JP4364568B2 - 管路形成方法及び管路構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルが敷設された通信管路の余剰スペースに新しい管路を形成する管路形成方法及び管路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電力線、電話線等の通信ケーブルを、地中に埋設された保護管(地中埋設保護管)内に収納して配設することが実用化されている。そして、このような通信設備では、一つの管路には一つのケーブルを収めて設置することが原則であるので、例えば、図15に示すように、鋼製の角管2内に多数のケーブルを収納する収納管3が隣接して配設された鋼製の保護管1が用いられている。この保護管1は継手部により長手方向に接続されつつ地中に埋設される。また、収納管3の周囲には適宜、充填材4が充填されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような保護管1を地上に立設される電柱に代わり地中に埋設することにより、スペースが確保され、かつ増大する情報やエネルギー網の確保や拡充が図られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−229628号公報(例えば、図4及び図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような保護管1又は収納管3は、鋼製であるが故に電磁遮蔽効果が優れているが、鋼製であるが故に長期間の使用においては電食や腐食等により劣化するという課題が生じる。また、地震等により継手部が破損することもある。この場合には保護管1は掘り起こして取り替え又は補修する必要があるが、この取り替え又は補修作業には多大な工数を必要とする。
【0006】
下水道などの管路では管路の更生技術が進んでおり、このような管路の更生技術の一つとして、硬化性樹脂が含浸された可撓性の筒状補修材を用いた管路の更生方法が広く普及している。
【0007】
この管路更生方法によれば、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂などの硬化性樹脂が含浸された筒状更生材が用いられている。これらの筒状更生材は管路等内に施設され、両端が密閉された状態で内部に圧力媒体が導入されて加圧される。これにより未硬化の筒状更生材は、管路の内壁面に圧接された状態で熱や光等の作用をうけて硬化される。これにより、新しい更生管路が形成されている。
【0008】
このような管路更生方法によれば、(1)管種・管径・管形状を選ばずに施工が可能であり、円形管だけでなく、矩形渠にも施工できる。(2)自立管として所要強度に応じたライナー厚さが可能である。(3)段差や曲がりでも滑らかな仕上がりができる。(4)ライナー厚さの確保ができる。などの多くの特徴を備えている。
【0009】
ところで、一般的な通信用の電線ケーブルの直径は50mmであり、そのためにこの電線ケーブルを敷設する通信設備用の管路は70−90mm程度である。これにより、一管路に一本の電線ケーブルが敷設できるように設計されている。
【0010】
しかしながら、近年、新しく施工される通信設備には光ファイバーケーブル(以下、光ケーブルという。)が多用されるようになってきたが、この光ケーブルの直径は、例えば、15mm程度と小径のものが多用される。それ故、更生後の管路10では、図16に示すように、光ケーブル21の周囲の内部に広い余剰スペース20が発生する。
【0011】
そこで、このような余剰スペース20を利用して上述の管路更生方法により余剰スペース20に更生管路を形成することはできるが、更生材を拡径すると光ケーブルが拡径された更生材により強く押圧を受ける場合がある。また、従来の更生方法に従えば、更生材は拡径された状態で、内部の硬化性樹脂が硬化されるので、その結果、管路の更生後にも光ケーブルは継続して押圧を受けることになる。
【0012】
一般に光ケーブルは径方向の押圧に対する耐久性を有しないので、このような径方向に強く押圧を受けたり、また、継続して押圧がかかる状態では、その特性が変化してしまうという恐れがある。また、光ケーブルが押圧された状態で更生材が硬化されると、光ケーブルは更生材と管路の内面とで押圧されてもはや取り出したり、交換することができなくなる。
【0013】
そこで、この発明は、上述の課題を解決するために、ケーブルが受ける押圧を回避できる管路形成方法及び管路構造を提供することを目的とする。
【0014】
これにより、ケーブルが敷設された管路内の余剰スペースに硬化可能な可撓性の筒状の更生材を敷設して該更生材を径方向に拡径し、拡径した状態で硬化させることにより管路内の全長に渡って管路内に独立した小径管路を形成させる管路形成方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の管路形成方法は、ケーブルが敷設された管路内の余剰スペースに硬化可能な可撓性の筒状の更生材を敷設して該更生材を径方向に拡径し、拡径した状態で硬化させることにより管路内の全長に渡って前記余剰スペースに小径管路を形成させるに際して、前記ケーブルが前記更生材により押圧されることを防止する防護手段を設けた後に前記更生材の拡径作業が行われることを特徴とする。
【0016】
このように構成すれば、ケーブルが更生材により押圧されることを防止する防護手段が設けた後に更生材の拡径作業が行われるので、ケーブルが更生材により押圧されることがない。これにより、ケーブルとして光ケーブルが敷設されている場合にも、ケーブルの押圧が防止されるので、通信の安定性を維持することができる。
【0017】
また、ケーブルは防護手段により押圧が防護されているので、小径管路が形成された後に必要に応じて管路から取り出したり、交換することもできる。ここで、本発明における小径管路とは、管路の中に形成される管路(元の管路より小径又は細い管路)を意味し、必ずしも管路の径が小さい管路のみを意味するものではない。
【0018】
この防護手段は、前記管路を少なくとも前記ケーブルが敷設されている防護領域と前記小径管路を形成する管路形成領域とに前記管路を分断して画成する防護壁である。この防護壁により前記ケーブルが前記更生材により押圧されることが防止される。また、この防護壁は、該防護壁と共に前記ケーブルを包囲可能な紐状の案内部材を備えているか又は配設可能に構成され、前記防護壁と前記案内部材とで包囲された領域内に前記ケーブルを配設した状態で、前記ケーブルに誘導されつつ前記防護部材を管路内に挿通又は引き込むことにより前記防護壁を敷設し、その後、前記更生材の拡径作業が行われる。
これにより、防護壁はケーブルに誘導されつつ案内されるので、ケーブルは、防護領域に確実に誘導される。
【0019】
この更生材は、前記防護壁を敷設して生じる余剰スペース(管路形成領域)をライニング後に敷設されてもよい。
【0020】
また、この防護壁は、長手方向に交差する方向に形成された切欠を備えていることが好ましい。
【0021】
このように構成すれば、切欠を備えることにより防護壁は可撓性が付与され、これにより管路に屈曲がある場合にも、管路の屈曲に沿って防護壁を配設することが可能になる。
【0023】
また、この防護壁は、脚部を備え、前記ケーブルが該脚部の内側に配設されていれば、防護壁の耐圧性を高めることができる。これにより、防護壁を薄くすることもできる。
【0025】
また、以上の防護壁が合成樹脂製で有れば、断熱性にも優れて更生材を熱により硬化させる場合の断熱性を確保することができる。
【0026】
このようにして得られた小径管路形成領域には小径管路が形成されるが、この小径管路は内部に通信管を挿通させるので、挿通をスムーズに行うためには小径管路の断面は、略円形であることが好ましい。
【0027】
また、この小径管路は余剰スペースに一本または二本以上形成することができるが、小径管路を二本以上形成する場合には、これらの小径管路を同時に形成すれば小径管路形成の生産性が向上する。
【0028】
以上の管路は地中に埋設された管路であっても、掘り起こす等の開削工事を経ずに管路を形成することができる。
【0029】
また、本発明の管路構造は、ケーブルが敷設された管路内の余剰スペースに硬化可能な可撓性の筒状の更生材を敷設して該更生材を径方向に拡径し、拡径した状態で硬化させることにより管路内の全長に渡って前記余剰スペースに小径管路を形成させるための管路構造であって、前記管路は、ケーブルが敷設されている防護領域と小径管路が形成される管路形成領域とが防護壁により画成されていることを特徴とする。
【0030】
また、本発明の管路構造は、ケーブルが敷設されている防護領域と小径管路が形成されている管路形成領域とが防護壁により画成され、前記管路形成領域には、硬化可能な可撓性の筒状の更生材が径方向に拡径された状態で硬化されることにより管路内の全長に渡って小径管路が形成されていることを特徴とする。
【0031】
以上の小径管路の断面は、特には限定はないが、楕円等を含む略円形であることがケーブルの挿通が容易であり好ましい。
【0032】
また、以上の管路は地中に埋設された通信管路であっても、管路内より施工できるので、掘り起こす作業が不要であるという特徴を備えている。これにより、例えば、道路法で占有施設に採用されている1条1管の原則にも、ダクト条数を増設するための開削工事等により交通障害を起こすことなく、また、コストも嵩むことが回避されて対応することができるという実用的な効果を発揮することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態をケーブルの一例として光ケーブルが敷設された管路について図面を参照しつつ説明する。なお、従来技術で説明した部位部材については同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0034】
先ず、図1は、本発明の実施の形態に係る管路形成方法及び管路構造に用いられる防護手段の一例としての防護壁部材の部分斜視図であり、図2は、その防護壁部材を管路に敷設した管路構造を説明する図である。
【0035】
この防護壁部材30は、図1に示すように、長手方向に延び、敷設されるべき管路10の内周を横断する平板状の防護壁31を備えている。この防護壁31は管路10内に防護壁部材30が敷設された場合に光ケーブル21が配置される防護領域40と小径管路5(後述する)を形成するための管路形成領域としての余剰スペース20とに管路を画成(分断)するためのものである。
【0036】
そして、この実施の形態に係る防護壁部材30では、この防護壁31から一方向に設けられた長手方向に延びる一対の脚部32,32を備え、それぞれの脚部32、32の一端(末端)付近には一対の係止部としての貫通孔33,33がそれぞれ設けられている。また、これらの貫通孔33,33には、脚部32、32の先端32a,32aを跨いで一本の紐状のガイド部材(案内部材)34が繋止されている。これにより、これらの防護壁31、両脚部32,32及びガイド部材34とで周囲が包囲されて光ケーブル21を防護領域40内へ誘導する誘導領域35が形成されている。
【0037】
このような防護壁部材30は、例えば、適度な剛性を備えた材質であり、敷設される光ケーブルに対して不利益を及ぼすことのない材料なら何でもよい。例えば、可塑剤が配合されていない、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリアセタール、ポリエステル、アクリル樹脂などの合成樹脂が簡易に例示される。アルミニウムなどの金属であってもよいが、熱硬化性樹脂を使用する場合には防護壁部材30は断熱性のよい合成樹脂がよい。
【0038】
このような防護壁部材30は、誘導領域35内に光ケーブル21の一端21aを挿通した状態で、防護壁部材30を管路10内に挿通又は引き込むことにより、図2に示すように、光ケーブル21は防護壁31と両脚部32,32と管路10で囲まれた防護領域40に確実に誘導される。
【0039】
ここで、実際には、光ケーブル21は、管路10内では自重により図2(a)に示す位置に配置されている場合が多いと予想されるが、管路10が曲折していたり等に起因する光ケーブル21の敷設の状況により、図2(b)に示すように、光ケーブル21の管路10内での配置が重力方向最下部から少しずれて傾斜配置される場合もある。そのような場合にも、ガイド部材34により防護壁部材30が光ケーブル21に誘導されつつ挿通されるので、例えば、図2(b)に示すように、光ケーブル21の傾斜配置に応じて防護壁部材30が傾斜配置されて、光ケーブル21は防護領域40内に確実に誘導される。
【0040】
管路10が曲折されている場合、その曲折の程度が緩やかで有れば合成樹脂などの場合には防護壁部材30自身の弾性によりその曲折された管路10に防護壁部材30をそのまま挿通可能な場合もある。
【0041】
防護壁部材30として、図3に示すように、防護壁31及び脚部32等の任意の箇所にそれぞれの長手方向に直交した複数の切欠36,37を設ければ、防護壁部材30は、この複数の切欠36,37により屈曲性が増大される。これにより、屈曲した管路10内へも防護壁部材30を挿通させることができる。
【0042】
なお、図3では、切欠36,37は誇張されて表現されているが、これらの切欠36,37の形状、大きさ及び数は管路10の曲折の程度に応じて適宜に設定すればよい。また、屈曲性を付与させるには、必ずしも切欠36,37による必要はない。例えば、防護壁部材を長手方向に切断し、適宜の連結部材により切断された防護壁部材を連結すれば、同様に管路10が曲折した場合に対応することができる。
【0043】
防護壁部材を管路に挿通することにより防護壁により管路が画成されて余剰スペース20が形成される。この余剰スペース20には、本発明に従う方法により小径管路5を形成させることができる。
【0044】
例えば、硬化可能な可撓性の筒状の更生材を余剰スペース20の全長にわたって敷設する。この更生材としては、熱により硬化可能な更生材、光により硬化可能な更生材のいずれも用いることができる。管路内に圧力媒体(気体、液体、温水など)を導入して内部から圧力を加えることにより拡径した状態で硬化できる素材なら何でもよい。
【0045】
このような更生材として、熱硬化性樹脂が含浸された繊維質基材が用いられる場合には、管路内に敷設された後に更生材の一端から比較的高温の流体を供給し、流体を管路の他端へと送流させて他端より流体を放出又は回収することにより更生材を硬化させることができる。
【0046】
また、この更生材として光により硬化可能な可撓性の筒状の更生材を用い、該更生材を径方向に膨張させた状態で前記筒状更生材の内部から前記更生材に光を照射させることにより管路に複数の小径管路を形成させることができる。
【0047】
ここで、一般に、光ケーブルは、60℃を超える高温での耐久性が弱いものがあるので、熱硬化性樹脂を用いる場合には、熱硬化性樹脂として比較的低い温度で硬化可能な材料を適宜選択して用いるのが好ましく、また、温水の温度も80℃以下、好ましくは70℃以下、特に好ましくは60℃以下で循環できるように管理するのが好ましい。
【0048】
このような更生材の一例は、不透過性のフィルムの間に介在された繊維質材料中に硬化性樹脂が含浸されて構成された可撓性の材料である。硬化性の材料としては低温硬化性の熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂などが例示されこれらが混合又は複合されていてもよい。
【0049】
いずれの型の更生材も、硬化前であれば可撓性であり、管路の径方向の断面積が小さい状態で管路内に敷設される。敷設方法は何でもよく、例えばロープなどの牽引による引き込みなどにより敷設できる。
【0050】
更生材の末端を封鎖して内部に圧力媒体を流入させることにより更生材は拡径される。この拡径された状態で樹脂が硬化されることにより可撓性の更生材は硬化されて余剰スペース20に全長にわたる新しい小径管路5を形成することができる。
【0051】
このとき、拡径により管路10の内壁面10aと同様に防護壁部材30は更生材から押圧力を受けることになるが、この防護壁部材30は両脚部32,32を備えているので、それらの先端32a,32aが管路10の内壁面10aに当接されて防護領域40内の光ケーブル21が押圧されることを防止している。これにより、図4に示すように、余剰スペース20を最も広く利用した小径管路5が形成される。
【0052】
ここで、もし、更生材として径の小さなものを用いると、図5に示すように、内壁面10aや防護壁31を押圧することなく、自由に拡径されて断面が略真円状の筒状更生材からなる小径管路5を得ることができる。
【0053】
本発明においては、更生材の径方向の大きさを変えることにより、種々の小径管路5を形成できるところにも特徴があり、いずれも本発明に包含される。
【0054】
このような小径管路5の形成方法によればいずれの場合も開削工事を経ずに管路を形成することができるのみならず、次の有利点がある。(1)余剰スペース20の断面形状を選ばずに施工ができる。(2)得られた小径管路5が自立管としての所要強度に応じたライナー厚さを任意に選択することが可能である。(3)管路に段差や曲がりが有っても得られた小径管路5の内部は滑らかに仕上げることができる。また、(4)この小径管路5の断面形状を略円形とすることにより、光ケーブルをスムースに挿通させて敷設することができる。(5)さらに、また、光ケーブル21は防護壁31により押圧が防護されているので、小径管路5が形成された後に必要に応じて防護領域40から取り出したり、交換することもできる。
【0055】
【変形例1】
更生材を2本同時に余剰スペースに敷設して同時に2本の更生材を拡径しつつ硬化させれば、図6に示すように、隣接する更生材同志が互いに圧接された状態で硬化された2本の小径管路5,5を得ることができる。
【0056】
この場合、更生材としてさらに小径な更生材を用いれば、図7に示すように、互いに独立した略真円の2本の小径管路5,5を形成することもできる。また、図示を略すが3本以上の小径管路としたり、互いに径の異なる管路とすることも自由である。
【0057】
【変形例2】
防護壁部材30として、脚部のないものも使用できる。例えば、図8に示すように円弧状の防護壁31を備えたものでもよい。このような防護壁部材30では、図9又は図10に示すように、防護壁31の両側縁部31a,31aが管路10の内壁面10aと当接して脚部の代替を行っている。これにより、余剰スペース20内で拡径された更生材の押圧力を両側縁部31a,31aにより支持して防護領域40内に位置する光ケーブル21の押圧を防護することができる。
【0058】
ここで、図9に示すように、管路形成領域20に向かって湾曲を凸にした防護壁部材30を使用すれば、防護壁部材30が薄くても十分な耐圧を確保することができる。
【0059】
一方、図10に示すように、管路形成領域20に向かって湾曲を凹にした防護壁部材30を使用すれば、余剰スペース20に小径管路5を1本形成させた場合、略円形の断面積が大きな小径管路5を形成することができる。
【0060】
また、この防護壁部材30は、所望の形状に形成することもできる。例えば、図11に示すように、中央部が凸となり両側が凹となることにより、3本の略円形の小径管路5,5,5を形成することもできる。
【0061】
【変形例3】
防護壁部材30は、防護領域に向けた脚部に変えて、管路形成領域20に向けた脚部が形成されていてもよい。例えば、図12に示すように、中央部分から放射状に3枚の壁体を設け、その二つを防護壁31,31として利用し、他の一つの脚部を仕切壁38として利用する。各壁体(防護壁31及び仕切壁38)の先端位(31a,38a)が管路10に僅かに遊嵌できる程度に設計すれば、ガイド部材34を設けなくても、防護領域40に光ケーブル21を誘導することができる。各管路形成領域20には、必要に応じて小径管路5を形成することができる。
【0062】
【変形例4】
本発明で得られる小径管路5内には、更に別の小径管路5´を設けることもできる。例えば、図13では、図4で得られた小径管路5内に2本の小径管路5´,5´が設けられている。
【0063】
この変形例4に示すように、余剰スペース20に第1のライニングを行って小径管路5を形成させた後に、さらに好みの径及び大きさの小径管路5´を敷設することにより、小径管路を土圧などから一層強力に保護することができる。
【0064】
これにより、既設ダクトの強度が充分でない場合にはこの変形例4のように、更生材を多段階に使用することにより、補強効果を得ることができる。
【0065】
ここで更に設けられる小径管路5´は1本または2本以上でもよい。また、断面は円形であることが好ましいが、楕円などを含めてその他の形状でもよい。また、同様に、互いの径が異なる小径管路としてもよい。
【0066】
また、同様に断面が略真円の更生材の中に略真円の更生材を敷設するなど、更生材を複層させたり、また、更生材を重ねて使用することにより管路を一層補強することもできる。
【0067】
【施工例】
次に、地中に埋設された通信管の例を一例として本発明の施工例について説明する。なお、この施工例では、熱硬化性樹脂を含浸した筒状更生材を用い、加熱媒体として温水を用いた例に従い説明するが、この発明は以下の施工例に限定されることなく、他の光硬化性樹脂等を含浸した更生材に対しても適用可能であり、また、通信管に限らずに他の管路の更生に用いることもできる。
【0068】
通信管10は、図14に示すように、平行にかつ隣接して9本(3列×3段)埋設されている。通信管10は、管径φ75のダクタイル鋳鉄管であり不図示の継手部により接続されて管長は約150メートルとなっている。この通信管10は図15に示すような保護管1内に収納されたケーブルを収納する収納管3であってもよい。
【0069】
通信管10の両端部には、作業者が通信管10にケーブルを敷設等する際に作業を行うためのマンホール11a、11bが形成されている。通信管10の端部はコンクリート根巻12、12により固定されており、各通信管10の配置間隔はこのコンクリート根巻12により一定に保たれている。
【0070】
通信管10は、予め点検などにより必要な補修が行われたり、また、全面にわたって新しいライナー(補修材又は更生材)が敷設されたものであってもよい。
【0071】
これらの通信管10内には、図16に示すように光ケーブル21が敷設されている。また、この通信管10には、上述した手法により防護壁部材30が敷設されて、余剰スペース20が形成されている。
【0072】
この各余剰スペース20…には、それぞれ可撓性の筒状の更生材13…がそれぞれ全長に渡って挿通されている。これらの更生材13の数は偶数本であり、マンホール11b側の端部13bではそれぞれが連結されている。
【0073】
一方のマンホール11aの周辺にボイラー車14を配置する。マンホール11aの上部開口に設けられた連結蓋15を介して温水の供給・回収を行うための温水供給ホース18a及び温水回収ホース18bがボイラー車14から通信管10の端部近傍まで延設されている。温水供給ホース18a及び温水回収ホース18bの端部には不図示の分岐部材が更生材の数に応じて取り付けられている。これにより、この分岐部材により温水供給ホース18aが分岐されて更生材13の半数の各端部に接続され、温水回収ホース18bが分岐されて残りの更生材13の各端部に接続される。
【0074】
ボイラー車14より温水が供給されると、温水供給ホース18aを介して通信管10のマンホール11a側から各更生材13…内に温水が供給される。この温水はマンホール11b側の端部13bで折り返されて再び更生材13…内に供給され、温水回収ホース18bを介してボイラー車14に環流される。
【0075】
通信管10内で押し広げられた各更生材13は、略真円となるように拡径され、径が大きい場合には通信管10の内壁面10a及び防護壁31に圧接され、また、複数本の更生材13が用いられる場合には隣接する相互の外周面同士も互いに圧接される。
【0076】
この圧接された状態で、温水の熱によって更生材13に含浸された熱硬化性樹脂が硬化される。完全に硬化させるためには、温水を一定時間以上送流させ続ける必要性が生ずるため、更生材13内を流れることにより温度の低下した温水はボイラー車14で回収して適度の温度に上昇され、高圧化されて再び利用される。
【0077】
更生材が完全に硬化した状態では、図4〜図7及び図11のような管路構造を得ることができる。ここで、図4及び図5は余剰スペース20内に1本の小径管路5が形成された場合を示し、図6及び図7は一本の余剰スペース20内に2本の小径管路5、5が形成された状態を示し、また、図11は余剰スペース20内に3本の小径管路5…が形成された状態を示している。いずれの場合にも、硬化可能な可撓性の更生材により更生すべき通信管10(管路内)の全長に渡って敷設されている。
【0078】
以上に説明したような施工例によれば、引き込みや圧送により通信管内に敷設された状態では、光ケーブルの配置が管路内で傾斜する場合もあるが、防護壁部材30の挿通により小径管路を形成すべき余剰スペース20と光ケーブル21が配置される防護領域40とが防護壁31で画成されるので、光ケーブル21が余剰スペース20に飛び出すことはない。
【0079】
これにより、更生材13を余剰スペース20内にロープ等で牽引して引き込んでも、更生材13は、余剰スペース20内に確実に敷設できる。それ故、小径管路の形成作業中には管路内に敷設された更生材13と既設の光ケーブル21とが交差するなどして光ケーブルに予期しない押圧が付与されることはない。また、温水を利用して硬化させても、光ケーブルが温度の上昇により破損することがない。
【0080】
一般に光ケーブルは径方向の押圧に対する耐久性を有しておらず、また、高温度での耐久性も不十分であることが多いが、本発明の施工法によれば、このような径方向に強く押圧を受けたり、また、継続して押圧がかかる状態が完全に回避され、且つ、温度の上昇も防護壁で抑えられるので、常に通信の安定性を維持することができる。
【0081】
また、更生すべき管路として直径70mm〜90mm程度の通信管10を用いた場合には、内部に形成された各小径管路5…は、いづれの場合でも、直径15mm程度の光ケーブルの挿通が可能であり独立した通信管用の収納管として利用可能である。
【0082】
また、このような管路形成方法又は管路構造に従えば、通信管10が図示のような円形に限らずに方形などの異形であっても適用可能である。
【0083】
また、通信管10に継目や段差があっても更生材が通信管10の内壁面10aの全長に渡って敷設されるので、得られた小径管路5では内面を滑らかに更生することができ、光ケーブルの挿通がスムースに行える。
【0084】
また、通信管10に曲折部がある場合でも更生材は可撓性であるので適用可能である。
【0085】
このような管路形成方法又は管路構造に従えば、一の管路には複数本の小径管路を形成することができるが、例えば、電線ケーブルに換えて光ケーブルを通す場合には、従来の電線ケーブル用の通信管を、2本,3本又は4本の小径管路に形成させることができる。なお、更生すべき管路が広い場合には、小径管路5の数は4本に限らずに5本以上であってもよい。
【0086】
なお、以上の施工例では、熱硬化性樹脂を含浸した更生材を用いていたが、光硬化性の樹脂を用いる場合には、膨張した状態で内部に光源を導入して硬化させればよい。硬化手段はこれに限らずに電磁線など何でもよい。このように更生管路(小径管路5)の断面を円形とすることにより、光ケーブルなどを敷設する場合の施工性が一層改良される。
【0087】
また、以上の発明の実施の形態では、光ケーブルを一例として説明したが、光ケーブルに限らずにメタルケーブルなどのその他のケーブルが敷設されている場合にも本発明を適用することができる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る管路形成方法及び管路構造によれば、ケーブルが受ける押圧を回避することができる。また、これにより、ケーブルが敷設された管路内の余剰スペースに硬化可能な可撓性の筒状の更生材を敷設して該更生材を径方向に拡径し、拡径した状態で硬化させることにより管路内の全長に渡って管路内に独立した小径管路を形成させる管路形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る防護壁の一例を説明する一部断面斜視図である。
【図2】 図2(a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係る管路構造の一例を説明する断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る管路構造の一例を説明する一部断面斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る管路構造の一例を説明する断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る管路構造の一例を説明する断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係る管路構造の一例を説明する断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る管路構造の一例を説明する断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態に係る防護壁の一例を説明する一部断面斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態に係る管路構造の一例を説明する断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態に係る管路構造の一例を説明する断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態に係る管路構造の一例を説明する断面図である。
【図12】 本発明の実施の形態に係る防護壁の一例を説明する一部断面斜視図である。
【図13】 本発明の実施の形態に係る管路構造の一例を説明する断面図である。
【図14】 一般的な通信管の埋設状況を説明する概略断面図である。
【図15】 一般的な通信管の一例としての保護管を説明する斜視図である。
【図16】 一般的な通信管に光ケーブルを敷設した場合を説明する断面図である。
【符号の説明】
1:保護管
2:鋼製の角管
3:収納管(管路)
4 :充填材
5,5´:小径管路
10:通信管(管路)
10a:内壁面
13:更生材
11a、11b:マンホール
15:連結蓋
14:ボイラー車
18a:温水供給ホース
18b:温水回収ホース
10:通信管
20:余剰スペース(管路形成領域)
21:光ケーブル(ケーブル)
21a:一端
30:防護壁部材(防護手段)
31:防護壁
31a:側縁部
32:脚部
32a:先端
33:貫通孔(係止部)
34:ガイド部材(案内部材)
35:誘導領域
36:切欠
37:切欠
38:仕切壁
38a:先端
40:防護領域
Claims (12)
- ケーブルが敷設された管路内の余剰スペースに硬化可能な可撓性の筒状の更生材を敷設して該更生材を径方向に拡径し、拡径した状態で硬化させることにより管路内の全長に渡って前記余剰スペースに小径管路を形成させるに際して、
前記管路を少なくとも前記ケーブルが敷設されている防護領域と前記小径管路を形成する管路形成領域とに前記管路を分断して画成すると共に前記更生材により前記ケーブルが押圧されることを防止する防護壁を用い、
該防護壁は、該防護壁と共に前記ケーブルを包囲可能な紐状の案内部材を備えているか又は配設可能に構成され、
前記防護壁と前記案内部材とで包囲された領域内に前記ケーブルを配設した状態で、該ケーブルに誘導されつつ前記防護部材を管路内に挿通又は引き込むことにより前記防護壁を敷設し、
その後、前記更生材の拡径作業が行われることを特徴とする管路形成方法。 - 前記案内部材は、前記防護壁に繋止され、
前記紐状の案内部材の両端は、前記防護壁の長手方向に交差する方向に繋止されていることを特徴とする請求項1記載の管路形成方法。 - 前記更生材は、前記防護壁を敷設して生じる余剰スペースをライニング後に敷設することを特徴とする請求項1記載の管路形成方法。
- 前記防護壁は、長手方向に交差する方向に形成された切欠を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の管路形成方法。
- 前記防護壁は、脚部を備え、前記ケーブルは、前記脚部の内側に配設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の管路形成方法。
- 前記防護壁は、合成樹脂製であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の管路形成方法。
- 前記小径管路の断面は、略円形であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の管路形成方法。
- 前記小径管路は、前記余剰スペースに一本または二本以上形成されることを特徴とする請求項1記載の管路形成方法。
- 前記小径管路が前記余剰スペースに二本以上形成される場合には、該小径管路は同時に形成されることを特徴とする請求項8に記載の管路形成方法。
- 前記管路は地中に埋設された管路であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の管路形成方法。
- 前記ケーブルは光ケーブルであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の管路形成方法。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の管路形成方法により得られ、
ケーブルが敷設されている防護領域と小径管路が形成されている管路形成領域とが防護壁により画成され、
前記管路形成領域には、硬化可能な可撓性の筒状の更生材が径方向に拡径された状態で硬化されることにより管路内の全長に渡って小径管路が形成されていることを特徴とする管路構造。
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