JP4799431B2 - シングルフェ−サの段ロールユニットの搬送装置 - Google Patents

シングルフェ−サの段ロールユニットの搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4799431B2
JP4799431B2 JP2007017449A JP2007017449A JP4799431B2 JP 4799431 B2 JP4799431 B2 JP 4799431B2 JP 2007017449 A JP2007017449 A JP 2007017449A JP 2007017449 A JP2007017449 A JP 2007017449A JP 4799431 B2 JP4799431 B2 JP 4799431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll unit
corrugated roll
corrugated
caster
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007017449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008184252A (ja
Inventor
斎藤  博
忠男 神村
友明 平井
Original Assignee
株式会社Isowa
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社Isowa filed Critical 株式会社Isowa
Priority to JP2007017449A priority Critical patent/JP4799431B2/ja
Publication of JP2008184252A publication Critical patent/JP2008184252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4799431B2 publication Critical patent/JP4799431B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、片面段ボールシートを製造するシングルフェ−サの段ロールユニットの搬送装置及び搬送方法に関する。
従来から、片面段ボールシートを製造するのにいわゆるシングフェ−サが用いられてきた。シングルフェ−サは、それぞれの外周面に波形の段部を有し、回転可能に噛合する第1段ロールと第2段ロールと、外周面が平滑なプレスロールと、アプリケータロール及びドクターロールを有する糊付機構と、各種プレヒータとから概略構成されている。中芯ライナー原紙は、所定ニップ圧のもとで、一対の段ロール間を通紙され、それにより波形に成形されたライナー、すなわち中芯が形成される。次いで、糊付機構により、中芯の段頂部に糊付けした後、中芯と、別途プレヒータにより予熱されながら給送されるライナーとを、所定ニップ圧のもとでプレスロールと段ロールの一方との間に通紙させて、中芯とライナーとを圧着させ貼り合わせることにより、片面段ボールシートが形成される。
この一対の段ロールは、段ロールの段の形状が片面段ボールシートのフルート高さを決定することから、要求されるフルート高さに応じて、段種の異なる段ロールを数基用意しておき、オーダ変更に伴う別種の段ロールへの交換が行われる。また、段種の同じ段ロールについても、波形段部の経時的な磨耗に伴い定期的な交換が行われる。
このような段ロールの交換をシングルフェーサに組み込まれた状態で行うとすれば、機構上、或いはスペース上の制約から極めて煩雑で時間を要することから、段ロールユニットとしてシングルフェーサからカートリッジ状で機外に搬出し、そこで交換が行われている。
この段ロールユニットは、キャスターを備えた台車と、この台車に対して立設され、一対の段ロールを回転自在に枢支するフレームとを有し、段ロールユニットごと、各種ロール、各種プレヒータ、糊付機構等を備えたシングルフェーサ本体の内部に設けたトンネル状の段ロール組込部(ライン稼動位置)に対して搬出入可能なようにユニット化されている。
しかしながら、このような従来の段ロールユニットには、以下のような技術的問題点が存する。
第1に、段ロールユニットは通常数トンに及ぶ重量物であり、その搬送には時間と手間を要する。特に、オーダチェンジに伴い、段ロールユニットを交換する際には、旧オーダで使用された段ロールユニットをラインから搬出する一方、新オーダで使用される段ロールユニットをラインへ搬入する必要がある。この点、昨今の段ボールシートの多品種小ロット化にあっては、このような段ロールユニットの交換が頻繁に行われることから、段ロールユニットの搬送作業をいかに効率的に行うかが重大な課題である。
第2に、段ロールユニットは、通常数メートルに及ぶ細長い大型構造物であり、その搬送には、搬送エリアに制約が存する一方、広い搬送スペースを必要とする。より詳細には、ロールカートリッジに設けたキャスターは、旋回可能となっておらず、段ロールユニットは、鋼製床面に設けた溝に沿って直線的に限られた範囲を往復移動することができるに過ぎない。この点で、段ロールユニットの搬送エリアに対する制約が存する。このため、たとえば、ラインの外で交換した段ロールユニットを別途リフター等を用いて、保管位置まで搬送する必要がある。また仮にキャスターを旋回可能としても、大型重量物であることから、旋回半径を要し、おおまわりな搬送経路を取らざるを得ず、非常に非効率的である。
第3に、上記第1及び第2の問題点を解決するとすれば、既存の段ロールユニットのみならず、既存の工場施設にも影響を及ぼす点である。段ロールユニットの搬送の効率化、こまわりな搬送或いは搬送エリアを拡大するために、既存の段ロールユニットごとに改造したり、或いは工場の床面をコンクリート製床面から鋼製床面に改造する等既存のシングルフェ−サ施設に大幅な改造を要するのでは、余計なコスト増を招くとともに、改造期間中のラインの停止を余儀なくされる。
以上の先行技術の有する技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、重量大型構造物であるシングルフェ−サの段ロールユニットを省力化とともに効率的に搬送可能な段ロールユニットの搬送装置を提供することにある。
本発明の目的は、重量大型構造物であるシングルフェ−サの段ロールユニットのみならず工場床面にも改造を施すことなく、既存の段ロールユニットに対してそのまま適用可能な段ロールユニットの搬送装置を提供することにある。
本発明の目的は、重量大型構造物であるシングルフェ−サの段ロールユニットを搬送するのに、搬送エリアを拡大しつつこまわりな搬送を可能とする段ロールユニットの搬送装置及び搬送方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、シングルフェ−サの段ロールユニットを搬送する装置であって、段ロールユニットを支持する本体部と、本体部に連結され、本体部の向きを転換する方向転換部とを有する装置であって、本体部は、段ロールユニットを下方から支持するための段ロールユニット支持手段を有し、方向転換部は、段ロールユニット支持手段を移動するための第1キャスターと、第1キャスターを枢支する第1キャスター支持手段とを有し、段ロールユニット支持手段は、床面との間に形成された密閉空間内にエアを供給することにより、段ロールユニットを床面から浮上するための段ロールユニット浮上手段を有し、段ロールユニット支持手段は、第1キャスター支持手段に対して上下方向に相対移動可能に連結され、段ロールユニットは、互いに回転可能に噛合する一対の段ロールと、一対の段ロールユニットを回転可能に枢支する支持フレームとを有し、支持フレームは、支持フレーム用キャスターを有し、それにより該支持フレームの下面と床面との間に所定間隔が設けられ、段ロールユニット支持手段は、支持フレームの下面と床面との間に挿入可能なように、所定間隔より小さい厚さを有する略T字形の細長平板状であり、その上面は、支持フレームの下面に当接する当接面を構成し、T字形の下端相当部が、シングルフェ−サにおいてシートの給送方向に対して直交する方向に延びるトンネル状の段ロールユニットライン稼動位置に挿入される先頭部分を形成し、第1キャスターは、T字形の上端相当部の側に設けられることを特徴としている。
以上の構成を有する段ロールユニットの搬送装置によれば、本体部に連結した方向転換部に設けた第1キャスターを利用して、シングルフェ−サの段ロールユニットを搬送する際、本体部の段ロールユニット支持手段を方向転換部の第1キャスター支持手段に対して上下方向に相対移動可能に連結するとともに、段ロールユニット支持手段に設けた段ロールユニット浮上手段により床面との間に形成された密閉空間内にエアを供給することにより、第1キャスターにより搬送装置を床面から支持した状態で、段ロールユニット支持手段を上方へ移動させつつ、段ロールユニットを下方から支持することを通じて、段ロールユニットを床面から浮上することが可能である。
段ロールユニットを床面から浮上した状態で、第1キャスター支持手段により枢支される第1キャスターを転がしながら、方向転換部に連結された本体部を移動し、以って段ロールユニットを搬送することが可能である。これにより、重量大型構造物であるシングルフェ-サの段ロールユニットにあって、ユニット自体の底面積が縦長である一方、ユニットの重心位置が比較的高いにも係わらず、人手と手間をかけずに、安全かつ省力化を達成しつつ、効率的に搬送することが可能である。
本発明において、好ましくは、T字形の上端相当部の巾は、トンネル状の段ロールユニットライン稼動位置における挿入可能な巾より長く、T字形の上端相当部は、段ロールユニット支持手段がトンネル状の段ロールユニットライン稼動位置に挿入される際、段ロールユニットライン稼動位置の外部で段ロールユニットを支持する。
本発明において、好ましくは、細長平板状段ロールユニット支持手段において、一対の第1エア供給手段が、T字の分岐に関して両側に配置されるように、第1キャスターが設けられる一方の端に設けられ、第2エア供給手段が、他方の端に設けられる。
本発明において、好ましくは、段ロール支持ユニットは、さらに、上下方向に可動な第2キャスターを有し、この第2キャスターは、細長平板状段ロールユニット支持手段の略重心位置に設けられる。
本発明において、好ましくは、段ロールユニットの浮上高さに応じて、エア供給量を調整するためのエア供給量調整手段が前記エア供給手段ごとに設けられる。
次に、本発明に係る段ロールユニットの搬送装置及び搬送方法について、好適な実施の形態を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
以下に、本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るシングルフェーサを示す概略側面図である。図2は、図1の概略縦断面図である。図3は、図1の第2段ロール、第2及び第3平滑ロールの駆動系を示す概略構成図である。図4は、図1の第1及び第2段ロールの駆動系を示す概略構成図である。図5は、本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100の概略側面図である。図6は、本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100の概略底面図である。図7は、本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100の概略平面図である。図8は、本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100において、段ロールユニットを支持した状態を示す図1と同様な図である。図9は、図8のA部詳細を示す図である。図10は、図8のB部詳細を示す図である。図11は、本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100のエアキャスターの構成を示す概略図である。図12は、図11において、可撓性バルーンにより搬送装置100が浮上した状態を示す概略図である。図13は、図11において、搬送装置100とともに可撓性バルーンも浮上した状態を示す概略図である。図14は、本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100により、旧段ロールユニットを稼動位置から保管位置まで搬送する場合の搬送経路を示す概略図である。図15は、本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100により、新段ロールユニットを保管位置から待機位置まで搬送する場合の搬送経路を示す概略図である。図16は、本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100により、新段ロールユニットを待機位置から稼動位置まで搬送する場合の搬送経路を示す概略図である。
図1は、実施例に係る片面段ボール製造装置の構成を概略的に示すもので、シート給送方向と交差する幅方向に所定間隔離間する一対の主フレーム10,10(図1では一方のみ図示)に開口10aが夫々形成され、この開口10a,10aが整列する部分に台車12が幅方向に移動自在に臨んでいる。この台車12は、幅方向に所定間隔離間する一対の副フレーム13,13を備え、両副フレーム13,13間に、外周面に波形段部を形成した第1段ロール14と、同じく外周面に波形段部を形成した第2段ロール16とが回転自在に枢支されて幅方向に延在している。台車12は、キャスター19を有し、このキャスター19は床面に設けられたレール17に載置され、台車12がレール17に沿って往復移動が可能なようになっている。また、キャスター19及びレール17により、台車12の下面と床面との間に隙間が設けられ、後に説明するように、段ロールユニットの搬送装置100の本体部110が、この隙間に挿入され、段ロール14、16を台車12ごと床面から浮上させるようにしている。
第1段ロール14の回転中心は、第2段ロール16の回転中心の直下に位置し、夫々の波形段部は中芯紙18(後述)を介して噛合可能になっている(図2を参照)。なお、各主フレーム10の外側面には、開口10aを挟む両側にシリンダ20により作動する位置決め機構22が夫々配設され、この位置決め機構22,22によって台車12を稼働位置に位置決め固定し得るよう構成される。
より詳細には、図面上左側に設置された位置決め機構22は、糊付けロール24に連結され、糊付けロール24を図2に示す稼動位置と、退避位置(図示せず)との間で揺動運動するように構成してあり、一方図面上右側に設置された位置決め機構22は、第2平滑ロール48に連結され、第2平滑ロール48を図2に示す稼動位置と、退避位置(図示せず)との間で揺動運動するように構成してある。これにより、台車12を稼動位置に搬入する際、位置決め機構22,22により、糊付けロール24及び第2平滑ロール48をともに回避位置に移動させて、台車12の搬入を可能とし、台車12の搬入後に、糊付けロール24及び第2平滑ロール48をともに稼動位置に移動させて、シングルフェーサが稼動可能な状態とする。
主フレーム10,10間には、稼働位置における第1段ロール14の側方で、かつ第2段ロール16の斜め下方に、糊付ロール24およびドクターロール26等からなる糊付機構28が配設されている。中芯紙18は、図2で右側の原紙供給源(図示せず)からロール状の蒸気により加熱された中芯紙用プレヒータ30を経て第1段ロール14と第2段ロール16との噛合領域へ供給され、該領域を通過することにより所要の段形成がなされる。段形成がなされた中芯紙18は、その段頂部に糊付機構28により糊付けがなされた後、第2段ロール16の外周面に沿って給送方向を反転されて上方へ向かう。またライナ32は、図2で左側の原紙供給源(図示せず)からロール状の蒸気により加熱された後述する第1平滑ロール34を経て第2段ロール16に供給され、中芯紙18の糊付けがなされた段頂部に接合された状態で上方へ給送されるようになっている。
第2段ロール16は、台車12の副フレーム13,13に対してその回転軸16aが回転自在に枢支されており、図3に示す如く、駆動側(図の右側)の副フレーム13から外方に延出する回転軸16aの端部が、減速機36を介して主駆動モータ38に接続されて、第2段ロール16を中芯紙18およびライナ32の給送速度(生産速度)と一致する回転速度(周速)で回転駆動するよう構成されている。また、台車12の副フレーム13,13に対して回転軸14aを介して回転自在に枢支される第1段ロール14は、該ロール14に形成された波形段部と第2段ロール16に形成された波形段部との噛合作用下に第2段ロール16に従動して回転するよう構成される。
主フレーム10,10間には、稼働位置における第2段ロール16と協働して中芯紙18とライナ32とを貼合わせる3本の平滑ロール34,46,48が、所要の関係で配設されている。すなわち、ライナ32の給送経路に第1平滑ロール34が回転自在に配設され、該第1平滑ロール34に巻掛けられたライナ32が第2段ロール16に向けて給送される。
第1平滑ロール34の下流側で、中芯紙18とライナ32との貼着が完了した片面段ボールSの給送経路に、第2平滑ロール48が第2段ロール16と対向して回転自在に配設される。なお第2平滑ロール48は、図2に示す如く、第2段ロール16に対して中芯紙18およびライナ32を圧接しない関係で位置している。図3に示す如く、駆動側の主フレーム10から延出する第2平滑ロール48の回転軸48aにベルト車66が配設され、該ベルト車66と第2段ロール16の減速機36に配設されたベルト車62との間にベルト68が巻掛けられており、第2平滑ロール48は主駆動モータ38により回転駆動されるよう構成してある。
第1平滑ロール34と第2平滑ロール48との間におけるライナ32の給送経路に、第1平滑ロール34を経たライナ32が巻掛け案内される第3平滑ロール46が、主フレーム10,10間に回動自在に配設されている。図3に示す如く、第3平滑ロール46の回転軸46aに配設されたベルト車64に、第2平滑ロール48のベルト車66に巻掛けられているベルト68が共通的に巻掛けられており、第3平滑ロール46は主駆動モータ38により回転駆動されるようになっている。
第3平滑ロール46は、図1に示す如く、主フレーム10,10に揺動自在に配設された支持板56,56(一方のみ図示)に回動自在に枢支され、各支持板56を対応の変位手段としての流体圧シリンダ58により正逆付勢することで、ロール46の回転中心を変位して第2段ロール16に対して近接・離間移動可能に構成される。
次に、図5ないし図8に示すように、段ロールユニットの搬送装置100は、段ロールユニットを支持する本体部110と、本体部110の前部に連結された方向変換部120とを有する。本体部110は、T字形の所定厚さの平板130と、4機のエアキャスター140AないしDとを有し、長手方向の長さ(図1のL3)は、後に説明するように、段ロールユニットの搬送装置100をライン稼動位置に挿入する際、本体部110により段ロールユニットを支持することが可能な長さである。
平板130は、数トンに及ぶ段ロールユニットを支持可能な剛性を有する鋼製であり、その上面150が、段ロールユニットを下方から支持するための当接面を構成する。T字部の最小巾(図6のL1)は、搬送装置100をトンネル状のライン稼動位置に設置可能なように、挿入可能であり、一方T字部の最大巾(図6のL2)は、段ロールユニットを安定して浮上するために、大きいほど好ましい。平板130の厚みは、既存の段ロールユニットの下面と床面との隙間に挿入可能な厚みであり、この隙間は通常20mm程度であることから、平板130の厚みは20mm以下である。なお、段ロールユニットの搬送装置100を床面上で移動させる際、後に説明するエアキャスター140により本体部110を床面から浮上させた状態で移動させることから、L1は、台車12用に設けたレール17の間隔(図1参照)より小さな巾とし、段ロールユニットの搬送装置100をライン稼動位置から完全に引き出すまでは、搬送装置100がレール17を横切らないように、レール17と平行に引き出すのが好ましい。
エアキャスター140は、図6及び図7に示すように、平板130の一方の端に、平板130の長手方向に隣接して2機(140C及びD)、一方平板130の他方の端に、T字形の分岐部160に関して両側(140A及びB)に設けられている。エアキャスターはそれぞれ、エア供給管170が可撓性チューブ等を通じて、工場内に設置されたエア源(図示せず)に接続され、エア源からのエアを床面との間の形成される隙間に供給することにより、T字形平板130を上方に移動して、当接面により段ロールユニットを支持し、それにより段ロールユニットを床面から浮上するようにしている。エア噴射量は、段ロールユニットの浮上高さ、或いは段ロールユニットの下面と床面との間隔等に応じて適宜定めればよいが、たとえば1500リットル/分である。
複数のエアキャスターについて、いずれも同様な構成であるので、その1つについて説明する。図11に示すように、エアキャスターは、内部にエアを注入することにより膨張可能なドーナツ状可撓性バルーン180を有する。ドーナツ状可撓性バルーン180は、その材質は、たとえばネオプレンゴム、或いはウレタンであり、その直径(図上D1)は、エアキャスターによって支持する荷重、エア圧力等により適宜に定めればよく、断面形状、特に高さは、エアキャスターにより浮上させるべき装置の浮上量との関係で適宜に定めればよい。ドーナツ状可撓性バルーン180は、その内周面側にエア注入開口190を有し、このエア注入開口190が、エア源に接続されるエア管路200の端開口210に臨むように位置され、ドーナツ状可撓性バルーン180の上部が平板130の下面に対して固定される。エア源は、周知のコンプレッサ等であるが、コンプレッサとドーナツ状可撓性バルーン180との間に別途圧力調整バルブ(図示せず)を設け、ドーナツ状可撓性バルーン180内及び後に説明する、バルーンにより形成される密閉スペース230内のエア圧を調整するようにしてもよい。なお、ドーナツ状可撓性バルーン180は、以下に説明するように、搬送装置100の浮上に伴い床面に対して繰り返し接触を行うことにより摩耗する消耗品であることから、平板130の下面に対して取り外し可能に固定するのがよい。
次に、図8に示すように、平板130の上面である当接面の重心位置には、上下方向に可動な第2キャスター240が設けられている。より詳細には、図9に示すように、平板130に設けられ平板130の長手方向に伸縮可能なエアピストンーシリンダ機構250と、エアピストンーシリンダ機構250に連結され、第2キャスター240を上下方向に可動とするリンク機構260とを有する。これにより、ピストンの伸張ストロークにより、リンク機構260が支点270及び280を中心として、上下方向並進移動を行い、それにより、第2キャスター240は、下方に移動し、床面に接地する一方、ピストンの伸縮ストロークにより、第2キャスター240は、上方に移動し、床面から離間するように構成されている。
次に、図8及び図10に示すように、方向転換部120は、後に説明するように、本体部110が上下方向に移動可能なように連結され、方向転換部120により本体部110の搬送方向を転換するように構成している。方向転換部120は、鉛直方向に延びるキャスター軸290と、キャスター軸290に連結された第1キャスター300と、第1キャスター300をキャスター軸290を中心に旋回させるためのハンドル310とを有する。
図10に示すように、第1キャスター300は、エアシリンダピストン機構320に連結され、このエアシリンダピストン機構320をベアリング330により支持されたブラケット340に対してアーム350を介して平板130が連結されている。これにより、作業者がハンドル310を掴んで、方向転換部120の向きを変えることにより、第1キャスター300の向きを方向転換部120の向きに追従させることが可能である。
さらに、第1キャスター300は、プーリー360を介してベルト370A、Bを通じてエアモータ380に連結され、自走式キャスターとしている。
このような構成により、第1キャスター300は、常時エアシリンダピストン機構320により床面に向かって下方に付勢される一方、平板130の上下移動に伴い、ブラケット340内でエアシリンダピストン機構320が上下移動するように構成されている。
次に、前述した本実施の形態に係るシングルフェーサの段ロール搬送装置100の作用について、その搬送方法とともに以下に詳細に説明する。
一基の段ロールユニットの搬送装置100を汎用的に使用する例として、オーダチェンジに伴い、稼動位置に設置された旧オーダの段ロールユニットを稼動位置から搬出して、保管位置まで搬送する一方、保管位置にある新オーダの段ロールユニットを保管位置から、稼動部まで搬入する場合を説明する。
段ロールユニットの搬送装置100を用いて段ロールユニットを搬送する場合、搬送装置100を目的位置に調達する調達段階と、目的位置で段ロールユニットを浮上させる浮上段階と、浮上させた段ロールユニットを搬送する搬送段階と、搬送した段ロールユニットを荷降ろしする荷降ろし段階と、搬送装置100を撤去する撤去段階とからなる。
図14に示すように、調達段階において、第2キャスター240を下方に移動させ接地させた状態で、第1キャスター300及び第2キャスター240により、段ロールユニット搬送装置100を稼動位置P1まで移動させる。次いで、旧オーダの段ロールユニットの下面と床面との隙間に、平板130全体で段ロールユニットを支持できる位置まで段ロールユニット搬送装置100を挿入し、ストッパー172に当たる位置で位置決めする。このとき、エアキャスター140C及びDは、稼動部の前部に位置し、一方一対のエアキャスター140A及びBは、稼動位置P1の外部に位置する。
次いで、浮上段階において、旧オーダの段ロールユニットにおいて、駆動系176及び蒸気配管系174の取り合いを解除するとともに、位置決め機構22により糊付けロール24及び第2平滑ロール48を揺動させて、ライン稼動位置から段ロールユニットを引き出し可能にした状態で、4基のエアキャスターを140AないしDを駆動して、床面との間にエアを供給することにより、段ボールユニットを浮上させる。
より詳細には、図11に示すように、ドーナツ状可撓性バルーン180内にエアが充填されていない状態では、ドーナツ状可撓性バルーン180により囲まれた密閉スペース230内に位置決めされた平板130下端面が床面に当たることにより、装置100全体が支持されている。
図12に示すように、このような状態で、矢印に示すように、エア管路200を通じて所定圧力のエアを、4基すべてのドーナツ状可撓性バルーン180の上部内周面側に位置決めされたエア注入開口190を通じてドーナツ状バルーン180内に注入するとともに、エア注入開口190から下方に傾斜する内周面と平板130の下面との隙間を通じて、ドーナツ状可撓性バルーン180によって囲まれることにより形成された密閉スペース230にもエアを送り込む。
次いで、ドーナツ状可撓性バルーン180は、バルーンの下端が床面に当たった状態で膨張するとともに、密閉スペース230内のエア圧力が増大する。ドーナツ状可撓性バルーン180の膨張により、平板130下端面は、床面から離れ、装置全体がドーナツ状可撓性バルーン180により支持される。
なお、段ロールユニットの重心位置に応じて、段ロールユニットを水平に浮上することが可能なように、キャスター140AないしDごとにエアの供給量を個別に調整してもよい。
次いで、平板130の上面が段ロールユニットの下面に当接し、平板130の当接面によって段ロールユニットが支持される状態が形成される。さらに、平板130は上昇し、ついには、段ロールユニットの台車12のキャスター19が床面から離間するようになり、平板130により段ロールユニットが床面と非接触の状態で浮上するようになる。
次いで、図13に示すように、さらにエアを注入することにより、ドーナツ状可撓性バルーン180の膨張は停止する一方、密閉スペース230内のエア圧力により形成される床面に対して下向きに作用する支持荷重が増大し、矢印に示すように、ついにはドーナツ状可撓性バルーン180の下面も床面から離間し、装置全体が床面から浮上する状態が形成される。この場合、ドーナツ状可撓性バルーン180の下面と床面との隙間tから密閉スペース230内のエアが漏れるが、エアを給送し続けるとともに、装置100全体を床面から浮上させることが可能である。隙間が小さいほどエアの漏れが抑制され、エアによって床面に対して下方に作用する荷重は大きく、その分装置が上方に移動するが、それに伴い隙間tが大きくなり、エア圧は低減し支持荷重は低減する。このように、隙間に起因する密閉スペース230内エア圧の低減とエアの送り込みによる密閉スペース内エア圧の増大が平衡に達したときに装置100の浮上は停止する。
以上により、第1キャスター300が床面に接地した状態で、段ロールユニットとともに搬送装置100が、床面から完全に浮上し、装置の搬出入が可能となる。この状態では、第1キャスター300が接地した状態で、段ロールユニットの重量W(図11ないし図13)は、エアの送り込みによる支持により達成される。
このように、本実施形態では、装置の浮上を2段階で行っている。すなわち、第1段階において、ドーナツ状可撓性バルーン180の膨張により装置を除々に上方に移動させるとともに、密閉スペース230内のエア圧を増大させ、第2段階において、密閉スペース230内のエア圧を利用して、ドーナツ状可撓性バルーン180とともに装置全体を床面から浮上させる。このような2段階で行うことにより、大型重量物である段ロールユニットを床面から浮上させるのに、装置100全体の上方への運動を緩慢に行うとともに、装置100が床面から離間する際の衝撃を緩和することにより、円滑、且つ安全に床面から浮上させることが可能となる。
特に、バルーン180の膨張により平板130を段ロールユニットの下面に当接するまで移動させ、次いで密閉空間230内へのエア供給により平板130をさらに上昇させ、以って段ロールユニット自体を浮上させるようにするのが好ましい。
次いで、図14に示すように、搬送段階において、段ロールユニットを浮上させた搬送装置100を経路R1ないしR5を経て、稼動位置P1から保管位置P2まで搬送する。
より詳細には、まず、一人の作業者がハンドル310を掴んで、床面より浮上した状態の段ロールユニットを搬送装置100ごとを引っ張ることにより、経路R1に示すように、直線前進移動させて、稼動位置P1から引き出す。次いで、経路R2に示すように、作業者がハンドル310を掴んで、第2キャスター240を中心として、時計方向に、旋回移動させる。この場合、旋回半径は、第1キャスター300と第2キャスター240間の距離に相当する。次いで、作業者がハンドル310を掴んで、経路R3に示すように、搬送装置100を引っ張ることにより、直進前進移動させ、さらに経路R4に示すように、経路R2と同様に旋回移動させ、最後に、経路R5に示すように、直進前進移動させて、保管位置P2まで搬送する。
なお、旋回移動の場合、第2キャスター240を接地した状態で、その接地位置を中心に旋回させるが、直進移動の場合には、第2キャスター240を接地した状態(図8参照)、或いは第2キャスター240を上下方向に移動させて、床面から離間した状態のいずれの状態で搬送装置100を移動させてもよい。また、第2キャスタ-240も、第1キャスター300と同様に、枢軸に対して360°回転フリーであるので、前述のような直進移動(前進、後退)、旋回移動以外に、横移動(搬送装置100の長手方向に直交する方向の移動)或いはカーブ移動も可能である。
また、床面は平らな面である限り、鋼製床面であるか、コンクリート床面であるかを問わず、エア供給量の調整により、床面に多少の凹凸面が存在してもかまわない。
次いで、荷降ろし段階において、段ロールユニットを搬送装置100から荷降ろしして、保管位置P2に保管する。
より詳細には、浮上段階の工程と逆の工程を行う。すなわち、エアキャスター140へのエア供給量を低減することにより、台車12のキャスター19を接地させ、さらに平板130の下降とともに、平板130が段ロールユニットの下面から離間し、搬送装置100による段ロールユニットの支持状態が解除される。
次いで、撤去段階において、段ロールユニットを荷降ろしした搬送装置100を保管位置P2から撤去する。この場合、調達段階と同様に、第1キャスター300及び第2キャスター240により、段ロールユニット搬送装置100を保管位置P2まで移動させるのがよい。
以上で、一連の旧段ロールユニットの稼動位置P1から保管位置P2までの搬送が完了する。
次に、新オーダの段ロールユニットの搬送について、図15及び図16には、新段ロールユニットを保管位置P2から待機位置P3までいったん搬送し(図15)、次いで待機位置P3から稼動位置P1まで搬送する(図16)場合が示されている。
より詳細には、位置決め機構22により、糊付けロール24及び第2平滑ロール48を揺動させて、ライン稼動位置から段ロールユニットを引き出し可能にした後、図15に示すように、新段ボールユニットを経路R6ないしR8を経て、保管位置P2から待機位置P3まで搬送し、次に、図16に示すように、新段ボールユニットを経路R9ないしR11を経て、待機位置P3から稼動位置P1まで搬送する。さらに、駆動系176及び蒸気配管系174と段ロールユニットとの取り合いを行うことにより、シングルフェーサの運転準備完了となる。
このように、稼動位置P1と保管位置P2との間で新旧オーダに係る段ロールユニットを搬送する際、既存の新旧段ロールユニットに対してそのまま適用することにより、搬送エリアに対する制約を生じることなく、適宜直進移動、カーブ移動、旋回移動或いは横移動することにより、こまわりな搬送経路を辿ることにより、縦長の底面積で高重心の段ロールユニットを時間或いは手間をかけずに、省力化を図りつつ効率的に搬送することが可能である。
以下に、図面を参照しながら、本願発明の第2の実施形態を説明する。図17は、本発明の第2の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100のエアキャスターの構成を示す概略図である。図18は、本発明の第2の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100のエアキャスターの変形例を示す概略図である。
以下では、第1の実施形態と相違する特徴部分についてのみ詳細に説明する。第2の実施形態の特徴部分は、エアキャスターにある。
図17に示すように、エアキャスターは、第1の実施形態とは異なり、ドーナツ状可撓性バルーンを具備せず、エア源からのエアを直接床面に作用させることにより装置を浮上する1段階方式を採用する。
より詳細には、エア源に接続されたエア管路の端開口390が、平板130に設けられ、端開口390を通じてエアが床面に向かって吹き込まれるようにしている。端開口390のまわりを覆うように環状スカート400が設けられ、床面に向かって下方に延びるように平板130の下面に固定される。環状スカート400は、その材質は、自身で装置を支持することから金属製が好ましく、またその高さ及び直径D2は、第1実施形態の場合と同様に、エア圧,装置の浮上高さ等に応じて適宜決定すればよい。
エアを注入しない状態では、装置は環状スカート400の下端周面410により支持され、それにより環状スカート400によりスカートの内部には、密閉スペース230が形成される。
図17に示すように、密閉スペース230に端開口390を通じて所定圧力のエアを送り込む。それにより密閉スペース230内のエア圧は増大し、それとともにエア圧による床面に対して下方に作用する支持荷重が増大する。すべてのエアキャスターによる支持荷重の合計が、装置の重量を超えると、装置は上方に移動し始め、そのとき環状スカート400の下面も床面から離間し、装置全体が床面から離間し、浮上した状態となる。この場合、環状スカート400の下面と床面との隙間tから、エアが漏れるが、エアを給送し続けることにより平衡状態が形成され、装置の浮上は停止する。これで、装置全体が床面から完全に浮上し、装置の搬出入が可能となる。
このように、本実施形態は、第1実施形態と異なり、装置の浮上を1段階で行うことが可能であり、その分簡便で効率的であるが、反面円滑な浮上に劣るので、浮上すべき装置全体の重量が比較的軽量の場合に使用するのが好ましい。
また、図18に示すように、変形例として、環状スカート400の下部にさらにゴム製の延長スカート420を設けてよい。これにより、装置の浮上に伴う密閉スペース230からのエアの漏れを適宜調整することが可能となり、エア圧一定のもとで、最終的な装置の浮上量を調整することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、本発明の範囲内で種々の修正、或いは変更が可能である。たとえば、本実施形態においては、キャスターを有する台車に枢支可能に支持された一対の段ロールを具備する既存の段ロールユニットに対して、本発明に係る搬送装置100を汎用的に適用する例を説明したが、それに限定されることなく、段ロールユニットごとに本発明に係る搬送装置100を組込んでもよい。
本発明の実施形態に係るシングルフェーサを示す概略側面図である。 図1の概略縦断面図である。 図1の第2段ロール、第2及び第3平滑ロールの駆動系を示す概略構成図である。 図1の第1及び第2段ロールの駆動系を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100の概略側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100の概略底面図である。 本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100の概略平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100において、段ロールユニットを支持した状態を示す図1と同様な図である。 図8のA部詳細を示す図である。 図8のB部詳細を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100のエアキャスターの構成を示す概略図である。 図11において、可撓性バルーンにより搬送装置100が浮上した状態を示す概略図である。 図11において、搬送装置100とともに可撓性バルーンも浮上した状態を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100により、旧段ロールユニットを稼動位置から保管位置まで搬送する場合の搬送経路を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100により、新段ロールユニットを保管位置から待機位置まで搬送する場合の搬送経路を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100により、新段ロールユニットを待機位置から稼動位置まで搬送する場合の搬送経路を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100のエアキャスターの構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る段ロールユニットの搬送装置100のエアキャスターの変形例を示す概略図である。
符号の説明
GL 床面
10 主フレーム
12 台車
13 副フレーム
14 第1段ロール
16 第2段ロール
17 レール
18 中芯紙
19 キャスター
22 位置決め機構
24 糊付ロール
32 ライナ
34 第1平滑ロール
46 第3平滑ロール
48 第2平滑ロール
100 搬送装置
110 本体部
120 方向転換部
130 平板
140 エアキャスター
150 上面
160 分岐部
170 エア供給管
180 可撓性バルーン
190 エア注入開口
200 エア管路
210 環状開口
220 下面
230 密閉スペース
240 第2キャスター
250 エアピストンーシリンダ機構
260 リンク機構
270 支点
280 支点
290 キャスター軸
300 キャスター
310 ハンドル
320 エアピストンーシリンダ機構
330 ベアリング
340 ブラケット
350 アーム
360 プーリー
370 ベルト
380 エアモータ
390 端開口
400 環状スカート
410 下端周面
420 延長スカート

Claims (5)

  1. シングルフェ−サの段ロールユニットを搬送する装置であって、段ロールユニットを支持する本体部と、該本体部に連結され、該本体部の向きを転換する方向転換部とを有する装置であって、
    該本体部は、段ロールユニットを下方から支持するための段ロールユニット支持手段を有し、
    該方向転換部は、段ロールユニット支持手段を移動するための第1キャスターと、該第1キャスターを枢支する第1キャスター支持手段とを有し、
    前記段ロールユニット支持手段は、床面との間に形成された密閉空間内にエアを供給することにより、段ロールユニットを床面から浮上するための段ロールユニット浮上手段を有し、
    前記段ロールユニット支持手段は、前記第1キャスター支持手段に対して上下方向に相対移動可能に連結され、
    前記段ロールユニットは、互いに回転可能に噛合する一対の段ロールと、該一対の段ロールユニットを回転可能に枢支する支持フレームとを有し、
    該支持フレームは、支持フレーム用キャスターを有し、それにより該支持フレームの下面と床面との間に所定間隔が設けられ、
    前記段ロールユニット支持手段は、該支持フレームの下面と床面との間に挿入可能なように、該所定間隔より小さい厚さを有する略T字形の細長平板状であり、その上面は、該支持フレームの下面に当接する当接面を構成し、該T字形の下端相当部が、シングルフェ−サにおいてシートの給送方向に対して直交する方向に延びるトンネル状の段ロールユニットライン稼動位置に挿入される先頭部分を形成し、
    前記第1キャスターは、該T字形の上端相当部の側に設けられることを特徴とする段ロールユニットの搬送装置。
  2. 前記T字形の上端相当部の巾は、トンネル状の段ロールユニットライン稼動位置における挿入可能な巾より長く、前記T字形の上端相当部は、前記段ロールユニット支持手段がトンネル状の段ロールユニットライン稼動位置に挿入される際、段ロールユニットライン稼動位置の外部で段ロールユニットを支持する、請求項に記載の段ロールユニットの搬送装置。
  3. 前記細長平板状段ロールユニット支持手段において、一対の第1エア供給手段が、T字の分岐に関して両側に配置されるように、前記第1キャスターが設けられる一方の端に設けられ、第2エア供給手段が、他方の端に設けられる、請求項1又は2に記載の段ロールユニットの搬送装置。
  4. 前記段ロール支持ユニットは、さらに、上下方向に可動な第2キャスターを有し、この第2キャスターは、前記細長平板状段ロールユニット支持手段の略重心位置に設けられる、請求項に記載の段ロールユニットの搬送装置。
  5. さらに、段ロールユニットの浮上高さに応じて、エア供給量を調整するためのエア供給量調整手段が前記エア供給手段ごとに設けられる、請求項に記載の装置。
JP2007017449A 2007-01-29 2007-01-29 シングルフェ−サの段ロールユニットの搬送装置 Expired - Fee Related JP4799431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017449A JP4799431B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 シングルフェ−サの段ロールユニットの搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017449A JP4799431B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 シングルフェ−サの段ロールユニットの搬送装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011004477A Division JP4841696B2 (ja) 2011-01-13 2011-01-13 シングルフェーサの段ロールユニットの搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008184252A JP2008184252A (ja) 2008-08-14
JP4799431B2 true JP4799431B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=39727528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007017449A Expired - Fee Related JP4799431B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 シングルフェ−サの段ロールユニットの搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4799431B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110937310A (zh) * 2019-12-04 2020-03-31 吴明振 一种物业用搬运辅助架

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108407394A (zh) * 2018-05-09 2018-08-17 肇庆协隆机械制造有限公司 智能化高速瓦楞纸板生产线

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000062616A (ja) * 1998-08-25 2000-02-29 Daifuku Co Ltd 手押し式搬送台車
JP4131654B2 (ja) * 2002-01-24 2008-08-13 三菱重工業株式会社 エアパレットを用いたキャスク搬送システム
JP3740110B2 (ja) * 2002-10-24 2006-02-01 三菱重工業株式会社 エアパレット
JP2005263366A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Kikkoman Corp 一輪式台車

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110937310A (zh) * 2019-12-04 2020-03-31 吴明振 一种物业用搬运辅助架

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008184252A (ja) 2008-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3556548B1 (en) Corrugating roll unit conveyance apparatus and apparatus and method for replacing corrugating roll unit
CN203938240U (zh) 一种钢卷运输车
KR20150116645A (ko) 용접 대구경 강관 내주면 버핑장치
US9193127B2 (en) Single facer and corrugating roll pair exchanging method therefor
JP4799431B2 (ja) シングルフェ−サの段ロールユニットの搬送装置
JPH0422644B2 (ja)
JP4841696B2 (ja) シングルフェーサの段ロールユニットの搬送装置
JP4336720B2 (ja) 原紙ロール搬送装置及び原紙ロールの搬送方法、並びに原紙ロール搬送装置のレイアウト方法
KR101290361B1 (ko) 냉각상의 제품 이송장치
TWI728714B (zh) 印刷機以及用於印刷機中印刷單元滾筒的搬運車
CN207735468U (zh) 一种快速换模系统
CN209160127U (zh) 一种宽度可调节的纸板输送架
CN107225186A (zh) 一种快速换模系统
JP4684187B2 (ja) 原紙ロール支持装置及び原紙ロール交換装置
KR101036318B1 (ko) 권취코일 형상복원 방법
CN210527762U (zh) 转向输送装置
CN109649000B (zh) 一种瓦楞纸板生产线复合印刷结构
CN206126239U (zh) 输送台以及制版机
JP2008056382A (ja) 原紙ロール交換装置及び原紙ロール交換方法
JP2618648B2 (ja) コルゲートマシンの原紙供給装置
CN218174074U (zh) 一种接纸机
CN218460476U (zh) 一种卷材内径撑径装置
CN218966942U (zh) 一种可调式硅棒转运车
CN220316755U (zh) 板材生产线收卷过桥装置
CN220011585U (zh) 一种凹版印刷机送纸装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090306

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110113

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110404

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110719

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees