JP4796406B2 - ケーブル保護管 - Google Patents

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Description

本発明は、電話線のような通信ケーブルを保護するためのケーブル保護管に関する。
従来、電話線のような通信ケーブルは、例えば電話局間を結ぶ複数の幹線用ケーブルと、該幹線用ケーブルから分岐し住宅や店舗等の建物に引き込まれる複数の引込用ケーブルとで構成されており、道路の景観を保つために各幹線用ケーブル及び各引込用ケーブルをそれぞれ道路の路面下に埋設することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この管路構造では、幹線用ケーブル及び引込用ケーブルは、それぞれ互いに異なるケーブル保護管内に収容されている。これにより、各ケーブルを例えば一本毎に異なるケーブル保護管内に収容する場合に比べて管路構造をコンパクト化することができるので、例えば住宅街や商店街等に設けられた道路のように幅が比較的狭い道路の路面下に、両ケーブルを容易に埋設することができる。
しかしながら、今後、ケーブルの地中化が更に進み、幅がより狭い狭小道路の路面下に幹線用ケーブル及び引込用ケーブルをそれぞれ埋設する必要が生じた場合、前記した管路構造を狭小道路の路面下に設けることが困難になり、この管路構造では狭小道路に十分に対応することができない。
そこで、本願発明者は、特願2005−273174号で上記問題を解決することができるケーブル保護管を提案した。このケーブル保護管は、保護管本体と、該保護管本体内に該保護管本体の軸線方向に配列され、保護管本体の内部を該保護管本体の横断面で見て上下に二つに区画する複数の板状のセパレータとを備える。幹線用ケーブルは保護管本体内の各セパレータにより規定された下部空間内に収容され、引込用ケーブルは保護管本体内の上部空間内に収容される。
これによれば、幹線用ケーブル及び引込用ケーブルが単一のケーブル保護管内に収容されるので、従来のように幹線用ケーブル及び引込用ケーブルをそれぞれ互いに異なるケーブル保護管内に収容する場合に比べて、各ケーブルを道路の路面下に埋設したときに各ケーブルが路面下の空間を占める割合をより減少させることができる。従って、例えば住宅街や商店街等に設けられた道路よりも更に幅寸法の小さい狭小道路の路面下に、各幹線用ケーブル及び各引込用ケーブルをそれぞれ容易に埋設することができる。
各セパレータの保護管本体の軸線方向で互いに向き合う一対の端部のうち一方の端部には、隣接して配置されたセパレータとの連結のための板状の連結部材が隣接するセパレータに向けて伸びるように設けられている。連結部材には、該連結部材の幅方向に沿って互いに間隔をおき且つ連結部材の伸長方向に伸びる長孔が形成されている。各セパレータの他方の端部には、連結部材の各長孔に係合可能な一対の係合部が形成されている。
各長孔への各係合部の係合位置が互いに対偶位置となるように各長孔への各係合部の係合位置をずらすことにより、連結部材を介して互いに連結された各セパレータをそれぞれ揺動させることができる。これにより、保護管本体に形成された曲管部内にセパレータを挿入したときに、各セパレータ間の連結を解除させることなく各セパレータを曲管部の形状に容易に追従させることができる。
特開2004−120956号(第4−6頁、図6)
ところで、各セパレータが例えば合成樹脂のように熱伸縮性を有する材料から形成されている場合、各セパレータが保護管本体内に挿入された状態で熱伸縮したときに該熱伸縮を許容するために、例えば保護管本体同士の接続部に熱伸縮代を確保する必要がある。
しかしながら、各セパレータに形成された各係合部が連結部材に形成された各長孔に沿って案内されることにより各セパレータ間の間隔の大きさが容易に変化することから、各セパレータを保護管本体内に実際に挿入したときの全セパレータの長さ寸法がその都度異なってしまう。このため、各セパレータが保護管本体内に実際に挿入されたときに最端のセパレータが保護管本体内のどの位置に配置されるかを予測することが困難になり、熱伸縮代を保護管本体のどの位置から確保すべきかを想定することが困難になる。
そこで、本発明の目的は、保護管本体の曲管部に容易に対応することができ且つ熱伸縮代を容易に確保することができるケーブル保護管を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ケーブルが収容される筒状の保護管本体と、該保護管本体内に該保護管本体の軸線に沿って互いに所定の間隔をおいて配列され、前記ケーブルを前記保護管本体内に個別に収容するために該保護管本体内を少なくとも二つの管路に区画するための複数のセパレータとを備えるケーブル保護管であって、前記各セパレータは、任意の方向に揺動可能であり且つ前記各セパレータが互いに近づく方向及び離反する方向への移動が不能となるように相互に連結されていると共に、前記各セパレータの前記一方の端部の端面は、それぞれ前記各セパレータが最大揺動角度で回動した最大揺動位置で、前記隣接したセパレータの前記他方の端部の端面に近接又は、当接して、前記各セパレータには、前記ケーブルが前記保護管本体内に挿入されたときに、前記ケーブルの端部が前記各セパレータ間に落ち込んで前記各端部に引っ掛かることを防止すべく前記ケーブルの前記端部を前記各セパレータ間の間隙を乗り越えさせるように案内するための案内手段が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記各セパレータは、それぞれ前記一方の端部が該端部に隣接して配置された前記セパレータの前記他方の端部に突き合うように配置されており、前記一方の端部で前記隣接した各セパレータにその前記他方の端部で連結されており、前記一方の端部は、前記各セパレータの前記揺動が許容されるように、前記隣接したセパレータへの連結部分を頂点とし、前記隣接したセパレータに向けて先細る先細り形状をなしていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記案内手段は、前記各セパレータの少なくとも一方の前記端部に沿って伸び且つ該端部から前記保護管本体の前記ケーブルが挿入される空間内に突出し、前記ケーブルの前記端部を前記各セパレータから離反する方向へ案内する案内突起であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記案内突起の先端部は、ほぼ半円形状をなした横断面を有することを特徴とする
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、前記各セパレータには、それぞれ所定の揺動位置を超えて回動することを防止するための規制手段が設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記各セパレータの前記他方の端部には、それぞれ該端部側で隣接して配置された前記セパレータの下方に配置され、前記各セパレータを互いに連結するための板状の連結部材が設けられており、前記各セパレータの前記一方の端部には前記連結部材に係合される係合部が形成されており、前記各セパレータは、前記係合部を中心に揺動可能であり、前記規制手段は、前記各セパレータから前記連結部材に向けて突出する突出部と、前記連結部材に形成され、前記突出部が挿入され前記各セパレータの揺動時に前記突出部の移動を案内する長孔とを備え、前記突出部は、前記各セパレータの前記所定の揺動位置で前記長孔の縁部に係合することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発明において、前記各セパレータは、前記保護管本体の内部を該保護管本体の横断面で見て二つに区画すべく該保護管本体の内部に該保護管本体の横断面を横切るように挿入される板状の平面部と、該平面部の各側縁部から平面部の一面側へ向けて伸び、前記保護管本体にその内方から該保護管本体を押し広げる方向への弾性力を作用させるための弾性変形可能な一対の板ばね部とをそれぞれ有し、該各板ばね部には、前記各セパレータが最大揺動角度で回動した最大揺動位置で、互いに隣接した前記各セパレータの前記各板ばね部が互いに干渉することを防止するための切欠き部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、各セパレータが、任意の方向に揺動可能に相互に連結されていることから、各セパレータを揺動させることにより、保護管本体に湾曲した曲管部が形成されている場合でも、各セパレータを保護管本体内に挿入したときに、各セパレータ間の連結を解除させることなく互いに連結された各セパレータを曲管部の形状に容易に追従させることができる。
また、各セパレータが、互いに近づく方向及び離反する方向への移動が不能となるように相互に連結されていることから、各セパレータ間の間隔が変化することはない。これにより、各セパレータを保護管本体内に実際に挿入したときの全セパレータの長さ寸法がその都度異なることが防止されるので、各セパレータが保護管本体内に実際に挿入されたときに最端のセパレータが保護管本体内のどの位置に配置されるかを従来に比べて容易に予測することができる。従って、従来のように各セパレータ間の間隔が容易に変化する場合に比べて、熱伸縮代を保護管本体のどの位置から確保すべきかを容易に想定することができる
そして、各セパレータの前記一方の端部の端面は、それぞれ各セパレータの最大揺動位置で、隣接したセパレータの前記他方の端部の端面に近接又は当接する。
従来、ケーブルを保護管本体内に挿入して各セパレータ上を通したとき、ケーブルは保護管本体の曲管部内でそのインコースを通り易い。このため、曲管部のインコースにおいて各セパレータ間の間隔が大きいと、ケーブルの端部が各セパレータ間に落ち込んで各セパレータの端部に引っ掛かってしまう。
これに対し、本発明によれば、各セパレータが前記最大揺動位置で前記一方の端部の端面が隣接したセパレータの前記他方の端部の端面に近接又は当接することから、各セパレータが保護管本体の曲管部に挿入されたときに、曲管部のインコースにおける各セパレータ間の間隔を従来に比べて小さくすることができる。これにより、保護管本体の曲管部内へのケーブルの挿入時にケーブルが曲管部のインコースを通ったとき、ケーブルの端部が各セパレータ間の隙間に落ち込むことを確実に抑制することができる。
更に、各セパレータには、ケーブルが保護管本体内に挿入されたときに、ケーブルの端部が各セパレータの各端部に引っ掛かることを防止すべくケーブルの端部を各セパレータ間の間隙を乗り越えさせる案内するための案内手段が設けられていることから、各セパレータ間に大きな隙間がたとえ形成されていたとしても、また、各セパレータ間で対向する端部間に段差がたとえ形成されていたとしても、案内手段の案内作用により、保護管本体内に挿入されて各セパレータ上を通されたケーブルの端部が各セパレータの端部に落ち込んで引っ掛かることが防止される。これにより、ケーブルの端部が各セパレータの端部に引っ掛かることによる保護管本体内へのケーブルの挿入の作業性の悪化をより確実に防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、各セパレータは、それぞれ前記一方の端部が該端部に隣接して配置されたセパレータの前記他方の端部に突き合うように配置されており、前記一方の端部は、各セパレータの揺動が許容されるように、前記隣接したセパレータへの連結部分を頂点とし、前記隣接したセパレータに向けて先細る先細り形状をなしている。
従来、各セパレータを大きく揺動させるために各セパレータ間の間隔を大きくすると、保護管本体内に挿入されて各セパレータ上を通るケーブルの端部が各セパレータ間の隙間に落ち込んで各セパレータの端部に引っ掛かり易くなるため、保護管本体内へのケーブルの挿入作業が困難になる。
他方、各セパレータ間の隙間へのケーブルの落込みを防止するために、各セパレータを互いに近接させて配置することが考えられるが、各セパレータを互いに近接させると、各セパレータの揺動時に各セパレータの一方の端部が隣接したセパレータの他方の端部に当接する揺動角度が小さくなるため、各セパレータを大きく揺動させることができない。このため、互いに連結された各セパレータを保護管本体の曲管部に十分に対応させることができない。
これに対し、本発明によれば、各セパレータが、それぞれ前記一方の端部が該端部に隣接して配置されたセパレータの前記他方の端部に突き合うように配置されていることから、各セパレータ間の間隔を極力小さくすることができるので、保護管本体内に挿入されて各セパレータ上を通るケーブルの端部が各セパレータ間の隙間に落ち込んで各セパレータの端部に引っ掛かることを確実に抑制することができる。これにより、ケーブルの端部が各セパレータ間の隙間に落ち込むことによる保護管本体内へのケーブルの挿入の作業性の悪化を確実に防止することができる。
また、各セパレータの前記一方の端部が、各セパレータの揺動が許容されるように、前記連結部分を頂点とする先細り形状をなしていることから、各セパレータの前記一方の端部を、例えば各セパレータが保護管本体の曲管部の曲率に応じた角度で揺動可能となる形状になるように形成することにより、互いに連結された各セパレータを保護管本体の曲管部に確実に対応させることができる。
請求項に記載の発明によれば、案内手段が、各セパレータの少なくとも一方の端部に沿って伸び且つ該端部から保護管本体のケーブルが挿入される空間内に突出し、ケーブルの端部を各セパレータから離反する方向へ案内する案内突起であることから、ケーブルが保護管本体内に挿入されたとき、ケーブルの端部が案内突起の案内作用により各セパレータから離反する方向へ案内されるので、ケーブルの端部が各セパレータ間の隙間を容易に乗り越えることができる。
また、保護管本体内に挿入されたケーブルは案内突起で各セパレータに部分的に線接触するので、ケーブルが各セパレータに全体的に面接触する場合に比べて、保護管本体内でのケーブルの移動時に該ケーブルと各セパレータとの間に生じる摩擦力を低減させることができる。これにより、ケーブルの移動作業性を確実に向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、案内突起の先端部が、ほぼ半円形状をなした横断面を有することから、ケーブルが案内突起上を移動したときに、案内突起の先端部が例えば角張っている場合に比べて、案内突起によるケーブルの損傷を確実に抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、各セパレータに、それぞれ該各セパレータが所定の揺動位置を超えて回動することを防止するための規制手段が設けられていることから、前記所定の揺動位置を各セパレータの最大揺動位置に設定した場合、各セパレータにその最大揺動位置を超えて回動させる力が作用したとき、規制手段の規制作用により、各セパレータが隣接したセパレータ上に乗り上がることが防止される。これにより、各セパレータが隣接したセパレータ上に乗り上がることによる保護管本体内への各セパレータの配置精度の低下や各セパレータの破損等を確実に防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、各セパレータの前記一方の端部に形成された係合部を各セパレータの前記他方の端部に設けられた板状の連結部材に係合することにより、各セパレータが係合部を中心に揺動可能となり、規制手段は、各セパレータから連結部材に向けて突出する突出部と、連結部材に形成され、突出部が挿入され各セパレータの揺動時に突出部の移動を案内する長孔とを備え、突出部は、各セパレータの前記所定の揺動位置で長孔の縁部に係合することから、各セパレータが前記所定の揺動位置にあるとき該各セパレータに該セパレータを前記所定の揺動位置を越えて回動させる外力が作用したとき、長孔の縁部には、外力が該縁部を圧縮する圧縮力として各セパレータから突出部を介して作用し、外力が長孔の縁部で受け止められるので、各セパレータの前記所定の揺動位置を超えての回動を確実に防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、各セパレータが、保護管本体の内部を該保護管本体の横断面で見て二つに区画すべく保護管本体の内部に該保護管本体の横断面を横切るように挿入される板状の平面部と、該平面部の各側縁部から平面部の一面側へ向けて伸び、保護管本体にその内方から該保護管本体を押し広げる方向への弾性力を作用させるための弾性変形可能な一対の板ばね部とを有することから、各板ばね部から保護管本体に弾性力が作用したとき、平面部には、保護管本体から各板ばね部を介して反力が平面部をその両側方から圧縮する圧縮力として作用する。これにより、各保護管本体内でのセパレータのがたつきを防止することができる。
また、各板ばね部には、各セパレータの最大揺動位置で、互いに隣接した各セパレータの各板ばね部が互いに干渉することを防止するための切欠き部が形成されていることから、各セパレータの揺動時に、互いに隣接した各セパレータの各板ばね部が互いに干渉することによって各セパレータの揺動が阻止されることを、確実に防止することができる。
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
本発明に係るケーブル保護管10は、図1に示すように、円形の横断面を有する保護管本体11を備える。保護管本体11は、例えば硬質塩化ビニルのような強度の高い合成樹脂材料で形成されており、電話線のような通信ケーブル12を道路の路面下に埋設するときに収容し、通信ケーブル12を例えば地下水から保護するために用いられている。
各保護管本体11内に収容される通信ケーブル12は、図2に示すように、例えば電話局間を結ぶ複数の幹線用ケーブル13と、該各幹線用ケーブルから分岐し、図示しない住宅や店舗等の建物に引き込まれる複数の引込用ケーブル14とで構成されている。
各保護管本体11の内部には、それぞれ該保護管本体の内部に各幹線用ケーブル13及び各引込用ケーブル14をそれぞれ分離して収容するために、保護管本体11の内部を少なくとも二つに分割するための複数のセパレータ15が配置されている。
各セパレータ15は、図示の例では、それぞれ保護管本体11と同様な合成樹脂材料で形成されている。各セパレータ15は、保護管本体11の横断面を横切るように保護管本体11内に挿入される板状の平面部16と、該平面部の幅方向(図1で見て左右方向である。)で互いに向かい合う各側縁部17から平面部16の下方へ向けて伸びる一対の板ばね部18とをそれぞれ有する。
各セパレータ15は、それぞれ平面部16の板厚方向が上下方向を向くように保護管本体11の軸線に沿って配列されている。これにより、各保護管本体11内は、各セパレータ15の配置により各保護管本体11の横断面で見て上下に二つに区画されている。
各保護管本体11に各セパレータ15により規定された上部空間U内には各引込用ケーブル14が収容されており、各保護管本体11の下部空間D内には各幹線用ケーブル13が収容されている。各保護管本体11の下部空間D内には、各幹線用ケーブル13が一本毎に挿入される複数の鞘管19が収容されている。
平面部16の各側縁部17は、図示の例では、それぞれ各保護管本体11の内周面11cに当接している。これにより、保護管本体11内の上部空間内に収容された各引込用ケーブル14を建物に引き込む際に、各側縁部17と各保護管本体の内周面11aとの間の隙間に各引込用ケーブル14が挟み込まれることが防止される。これにより、各側縁部17と各保護管本体11の内周面11aとの間の隙間に各引込用ケーブル14が挟み込まれることによる該各引込用ケーブルの破損が防止される。
また、平面部16の各側縁部17は、各保護管本体11の内周面11aへの当接点における接線とのなす角度が鈍角になるように平面部16の上方へ向けて傾斜している。これにより、前記上部空間内から建物への各引込用ケーブル14の引き込み時に、平面部16と各保護管本体11の内周面11aとで規定される隅部に各引込用ケーブル14が挟み込まれることが防止される。これにより、保護管本体11内から建物への各引込用ケーブル14の引き込み時に、前記した隅部に引込用ケーブル14が挟み込まれることによる該各引込用ケーブルの破損を確実に防止することができる。
各板ばね部18は、それぞれ伸長方向に沿って各保護管本体11の内周面11aの曲率とほぼ等しい曲率で湾曲しており、各保護管本体11内へのセパレータ15の挿入状態では、各保護管本体11の内周面11aに密着する。これにより、各板ばね部18と各保護管本体11との間に生じる摩擦力が大きくなるので、セパレータ15に該セパレータを保護管本体11の軸線の周りに回転させる力が作用したときに、セパレータ15が保護管本体11の軸線の周りに回転することが抑制される。
各板ばね部18の保護管本体11の内周面11aに密着する外面18aには、それぞれ凹部20が形成されている。各凹部20は、図示の例では、それぞれ保護管本体11の軸線方向に沿って互いに平行に伸びる。各凹部20は、それぞれ保護管本体11の内周面11aから保護管本体11の内方へ向けて突出し且つ保護管本体11の長手方向に沿って互いに平行に伸びる突起部21に係合可能である。各突起部21への各凹部20の係合により、保護管本体11の軸線周りの各セパレータ15の回転がより確実に防止される。各板ばね部18への各凹部20の形成により、各板ばね部18には保護管本体11の内方へ突出する凸部20aが形成されている。
本発明に係る各セパレータ15は、図2及び図3に示すように、それぞれ平面部16の保護管本体11の軸線方向で互いに向き合う一対の端部のうち一方の端部16aが、各セパレータ15に隣接して配置されたセパレータ15の他方の端部16bに突き合うように配置されており、保護管本体11の軸線方向に互いに連結されている(図2及び図3には、2つのセパレータ15が示されている。)。
各セパレータ15の平面部16には、各セパレータ15を互いに連結するための連結部材22が設けられている。
連結部材22は、図示の例では、それぞれ平面がほぼ矩形状をなした板部材からなる。また、連結部材22は、平面部16の前記他方の端部16bにおける下面16c(図1参照。)に設けられており、前記他方の端部16aから隣接するセパレータ15に向けて伸び、更に、該セパレータの平面部16の下方で該平面部に沿って該平面部に平行に伸びる。
連結部材22の幅方向の両端部22aは、平面部16の各側縁部17の下方で該各側縁部に沿って上方へ伸びる。連結部材22の両端部22aは、それぞれ各セパレータ15の連結状態では、図2に示すように、各板ばね部18に形成された各凸部20aと平面部16の各側縁部17との間に挿入されている。
連結部材22の幅方向の中央部には、各セパレータ15の連結のための後述するボルト部材23の挿通を許す挿通孔24が平面部16の近傍で形成されている。
各セパレータ15の平面部16の前記一方の端部16aの中央部には、連結部材22の挿通孔24に整合する挿通孔26が形成されている。挿通孔26内には、前記したボルト部材23が挿入されており、該ボルト部材で、連結部材22の挿通孔24に係合可能な係合部が構成されている。
互いに隣接した二つのセパレータ15を互いに連結する際、各セパレータ15のうち一方のセパレータ15の連結部材22の両端部22aを各板ばね部18の各凸部20aと平面部16の各側縁部17との間に挿入し、連結部材22上に他方のセパレータ15をその前記一方の端部16aの挿通孔26が連結部材22の挿通孔24に整合するように配置する。その後、両挿通孔24,26にボルト部材23を挿入し、該各ボルト部材をそれぞれ図示しないナット部材に螺合させることにより、端部16a,16bが互いに近接した状態で両セパレータ15が互いに連結される。各セパレータ15が互いに連結された状態では、各セパレータ15の連結方向すなわち各セパレータ15が互いに近づく方向及び離反する方向への移動が規制されるので、各セパレータ15の前記一方の端部16aの中央部と、前記一方の端部16a側で隣接したセパレータ15の前記他方の端部16bとの間隔が固定される。
また、平面部16の前記一方の端部16aは、その挿通孔26が形成された部分を頂点とし、前記一方の端部16a側で隣接して配置されたセパレータ15に向けて先細る先細り形状をなしている。先細りした端部16aは、例えば平面部16をその前記一方の端部16aの中央部から平面部16の幅方向で互いに対向する一対の縁部16dに向けて斜めに切断することにより形成される。前記一方の端部16aを先細り形状に形成することにより、各セパレータ15間には、図3に示すように、その中央から側方へ向けて漸増する隙間が形成されている。これにより、各セパレータ15は、相互に連結された状態で、ボルト部材23を中心に平面部16を含む平面内で揺動可能となる。
また、前記一方の端部16aに前記切断により形成された一対の傾斜端面16eは、図示の例では、平坦面である。これにより、各セパレータ15が一方向に回動したとき、該各セパレータの回動方向側に位置する傾斜端面16eは、図4に示すように、隣接したセパレータ15の前記他方の端部16bの端面16fに隙間なく当接する。すなわち、各セパレータ15の傾斜端面16eが隣接したセパレータ15の前記他方の端部16bの端面16fに当接することにより各セパレータ15の最大揺動位置が規定され、各セパレータ15が揺動したときに該各セパレータの一部が隣接した他のセパレータ15に当接する揺動角度である最大揺動角度は、平面部16の幅方向に対する各傾斜端面16eの傾斜角度θにより規定されている。
また、本発明に係るセパレータ15には、図2及び図3に示すように、該セパレータが所定の揺動位置を越えて回動することを防止するための規制手段27が設けられている。
規制手段27は、図示の例では、各セパレータ15の前記一方の端部16aから連結部材22に向けて突出する一対の突出部と、連結部材22に形成され各突出部の挿入を許す一対の長孔29とを備える。
図示の例では、平面部16の各側縁部17間に位置する平板状の中間部28の両端部28aには、前記したボルト部材23と同様のボルト部材30が挿通された一対の挿通孔31が形成されており、この各ボルト部材30で各突出部が構成されている。
各長孔29は、それぞれ各セパレータ15の揺動時に各ボルト部材30が描く軌跡に沿って伸び、且つ、各セパレータ15が揺動していない図3に示す状態で、各挿通孔31に挿入された各ボルト部材30が各長孔29の伸長方向の中央部に位置するように、連結部材22に形成されている。これにより、各長孔29に挿入された各ボルト部材30は、各セパレータ15が揺動したとき、各長孔29内を該各長孔の伸長方向に沿って案内される。
各長孔29の伸長方向の長さ寸法は、各セパレータ15がその最大揺動角度で回動したとき、図4に示すように、各ボルト部材30がそれぞれ各長孔29の各セパレータ15の揺動方向側に位置する縁部29aに係合するように設定されている。
更に、本発明に係るセパレータ15には、保護管本体11内の前記上部空間U内に挿入された各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15の平面部16の各端部16a,16b上を通るときに、前記端部を各セパレータ15間の間隙を乗り越えさせるように案内する案内手段32が設けられている。
案内手段32は、図2及び図3に示す例では、各セパレータ15の平面部16の前記一方の端部16aに形成された案内突起33で構成されている。
案内突起33は、図2に示すように、平面部16の前記一方の端部16aに沿って伸び、保護管本体11の上部空間U内に突出している。案内突起33の先端部33aは、図示の例では、ほぼ半円形をなした横断面を有する。
上部空間U内に各引込用ケーブル14を挿入する際、該各引込用ケーブルを例えば各セパレータ15の平面部16の前記他方の端部16b側(図3で見て下方側である。)から挿入する。各引込用ケーブル14の端部は、各セパレータ15の平面部16上を経て前記一方の端部16aを通るとき、案内突起33上に乗り上がり、該案内突起により平面部16から離反する方向すなわち上方へ向けて案内される。これにより、各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15間を通るとき、各引込用ケーブル14の端部は各セパレータ15間の隙間に落ち込むことなく該隙間を容易に乗り越えることができる。
また、本発明に係るセパレータ15の各板ばね部18には、図5に示すように、その平面部16の前記他方の端部16b側に位置する端部18cに、それぞれ切欠き部34が形成されている。各切欠き部34は、それぞれ各板ばね部18の前記端部18cを各板ばね部18の伸長方向に切断することにより形成されている。これにより、各セパレータ15がその前記最大揺動位置にあるとき、互いに隣接した各セパレータ15の各板ばね部18が互いに干渉することなく、それらの間に隙間が形成される。
本実施例によれば、前記したように、各セパレータ15が、揺動可能に相互に連結されていることから、各セパレータ15を揺動させることにより、保護管本体11に湾曲した曲管部が形成されている場合でも、各セパレータ15を保護管本体11内に挿入したときに、各セパレータ15間の連結を解除させることなく互いに連結された各セパレータ15を曲管部の形状に容易に追従させることができる。
また、各セパレータ15が、互いに近づく方向及び離反する方向への移動が規制された状態で相互に連結されていることから、各セパレータ15間の間隔が変化することはない。
これにより、各セパレータ15を保護管本体11内に実際に挿入したときの全セパレータ15の長さ寸法がその都度異なることが防止されるので、各セパレータ15が保護管本体11内に実際に挿入されたときに最端のセパレータ15が保護管本体11内のどの位置に配置されるかを従来に比べて容易に予測することができる。
従って、従来のように各セパレータ15間の間隔が容易に変化する場合に比べて、熱伸縮代を保護管本体11のどの位置から確保すべきかを容易に想定することができる。
また、前記したように、各セパレータ15は、それぞれ前記一方の端部16aが該端部に隣接して配置されたセパレータ15の前記他方の端部16bに近接するように配置されており、前記一方の端部16aは、その挿通孔26が形成された部分を頂点とする先細り形状をなしている。
従来、各セパレータ15を大きく揺動させるために各セパレータ15間の間隔を大きくすると、保護管本体11内に挿入されて各セパレータ15上を通る各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15間の隙間に落ち込んで各セパレータ15の各端部16a,16bに引っ掛かり易くなるため、保護管本体11内への各引込用ケーブル14の挿入作業が困難になる。
他方、各セパレータ15間の隙間への各引込用ケーブル14の落込みを防止するために、各セパレータ15を互いに近接させて配置することが考えられるが、各セパレータ15を互いに近接させると、各セパレータ15の最大揺動角度が小さくなるため、各セパレータ15を大きく揺動させることができない。このため、互いに連結された各セパレータ15を保護管本体11の曲管部に十分に対応させることができない。
これに対し、本発明によれば、前記したように、各セパレータ15が、それぞれ前記一方の端部16aが該端部に隣接して配置されたセパレータ15の前記他方の端部16bに近接するように配置されていることから、各セパレータ15間の間隔を極力小さくすることができるので、保護管本体11内に挿入されて各セパレータ15上を通る引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15間の隙間に落ち込んで各セパレータ15の端部16a,16bに引っ掛かることを確実に抑制することができる。
これにより、各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15間の隙間に落ち込むことによる保護管本体11内への各引込用ケーブル14の挿入の作業性の悪化を確実に防止することができる。
更に、前記したように、各セパレータ15の前記一方の端部16aが、各セパレータ15の揺動が許容されるように、前記隣接したセパレータ15に向けて先細りになっていることから、各セパレータ15の前記一方の端部16aの傾斜端面16eの角度θを、例えば各セパレータ15が保護管本体11の曲管部の曲率に応じた角度で揺動可能となるように設定することにより、互いに連結された各セパレータ15を保護管本体11の曲管部に確実に対応させることができる。
また、前記したように、各セパレータ15の前記一方の端部16aの傾斜端面16eは、それぞれ各セパレータ15が最大揺動角度で回動したときに、隣接したセパレータ15の前記他方の端部16bの端面16fに当接する。
従来、各引込用ケーブル14を保護管本体11内に挿入して各セパレータ15上を通したとき、各引込用ケーブル14は保護管本体11の曲管部内でそのインコースを通り易い。このため、曲管部のインコースにおいて各セパレータ15間の間隔が大きいと、各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15間に落ち込んで各セパレータ15の各端部16a,16bに引っ掛かってしまう。
これに対し、本発明によれば、前記したように、各セパレータ15が前記最大揺動角度で回動したときに前記一方の端部16aの傾斜端面16eが隣接したセパレータ15の前記他方の端部16bの端面16fに当接することから、各セパレータ15が保護管本体11の曲管部に挿入されたときに、曲管部のインコースにおける各セパレータ15間の間隔を従来に比べて小さくすることができる。
これにより、保護管本体11の曲管部内への各引込用ケーブル14の挿入時に該ケーブルが曲管部のインコースを通ったとき、各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15間の隙間に落ち込むことを確実に抑制することができる。
更に、前記したように、各セパレータ15の平面部16の前記一方の端部16aに形成された案内突起33の案内作用により、各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15間の隙間を容易に乗り越えることができることから、各セパレータ15間に大きな隙間がたとえ形成されていたとしても、また、各セパレータ15間で対向する端部16a,16b間に段差がたとえ形成されていたとしても、保護管本体11内に挿入されて各セパレータ15上を通された各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15の各端部16a,16bに引っ掛かることが防止される。
これにより、各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15の端部16a,16bに引っ掛かることによる保護管本体11内への各引込用ケーブル14の挿入の作業性の悪化をより確実に防止することができる。
また、保護管本体11内に挿入された各引込用ケーブル14は案内突起33で各セパレータ15に部分的に線接触するので、各引込用ケーブル14が各セパレータ15に全体的に面接触する場合に比べて、各引込用ケーブルの引き込み時に該ケーブルと各セパレータ15との間に生じる摩擦力を低減させることができる。これにより、各引込用ケーブル14の引き込み作業性を確実に向上させることができる。
更に、前記したように、案内突起33の先端部33aが、ほぼ半円形状をなした横断面を有することから、各引込用ケーブル14が案内突起33上を移動したときに、案内突起33の先端部33aが例えば角張っている場合に比べて、案内突起33による各引込用ケーブル14の損傷を確実に抑制することができる。
また、前記したように、各セパレータ15の平面部16に形成された各挿通孔31に挿通された各ボルト部材30は、各セパレータ15がその最大揺動角度で回動したとき、それぞれ連結部材22に形成された各長孔29の各セパレータ15の揺動方向側に位置する縁部29aに係合することから、各セパレータ15が最大揺動位置にあるとき該各セパレータに該セパレータを最大揺動位置を越えて回動させる外力が作用したとき、各長孔29の縁部29aには、外力が該縁部を圧縮する圧縮力として各セパレータ15から各ボルト部材30を介して作用し、外力が各長孔29の縁部29aで受け止められる。
これにより、各セパレータ15の最大揺動位置を超えての回動を確実に防止することができるので、各セパレータ15が隣接したセパレータ15上に乗り上がることが防止される。
従って、各セパレータ15が隣接したセパレータ15上に乗り上がることにより互いに隣接した各板ばね部18の凹部20がそれぞれ同一線上から外れることを、確実に防止することができる。これにより、保護管本体11内への各セパレータ15の配置精度の低下を確実に防止することができる。また、各セパレータ15が隣接したセパレータ15上に乗り上がることによる各セパレータ15の破損等を確実に防止することができる。
更に、前記したように、各板ばね部18に形成された切欠き部34により、各セパレータ15が最大揺動角度で揺動したときに、互いに隣接した各セパレータ15の各板ばね部18が互いに干渉することが防止されることから、各セパレータ15の最大揺動位置で各板ばね部18が互いに干渉することにより互いに隣接した各セパレータ15の互いに対向する端部16a,16b間に隙間が形成されることを、確実に防止することができる。また、各セパレータ15が最大揺動位置よりも手前の揺動位置にあるときに各板ばね部18が互いに干渉することにより一方の板ばね部18が他方の板ばね部18に乗り上げることを、確実に防止することができる。
また、前記したように、連結部材22の両端部22aが、それぞれ各セパレータ15の連結状態で、各板ばね部18に形成された各凸部20aと平面部16の各側縁部17との間に挿入されていることから、互いに隣接した各セパレータ15に各板ばね部18の凹部20を同一線上からずらす方向に外力が作用したとき、該外力は平面部16の各側縁部17及び各凸部20aにそれらを圧縮する圧縮力として各連結部材22の両端部22aから作用し、これにより、前記外力が平面部16の各側縁部17及び各凸部20aで受け止められる。これにより、互いに隣接した各板ばね部18の凹部20が同一直線状からずれることを確実に防止することができる。従って、例えば各セパレータ15を保護管本体11内に挿入するときに各凹部20が同一線上からずれることによる保護管本体11内への各セパレータ15の挿入の作業性の悪化や、保護管本体11内への各セパレータ15の挿入状態で各凹部20が同一線上からずれることによる保護管本体11内への各セパレータ15の配置精度の低下を確実に防止することができる。
本実施例では、各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15の平面部16の各端部16a,16bに引っ掛かることを防止するための案内突起33が平面部16の前記一方の端部16aに形成された例を示したが、これに代えて、案内突起33を平面部16の前記他方の端部16bに形成することができる。この場合、各引込用ケーブル14を保護管本体11内に平面部16の前記他方の端部16b側から挿入することにより、各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15間の間隙を効果的に乗り越えることができる。また、案内突起33を平面部16の両端部16a,16bに形成することができる。この場合、各引込用ケーブル14を保護管本体11内に平面部16の前記一方の端部16a側及び前記他方の端部16b側のいずれの側から挿入した場合でも、各引込用ケーブル14の端部が各セパレータ15間の間隙を効果的に乗り越えることができる。
また、本実施例では、案内突起33の先端部33aがほぼ半円形をなした横断面を有する例を示したが、これに代えて、案内突起33上を通る各引込用ケーブル14が案内突起33から損傷を受け難い形状であれば、横断面が半円形以外の形状をなすように先端部を形成することができ、また、案内突起33の先端部33aに例えば保護管本体11内への各引込用ケーブル14の挿入方向へ向けて仰角を有する傾斜面を形成することができる。
更に、本実施例では、案内手段32が案内突起33で構成された例を示したが、これに代えて、例えば各セパレータ15の平面部16に上方へ膨出するように形成された膨出部で案内手段32を構成することができる。
また、本実施例では、平面部16の前記一方の端部16aに形成され連結部材22の挿通孔24に係合可能な係合部と、連結部材22に形成された各長孔29に係合すべく前記一方の端部16aから連結部材22に向けて突出する各突出部とが、それぞれボルト部材23,30で構成された例を示したが、これに代えて、例えば各セパレータ15から連結部材22に向けて突出するように各セパレータ15に形成され、連結部材22の挿通孔24及び各長孔29に係合可能な突起部やフック等のように、ボルト部材23,30以外の部材で係合部及び突出部を構成することができる。
更に、本実施例において、例えば各ボルト部材23,30の長さ寸法を調節することにより、連結部材22と平面部16との間にあそびが形成されるように各セパレータ15を互いに連結することができる。この場合、互いに連結された各セパレータ15の平面部16が相対的に上下方向に傾斜するように各セパレータ15を配置することができるので、保護管本体11が例えば上方へ反り上がるように曲った曲管部を有する場合、該曲管部内をその横断面で見て上部空間及び下部空間に区画するように曲管部内に各セパレータ15を挿入したときに、該各セパレータを曲管部に容易に対応させることができる。
また、本実施例では、各セパレータ15が、それぞれ平面部16と一対の板ばね部18とを備えるセパレータで構成された例を示したが、平面部16及び板ばね部18に加えてそれら以外の部分を有するセパレータや、平面部16及び板ばね部18に代えてそれらとは別の部分を有するセパレータ等を、本発明に適用することができる。
本発明に係るケーブル保護管を概略的に示す横断面図である。 本発明に係るセパレータが互いに連結された状態を概略的に示す斜視図である。 本発明に係るセパレータが互いに連結された状態を概略的に示す平面図である。 本発明に係るセパレータが最大揺動角度で回動した状態を概略的に示す平面図である。 本発明に係るセパレータが最大揺動角度で回動した状態を概略的に示す側面図である。
符号の説明
10 ケーブル保護管
11 保護管本体
13,14 ケーブル(幹線用ケーブル、引込用ケーブル)
15 セパレータ
16 平面部
16a 一方の端部
16b 他方の端部
18 板ばね部
22 連結部材
23 係合部(ボルト部材)
27 規制手段
29 長孔
30 突出部(ボルト部材)
32 案内手段
33 案内突起
34 切欠き部

Claims (7)

  1. ケーブルが収容される筒状の保護管本体と、該保護管本体内に該保護管本体の軸線に沿って互いに所定の間隔をおいて配列され、前記ケーブルを前記保護管本体内に個別に収容するために該保護管本体内を少なくとも二つの管路に区画するための複数のセパレータとを備えるケーブル保護管であって、前記各セパレータは、任意の方向に揺動可能であり且つ前記各セパレータが互いに近づく方向及び離反する方向への移動が不能となるように相互に連結されていると共に、前記各セパレータの前記一方の端部の端面は、それぞれ前記各セパレータが最大揺動角度で回動した最大揺動位置で、前記隣接したセパレータの前記他方の端部の端面に近接又は、当接して、前記各セパレータには、前記ケーブルが前記保護管本体内に挿入されたときに、前記ケーブルの端部が前記各セパレータ間に落ち込んで前記各端部に引っ掛かることを防止すべく前記ケーブルの前記端部を前記各セパレータ間の間隙を乗り越えさせるように案内するための案内手段が設けられていることを特徴とするケーブル保護管。
  2. 前記各セパレータは、それぞれ前記一方の端部が該端部に隣接して配置された前記セパレータの前記他方の端部に突き合うように配置されており、前記一方の端部で前記隣接した各セパレータにその前記他方の端部で連結されており、前記一方の端部は、前記各セパレータの前記揺動が許容されるように、前記隣接したセパレータへの連結部分を頂点とし、前記隣接したセパレータに向けて先細る先細り形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル保護管。
  3. 前記案内手段は、前記各セパレータの少なくとも一方の前記端部に沿って伸び且つ該端部から前記保護管本体の前記ケーブルが挿入される空間内に突出し、前記ケーブルの前記端部を前記各セパレータから離反する方向へ案内する案内突起であることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル保護管。
  4. 前記案内突起の先端部は、ほぼ半円形状をなした横断面を有することを特徴とする請求項3に記載のケーブル保護管。
  5. 前記各セパレータには、それぞれ所定の揺動位置を超えて回動することを防止するための規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のケーブル保護管。
  6. 前記各セパレータの前記他方の端部には、それぞれ該端部側で隣接して配置された前記セパレータの下方に配置され、前記各セパレータを互いに連結するための板状の連結部材が設けられており、前記各セパレータの前記一方の端部には前記連結部材に係合される係合部が形成されており、前記各セパレータは、前記係合部を中心に揺動可能であり、前記規制手段は、前記各セパレータから前記連結部材に向けて突出する突出部と、前記連結部材に形成され、前記突出部が挿入され前記各セパレータの揺動時に前記突出部の移動を案内する長孔とを備え、前記突出部は、前記各セパレータの前記所定の揺動位置で前記長孔の縁部に係合することを特徴とする請求項5に記載のケーブル保護管。
  7. 前記各セパレータは、前記保護管本体の内部を該保護管本体の横断面で見て二つに区画すべく該保護管本体の内部に該保護管本体の横断面を横切るように挿入される板状の平面部と、該平面部の各側縁部から平面部の一面側へ向けて伸び、前記保護管本体にその内方から該保護管本体を押し広げる方向への弾性力を作用させるための弾性変形可能な一対の板ばね部とをそれぞれ有し、該各板ばね部には、前記各セパレータが最大揺動角度で回動した最大揺動位置で、互いに隣接した前記各セパレータの前記各板ばね部が互いに干渉することを防止するための切欠き部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のケーブル保護管。
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