JP4797072B2 - 電子線バイプリズムを用いた電子線装置および電子線バイプリズムを用いた電子線装置における浮遊磁場測定方法 - Google Patents
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<1.電子線バイプリズム>
本発明の説明においては、電子線バイプリズムが用いられる。電子線バイプリズムは光学におけるフレネルの複プリズムと同じ作用をする電子光学系における装置で、電界型と磁界型の2種類がある。このうち、広く普及しているものは電界型電子線バイプリズムで、図1に示すような形状をしている。すなわち、中央部の極細線電極9とその電極を挟む形で保持される平行平板型接地電極99から構成される。例えば、中央極細線電極9に正電圧を印加すると、図1中に示したごとく、極細線電極9の近傍を通過する電子線は、中央極細線電極9の電位を感じて互いに向き合う方向に偏向される(電子線の軌道27参照)。図1中の電子軌道27と垂直に平面22が描かれているが、これは電子線を波として表現するときの等位相面であり、通常は電子軌道と垂直を成す面で一般的には波面と呼ばれる。
<2.二波の干渉と干渉縞>
電子線ホログラフィーに代表される最も一般的な電子線干渉光学系は、図2に示すごとく1段の電子線バイプリズムを電子源の像10(クロスオーバー)と干渉縞を観察する平面7の間に配置し、中央極細線電極9に正の電圧を印加することによって該中央極細線電極9の両側を通過した2つの電子線を該中央極細線電極9の後方(電子線の進行方向下流側)で重畳させて干渉縞8を得ている。このときの干渉縞間隔sと干渉領域幅Wとの間には一定の関係があり、以下の数式にて表わされる。
<3.二波干渉結像>
本発明の方法では、同一光源から出発し異なる軌道を経由する二波の電子線の間に生じる干渉現象を利用する。2つの波に分割するために電子線バイプリズムを用いることは、上述のとおりであるが、これは干渉計としては波面分割型の干渉計に該当し、図3において干渉縞を観察する面7を試料位置3(対物レンズの物面)と見なして、格子像観察法と同様の光学系を構築する。通常の格子像観察と異なる点は、光軸に平行に伝播する波(格子像観察時には0次の透過波に相当する)のない、光軸に対称な角度γを持って伝播する2つの偏向波(g、−g)だけの厳密な二波結像に該当する点である。試料位置3における電子線が光軸2と成す角γは、電子線バイプリズムによる偏向作用によって生み出されたものであるが、偏向角αとは異なり、電子源1の位置にも依存する。この角度γは、結像レンズにて拡大作用を経ると、倍率に逆比例して小さくなる。
<4.電子軌道と位相差>
本発明の方法では、同一光源から出発し異なる軌道を経由する電子線の間に生じる干渉現象を利用する。図4は電子軌道27と波面22(等位相面)の関係を描いた模式図である。図4のような電子源1と観察点(光源の像10)の関係の場合、電子源1からでた電子線が各々の軌道27を経て観察点10に達した時の電子線の位相差Δφは式(9)で表わされる(非特許文献4参照)。
<5.幾何光学的光路への浮遊磁場の影響>
本節では図5のごとく、2つの偏向波(g、−g)の経路中に浮遊磁場24(磁束密度ΔB)が存在する場合を検討する。電子顕微鏡像の解像度など像質に最も大きな影響を与える対物レンズにおいては、試料ホルダー、対物絞りなどの電子光学部品がレンズ主面近傍に配置される構造となっており、そのため磁場遮蔽は他の部分と比較して弱いのが実状である。そこで、時間的に変動する浮遊磁場は、対物レンズによる電子源の像面36(後側焦点面近傍)の電子線の流れの下流側の幅lの範囲に局所的に存在していると仮定する。上記の事情であるため、この仮定でも一般性は失わない。
<6.磁場に起因した位相差>
式(9)の第3項のごとく、位相変化量Δφ3に対する磁場の寄与は加速電圧に依存しない。ストークスの定理により、2つの軌道の間に存在する磁束密度Bで決まった変化を受ける(式(14))。これがアハラノフ・ボーム効果(AB効果)である。(非特許文献4参照)
浮遊磁場ΔBが正負の方向に揺動するので、時間的に積分して表われる縞のにじみ量は、各々の位相変化量の絶対値の和として取り扱う。すなわち、式(9)、式(13)と式(16)より、二波の位相変化量Δφは式(19)、
これらのパラメータ変更によって、浮遊磁場についての情報を得ることが可能である。この実験者によって変更可能なパラメータ(α、およびL)のうち、図6のごとく電子線バイプリズムによる偏向角度αを変更し、観察される干渉縞8のコントラスト変化より浮遊磁場ΔBを評価する方法およびそれを可能とする装置を提供することが、本発明の根幹である。
(ステップ9):ステップ4で求めた画像のノイズレベルと比較する。
<8.浮遊磁場の評価精度>
本手法が、どの程度浮遊磁場に対して感度を持っているか評価してみる。式(1)もしくは式(19)の係数h/2eはちょうど超伝導磁束量子1個の保持する磁束量(Φ0 =2×10-15Wb(ウェーバー))に対応している。また、項(D−L)/D×αlimは比較的自由に設定できるパラメータであり10-3〜10-4程度の値となる。すなわち、評価可能な浮遊磁場の強度ΔBは、1個の磁束量子が浮遊磁場の存在領域lで定まる面積(例えば浮遊磁場の存在領域lを対物レンズの焦点距離f程度とすると、f2〜3mm2)に存在する場合に対応する。これは大変に弱い磁場に相当する(例えば、地磁気3×10-5Wb/m2(=0.3G(ガウス))は、磁束量子の面密度に直すと15000個/mm2に対応する)。従って本手法が、地磁気の1/105以下の弱磁場に対して評価可能な方法であることがわかる。
<電子線装置>
図8(図8A,図8B)で電子線装置について説明する。図8Aは、本発明が適用されるシステムとしての電子線装置の、通常の使用状態を模式的に示す図であり、図8Bは、本発明を適用して浮遊磁場の測定を行う際の、電子線装置の全体を模式的に示す図である。なお、図8(図8Aおよび図8B)は、汎用型の透過型電子顕微鏡を用いる場合を想定した模式図であるが、本発明はこの模式図に記載の形態に限るものではない。
この実施例では、図8Bの第1の電子線バイプリズムのみを採用し、第2の電子線バイプリズムは設置しない。図9に、本発明を実施する場合の光学系を示す。図9の(A)は、例えば通常の試料位置3の電子線の流れる方向の上流側Lの距離に電子線バイプリズム9をセットし、分割・偏向を受けた二波の電子線を通常の試料位置3の空間に重畳させ干渉縞8を発生させる。その干渉縞を対物レンズ5によって拡大結像し、対物レンズの像面71に生じた干渉縞8をさらに電子線の進行方向下流側の第1の結像レンズ61にて拡大することを表わした模式図である。72は第1の結像レンズ61による像面を示している。
図11に、電子線バイプリズムを2段に用いる場合の、本発明の実施例を示す。この実施例を適用する電子線装置は、図8Bに示したように、通常の試料位置3に相当する位置(L=0)に設置された第1の電子線バイプリズムに加えて、第1の結像レンズ61と対物絞り92の間の位置に、第2の電子線バイプリズム95が設置されている。
情報処理装置は、電子光学系の光軸上に配置された電子線バイプリズムと電子線装置の電子レンズによって干渉縞を発生させ、電子線バイプリズムによる電子線の偏向角度αを調整することによる干渉縞のコントラスト、もしくは干渉縞のコントラストの変化から、電子線バイプリズムから観察記録装置(像面71)までの電子線の通過経路上に存在する浮遊磁場ΔBを測定し、モニタ52に表示する。
図12も実施例3と同じく、電子線バイプリズムを2段に用いる場合で、なおかつ、対物レンズ5の前方磁界の結像作用を積極的に利用したダブル電子線バイプリズム干渉光学系による、浮遊磁場の測定方法を示す模式図である。本実施例においては、第1の電子線バイプリズム91は、試料位置3(対物レンズの物面)ではなく、対物レンズ5の電子線の流れの上流側、前方磁界レンズ57の物面38に配されている。
本発明の浮遊磁場測定方法は、分離された二波の電子軌道が包む閉局面中に含まれる磁束密度の量を比較・判断する方法である。二波の電子軌道が包む閉局面は光軸を含む1平面のため、浮遊磁場に対する感度もこの平面を通過する磁束量に限られることになる。電子線の経路の全方位に渡って浮遊磁場を測定するためには、干渉にかかわる二波を回転させる、もしくは二波の分離をさまざまな方位角について行えばよい。そのための最も簡単な機構は、電子線バイプリズムを光軸に垂直な平面内で、光軸と平行な軸を中心に回転させられる構造である。2段の電子線バイプリズムを用いる場合には、それぞれの電子線バイプリズムを関連を持って回転運動させればよい。このような、機構、もしくは構造とすることによって、当該電子線装置は、電子線の経路に関して全方位方向の浮遊磁場を検出、測定することが可能となる。
Claims (20)
- 電子線の光源と、試料を保持するための試料保持機構と、前記光源から放出される前記電子線を前記試料に照射する照射光学系及び前記試料の像を結像するための対物レンズを含む結像光学系を有する電子光学系と、前記試料像を観察あるいは記録するための画像観察・記録装置を備えた電子線装置であって、
前記試料保持機構、前記電子光学系、及び前記画像観察・記録装置を制御する情報処理装置を備え、
前記電子光学系の光軸上に配置された電子線バイプリズムと前記電子光学系の電子レンズとによって干渉縞を発生させ前記干渉縞のコントラスト、もしくは前記電子線バイプリズムによる前記電子線の偏向角度を調整することによる前記干渉縞のコントラストの変化に基き、前記電子線の通過経路上に存在する浮遊磁場を測定する
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 請求項1において、
前記干渉縞のコントラストの変化とは、前記干渉縞のコントラストが所定のレベルよりも小さくなる状態である
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 請求項2において、
前記干渉縞のコントラストが比較判断される所定のレベルを定めるのは、前記試料の像や該干渉縞を含まない電子線の露光像のコントラストであり、前記干渉縞にとってのノイズである
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置 - 請求項1において、
前記結像光学系は複数の電子レンズで構成されており、
該装置内部の浮遊磁場をΔBとし、
電子の電荷をeとし、
プランク定数をhとし、
該電子線バイプリズムによる電子線の偏向角度をαとし、
該電子線バイプリズムの電子線の進行方向の下流側第1番目に位置する電子レンズの焦点距離をfとし、
該電子線バイプリズムの電子線の進行方向の下流側第1番目に位置する該電子レンズの主面と物面との距離をaとし、
該電子レンズの電子線の進行方向の上流側に位置する光源の像と該電子レンズの物面との距離をDとし、
該電子レンズの物面と該電子線バイプリズムとの距離をLとし、
該電子レンズの物面上に干渉縞が観察されない最小の電子線の偏向角度をαlimとするとき、
前記浮遊磁場を下記の式(1)により評価する
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。
- 請求項1において、
前記結像光学系は複数の電子レンズで構成されており、
前記電子線バイプリズムより前記電子線の進行方向の下流側第1番目に位置する電子レンズにおいて、前記電子レンズの磁場中で前記上段の電子線バイプリズムの像が1回もしくは複数回結像するとともに該電子レンズの電子線の進行方向の下流側にも結像される電子光学系である
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 請求項1において、
前記電子線バイプリズムが、前記光軸に垂直な平面内で、該光軸を軸として回転するように構成されている
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 請求項1において、
前記試料の通常の保持位置から前記電子線の電子線の進行方向上流側の位置に該試料に代えて前記電子線バイプリズムを設置し、前記試料の観察時と同じ前記結像光学系、および光学条件により、前記浮遊磁場を計測する
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 請求項1において、
前記浮遊磁場の測定により得られた浮遊磁場量ΔBをモニタに表示する
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 電子線の光源と、試料を保持するための試料保持機構と、前記光源から放出される前記電子線を前記試料に照射する照射光学系及び前記試料の像を結像するための対物レンズを含む結像光学系を有する電子光学系と、前記試料像を観察あるいは記録するための画像観察・記録装置を備えた電子線装置であって、
前記試料保持機構、前記電子光学系、及び前記画像観察・記録装置を制御する情報処理装置を備え、
前記電子光学系の光軸上に配置された第1の電子線バイプリズムと、前記電子光学系の光軸上で、かつ前記第1の電子線バイプリズムが作り出す電子線の陰の部分に配置された第2の電子線バイプリズムによって発生させられる干渉縞のコントラスト、もしくは前記干渉縞のコントラストの変化から、前記第1の電子線バイプリズムから前記画像観察・記録装置までの電子線の通過経路上に存在する浮遊磁場を測定する
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 請求項9において、
前記第1の電子線バイプリズムが前記第1の電子線バイプリズムより電子線の進行方向の下流側第1番目に位置する電子レンズの物面に配置される
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 請求項9において、
前記干渉縞のコントラストの変化とは前記干渉縞のコントラストが所定のレベルよりも小さくなる状態である
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 請求項9において、
前記干渉縞のコントラストが比較判断される所定のレベルを定めるのは、前記試料の像や該干渉縞を含まない電子線の露光像のコントラストであり、前記干渉縞にとってのノイズである
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置 - 請求項9において、
前記電子線装置による該装置内部の浮遊磁場の測定において、
該装置内部の浮遊磁場をΔBとし、
前記電子線の電荷をeとし、
プランク定数をhとし、
該第1の電子線バイプリズムによる電子線の偏向角度をα1とし、
該第1の電子線バイプリズムの電子線の進行方向の下流側第1番目に位置する電子レンズの焦点距離をfとし、
該電子線バイプリズムの電子線の進行方向の下流側第1番目に位置する該電子レンズの主面と物面との距離をaとし、
該電子レンズの物面上に干渉縞が観察されない最小の電子線の偏向角度をα1limとするとき、
該浮遊磁場を下記の式(2)により評価する
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。
- 請求項9において、
前記第1の電子線バイプリズムより前記電子線の進行方向の下流側第1番目に位置する電子レンズにおいて、前記電子レンズの磁場中で前記第1の電子線バイプリズムの像が1回もしくは複数回結像するとともに該電子レンズの電子線の進行方向の下流側にも結像される電子光学系である
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 請求項9において、
前記光軸に垂直な平面内で、該光軸を軸として前記第1の電子線バイプリズムを回転させるとともに、
前記第2の電子線バイプリズムを、前記光軸に垂直な平面内で、該光軸を軸として第1の電子線バイプリズムと関連を持って回転させる
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置。 - 電子線バイプリズムを用いた電子線装置における浮遊磁場測定方法であって、
前記電子線装置は、電子線の光源と、試料を保持するための試料保持機構と、前記光源から放出される前記電子線を前記試料に照射する照射光学系及び前記試料の像を結像するための対物レンズを含む結像光学系を有する電子光学系と、前記試料像を観察あるいは記録するための画像観察・記録装置と、前記試料保持機構、前記電子光学系、及び前記画像観察・記録装置を制御する情報処理装置を備えており、
前記電子光学系の光軸上に配置された電子線バイプリズムと前記電子線装置の電子レンズによって干渉縞を発生させ、
前記電子線バイプリズムによる電子線の偏向角度を調整することによる前記干渉縞のコントラスト、もしくは前記干渉縞のコントラストの変化から、前記電子線バイプリズムから前記画像観察・記録装置までの電子線の通過経路上に存在する浮遊磁場を測定し、
前記浮遊磁場の測定により得られた浮遊磁場量ΔBをモニタに表示する
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置内の浮遊磁場測定方法。 - 請求項16において、
前記電子線バイプリズムより前記電子線の進行方向の下流側第1番目に位置する電子レンズにおいて、前記電子レンズの磁場中で前記上段の電子線バイプリズムの像が1回もしくは複数回結像するとともに該電子レンズの電子線の進行方向の下流側にも結像される電子光学系である
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置内の浮遊磁場測定方法。 - 請求項16において、
前記試料の通常の保持位置から前記電子線の電子線の進行方向上流側の位置に、該試料に代えて前記電子線バイプリズムを設置し、
前記試料の観察時と同じ結像光学系、および光学条件において、前記浮遊磁場を計測する
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置内の浮遊磁場測定方法。 - 請求項16において、
前記電子光学系の光軸上に配置された第1の電子線バイプリズムと、前記電子光学系の光軸上で、かつ前記第1の電子線バイプリズムが作り出す電子線の陰の部分に配置された第2の電子線バイプリズムによって発生させられる干渉縞のコントラスト、もしくは前記干渉縞のコントラストの変化から、前記浮遊磁場を測定する
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置内の浮遊磁場測定方法。 - 請求項16において、
前記電子線バイプリズムを前記光軸に垂直な平面内で、該光軸と平行な軸を中心に回転させ、前記電子線の経路の全方位に渡って前記浮遊磁場を測定する
ことを特徴とする電子線バイプリズムを用いた電子線装置内の浮遊磁場測定方法。
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