JP4800746B2 - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体記憶装置の製造方法に関し、特にトランジスタのLDD(Lightly Doped Drain)領域上に電荷蓄積用の絶縁膜を有する不揮発性の半導体記憶装置の製造方法に関する。
従来、LDD領域上に電荷蓄積用の絶縁膜(以下、電荷蓄積絶縁膜と言う)を有する不揮発性半導体記憶装置は、以下に示すようなプロセスを経て製造されていた。
まず、例えばLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法にて素子分離絶縁膜が形成された半導体基板を準備し、これにトランジスタのしきい値電圧を調整するためのイオンを注入する。次に、しきい値電圧が調整された半導体基板表面を例えば熱酸化することで、これにシリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜(第1シリコン酸化膜)を形成する。
次に、ゲート酸化膜上に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法にて所定の不純物を含むポリシリコン膜を形成し、さらにポリシリコン膜上に例えばWSix膜などのシリサイド膜を形成することで、ゲート電極へと加工される多層構造の導電性膜を形成する。
次に、例えばCVD法にて、導電性膜上に、これをゲート電極へと加工する際にハードマスクとして使用する第2シリコン酸化膜を形成し、次に、公知のホトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いることで、第2シリコン酸化膜を所定のゲートパターンに加工する。次に、加工した第2シリコン酸化膜をハードマスクとして導電性膜をエッチングすることで、これをゲート電極形状にパターニングする。この際、ゲート電極下以外のゲート絶縁膜が露出される。
次に、上記のように加工されたゲート電極側面および露出されたゲート絶縁膜上に、第3シリコン酸化膜を形成する。この第3シリコン酸化膜は、後工程において形成される電荷蓄積絶縁膜に蓄積された電荷を保持するため、並びに後のLDD領域形成工程におけるイオン注入時のチャネリングおよび活性化熱処理時のアウトディフュージョンを防止するための保護膜として機能する。
次に、ゲート電極および素子分離絶縁膜をマスクとして、保護膜である第3シリコン酸化膜の上から半導体基板にイオン注入することで、ゲート電極下を挟む一対の領域にLDDを形成する。
次に、例えばCVD法にて、保護膜である第3シリコン酸化膜上に電荷蓄積絶縁膜へと加工される第1シリコン窒化膜を形成し、さらに、サイドウォールへと加工される第4シリコン酸化膜を形成する。
次に、以上のように形成した第4シリコン酸化膜と第1シリコン窒化膜とを通常のドライエッチングにて全面エッチバックすることで、ゲート電極側面に、断面がL字状の保護膜(第3シリコン酸化膜)およびゲート絶縁膜の一部(第1シリコン酸化膜)と、同じく断面がL字状の電荷蓄積絶縁膜(第1シリコン窒化膜)と、サイドウォール(第4シリコン酸化膜)とからなるONO(Oxide Nitride Oxide)積層構造を形成する。
次に、上記のように加工されたゲート電極上およびONO積層構造部上に、第5シリコン酸化膜を形成する。この第5シリコン酸化膜は、上述した第3シリコン酸化膜と同様に、電荷蓄積絶縁膜である第1シリコン窒化膜に蓄積された電荷を保持するため、並びに後のソース・ドレイン領域形成工程におけるイオン注入時のチャネリングおよび活性化熱処理時のアウトディフュージョンを防止するための保護膜として機能する。
次に、ゲート電極、素子分離絶縁膜、およびONO積層構造部をマスクとして、保護膜である第5シリコン酸化膜の上から半導体基板にイオン注入することで、ゲート電極端からONO積層構造部のゲート長方向の厚さによって離間された領域にソース・ドレイン電極として機能する高濃度拡散領域を形成する。
その後、半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成し、これにコンタクトとコンタクト内配線と上部配線とを形成した後、パッシベーション膜を形成する。これにより、LDD領域上に電荷蓄積絶縁膜を有する不揮発性半導体記憶装置が製造される。
このような不揮発性半導体記憶装置は、サイドウォール下の電荷蓄絶縁膜それぞれに、別々に電荷を蓄積させることで、LDD部分の抵抗を蓄積電荷の有無により変化させる。したがって、1個のトランジスタで4値のデータを記憶することができる。このように、現在広く用いられている1個のトランジスタで2値のデータを記憶する半導体記憶装置と比較して1個のトランジスタ当たりの記憶容量が2倍となるため、記憶容量の高集積度化に極めて好都合である。
なお、参考として、半導体装置の製造方法が、以下に示すような特許文献1または2に開示されている。
特開平5−218072号公報 特開平9−312394号公報
上記の製造方法において、ゲート電極をパターニングするために導電性膜をエッチングする際、パターニング不足によるパターンショート不良を回避するために、通常はオーバエッチングが行われる。しかしながら、導電性膜の下層を構成するポリシリコン膜とゲート絶縁膜を構成する第1シリコン酸化膜との選択比が無限では無いため、上記のオーバエッチングにより第1シリコン酸化膜もエッチングされてしまう。この結果、半導体基板が露出してしまうと、エッチングによって半導体基板であるシリコン基板がダメージを受けてしまうという不具合が生じる。
このような不具合に対処するために、通常は、シリコンとシリコン酸化膜との選択比が十分に高い条件を用いることで、膜厚数十Å(オングストローム)程度のゲート酸化膜(第1シリコン酸化膜)が残るようにエッチングを行う。
しかしながら、例えば数十Å程度にゲート絶縁膜を残した場合でも、薄くなったゲート絶縁膜は、エッチング時のダメージによって絶縁特性が劣化してしまう。電荷蓄積絶縁膜は、この絶縁特性が劣化したゲート絶縁膜の直上に形成されるため、電荷保持特性が劣化してしまう。この結果、不揮発性半導体記憶装置のリテンション特性が低下するという問題があった。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、リテンション特性が改善された半導体記憶装置の製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明による半導体記憶装置の製造方法は、
半導体基板を準備する工程と、
前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜上に導電性膜を形成する工程と、
前記導電性膜をエッチングすることでゲート電極を形成すると共に前記第1絶縁膜を露出させる工程と、
前記半導体基板における前記ゲート電極下を挟む一対の領域に第1拡散領域を形成する工程であって、前記導電性膜をエッチングすることで露出された前記第1絶縁膜を介して前記半導体基板に所定のイオンを注入することで、前記第1拡散領域を形成する工程と、
前記露出された第1絶縁膜を除去することで前記半導体基板を露出させる工程と、
前記露出された半導体基板表面と前記ゲート電極側面とを覆う第2絶縁膜を形成する工程と、
記半導体基板上の一部および前記ゲート電極側面に、前記第2絶縁膜の一部と、前記第2絶縁膜の一部上に形成された第3絶縁膜と、前記第3絶縁膜上に形成された第4絶縁膜とを含む積層構造を有する電荷蓄積部を形成する工程と
を有する。
導電性膜をエッチングしてゲート電極を形成する際にダメージを受けることで絶縁特性が劣化した第1絶縁膜を除去した後、新たな第2絶縁膜を形成し、これを電荷蓄積膜における下層の膜とするため、電荷を蓄積する第3絶縁膜の電荷保持特性が低下することを防止することが可能となる。この結果、半導体記憶装置のリテンション特性を改善することが達成される。
本発明によれば、リテンション特性が改善された半導体記憶装置の製造方法を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
まず、本発明による実施例1について図面を用いて詳細に説明する。なお、各図は本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。また、各図では、構成の明瞭化のため、断面におけるハッチングの一部が省略されている。さらに、後述において例示する数値は、本発明の好適な例に過ぎず、従って、本発明は例示された数値に限定されるものではない。これは、後述する各実施例において同様である。
・全体構成
図1は、本実施例による不揮発性半導体記憶装置1の構造を示す断面図である。なお、本説明では、ゲート幅方向と垂直な面で不揮発性半導体記憶装置1を切断した際の断面構造を用いる。
図1に示すように、不揮発性半導体記憶装置1は、半導体基板11と素子分離絶縁膜13とゲート絶縁膜14とゲート電極15とマスク酸化膜16と第1保護膜(第2絶縁膜の一部)17aと電荷蓄積絶縁膜(第3絶縁膜)17bとサイドウォール(第4絶縁膜)17cと第2保護膜(第8絶縁膜)17dとLDD領域(第1拡散領域)18とソース・ドレイン電極(第2拡散領域)19と層間絶縁膜20とコンタクト内配線21と上層配線22とを有する。
半導体基板11は、例えばp型のシリコン基板である。この半導体基板11における一方の主面には、必要に応じてウェル領域12が形成されている。このウェル領域12は、しきい値電圧が調整された領域である。したがって、例えばp型のトランジスタを形成する場合、n型のイオン、例えばリン・イオンが、例えば1.0×1012〜1.0×1013/cm2程度の比較的低いドーズ量となるようにドープされることで形成することができる。また、例えばn型のトランジスタを形成する場合、p型のイオン、例えばボロン・イオンが、例えば1.0×1012〜1.0×1013/cm2程度の比較的低いドーズ量となるようにドープされることで形成することができる。
半導体基板11におけるウェル領域12が形成された面は、素子分離絶縁膜13が形成されることで、アクティブ領域ARとフィールド領域FRとに画定されている。素子分離絶縁膜13は、例えばLOCOS法にて形成されたシリコン酸化膜である。
半導体基板11におけるアクティブ領域AR表面には、ゲート幅方向に延在する帯状のゲート絶縁膜14が形成されている。このゲート絶縁膜14は、例えば半導体基板11表面を熱酸化することで形成されたシリコン酸化膜であり、例えば100Å程度の膜厚を有する。また、ゲート長方向の幅は、例えば0.15μm(マイクロメートル)とすることができる。
ゲート絶縁膜14上には、ゲート電極15が形成されている。このゲート電極15は、ポリシリコン膜15aとシリサイド膜15bとの積層構造を有する導電性膜である。ゲート絶縁膜14上に形成されたポリシリコン膜15aは、例えば所定の不純物を含むことで導電性を有し、例えば1000Å程度の膜厚を有する。また、ポリシリコン膜15a上に形成されたシリサイド膜15bは、例えばWSix膜などである。このシリサイド膜15bは、後述するコンタクト内配線21とオーミック接合するための膜であり、例えば700Å程度の膜厚を有する。以上から、ポリシリコン膜15aおよびシリサイド膜15bよりなるゲート電極15の膜厚は、例えば1500Å程度である。また、ゲート電極15のゲート長方向の幅は、ゲート絶縁膜14と略等しい長さ、例えば0.15μm程度とすることができる。
ゲート電極15上には、マスク酸化膜16が形成されている。このマスク酸化膜16は、ゲート電極15をパターニングする際にハードマスクとして使用される膜であり、例えばシリコン酸化膜を適用することができる。また、その膜厚は例えば1000Å程度とすることができる。なお、このマスク酸化膜16は、ゲート電極15をパターニング後、除去されても良い。
半導体基板11のアクティブ領域AR上部であって、ゲート電極15下の領域を挟む一対の領域には、ゲート電極15をマスクとして所定のイオンが注入されることで、一対のLDD領域18が形成される。このLDD領域18は、例えばn型のトランジスタを形成する場合、n型のイオン(例えばリン・イオンやヒ素・イオンなど)を、例えば1.0×1012〜1.0×1013/cm2程度の比較的低いドーズ量となるようにドープすることで形成することができる。
LDD領域18上の一部からゲート電極15側面までの領域には、第1保護膜17aが形成されている。この第1保護膜17aは、半導体基板11上面に対して略水平な部分(これを水平部分という。以下、半導体基板11上面に対して略水平な部分を同様に水平部分という)と略垂直な部分(これを垂直部分という。以下、半導体基板11上面に対して略垂直な部分を同様に垂直部分という)とを有し、これらが端部で略直角に繋がることで断面がL字状となっている。なお、水平部分はLDD領域18(すなわち半導体基板11)上に形成された部分の膜を指し、垂直部分はゲート電極15側面に形成された部分の膜を指す。
この第1保護膜17aは例えば半導体基板11を熱酸化することで形成されたシリコン酸化膜である。このように、ゲート電極15側面と、ゲート電極15に近接した半導体基板11上面とは、絶縁膜である第1保護膜17aによりカバーされている。
第1保護膜17aは、例えば100Å程度の膜厚を有する。この膜厚は、例えば上述したゲート絶縁膜14と同程度の膜厚であってもよい。また、第1保護膜17aの垂直方向の高さ、すなわちゲート電極15側面に形成された垂直部分の幅は、例えば1700Å程度とすることができる。ただし、この高さは、ゲート電極15の高さ以上であることが好ましい。これは、ゲート電極15の側面を完全にカバーするためである。したがって、本例では、1600Åよりも大きいことが好ましい。また、第1保護膜17aにおける水平部分のゲート長方向に沿った幅は、例えば5000Åm程度とすることができる。
このような第1保護膜17aは、後述する電荷蓄積絶縁膜17bに蓄積された電荷を保持するため、並びに、後述のLDD領域18を形成する工程におけるイオン注入時のチャネリングおよび活性化熱処理時のアウトディフュージョンを防止するための保護膜として機能する。なお、本説明における『高さ』とは、半導体基板11表面(LDD領域18およびソース・ドレイン電極19を含む)に対して垂直な方向への長さを指す。また、本説明における『高さ位置』とは、半導体基板11(LDD領域18およびソース・ドレイン電極19を含む)表面を基準とし、この面からの垂直方向への高さを指す。
第1保護膜17aの水平部分上から第1保護膜17aの垂直部分上を介してマスク酸化膜16側面までには、電荷蓄積絶縁膜17bが形成されている。この電荷蓄積絶縁膜17bは、半導体基板11上面に対して水平部分と垂直部分とを有し、これらが端部で略直角に繋がることで断面がL字状となっている。
電荷蓄積絶縁膜17bは例えばシリコン窒化膜などの電荷保持能力を有する絶縁膜である。ただし、電荷蓄積絶縁膜17bとゲート電極15とは、間に第1保護膜17aの垂直部分を介することで電気的に分離されている。また、電荷蓄積絶縁膜17bは、間に第1保護膜17aの水平部分を介することで半導体基板11とも接していないため、半導体基板11から電気的に分離されている。すなわち、電荷蓄積絶縁膜17bは、半導体基板11およびゲート電極15から電気的に分離された状態で、ゲート電極15の両脇にそれぞれ形成されている。
電荷蓄積絶縁膜17bの膜厚は、例えば100Å程度とすることができる。また、電荷蓄積絶縁膜17bの垂直方向の高さ、すなわち第1保護膜17aを介してゲート電極15側面に形成された垂直部分の幅は、ゲート絶縁膜14とゲート電極15とマスク酸化膜16との膜厚の合計から第1保護膜17aの膜厚を減算した値となる。したがって、本例では、2500Å程度となる。ただし、これに限定されるものではなく、マスク酸化膜16の高さ位置よりも高くならず且つ所望する電荷蓄積能力を得ることができる値であれば如何様にも変形することができる。また、電荷蓄積絶縁膜17bにおける水平部分のゲート長方向に沿った幅は、例えば第1保護膜17aにおける水平部分のゲート長方向に沿った幅から電荷蓄積絶縁膜17bの膜厚を減算した値とすることができる。したがって、本例では、4900Å程度となる。ただし、これに限定されるものではなく、第1保護膜17aの水平部分の端部からはみ出さず且つ所望する電荷蓄積能力を得ることができる値であれば如何様にも変形することができる。
電荷蓄積絶縁膜17b上には、サイドウォール17cが形成されている。このサイドウォール17cは例えばシリコン酸化膜などを異方性ドライエッチングすることで形成された絶縁膜である。このサイドウォール17cは、上述した電荷蓄積絶縁膜17bに蓄積された電荷を保持するための膜として、さらに、後工程のソース・ドレイン電極(19)形成工程におけるイオン注入時のマスクとして機能する。また、その膜厚は、ゲート長方向に沿った値を例えば電荷蓄積絶縁膜17bのゲート長方向に沿った幅から電荷蓄積絶縁膜17bの膜厚を減算した値またはそれ以下とすることができ、垂直方向の高さを電荷蓄積絶縁膜17bの高さ位置から第1保護膜17aと電荷蓄積絶縁膜17bとの膜厚の合計を減算した値またはそれ以下とすることができる。したがって、本例では、ゲート長方向に沿った幅が5900Å程度またはそれ以下となり、垂直方向の幅が4800Å程度またはそれ以下となる。
ゲート絶縁膜14、ゲート電極15、マスク酸化膜16、第1保護膜17a、電荷蓄積絶縁膜17b、およびサイドウォール17cよりなるメサ構造部分、並びに露出している半導体基板11表面は、第2保護膜17dによりカバーされている。この第2保護膜17dは例えばCVD法などで形成されたシリコン酸化膜などである。第2保護膜17dは、電荷蓄積絶縁膜17bに蓄積された電荷を保持するため、並びに、後述するソース・ドレイン電極19を形成する際の工程におけるイオン注入時のチャネリングおよび活性化熱処理時のアウトディフュージョンを防止するための保護膜として機能する。また、その膜厚は、例えば100Å程度とすることができる。
半導体基板11のアクティブ領域ARであって、ゲート電極15側面から、第1保護膜17aと電荷蓄積絶縁膜17bとサイドウォール17cと第2保護膜17dとによって規定される距離、ゲート長方向に離間する領域には、所定のイオンが注入されることで、一対のソース・ドレイン電極19が形成されている。このソース・ドレイン電極19は、例えばn型のトランジスタを形成する場合、n型のイオン(例えばリン・イオン)を、例えば1.0×1015/cm2程度の比較的高いドーズ量となるようにドープすることで形成することができる。このソース・ドレイン電極19は、後述するコンタクト内配線21とオーミック接合する領域として機能する。
以上のような構成が形成された半導体基板11上面には、これらを埋没させる程度に層間絶縁膜20が形成されている。層間絶縁膜20の表面は、例えばCMP(Chemical and Mechanical Polishing)法などにより平坦化されている。この層間絶縁膜20は、例えばシリコン酸化膜である。また、層間絶縁膜20の半導体基板11表面からの膜厚は、例えば10000Å程度とすることができる。
層間絶縁膜20および第2保護膜17dには、ゲート電極15およびソース・ドレイン電極19の上面の一部をそれぞれ露出させるためのコンタクトが形成される。このコンタクトには、例えばタングステン(W)などの導電体が充填されることで、ゲート電極15およびソース・ドレイン電極19と電気的に接続するコンタクト内配線21がそれぞれ形成される。また、層間絶縁膜20上には、上記のように形成されたコンタクト内配線21それぞれと電気的に接続される上層配線22が形成され、これによりゲート電極15およびソース・ドレイン電極19が層間絶縁膜20上にまで電気的に引き回されている。この上層配線22は、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)などの導電体で形成することができる。
以上の構成において、第1保護膜17a(シリコン酸化膜)と電荷蓄積絶縁膜17b(シリコン窒化膜)とサイドウォール17c(シリコン酸化膜)とは、2つのシリコン酸化膜(第1保護膜17aおよびサイドウォール17c)に挟まれたシリコン窒化膜(電荷蓄積絶縁膜17b)に電荷を保持するONO積層構造を有する電荷蓄積部17を形成する。したがって、シリコン窒化膜である電荷蓄積絶縁膜17bにホットキャリアを注入することでデータを書き込むことができ、また、書き込まれたデータをシリコン酸化膜である第1保護膜17aおよびサイドウォール17cによって電荷蓄積絶縁膜17bに保持させることができる。このように電荷蓄積絶縁膜17bに電荷を蓄積させることで、LDD領域18における抵抗値が変化する。データの読み出しは、このLDD領域18の変化した抵抗値に基づいて行われる。なお、この電荷蓄積部17またはONO積層構造に第2保護膜17dを含めても良い。
・製造方法
次に、本実施例による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を図面と共に詳細に説明する。図2(a)〜図8(b)は、本実施例による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を示すプロセス図である。なお、以下では、n型のトランジスタを形成する場合を例に挙げて説明する。
本製造方法では、まず、一方の主面に所定のイオンが注入されることでウェル領域12が形成されたp型シリコン基板である半導体基板11を準備する。次に、半導体基板11表面を例えば熱酸化することで、例えば膜厚が100Å程度のシリコン酸化膜を形成する。続いて、例えば既存のCVD法を用いることで、シリコン酸化膜上に、例えば膜厚が200Å程度のシリコン窒化膜を形成する。
次に、シリコン窒化膜上に所定のレジスト液をスピン塗布し、これに既存の露光処理および現像処理を施すことで、後工程において素子分離絶縁膜13を形成する領域上に開口を有するレジスト膜を形成する。続いて、形成したレジスト膜をマスクとして、シリコン酸化膜およびシリコン窒化膜をパターニングすることで、パターニングされたシリコン酸化膜13aおよびシリコン窒化膜13bで素子分離絶縁膜13を形成しない領域をカバーすると共に、素子分離絶縁膜13を形成する領域における半導体基板11を露出させる。なお、この際、素子分離絶縁膜13を形成する領域にシリコン酸化膜が残留していても良い。また、パターニングされたシリコン窒化膜13bは、素子分離絶縁膜13を形成する際の熱酸化に対して、半導体基板11における素子分離絶縁膜13を形成しない領域(すなわちアクティブ領域AR)を保護するための保護膜として機能し、パターニングされたシリコン酸化膜13aは、半導体基板11とパターニングされたシリコン窒化膜13bとの接着性を保持する接着層として機能する。さらに、シリコン窒化膜のパターニングには、例えば既存のドライエッチングまたはウェットエッチングを用いることができる。さらにまた、以上のようにシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜をパターニング後、レジスト膜は除去される。
次に、以上のように形成されたシリコン窒化膜13bをマスクとして、露出された半導体基板11表面を熱酸化することで、図2(a)に示すように、半導体基板11表面に素子分離絶縁膜13を形成する。これにより、半導体基板11表面がアクティブ領域ARとフィールド領域FRとに画定される。
次に、シリコン窒化膜13bを除去した後、露出された半導体基板11表面をウェット酸化することで、図2(b)に示すように、例えば膜厚が100Å程度のシリコン酸化膜(第1絶縁膜)14Aを形成する。このシリコン酸化膜14Aは、後工程においてゲート絶縁膜14へと加工される絶縁膜である。なお、この工程では、シリコン酸化膜13aを完全に除去した後にシリコン酸化膜14Aを形成しても良い。この際のウェット酸化では、温度を800〜900℃とし、希釈率を30〜70%とした条件を適用することができる。
次に、図2(c)に示すように、素子分離絶縁膜13およびシリコン酸化膜14Aが形成された半導体基板11表面全体に、例えばCVD法にて、例えば1000Å程度の膜厚を有するポリシリコン膜15Aを形成する。なお、このポリシリコン膜15Aは、所定の不純物(例えばリン)がドープされることで導電性を有している。
次に、図3(a)に示すように、例えばCVD法またはスパッタリング法にて、例えば500Å程度の膜厚を有するシリサイド膜15Bを形成する。このシリサイド膜15Bは、例えばタングステンシリサイド膜であるWSix膜とすることができる。なお、以上で形成されたポリシリコン膜15Aとシリサイド膜15Bとは、後工程においてゲート電極15へと加工される導電性膜である。
次に、図3(b)に示すように、例えばCVD法にて、例えば1000Å程度の膜厚を有するシリコン酸化膜16Aを形成する。このシリコン酸化膜16Aは、後工程においてポリシリコン膜15Aとシリサイド膜15Bとをパターニングする際のハードマスクであるマスク酸化膜16へと加工されるNSG(Nondoped Silicate Glass)膜である。
次に、シリコン酸化膜16A上に所定のレジスト液をスピン塗布し、これに既存の露光処理および現像処理を施すことで、後工程においてゲート電極15を形成する領域上にレジスト膜R1を形成する。続いて、形成したレジスト膜R1をマスクとして、既存のエッチング技術にてシリコン酸化膜16Aをパターニングすることで、図4(a)に示すように、形成するゲート電極15と同じ平面形状のマスク酸化膜16を形成する。なお、シリコン酸化膜をパターニング後、レジスト膜R1は除去される。
次に、パターニングされたマスク酸化膜16をハードマスクとして、既存のエッチング技術にてシリサイド膜15Bおよびポリシリコン膜15Aをパターニングすることで、図4(b)に示すように、パターニングされたポリシリコン膜15aおよびシリサイド膜15bからなり、合計の膜厚が5000Å程度のゲート電極15を形成する。このパターニングには、塩素や臭素のようなハロゲン系のガスを用いた公知のドライエッチング技術を適用することができる。
なお、上記のようにゲート電極15をパターニングにより形成する際(図4(b)参照)、膜残りによるショートを防止するために、シリコン酸化膜14A下の半導体基板11が露出されない程度にオーバエッチングを行う。ただし、以上のようなドライエッチングの場合、ポリシリコン膜15Aとシリコン酸化膜14Aとの選択比が概ね10〜150程度であるため、ポリシリコン膜15A下のシリコン酸化膜14Aもエッチングされ、露出された部分が薄膜化される(図4(b)のシリコン酸化膜14A’参照)。
本実施例では、シリコン酸化膜14A’における薄膜化された部分を、図5(a)に示すように除去し、この部分の半導体基板11を露出させる。薄膜化された部分のシリコン酸化膜14A’の除去には、半導体基板11へのダメージを防止しつつ露出されたシリコン酸化膜14A’のみを除去するために、ウェットエッチングを用いることが好ましい。このウェットエッチングには、例えば濃度が5%程度で温度が25℃程度のフッ酸液を用いることができる。この方法を用いた場合、シリコン基板(半導体基板11)に対するシリコン酸化膜14A’の選択比が略無限大であるため、半導体基板11にダメージを与えることなく、露出された部分のシリコン酸化膜14A’を除去することができる。
次に、図5(b)に示すように、半導体基板11におけるアクティブ領域AR上からゲート電極15側面までの領域に、例えば熱酸化にて、例えば100Å程度の膜厚を有するシリコン酸化膜(第2絶縁膜)17Aを形成する。このシリコン酸化膜17Aは、後工程において第1保護膜17aに加工される膜であり、後のLDD領域18形成工程(図6(a)参照)におけるイオン注入時のチャネリングおよび活性化熱処理時のアウトディフュージョンを防止するための保護膜として機能する。ただし、第1保護膜17aへ加工後は、後工程において形成される電荷蓄積絶縁膜17b(図1参照)に蓄積された電荷を保持するための膜として機能する。
このように、本実施例では、ゲート電極15をパターニングする際のエッチングによって絶縁特性が劣化したシリコン酸化膜14A’を除去した後、再度、シリコン酸化膜17Aを形成する。したがって、第1保護膜17aは、改めて形成されたシリコン酸化膜17Aをパターニングすることで形成されるため、絶縁特性が劣化していない。このため、第1保護膜17a直上に形成された電荷蓄積絶縁膜17bの電荷保持特性を維持することが可能となり、この結果、不揮発性半導体記憶装置1のリテンション特性を改善することが達成される。
また、以上のように、本実施例では、薄膜化されたシリコン酸化膜14A’を除去する際、半導体基板11にダメージを与えない条件(例えばフッ酸を用いたウェットエッチング)を採用している。このため、不揮発性半導体記憶装置1の特性が劣化することを防止できる。
以上のように、薄膜化されたシリコン酸化膜14A’を新たなシリコン酸化膜17Aに置き換えると、次に、図6(a)に示すように、素子分離絶縁膜13およびゲート電極15をマスクとしてイオン注入することで、半導体基板11のアクティブ領域ARにおける、ゲート電極15下を挟む一対の領域に、LDD領域18を形成する。なお、上述したように、例えばn型のトランジスタを形成する場合、n型のイオン、例えばリン・イオンやヒ素イオンが、例えば1.0×1012〜1.0×1013/cm2程度の比較的低いドーズ量となるようにドープされる。
次に、図6(b)に示すように、素子分離絶縁膜13、ゲート絶縁膜14、ゲート電極15、マスク酸化膜16、およびシリコン酸化膜17Aが形成された半導体基板11全面に、例えばCVD法にて、例えば100Å程度の膜厚を有するシリコン窒化膜(第5絶縁膜)17Bを形成する。このシリコン窒化膜17Bは、後工程において電荷蓄積絶縁膜17bに加工される膜であり、電荷保持能力を有する絶縁膜である。
次に、図7(a)に示すように、シリコン窒化膜17B上全体に、例えばCVD法にて、例えば500Å程度の膜厚を有するシリコン酸化膜(第6絶縁膜)17Cを形成する。このシリコン酸化膜17Cは、後工程においてサイドウォール17cへと加工される膜である。ただし、サイドウォール17cへ加工後は、上述した電荷蓄積絶縁膜17bに蓄積された電荷を保持するための膜として、さらに、後工程のソース・ドレイン電極(19)形成工程におけるイオン注入時のマスクとして機能する。
次に、上述のように形成したシリコン酸化膜17Cとシリコン窒化膜17Bとシリコン酸化膜17Aとを順次、異方性ドライエッチングすることで、図7(b)に示すように、シリコン窒化膜17B(電荷蓄積絶縁膜17b)上にサイドウォール17cを形成すると共に、ゲート電極15の側端からサイドウォール17cによって規定される距離(例えば800Å程度)まで水平部分が延在する電荷蓄積絶縁膜17bおよび第1保護膜17aを形成する。なお、この工程により、マスク酸化膜16上のシリコン酸化膜17Cおよびシリコン窒化膜17Bは除去される。これにより、ゲート電極15の両側面に、第1保護膜(シリコン酸化膜)17aと電荷蓄積絶縁膜(シリコン窒化膜)17bとサイドウォール(シリコン酸化膜)17cとからなるONO積層構造を有する電荷蓄積部17が形成される。この際、マスク酸化膜16がシリサイド膜15b上面に残存させることで、この表面を露出させない方が好ましい。また、電荷蓄積部17またはONO積層構造に、後工程において形成される第2保護膜17dを含めても良い。
次に、図8(a)に示すように、素子分離絶縁膜13と、ゲート絶縁膜14、ゲート電極15、マスク酸化膜16、第1保護膜17a、電荷蓄積絶縁膜17b、およびサイドウォール17cよりなるメサ構造部分とが形成された半導体基板11全面に、例えばCVD法にて、例えば100Å程度の膜厚を有する第2保護膜17dを形成する。この第2保護膜17dは、上述したように、例えばシリコン酸化膜である。したがって、第2保護膜17dは、電荷蓄積絶縁膜17bに蓄積された電荷を保持するため、並びに、後のソース・ドレイン電極19を形成する際の工程におけるイオン注入時のチャネリングおよび活性化熱処理時のアウトディフュージョンを防止するための保護膜として機能する。
次に、素子分離絶縁膜13、ゲート電極15、および電荷蓄積部17をマスクとしてイオン注入することで、半導体基板11のアクティブ領域ARおける、ゲート電極15の側端から電荷蓄積部17(特にサイドウォール17c)によって規定される距離(例えば3000Å程度)以上離間した領域に、一対のソース・ドレイン電極19を形成する。なお、上述したように、例えばn型のトランジスタを形成する場合、この工程では、n型のイオン、例えばリン・イオンやヒ素イオンが、例えば1.0×1015/cm2程度の比較的高いドーズ量となるようにドープされる。
その後、以上のような構成が形成された半導体基板11上全面に、これらの構成を埋没させる程度に酸化シリコンを堆積させることで、層間絶縁膜20を形成する。次に、既存のフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用いて、層間絶縁膜20にゲート電極15とソース・ドレイン電極19との上面の一部を露出させる開口を形成し、これにタングステン(W)などの導電体を充填することで、コンタクト内配線21を形成する。次に、層間絶縁膜20上にアルミニウム(Al)や銅(Cu)などによる上層配線22をパターニングした後、図示しないパッシベーション膜を形成する。これにより、図1に示すような断面構造を有する不揮発性半導体記憶装置1が製造される。
・作用効果
以上のように、本実施例による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法は、半導体基板11を準備し、半導体基板11上にシリコン酸化膜14Aを形成し、シリコン酸化膜14A上にポリシリコン膜15Aとシリサイド膜15Bとからなる導電性膜を形成し、導電性膜をエッチングすることでゲート電極15を形成すると共にシリコン酸化膜14A’を露出させ、露出されたシリコン酸化膜14A’を除去することで半導体基板11を露出させ、露出された半導体基板11表面とゲート電極15側面とを覆うシリコン酸化膜17Aを形成し、半導体基板11におけるゲート電極15下を挟む一対の領域にLDD領域を形成し、半導体基板11上の一部およびゲート電極15側面に、シリコン酸化膜17Aの一部(第1保護膜17a)と、シリコン酸化膜17Aの一部(第1保護膜17a)上に形成された電荷蓄積絶縁膜17b(シリコン窒化膜)と、電荷蓄積絶縁膜17b上に形成されたサイドウォール17c(シリコン酸化膜)とを含むONO積層構造を有する電荷蓄積膜を形成する。
導電性膜をエッチングしてゲート電極15を形成する際にダメージを受けることで絶縁特性が劣化したシリコン酸化膜14A’を除去した後、新たなシリコン酸化膜17Aを形成し、これをONO積層構造を有する電荷蓄積膜における下層の膜(第1保護膜17a)とするため、電荷を蓄積する電荷蓄積絶縁膜17bの電荷保持特性が低下することを防止することが可能となる。この結果、不揮発性半導体記憶装置1のリテンション特性を改善することが達成される。
図9を用いて、本実施例による製造方法で製造した不揮発性半導体記憶装置1の書込み電流変化量を説明する。図9は、不揮発性半導体記憶装置1の書込み電流変化量を示すグラフである。また、図9には、比較のため、従来技術による製造方法により製造した不揮発性半導体記憶装置の書込み電流変化量も示す。なお、図9では、書込み時間を5μs(マイクロ秒)、20μs、および1ms(ミリ秒)とした場合それぞれの書込み電流変化量を示す。
図9を参照すると明らかなように、書込み時間を5μs、20μs、および1ms(ミリ秒)とした場合それぞれにおいて、本実施例による製造方法により製造した不揮発性半導体記憶装置1の高温ベーク前後の書込み電流変化量が、従来技術による製造方法により製造した不揮発性半導体記憶装置の書込み電流変化量よりも低い。このことから、本実施例による製造方法により製造した不揮発性半導体記憶装置1の方が、従来技術によるものよりも、リテンション特性が向上されていることが分かる。
次に、本発明の実施例2について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
・全体構成
本実施例では、実施例1による不揮発性半導体記憶装置1の他の製造方法を例に挙げて説明する。したがって、本実施例による不揮発性半導体記憶装置の断面構造は、実施例1による不揮発性半導体記憶装置1と同様であるため、本説明では不揮発性半導体記憶装置1を引用することで、その詳細な説明を省略する。
・製造方法
次に、本実施例による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を図面と共に詳細に説明する。なお、実施例1による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法と同様のプロセスは、同一の説明および図面を引用することで、その詳細な説明を省略する。
本実施例では、まず、実施例1において、図2(a)から図4(b)を用いた工程と同様の工程を行うことで、図4(b)に示すように、素子分離絶縁膜13、シリコン酸化膜14A’、ゲート電極15、およびマスク酸化膜16を半導体基板11上に形成する。なお、シリコン酸化膜14A’は、ゲート電極15のパターニング時に薄膜化されたシリコン酸化膜14Aであって、後工程においてゲート絶縁膜14に加工される膜である。
次に、本実施例では、図10(a)に示すように、素子分離絶縁膜13およびゲート電極15をマスクとしてイオン注入することで、半導体基板11のアクティブ領域ARにおける、ゲート電極15下を挟む一対の領域に、LDD領域18を形成する。なお、上述したように、例えばp型のトランジスタを形成する場合、この工程では、n型のイオン、例えばリン・イオンが、例えば1.0×1012〜1.0×1013/cm2程度の比較的低いドーズ量となるようにドープされる。
なお、この工程において、LDD領域18が形成される領域上のシリコン酸化膜14A’は、イオン注入時のチャネリングおよび活性化熱処理時のアウトディフュージョンを防止するための保護膜として機能する。また、このように薄膜化されたシリコン窒化膜14A’を保護膜として用いることで、本実施例では、実施例1と比較して、LDD領域18が形成される領域上のシリコン酸化膜が薄いため(通常は数十Å程度)、LDD領域18を形成する際のイオンの加速エネルギーを低減することができる。
以上のように、LDD領域18を形成すると、本実施例では、シリコン酸化膜14A’における薄膜化された部分を、図10(b)に示すように除去し、この部分の半導体基板11を露出させる。薄膜化された部分のシリコン酸化膜14A’の除去には、半導体基板11へのダメージを防止しつつ露出されたシリコン酸化膜14A’のみを除去するために、実施例1と同様に、ウェットエッチングを用いることが好ましい。このウェットエッチングには、例えば濃度が5%程度で温度が25℃程度のフッ酸液を用いることができる。
次に、図11に示すように、半導体基板11におけるアクティブ領域AR上からゲート電極15側面までの領域に、例えば熱酸化にて、例えば100Å程度の膜厚を有するシリコン酸化膜17Aを形成する。このシリコン酸化膜17Aは、実施例1と同様に、後工程において第1保護膜17aに加工される膜である。ただし、第1保護膜17aへ加工後は、後工程において形成される電荷蓄積絶縁膜17b(図1参照)に蓄積された電荷を保持するための膜として機能する。
このように、本実施例では、LDD領域18を形成した後、ゲート電極15をパターニングする際のエッチングによって絶縁特性が劣化したシリコン酸化膜14A’を除去し、再度、シリコン酸化膜17Aを形成する。したがって、第1保護膜17aは、改めて形成されたシリコン酸化膜17Aをパターニングすることで形成されるため、絶縁特性が劣化していない。このため、実施例1と同様に、第1保護膜17a直上に形成された電荷蓄積絶縁膜17bの電荷保持特性を維持することが可能となり、この結果、不揮発性半導体記憶装置1のリテンション特性を改善することが達成される。
また、以上のように、本実施例では、実施例1と同様に、薄膜化されたシリコン酸化膜14A’を除去する際、半導体基板11にダメージを与えない条件(例えばフッ酸を用いたウェットエッチング)を採用している。このため、不揮発性半導体記憶装置1の特性が劣化することを防止できる。
さらに、本実施例では、LDD領域18を形成した後に、第1保護膜17aへ加工するシリコン酸化膜17Aを形成しているため、LDD領域18形成時のイオン注入により、シリコン酸化膜17Aがダメージを受けることが無い。これにより、本実施例では、ONO積層構造17における電荷蓄積絶縁膜17bの電荷保持特性が劣化することを回避でき、この結果、不揮発性半導体記憶装置1のリテンション特性をより改善することができる。
以上のように、薄膜化されたシリコン酸化膜14A’を新たなシリコン酸化膜17Aに置き換えた後、本実施例では、実施例1において図6(b)から図8(b)を用いて説明した工程と同様の工程を経ることで、半導体基板11上に、ゲート絶縁膜14、ゲート電極15、マスク酸化膜16、第1保護膜17a、電荷蓄積絶縁膜17b、およびサイドウォール17cからなるメサ構造部分と半導体基板11上を覆う第2保護膜17dとを形成すると共に、半導体基板11におけるアクティブ領域ARにソース・ドレイン電極19を形成する(図8(b)参照)。
その後、以上のような構成が形成された半導体基板11上全面に、これらの構成を埋没させる程度に酸化シリコンを堆積させることで、層間絶縁膜20を形成する。次に、既存のフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用いて、層間絶縁膜20にゲート電極15とソース・ドレイン電極19との上面の一部を露出させる開口を形成し、これにタングステン(W)などの導電体を充填することで、コンタクト内配線21を形成する。次に、層間絶縁膜20上にアルミニウム(Al)や銅(Cu)などによる上層配線22をパターニングした後、図示しないパッシベーション膜を形成する。これにより、図1に示すような断面構造を有する不揮発性半導体記憶装置1が製造される。
・作用効果
以上のように、本実施例による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法は、半導体基板11を準備し、半導体基板11上にシリコン酸化膜14Aを形成し、シリコン酸化膜14A上にポリシリコン膜15Aとシリサイド膜15Bとからなる導電性膜を形成し、導電性膜をエッチングすることでゲート電極15を形成すると共にシリコン酸化膜14A’を露出させ、半導体基板11におけるゲート電極15下を挟む一対の領域にLDD領域を形成し、露出されたシリコン酸化膜14A’を除去することで半導体基板11を露出させ、露出された半導体基板11表面とゲート電極15側面とを覆うシリコン酸化膜17Aを形成し、半導体基板11上の一部およびゲート電極15側面に、シリコン酸化膜17Aの一部(第1保護膜17a)と、シリコン酸化膜17Aの一部(第1保護膜17a)上に形成された電荷蓄積絶縁膜17b(シリコン窒化膜)と、電荷蓄積絶縁膜17b上に形成されたサイドウォール17c(シリコン酸化膜)とを含むONO積層構造を有する電荷蓄積膜を形成する。
導電性膜をエッチングしてゲート電極15を形成する際にダメージを受けることで絶縁特性が劣化したシリコン酸化膜14A’を除去した後、新たなシリコン酸化膜17Aを形成し、これをONO積層構造を有する電荷蓄積膜における下層の膜(第1保護膜17a)とするため、電荷を蓄積する電荷蓄積絶縁膜17bの電荷保持特性が低下することを防止することが可能となる。この結果、不揮発性半導体記憶装置1のリテンション特性を改善することが達成される。
また、本実施例による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法では、LDD領域18が導電性膜をエッチングすることで露出されたシリコン酸化膜14A’を介して半導体基板11に所定のイオンを注入することで形成される。
すなわち、ゲート絶縁膜として形成したシリコン酸化膜14A’をイオン注入時のチャネリングおよび活性化熱処理時のアウトディフュージョンを防止するための保護膜として使用する。このシリコン酸化膜14A’における保護膜として使用した領域、すなわちイオン注入によりダメージを受けたシリコン酸化膜14A’は除去され、新たなシリコン酸化膜17Aを形成して、これをONO積層構造を有する電荷蓄積膜における下層の膜(第1保護膜17a)とするため、電荷を蓄積する電荷蓄積絶縁膜17bの電荷保持特性が低下することをさらに防止することが可能となる。この結果、不揮発性半導体記憶装置1のリテンション特性をより改善することが達成される。
図12を用いて、本実施例による製造方法で製造した不揮発性半導体記憶装置1(第1および第2例)の高温ベーク前後の書込み電流変化量を説明する。図12は、不揮発性半導体記憶装置1であって、異なる条件を採用した第1例と第2例との書込み電流変化量を示すグラフである。また、図12には、比較のため、実施例1による製造方法で製造した不揮発性半導体記憶装置1の書込み電流変化量も示す。なお、図12では、書込み時間を5μs(マイクロ秒)、20μs、および1ms(ミリ秒)とした場合それぞれの書込み電流変化量を示す。
図12を参照すると明らかなように、書込み時間を5μs、20μs、および1ms(ミリ秒)とした場合それぞれにおいて、本実施例による製造方法により製造した不揮発性半導体記憶装置1(第1および第2例)の高温ベーク前後の書込み電流変化量が、実施例1による製造方法により製造した不揮発性半導体記憶装置1の書込み電流変化量よりも低い。このことから、本実施例による製造方法により製造した不揮発性半導体記憶装置1の方が、実施例1によるものよりも、リテンション特性が向上されていることが分かる。
また、上記実施例1および2は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
本発明の実施例1および2による不揮発性半導体記憶装置1の構成を示す断面図である。 本発明の実施例1および2による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を示すプロセス図である(1)。 本発明の実施例1および2による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を示すプロセス図である(2)。 本発明の実施例1および2による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を示すプロセス図である(3)。 本発明の実施例1による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を示すプロセス図である(4)。 本発明の実施例1および2による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を示すプロセス図である(5)。 本発明の実施例1および2による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を示すプロセス図である(6)。 本発明の実施例1および2による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を示すプロセス図である(7)。 本発明の実施例1による製造方法で製造した不揮発性半導体記憶装置1と従来技術による製造方法で製造した不揮発性半導体記憶装置とのリテンション特性を示すグラフである。 本発明の実施例2による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を示すプロセス図である(1)。 本発明の実施例2による不揮発性半導体記憶装置1の製造方法を示すプロセス図である(2)。 本発明の実施例2による製造方法で製造した不揮発性半導体記憶装置1と本発明の実施例1による製造方法で製造した不揮発性半導体記憶装置1とのリテンション特性を示すグラフである。
符号の説明
1 不揮発性半導体記憶装置
11 半導体基板
12 ウェル領域
13 素子分離絶縁膜
13a シリコン酸化膜
13b シリコン窒化膜
14 ゲート絶縁膜
14A、14A’ シリコン酸化膜
15 ゲート電極
15A、15a ポリシリコン膜
15B、15b シリサイド膜
16 マスク酸化膜
16Aシリコン酸化膜
17 電荷蓄積部
17A、17C、17D シリコン酸化膜
17B シリコン窒化膜
17a 第1保護膜
17b 電荷蓄積絶縁膜
17c サイドウォール
17d 第2保護膜
18 LDD領域
19 ソース・ドレイン電極
20 層間絶縁膜
21 コンタクト内配線
22 上層配線
AR アクティブ領域
FR フィールド領域

Claims (5)

  1. 半導体基板を準備する工程と、
    前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜上に導電性膜を形成する工程と、
    前記導電性膜をエッチングすることでゲート電極を形成すると共に前記第1絶縁膜を露出させる工程と、
    前記半導体基板における前記ゲート電極下を挟む一対の領域に第1拡散領域を形成する工程であって、前記導電性膜をエッチングすることで露出された前記第1絶縁膜を介して前記半導体基板に所定のイオンを注入することで、前記第1拡散領域を形成する工程と、
    前記露出された第1絶縁膜を除去することで前記半導体基板を露出させる工程と、
    前記露出された半導体基板表面と前記ゲート電極側面とを覆う第2絶縁膜を形成する工程と、
    記半導体基板上の一部および前記ゲート電極側面に、前記第2絶縁膜の一部と、前記第2絶縁膜の一部上に形成された第3絶縁膜と、前記第3絶縁膜上に形成された第4絶縁膜とを含む積層構造を有する電荷蓄積部を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  2. 前記露出された半導体基板と前記第2絶縁膜と前記ゲート電極とを覆う第5絶縁膜を形成する工程と、
    前記第5絶縁膜を覆う第6絶縁膜を形成する工程と
    をさらに有し、
    前記第3絶縁膜はパターニングされた前記第5絶縁膜であり、
    前記第4絶縁膜はパターニングされた前記第6絶縁膜であり、
    前記電荷蓄積部は、前記第6絶縁膜と前記第5絶縁膜と前記第2絶縁膜とを異方性エッチングにてパターニングすることで形成されることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置の製造方法。
  3. 前記第2絶縁膜と前記第4絶縁膜とは酸化膜であり、
    前記第3絶縁膜は窒化膜であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記第1絶縁膜はシリコン酸化膜であり、
    前記導電性膜をエッチングすることで露出された前記第1絶縁膜はフッ酸を用いたウェットエッチングにより除去されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記半導体基板と前記電荷蓄積部と前記ゲート電極とを覆う第8絶縁膜を形成する工程と、
    前記第8絶縁膜を介して前記半導体基板にイオン注入することで第2拡散領域を形成する工程と
    をさらに有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
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