JP6067312B2 - 更生管および管更生工法 - Google Patents

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Description

本発明は、内周面を構成する内面板と、該内面板の周縁に立設された側板並びに端板とをプラスチックによって一体に形成したセグメントを周方向並びに管長方向に連結して組み立てられる管路施設修復用の更生管並びにこの更生管を用いた管更生工法に関する。
地中に埋設された下水管等の管路が老朽化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その内周面にライニングを施して該管路を補修する管ライニング工法が提案され、既に実用に供されている。
上記管ライニング工法は、例えば管状樹脂吸収材に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸せしめて構成される管ライニング材を流体圧によって管路内に反転させながら挿入し、該管ライニング材を流体圧によって管路の内周壁に押圧したまま、管ライニング材を任意の方法によって加熱してこれに含浸された熱硬化性樹脂を硬化させることによって、管路内にプラスチックパイプを形成して管路を補修する工法である。
また、内周面を構成する内面板と、該内面板の周縁に立設された側板並びに端板とをプラスチックによって一体に形成したセグメントを周方向に連結して管ユニットを組み立て、該管ユニットを管長方向に連結して成る更生管を用いて管路を更生する工法も知られており(特許文献1)、大口径の管路に対しては、この管更生工法が使用されている。この工法では、既設管内に更生管を組み立てた後、既設管と更生管の間の空間にグラウトなどの充填材を充填して硬化させ複合管を形成する。
特開2005−264635号公報
更生管を現場に設置する際に、既設管の施工誤差に対応したり他の構造物との取り合いのために更生管の管径を定格の寸法より少しだけ大きくしたい場合がある。しかし、特許文献1に記載されているようなプラスチック製のセグメントを組み立てて更生管を構成する工法では、寸法を僅かに変更する場合でも金型を作り直す必要があり、そのため、工期が長くなったり工事費が大きく増大するという問題があった。
そこで、本発明は定格よりも大きい内径のものを迅速かつ安価に作成することができる更生管並びに管更生工法を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)は、
内周面を構成する内面板と、該内面板の周縁に立設された側板並びに端板とをプラスチックによって一体に形成したセグメントを周方向並びに管長方向に連結して成る、既設管を更生するための更生管であって、
周方向に隣接するセグメント間に板状の拡径部材を設
セグメントの端板には、既設管内にセグメントからなる更生管を敷設したとき既設管と更生管の隙間に充填される充填材を通過させるための開口部が形成され、拡径部材にも前記開口部と対応する位置に該充填材を通過させるための開口部が形成されることを特徴とする。
また、本発明(請求項)は、
内周面を構成する内面板と、該内面板の周縁に立設された側板並びに端板とがプラスチックによって一体に形成されてなるセグメントを周方向並びに管長方向に連結して既設管を更生する管更生工法であって、
周方向に隣接するセグメント間に板状の拡径部材を設けてセグメントを順次周方向に連結することにより拡径した管ユニットを構成し、
拡径された管ユニットを順次管長方向に連結して既設管内に更生管を敷設し、
既設管と更生管との隙間に充填材を充填して既設管を更生
セグメントの端板には、既設管内にセグメントからなる更生管を敷設したとき既設管と更生管の隙間に充填される充填材を通過させるための開口部が形成され、拡径部材にも前記開口部と対応する位置に該充填材を通過させるための開口部が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、周方向に隣接するセグメント間に板状の拡径部材を設けてセグメントを周方向に連結するので、定格よりも大きい内径の更生管を迅速かつ安価に作成することができる。
また、セグメントの端板には、既設管内にセグメントからなる更生管を敷設したとき既設管と更生管の隙間に充填される充填材を通過させるための開口部が形成され、拡径部材にも前記開口部と対応する位置に該充填材を通過させるための開口部が形成されるので、該隙間に充填される充填材は、周方向に円滑に流入ないし流出し、充填作業を効率的に行うことができる。
更生管の組み立てに使用されるセグメントの構造を示した斜視図である。 (a)はセグメントの側板の詳細図、(b)は(a)の切断線B−Bにおける断面図、(c)は(a)のA−A線方向から見たセグメントの端板の詳細図である。 (a)はセグメントの内部板の詳細図、(b)は(a)の切断線C−Cにおける断面図である。 セグメントの他の内部板の詳細図である。 (a)、(b)、(c)はセグメントの周方向への連結構造を示す図である。 セグメントを周方向に連結して管ユニットを組み立てた状態を示す斜視図である。 拡径部材を用いてセグメントを周方向に連結して管ユニットを組み立てた状態を示す正面図である。 管ユニットのセグメントを連結部材を用いて管長方向に連結する状態を示した説明図である。 (a)は拡径部材の正面図、(b)は拡径部材の側面図、(c)は拡径部材の平面図である。 管ユニットを組み立て更生管を既設管内に敷設する状態を説明した説明図である。 管ユニットを組み立て更生管を既設管内に敷設したときの斜視図である。 セグメントを周方向に連結して正方形断面の管ユニットを組み立てた状態を示す正面図である。
以下に本発明を、添付図面に示す実施例に基づいて説明する。本発明は、下水管、上水管、トンネル、あるいは農業用水路などの大口径の既設管を更生あるいは修復するのに適しており、各実施例では、更生管は、管長方向に直交する断面形状が円形及び正方形として説明されるが、矩形などそれら以外の形状の更生管にも本発明を適用できることは勿論であり、更に、前記断面形状が管として閉じた形状でなく、例えば馬蹄形や半円形、凹字形など片側が開いた形状である場合にも管と見なして本発明を適用することができるものである。
この明細書において、管長方向とは図6で管ユニット10の管の長さ方向に延びる矢印Xで示した方向を、径方向とは、管ユニット10の中心軸に向かう放射状の矢印Rで示した方向を、周方向とは管ユニット10の円の周方向をいう。
図1には、既設管を更生する更生管の組立単位部材となる更生管用セグメント1(以下、単にセグメントという)の構造が図示されている。セグメント1は、更生管の内周面を構成する内面板101と、該内面板101の周方向に延びる両側に垂直に立設された側板102、103と、内面板101の管長方向に延びる両端に垂直に立設された端板104、105とからなるプラスチックでできた一体成形のブロック状の部材である。
セグメント1は、本実施例では、円周を複数等分する所定角度、例えば6等分する60度の円弧状に湾曲した形状となっている。ただし、セグメントは円弧形ないし扇形に限定されず、既設管の断面形状、あるいはその大きさ、あるいは既設管の補修箇所に応じて、直方体あるいは直角に丸みを付けて折り曲げた形などにすることもできる。
内面板101の上面にはセグメント1の機械的強度を補強するために、側板102、103の内側に、側板と同様な形状の複数、この実施例では4個の内部板106、107が側板102、103と平行に等間隔に立設される。セグメント1の強度が十分な場合には、内部板106、107の一方または両方を省くこともできる。
内面板101、側板102、103、端板104、105、内部板106、107は、いずれも透明、半透明あるいは不透明な同じプラスチックでできており、公知の成形技術を用いて一体に成形される。
図2(a)は側板102、103の詳細図、図2(b)は図2(a)の切断線B−Bにおける断面図である。以下の説明は、側板102について行うが、側板103も側板102と同様の構造となっている。
側板102は、円弧状の薄板部材で、その上部102dは下部102eより板厚が薄くなっている。これは、管長方向の隣のセグメントと接続したときに、2枚の側板102、103の上部に隙間を形成し、ここに外部から入り込む土砂等を誘導、収納するためである。
側板102の下部102eには、セグメント1を管長方向に連結する金具を通すための穴102aが円周上に等間隔で複数個設けられている。側板102の穴102aと側板103の穴103aは、周方向の位置が一致している。
側板102の周方向の両端部の端板104、105の付近にはセグメント1を周方向に連結する作業に利用するための開口部102bが1個ずつ設けられている。開口部102bは偶角部を面取りした長方形形状で、その下端は側板102の下端とほぼ一致し、上端は側板102の上端からやや下がった位置となっている。セグメントを周方向に接続する際には、開口部102bを介してボルト・ナットなどの連結部材をセットしたり締め付けたりする(図5(c)も参照)。
また、開口部102bは、既設管とセグメント更生管の隙間に充填される充填材が、この開口部に流入あるいは流出できるようになっており、充填時には充填材がこの開口部102bを滑らかに、また速く通過できるようになっている。開口部102b、103bは、端板104付近または端板105付近の一方だけに設けるようにしてもよい。
側板102の上部には、充填材を流入あるいは流出させ、通過させるための切り欠き102cが設けられている。切り欠き102cの形状は上端が空いている半円状となっている。切り欠き102cの周方向の位置は穴102aの周方向の位置からずれた位置になっている。より具体的には、最も端板104、105よりの穴102aと次の穴102aの間に設けられ、そこから穴102aの2個おきに全部で7個が設けられている。
図2(c)は、図2(a)のA−A線から見た端板105の詳細図である。以下の説明は、端板105について行うが端板104も端板105と同様の構造となっている。
端板105は、側板102と側板103の間に配置される長方形の薄板部材で、内面板101の外面からの高さは側板102、103よりもやや低くなっている。端板105において側板102と内部板106の間、内部板106と内部板107の間、2個の内部板107の間、内部板107と内部板106の間、及び内部板106と側板103の間にはセグメント1を周方向に連結するボルトなどの連結部材を通すための円形の挿通孔105aが、それぞれ1個設けられている。
内面板101の管長方向の一方の端部(図2(c)では右端)には、凹部101aと凸部101bが周方向の全長にわたって設けられ、他端にはこれと凹凸が逆になるように凸部101cと凹部101dが設けられている。そのため、セグメントを管長方向に連結するとき、管長方向に隣り合ったセグメントの凹部と凸部がかみ合ってガイドあるいは位置決めの役割を果たし、セグメントの管長方向の連結作業が容易になっている。
また、端板105の下端部の、側板102、103の内側、内部板106の両側、内部板107の両側には、充填材を流入ないし流出させ通過させるための長方形形状の開口部105dが設けられている。
端板105の内部板107と連結する位置の外側には、凸部105cが設けられ、周方向に隣接するセグメントの端板104の対応する位置に設けられた凹部104cとはめ合わせられる(図5(b)も参照)。
図3(a)は内部板106の詳細図、図3(b)は、図3(a)の切断線C−Cにおける断面図である。内部板106は、側板102、103と外形がほぼ同一の薄板部材で、その下部にはセグメント1を管長方向に連結する連結部材を通すための円形の穴106aが等間隔に設けられている。穴106aの周方向の位置は側板102の穴102aの周方向の位置と一致している。穴106aは、内部板106の板厚の中心付近から外側(側板の側)に向かって拡径している。
また、内部板106の上部には、充填材を流入ないし流出させ、通過させるための切り欠き106bが設けられている。切り欠き106bの形状は上端が空いている半円状となっている。切り欠き106bの周方向の位置は穴102a、106aの周方向の位置とは異なる位置になっている。より具体的には、最も端板104、105寄りの穴106aより更に端板寄りに設けられ、そこから穴106aの2個おきに全部で8個が設けられている。そのため、切り欠き106bの周方向の位置は、側板102の切り欠き102cの周方向の位置とは穴106aの周方向の間隔分ずれており、切り欠き106bと102cはセグメントを上から見たとき蛇行した配置となっている。これは、側板103に設けた充填材通過用の切り欠き103cと、側板103に隣接する内部板106に形成された同切り欠き106bについても当てはまる。
図4は、内部板107の詳細図である。内部板107は、側板102、103と外形がほぼ一致する薄板部材で、その下端付近から上端にかけて複数の切り欠き107aが設けられている。切り欠き107aの下部の半円形の部分の周方向の位置が、側板102の穴102aおよび内部板106の穴106aの周方向の位置と一致している。また、切り欠き107aのうちセグメント1の周方向の中央部分に配置されたものの方向は、内面板101に垂直となっていて、その他の切り欠き107aの方向は中央のものと平行になっている。切り欠き107aの向きをこのようにすることによって、セグメントを一体成形するとき、その金型から抜き取るのを容易にしている。
図5(a)、(b)、(c)は、セグメント1の周方向の連結方法を説明する図である。2個のセグメント1、1を一方の端板105と他方の端板104の間に拡径部材120を挟んで保持し、側板102の開口部102bからスパナ等の工具や作業者の指を入れてボルト6を挿通孔104a、105a、120a(図9(a)も参照)に挿通してナット7を螺合させ、両端板104、105、後述する拡径部材120を締め付けることにより、2個のセグメント1、1は周方向に連結される。端板104には、凹部104cが、端板105には凹部104cに嵌合する凸部105cが、それぞれ管長方向の内部板107の位置に2個ずつ形成されている。この端板104の凹部104cには、拡径部材120(図9)の凸部120cが嵌合し、端板105の凸部105cは拡径部材の凹部120bに嵌合する。
また、端板104の下端部には凹部104eと凸部104fが、端板105の下部には、凹部104eと凸部104fに嵌合する凸部105fと凹部105eが管長方向に全長に渡って形成されている。これらの凹部、凸部とかみ合うように拡径部材120の下部にも凹部120e、120hと凸部120f、120gが形成されている(図9(b)も参照)。このため、セグメントを周方向に連結するとき両セグメント1を位置決めして密着させる作業が容易になる。また嵌合部に不図示のシール材を塗布しておくことにより、連結部の水密性を高めることができる。このようなボルト止めは、側板102とこれと隣接する内部板106の間、および、側板103とこれと隣接する内部板106の間の2箇所で行われる。この2箇所での連結では、連結強度が不十分な場合には、内部板106、107の間で、セグメントの上方から連結部材を他の挿通孔104a、105a、120aにセットし、周方向の連結を強化する。
また、図5(a)では、1箇所当たり1組のボルトとナットが用いられているが、大径の既設管に使用されるセグメントで端板104、105の高さが大きい場合には、1箇所当たり2組以上のボルトとナットでセグメントを周方向に連結してもよい。
このように、セグメントの周方向の連結を側板102、103に設けた開口部102b、103bを介して行うようにすると、更生管の敷設後に既設管と更生管の隙間に充填材を充填する際には、両セグメントの側板102と103が密接して各開口部102b、103bが、一つの一体の開口部のようになっているので、充填材は、この一体となった開口部102b、103bを流入ないし流出し、更生管内に向かって下方部に漏れ出すことはない。従って、開口部102b、103bを塞ぐ必要がなく、内部板101に開口部を設けた場合に比べて、周方向の連結を簡単化することができる。
セグメント1を順次周方向に一周分連結させると、図6に示すようなリング状の閉じた所定の短い長さの短管体10(以下、管ユニットという)を組み立てることができる。管ユニット10は、円管を管長方向Xに垂直に所定幅Dで輪切りに切断したときに得られる形状となっており、その外径が更生すべき既設管の内径より少し小さな値となっている。セグメント1は、この管ユニット10を、径方向Rに沿った切断面で周方向に複数個に分割(好ましくは等分)したときに得られる部材に相当する。
各セグメント1の間には拡径部材120が挟みこまれているためその分管ユニット10の内径は大きくなる。例えば、拡径部材120の厚さを8mmとすると、管ユニット10の内径は、拡径部材を用いない場合に比べて8×6/π=15mm大きくなる。なお、図6では拡径部材120を周方向の連結部のすべてに用いているが、一部だけに用いるようにしてもよい。
なお、図6では、セグメント1の主要な構造部材である内面板101、側板102、103、端板104、105が図示されていて、内部板106、107などの補強構造は、煩雑さを避けるために、図示が省略されている。
図7は、セグメントを周方向に連結して管ユニットを組み立てた状態を示す正面図である。セグメント10の断面形状は、拡径部材120の位置で若干折れ曲がった円形状の形状となるが、拡径部材120の周方向の長さはセグメント1の周方向の長さに比べて十分小さいため、実用上の支障はない。
このような管ユニット10の各セグメントは、図8に示したように、連結部材(締め付け部材)11とナット12を用いて他の管ユニットのセグメントと連結され管長方向に延ばされる。
ナット12を一方のセグメント1aの側板102の穴102aを通過させ、最初の、つまり側板102から最も近い位置にある内部板106に当接させ、ボルト13をナット12にねじ込み、ナット12を内部板106に締め付けて内部板106に固定する。
ナット12の管長方向の長さは、側板102と内部板106との間隔よりやや長く、上述のようにセットしたときにセグメント1aの側板102を外側にはみ出すような長さであり、そのはみ出し量が他のセグメント1bの側板103の厚さと同等あるいはそれ以上となっているので、他方のセグメント1bの側板103の穴103aにナット12を通過させ、両セグメント1a、1bを突き合わせる。
この状態で、連結部材11を、セグメント1bの側板102の穴102a、内部板106の穴106a、内部板107の切り欠き107aに通し、ネジ部11bをセグメント1aに固定されているナット12にねじ込む。これにより、連結部材11とナット12が連結される。その後、頭部14のつば14aがセグメント1bの最左端の内部板106に圧接するまで連結部材11をナット12にねじ込み、両セグメント1a、1bを締め付けて固定させる。
ナット12は一つのセグメントに周方向に複数個固定され、例えば、要求される強度に応じて側板102に設けられた穴102aの一つ置き、あるいは複数個置きに固定される。各セグメントは、セグメントにおけるナット位置を、該セグメントと隣接するセグメントのナット位置と周方向にみてずらして管長方向に連結される。例えば、図8に示した例では、中央に位置するセグメント1aにおけるナット12の位置は、このセグメントの右側に隣接するセグメント1cにおけるナット12の位置と、周方向にみて側板102の穴102aの間隔だけずれている。
このようにして、管ユニットのセグメントを、他の管ユニットのセグメントと管長方向に連結することにより、管ユニットを管長方向に任意の長さに連結することができ、管ユニットないしセグメントからなる更生管を構築することができる。
図9(a)は拡径部材120の正面図、図9(b)は拡径部材120の側面図、図9(c)は拡径部材120の平面図である。拡径部材120は、セグメント1と同じプラスチックから成り、セグメント1と同様に公知の成形技術により一体に形成される。
拡径部材120は、図9(a)のhで示す高さがあり、拡径部材120の厚さbは管ユニット10の周長に比べて十分小さい値としてある。
拡径部材120の上面128には、断面形状が長方形の突出部122、126、127、123が設けられている。これらの突出部の管長方向の位置はそれぞれ側板102、内部板106、内部板107、側板103の管長方向の位置に一致し、厚さもそれぞれ側板102、内部板106、内部板107、側板103の厚さと一致している(図8も参照)。
拡径部材120の上部には5個の円形の挿通孔120aが、また、下部には10個の長方形の開口部120dが設けられている。二つのセグメントの間に拡径部材120をセットしたときに、挿通孔120aの位置は、端板104、105の挿通孔104a、105aの位置と、開口部120dの位置は開口部104d、105dの位置とそれぞれ一致している。
拡径部材120の上部、管長方向には突出部127の位置に、セットしたときに端板105と当接する面には2個の凹部120bが、端板104と当接する面には凸部120cがそれぞれ2個設けられている。また、拡径部材120の下部には、セットしたときに端板105と当接する面には凹部120eと凸部120fが、端板104と当接する面には凸部120gと凹部120hがそれぞれ設けられている。これらの各凹部、凸部は端板104、105に設けられた各凹部、凸部と対応する形状となっている(図5も参照)。
このように構成されたセグメント1を用いて既設管を更生する方法を説明する。
まず、図10に示すように、マンホール20を介して既設管21にセグメント1を搬入し、図5、図6に示すように、セグメント1を周方向に順次連結して拡径した管ユニット10を組み立てる。
続いて、管ユニット10を、図8に示す方法で、連結部材11を用いて順次管長方向に連結し、図10、図11に示したように、既設管21内に拡径した更生管40を敷設する。なお、図10、図11においては、連結部材11などは省略されおり、セグメントが簡略化して図示されている。
あるいは、更生管の径が大きい場合には、搬入されたセグメント1を、実際に設置される位置まで運搬し、そこで、周方向及び管長方向の連結を行うようにしてもよい。この場合、周方向の連結をする際には、セグメントの外側と既設管との隙間が狭く、セグメントの外側からボルト・ナットのセットの取り付けができない場合があり、側板に周方向連結用の開口部を設けることの有用性が特に高い。
続いて、図11に示したように、更生管40と既設管21間の隙間Sにグラウト材などの充填材30を充填し、充填材を固化させる。隙間Sの両端部はレジンパテ、モルタル等のシール剤で塞いでおく。充填材30は、例えば内面板101に穴をあけその開口部から注入を行い、更生管の全体に行き渡り管長方向の両端のセグメントの側板から流出し始めるまで行う。側板102、103に設けたセグメントの周方向連結用の開口部102b、103bには、充填時には充填材30が管長方向に流入ないし流出するので、充填作業の効率が向上する。
このとき、セグメント1の側板102、103、内部板106にはそれぞれ切り欠き102c、103c、106bが設けられているから、隙間Sが小さい場合や隙間S内に障害物がある場合でも充填材はスムーズに管長方向に流れることができる。また、側板102あるいは103に形成した切り欠き102c、103cとそれに隣接する内部板106に形成した切り欠き106bは、セグメントを上方(外側)から見たとき周方向に蛇行しているので、充填材はジグザグ状に充填され、充填材を均一に充填させることができる。
また、端板104、105、拡径部材120の高さは、図5(c)に示すように、側板102、103、内部板106、107の高さより小さくなっていて端板104、105の上端と既設管21との間のすきまが大きくなっているから充填材は周方向にもスムーズに流れることができる。
また、端板104、105、拡径部材120の下部に設けられている開口部104d、105d、120dは、それぞれ位置が整合していて充填材を円滑に流入あるいは流出させ、通過させると共に、充填材の充填に伴って押し出される既設管21と内面板101との間の空気の通過口としても役立つため、一層充填材がスムーズに流れることができる。
この充填を行うことにより、既設管21と拡径した更生管40が充填材30により堅固に結合され、既設管、充填材並びに更生管からなる複合管を構築することができる。
次に、本発明を正方形断面の管路に適用した場合について説明する。図12は、セグメントを周方向に連結して正方形断面の管ユニットを組み立てた状態を示す正面図である。管ユニット20は、略正方形の断面で各辺を約3等分する位置で切断し、4個のL字型のセグメント2と4個の直線状のセグメント3で構成されている。各セグメントの間には拡径部材130が挟みこまれていて、各辺の長さが拡径部材130を用いない場合に比べて拡径部材130の厚さの2倍だけ大きくなっている。この例では、周方向の接続を断面の直線部分で行っているため、断面形状のゆがみが生じることがない。そのため、第1の実施例に比べて拡径部材の厚さの周長に対する比率を大きくすることができる。
セグメント2、セグメント3の構造、材質は第1の実施例のセグメント1と同様であるから説明は省略する。また、拡径部材130も図9(a)、(b)、(c)に示した拡径部材120と同様に、セグメント2、3の端板の形状に対応した形状とする。
管ユニット、セグメントを組み立てて更生管を敷設する方法も第1の実施例と同様である。
1、1a、1b、1c セグメント
6 ボルト
7 ナット
10 管ユニット
11 連結部材
12 ナット
13 ボルト
14 ナット
14a つば
20 マンホール
21 既設管
30 充填材
40 更生管
101 内面板
102、103 側板
102a、103a 穴
102b、103b 開口部
102c、103c 切り欠き
102d、103d 上部
102e、103e 下部
104、105 端板
104a、105a 挿通穴
104b 凹部
105c 凸部
104d、105d 開口部
104e、105e 凹部
104f、105f 凸部
106、107 内部板
106a 穴
106b 切り欠き
107a 切り欠き
120 拡径部材
120a 挿通孔
120d 開口部
120b、120e、120h 凹部
120c、120f、120g 凸部
122、123、126、127 突出部
128 上面
2、3 セグメント
20 管ユニット
130 拡径部材

Claims (6)

  1. 内周面を構成する内面板と、該内面板の周縁に立設された側板並びに端板とをプラスチックによって一体に形成したセグメントを周方向並びに管長方向に連結して成る、既設管を更生するための更生管であって、
    周方向に隣接するセグメント間に板状の拡径部材を設
    セグメントの端板には、既設管内にセグメントからなる更生管を敷設したとき既設管と更生管の隙間に充填される充填材を通過させるための開口部が形成され、拡径部材にも前記開口部と対応する位置に該充填材を通過させるための開口部が形成されることを特徴とする更生管。
  2. セグメントの端板には周方向の連結用の連結部材を挿通させる挿通孔が形成され、拡径部材にも前記挿通孔と対応する位置に挿通孔が形成されることを特徴とする請求項に記載の更生管。
  3. セグメントの端板には凹部及び凸部が形成され、拡径部材にも前記凹部及び凸部と嵌合する凸部と凹部が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の更生管。
  4. 内周面を構成する内面板と、該内面板の周縁に立設された側板並びに端板とがプラスチックによって一体に形成されてなるセグメントを周方向並びに管長方向に連結して既設管を更生する管更生工法であって、
    周方向に隣接するセグメント間に板状の拡径部材を設けてセグメントを順次周方向に連結することにより拡径した管ユニットを構成し、
    拡径された管ユニットを順次管長方向に連結して既設管内に更生管を敷設し、
    既設管と更生管との隙間に充填材を充填して既設管を更生
    セグメントの端板には、既設管内にセグメントからなる更生管を敷設したとき既設管と更生管の隙間に充填される充填材を通過させるための開口部が形成され、拡径部材にも前記開口部と対応する位置に該充填材を通過させるための開口部が形成されることを特徴とする管更生工法。
  5. セグメントの端板には周方向の連結用の連結部材を挿通させる挿通孔が形成され、拡径部材にも前記挿通孔と対応する位置に挿通孔が形成されることを特徴とする請求項に記載の管更生工法。
  6. セグメントの端板には凹部及び凸部が形成され、拡径部材にも前記凹部及び凸部と嵌合する凸部と凹部が形成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の管更生工法。
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