JP4799065B2 - パラメータ抽出方法 - Google Patents

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Description

本発明はパラメータ抽出方法に関し、特に電子ビーム等を用いた荷電粒子ビーム露光の近接効果補正用パラメータの抽出方法に関する。
現在、電子ビーム直接描画露光は、半導体装置等の量産に向けたエンジニアリングサンプル品作製においてキーテクノロジーのひとつとなっている。マスクを用いて露光を行う場合、特に多層配線層の設計では改版が多く、マスクレスで露光が行えるEB直描技術は、コストやTAT(Turn Around Time)の面で非常に有効である。
一般に、電子ビーム露光においては、近接効果により、露光を行うパターンの粗密等に応じて解像線幅が変化することが知られている。そこで、EID(Exposure Intensity Distribution)関数に基づいて近接効果の影響を計算によって求め、最終的には各パターンで同じ吸収エネルギーが得られるよう、各パターンの露光量あるいは寸法を最適化する近接効果補正が行われる。例えば、パターンを形成するレジストが1種類の材料からなる基板の上に形成されているときのEID関数は、経験的に次式(1)で表すことができる。
Figure 0004799065
この式(1)において、βfは前方散乱長、ηは後方散乱比率、βbは後方散乱長である。また、第1項は前方散乱強度分布を表す項であり、第2項は後方散乱強度分布を表す項である。前方散乱は狭い範囲に大きな影響を与え、後方散乱は広い範囲に比較的小さな影響を及ぼす。特定領域の後方散乱の影響を積分した値の前方散乱の影響に対する比が後方散乱比率ηである。
寸法精度の高いパターンを形成するためには、式(1)のβf,η,βbの選択が重要であり、従来、近接効果補正に最適なβf,η,βbを抽出するための方法も提案されている(特許文献1参照)。
ところで、近年では、実際に電子ビーム露光を行う際、レジストの下に、配線層やコンタクトホール層等、種々の材料で構成された多層構造が形成されている場合が多い。例えば、配線層であれば、配線にはアルミニウム(Al)や銅(Cu)が用いられ、配線間には酸化シリコン(SiO2)等が用いられる。また、コンタクトホール層であれば、ビアにはタングステン(W)やCuが用いられ、ビア間にはSiO2等が用いられる。
Wに代表される重金属は、電子を反射しやすく、電子が透過しにくい。一方、AlやSiO2のような比較的軽い物質は、電子をあまり反射せず、電子が透過しやすい。このように、たとえ同じ層内であってもそれを構成している材料の種類によって電子の散乱の様子はかなり異なってくる。また、ある層を透過した電子は、さらにその下の層に入射し、そこでも複数の構成材料によって異なる散乱をする。深く入射した電子がレジストに戻る過程においても、途中の層に存在する重金属によって反射され(遮蔽効果)、重金属がない場合に比べると、レジストに到達する電子の数は極端に減るようになる。
このように、多層構造における電子の散乱の様子は非常に複雑であり、式(1)のEID関数によって単純に近接効果を見積もることはできない。すなわち、多層構造の場合、実際にはそれを構成する層の組み合わせによって後方散乱の影響が変わってくるにも関わらず、そのような層の組み合わせを考慮しない式(1)を用いると、計算上は層の組み合わせによらず後方散乱強度が同じになってしまうようになる。
これに対し、従来、レジストの下の層の組み合わせを考慮して後方散乱の影響を計算する手法も提案されている(特許文献2参照)。この提案では、各層において、その構成材料ごとに、電子の反射係数、透過係数、拡散長といったパラメータを定義し、各構成材料が存在する面積密度(占有率)で重み付けをして、層内での電子の流れ、換言すればエネルギーの流れを計算するようにしている。
図15は従来の後方散乱強度の計算手法の原理説明図である。
図15に示すように、基板(0番目の層)上に、N−1層(1番目の層からN−1番目の層)が順に積層され、最上層にレジスト(N番目の層)が形成されている場合を想定する。そして、ここではエネルギーの流れ(電子の流れ)を次のように考える。
図中矢印で示したように、まず、エネルギー(または電子数)ENの電子がレジストを透過してN−1番目の層に入射し、そのうち、透過係数TN-1に応じたエネルギーEN-1の電子はN−1番目の層を透過し、反射係数RN-1に応じたエネルギーEN-1´の電子はN−1番目の層で反射されてレジストに戻る。そして、N−1番目の層を透過してN−2番目の層に入射したエネルギーEN-1の電子のうち、この層の透過係数に応じたエネルギーEN-2の電子はN−2番目の層を透過してN−3番目の層に入射し、この層の反射係数に応じたエネルギーEN-2´の電子はN−2番目の層で反射される。このようにして1番目の層では、入射した電子のうち、透過係数に応じたエネルギーE1の電子が透過し、反射係数に応じたエネルギーE1´の電子が反射する。また、基板に入射したエネルギーE1の電子のうちエネルギーE0´の電子がその反射係数に応じて基板で反射される。
一方、エネルギーE0´の電子のうち、1番目の層の透過係数に応じ、エネルギーE1´´の電子は、1番目の層を透過して2番目の層へと入射する。その際、2番目の層には、このエネルギーE1´´の電子のほかに、1番目の層で反射されたエネルギーE1´の電子も入射する。同様にして、N−1番目の層には、N−2番目の層を透過するエネルギーEN-2´´の電子とN−2番目の層で反射されたエネルギーEN-2´の電子が入射する。最終的にレジストには、透過係数TN-1に応じてN−1番目の層を透過するエネルギーEN-1´´の電子と、反射係数RN-1に応じてN−1番目の層で反射されたエネルギーEN-1´の電子が戻ってくることになる。
このようなエネルギーの流れに基づき、最上層から最下層まで再帰的に計算し、最終的に、レジストに戻ってきたエネルギーを後方散乱によってレジストに吸収されたエネルギーとする。この計算手法では、各構成材料の透過係数や反射係数等を用い、各層の各構成材料による電子の反射や透過、遮蔽効果等を加味するため、正確に後方散乱強度を計算することが可能になっている。
特開2003−218014号公報 特開2005−101501号公報
上記のような手法を用いて多層構造の後方散乱強度を計算して近接効果補正を行う場合には、各層の各構成材料の反射係数、透過係数、拡散長といったパラメータが精度良く抽出されている必要がある。これらのパラメータは、通常、実際の露光結果と計算結果を用いて抽出される。そして、このようにして得られるパラメータを用い、目的とするパターンの近接効果補正が行われ、それに従ってパターンの露光が行われることになる。
しかし、多層構造の場合、層の組み合わせは数多く、すべての組み合わせについて実験的に露光を行い、その露光結果を用いてパラメータを抽出するという作業には長時間を要する。例えば、各層がWプラグと絶縁膜の2種類の材料で構成される3層構造の場合、Wプラグの占有率を10通り変化させると、層の組み合わせは10×10×10=1000通りになる。さらに、露光を行うパターンの種類、例えばパターンの占有率や存在範囲により、各パラメータを抽出するための実験データ数は膨大なものとなる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、荷電粒子ビーム露光の近接効果補正に用いるパラメータを精度良くまた効率的に抽出するパラメータ抽出方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば電子ビーム露光の近接効果補正に用いるパラメータを抽出するパラメータ抽出方法であって基板上に第1パラメータを有する第1層を形成し、前記第1層上に第2層を形成し、前記第2層上にレジストを形成し、前記レジストに対し、電子ビームを用いて、第1形状を有する第1パターン、および前記第1形状と異なる第2形状を有する第2パターンを露光してレジストパターンを形成し、前記レジストパターンおよび前記第1パラメータに基づいて、前記第2層の第2パラメータを抽出する、パラメータ抽出方法が提供される。
このようなパラメータ抽出方法によれば、第1パラメータを有するパラメータ既知の第1層上にパラメータ未知の第2層を形成し、この多層構造に対し、レジストの形成および所定パターンの露光を行い、その露光結果を用いてパラメータ未知の第2層の第2パラメータを抽出する。これにより、多層構造のうち、パラメータ未知の第2層よりも下側の層についてはパラメータが既知であるので、そのパラメータを用いるようにすれば、考慮すべき層の組み合わせが大幅に減少する。そして、このようにしてパラメータ未知の第2層についてその第2パラメータが抽出された後は、この第2層をパラメータ既知の層として扱い、その上に新たにパラメータ未知の層を形成して同様にそのパラメータを抽出するようにすれば、多層構造の下層から順にパラメータが抽出されるようになる。
また、本発明の一観点によれば電子ビーム露光の近接効果補正に用いるパラメータを抽出するパラメータ抽出方法であって基板上にレジストを形成し、前記レジストに対し、電子ビームを用いて、第1形状を有する第1パターン、および前記第1形状と異なる第2形状を有する第2パターンを露光してレジストパターンを形成し、前記レジストパターンに基づいて、前記基板第1パラメータを抽出し、前記基板を仮想的に分割し、前記基板の分割後の上層側を第2層とし、前記第2層より下層側を前記第1パラメータを有する第1層として、前記レジストパターンおよび前記第1パラメータに基づいて、前記第2層の第2パラメータを抽出する、パラメータ抽出方法が提供される。
このようなパラメータ抽出方法によれば、レジストの下の基板についてそのパラメータを抽出した後、その基板を仮想的に分割し、その分割層の最上層をパラメータ未知の第2層とし、それより下層側をパラメータ既知の第1層として、露光結果を用いてパラメータ未知の第2層の第2パラメータを抽出する。
例えば、2層分割時には、上層をパラメータ未知の第2層とし、下層をパラメータ既知の第1層として、第1層のパラメータには先に求めた基板全体についてのパラメータを用い、露光結果を用いて上層の第2層のパラメータを抽出する。また、3層分割時には、最上層をパラメータ未知の第2層とし、それより下の2層をパラメータ既知の第1層として、パラメータ既知の層である下側2層のパラメータには2層分割時に求めた上層と下層のパラメータを用い、露光結果を用いて最上層のパラメータ未知の第2層のパラメータを抽出する。
これにより、1層が仮想的に多層構造とみなされ、その各層についてパラメータが抽出されるため、層内での電子散乱をより反映させたパラメータが抽出されるようになる。
開示のパラメータ抽出方法では、パラメータ既知の層上にパラメータ未知の層を形成してパラメータを下層から順に抽出するようにした。これにより、多層構造のうち、パラメータ未知の層よりも下側の層についてはパラメータが既知であるので、考慮すべき層の組み合わせを大幅に減少させ、実験データ数を減少させることができる。また、パラメータを下層から順に抽出するので、多層構造内での電子散乱をより忠実に反映させて各層のパラメータを精度良く求めることができる。また、パラメータ未知の層のパラメータを抽出する際、それより下の層についてパラメータが既知であることから、多層構造を形成するときにはパラメータ未知の層より下側の各層について構成材料の占有率を変化させる必要がなくなる。開示のパラメータ抽出方法によれば、様々な組み合わせの多層構造について精度良く効率的にパラメータを抽出することができる。
また、開示のパラメータ抽出方法では、1層を仮想的に分割し、各層のパラメータを下層側から抽出するようにした。これにより、ある層内での電子散乱をより反映させたパラメータを抽出することができるため、その層のパラメータを精度良く求めることができる。
以下、本発明の実施の形態を、電子ビーム露光に適用した場合を例に、図面を参照して詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は第1の実施の形態のパラメータ抽出フローの概略を説明する図である。
このパラメータ抽出方法は、露光を行うレジストの下に多層構造が形成されている場合の近接効果補正を行うための反射係数R、透過係数T、拡散長σ等のパラメータの抽出に用いられる。
このパラメータ抽出方法では、まず、基板(0番目の層(n=0))についてのパラメータ抽出を行う(ステップS1)。そして、その基板上に、構成材料の占有率を変化させた層(1番目の層(n=1))を形成して(ステップS2,S3)、その上にパターンの存在範囲を変化させたデータ(露光パターンデータ)に従って各パターンの露光を行い(ステップS4)、その露光結果から、例えば後述のように実験値と計算値に対して最小二乗法を適用する等して、1番目の層の各構成材料のパラメータを抽出する(ステップS5)。その際は、先に抽出されている基板のパラメータを用いる。
このときの層数が所定層数Nに満たない場合には(ステップS6)、この1番目の層の上に新たに構成材料の占有率を変化させた層(2番目の層(n=2))を形成して(ステップS7,S3)、同様にして、その上にパターンの存在範囲を変化させた露光パターンデータに従って各パターンの露光を行い、その露光結果からその新たに形成された2番目の層の各構成材料のパラメータを抽出する(ステップS4,5)。その際は、先に抽出されている基板および1番目の層のパラメータを用いる。この処理をN層分だけ繰り返し(ステップS6)、N番目の層まで各層の各構成材料のパラメータを抽出する。
このように、このパラメータ抽出方法では、多層構造における各層の各構成材料のパラメータを下層から順に抽出していく。
ここで、評価に用いる露光パターンデータは、1つではなく、パターンの存在範囲を変化させたデータとしているため、露光結果からパターンの存在範囲の大きさとそのパターン中心における後方散乱強度の関係を取得することができる。上記パラメータ抽出方法に用いる露光パターンデータが示すパターンとしては、例えば次の図2〜図4に示すようなものを用いる。
図2はラインアンドスペースパターンの要部を示す図、図3はホールパターンの要部を示す図、図4はドーナツパターンの要部を示す図である。なお、図2(A),(B),(C)にはライン数を変化させた各パターンを示し、図3(A),(B),(C)にはホール数を変化させた各パターンを示し、図4(A),(B),(C)にはドーナツパターン幅を変化させた各パターンを示している。
図2〜図4にはそれぞれ、絶縁膜等にWプラグ1が形成された層上のレジスト(図示せず。)に、所定本数のラインパターン2、所定数のホールパターン3、中心部の正方形パターン4aを囲むように所定幅のドーナツパターン4b,4cが形成されている状態を示している。なお、Wプラグ1の配置は、その占有率によって変化し、また、Wプラグ1は、ここではレジストの下にある層の構成材料の占有率を変化させることが目的であるため、実際の素子内における配置とは異なり、規則的な配置になっている。
このような露光パターンデータを用いて露光を行うと、パターンの存在範囲が広くなるほど平面的に見てより遠方からの影響を受けるため、その分そのパターン中心Oに後方散乱強度が加算されるようになる。そのため、ある層の各構成材料のパラメータを抽出するときには、実験により得られるパターン数分のパターン中心Oにおける後方散乱強度と計算により得られるパターン数分のパターン中心Oにおける後方散乱強度に対して最小二乗法を適用する。それにより、その層の各構成材料のパラメータ抽出が可能になり、さらに、遠方からの後方散乱の影響を考慮したパラメータ抽出が可能になる。一方、多層構造の近接効果補正モデルでは、レジストから入射した電子が各層で散乱されながら透過あるいは反射してレジストに戻るとしているので、深く進入した電子ほど平面的に見てより遠くまで到達することになる。以上の点から、多層構造の場合のパラメータ抽出では、下層から順に抽出していくようにすることにより、各層の各構成材料のパラメータをより正確に求めることが可能になると言える。
このように、第1の実施の形態のパラメータ抽出方法は、各層の各構成材料のパラメータを下層から順に抽出していく。そのため、ある層のパラメータを抽出する場合、それより下層のパラメータは既に抽出されていることになるので、実際に多層構造を形成する場合には、下層に対してその構成材料の占有率を変化させる必要がなくなる。パラメータ抽出を行う層にのみ構成材料の占有率を変化させた多層構造を用い、適切な露光パターンデータを用いてその層の各構成材料のパラメータを抽出し、得られた各層のパラメータを使って近接効果補正を行うことにより、様々な多層構造に対して精度良くかつ効率的に補正を行うことが可能になる。
以下、第1の実施の形態のパラメータ抽出方法について具体的に説明する。
ここでは、レジストの下に、絶縁膜内にWプラグを形成した層をSi基板上に積層した多層構造が形成されていて、そのレジストにラインアンドスペースパターン(L/Sパターン)を形成してパラメータ抽出を行う場合を例にして説明する。
なお、以下の説明において、0番目の層の反射係数をR0、拡散長をσ0と表し、n番目の層のWプラグの反射係数をRA,n、透過係数をTA,n、拡散長をσA,n、n番目の層の絶縁膜の反射係数をRB,n、透過係数をTB,n、拡散長をσB,nと表す。また、n番目の層上にレジストを形成したときの実験により得られる後方散乱強度をFn,k、計算により得られる後方散乱強度をFn(k)で表す(ただし、kはL/Sパターンのライン数。)。このほか、n番目の層上のレジストに形成されたL/Sパターンの最適露光量をQn,kで表し(kはライン数。)、また、n番目の層上のレジストに形成されるL/Sパターンのある1本のラインパターン部分に入射した電子がL/Sパターン中心に反射される割合をgn(x),hn(x,σ2)で表す(ただし、xはあるラインパターンの中心からL/Sパターン中心までの距離。)。
図5は第1の実施の形態のパラメータ抽出フローを示す図である。
このパラメータ抽出方法では、まず、パターンをレジストに形成するための露光パターンデータの作成を行う(ステップS10)。露光パターンデータは、例えば形成するパターンがL/Sパターンの場合には、次の(i),(ii),(iii)に示すような条件で作成する。
(i)ライン数kを1本から数百本まで変えてL/Sパターンを構成する。例えば、1,3,5,7,9,11,13,15,21,31,51,101,301本のラインパターンを有するL/Sパターンをそれぞれ構成する。
(ii)L/Sパターンの線幅およびスペース幅は、前方散乱長βfの3倍〜5倍程度とする。例えば、前方散乱長βfの予想最大値が80nmであれば、L/Sパターンの線幅およびスペース幅を240nm〜400nmとする。
L/Sパターンの線幅をこのような値とするのは、各ラインパターンのエッジ部分における前方散乱の影響を飽和させてエッジ部分での前方散乱強度を一定にするためである。また、L/Sパターンのスペース幅をこのような値とするのは、パターン同士の前方散乱の重なりをなくし、また、スペース内での後方散乱強度を一定にするためである。
(iii)ラインパターンを4μm程度の長さで分割し、少しずつずらしながら、下層のWプラグのピッチを1周期として配置する。例えば、次の図6に示すようにしてラインパターンを配置する。
図6はラインパターンの配置例を示す図である。
下層にWプラグ10が、例えば80nmピッチで規則的に配置されている場合、そこにラインパターン11を形成する際には、例えばそれを4μmの長さに分割し、各分割ラインパターン11aを、Wプラグ10のピッチを1周期として、例えば20nmずつずらして配置するようにする。このように分割ラインパターン11aを少しずつずらして配置するのは、露光時の下層のWプラグ10との相対的な位置ずれによる後方散乱強度の変動を平均化するためである。
上記(i),(ii),(iii)に示したような条件で露光パターンデータを作成した後は、Si基板(0番目の層(n=0))の反射係数R0と拡散長σ0を抽出する。
この場合、まず、n=0のSi基板上に形成したレジストに対しステップS10で作成した露光パターンデータに従ってL/Sパターンの露光を行い(ステップS11,S12)、L/SパターンごとにL/Sパターン中心が存在するラインパターンに対する最適露光量Q0,kを算出する(ステップS13)。その際は、下層のパターンとの相対的な位置ずれの影響を相殺するために、L/Sパターン中心近傍の複数箇所における最適露光量Q0,kの平均値を算出することが望ましい。そして、このようにして求めた最適露光量Q0,kを次式(2)によって後方散乱強度F0,kに換算する(ステップS14)。
Figure 0004799065
この式(2)において、Ethは解像レベルの蓄積エネルギーであり、孤立ライン(k=1)に対する最適露光量Q0,1から、Eth=Q0,1/2として求めることができる。
このようにして求められる後方散乱強度F0,kを用い、Si基板の反射係数R0と拡散長σ0を抽出する。それには、Si基板に入射してからレジストに戻る電子の割合を計算する必要がある。レジストの1点に入射した電子がSi基板で反射されてレジストに戻る割合は、ガウス分布で近似した次式(3)で表される。
Figure 0004799065
したがって、レジストに形成されるL/Sパターンのある1本のラインパターン部分に入射した電子がL/Sパターン中心に反射される割合g0(x)は、式(3)をそのラインパターン上で面積分することにより、次式(4)のように表すことができる。
Figure 0004799065
この式(4)において、wはラインパターン幅、xはあるラインパターンからL/Sパターン中心までの距離である。これを、次式(5)に示すように、そのL/Sパターンに含まれているすべてのラインパターンについて加算したものが、そのL/SパターンのL/Sパターン中心における後方散乱強度F0(k)となる(ステップS15)。
Figure 0004799065
この式(5)において、PはL/Sパターンのピッチである。この計算を各L/Sパターンについて同様に行う。
そして、ライン数kを変化させたL/Sパターン数分の実験値すなわち後方散乱強度F0,kと式(5)の計算値すなわち後方散乱強度F0(k)を用い、最小二乗法により、Si基板の反射係数R0と拡散長σ0を抽出する(ステップS16)。
次いで、Si基板上に形成される1番目の層(n=1)のWプラグの反射係数RA,1、透過係数TA,1、拡散長σA,1、および絶縁膜の反射係数RB,1、透過係数TB,1、拡散長σB,1をそれぞれ抽出する。
この場合、まず、Si基板上に1番目の層を形成する(ステップS17,S18,S19)。その際は、Wプラグの占有率αWを何種類か変化させて形成するようにする。また、1番目の層上にレジストを形成してL/Sパターンの露光を行うときの露光パターンデータは、ステップS10で作成した露光パターンデータに対しSi基板について求めた反射係数R0と拡散長σ0を用いて近接効果補正を行っておく(ステップS20)。それにより、近接効果によってWプラグが太るのを回避することができ、より正確なパラメータ抽出を行うことが可能になる。
そして、Si基板のときと同様に、Si基板上の1番目の層上に形成したレジストに対し露光パターンデータに従ってL/Sパターンの露光を行い(ステップS12)、L/Sパターンごと、およびWプラグの占有率αWごと、L/Sパターン中心が存在するラインパターンに対する最適露光量Q1,kを算出し(ステップS13)、それを後方散乱強度F1,kに換算する(ステップS14)。
次いで、このようにして求められる後方散乱強度F1,kを用い、1番目の層のWプラグの反射係数RA,1、透過係数TA,1、拡散長σA,1、および絶縁膜の反射係数RB,1、透過係数TB,1、拡散長σB,1を抽出する。その場合、レジストに形成されるL/Sパターンのある1本のラインパターン部分に入射した電子がL/Sパターン中心に反射される割合g1(x)は、次式(6)のように表すことができる。
Figure 0004799065
この式(6)の右辺の項は、電子の散乱経路に応じた反射電子の割合を表すガウス分布である。第1項は、1番目の層のWプラグで反射された電子の割合である。第2項は、1番目の層の絶縁膜で反射された電子の割合である。第3項は、1番目の層のWプラグを透過してから0番目の層で反射され、再び1番目の層のWプラグを透過した電子の割合である。第4項は、1番目の層のWプラグを透過してから0番目の層で反射され、1番目の層の絶縁膜を透過した電子と、1番目の層の絶縁膜を透過してから0番目の層で反射され、1番目の層のWプラグを透過した電子の割合である。第5項は、1番目の層の絶縁膜を透過してから0番目の層で反射され、1番目の層の絶縁膜を透過した電子の割合である。
これを、式(5)と同様、L/Sパターンに含まれているすべてのラインパターンについて加算することで、そのL/SパターンのL/Sパターン中心における後方散乱強度F1(k)が計算できる(ステップS15)。この計算を各L/Sパターンについて同様に行う。そして、L/Sパターン数分およびWプラグの占有率αW分の実験値(後方散乱強度F1,k)と計算値(後方散乱強度F1(k))を用いた最小二乗法により、1番目の層のWプラグの反射係数RA,1、透過係数TA,1、拡散長σA,1、および絶縁膜の反射係数RB,1、透過係数TB,1、拡散長σB,1を抽出する(ステップS16)。
次いで、1番目の層上に形成される2番目の層(n=2)のWプラグの反射係数RA,2、透過係数TA,2、拡散長σA,2、および絶縁膜の反射係数RB,2、透過係数TB,2、拡散長σB,2をそれぞれ抽出するが、この2番目以降の層は、1番目の層の場合と同様の手順で行うことができる。そこで、多層構造のN番目の層(最上層)の場合について説明する。
N番目の層では、1番目の層の場合と同様の手順で行うことができるが、その下に多数の層が形成されるため、式(6)に相当する計算式が非常に複雑になる。したがって、次式(7)に示すように再帰的に表現した式を用いる。
Figure 0004799065
この式(7)は、n+1番目以上の層での総拡散長をσで表し、n番目の層での反射電子の割合を計算する部分と、n−1番目以下の層からn番目の層への反射電子の割合を再帰的に計算する部分とからなっている。したがって、この式(7)を用いると、N番目の層における式(6)に相当する式は、次式(8)に示すようになる。
Figure 0004799065
この式(8)を用い、同様にして、L/Sパターン数分およびWプラグの占有率αW分の実験値(後方散乱強度F1,k)と計算値(後方散乱強度F1(k))を用いた最小二乗法により、N番目の層のWプラグの反射係数RA,N、透過係数TA,N、拡散長σA,N、および絶縁膜の反射係数RB,N、透過係数TB,N、拡散長σB,Nを抽出するようにすればよい。
また、ステップS19では、N番目の層をN−1番目までの下層構造の上に形成するが、N番目の層を形成する時点では、0番目の層であるSi基板のパラメータ、および1番目の層からN−1番目の層までの各構成材料のパラメータは既に抽出されているので、多層構造を形成する場合には、1層目の層からN−1番目の層までの各層は絶縁膜で構成することができる。
このようにして各層の反射係数R、透過係数T、拡散長σを0番目の層から順にN番目の層まで抽出していくことができる。その際、パラメータが未知のn番目の層についてそのパラメータを抽出するときには、それより下の層(0番目の層からn−1番目の層まで)についてはパラメータが既知であるので、パラメータ抽出に当たり、構成材料の占有率を変化させるのはn番目の層だけでよい。そのため、考慮すべき層の組み合わせや実験データ数を大幅に削減することができる。このように、上記パラメータ抽出方法によれば、様々な組み合わせの多層構造について精度良く効率的にパラメータを抽出することができる。そして、このようにして抽出されたパラメータを用いることにより、レジストの下が多層構造である場合にも、後方散乱強度を精度良く算出することができ、正確な近接効果補正が行えるようになる。
ここで、図7は多層構造の層の組み合わせの一例を示す図、図8および図9は多層構造の層の組み合わせと後方散乱強度の関係を示す図である。なお、図8は上記パラメータ抽出方法を用いた場合、すなわち多層構造の近接効果を考慮した場合の関係を示す図であり、図9は上記パラメータ抽出方法を用いなかった場合、すなわち多層構造の近接効果を考慮しなかった場合の関係を示す図である。
図7に示すように、例えば、Si基板20上に、SiO2膜21の層およびSiO2膜21とWプラグ22で構成された層を適当な順序で3層積層し、その上にレジスト23を形成する。そして。このレジスト23に対して1:1.25のL/Sパターンを形成する場合を想定する。
このような3層構造では、3層ともSiO2膜21の層である場合(a)、3層のうち1層のみがSiO2膜21とWプラグ22で構成された層でかつその層が1,2,3番目の層にそれぞれ入っている場合(b,c,d)、3層のうち2層がSiO2膜21とWプラグ22で構成された層でかつその層が1,2番目の層、1,3番目の層、2,3番目の層にそれぞれ入っている場合(e,f,g)、および3層ともSiO2膜21とWプラグ22で構成された層である場合(h)、の計8通りの組み合わせが考えられる。
このような3層構造について、実験により求めた後方散乱強度(実験値)と、上記のパラメータ抽出方法を用いて得られた各パラメータを使って計算した後方散乱強度(計算値)とを比較すると、図8に示すように、両者には非常に良い近似が見られることがわかる。これに対し、多層構造の近接効果を考慮していない場合、すなわち式(1)を用いて近似した後方散乱強度は、図9に示すように、層構造によらずすべて同じ値になる。特に、実際の後方散乱強度はWプラグ22が存在する層が多くなるほど大きくなるため、そのような層で実験値と計算値の乖離が大きくなる。上記パラメータ抽出方法では、層の組み合わせを考慮せずにパラメータの抽出が行えるが、a〜hのすべての組み合わせで実験値と計算値とが良い近似を示している。
なお、ここでは、各層のパラメータを下層から順に抽出していくようにしたが、1番目の層からパラメータ抽出対象層(パラメータ未知の層)の下層までの各層の膜厚および構成材料がすべて同じ場合には、1番目の層で抽出したパラメータをパラメータ抽出対象層の下層までの各層にそのまま適用して構わない。
また、ここではレジストにL/Sパターンを形成してパラメータ抽出を行う場合を例にして述べたが、ホールパターンやドーナツパターンを形成してパラメータ抽出を行う場合についても、同様に考えることができる。
例えば、ホールパターンを形成してパラメータ抽出を行う場合、図5に示したステップS14までの手順はL/Sパターンの場合と同じである。そして、ホールパターンの場合には、続くステップS15で用いる式(4),(5)に変更を加えることでパラメータ抽出を行うことができる。
図10はパラメータ抽出においてホールパターンを用いた場合の後方散乱強度の計算方法の説明図である。
ある1個のホールパターン31の部分に入射した電子が、ホールパターン領域30の中心Oに反射される割合は、式(3)をそのホールパターン31上で面積分することで、次式(4A)のように表すことができる。
Figure 0004799065
この式(4A)において、wはホールパターン31の幅、x,yはホールパターン領域30の中心Oを原点とするホールパターン31の中心座標である。この式(4A)を、次式(5A)に示すように、ホールパターン領域30内のすべてのホールパターン31について加算したものがホールパターン領域30の中心Oにおける後方散乱強度F0(k)となる。
Figure 0004799065
式(5A)において、kはホールパターン31の1方向の配置数、Pはホールパターン31の1方向の配置ピッチで、ここでは配置数k、ピッチP共にx方向とy方向で同じとする。式(5A)の右辺の第1項は、ホールパターン領域30の中心部のホールパターン31からの中心Oにおける後方散乱強度である。第2項は、中心部以外のホールパターン31からの中心Oにおける後方散乱強度であり、図中右上、左上、左下、右下の4つの同じ大きさのホールパターングループ32a,32b,32c,32dに分けて右上のホールパターングループ32a内の各ホールパターン31からの中心Oにおける後方散乱強度の和を求めて4倍したものである。
続くステップS16では、このような式(4A),(5A)を用い、実験値(後方散乱強度F0,k)と計算値(後方散乱強度F0(k))を用いた最小二乗法により、Si基板の反射係数R0と拡散長σ0を抽出する。ステップS17以降についても、必要に応じて式(4A),(5A)を用い、L/Sパターンの場合と同様に上層のパラメータ抽出を行っていけばよい。
また、ドーナツパターンを形成してパラメータ抽出を行う場合についても、L/Sパターンの場合にステップS15で用いた式(4),(5)に変更を加えることでパラメータ抽出を行うことができる。
図11はパラメータ抽出においてドーナツパターンを用いた場合の後方散乱強度の計算方法の説明図である。
図11のドーナツパターン領域40には、その中心部に正方形パターン41が配置され、その周囲にそれを囲むドーナツパターン42が形成されている。この図11のような場合、ドーナツパターン42は、サイズの異なる2つの正方形パターンを組み合わせて構成されているとみなすことができる。
ここで、例えば中心部の正方形パターン41の部分に入射した電子が、その中心Oに反射される割合は、式(3)をその正方形パターン41上で面積分することで、次式(4B)のように表すことができる。
Figure 0004799065
この式(4B)において、wは正方形パターン41の幅である。式(4B)は、式(4A)でx=y=0とした場合と同じ形になる。
ただし、ここでは後述のようにしてドーナツパターン領域40の中心部にある正方形パターン41を囲むドーナツパターン42からの中心Oにおける後方散乱強度をこれと同様にして計算するために、wは変数として扱っている。
この式(4B)を、中心部の正方形パターン41のほか、その周囲のドーナツパターン42についても適用し、次式(5B)に示すように、それぞれを加算することで、ドーナツパターン領域40の中心Oにおける後方散乱強度F0(L)を求めることができる。
Figure 0004799065
この式(5B)において、Pは中心Oからドーナツパターン42の内枠までの距離、Lはドーナツパターン42の幅(太さ)である。そして、wおよびPはここでは固定値とする。式(5B)の右辺の第1項は、中心部の正方形パターン41からの中心Oにおける後方散乱強度であり、第2項は、ドーナツパターン42からの中心Oにおける後方散乱強度である。ただし、ドーナツパターン42からの中心Oにおける後方散乱強度は、ドーナツパターン42の外枠サイズの正方形パターンからの中心Oにおける後方散乱強度から、内枠サイズの正方形パターンからの中心Oにおける後方散乱強度を差し引くことによって計算している。
ステップS16では、このような式(4B),(5B)を用い、実験値(後方散乱強度F0,L)と計算値(後方散乱強度F0(L))を用いた最小二乗法により、Si基板の反射係数R0と拡散長σ0を抽出する。ステップS17以降についても、必要に応じて式(4B),(5B)を用い、L/Sパターンの場合と同様に上層のパラメータ抽出を行っていけばよい。
以上説明したように、この第1の実施の形態では、レジストの下が多層構造である場合に、まず、パラメータ抽出済みの層(パラメータ既知の層)上に、パラメータの抽出を行う層(パラメータ未知の層)をその構成材料の占有率を変えて形成する。そして、パラメータ未知の層上にレジストを形成し、そこに存在範囲を変化させたパターンの露光を行い、その露光結果からパラメータ未知の層のパラメータ、すなわち反射係数R、透過係数T、拡散長σを抽出する。このようにしてパラメータ未知の層のパラメータ抽出後は、この層をパラメータ既知の層として扱い、その上に新たにパラメータ未知の層を形成して同様にそのパラメータを抽出する。
このように、第1の実施の形態のパラメータ抽出方法では、多層構造の下層から順にパラメータを抽出していく。そのため、パラメータ未知の層にのみ構成材料の占有率を変化させた多層構造を用いればよく、そのような多層構造を用いて抽出したパラメータを使って近接効果補正を行うだけで、様々な多層構造に対して精度良くかつ効率的に補正を行うことができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図12はSi基板上に形成したL/Sパターンのライン数と後方散乱強度の関係を示す図である。
Si基板上のレジストに形成したL/Sパターンのライン数とL/Sパターン中心における後方散乱強度の関係において、実験により求めた後方散乱強度と従来の1個のガウス分布で近似した後方散乱強度とは、L/Sパターンのライン数が多いときには比較的良い一致が見られる。しかし、ライン数が少ないときには後方散乱強度差が大きくなってしまう。この第2の実施の形態では、Si基板を仮想的に分割して多層とみなすことで、後方散乱強度をマルチガウス分布で近似してパラメータの抽出を行う。
なお、以下の説明において、分割前のSi基板および分割後のSi基板の0番目の層の反射係数をR0、拡散長をσ0と表し、分割後のSi基板のn番目の層の反射係数をRn、透過係数をTn、拡散長をσnと表す。また、層数n+1に分割されたときの実験により得られる後方散乱強度をFn,k、計算により得られる後方散乱強度をFn(k)で表し(ただし、kはL/Sパターンのライン数。)、層数n+1に分割されたときのレジストに形成されるL/Sパターンのある1本のラインパターン部分に入射した電子がL/Sパターン中心に反射される割合をgn(x),hn(x,σ2)で表す(ただし、xはあるラインパターンの中心からL/Sパターン中心までの距離。)。
図13は第2の実施の形態のパラメータ抽出フローを示す図である。
第2の実施の形態のパラメータ抽出では、まず、パターンをレジストに形成するための露光パターンデータの作成を行う(ステップS30)。露光パターンデータは、例えば形成するパターンがL/Sパターンの場合には、次の(i),(ii)に示すような条件で作成する。
(i)ライン数kを1本から数百本まで変えてL/Sパターンを構成する。例えば、1,3,5,7,9,11,13,15,21,31,51,101,301本のラインパターンを有するL/Sパターンを構成する。
(ii)L/Sパターンの線幅およびスペース幅は、前方散乱長βfの3倍〜5倍程度とする。例えば、前方散乱長βfの予想最大値が80nmであれば、240nm〜400nmとする。
次いで、現時点で0番目の層(n=0)であるSi基板上にステップS30で作成した露光パターンデータに従ってL/Sパターンの露光を行い(ステップS31,S32)、第1の実施の形態と同様、L/SパターンごとにL/Sパターン中心のラインパターンに対する最適露光量Q0,kを算出し(ステップS33)、それを後方散乱強度F0,kに換算する(ステップS34)。
次いで、近似に用いるガウス分布の個数から仮想的にSi基板を分割する層数を設定する(ステップS35)。N個のガウス分布で近似する場合は、分割層数をNとし、Si基板を均等にN−1回分割する。
次いで、第1の実施の形態と同様、式(3),(4),(5)を用いて後方散乱強度F0(k)を計算により求め(ステップS36)、実験値(後方散乱強度F0,k)と計算値(後方散乱強度F0(k))とから最小二乗法を用いて、Si基板の反射係数R0と拡散長σ0を抽出する(ステップS37)。
次いで、まずこのSi基板を仮想的に2層に分割し(ステップS38,S39,S40)、レジスト側の層を1番目の層(n=1)とし、この1番目の層の反射係数R1、透過係数T1、拡散長σ1をそれぞれ抽出する。レジストに形成されるL/Sパターンのある1本のラインパターン部分に入射した電子がL/Sパターン中心に反射される割合g1(x)は、次式(9)のように表すことができる。
Figure 0004799065
この式(9)において、第1項は1番目の層からの反射電子の割合、第2項は0番目の層からの反射電子の割合を示している。これをL/Sパターンに含まれているすべてのラインパターンについて加算することで、そのL/SパターンのL/Sパターン中心における後方散乱強度F1(k)が計算できる(ステップS36)。そして、L/Sパターン数分の実験値(後方散乱強度F0,k)と計算値(後方散乱強度F1(k))とから最小二乗法を用いて、1番目の層の反射係数R1、透過係数T1、拡散長σ1を抽出する(ステップS37)。
2番目以降の層についても、この1番目の層の場合と同様の手順で行うことができ、例えばN番目の層の場合、式(9)に相当する式は、次式(10),(11)に示すように再帰的に表現することができる。
Figure 0004799065
Figure 0004799065
このようにして、仮想的に分割した各層の反射係数R、透過係数T、拡散長σを、0番目の層から順にN番目の層まで抽出することができる。
最後に、抽出された各層の反射係数R、透過係数T、拡散長σをマルチガウス分布のパラメータに変換する(ステップS41)。
この場合、後方散乱強度分布をマルチガウス分布で表したEID関数は、次式(12)で表される。
Figure 0004799065
この式(12)において、右辺の第2項が後方散乱強度分布を表す項である。これより、その項に含まれる後方散乱比率ηmおよび後方散乱長βb,m(m=1〜N)の各パラメータは、式(10),(11)の形から次式(13)のように対応付けられる。
Figure 0004799065
このようにして各層の反射係数R、透過係数T、拡散長σをマルチガウス分布のパラメータに変換する。
図14は後方散乱強度を2個のガウス分布で近似した結果を示す図である。
図12の結果と比較すると、実験により求めた後方散乱強度と2個のガウス分布で近似した後方散乱強度とは、L/Sパターンのライン数が少ないときにも比較的良い一致が見られるようになっているのがわかる。
なお、この第2の実施の形態においても、ホールパターンやドーナツパターンを用いてパラメータ抽出を行う場合には、第1の実施の形態で述べたのと同様にして行うことができる。
以上説明したように、この第2の実施の形態では、Si基板を仮想的に分割した各層のパラメータを、最上層をパラメータ未知の層としかつそれより下層をパラメータ既知の層として扱い、パラメータ未知の層のパラメータを抽出する。そして、その分割層数を増やしていくことで、下層から順にパラメータを抽出していく。抽出した各層のパラメータは、Si基板の分割層数に応じた個数のガウス分布のパラメータに変換し、その変換後のパラメータを用いたガウス分布(マルチガウス分布)で後方散乱強度を求める。これにより、各ガウス分布に各層からの反射という意味を持たせ、レジストに形成するパターンの存在範囲が後方散乱強度を算出する際にその結果値に及ぼす影響を極力抑えることができ、その結果、より精度良く近接効果補正が行えるようになる。
なお、以上の説明では、パラメータ抽出方法を電子ビーム露光に適用した場合を例にして述べたが、イオンビームを用いて露光を行うような場合等にも、同様に適用可能である。
(付記1) 露光に用いるパラメータを抽出するパラメータ抽出方法において、
パラメータ既知の層上にパラメータ未知の層を形成し、
前記パラメータ未知の層上にレジストを形成し、
前記レジストに対し存在範囲を変化させたパターンの露光を行い、
前記露光結果を用いて前記パラメータ未知の層のパラメータを抽出する、
ことを特徴とするパラメータ抽出方法。
(付記2) 前記パラメータ未知の層が複数種の材料で構成される場合には、
前記パラメータ既知の層上に前記パラメータ未知の層を形成する際、
前記パラメータ未知の層の各前記材料の占有率を変化させて前記パラメータ未知の層を形成することを特徴とする付記1記載のパラメータ抽出方法。
(付記3) 前記露光結果を用いて前記パラメータ未知の層のパラメータを抽出する際には、
前記露光結果から各前記パターンについて得られる後方散乱強度と、前記パラメータ既知の層と前記パラメータ未知の層との積層関係を用いて各前記パターンについて計算上得られる後方散乱強度と、を用い、最小二乗法によって、前記パラメータ未知の層のパラメータを抽出することを特徴とする付記1記載のパラメータ抽出方法。
(付記4) 前記パラメータ未知の層が複数種の材料で構成される場合には、
前記パラメータ既知の層上に前記パラメータ未知の層を形成する際、
前記パラメータ未知の層の各前記材料の占有率を変化させて前記パラメータ未知の層を形成し、
前記露光結果から各前記パターンについて得られる後方散乱強度と、前記パラメータ既知の層と前記パラメータ未知の層との積層関係を用いて各前記パターンについて計算上得られる後方散乱強度と、を用い、最小二乗法によって、前記パラメータ未知の層のパラメータを抽出する際には、
前記露光結果から各前記パターンについて得られる後方散乱強度と、前記パラメータ既知の層と各前記材料の占有率を変化させた前記パラメータ未知の層との積層関係を用いて各前記パターンについて計算上得られる後方散乱強度と、を用い、最小二乗法によって、前記パラメータ未知の層の各前記材料のパラメータを抽出することを特徴とする付記3記載のパラメータ抽出方法。
(付記5) 前記パラメータ既知の層上に前記パラメータ未知の層を形成する際には、
前記パラメータ既知の層として単一材料で構成された層を用いることを特徴とする付記1記載のパラメータ抽出方法。
(付記6) 前記レジストに対し存在範囲を変化させた前記パターンの露光を行う際には、
前記パターンを、ライン数を変化させたラインアンドスペースパターンとすることを特徴とする付記1記載のパラメータ抽出方法。
(付記7) 前記レジストに対し存在範囲を変化させた前記パターンの露光を行う際には、
前記パターンを、ホール数を変化させたホールパターンとすることを特徴とする付記1記載のパラメータ抽出方法。
(付記8) 前記レジストに対し存在範囲を変化させた前記パターンの露光を行う際には、
前記パターンを、矩形パターンを囲む、幅を変化させたドーナツパターンとすることを特徴とする付記1記載のパラメータ抽出方法。
(付記9) 前記パラメータ既知の層および前記パラメータ未知の層のパラメータは、反射係数、透過係数および拡散長であることを特徴とする付記1記載のパラメータ抽出方法。
(付記10) 露光に用いるパラメータを抽出するパラメータ抽出方法において、
層上にレジストを形成し、
前記レジストに対し存在範囲を変化させたパターンの露光を行い、
前記露光結果を用いて前記層のパラメータを抽出し、
前記層を仮想的に分割し、
前記層の分割後の最上層をパラメータ未知の層とし、前記パラメータ未知の層より下層側をパラメータ既知の層として、前記露光結果を用いて前記パラメータ未知の層のパラメータを抽出する、
ことを特徴とするパラメータ抽出方法。
(付記11) 前記露光結果を用いて前記パラメータ未知の層のパラメータを抽出した後、
前記パラメータ既知の層のパラメータおよび前記パラメータ未知の層の抽出されたパラメータを用い、分割後の層数分のガウス分布を用いて、前記層上に形成した前記レジストへの後方散乱強度を求めることを特徴とする付記10記載のパラメータ抽出方法。
(付記12) 前記パラメータ既知の層のパラメータおよび前記パラメータ未知の層のパラメータを用い、分割後の層数分の前記ガウス分布を用いて、前記層上に形成した前記レジストへの後方散乱強度を求める際には、
前記パラメータ既知の層のパラメータおよび前記パラメータ未知の層の抽出されたパラメータを分割後の層数分の前記ガウス分布のパラメータに変換し、変換後の前記ガウス分布のパラメータを用いて、前記層上に形成した前記レジストへの後方散乱強度を求めることを特徴とする付記11記載のパラメータ抽出方法。
(付記13) 前記露光結果を用いて前記パラメータ未知の層のパラメータを抽出する際には、
前記露光結果から各前記パターンについて得られる後方散乱強度と、前記パラメータ既知の層と前記パラメータ未知の層との積層関係を用いて各前記パターンについて計算上得られる後方散乱強度と、を用い、最小二乗法によって、前記パラメータ未知の層のパラメータを抽出することを特徴とする付記10記載のパラメータ抽出方法。
(付記14) 前記レジストに対し存在範囲を変化させた前記パターンの露光を行う際には、
前記パターンを、ライン数を変化させたラインアンドスペースパターンとすることを特徴とする付記10記載のパラメータ抽出方法。
(付記15) 前記レジストに対し存在範囲を変化させた前記パターンの露光を行う際には、
前記パターンを、ホール数を変化させたホールパターンとすることを特徴とする付記10記載のパラメータ抽出方法。
(付記16) 前記レジストに対し存在範囲を変化させた前記パターンの露光を行う際には、
前記パターンを、矩形パターンを囲む、幅を変化させたドーナツパターンとすることを特徴とする付記10記載のパラメータ抽出方法。
(付記17) 前記パラメータ既知の層および前記パラメータ未知の層のパラメータは、反射係数、透過係数および拡散長であることを特徴とする付記10記載のパラメータ抽出方法。
(付記18) 前記ガウス分布のパラメータは、後方散乱長および後方散乱比率であることを特徴とする付記10記載のパラメータ抽出方法。
(付記19) パターンの露光を行う工程を有する半導体装置の製造方法において、
パラメータ既知の層上にパラメータ未知の層を形成する工程と、
前記パラメータ未知の層上にレジストを形成する工程と、
前記レジストに対し存在範囲を変化させたパターンの露光を行う工程と、
前記露光結果を用いて前記パラメータ未知の層のパラメータを抽出する工程と、
前記パラメータ既知の層のパラメータおよび前記パラメータ未知の層の抽出されたパラメータを用いて、目的のパターンの近接効果補正を行う工程と、
前記近接効果補正が行われた目的のパターンの露光を行う工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記20) パターンの露光を行う工程を有する半導体装置の製造方法において、
層上にレジストを形成する工程と、
前記レジストに対し存在範囲を変化させたパターンの露光を行う工程と、
前記露光結果を用いて前記層のパラメータを抽出する工程と、
前記層を仮想的に分割し、
前記層の分割後の最上層をパラメータ未知の層とし、前記パラメータ未知の層より下層側をパラメータ既知の層として、前記露光結果を用いて前記パラメータ未知の層のパラメータを抽出する工程と、
前記パラメータ既知の層のパラメータおよび前記パラメータ未知の層の抽出されたパラメータを用いて、目的のパターンの近接効果補正を行う工程と、
前記近接効果補正が行われた目的のパターンの露光を行う工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
第1の実施の形態のパラメータ抽出フローの概略を説明する図である。 ラインアンドスペースパターンの要部を示す図である。 ホールパターンの要部を示す図である。 ドーナツパターンの要部を示す図である。 第1の実施の形態のパラメータ抽出フローを示す図である。 ラインパターンの配置例を示す図である。 多層構造の層の組み合わせの一例を示す図である。 多層構造の層の組み合わせと後方散乱強度の関係を示す図(その1)である。 多層構造の層の組み合わせと後方散乱強度の関係を示す図(その2)である。 パラメータ抽出においてホールパターンを用いた場合の後方散乱強度の計算方法の説明図である。 パラメータ抽出においてドーナツパターンを用いた場合の後方散乱強度の計算方法の説明図である。 Si基板上に形成したL/Sパターンのライン数と後方散乱強度の関係を示す図である。 第2の実施の形態のパラメータ抽出フローを示す図である。 後方散乱強度を2個のガウス分布で近似した結果を示す図である。 従来の後方散乱強度の計算手法の原理説明図である。
符号の説明
1,10,22 Wプラグ
2,11 ラインパターン
3 ホールパターン
4a 正方形パターン
4b,4c ドーナツパターン
11a 分割ラインパターン
20 Si基板
21 SiO2
23 レジスト
30 ホールパターン領域
31 ホールパターン
32a,32b,32c,32d ホールパターングループ
40 ドーナツパターン領域
41 正方形パターン
42 ドーナツパターン

Claims (10)

  1. 電子ビーム露光の近接効果補正に用いるパラメータを抽出するパラメータ抽出方法であって
    基板上に第1パラメータを有する第1層を形成し、
    前記第1層上に第2層を形成し、
    前記第2層上にレジストを形成し、
    前記レジストに対し、電子ビームを用いて、第1形状を有する第1パターン、および前記第1形状と異なる第2形状を有する第2パターンを露光してレジストパターンを形成し
    前記レジストパターンおよび前記第1パラメータに基づいて、前記第2層の第2パラメータを抽出する、
    ことを特徴とするパラメータ抽出方法。
  2. 前記第2層が複数種の材料で構成される場合には、前記各材料の占有率が異なる前記第2層をそれぞれ形成し、当該第2層についてそれぞれ、前記レジストの形成、前記レジストパターンの形成、および前記第2パラメータの抽出を行うことを特徴とする請求項1記載のパラメータ抽出方法。
  3. 前記第2パラメータを抽出する際には、
    前記第1パターンおよび前記第2パターンについてそれぞれ得られる後方散乱強度と、前記第1層と前記第2層との積層関係を用いて前記第1パターンおよび前記第2パターンについてそれぞれ計算上得られる後方散乱強度と、を用い、最小二乗法によって、前記第2パラメータを抽出することを特徴とする請求項1記載のパラメータ抽出方法。
  4. 前記第1層上に前記第2層を形成する際には、
    前記第1層として単一材料層を用いることを特徴とする請求項1記載のパラメータ抽出方法。
  5. 第1パターンおよび前記第2パターンの露光を行う際には、
    前記第1パターンおよび前記第2パターンを、ライン数を変化させたラインアンドスペースパターンとすることを特徴とする請求項1記載のパラメータ抽出方法。
  6. 第1パターンおよび前記第2パターンの露光を行う際には、
    前記第1パターンおよび前記第2パターンを、ホール数を変化させたホールパターンとすることを特徴とする請求項1記載のパラメータ抽出方法。
  7. 第1パターンおよび前記第2パターンの露光を行う際には、
    前記第1パターンおよび前記第2パターンを、矩形パターンを囲む、幅を変化させたドーナツパターンとすることを特徴とする請求項1記載のパラメータ抽出方法。
  8. 電子ビーム露光の近接効果補正に用いるパラメータを抽出するパラメータ抽出方法であって
    基板上にレジストを形成し、
    前記レジストに対し、電子ビームを用いて、第1形状を有する第1パターン、および前記第1形状と異なる第2形状を有する第2パターンを露光してレジストパターンを形成し
    前記レジストパターンに基づいて、前記基板第1パラメータを抽出し、
    前記基板を仮想的に分割し、
    前記基板の分割後の上層側を第2層とし、前記第2層より下層側を前記第1パラメータを有する第1層として、前記レジストパターンおよび前記第1パラメータに基づいて、前記第2層の第2パラメータを抽出する、
    ことを特徴とするパラメータ抽出方法。
  9. 前記第2パラメータを抽出した後、
    前記第1パラメータおよび前記第2パラメータを用い、分割後の層数分のガウス分布を用いて、前記基板上に形成した前記レジストへの後方散乱強度を求めることを特徴とする請求項8記載のパラメータ抽出方法。
  10. 第2パラメータを抽出する際には、
    前記第1パターンおよび前記第2パターンについてそれぞれ得られる後方散乱強度と、前記第1層と前記第2層との積層関係を用いて前記第1パターンおよび前記第2パターンについてそれぞれ計算上得られる後方散乱強度と、を用い、最小二乗法によって、前記第2パラメータを抽出することを特徴とする請求項8記載のパラメータ抽出方法。
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