JP4797356B2 - 酸化アルミニウム薄膜および酸化アルミニウム薄膜形成用組成物 - Google Patents

酸化アルミニウム薄膜および酸化アルミニウム薄膜形成用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4797356B2
JP4797356B2 JP2004286239A JP2004286239A JP4797356B2 JP 4797356 B2 JP4797356 B2 JP 4797356B2 JP 2004286239 A JP2004286239 A JP 2004286239A JP 2004286239 A JP2004286239 A JP 2004286239A JP 4797356 B2 JP4797356 B2 JP 4797356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
organic acid
oxide thin
aluminum
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004286239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006096629A (ja
Inventor
幸司 加田
公平 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP2004286239A priority Critical patent/JP4797356B2/ja
Publication of JP2006096629A publication Critical patent/JP2006096629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4797356B2 publication Critical patent/JP4797356B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Description

本発明は、酸化アルミニウム薄膜および該酸化アルミニウム薄膜を形成するための組成物に関する。
酸化アルミニウム薄膜は、耐熱性、耐薬品性、耐磨耗性、絶縁性などに優れているため各種の保護膜として利用されている。また、透明な酸化アルミニウム薄膜は、無反射膜、赤外線透過膜としても利用されている。
酸化アルミニウム薄膜を形成する方法としては、物理的成膜法、塗布焼成法などが一般に用いられている。物理的成膜法には、スパッタ法、真空蒸着法などがあり、均一で緻密な結晶性の高い薄膜が得られる。その反面、真空系で成膜を行うため、大型かつ複雑で高価な装置が必要である。さらに、バッチ式での生産であるため、生産効率が悪く、製造コストが高くなるという問題もある。
一方、塗布焼成法は、上記物理的成膜法に比べて、高価で複雑な装置の必要がなく、しかも簡単な工程で金属酸化物膜を形成できる方法であるため、一般的に用いられている。塗布焼成法は、一般に、所望のアルミニウム化合物を含有する溶液(塗布液)を基板上に均一に塗布する工程、予備焼成を行い、形成された薄膜中の溶媒を除去する工程、高温で本焼成を行い、酸化アルミニウム薄膜を形成する工程などを含む。均一かつ透明な酸化アルミニウム薄膜を得るためには、塗布液の調製が重要であり、このような塗布液の条件として、塗布液中にアルミニウム化合物を一定濃度含有し、かつ均一に溶解していること、その塗布液が基板上に均一に塗布できる程度の流動性を有していること、そして塗布液の経時安定性が優れていることなどが挙げられる。
上記塗布液に含有される代表的なアルミニウム化合物としては、アセチルアセトンなどのβケト化合物のアルミニウム錯体(例えば、特許文献1)、アルミニウムアルコキシドおよびその誘導体(例えば、特許文献2〜4)、有機酸アルミニウム塩(特許文献5〜6)などが挙げられる。上記βケト化合物のアルミニウム錯体を用いた場合は、均一な塗布液は作成できるが、塗布後の予備焼成時に溶媒が揮発したとき、錯体が基板上で結晶化しやすく、透明かつ均一な薄膜を得ることが難しい。また、アルミニウムアルコキシドおよびその誘導体を用いた場合は、塗布液の調製に際して、アルコキシドの部分加水分解反応を利用するため、塗布液の経時安定性が悪く、塗布液の粘度が上昇する、あるいは沈殿が生成するなどの問題がある。
一方、有機酸アルミニウム塩は、合成が簡便であり、大気中で安定であることなどの理由から、塗布焼成法に用いられている。例えば、特許文献5および6には、2−エチルヘキサン酸アルミニウムが開示されている。しかし、この2−エチルヘキサン酸アルミニウム塩は、有機溶剤に少量添加した場合においてもゲル状の組成物を形成しやすく、均一な塗布液を調製しにくい。また、アルキル部分が分岐鎖を有して嵩高いため、焼成時の体積収縮が大きく、成膜後にクラックが入りやすく、均一な薄膜を得ることが難しい。
以上のように、塗布焼成法において、均一で透明性に優れた酸化アルミニウム薄膜を得ることが難しいのが現状である。
特許第3059541号公報 特開平5−274920号公報 特開平7−216552号公報 特公平6−88783号公報 特公昭36−10476号公報 特公平7−25717号公報
本発明の目的は、塗布焼成法、特に有機酸アルミニウム塩を塗布、焼成する方法を用いて上記問題点を解決することにあり、均一でかつ透明性に優れた酸化アルミニウム薄膜を提供することにある。本発明の目的はまた、上記酸化アルミニウム薄膜を形成し得る組成物を提供することにある。
本発明の酸化アルミニウム薄膜は、炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩を含むpH5〜7の水溶液と、無機アルミニウム化合物とを反応させた後、該反応液に塩基性化合物を添加してpHを5〜7に調整することによって得られる有機酸アルミニウム塩から調製される。
本発明の酸化アルミニウム薄膜形成用組成物は、上記酸化アルミニウム薄膜を形成するための組成物であって、有機酸アルミニウム塩および溶媒を含有している。そして、この組成物に含有される有機酸アルミニウム塩は、炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩を含むpH5〜7の水溶液と、無機アルミニウム化合物とを反応させた後、該反応液に塩基性化合物を添加してpHを5〜7に調整することによって得られるものである。
本発明の酸化アルミニウム薄膜は、特定の方法によって得られる有機酸アルミニウム塩を塗布、焼成することによって調製され、均一でかつ透明性に優れる。この酸化アルミニウム薄膜を形成するための組成物は、上記有機酸アルミニウム塩が均一に溶媒に溶解され、かつ経時安定性にも優れている。
本発明の酸化アルミニウム薄膜は、炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩を含むpH5〜7の水溶液と、無機アルミニウム化合物とを反応させた後、該反応液に塩基性化合物を添加してpHを5〜7に調整することによって得られる有機酸アルミニウム塩から調製される。以下、まず、本発明に用いられる有機酸アルミニウム塩およびその調製方法について説明した上で、本発明の酸化アルミニウム薄膜形成用組成物および酸化アルミニウム薄膜について説明する。
(1)有機酸アルミニウム塩およびその調製方法
本発明に用いられる有機酸アルミニウム塩は、炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩と、無機アルミニウム化合物と、塩基性化合物を用いて調製される。まず、これらの原料について説明し、ついで、有機酸アルミニウム塩の調製について説明する。
(炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩)
炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩を構成するカルボン酸としては、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸などが挙げられる。カルボン酸の炭素数が4以下の場合、得られる有機酸アルミニウム塩が、酸化アルミニウム薄膜形成用組成物(塗布液)を調製したときに結晶化し、微小な粒子を形成しやすい。そのため、組成物を均一に塗布することが困難である。あるいは、塗布時には、上記有機酸アルミニウム塩が溶解した透明な組成物(塗布液)であるものの、塗布後、乾燥すると塗膜が白濁し、焼成して得られる酸化アルミニウム薄膜も白濁を生じやすい。カルボン酸の炭素数が11以上の場合、得られる有機酸アルミニウム塩の溶媒に対する溶解性が乏しく、得られる組成物に白濁が生じる傾向にある。このような組成物を用いた場合、透明かつ均一な酸化アルミニウム薄膜を得ることはできない。
また、分岐鎖を有するカルボン酸を用いて得られた有機酸アルミニウム塩は、少量を有機溶媒に分散させた場合にもゲルが形成される。このような有機酸アルミニウム塩または組成物を用いて酸化アルミニウム薄膜を成膜しても、均一な膜を得ることが困難である。また、アルキル部分が分岐鎖を有して嵩高いため、均一に塗布できた場合にも、焼成時に体積収縮が大きくなり、ひび割れが入りやすく、均一な薄膜を得ることが困難となる。
炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸の塩は、特に制限なく用いられる。例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩など)、アンモニウム塩、またはアミン塩(モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、モノプロパノールアミン塩など)が用いられる。
(無機アルミニウム化合物)
無機アルミニウム化合物としては、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウムなどの水溶性のアルミニウムの無機塩が好適に用いられる。
(塩基性化合物)
塩基性化合物は、水溶液にしたときにアルカリ性を示すものであれば特に制限はない。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニアなどが挙げられる。これらの化合物は、水溶液あるいは水分散液にして添加することが好ましい。これらのうち、生成した有機酸アルミニウム塩の分解をより抑制でき、有機酸アルミニウム塩を有機溶媒に溶解したときの白濁成分が生じることがないことなどを考慮すると炭酸水素ナトリウム、アンモニアなどの弱塩基性化合物を用いる方が好ましい。
(有機酸アルミニウム塩の調製)
本発明に用いられる有機酸アルミニウム塩は、まず、炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩を含むpH5〜7の水溶液(カルボン酸塩含有水溶液という)と、無機アルミニウム化合物とを反応させる。そして、この反応液に塩基性化合物を添加してpHを5〜7に調整する。
上記カルボン酸塩含有水溶液は、pHを5〜7に調整され、無機アルミニウム化合物との反応に供される。カルボン酸塩含有水溶液のpHが5未満であると、溶液中のカルボン酸の塩の多くがカルボン酸に変化してしまい、無機アルミニウム化合物と塩交換反応せず、有機酸アルミニウム塩を生成することができない。pHが7を超えると、得られる有機酸アルミニウム塩の溶媒への溶解性が低く、得られる組成物は白濁を生じ得る。このような組成物を用いて、酸化アルミニウム薄膜を得ようとしても、透明かつ均一な薄膜は得ることはできない。
カルボン酸塩含有水溶液のpHの調整は、当業者が通常用いる方法を用いて行われ得る。pHの調整は、例えば、アルカリ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)、アンモニア、アミン塩(モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、モノプロパノールアミン塩など)などの化合物を用いて行われる。上記化合物の添加量は、原料カルボン酸の等モル未満であることが好ましい。
カルボン酸塩含有水溶液と無機アルミニウム化合物との反応は、具体的には、カルボン酸塩含有水溶液および無機アルミニウム化合物含有水溶液を別々に調製しておき、これらを混合することにより行われる。例えば、カルボン酸含有水溶液中に無機アルミニウム化合物含有水溶液を滴下する、無機アルミニウム化合物含有水溶液中にカルボン酸含有水溶液を滴下する、あるいは反応槽に同時に滴下することによって行われる。
上記反応において、反応溶液中の炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩の含有量および無機アルミニウム化合物の含有量は、いずれも20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。反応溶液中に炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩または無機アルミニウム化合物が20質量%を超えて含有されると、生じる有機酸アルミニウム塩が会合してしまい、反応が均一に進行しない可能性がある。また、会合した有機酸アルミニウム塩の内部に無機塩が取り込まれ得る。未反応の無機アルミニウム化合物および副生無機塩が含まれると、これらが有機酸アルミニウム塩を含有する組成物中で不溶性の成分となる可能性がある。このような組成物を用いて酸化アルミニウム薄膜を作成しようとすると、得られる薄膜が白濁する可能性がある。
上記反応は、無機アルミニウム化合物1モルに対して、炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩が好ましくは2〜4モルより好ましくは、2.2〜4モル、さらに好ましくは2.4〜4モルの割合となるように行われる。炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩が2モル未満の場合は、反応率が低く、そのような有機酸アルミニウム塩を用いて組成物を調製し、酸化アルミニウム薄膜の成膜を行っても、均一かつ透明な薄膜を得ることが困難な場合がある。一方、炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩が4モルを超える場合、過剰のカルボン酸塩が残存するため、反応時に乳化し得、生成した有機酸アルミニウム塩を単離することが困難になる場合がある。
反応温度は、10〜90℃の範囲にあることが好ましい。特に、炭素数8〜10の比較的鎖長の長い直鎖飽和モノカルボン酸塩を用いる反応においては、カルボン酸含有水溶液の粘度が高くなる、あるいは直鎖飽和モノカルボン酸の塩が析出する場合があるため、40〜90℃の範囲で行うことがより好ましい。
炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩のpH5〜7水溶液と無機アルミニウム化合物との反応が終了した後、反応液に塩基性化合物を添加してpHを5〜7に調整し、有機酸アルミニウム塩を回収する。pHを調整しない場合は、反応液のpHは通常2〜4の強酸であるため、生成した有機酸アルミニウム塩が分解するおそれがある。また、分解によって生じる飽和モノカルボン酸が、生成した有機酸アルミニウム塩に粘着して、水洗工程における除去が困難となる場合がある。
上記方法によって有機酸アルミニウム塩のスラリーが得られる。この有機酸アルミニウム塩のスラリーはそのまま、あるいは遠心脱水機、フィルタープレス、真空回転ろ過機などにより溶媒を分離してもよい。さらに必要に応じて、有機酸アルミニウム塩は、水洗などにより副生する無機塩などの不純物が除去され、乾燥される。
水洗に用いる水の温度は、上記不純物を効率的に除去するため、30℃以上であることが好ましい。30℃未満の水を用いて水洗を行うと、特に炭素数8〜10の飽和モノカルボン酸塩の場合に、未反応のカルボン酸塩を完全に除去できない可能性がある。このような未反応の飽和モノカルボン酸塩を含有する有機酸アルミニウム塩を溶媒に溶解し、酸化アルミニウム薄膜形成用組成物(塗布液)を形成した場合に、組成物の白濁の原因となり、成膜時に得られる薄膜が白濁するおそれがある。
乾燥は、回転乾燥装置、気流乾燥装置、通気式乾燥装置、噴霧式乾燥装置、流動層型乾燥装置などにより行われる。乾燥方法は、連続式または回分式、あるいは常圧または真空下のいずれでもよい。乾燥温度に特に制限はないが、好ましくは100〜200℃、より好ましくは100〜180℃、特に好ましくは100〜160℃で行われる。乾燥温度が100℃未満であると、有機酸アルミニウム塩中に含有されている溶媒(主に水)が大量に残存し得、塗布液を調製したときに溶解不良の原因となる。乾燥温度が200℃を超えると、生成した有機酸アルミニウム塩が分解して有機溶剤に不溶性の成分を生じ、得られる酸化アルミニウム薄膜形成用組成物(塗布液)が白濁するおそれがある。
(2)有機酸アルミニウム塩を含有する酸化アルミニウム薄膜形成用組成物
本発明の酸化アルミニウム薄膜の調製方法は特に制限されない。好ましくは、有機酸アルミニウム塩を含有する塗布液組成物を調製し、これを基板上に塗布し、予備焼成、本焼成を経て、調製される。
本発明の酸化アルミニウム薄膜を形成するための組成物(酸化アルミニウム薄膜形成用組成物:以下、単に、薄膜形成用組成物という場合がある)は、具体的には、上記有機酸アルミニウムおよび溶媒を溶解または分散させ、必要に応じて、有機酸アルミニウム以外の有機酸金属塩を含有し得る。
本発明の薄膜形成用組成物の調製に用いられる溶媒は、特に制限されない。例えば、アルコール系溶媒、炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、ケトン系溶媒、ハロゲン系溶媒などが用いられる。
アルコール系溶媒としては、炭素数1〜4の1価のアルコールを用いることが好ましい。炭素数が5以上の1価のアルコールを用いた場合、組成物の流動性を上げることが困難となる。薄膜形成用組成物の調製に用いられるアルコール系溶媒としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノールなどが挙げられる。好ましくはメタノールおよびエタノールである。このような低級アルコールを用いるほうが、少量添加で塗布液の流動性を上げることができる。
炭化水素系溶媒としては、有機酸アルミニウム塩と相溶性が良好なものであれば特に制限されない。例えば、n−ヘキサン、n−オクタン、シクロヘキサン、トルエン、キシレンなどが用いられる。
エーテル系溶媒としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、テトロヒドロフランなどが用いられる。
エステル系溶媒としては、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどが用いられる。
ケトン系溶媒としては、アセトン、エチルメチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが用いられる。
ハロゲン系溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルムなどが用いられる。
上記溶媒は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。好ましくは、アルコール系溶媒と炭化水素系溶媒とを含有する混合溶媒、あるいはこの混合溶媒にさらにエーテル系溶媒、エステル系溶媒、ケトン系溶媒、およびハロゲン系溶媒からなる群より選択される少なくとも1種の溶媒を含有する混合溶媒である。
上記の混合溶媒を用いる場合、アルコール系溶媒と炭化水素系溶媒との混合比率は、アルコール系溶媒1質量部に対して、炭化水素系溶媒3〜50質量部の範囲であることが好ましい。炭化水素系溶媒の混合割合が3質量部未満の場合、有機酸アルミニウム塩が均一に溶解しない。50質量部を超えると組成物の流動性がなくなり、これを用いて塗布・成膜を行おうとしても均一に塗布することが困難となる場合がある。上記の混合比率の混合溶媒を用いることによって、有機酸アルミニウム塩を高濃度に含有しながら、流動性を有する組成物を調製することができ、得られる組成物の経時安定性も良好である。例えば、有機酸アルミニウム塩であるカプロン酸アルミニウム塩を、トルエンとメタノールとの質量比(トルエン/メタノール)が5/1でなる混合溶媒中に10質量%になるように溶解した場合、透明かつ均一な溶液(薄膜形成用組成物)を調製することができる。この溶液(薄膜形成用組成物)の20℃における粘度は215mPa・sである。またその溶液を30℃にて1週間放置しても透明のままであり、沈殿を生じない。
本発明の薄膜形成用組成物は、溶媒100質量部に対して、上記方法で調製された有機酸アルミニウム塩を1〜20質量部含有する。有機酸アルミニウム塩の含有量が1質量部未満の場合、成膜した酸化アルミニウム薄膜の膜厚が薄すぎて、実用に耐え得ない場合がある。また、膜厚を厚くするには、多数回塗布焼成を繰り返さなければならず、生産性が悪い。有機酸アルミニウム塩の含有量が20質量部を超える場合、有機酸アルミニウム塩が均一に溶解しない場合がある。そのような塗布液を用いて成膜を行っても、均一の塗布ができず、均一な酸化アルミニウム薄膜を得ることが困難な場合がある。
本発明の薄膜形成用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で他の有機酸金属塩が含有されていてもよい。他のカルボン酸金属塩の金属としては、例えば、2族元素のマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、およびバリウム;3族元素のイットリウムおよびランタン系列の元素(ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウムなど);4族元素のチタンおよびジルコニウム;5族元素のバナジウムおよびニオブ;6族元素のクロム;7族元素のマンガン;8族元素の鉄、9族元素のコバルト;10族元素のニッケル;11族元素の銅、銀、および金;12族元素の亜鉛;13族元素のホウ素、ガリウム、およびインジウム;14族元素のケイ素、ゲルマニウム、およびスズ;15族元素のアンチモンおよびビスマスなどが挙げられる。カルボン酸金属塩の酸成分としては、酢酸、カプロン酸、オクチル酸、ナフテン酸などが挙げられる。これらの元素を含むカルボン酸金属塩としては、例えば、オクチル酸亜鉛、酢酸亜鉛、カプロン酸マグネシウム、オクチル酸マグネシウム、カプロン酸スズ、オクチル酸スズ、四酢酸ケイ素などが挙げられる。
(3)酸化アルミニウム薄膜
本発明の酸化アルミニウム薄膜は、薄膜形成用組成物を所望の基板上に塗布し、乾燥(予備焼成)、本焼成することにより得られる。
基板としては、当業者が通常用いる基板であれば特に制限なく用いられる。例えば、ガラス基板、ポリカーボネートやエポキシ樹脂などの樹脂製の基板またはフィルムなどが挙げられる。これらの基板は、用途、薄膜形成方法などに応じて適宜選択される。例えば、300℃以上の温度で焼成を行って酸化アルミニウム薄膜を作成する場合はガラスが好適である。紫外光照射によって酸化アルミニウム薄膜を作成する場合には、基板として樹脂基板または樹脂フィルムが好適である。
基板への薄膜形成用組成物の塗布方法についても特に制限されない。例えば、刷毛塗り法、浸漬法、スピナー法、スプレー法、スクリーン印刷法、ロールコーター法、インクジェット方式によるパターン形成法などが用いられる。
基板に塗布された薄膜形成用組成物は、本焼成の前に乾燥(予備焼成)される。乾燥(予備焼成)は常温から溶媒の揮発温度で、組成物中の溶媒が(好ましくはゆっくりと揮発するように)行われる。
基板に塗布され、乾燥された薄膜形成用組成物は、ついで、本焼成することによって薄膜が形成される。本焼成は、例えば 300℃以上、好ましくは400℃以上、より好ましくは450℃以上の温度で加熱処理する方法である。このようにして得られる酸化アルミニウム薄膜は、均一でかつ透明性に優れる。
以下に、酸化アルミニウム薄膜を形成するために組成物およびその組成物を用いて得られる酸化アルミニウム薄膜について、実施例を挙げて、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
(合成例1:カプロン酸アルミニウムの合成)
撹拌装置および温度計を取り付けた4つ口フラスコに、カプロン酸26.14g(0.225mol)、水酸化ナトリウム8.88g(0.222mol)、および精製水280gをいれ、10分間撹拌して10質量%のカプロン酸ナトリウム水溶液を調製した。この水溶液のpHは6.5であった。次いで、30℃まで冷却した上記カプロン酸ナトリウム水溶液を撹拌しながら、塩化アルミニウム10.0g(Alとして0.075mol)を精製水90.0gに溶解した水溶液を滴下した。滴下終了後、10分間さらに撹拌した後、水酸化ナトリウム水溶液を添加して、反応溶液のpHを5.5に調整した。反応物を濾別後、精製水100gで5回水洗した。その後、120℃にて減圧乾燥して、白色固体(カプロン酸アルミニウム)18.5gを得た。
(合成例2〜12)
表1に示す金属化合物およびカルボン酸塩を用いて、表1に示す条件下で行ったこと以外は、合成例1と同様に操作して、有機酸アルミニウム塩(化合物2〜12)を合成した。なお、合成例9および合成例12においては、反応後の溶液のpH調整は行わなかった。
Figure 0004797356
表1から明らかなように、合成例1〜6の有機酸アルミニウム塩(化合物1〜6)はいずれも、本発明に用いられる有機酸アルミニウム塩の要件を満たす。一方、合成例7〜12の有機酸アルミニウム塩(化合物7〜12)は、以下の点から本発明に用いられる有機酸アルミニウム塩の要件を満たさない。すなわち、化合物7の有機酸アルミニウム塩は、炭素数4の酪酸が用いられ、かつ上記カルボン酸を含有する水溶液のpHが11.0の条件下で合成されている。化合物8の有機酸アルミニウム塩は、炭素数12のラウリン酸を用いて合成されている。化合物9の有機酸アルミニウム塩は、分岐鎖を有するカルボン酸(2−エチルヘキサン酸)が用いられ、上記カルボン酸を含有する水溶液のpHが12.0の条件下で合成され、かつ反応後のpH調整も行わずに得られたものである。化合物10の有機酸アルミニウム塩は、分岐鎖を有するカルボン酸(2−エチル酪酸)が用いられ、かつ上記カルボン酸を含有する水溶液のpHが12.0の条件下で合成されている。化合物11の有機酸アルミニウム塩は、カルボン酸を含有する水溶液のpHが12.0の条件下で合成されている。化合物12の有機酸アルミニウム塩は、カルボン酸塩を含む水溶液のpHを6.5に調整して反応させたが、反応後のpH(3.0)をpH5〜7に調整することなく得られたものである。
(実施例1:酸化アルミニウム形成用組成物および該組成物を用いた酸化アルミニウム薄膜の調製ならびにこれらの評価)
合成例1で得られた有機酸アルミニウム塩(化合物1)の濃度が10質量%となるように、表1に示す溶媒中に40℃にて溶解して酸化アルミニウム形成用組成物である塗布液を得た(塗布液1)。次いで、得られた塗布液1を、スピンコーターを用いてガラス基板上に塗布し、80℃にて10分間乾燥した。ついで、この乾燥した塗布面を、毎分2℃の割合で550℃まで昇温させ、550℃で1時間焼成することにより、酸化アルミニウム薄膜(焼成膜)を得た。得られた塗布液および焼成膜について、以下のような評価を行った。結果を表2に示す。
(1)塗布液の外観
塗布液の外観を目視にて観察し、以下の基準で評価した。
○:有機酸アルミニウム塩が均一に溶解し、無色透明である。
△:有機酸アルミニウム塩が溶解しているが、若干の沈殿物が見られる。
×:塗布液中に白色の固体あるいはゲル状物がほとんど残存している。
(2)塗布液の経時安定性
塗布液を30℃にて1週間放置した後の白色沈殿物の有無を目視にて観察し、以下の基準で評価した。
○:塗布液に白濁は観察されず、沈殿物もない。
×:塗布液に白濁が観察されるか、沈殿物がみられる。
(3)焼成膜の白濁およびひび割れの有無
焼成膜の表面状態を株式会社ULVAC製の触針式表面形状測定器DEKTAC 3STを用いて観察し、以下の基準で評価した。
○:焼成膜に白濁がなく、ひび割れもない。
×:焼成膜が白濁している、あるいは焼成膜にひび割れが生じている。
(4)焼成膜の膜厚
焼成膜の膜厚を株式会社ULVAC製の触針型膜厚測定器DEKTAC 3STにより測定した。
(実施例2〜10)
合成例1〜6で得られた有機酸アルミニウム塩(化合物1〜6)および表1に示す溶媒を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、塗布液(塗布液2〜10)および各塗布液から調製された焼成膜を得た。塗布液2〜10および各塗布液から調製された焼成膜を実施例1と同様に評価した。結果を表2に併せて示す。
(比較例1〜10)
合成例7〜12で得られた有機酸アルミニウム塩(化合物7〜12)および表1に示す溶媒を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、塗布液(塗布液11〜20)および各塗布液から調製された焼成膜を得た。塗布液2〜10および各塗布液から調製された焼成膜を実施例1と同様に評価した。なお、有機酸アルミニウム塩(化合物7〜12)が溶媒に溶解しなかった場合(上記評価項目(1)の塗布液の外観が×と評価された場合)には、その後の(2)〜(4)の評価は行えないので、これらの評価は省略した。結果を表2に併せて示す。
Figure 0004797356
表2から明らかなように、本発明の構成を満たす有機酸アルミニウム塩(化合物1〜6)を用いた実施例1〜10の塗布液は、透明で、かつ経時安定性に優れており、さらにこれらの塗布液を用いて塗膜が形成された基板を焼成することにより、白濁やひび割れのない透明な焼成膜を得ることができた。
他方、炭素数が5〜10の範囲以外の直鎖飽和カルボン酸を出発原料とした有機酸アルミニウム塩(化合物7または8)を用いた比較例1〜4の場合は、有機酸アルミニウム塩が溶媒に溶解せず、均一な塗布液を得ることができなかった。分岐カルボン酸を用いて調整された有機酸アルミニウム塩(化合物9または10)を用いた比較例5〜8の場合は、塗布液に、白濁あるいは沈殿物がみられた。この塗布液を濾過した濾液について経時安定性を評価したが、さらに白濁または沈殿物が見られた。上記濾液を用いて得られた焼成膜はいずれもひび割れが観察された。無機アルミニウム化合物との反応時の水溶液のpHを5〜7の範囲外として得られた有機酸アルミニウム塩(化合物11)を用いた比較例9の場合、塗布液に白濁あるいは沈殿物がみられ、経時安定性も悪かった。反応後にpH調整を行わずに得られた有機酸アルミニウム塩(化合物12)を用いた比較例10は、化合物が溶媒に溶解せず、均一な塗布液を得ることができなかった。
(実施例11:塗布液の調製および評価)
合成例1で得られた有機酸アルミニウム塩(化合物1)10質量部を、40℃にてトルエンとメタノールとの質量比(トルエン/メタノール)が5/1で調製された混合溶媒90質量部に溶解し、塗布液を調製した。すなわち、有機酸アルミニウム塩濃度が10質量%の塗布液を調製した。この塗布液の外観および経時安定性を実施例1と同様にして評価した。結果を表3に示す。
(実施例12〜16)
合成例2〜6で得られた有機酸アルミニウム塩(化合物2〜6)を用いたこと以外は、実施例11と同様にして、塗布液を得、外観および経時安定性を評価した。結果を表3に併せて示す。
(比較例11〜16)
合成例7〜12で得られた有機酸アルミニウム塩(化合物7〜12)を用いたこと以外は、実施例11と同様にして、塗布液を得、外観および経時安定性を評価した。結果を表3に併せて示す。
Figure 0004797356
表3から明らかなように、本発明の構成を満たす有機酸アルミニウム塩(化合物1〜6)を用いた実施例11〜16の塗布液は、透明で、かつ経時安定性に優れていた。他方、炭素数が5〜10の範囲以外の直鎖飽和カルボン酸を出発原料とした有機酸アルミニウム塩(化合物7または8)を用いた比較例11および12の塗布液は、有機酸アルミニウム塩が溶媒に溶解せず、均一な塗布液ではなかった。分岐カルボン酸を用いて調整された有機酸アルミニウム塩(化合物9または10)を用いた比較例13および14の塗布液は、塗布液に白濁あるいは沈殿物がみられた。この塗布液を濾過した濾液について経時安定性を評価したが、さらに白濁または沈殿物が見られ、経時安定性に劣った。無機アルミニウム化合物との反応時の水溶液のpHを5〜7の範囲外として得られた有機酸アルミニウム塩(化合物11)を用いた比較例15の場合、比較例13および14と同様、塗布液に白濁あるいは沈殿物がみられ、経時安定性も悪く、さらにろ過した濾液について経時安定性を評価したが、さらに白濁または沈殿物が見られ、経時安定性に劣った。反応後にpH調整を行わずに得られた有機酸アルミニウム塩(化合物12)を用いた比較例16は、化合物が溶媒に溶解せず、均一な塗布液を得ることができなかった。
本発明の酸化アルミニウム薄膜は、特定の方法によって得られる有機酸アルミニウム塩を用いることによって調製され、均一でかつ透明性に優れる。この酸化アルミニウム薄膜を形成するための組成物は、上記有機酸アルミニウム塩が均一に溶媒に溶解され、かつ経時安定性を有している。これらの酸化アルミニウム薄膜および該薄膜を形成するための組成物は、耐熱性、耐薬品性、耐磨耗性、絶縁性を付与する各種保護膜、あるいは薄膜が透明の場合には、無反射膜、赤外線透過膜などとして利用される。

Claims (1)

  1. 有機酸アルミニウム塩および溶媒を含有する酸化アルミニウム薄膜形成用組成物であって、該有機酸アルミニウム塩が、炭素数5〜10の直鎖飽和モノカルボン酸塩を含むpH5〜7の水溶液と、無機アルミニウム化合物とを反応させた後、該反応液に塩基性化合物を添加してpHを5〜7に調整することによって得られる、組成物。
JP2004286239A 2004-09-30 2004-09-30 酸化アルミニウム薄膜および酸化アルミニウム薄膜形成用組成物 Active JP4797356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004286239A JP4797356B2 (ja) 2004-09-30 2004-09-30 酸化アルミニウム薄膜および酸化アルミニウム薄膜形成用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004286239A JP4797356B2 (ja) 2004-09-30 2004-09-30 酸化アルミニウム薄膜および酸化アルミニウム薄膜形成用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006096629A JP2006096629A (ja) 2006-04-13
JP4797356B2 true JP4797356B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=36236790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004286239A Active JP4797356B2 (ja) 2004-09-30 2004-09-30 酸化アルミニウム薄膜および酸化アルミニウム薄膜形成用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4797356B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5733758B2 (ja) * 2011-12-27 2015-06-10 多木化学株式会社 無機材料の結着方法
KR102293292B1 (ko) * 2019-10-02 2021-08-23 단국대학교 천안캠퍼스 산학협력단 알루미나 코팅층의 형성 방법

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62227478A (ja) * 1986-03-31 1987-10-06 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd アルミナ薄膜の製造方法
JPH01313529A (ja) * 1988-06-13 1989-12-19 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk アルミニウムレジネートの製造方法
JP3675904B2 (ja) * 1995-09-12 2005-07-27 三菱樹脂株式会社 薄膜ガスバリア性フィルム
US6495709B1 (en) * 2000-03-16 2002-12-17 Symetrix Corporation Liquid precursors for aluminum oxide and method making same
JP4287124B2 (ja) * 2002-01-11 2009-07-01 株式会社日本触媒 金属酸化物被着体およびその製造方法
JP4344122B2 (ja) * 2002-09-06 2009-10-14 株式会社日本触媒 金属酸化物被覆粒子の製造方法
JP2004256377A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Nippon Shokubai Co Ltd 金属酸化物膜の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006096629A (ja) 2006-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0374754B1 (en) Coating composition and a process for manufacturing the same
EP2513355B1 (de) Verfahren zur herstellung von indiumoxid-haltigen schichten, nach dem verfahren hergestellte indiumoxid-haltige schichten und ihre verwendung
US5858280A (en) Preparation of transparent methyl-modified silica gel
CN103038294A (zh) 银油墨组合物以及基材
US5384294A (en) Sol-gel derived lead oxide containing ceramics
JP3320440B2 (ja) 被膜形成用塗布液およびその製造方法
US20060283354A1 (en) Method of producing composition for forming dielectric film, composition for forming dielectric film, dielectric film and method of producing dielectric film
JP4797356B2 (ja) 酸化アルミニウム薄膜および酸化アルミニウム薄膜形成用組成物
JP3175124B2 (ja) シリカ系被覆材及び被覆体
JPH03115106A (ja) 複合酸化物の製造法
JP5016347B2 (ja) 金属酸化物微粒子分散物及びその製造方法
TW411342B (en) Organosulfur gold compounds, a process for their production and their use
EP1415976B1 (en) Organic acid metal salt and coating liquid containing the same for forming a metal oxide film
KR20040085078A (ko) 저융점 카복실산 주석염 및 이의 제조방법
JP4677711B2 (ja) 有機酸金属塩およびそれを含有する金属酸化物薄膜形成用塗布液
JP4257518B2 (ja) ペロブスカイト型結晶粒子の製造方法、ペロブスカイト型結晶粒子分散体の製造方法および誘電体膜
JP4176627B2 (ja) 金属コロイド粒子及びその製造方法並びにそれを配合した流動性組成物、その流動性組成物を用いて形成した電極
JPH07331172A (ja) カラーフィルタ保護膜形成用塗液組成物
JP2005075715A (ja) 誘電体形成用組成物、その製造方法、ならびにそれを用いた誘電体膜、キャパシタ
JP2005036208A (ja) 金属酸化物薄膜形成用コーティング液および金属酸化物薄膜の形成方法
JP3664422B2 (ja) 塗布液およびこれを用いた金属酸化物薄膜作成方法
JP2005075714A (ja) ペロブスカイト型結晶粒子の製造方法
JP3152093B2 (ja) Ba1−xSrxTiyO3薄膜形成用組成物及びBa1−xSrxTiyO3薄膜の形成方法
EP1860068A1 (en) Method for producing composition for forming dielectric film ,composition for forming dielectric film and method for producing same
JP4253755B2 (ja) アルミニウムアルキルアセトアセテート化合物及びその製法と印刷インキ付加剤としての使用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091112

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4797356

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250