JP4799863B2 - 癌制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、癌制御方法に関するものである。特に、本発明は、細胞の癌性増殖を抑制する方法に関するものである。また、本発明は、癌を予防、及び治療する方法を提供する。また、本発明は、細胞の癌性増殖抑制性薬剤の同定方法に関するものである。
癌は、体細胞の調節不全増殖により生じる、疾病の範囲であることを記述する。悪性癌は、この調節不全増殖から発生し、かつ続いて、転移として知られている過程、血流又はリンパ系を介して体内に広がり得る。上皮組織の悪性腫瘍は、癌の最も一般的な形態であり、かつ西側先進工業国において、大多数の癌関連死に関与している。オーストラリア健康福祉研究所(Australian Institute of Health and Welfare)(AIHW)によると、平均して、男性3人中に1人、及び女性4人中に1人が、75歳前に癌を発症している(1)。男性において、最も一般的な癌は、前立腺癌、腸癌、及び肺癌であり、かつ女性においては、乳癌、腸癌、及び黒色腫癌である。腫瘍組織内、及び非正常組織内に特異的に発現する遺伝子の同定、及びこれらの機能の分析は、癌治療のための新しい標的を特定するのに役立つ。
本発明は、EphB4タンパク質の特定部位に結合し得る抗体が、癌細胞の細胞死を誘発し、癌細胞の癌性細胞増殖を有利に抑制することができるという、意外な発見を基礎にしたものである。
従って、第一の態様において、本発明は、細胞の癌性増殖を抑制する方法であって、該細胞を、少なくとも1の抗体、又はその抗原結合部位に接触させることを含み、該抗体、又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基中、又はそこと少なくとも85%同一である配列中、好ましくは少なくとも90%同一である配列中にあるエピトープに結合するものである、前記方法を提供する。好ましくは、該抗体、又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第201〜245残基中、又はそこと少なくとも85%同一である配列中、好ましくは少なくとも90%同一である配列中にあるエピトープに結合するものである。好ましくは、該抗体、又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第220〜244残基中、又はそこと少なくとも85%同一である配列中、好ましくは少なくとも90%同一である配列中にあるエピトープに結合するものである。さらに好ましくは、該抗体、又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第220〜230残基中、又はそこと少なくとも85%同一である配列中、好ましくは少なくとも90%同一である配列中にあるエピトープに結合するものである。好ましくは、該配列が、EphB4(配列番号:1)の第226残基で、アミノ酸Asp(D)からAsn(N)に置換されている。
さらなる態様において、本発明は、EphB4(配列番号:1)の第201〜245残基と少なくとも85%同一である配列、好ましくはEphB4(配列番号:1)の第201〜245残基と少なくとも90%同一である配列を有するポリペプチドに結合する、精製EphB4抗体を提供する。好ましくは、該精製EphB4抗体は、EphB4(配列番号:1)の第220〜244残基と少なくとも85%同一である配列、好ましくはEphB4(配列番号:1)の第220〜244残基と少なくとも90%同一である配列を有するポリペプチドに結合する。好ましくは、該精製EphB4抗体は、EphB4(配列番号:1)の第220〜230残基と少なくとも85%同一である配列、好ましくはEphB4(配列番号:1)の第220〜230残基と少なくとも90%同一である配列を有するポリペプチドに結合する。さらに好ましくは、本発明は、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基中にあるエピトープに結合する、精製EphB4抗体を提供する。好ましくは、本発明の該精製EphB4抗体は、EphB4(配列番号:1)の第266残基で、アミノ酸Asp(D)からAsn(N)に置換されているポリペプチドに結合する。好ましくは、該精製EphB4抗体は、モノクローナル抗体である。
第一の態様において、本発明は、細胞の癌性増殖を抑制する方法であって、該細胞を、少なくとも1の抗体、又はその抗原結合部位に接触させることを含み、該抗体、又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基中、又はそこと少なくとも85%同一である配列中、好ましくは少なくとも90%同一である配列中にあるエピトープに結合するものである、前記方法を提供する。好ましくは、該抗体、又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第201〜245残基中、又はそこと少なくとも85%同一である配列中、好ましくは少なくとも90%同一である配列中にあるエピトープに結合するものである。さらに好ましくは、該抗体、又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第220〜230残基中、又はそこと少なくとも85%同一である配列中、好ましくは少なくとも90%同一である配列中にあるエピトープに結合するものである。好ましくは、該配列が、EphB4(配列番号:1)の第226残基で、アミノ酸Asp(D)からAsn(N)に置換されている。
ペプチド10(配列番号:11):AGSCVVNAVPAPGPSPSLYCREDGQ
ペプチド11(配列番号:12):AGSCVVDAVPAPGPSPSLYCREDGQ
Asp、及びAsnの側鎖は、非常に類似しており、Aspのヒドロキシル基が、Asnでは、アミンであり、かつ負電荷アミノ酸から、中性アミノ酸に変わる。
他の態様において、本発明は、細胞の癌性増殖を抑制する薬剤の同定方法であって、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基領域内、又はそこと少なくとも85%同一である配列中、好ましくは少なくとも90%同一である配列中のEphB4ポリペプチドに結合する該薬剤の性能を、評価することを含む、前記方法を提供する。
本明細書において、該用語"抗体"を、非常に広い意味で使用しており、かつ具体的には、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、及び抗体断片を包含する。該用語"エピトープ"は、ポリペプチドのエピトープ領域のことを指し、抗体、又はその抗原結合部位により認識される。
抗体は、免疫グロブリン分子のことを指し、4つのポリペプチド鎖から構成されている。2つの重鎖(H鎖)と2つの軽鎖(L鎖)とが、ジスルフィド結合により、相互に結合している。各重鎖は、それぞれ重鎖領域可変部(HCVR、又はVH)と重鎖定常部とから構成されている。該重鎖定常部は、3つの領域、CH1、CH2、及びCH3から構成されている。各軽鎖は、それぞれ軽鎖可変部(LCVR、又はVL)と軽鎖定常部から構成されている。該軽鎖定常部は、CLという1つの領域から構成されている。さらに、該VH、及びVL領域は、相補性決定領域(CDR)と称される高頻度可変性領域と、フレームワーク領域(FR)と称される、さらに保存された分散型領域とに細分され得る。各VH、及びVLは、3つのCDRs、及び4つのFRsから構成されており、次の順で、アミノ末端からカルボキシ末端に配列されている:FR、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4。
本明細書中で使用する、該用語"モノクローナル抗体"は、実質的に均質な抗体の集団から得られた抗体のことを指す。すなわち、微量中に存在してもよい、自然に生じる可能な変異体を除き、該集団を構成する個々の抗体は同一である。モノクローナル抗体は、単一抗原部位に対応する、高度な特異性を有する。さらに、通常、異なる決定基(エピトープ)に対応する異なる抗体を含む、従来の(ポリクローナル)抗体の調製法とは対照的に、各モノクローナル抗体は、該抗原の単一の決定基に対応する。該修飾成句"モノクローナル"は、実質的に均質な抗体集団から得られるような抗体特性を示し、かつ、すべての特定の方法によって、該抗体の要求される製造法として、解釈されるものではない。例えば、本発明に従い使用されるべき該モノクローナル抗体は、ファージ抗体ライブラリーから単離される、ハイブリドーマ法により製造されてもよく、又は組換えDNA法により製造されてもよい。そのような方法は、制限はないが、ハイブリドーマ法(14)、トリオーマ法、ヒトB-細胞ハイブリドーマ法(15)、及びヒトモノクローナル抗体を製造する、EBVハイブリドーマ法(16)がある。さらに、ヒト型モノクローナル抗体を、米国特許第6,090,382号(該全体の記述、及び参照が、本明細書中に引用されている。)に記載されている方法に従って、製造することができる。該文献は、組換え型ヒト抗体の発現、及び該組換え型ヒト抗体の合成方法のための適切な宿主細胞を提供している。さらに、適切なヒト抗体を、例えば、オンコロジー29(Oncology29)(Supp 4)47- 50(2002)に記載されている技術を使用し、トランスジェニック動物を用いて製造することができる。また、本発明の抗体を、商業的な提供先から得ることができる。
適切な抗体は、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基を含む配列、又はそこと少なくとも85%同一である配列、好ましくは少なくとも90%同一である配列を有するポリペプチドに結合することができる抗原結合部位を含んだ抗体断片を含み得る。好ましくは、抗体の抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基、又はそこと少なくとも85%同一である配列、好ましくは少なくとも90%同一である配列のイディオタイプを含む。好ましくは、該抗体断片は、EphB4(配列番号:1)の第201〜245残基を含む配列、又はそこと少なくとも85%同一である配列、好ましくは少なくとも90%同一である配列を有するポリペプチドに結合することができる、抗原結合部位を含む。好ましくは、該抗体断片は、EphB4(配列番号:1)の第220〜244残基を含む配列、又はそこと少なくとも85%同一である配列、好ましくは少なくとも90%同一である配列を有するポリペプチドに結合することができる、抗原結合部位を含む。さらに好ましくは、該抗体断片は、EphB4(配列番号:1)の第220〜230残基を含む配列、又はそこと少なくとも85%同一である配列、好ましくは少なくとも90%同一である配列を有するポリペプチドに結合することができる、抗原結合部位を含む。好ましくは、該配列が、EphB4(配列番号:1)の第226残基で、アミノ酸Asp(D)からAsn(N)に置換されている。
EphB4変異タンパク質を、アミノ酸レベルで、変更することができ、かつ該タンパク質の機能性に影響のない保存的アミノ酸置換のようなアミノ酸の付加、又は除去、又は置換を含み得る。また、EphB4タンパク質は、切断されたEphB4タンパク質を含み得る。EphB4タンパク質は、天然、又は組換え型であってもよい。該EphB4タンパク質は、動物種由来であってもよく、好ましくは、EphB4タンパク質は、ヒト由来である。
本明細書中の該用語"細胞"は、細胞すべてを含んでいる。好ましくは、該細胞は、制限はないが、ヒト、マウス、ウシ、ヒツジ、又は家畜のような、哺乳類由来である。好ましくは、該細胞は、制限はないが、前立腺細胞、乳腺細胞、腸細胞、線維芽細胞、上皮細胞、胎盤、肝臓、腎臓、膵臓、心臓、神経、又は筋細胞、又は、癌、又は腫瘍細胞を含む群から選択される。該細胞は、正常細胞、異常細胞、成熟細胞、又は胚細胞であってもよい。該細胞は、単細胞、培養細胞、又は組織の一部であってもよい。該細胞は、トランスジェニック細胞のような、遺伝的に改質された組換え型細胞であってもよい。好ましくは、該細胞は、EphB4を発現する。該細胞は、動物全体の一部であってもよい。また、該細胞は、細胞株由来であってもよい。好ましくは、該細胞は、制限はないが、前立腺、乳腺、大腸、又は卵巣細胞株由来である。好ましくは、該細胞株は、大腸SW480、大腸SW620、大腸LIM1215、乳腺MCF7、乳腺T47-D、乳腺MDA-MB-231、乳腺MDA-MB-453、膀胱J82、膀胱T24、膀胱RT119、及び膀胱5637からなる群から選択される。さらに好ましくは、該細胞株は、乳癌細胞株MCF-7、及び大腸癌細胞株SW480からなる群から選択される。
好ましくは、該抗体、又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基、好ましくは、EphB4(配列番号:1)の第201〜245残基、好ましくは、EphB4(配列番号:1)の第220〜244残基、さらに好ましくは、EphB4(配列番号:1)の第220〜230残基を含む配列、又はそれらと少なくとも85%同一である配列、好ましくは少なくとも90%同一である配列を有するポリペプチドに、特異的に結合するものである。本発明の好ましい実施態様において、少なくとも1の抗体、又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基中、好ましくは、EphB4(配列番号:1)の第201〜245残基中、好ましくは、EphB4(配列番号:1)の第220〜244残基中、さらに好ましくは、EphB4(配列番号:1)の第220〜230残基中、又はそれらと少なくとも85%同一である配列中、好ましくは少なくとも90%同一である配列中に含まれるエピトープに、特異的に結合するものである。
好ましくは、該癌は、乳癌、前立腺癌、腸癌、膀胱癌、大腸癌、卵巣癌、肺癌、黒色腫、リンパ腫、及び白血病からなる群から選択される。
本発明の方法により治療される対象は、制限はないが、ヒト、ヒツジ、畜牛(cattle)、ウマ、ウシ属(bovine)、ブタ、鳥類、イヌ、及びネコからなる群から選択され得る。
好ましくは、抗体、又はその抗原結合部位は、当業者にとって公知である、すべての適切な方法により、対象に投与される。好ましくは、該抗体、又はその抗原結合部位は、例えば静脈内に注入されることを含み、多くの種類の細胞と接触され得る。
本明細書中の単語"含む"は、記述した要素、完全体、又は段階の包括、又は要素、完全体、又は段階の集団を意味することと理解され、すべての他の要素、完全体、又は段階の包括、又は要素、完全体、又は段階の集団ではない。
本発明は、次の制限を企図しない図面、及び実施例の方法により記載されている。
EphB4の免疫組織化学的局在性:
EphB4(配列番号:1)の第201〜400細胞外ドメインアミノ残基と特異的に対応する、EphB4ポリクローナル抗体(H-200-サンタクルズバイオテクノロジー社製(Santa Cruz Biotechnology))を用いて、腫瘍、及び正常組織中の該EphB4タンパク質の局在性を分析した。大腸、及び乳房組織は、対応する正常組織と比較した場合、腫瘍上皮細胞中に、このタンパク質レベルの著しい増加を示した(図1参照)。2つの大部分共通に存在している癌において、該腫瘍上皮細胞にEphB4の高い発現量がある証拠は、EphB4が、これらの腫瘍の進行に欠かせないことを示している。
EphB4のRT-PCR発現:
逆転写酵素-ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)を用いて、5つの腫瘍(T)/正常(N)ペアのEphB4(1187 bp)と内部18S rRNA(489 bp)との発現量を比較した(図2の結果を参照)。患者60人からの63大腸癌の分析は、80%の患者の該腫瘍組織中に、EphB4が過度に発現していることを示しており、治療的標的として広範囲の応用を暗示している(図2)。腫瘍細胞と正常細胞との間の該発現量差は、抗-EphB4での腫瘍治療が、大腸癌(及びその他)腫瘍への優先的効果を有し得る。
臨床検査において、今まで標的にされてきた他のレセプタータンパク質チロシンキナーゼの発現量と、EphB4の該発現プロフィールとの比較(HER2、EGFR、及びVEGFR)は、EphB4が、正常組織中において、より低度の発現量であることを示している。ESTデータベース情報は、腎臓、卵巣、及び胎盤に存在し得るEphB4の低レベルの発現量であること、及び心臓、肺、末梢神経、及び血管組織においては、さらに低レベルの発現量であることを示している。従って、EphB4を標的とすることは、他のレセプターチロシンキナーゼを標的とすることよりも、副作用が低いことが予想され得る。
EphB4-特異的抗体研究:
インビトロにおいて、EphB4(配列番号:1)の第201〜400細胞外ドメインアミノ残基に特異的に対応する、EphB4ポリクローナル抗体(H-200-サンタクルズバイオテクノロジー社製(Santa Cruz Biotechnology))の直接的殺腫瘍性効果を明らかにした。大腸癌細胞株SW480、及びSW620の十分に密集的な単層を、EphB4抗体H-200(サンタクルズバイオテクノロジー社製(Santa Cruz Biotechnology)-ロットナンバー B141、及びF182)の1/500希釈液とともにインキュベートし、該培養容器、及び金型の下のリフトに、該細胞を生じた(図3)。これは、SW480、SW620、LIM1215、乳癌細胞株MCF-7、T47-D、MDA-MB-453、MDA-MB-231、及びHs578t、大腸癌細胞株J82、RT119、5637、及びT24を含む大腸癌細胞株処置した場合に、共通に見られた反応であった。
(1)マウスEphB4のカルボキシ末端の第825〜第991アミノ酸残基に対応するEphB4ポリクローナル抗体(Swiss);
(2)完全体EphB4(配列番号:1)の第16〜34アミノ酸残基である、該EphB4アミノ酸配列のN-末端から最初の19アミノ酸に対応する、N-末端EphB4抗体(N-19サンタクルズバイオテクノロジー社製(Santa Cruz Biotechnology));
(3)EphB4(配列番号:1)の第615〜874アミノ酸残基からなるチロシンキナーゼドメインに対応するカルボキシ末端に対応する、ポリクローナルEphB4 C-末端抗体(C-16サンタクルズバイオテクノロジー社製(Santa Cruz Biotechnology));
(4)EphB4(配列番号:1)の第201〜400細胞外ドメインアミノ残基に特異的に直接対応する、EphB4ポリクローナル抗体(H-200-サンタクルズバイオテクノロジー社製(Santa Cruz Biotechnology));
(5)EphB4(配列番号:1)の第201〜400細胞外ドメインアミノ残基に特異的に対応するEphB4ポリクローナル抗体(H-200(旧)-サンタクルズバイオテクノロジー社製(Santa Cruz Biotechnology))。
細胞死効果は、EphB4(配列番号:1)の第201〜400細胞外ドメインアミノ残基に特異的に対応する、H-200抗体で処置した場合に見られた。活性補体タンパク質の存在、又は非存在下における、培地中の細胞増殖の比較は、補体が、Ab-媒介細胞死において、役割を担わないことを示している(図7参照)。
さらに、細胞死の機序を、マイクロアレイ法を用いて、致死投与量の該H-200 EphB4抗体とインキュベーション後に、インビトロで、癌細胞内で誘発される遺伝子発現の変化を分析することができる。
ヒト組織における、EphB4の発現:
正常ヒト組織のESTデータベース情報、及びノーザン分析(20)は、腎臓、卵巣、及び胎盤において、EphB4の発現レベルが低く、かつ心臓、肺、抹消神経、及び血管組織においては、さらに発現レベルが低く、かつ脳においては、発現がないことを示している。遺伝子発現が、実質的に翻訳されたタンパク質レベルと相関があるかどうかを決定するために、EphB4(配列番号:1)の第201〜400細胞外ドメインアミノ残基に特異的に対応する、EphB4ポリクローナル抗体(H-200-サンタクルズバイオテクノロジー社製(Santa Cruz Biotechnology))を用いて、これらの組織のウェスタン分析を行った。単一大腸組織試料との比較により、該遺伝子発現レベルが、これらの組織内で産生されるEphB4タンパク質の量に対応していないことが示された(図8)。腫瘍細胞と正常組織との発現量差は、抗EphB4腫瘍治療が、大腸腫瘍に選択的に影響し得ることを示している。
EphB4のRT-PCR分析:
EphB4が血管新生の役割を担う可能性があるため、EphB4発現を、内皮細胞内で、RT-PCRを用いて行った。EphB4の低レベルの発現が観測された。しかし、これらの細胞を、EphB4(配列番号:1)の第201〜400細胞外ドメインアミノ残基に特異的に対応する、該EphB4ポリクローナル抗体(H-200-サンタクルズバイオテクノロジー社製(Santa Cruz Biotechnology))の存在下で生育した場合、抗体の高濃度下でさえ、細胞生育、又は形態に明白な変化はなかった。また、NIH3T3細胞の生育、及び形態における、該EphB4抗体の効果を試験した。形態的な、又は生育反応はなかった(データは図示していない)。また、該非腫瘍形成性乳腺細胞株MCF10A(乳腺線維嚢胞症(21)の36歳白人患者からの乳房組織から用意した。)を試験し、かつ低レベルでのEphB4発現を観測した。しかし、該抗EphB4抗体に応答はなかった(データは図示していない。)。正常ヒト組織のウェスタン分析から得た結果(実施例5)と合わせて考察すると、これらの結果は、高レベルのEphB4発現を示す組織が、EphB4抗体により、負の影響を受けるであろうことを示している。
EphB4抗体-エピトープのマッピング:
商業的に入手可能である、サンタクルズ社製(Santa Cruz)のEphB4 H-200ポリクローナル抗体を、EphB4ヒトレセプターの配列番号1の第201〜400アミノ酸に相当する組換え型タンパク質と対照して挙げる。該配列は、システイン-リッチなドメイン、及び該第一のIII型フィブロネクチン反復を含み、かつ従って、幾つかの異なる抗原領域を認識するであろうと予測された。アミノ酸25個の6つのブロッキングペプチド(5アミノ酸が重なり、20アミノ酸が埋め合わされている)を、図11に示したように、EphB4タンパク質(配列番号:1)の特定のアミノ酸残基に対して設計した。該ブロッキングペプチドは、下記アミノ酸配列を有する。
ペプチド1(配列番号:2):TVNLTRFPETVPRELVVPVAGSCVV
ペプチド2(配列番号:3):GSCVVDAVPAPGPSPSLYCREDGQW
ペプチド3(配列番号:4):EDGQWAEQPVTGCSCAPGFEAAEGN
ペプチド4(配列番号:5):AAEGNTKCRACAQGTFKPLSGEGSC
ペプチド5(配列番号:6):GEGSCQPCPANSHSNTIGSAVCQCR
ペプチド6(配列番号:7):CQCRVGYFRARTDPRGAPCTTPPS
図16に示すように、該GSCVV(配列番号:13)コアエピトープ配列をつないだ、異なる長さの3つの新たなペプチド(ペプチド7〜9)を、EphB4タンパク質(配列番号:1)の特定アミノ酸残基に基づき、商業的に作成した。該ブロッキングペプチドは、下記のアミノ酸配列を有する。
ペプチド7(配列番号:8):AGSCVVDA
ペプチド8(配列番号:9):VAGSCVVDAV
ペプチド9(配列番号:10):LVVPVAGSCVVDAVPA
上述で議論したすべての公報は、本明細書中にその全体が取込まれている。
本明細書中に含まれている、すべての議論した文献、行為、物質、装置、又は論文等は、本発明の内容を提供する目的のためだけのものである。幾つかの、又はすべてのこれらの内容は、先行技術の基礎の一部であり、又は本発明に関する分野において、本出願の各クレームの優先日前に、オーストラリア、又はすべての他の国にある、共通の一般的知識であり、権利を取得するというものではない。
広範囲に記述した本発明の精神、又は範囲から外れることなく、特定の実施態様に示したような、多くの変化、及び/又は変更を行うことができることは、当業者にとって明らかであろう。故に、本実施態様は、実例的、及び非制限的なものとして、すべての事項を考えるべきである。
1.オーストラリア健康福祉研究所(Australian Institute of Health and Welfare(AIHW))、及びオーストラリア癌登録協議会(Australasian Association of Cancer Registries(AACR))「オーストラリアの癌」1997. AIHW cat no. CAN10. Canberra: AIHW(Cancer Series no. 15)
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5.Tickle、及びAltabefの論文、1999, Curr. Opin. Genet. Dev. 9: 455-460
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9.Van den Beuken Tらの論文、2001, J. Mol. Biol, 310,591
10.Birdらの論文、1988, Science 242: 423-426
12.Holliger, P.らの論文、1993 Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90: 6444-6448
13.Poljak, R. J.らの論文、1994 Structure 2: 1121-1123
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15.Kozborらの論文、1983、Immunology Today 4: 72
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18.Tickle、及びAltabef(1999)「肢、神経冠、及び脈管構造における、上皮細胞移動、及び相互作用」Curr. Opin. Genet. Dev. 9: 455-460
19.Mellitzerらの論文、1999, Nature 400: 77-81
20.Bennettらの論文(1994)「HTKのクローニング、及び特性、EPHサブファミリーの新規膜貫通型チロシンキナーゼ」J Biol Chem. 269: 14211-14218
21.Keydarらの論文(1979)「ヒト乳癌種起源の細胞株の確立、及び特性」Eur. J Cancer 15: 659-670
Claims (16)
- 細胞の癌性増殖を抑制する医薬組成物であって、抗体又はその抗原結合部位を含み、該抗体又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基中にあるエピトープに結合するものであり、該エピトープがアミノ酸配列GSCVV(配列番号:13)を含むものである、前記医薬組成物。
- 該抗体、又はその抗原結合部位が、EphB4(配列番号:1)の第201〜245残基中にあるエピトープに結合するものである、請求項1記載の医薬組成物。
- 該抗体、又はその抗原結合部位が、EphB4(配列番号:1)の第220〜244残基中にあるエピトープに結合するものである、請求項1、又は2記載の医薬組成物。
- 該抗体、又はその抗原結合部位が、EphB4(配列番号:1)の第220〜230残基中にあるエピトープに結合するものである、請求項1〜3のいずれか1項記載の医薬組成物。
- 癌細胞の細胞死を誘発する医薬組成物であって、抗体又はその抗原結合部位を含み、該抗体又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基中にあるエピトープに結合するものであり、該エピトープがアミノ酸配列GSCVV(配列番号:13)を含むものである、前記医薬組成物。
- 該抗体、又はその抗原結合部位が、EphB4(配列番号:1)の第201〜245残基中にあるエピトープに結合するものである、請求項5に記載の医薬組成物。
- 該抗体、又はその抗原結合部位が、EphB4(配列番号:1)の第220〜244残基中にあるエピトープに結合するものである、請求項5、又は6記載の医薬組成物。
- 該抗体、又はその抗原結合部位が、EphB4(配列番号:1)の第220〜230残基中にあるエピトープに結合するものである、請求項5〜7のいずれか1項記載の医薬組成物。
- 対象の癌を治療、又は予防する医薬組成物であって、抗体又はその抗原結合部位を含み、該抗体又はその抗原結合部位は、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基中にあるエピトープに結合するものであり、該エピトープがアミノ酸配列GSCVV(配列番号:13)を含むものである、前記医薬組成物。
- 該抗体、又はその抗原結合部位が、EphB4(配列番号:1)の第201〜245残基中にあるエピトープに結合するものである、請求項9記載の医薬組成物。
- 該抗体、又はその抗原結合部位が、EphB4(配列番号:1)の第220〜244残基中にあるエピトープに結合するものである、請求項9、又は10記載の医薬組成物。
- 該抗体、又はその抗原結合部位が、EphB4(配列番号:1)の第220〜230残基中にあるエピトープに結合するものである、請求項9〜11のいずれか1項記載の医薬組成物。
- 細胞の癌性増殖を抑制する薬剤の同定方法であって、EphB4(配列番号:1)の第200〜400残基領域内のEphB4ポリペプチドに結合する該薬剤性能を評価することを含み、該領域がアミノ酸配列GSCVV(配列番号:13)を含むものである、前記方法。
- EphB4(配列番号:1)の第201〜245残基領域内のEphB4ポリペプチドに結合する該薬剤性能を評価することを含む、請求項13記載の方法。
- EphB4(配列番号:1)の第220〜244残基領域内のEphB4ポリペプチドに結合する該薬剤性能を評価することを含む、請求項13、又は14記載の方法。
- EphB4(配列番号:1)の第220〜230残基領域内のEphB4ポリペプチドに結合する該薬剤性能を評価することを含む、請求項13〜15のいずれか1項記載の方法。
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