JP4797130B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は弾球遊技機に係わり、詳しくは、操作手段により変動中の図柄を仮停止させる手段を備えた弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機、例えば第1種パチンコ遊技機においては、発射された球が特別図柄作動口に入賞又は通過すると画面上で特別図柄を所定時間変動表示した後に静止表示し、この静止表示した特別図柄が予め定められた所定の図柄の組み合わせであれば遊技内容を遊技者に有利な状態、所謂「大当たり」と称して大入賞口等を所定時間開放して遊技者に大量の球を賞球として払い出している。
この変動中の特別図柄を静止表示させる手段の一つに、遊技者が図柄停止釦を押下することにより、押下したタイミングによっては、当りの特別図柄を静止表示させ大当たりを発生させる遊技機がある。
この形態では、大当たりに関し遊技者の技量を介入させることができるという効果があるが、従来の弾球遊技機は図柄が揃ったことを検出して大当たりを発生させるものであり、技量の優れた者が強制的に何度でも大当たりを発生させることもあり得た。このため、技量の優れた遊技者のみが利益を得ることから、図柄停止釦の使用は廃れる傾向にある。
【0003】
一方、当否判定乱数により大当たりを発生させる弾球遊技機は、遊技者に有利な状態とする予め定められた特別図柄の組み合わせを表示するか否かは、球が特別図柄作動口に入賞したタイミングに起因して選択される乱数の値によって決定され、選択された乱数値が予め定められた値と一致すれば画面上に複数の特別図柄の組み合わせ、例えば「777」又は「333」等、所定の特別図柄の組み合わせを表示し遊技者に有利な遊技内容となったことを報知すると共に、大当たりを発生させる。
この形態では、遊技者は図柄停止釦を押下することにより、見せかけの図柄停止を行うことができ、遊技者自身の技量により図柄を揃える楽しみ及び図柄が揃ったときの感動を遊技者に与えることにより、遊技の娯楽性を高めることができる。
しかし、従来から主制御基板では処理の負担が大きいにも係わらず、図柄停止釦の状態を検出し、図柄停止釦が押下されたときに図柄を選択し、選択された図柄を図柄制御基板に送信する必要がある。また、図柄制御基板は、表示処理中に送信された図柄に差し替え、違和感なく表示させる必要があるが、図柄制御基板が入力するまでのタイムラグ等により表示に違和感が生じる場合も考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の弾球遊技機は、主制御基板の負担を増大させないと共に、表示上の違和感が生じない興趣ある画像を表現することを可能とし、遊技者に娯楽感溢れる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び効果】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の弾球遊技機は、遊技盤面上に発射された遊技球が特定の作動口を作動させるタイミングに起因して遊技者に有利なゲーム内容とするか否かを決定する主制御基板と、
該主制御基板による遊技者に有利なゲーム内容とするか否かの決定に応じて送信される当否信号に従って、遊技者に有利なゲーム内容であるか否かを示す図柄を変動表示した後、停止表示するように制御する図柄制御基板と、を備え、
前記主制御基板から前記図柄制御基板へ一方向のみに信号を出力できる構成とし、
前記主制御基板は変動開始から終了までの変動表示時間を示す変動時間信号及び前記当否信号を送信し、
前記図柄制御基板は、前記変動時間信号を受信すると変動開始し、前記変動時間の経過後に前記当否信号に対応した図柄を停止表示する弾球遊技機であって、
遊技者の操作に応じて操作信号を出力する操作手段と、
前記図柄制御基板に前記操作信号を送信する送信手段と、
前記図柄制御基板は、前記操作信号を入力したタイミングで選択された図柄を確定していないことを示す態様で停止表示し、前記変動時間の経過後に前記当否信号に対応した図柄を確定した態様で停止表示させる表示確定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0006】
ここで、操作手段が操作されたときに、表示部に大半が表示されている図柄で確定していないことを示す態様で表示(仮停止表示)させることが好ましい。また、図柄の変動速度は、通常の人間が表示部の図柄を確認できるか否かの程度の速度が好ましい。あまりに図柄の変動速度が遅いと技量の低い遊技者でも頻繁に大当り図柄で仮停止表示させることが多くなり、一方、あまりに図柄の変動速度が速いと技量のある遊技者でも大当り図柄で仮停止表示させることが困難となるからである。また、操作手段の有効期間はリーチ発生から大当たり確定前とするのが好ましい。リーチがないことが分かっている場合にも遊技者が操作手段を操作する必要性は低いからである。請求項1記載の弾球遊技機により、上記のような操作手段を設けることにより、賞球を獲得するという実利のほかに、遊技者自身が図柄を揃える楽しみが加味され、遊技の幅が広がると、同時に遊技者の画面への注目度が高まり、遊技の娯楽性、趣向性を高めることに貢献する。また、本構成であれば、操作手段を新たに設けても、図柄制御基板に直接入力し、その入力されたタイミングで図柄を仮停止させるので、主制御基板の負担を増大させることもなく、表示上の違和感も生じない興趣ある画像を表現することが可能となる。
また、図柄制御基板は、表示確定手段が変動時間の経過後に当否信号に対応した図柄を確定した態様で停止表示させるので、主制御基板と図柄制御基板との制御の同期化を図ることができる。
【0007】
請求項2に記載の弾球遊技機は、前記操作信号を入力したタイミングで選択された図柄が遊技者に有利なゲーム内容とすることを示す大当たり図柄として確定していないことを示す態様で停止表示されたにも係わらず、
前記当否信号に対応した遊技者に有利なゲーム内容としないことを示す外れ図柄が確定した態様で停止表示された場合に、表示上の付加価値を遊技者に付与することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機である。
ここで、表示上の付加価値を付与するとは、遊技者が見たいと想定される画像(特に希少表示価値のあるキャラクタの動画、画面への出現確率の低い動画等)を表示し、報知することをいう。具体的には、画面にストーリーを展開させること、勝負事を表示すること、ゲームを表示すること等が挙げられる。
請求項2の弾球遊技機によれば、前記課題が好適に解決できるほか、実際は大当たりが発生していない場合でも、大当たり図柄で仮停止させることができた場合は、賞球上のメリットではなく、遊技者の技量によって仮の当り図柄を揃えることにより、表示上のメリットを付与することができ、遊技者に遊技の喜びを与えることができる。
尚、仮停止中の図柄とは、確定図柄を表示する前に表示される図柄であれば良く、確定図柄を表示する前に確定したようにみせたトリックの図柄等が好適である。例えば、スクロール表示して静止した図柄を僅かに上下又は左右に小さく揺動変動させるか、又は確定表示色と異なる色で表示すること等により遊技者に図柄が確定していないことを示す表示手段が考えられる。
【0008】
請求項3に記載の弾球遊技機は、前記表示上の付加価値は、確定表示される前記外れ図柄の種類により相違させられることを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機である。
請求項3に記載の弾球遊技機によれば、操作信号の入力による仮停止図柄が大当たり図柄の場合、確定表示される外れ図柄の種類により表示上の付加価値が相違するので、外れ図柄が確定した場合の表示上の付加価値のバリエーションを豊富化させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
図1に示すように、パチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のプリペイドカードユニット13が設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15の上面に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18が設けられている。プリペイドカードユニット13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下すると球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より球が排出される。前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重に嵌め込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24、発射ハンドル24には図柄停止釦25が取り付けられている。図柄停止釦25を設置する個所は発射ハンドル24に限らず、適宜の場所に変更可能である。図柄停止釦25に代えて、スティック、スイッチ等でも良い。有線、無線も問わない。この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リングが擁され、これを時計方向に回動すれば球を遊技盤22上に発射することができる。上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が球で満杯状態になれば下皿23に球を誘導するよう構成されている。
【0012】
図2はパチンコ機10の裏面図であり、前述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられている。この構成により、遊技盤22上の入賞口に球の入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定個数の球を払出し装置29により前述した上皿15に排出することができる。
【0013】
また、機構盤26には主制御基板30及び賞球制御基板31が脱着可能に、遊技盤22には特別図柄表示装置32が、前面枠12左下部には発射制御基板33が、特別図柄表示装置32の左側に外部接続端子基板50が、各々取り付けられている。尚、機構盤26を中心とした球の払い出し等に関する構造は従来の構成と同様なのでその詳細な説明は割愛する。
【0014】
次に、図3を用いて遊技盤22について説明する。
図3に示すように遊技盤22には、中央に特別図柄表示装置32を構成するLCDパネルユニット(以下、「LCD」という。)32a、LCD32a中の特別図柄表示領域50a〜50c、LCD32aの下方には特別図柄作動口としての普通電動役物36、LCD32a上部の普通図柄表示装置37、普通図柄表示装置37に表示される図柄の変動開始に用いられるLCD32aの左右の普通図柄作動ゲート38及び39、普通電動役物36下部の大入賞口40、盤面最下部のアウト口41、その他の各種入賞口、風車及び図示しない遊技釘等が備えられている。
この構成により、前述した発射ハンドル24の回転リング(図示略)を回動すれば発射制御装置33により駆動される発射モータ33a(図4参照)が駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
【0015】
続いて前述したパチンコ機10の電気的構成を図4のブロック図を用いて説明する。
パチンコ機10の電気回路は、図示するように、前述した主制御基板30、賞球制御基板31、特別図柄表示装置32、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35等から構成されている。なお、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継装置及び電源回路等は記載していない。
【0016】
主制御基板30は、遊技制御プログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各装置又は各種スイッチ類及び各種アクチェータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。
主制御基板30の入力側には、第1種始動口スイッチ36a、普通図柄作動スイッチ38a及び39a、役物連続作動スイッチ(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、カウントスイッチ40b、賞球払出しスイッチ29a、満タンスイッチ43、補給スイッチ44、タッチスイッチ24a等が接続されている。また、出力側には、大入賞口ソレノイド40c、Vソレノイド40d、普通役物ソレノイド36b及び外部接続端子基板50等が接続されている。
【0017】
第1種始動口スイッチ36aは前述した遊技盤22上の普通電動役物36内、普通図柄作動スイッチ38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート38及び39内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特定領域内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口40内、賞球払出しスイッチ29aは払出し装置29内の球切りモータ29bの下方、満タンスイッチ43は下皿23内、補給スイッチ44は球タンク27内、に各々取り付けられている。
ここで、Vスイッチ40aは大入賞口40内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、「特別領域」という。)を通過したことを、カウントスイッチ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊技球を、賞球払出しスイッチ29aは球切りモータ29bにより上皿15に排出される遊技球を、満タンスイッチ43は下皿23内に遊技球が満タン状態になったことを、補給スイッチ44は球タンク27内に遊技球が存在することを、タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵され遊技者が発射ハンドル24に触れていることを、各々検出するためのものである。
また、出力側に接続された大入賞口ソレノイド40cは大入賞口40、Vソレノイド40dは大入賞口40内の特別領域、普通役物ソレノイド36bは普通電動役物36の開閉に各々使用されるものである。
【0018】
特別図柄表示装置32は、前述したLCD32aと、このLCD32aを駆動制御する図柄制御基板(画像制御基板ともいう。)32b及びバックライト及びインバータ装置等の付属ユニット32cから構成されている。図柄制御基板32bは、前述した主制御基板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他、各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路や乱数更新のためのカウンタも設けられている。また、図柄停止釦25に内蔵されている図柄仮停止スイッチ25aからの信号を配線によって受信する構成としている。図柄停止スイッチ25aは図柄停止釦25付近に取り付けられており、図柄停止スイッチ25aは図柄停止釦25が押し下げされたことを検出するためのものである。
【0019】
賞球制御基板31は、主制御基板30からの指令コマンドに従って球切りモータ29bを駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット13、CR精算表示基板42等も制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。CR精算表示基板42は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18等から構成されている。
なお、賞球制御基板31は主制御基板30からの指令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否かの検知は主制御基板30で行われる。
【0020】
発射制御基板33は、遊技者が操作する発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル24に内蔵されたタッチスイッチ24aがオン状態のときタッチランプ45を点灯させるためのものである。
ランプ制御基板34は、前述した主制御基板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されており、主制御基板30からの指令を受けて普通図柄表示装置37、大当たりランプやエラーランプ等のランプ類及びLED等の周知の各種ランプ類を点灯表示させるためのものである。
音制御基板35は、前述した主制御基板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されており、音源IC及びアンプ等を備え、主制御基板30の指令を受けてスピーカ46を駆動制御するためのものである。
【0021】
前述した特別図柄表示装置32、賞球制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35への送信は、主制御基板30からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されている。
【0022】
以上説明した回路構成を有するパチンコ機10の主制御基板30内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を図5に示すフローチャートに従って説明することにする。
図5に示されるフローチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。本実施形態では、ステップS100〜S200までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるステップS210及びS220の処理を「残余処理」と称する。
【0023】
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判定される(ステップS100)。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判定するためのものである。
正常でないと判定されると(ステップS100:NO)、前記メモリの所定領域に所定値を書き込む、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(ステップS110)、残余処理に移行する。
【0024】
正常との肯定判定が為されると(ステップS100:YES)、まず初期乱数更新処理が実行される(ステップS120)。この処理は、初期乱数の値をこの処理を実行する毎に+1インクリメントする処理であり、この処理実行前の初期乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「249」のときには次回の処理で初期値である「0」に戻り、「0」〜「249」までの250個の整数を繰り返し昇順に作成する。
【0025】
ステップS120に続く当否乱数更新処理(ステップS130)は、初期乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であるが、最大値である「249」に至ると次回の処理では、そのときの初期乱数の値を初期値(以下、「更新初期値」という。)とし、更に割り込み毎に+1する処理を続行して更新初期値より「1」少ない値(以下、「更新最大値」という。)に至れば次回の処理では、更にそのときの初期乱数の値を初期値とし「0」から「249」までの250個の整数値を繰り返し作成する。
【0026】
大当たり図柄乱数更新処理(ステップS140)は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。15個の各乱数値「0」〜「14」は、画面上に表示される3桁同一の「000」、「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、「999」、[AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」に各々対応する。
外れ図柄乱数更新処理(ステップS150)は、左図柄用乱数、中図柄用乱数及び右図柄用乱数から構成され、大当たりでないときの外れ図柄として使用される。左図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。中図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、左図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理で+1され最大値を超えると「0」に戻る。右図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、中図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎に+1され最大値を超えると「0」に戻る。
普通図柄乱数更新処理(ステップS160)は、「0」〜「6」の7個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理で+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。
【0027】
前述した各乱数更新処理(ステップS120〜S160)により、初期乱数、当否乱数、大当たり図柄乱数、外れ図柄乱数及び普通図柄乱数が各々更新されるが、続く処理(ステップS170)では、パチンコ機10に設けられ主制御基板30に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。本実施形態では、前述した図柄停止スイッチ25a、満タンスイッチ43、補給スイッチ44、タッチスイッチ24a、第1種始動口スイッチ36a、Vスイッチ40a、カウントスイッチ40b、普通図柄作動スイッチ38a及び39a、その他の入賞口に設けられた図示しない各入賞検知スイッチ、等の各スイッチの作動状況をチェックする処理が実行される。
この入力処理により第1種始動口スイッチ36aに入力がある場合には、始動口としての普通電動役物36に遊技球が入賞したときであり、この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出され当否判定値と比較される(ステップS180)。
【0028】
本実施形態のパチンコ機10は、確率変動機として構成され、通常確率時では当否判定値は「1」であるが、高確率時には「1」、「3」、「5」、「7」、「9」となり、大当たりとなる確率は通常確率時の5倍となる。前述したように当否乱数を構成する「0」〜「249」の250個の各整数値の出現率は均一であり、遊技球が始動口としての普通電動役物36に入賞するタイミングで抽出される当否乱数の値は、前記ハード割り込みの微小時間である2msと比較すれば入賞タイミングを微小時間単位で調節できないことから無作為に抽出された値となり、当否乱数は完全なる乱数として機能する。
従って、抽出された当否乱数の値が当否判定値と一致して大当たりとなる確率は、通常確率時には1/250であり、高確率時には1/50(=5/250)となる。
【0029】
当否判定処理(ステップS180)が終了すると、続いて画像出力処理(ステップS190)が実行される。画像出力処理(ステップS190)において、そのコマンドコードは、主制御基板30から特別図柄表示装置32の図柄制御基板32bに送信されるコードである。図6の表に示すように、主制御基板30と図柄制御基板32bとの送信コマンドコードは、1.電源投入時、2.客待ちデモ、3.図柄変動中、4.大当たり開始時、5.大当たり中、6.大当たり終了時、7.動作異常時、の7種類に大別できる。
【0030】
上記のうち、図柄変動中コマンドは、図6の3に示す通り、(1)30個の変動タイムコード、(2)15個の左静止図柄指定コード、(3)15個の中静止図柄指定コード、(4)15個の右静止図柄指定コード、の4種類のコマンドコード(以下、この4つのコマンドコードを総称して「画像表示コマンド」ということもある。)に分類される。なお、他のコマンドコードは周知であるので、その詳細は割愛する。図柄変動中コマンドのほか、図8の通り、図柄確定コマンドも送信される構成であり、図柄確定コマンドが送信された後に、前記静止図柄指定コードで指定された図柄で静止表示されることになる。
【0031】
上記変動タイムコード、左、中及び右静止図柄指定コードは、遊技盤22上に発射された遊技球が始動口としての普通電動役物36に入賞したとき2バイトづつほぼ同時に図柄制御基板32bへ送信されるコマンドコードであり、その内容は次のようにして決定される。
即ち、主制御基板30では、遊技球が普通電動役物36に入賞すると、そのときの当否乱数の値、大当り図柄乱数の値、外れ図柄乱数の値が各々抽出される。抽出された当否乱数値は、通常確率時には当否判定値「1」と比較し、高確率時には当否判定値「1」、「3」、「5」、「7」、「9」及び「11」と比較し一致すれば大当りが発生、一致しなければ外れとなる。大当り発生時には、抽出された大当り図柄乱数値に+1して、この値を左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号とする。即ち、左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号は同一となる。
識別番号が一致しなくて外れのときには、抽出された外れ図柄乱数の左図柄用乱数値、中図柄用乱数値及び右図柄用乱数値の各々の値に+1した値を各々左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号とする。このとき、偶然に3つの識別番号が一致する場合には、右静止図柄指定コードの識別番号の値を「1」だけ異なる値とする処理が為される。
前述した変動タイムコードは30種類の変動時間が設定され、左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号が全て一致するときには大きな値とし、全て一致しなくとも左及び中静止図柄指定コードの識別番号が一致するときには中間の値とし、全く一致しないときには小さな値に振り分けられる。
【0032】
続く、各出力処理(ステップS200)は、遊技の進行に応じて主制御基板30は、特別図柄表示装置32、賞球制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34、音制御基板35、大入賞口ソレノイド40c等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実行する。即ち、前記各入力処理(ステップS170)により遊技盤22面上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく賞球制御基板31に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータを音制御基板35に出力する処理を、パチンコ機10に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく図柄制御基板32bにエラー信号を出力する処理を、更には、大当たり発生時には大当たり処理を、各々実行し残余処理に移行する。
【0033】
前述した本処理に続く残余処理は、外れ図柄乱数更新処理(ステップS210)及び初期乱数更新処理(ステップS220)から構成されるが、各々前述したステップS150及びステップS120と全く同じ処理である。この2つの処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。
【0034】
以上、主制御基板30で実行されるメインルーチンを詳述したが、次に、主制御装置30で実行される画像出力処理に従い、図柄制御基板32bで実行される画像表示処理について詳しく説明する。
特別図柄表示装置32の図柄制御基板32bは主制御基板30から画像表示コマンドを受信すると、指示された変動タイムコードに従って、図柄を変動させ、指示された変動時間経過後、図柄確定信号の入力により主制御基板30により指示された静止図柄で確定させる。静止図柄が大当り図柄であれば大当りが発生し、静止図柄が外れ図柄であれば、外れとなる。大当たり発生の場合には、その前に必ずリーチが発生し、一方、大当たりでない場合にも、リーチが発生する可能性がある構成としている。なお、リーチを発生させるか否かを決定するのがリーチ発生乱数であるが、これに関しては従来と同様なので、ここでの詳細は割愛する。
図柄の変動中に図柄変動中に図柄停止釦25の押下により図柄を仮停止させる場合が発生する。図柄停止釦25の有効期間はリーチ発生から大当たり確定前とするのが好ましく、前記図柄停止スイッチ25aは無効とする。
【0035】
次に上記の図柄制御基板32で実行される図柄の仮停止ルーチンについて図7を参照して説明する。このルーチンは、図柄制御基板32bのマイコンにより実行される処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。図柄制御基板32bのマイコンにより実行されるメイン処理は別途実行される。
【0036】
まず、処理が開始されると、図柄停止釦25が押下されたか否かを図柄停止スイッチ25aからの信号によって判定し(ステップS300)、否定判断(ステップS300:NO)ならリターンに抜け、肯定判断(ステップS300:YES)なら仮停止図柄を決定する(ステップS310)。図11は仮想的な画面の説明図である。図11の通り、この仮停止図柄の決定は、図柄停止スイッチ25aがONした瞬間、特別図柄の大半が表示されている図柄に決定する。ここでは、「6」、「7」のうち、表示占有面積の大きな「7」と決定する。こうして決定された図柄を表示するようにLCD32aへ信号を出力し(ステップS320)、処理はリターンに抜ける。
【0037】
図8は、図柄制御基板32b、主制御基板30、図柄停止釦25の関係を例示するタイミングチャートである。
まず、始動口としての普通電動役物36に遊技球が入賞して、第1種始動口スイッチ36aに入力がある場合、主制御基板30は、当否乱数の値を抽出し当否判定値と比較して大当たりか否かを判定し、その結果に対応した画像表示コマンドを図柄制御基板32bに送信する。
図柄制御基板32bが主制御基板30から画像表示コマンドを受信すると、指示された変動タイムコードに従って図柄を変動させ、リーチ表示を行なう。その後、図柄変動中に図柄停止釦25が押下されたことにより図柄仮停止スイッチ25aからの入力信号が検出されると、リーチ表示された図柄のうち、静止図柄以外のスクロール変動中の図柄を仮停止表示する。このとき、図柄停止釦25が押下されたタイミング時に、LCD32a中の特別図柄表示領域50a、50b又は50cに大半が表示されている図柄で仮停止させる。仮停止中の図柄は主制御基板30から送信される図柄確定信号を受信することにより、予め画像表示コマンドにより主制御基板30から指示されていた静止図柄で静止して確定される。なお、図柄制御基板32bが図柄確定信号を受信するまでに、図柄停止釦25が押下されず図柄仮停止スイッチ25aで入力信号が検出されなかった場合は、仮停止する機会を失う。
なお、仮停止中の図柄とは、確定図柄を表示する前に表示される図柄であれば良く、確定図柄を表示する前に確定したように見せたトリック図柄等が好適である。例えば、スクロール表示して静止した図柄を僅かに上下又は左右に小さく揺動変動させるか、又は確定表示色と異なる色で表示すること等により遊技者に図柄が確定していないことを示す手段が考えられる。このようなトリック表示によって、遊技者の画面へ注目度が高まる。
【0038】
図9及び図10は、この仮停止中の図柄の変動表示例である。
例えば、図柄制御基板32bは、主制御基板30から送信されてきた外れ静止図柄「775」を受信した場合、図9に示すように、例えば、特別図柄表示領域50a〜50c中の左図柄50aを「7」で上下又は左右に微妙に揺動表示させるとともに中図柄50b及び右図柄50cをスクロール表示させ、次に、左図柄50a及び中図柄50bに「77」を上下又は左右に微妙に揺動表示させる一方、右図柄50cはスクロール表示させ、リーチ表示状態とする。次に、図柄停止釦25の押下されたタイミングで右図柄50cを選択し、選択された数値(例えば「6」)を上下又は左右に微妙に揺動表示させることにより仮停止させる。その後、図柄確定信号を受信することにより、予め指示されていた静止図柄「775」に差し替えて静止表示し確定させる。
一方、図柄停止釦25の押下されたタイミングで右図柄50cを選択したとき、選択された数値が「7」で大当たり表示をした場合は、「7」を上下又は左右に微妙に揺動表示させることにより仮停止させ、その後、図柄確定信号を受信することにより、予め指示されていた静止図柄「775」に差し替えて静止表示し確定させる。このように、大当たり図柄で仮停止できた場合でも、主制御基板30が外れ図柄を送信してきた場合は、賞球上のメリットを付与せずに、遊技者の見たい又は知りたいと想定される情報を提供することにより、遊技者には表示上の付加価値を適宜の時期(例えば、仮停止後、静止図柄確定表示後等)に所定回数(複数回が好ましい)だけ付与する。所定回数、表示上の価値を付与することにより、最終的に表示される静止図柄が外れであっても、遊技者の喜びを高めることができる。その一例として、図12に示す通り、希少表示価値のあるキャラクタ、例えば、女主人公(静香)が載ったトラックが特別図柄表示領域50a〜50cの下側領域に登場し、特別図柄表示領域50bに向かって女主人公(静香)が載ったトラックからマジックハンドが特別図柄表示領域50bの中図柄を指し示すなどの動画像が表示されて、遊技者に表示上の特典を与える構成が例示できる。これにより遊技者の喜びが高められる。表示された外れ静止図柄の種類によって、大当り図柄で仮停止させた場合の表示上の価値を異ならせても良い。大当り図柄で仮停止をする毎に前記の表示上の価値を異ならせることもできる。
【0039】
また、例えば、図柄制御基板32bは、主制御基板30から送信されてきた大当たり静止図柄「777」を受信した場合、図10に示すように、例えば、特別図柄表示領域50a´〜50c´中の左図柄50a´を「7」で上下又は左右に微妙に揺動表示させるとともに中図柄50b´及び右図柄50c´をスクロール表示させ、次に、左図柄50a´及び中図柄50b´に「77」を上下又は左右に微妙に揺動表示させる一方、右図柄50c´はスクロール表示させ、リーチ表示状態とする。
そして、図柄停止釦25の押下されたタイミングで右図柄を選択し、選択された数値(例えば「6」)で上下又は左右に微妙に揺動表示させることにより仮停止させる。その後、図柄確定信号を受信することにより、予め指示されていた静止図柄「777」で差し替えて静止表示し大当たりを確定させる。
一方、図柄停止釦25の押下されたタイミングで右図柄50c´を選択したとき、選択された数値が「7」で大当たり表示をした場合は、「7」を上下又は左右に微妙に揺動表示させることにより仮停止させ、その後、図柄確定信号を受信することにより、予め指示されていた静止図柄「777」で静止表示し大当たりを確定させる。このとき、そのまま確定させても良いし、一旦全回転させてから再び「777」を表示して確定させても良い。
このように、大当たりの場合に、図柄停止釦25を押下したタイミングで大当たり図柄を仮停止できた場合でも、遊技者の見たい又は知りたいと想定される情報を提供することにより、遊技者には表示上の付加価値を適宜の時期(例えば、仮停止後、静止図柄確定表示後等)に付与する構成としてもよい。ここでは続けて大当たり表示に突入するので、短時間、又は、1回で表示上の付加価値を付与することが好ましい。
なお、大当り静止表示の場合(図10)、外れ静止図柄の場合(図9)よりも、大当たり図柄を仮停止させたことに起因して表示される画像を異ならせることが好ましい。大当り静止図柄の場合、外れ静止図柄の場合よりも、希少表示価値のより高い画像を表示することが好ましい。また、表示上の価値は、大当り図柄仮停止1回毎に表示させることが好ましい。これにより、大当り図柄で仮停止させることができた場合でも、最終的に確定表示される静止図柄の種類に応じて、それらに格差を持たせることができ、表示価値の豊富化を図ることができる。
【0040】
実際の大当たりのときに、大当たり図柄で仮停止できた場合は、賞球を払い出すことにより賞球上のメリットを付与すると同時に、前述したように遊技者の見たい又は知りたいと想定される情報を提供することにより、表示上の付加価値も付与する構成とする。この場合、仮停止によって払い出す賞球数を増加する構成としても良い。
【0041】
以上詳細に説明した実施形態のように、図柄停止釦25を設置したことにより、単に遊技球を発射して大当たりを待つだけという単調さから解放され、遊技者自身の技量により図柄を揃える楽しみ及び図柄が揃ったときの感動を遊技者に与えることができ、遊技の娯楽性・趣向性を高めることが可能となる。
また、主制御基板30で変動時間及び静止図柄等を決定するものの、図柄仮停止スイッチ25aを図柄制御基板32bに直接入力できる構成としたことにより、その入力されたタイミングで図柄を仮停止させるので、主制御基板30の負担を増大させることもなく、表示上の違和感も生じない興趣ある画像を表現することが可能となる。しかも、最終的には主制御基板30から送信された静止図柄で確定されていることから、図柄制御基板32bとの整合を計ることができ、現実の弾球遊技機に適合させることができる。
【0042】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることができるものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。
例えば、所謂第1種パチンコ遊技機に限定されず、第2種パチンコ遊技機、第3種パチンコ遊技機の何れの形態にも適応可能である。具体的には、球が図柄作動口に入球又は図柄作動通過領域を通過することに起因して画面上で図柄を所定時間変動表示した後に静止表示し、この静止表示した図柄が特定の図柄で揃い確定すると「大当たり」とする第1種、球が特定の作動口に入球することに起因して羽根部材を備えた電動役物が羽根部分を開き遊技者に有利な遊技状態とし且つ球が電動役物内に設けた特定領域を通過すると「大当たり」とする俗称「ヒコーキ」と呼ばれる第2種、球が図柄作動口に入球又は図柄作動通過領域を通過することに起因して画面上で図柄を所定時間変動表示した後に静止表示し、この静止表示した図柄が特定の図柄で揃い確定し、権利発生口としての特定入賞口内に設けた特定領域に球を入れると「大当たり」とする俗称「権利物」と呼ばれる第3種の何れでも良いし、また、それらを組み合わせたものでも構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したパチンコ機10を示す外観斜視図である。
【図2】パチンコ機10を裏面からみた裏面図である。
【図3】パチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面図である。
【図4】パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】主制御基板30で実行される「メインルーチン」の処理を示すフローチャートである。
【図6】主制御基盤30から図柄制御基盤32bに送信されるコマンドコードを示す図表である。
【図7】図柄制御基板32で実行される「図柄の仮停止ルーチン」の処理を示すフローチャートである。
【図8】図柄制御基板32bと主制御基板30及び図柄停止釦25の関係を例示するタイミングチャートである。
【図9】仮停止中の図柄を含む変動表示例である。
【図10】仮停止中の図柄を含む変動表示例である。
【図11】図柄が仮停止しようとする場合の図柄決定を説明するための仮想的な表示例である。
【図12】仮停止図柄が大当り図柄で停止することに伴い希少価値のあるキャラクタが出現した表示例である。
【符号の説明】
10・・・パチンコ機
13・・・プリペイドカードユニット
22・・・遊技盤
24・・・発射ハンドル
25・・・図柄停止釦
25a・・・図柄仮停止スイッチ
30・・・主制御基板
31・・・賞球制御基板
32・・・特別図柄表示装置
32a・・・LCDパネルユニット
36・・・普通電動役物
37・・・普通図柄表示装置
38,39・・・普通図柄作動ゲート
38a,39a・・・普通図柄作動スイッチ
50a〜50c・・・特別図柄表示領域

Claims (3)

  1. 遊技盤面上に発射された遊技球が特定の作動口を作動させるタイミングに起因して遊技者に有利なゲーム内容とするか否かを決定する主制御基板と、
    該主制御基板による遊技者に有利なゲーム内容とするか否かの決定に応じて送信される当否信号に従って、遊技者に有利なゲーム内容であるか否かを示す図柄を変動表示した後、停止表示するように制御する図柄制御基板と、を備え、
    前記主制御基板から前記図柄制御基板へ一方向のみに信号を出力できる構成とし、
    前記主制御基板は変動開始から終了までの変動表示時間を示す変動時間信号及び前記当否信号を送信し、
    前記図柄制御基板は、前記変動時間信号を受信すると変動開始し、前記変動時間の経過後に前記当否信号に対応した図柄を停止表示する弾球遊技機であって、
    遊技者の操作に応じて操作信号を出力する操作手段と、
    前記図柄制御基板に前記操作信号を送信する送信手段と、
    前記図柄制御基板は、前記操作信号を入力したタイミングで選択された図柄を確定していないことを示す態様で停止表示し、前記変動時間の経過後に前記当否信号に対応した図柄を確定した態様で停止表示させる表示確定手段と、
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記操作信号を入力したタイミングで選択された図柄が遊技者に有利なゲーム内容とすることを示す大当たり図柄として確定していないことを示す態様で停止表示されたにも係わらず、
    前記当否信号に対応した遊技者に有利なゲーム内容としないことを示す外れ図柄が確定した態様で停止表示された場合に、表示上の付加価値を遊技者に付与することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機において、
    前記表示上の付加価値は、確定表示される前記外れ図柄の種類により相違させられることを特徴とする弾球遊技機。
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