気の混入量を所望の限度量以下に低下させるために、パージング処理によって排気流路から排出するガスの総量を低減でき、供給するガスのロスを低減できる。
また、本発明のガス供給システムにおいて、前記需要流路は、ガスを貯留するガスタンクを有するので、前記受入カプラと前記供給カプラとが切り離され、ガス供給源から切り離された後にも、ガスを需要先に供給できる。
また、本発明によるガス供給方法は、ガスを蓄えるバッファタンクを備え、需要先にガスを供給する需要流路と、前記需要流路に受入弁を介して接続され、受入カプラを備える受入流路と、ガス供給源に供給弁を介して接続され、前記受入カプラと結合可能な供給カプラを備える供給流路とのいずれかを、排気弁を介して、真空源に接続する排気流路を接続し、前記受入弁および前記供給弁を閉鎖した状態で、前記受入カプラと前記供給カプラとを結合し、前記排気弁を開放して、前記排気流路を介して前記受入流路または前記供給流路内の気体を排気した後に、前記排気弁を閉鎖し、前記排気弁を閉鎖した状態で前記供給弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中にガスを供給してから前記供給弁を閉鎖し、前記排気弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中のガスを排出してから前記排気弁を閉鎖するパージング処理を少なくとも1回行い、前記供給弁および前記受入弁を開放して、前記需要流路の前記バッファタンクにガスを供給し、前記受入弁を閉鎖してから、前記受入カプラと前記供給カプラとを切り離した後に、前記バッファタンクに蓄えたガスを前記需要先に供給する方法とする。
この方法によれば、受入流路および前記供給流路の中の空気の量を、パージング処理を繰り返すことで、受入流路および前記供給流路の中の空気の量を所望の限度量以下に低下させ、需要流路に限度量を超える空気を混入させずにガスを供給できる。
また、本発明によるワーク加工システムは、ワークにガスを供給する需要装置と、ガスを蓄えるバッファタンクを備え、前記需要装置にガスを供給する需要流路と、前記需要流路に受入弁を介して接続され、受入カプラを備える受入流路とを有し、前記ワークを保持して閉じた軌条上を周回するワーク搬送台車と、前記ワーク搬送台車の停止位置に設けられ、ガス供給源に供給弁を介して接続され、前記受入カプラと結合可能な供給カプラを備える供給流路を有する供給ステーションとを含み、前記受入流路または前記供給流路には、排気弁を介して、真空源に接続された排気流路が接続され、前記受入弁および前記供給弁を閉鎖した状態で、前記受入カプラと前記供給カプラとを結合し、前記排気弁を開放して前記受入流路および前記供給流路の中のガスを排出した後に、前記排気弁を閉鎖し、前記排気弁を閉鎖した状態で前記供給弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中にガスを供給してから前記供給弁を閉鎖し、前記排気弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中のガスを排出してから前記排気弁を閉鎖するパージング処理を少なくとも1回行い、前記供給弁および前記受入弁を開放して、前記需要流路の前記バッファタンクにガスを供給し、前記受入弁を閉鎖してから、前記受入カプラと前記供給カプラとを切り離した後に、前記バッファタンクに蓄えたガスを前記需要先に供給するものとする。
この構成によれば、周回するワーク搬送台車の需要流路に、供給ステーションからガスを供給する。このとき、パージング処理を行って、カプラの着脱により受入流路および前記供給流路に進入した空気を排出するので、供給されるガスに空気が混入しない。
また、本発明のワーク加工システムにおいて、前記需要流路は、ガスを貯留するガスタンクを有してもよい。
この構成によれば、ワーク搬送台車が供給ステーションから離れた位置において、移動しながらガスを消費することができる。
本発明によれば、この構成によれば、カプラにより着脱される受入流路および前記供給流路の中のガスを排気して残留する空気を排出するパージング処理を繰り返すことで、受入流路および前記供給流路の中に残留する空気の量を所望の限度量以下に低下させ、需要流路に限度量を超える空気を混入させずに、着脱可能な外部のガス供給源から需要流路にガスを供給できる。
本発明の第1参考例のフラットディスプレイパネル製造設備のレイアウト図である。 図1のパネル搬送台車および封入ステーションの概略図である。 本発明の第2参考例のフラットディスプレイパネル製造設備のパネル搬送台車および封入ステーションの概略図である。 本発明の第3参考例のフラットディスプレイパネル製造設備のパネル搬送台車および封入ステーションの概略図である。 本発明の第4参考例のフラットディスプレイパネル製造設備のパネル搬送台車および封入ステーションの概略図である。 本発明の実施形態のフラットディスプレイパネル製造設備のレイアウト図である。 図6のパネル搬送台車および供給ステーションの概略図である。
先ず、本発明の参考例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1参考例のフラットディスプレイパネル製造設備(ワーク加工システム)のレイアウト図である。このフラットディスプレイパネル製造設備は、フラットディスプレイパネル用のガラス基板(ワーク)を積載して移動する複数のワーク搬送台車1が、閉じた軌条2の上を循環する。
軌条2は、それぞれ直線状のレールRからなる往路および復路と、往路および復路の両端に設けられ、ワーク搬送台車1を往路から復路または復路から往路へと移し替えるトランスファー装置Tとからなる。軌条2の往路は、大半が、ガラス基板を加熱して内部空間を真空引きするための加熱炉3の中を延伸している。加熱炉3の直後には、ガラス基板に発光ガスを封入する封入ステーション4が設けられている。軌条2の復路には、ガラス基板の真空排気および発光ガス封入のための流路となるチップ管を封止する封止ステーション5と、ワーク搬送台車1からガラス基板を取り出すアンローディングステーション6と、メンテナンスのためにワーク搬送台車1を引き出す引き出しステーション7と、ワーク搬送台車1にガラス基板を積み込むローディングステーション8とが設けられている。
図2に、封入ステーション4上に停止しているワーク搬送台車1を簡略化して示す。ワーク搬送台車1は、上部の収容スペースに、ガラス基板Pを保持する複数の保持部材9と、それぞれガラス基板Pを真空引きして発光ガスを封入するための複数のヘッド10とを有する。
また、ワーク搬送台車1は、下部の機械スペースに、ヘッド10を真空引きするための真空ポンプ11と、所定のプログラムにしたがって各ヘッド10に発光ガスを供給する複数のバルブを内蔵しており、ヘッド10と一体となって発光ガスを消費する分配制御装置(需要装置)12とを備える。分配制御装置12には、発光ガスを供給するための需要流路13が接続され、需要流路13には、受入弁14を介して分離可能な受入流路15が接続されている。需要流路13には、発光ガスを減圧するレギュレータ16が設けられ、受入流路15には、末端に雌型の受入カプラ17が設けられている。受入カプラ17は、ワーク搬送台車1の底面に下向きに固定されている。
また、ワーク搬送台車1は、底面に、2つのローラからなる位置決め受け部材18を有する。位置決め受け部材18は、不図示の搬送バーを受け入れて、ワーク搬送台車1の駆動のためにも供される。
封入ステーション4は、異なる種類の発光ガスのガスボンベ(ガス供給源)19,20を有する。ガスボンベ19,20には、逆止弁21,22および供給弁23,24を介して、末端に、ワーク搬送台車1の受入カプラ17に接続可能なオス型の供給カプラ25が設けられた供給流路26が接続されている。供給流路26には、排気弁27を介して排気流路28が接続されている。排気流路28は、逆止弁29を有し、一端が大気開放されている。供給カプラ25は、エアシリンダ30によって昇降可能に保持され、エアシリンダ30の動作にしたがって、受入カプラ17に対して結合および分離される。
また、封入ステーション4は、エアシリンダ31が昇降することによって、ワーク搬送台車1の位置決め受け部材18を係止する位置決め部材32も有している。
参考例のフラットディスプレイパネル製造設備において、ワーク搬送台車1は、封入ステーション4に停止したとき、受入カプラ17に供給カプラ25が結合されることにより、受入流路15に供給流路26が接続され、ガスボンベ19または20から発光ガスが需要流路13を介して分配制御装置12に供給される。分配制御装置12は、プログラムにしたがって各ヘッド10に発光ガスを供給し、ガラス基板Pに発光ガスを封入する。以下に、需要流路13にガスボンベ19から発光ガスを供給する際の手順を詳述する。
先ず、受入流路15の受入弁14、供給流路26の供給弁23,24および排気弁27を閉じた状態で、エアシリンダ30によって供給カプラ25を受入カプラ17に結合し、受入流路15と供給流路26とを接続する。これにより、受入流路15および供給流路26の内部空間は、外気から隔離された閉じた空間になる。このとき、受入流路15および供給流路26の内部空間には、大気圧(0.1MPa)の空気が存在している。
続いて、供給流路26をガスボンベ19に接続する供給弁23を開放する。発光ガスは、ガスボンベ19から、例えば8MPaの圧力で供給される。すると、受入流路15および供給流路26の内部空間には、分圧0.1MPaの空気と、分圧7.9MPaの発光ガスとが満たされた状態になる。つまり、受入流路15および供給流路26の内部の発光ガスには、1.25%の空気が混入している。供給弁23を受入流路15および供給流路26の内圧が8MPaに達するに足りる時間だけ開放状態に維持した後、再び供給弁23を閉鎖して、受入流路15および供給流路26をガスボンベ19,20から分離する。ここで、逆止弁21は、受入流路15および供給流路26の内圧が8MPaまで上昇した後に、受入流路15および供給流路26の内部の空気がガスボンベ19側に逆流することを防止する。
そして、受入弁14および供給弁23,24を閉じた状態で、排気弁27を開いて、受入流路15および供給流路26の内部の発光ガスを自身の圧力によって排気する。受入流路15および供給流路26の内圧が概ね大気圧まで低下するだけの時間だけ排気弁27を開いたなら、再び排気弁27を閉じる。このとき、受入流路15および供給流路26の内部空間には、1.25%の空気が混入した大気圧の発光ガスが残される。このとき、受入流路15および供給流路26の中の空気の分圧は、1.25kPaになる。また、ここでも、逆止弁29は、外気が逆流して供給流路26に進入することを防止する。
本発明においては、供給弁23を開いて受入流路15および供給流路26に発光ガスを供給してから、排気弁27を開いて受入流路15および供給流路26の内部の発光ガスを排気する一連の処理をパージング処理と呼称する。本参考例では、このパージング処理を3回繰り返すことで、受入流路15および供給流路26の内部の発光ガスに混入した空気の分圧を、0.2Paまで低下させられる。
3回のパージング処理の後、再び、供給弁23を開いて受入流路15および供給流路26の内部空間に発光ガスを供給すると、受入流路15および供給流路26の内部の発光ガスの空気の混入率は、約0.024PPMになる。このように、パージング処理を繰り返して受入流路15および供給流路26の内部の発光ガスの純度を高めてから、受入バルブ14を開いて需要流路13に発光ガスを供給することで、ガラス基板Pに許容限度以上に空気が混入した発光ガスを供給して不良品を発生させることを防止できる。
受入流路15および供給流路26の内部の発光ガスに混入した空気の濃度(または分圧)は、1回のパージング処理につき、ガスボンベ19からの発光ガスの供給圧力(8MPa)と排気流路28の圧力(大気圧)との比率(0.1/8)に等しい割合で減少する。本参考例において、要求される発光ガスの純度が異なる場合は、それに応じて、パージング処理を繰り返す回数を調整すればよい。
また、封入ステーション4は、位置決め部材32によって受け部材18を係止してワーク搬送台車1の位置決めを行うが、さらに、受入カプラ17または供給カプラ25が自動調芯機構を備えることが望ましい。また、受入カプラ17および供給カプラ25は、いかなる位置にどのような姿勢で設けてもよく、例えば、受入カプラ17をワーク搬送台車1の側面に横向きに支持してもよい。
図3に、本発明の第2参考例のフラットディスプレイパネル製造設備のワーク搬送台車1aおよび封入ステーション4aを示す。尚、これ以降の説明において、先に説明した参考例と同じ構成要素には同じ符号を付して、重複する記述は繰り返さない。
参考例の封入ステーション4aにおいて、排気流路28は、末端に真空ポンプ(真空源)33が設けられ、排気流路28内のガスを、例えば、1kPaまで、真空引きできるようになっている。尚、本参考例のワーク搬送台車1aは、第1参考例と全く同じ構成である。
参考例において、封入ステーション4aからワーク搬送台車1に発光ガスを供給するために、受入流路15に供給流路26を接続したときは、上述のパージング処理を行う前に、受入流路15の受入弁14および排気弁27と、供給流路26の供給弁23,24を閉じた状態で、排気弁27を開く。これによって、真空ポンプ33によって、受入流路15および供給流路26の内部空間を真空排気した後、再び排気弁27を閉じて、受入流路15および供給流路26の内部空間の空気の圧力を約1kPaの状態とする。これによって、最初のパージング処理において、供給弁23を開いて受入流路15および供給流路26に発光ガスを供給したときの空気の混入率が、125PPMまで大幅に低下する。
続いての、パージング処理の排気弁27を開いて受入流路15および供給流路26の内部のガスを排出する工程においても、真空ポンプ33が排気流路28を介して受入流路15および供給流路26を真空引きするので、受入流路15および供給流路26の内部の空気の分圧を、0.125Paまで低下させることができる。このため、次に、供給弁23を開いて受入流路15および供給流路26発光ガスを供給したとき、受入流路15および供給流路26の内部の発光ガス中の空気濃度は、0.016PPMまで低下している。したがって、本参考例では、1回のパージング処理を行うだけで、受入流路15および供給流路26の内部の発光ガス中の空気濃度を第1参考例において3回のパージング処理を行ったのと略同程度に低下させられる。
尚、本参考例において、受入流路15および供給流路26の内部の発光ガスに混入した空気の濃度(または分圧)は、パージング処理の前の受入流路15および供給流路26の真空引きによって、大気圧と真空ポンプ33の真空圧との比に等しい割合で減少し、1回のパージング処理によって、ガスボンベ19からの発光ガスの供給圧力(8MPa)と排気流路28の圧力、つまり、真空ポンプ33の真空圧(1kPa)との比(0.001/8)に等しい割合で減少する。この結果、本参考例では、パージング処理において大気に放出する発光ガスの量も少なくて済む。
尚、発光ガスを大気中に放出することが好ましくない場合は、真空ポンプ33の排気を排ガスの処理装置に送るようにしてもよい。
図4に、本発明の第3参考例のフラットディスプレイパネル製造設備のワーク搬送台車1bおよび封入ステーション4bを示す。本参考例において、排気弁27および排気流路28は、供給流路26ではなく、受入流路15に接続されている。
参考例において、封入ステーション4bからワーク搬送台車1bへの発光ガスの供給は、第1参考例と同様に、先ず、供給弁23または24を開いて受入流路15および供給流路26に発光ガスを供給し、供給弁23,24を閉じてから排気弁27を開き、受入流路15および供給流路26の内圧を大気圧まで減圧してから排気弁27を閉じるパージング処理を繰り返し行う。その後、供給弁23または24および受入弁14を開いて、需要流路13に発光ガスを供給することで、需要流路13に供給される発光ガス中の空気混入率を所望の値以下に低減できる。
図5に、本発明の第4参考例のフラットディスプレイパネル製造設備のワーク搬送台車1cおよび封入ステーション4cを示す。本参考例において、排気流路28は、各ヘッド10を介してガラス基板Pを真空引きするためにワーク搬送台車1に搭載されている真空ポンプ11の吸い込みに接続されており、受入流路15および供給流路26の内部空間を真空引きできるようになっている。尚、封入ステーション4cの構成は、第3参考例の封入ステーション4bと同じである。
参考例では、第2参考例と同様に、受入流路15および供給流路26の内部のガスを真空排気することで、少ない回数のパージング処理によって、発光ガスに混入する空気の濃度を所望のレベル以下に低減できる。当然ながら、必要なパージング処理の回数は、ガスボンベ19,20の圧力および真空ポンプ11の排気能力によって異なる回数となり得る。
図6に、本発明の実施形態のフラットディスプレイパネル製造設備の全体構成を示す。本実施形態の封入ステーション4dは、ガスボンベを有しておらず、発光ガスを供給する能力がない。替わって、本実施形態では、ローディングステーション8の下流の軌条2上に、ワーク搬送台車1dに発光ガスを供給する供給ステーション34が設けられている。
図7に、本実施形態のワーク搬送台車1dおよび供給ステーション34の詳細を示す。供給ステーション34は、第1参考例と同一構成のガスボンベ19,20、供給流路26および排気流路28を備える。本実施形態のワーク搬送台車1dは、分配制御装置12に発光ガスを供給する2つの需要流路35,36を有し、需要流路35,36は、受入弁37,38を介して、それぞれ、受入流路15に接続されている。また、需要流路35,36は、レギュレータ39,40の上流に、バッファタンク41,42を有している。
本実施形態では、供給ステーション34において、ガスボンベ19から供給される発光ガスを需要流路35のバッファタンク41に蓄え、ガスボンベ20から供給される発光ガスを需要流路36のバッファタンク42に蓄える。このとき、本実施形態においても、受入弁37,38を開いて発光ガスを供給する前に、第1参考例と同様のパージング処理を繰り返して、受入流路15および供給流路26の内部に残留する空気または目的としない方のガスボンベ20,19から供給された発光ガス(不純ガス)の濃度を十分に低下させる。
また、ガスボンベ19,20から発光ガス供給すると、バッファタンク41,42の内圧は、ガスボンベ19,20からの供給圧力である8MPaになる。ワーク搬送台車1dは、軌条2に沿って進み、封入ステーション4dに到達すると、バッファタンク41,42に蓄えた発光ガスを、レギュレータ39,40で例えば0.2MPaに減圧して、真空引きされたガラス基板Pの内部空間に供給する。
バッファタンク41,42には、ワーク搬送台車1dが軌条2を1周するたびに、供給ステーション34において、発光ガスが供給されるため、軌条2を1周する間に消費する量の発光ガスを蓄えられればよい。バッファタンク41,42は、例えば、ガラス基板Pに供給する圧力の40倍の圧力で発光ガスを蓄える場合、ワーク搬送台車1dに積載可能なガラス基板Pの全ての内部空間の容積の合計の40分の1以上の容積があればよい。
また、本実施形態の構成も、第3参考例のように、排気流路28を受入流路15に接続するように変形でき、また、第2参考例や第4参考例のように、排気流路28から真空排気するように変形してもよい。
さらに、バッファタンク41,42を備えるワーク搬送台車1dを用いる場合、ワーク搬送台車1dを停止させる封入ステーション4dを設けず、ワーク搬送台車1dが軌条2上を移動している間に、ガラス基板Pに発光ガスを供給するようにしてもよい。これにより、封入ステーション4dにおけるワーク搬送台車1dの停止時間がボトルネックとならないので、フラットディスプレイパネル製造設備全体の生産量の向上が容易である。
1,1a,1b,1c,1d…ワーク搬送台車
2…軌条
4,4a,4b,4c,4d…封入ステーション
10…ヘッド
11…真空ポンプ(真空源)
12…分配制御装置(需要装置)
13…需要流路
14…受入弁
15…受入流路
16…レギュレータ
17…受入カプラ
19,20…ガスボンベ(ガス供給源)
21,22…逆止弁
23,24…供給弁
25…供給カプラ
26…供給流路
27…排気弁
28…排気流路
29…逆止弁
34…供給ステーション
35,36…需要流路
37,38…受入弁
39,40…レキュレータ
41,42…バッファタンク
P…ガラス基板(ワーク)

Claims (3)

  1. ガスを蓄えるバッファタンクを備え、需要先にガスを供給する需要流路と、
    前記需要流路に受入弁を介して接続され、受入カプラを備える受入流路と、
    ガス供給源に供給弁を介して接続され、前記受入カプラと結合可能な供給カプラを備える供給流路と、
    前記受入流路または前記供給流路排気弁を介して、真空源に接続する排気流路とを有し、
    前記受入弁および前記供給弁を閉鎖した状態で、前記受入カプラと前記供給カプラとを結合し、
    前記排気弁を開放して前記受入流路および前記供給流路の中のガスを排出した後に、前記排気弁を閉鎖し、
    前記排気弁を閉鎖した状態で前記供給弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中にガスを供給してから前記供給弁を閉鎖し、前記排気弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中のガスを排出してから前記排気弁を閉鎖するパージング処理を少なくとも1回行い、
    前記供給弁および前記受入弁を開放して、前記需要流路の前記バッファタンクにガスを供給し、前記受入弁を閉鎖してから、前記受入カプラと前記供給カプラとを切り離した後に、前記バッファタンクに蓄えたガスを前記需要先に供給することを特徴とするガス供給システム。
  2. ガスを蓄えるバッファタンクを備え、需要先にガスを供給する需要流路と、
    前記需要流路に受入弁を介して接続され、受入カプラを備える受入流路と、ガス供給源に供給弁を介して接続され、前記受入カプラと結合可能な供給カプラを備える供給流路とのいずれかを、排気弁を介して、真空源に接続する排気流路を接続し、
    前記受入弁および前記供給弁を閉鎖した状態で、前記受入カプラと前記供給カプラとを結合し、
    前記排気弁を開放して、前記排気流路を介して前記受入流路または前記供給流路内の気体を排気した後に、前記排気弁を閉鎖し、
    前記排気弁を閉鎖した状態で前記供給弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中にガスを供給してから前記供給弁を閉鎖し、前記排気弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中のガスを排出してから前記排気弁を閉鎖するパージング処理を少なくとも1回行い、
    前記供給弁および前記受入弁を開放して、前記需要流路の前記バッファタンクにガスを供給し、前記受入弁を閉鎖してから、前記受入カプラと前記供給カプラとを切り離した後に、前記バッファタンクに蓄えたガスを前記需要先に供給することを特徴とするガス供給方法。
  3. ワークにガスを供給する需要装置と、ガスを蓄えるバッファタンクを備え、前記需要装置にガスを供給する需要流路と、前記需要流路に受入弁を介して接続され、受入カプラを備える受入流路とを有し、前記ワークを保持して閉じた軌条上を周回するワーク搬送台車と、
    前記ワーク搬送台車の停止位置に設けられ、ガス供給源に供給弁を介して接続され、前記受入カプラと結合可能な供給カプラを備える供給流路を有する供給ステーションとを含み、
    前記受入流路または前記供給流路には、排気弁を介して、真空源に接続された排気流路が接続され、
    前記受入弁および前記供給弁を閉鎖した状態で、前記受入カプラと前記供給カプラとを結合し、
    前記排気弁を開放して前記受入流路および前記供給流路の中のガスを排出した後に、前記排気弁を閉鎖し、
    前記排気弁を閉鎖した状態で前記供給弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中にガスを供給してから前記供給弁を閉鎖し、前記排気弁を開放することにより前記受入流路および前記供給流路の中のガスを排出してから前記排気弁を閉鎖するパージング処理を少なくとも1回行い、
    前記供給弁および前記受入弁を開放して、前記需要流路の前記バッファタンクにガスを供給し、前記受入弁を閉鎖してから、前記受入カプラと前記供給カプラとを切り離した後に、前記バッファタンクに蓄えたガスを前記需要先に供給することを特徴とするワーク加工システム。
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