JP7412313B2 - セパレータシステム及びケーブル保護管 - Google Patents

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Description

本発明は、セパレータシステム及びケーブル保護管に関する。
従来、保護管本体内をセパレータ(セパレータシステム)で仕切り、仕切られた各空間内に通信ケーブルを配置可能する、いわゆる1管セパレート方式のケーブル保護管が知られている。この種のケーブル保護管を曲げて配置する際に、単独で湾曲可能な曲管を使用せず、単独で湾曲できない継手(ベンドレス継手)と保護管本体との接続部分で、ケーブル保護管を全体として湾曲させすることが検討されている。この継手に対応できるセパレータとして、例えば、特許文献1に開示されたセパレータが知られている。
図6に示すように、特許文献1のセパレータ150は、複数のセパレータ部材(第1セパレータ、第2セパレータ)155をリベット(接続部材)170で接続して構成されている。
セパレータ部材155は、本体部156と、連結部166と、を備えている。本体部156及び連結部166は、樹脂により互いに一体に形成されている。
本体部156が備える載置板157は、板状に形成されている。載置板157には、円形の貫通孔である回動孔部(第1貫通孔)158が形成されている。載置板157には、回動孔部158を囲むように円錐状の隆起部159が形成されている。隆起部159内の孔部近傍160は、周囲の部材厚よりも薄肉の円環状に形成されている。
連結部166が備えるラップ板167は、他のセパレータ150の本体部156を上にして重ね合わされている。ラップ板167には、円筒状に突出する回動軸168が設けられている。回動軸168には、貫通孔168aが形成されている。回動軸168は、本体部156の回動孔部158内に挿入されている。
リベット170は、貫通孔168a内に設置されている。リベット170は、金属によって形成される、いわゆるブラインドリベットである。リベット170は、ボディ部(軸部)171と、フランジ部(第1頭部)172と、拡径部(第2頭部)173と、を備えている。
ボディ部171は、貫通孔168a内に挿入されている。フランジ部172は、円盤状に形成されていて、回動軸168の抜けを防止する。拡径部173は、マンドレルヘッド174によって拡径されている。
特開2009-213300号公報
この場合、複数のセパレータ部材155にリベット170を接続する際に、リベット170のカシメ圧力に回動軸168が耐える必要がある。このため、回動軸168の外径L11及び内径L12が比較的大きくなる。また、セパレータ部材155の形状が複雑であるため、セパレータ部材155を射出成形により製造する必要がある。なお、セパレータ部材155を射出成形により製造する場合には、セパレータ部材155を少数製造するのには、向かない。
例えば、保護管本体の内径が175mmの場合、回動軸168の外径L11は、5.9mmである。回動軸168の内径L12は、4.1mmである。回動孔部158の内径L13は、射出成形時の加工精度等を考慮して、6.4mmとしている。リベット170のフランジ部172の外径L14は、8.0mmである。
このため、フランジ部172と、セパレータ部材155における回動孔部158の開口周縁部との掛かり幅L15は、(L14-L13)/2の式から得られるように、0.8mmであった。
このため、掛かり幅L15が比較的小さくなり、複数のセパレータ部材155を図6に示す断面上で曲げる場合、掛かり幅L15に対応する、孔部近傍160の掛かり部160aがフランジ部172に係止する。これにより、セパレータ部材155がリベット170から外れない。掛かり幅L15が比較的小さいと、フランジ部172が掛かる掛かり部160aの部分の強度に課題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、接続部材の第2頭部と、第1セパレータにおける第1貫通孔の開口周縁部との掛かり幅を長くしたセパレータシステム及びケーブル保護管を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明のセパレータシステムは、樹脂により形成され、第1貫通孔が設けられた第1セパレータと、樹脂により形成され、前記第1貫通孔の内径よりも内径が小さい第2貫通孔が設けられ、自身が前記第1セパレータに対して前記第1セパレータの厚さ方向から接触する第2セパレータと、金属により形成され、第1端部が前記第1貫通孔内に配置されるとともに、前記第2セパレータに対して前記厚さ方向に係止する接続管と、軸部が前記第2貫通孔内及び前記接続管内にそれぞれ配置され、前記軸部の第1端部に設けられた第1頭部が前記第2セパレータにおける前記第2貫通孔の周縁部に係止し、前記軸部の第2端部に設けられた第2頭部が前記接続管の第2端部に係止する接続部材と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、互いに厚さ方向から接触する第1セパレータ及び第2セパレータが、第2セパレータの第2貫通孔内及び接続管内にそれぞれ配置された接続部材により互いに接続される。その際に、接続管が金属により形成されているため、特許文献1のように回動軸が樹脂により形成されている場合に比べて、接続管を形成する材料の強度が高くなる。このため、接続管及び回動軸内に配置される接続部材として同じ接続部材を用いる場合であっても、回動軸に比べて接続管の外径を小さくすることができる。さらに、接続管の第1端部が内部に配置される第1貫通孔の内径を小さくすることができる。従って、接続部材の第2頭部と、第1セパレータにおける第1貫通孔の開口周縁部との掛かり幅を長くすることができる。
また、接続管を第2セパレータとは別部材にすることで、第2セパレータの形状が単純になる。これにより、第2セパレータを容易に形成することができる。
また、前記セパレータシステムにおいて、前記第1セパレータにおける前記第1貫通孔の、前記第2セパレータとは反対側の端部には、前記第1貫通孔の内径よりも内径が大きい大径孔が形成され、前記大径孔の内径は、前記第2頭部の外径よりも大きくてもよい。
この発明によれば、接続部材の中心軸を含む面上で、第1セパレータ及び第2セパレータが全体として湾曲する場合に、第2頭部が大径孔内に入り込む。これにより、第2頭部が第1セパレータにより干渉し難くすることができる。
また、本発明のケーブル保護管は、前記セパレータシステムを備えることを特徴としている。
この発明によれば、接続部材の第2頭部と、第1セパレータにおける第1貫通孔の開口周縁部との掛かり幅を長くしたセパレータシステムを用いて、ケーブル保護管を構成することができる。
本発明のセパレータシステム及びケーブル保護管によれば、接続部材の第2頭部と、第1セパレータにおける第1貫通孔の開口周縁部との掛かり幅を長くすることができる。
本発明の一実施形態のケーブル保護管の一部を破断した斜視図である。 同ケーブル保護管の要部における断面図である。 セパレータ部材及びセパレータ継手を、接続管及びリベットを介して接続した状態を示す断面図である。 セパレータシステム及びセパレータ本体を上向き曲げ状態にしたときの側面図である。 セパレータシステム及びセパレータ本体を下向き曲げ状態にしたときの側面図である。 従来のセパレータの要部における断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るケーブル保護管の第1実施形態を、図1から図5を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態のケーブル保護管2は、ケーブル保護管路1に用いられる。ケーブル保護管路1は、いわゆる一管セパレート方式のケーブル保護管2を備えている。ケーブル保護管2内には、通信ケーブル100が収容されている。ケーブル保護管2は、地中Gに埋設され、地中Gに通信ケーブル100を設置するためのものである。
なお、ケーブル保護管路1は、ケーブル保護管2を複数備えてもよい。
図1から図3に示すように、ケーブル保護管2は、保護管本体10と、継手15と、封止部材25と、セパレータ部材(第1セパレータ)30と、セパレータ継手(第2セパレータ)40と、接続管45と、リベット(接続部材)50と、セパレータ本体55と、を備えている。なお、セパレータ部材30、セパレータ継手40、接続管45、及びリベット50で、セパレータシステム65を構成する。すなわち、ケーブル保護管2は、セパレータシステム65を備えている。
図2に示すように、本実施形態では、ケーブル保護管2は、2本の保護管本体10を備えている。以下では、円管状に形成された継手15の軸線O1方向の一方側D1に配置された保護管本体10を、保護管本体10Aとも言う。継手15の軸線O1方向の他方側D2に配置された保護管本体10を、保護管本体10Bとも言う。
本実施形態では、保護管本体10Aの構成と保護管本体10Bの構成とは、互いに同一である。このため、保護管本体10Aの構成を、数字に英大文字「A」を付加することで示す。保護管本体10Bのうち保護管本体10Aに対応する構成を、保護管本体10Aと同一の数字に英大文字「B」を付加することで示す。これにより、重複する説明を省略する。
後述する継手15の第1拡径管17A及び第3拡径管17B等も同様である。同一の構成の数が多い場合には、英大文字「C」を用いて示す。
保護管本体10Aは、真っすぐな円管状に形成されている。保護管本体10Aの内周面には、この内周面から保護管本体10Aの径方向内側に向かって突出する凸部(不図示)が一対形成されている。一対の凸部は、保護管本体10Aの中心軸線11Aを挟むように配置されている。
なお、一対の凸部の配置はこれに限定されず、一対の凸部は保護管本体10Aの周方向の任意の位置に配置することが可能である。
継手15は円管状に形成されている。例えば、継手15は水平面に沿って配置されている。なお、継手15が配置される向きはこれに限定されない。
以下では、軸線O1に直交する方向を径方向といい、軸線O1回りに周回する方向を周方向という。
継手15は、短管16と、第1拡径管17Aと、第1縮径管18Aと、第1膨出部19Aと、第2拡径管20Aと、係止部21Aと、第3拡径管17Bと、第2縮径管18Bと、第2膨出部19Bと、第4拡径管20Bと、を備えている。
短管16は、軸線O1方向に延びる円管状に形成されている。
第1拡径管17Aは、短管16の軸線O1方向の一方側D1の端部に配置されている。第1拡径管17Aでは、軸線O1方向の一方側D1に向かうに従い漸次、外径及び内径がそれぞれ大きくなる。
第1縮径管18Aは、第1拡径管17Aの軸線O1方向の一方側D1の端部に配置されている。第1縮径管18Aでは、軸線O1方向の一方側D1に向かうに従い漸次、外径及び内径がそれぞれ小さくなる。
第1膨出部19Aは、円環状に形成され、第1縮径管18Aの軸線O1方向の一方側D1の端部に配置されている。第1膨出部19Aの内周面には、第1膨出部19Aの全周にわたって溝(符号省略)が形成されている。
第2拡径管20Aは、第1膨出部19Aの軸線O1方向の一方側D1の端部に配置されている。第2拡径管20Aでは、軸線O1方向の一方側D1に向かうに従い漸次、外径及び内径がそれぞれ大きくなる。
係止部21Aは、第1拡径管17A、及び第1縮径管18Aの軸線O1方向の他方側D2の端部に跨って形成されている。本実施形態では、係止部21Aは、軸線O1回りに互いに間隔を空けて継手15に複数形成されている。係止部21Aは、第1拡径管17A及び第1縮径管18Aを径方向内側に向かって変形させることで形成されている。
ケーブル保護管2は、封止部材25として、2つの封止部材25A,25Bを備えている。封止部材25Aは、ゴム等の弾性を有する材料で環状に形成されている。封止部材25Aは、第1膨出部19Aの溝と同軸に、この溝内に配置されている。封止部材25Aは、第1縮径管18A、第1膨出部19A、及び第2拡径管20Aよりも径方向内側に突出している。封止部材25Aは、継手15の内周面に継手15と同軸に配置されている。
前記係止部21Aは、封止部材25Aよりも軸線O1方向の他方側D2に配置されている。
封止部材25A内には、保護管本体10Aが配置されている。封止部材25Aと保護管本体10Aとの間は、水密に保持されている。係止部21Aには、保護管本体10Aの端面13Aが軸線O1方向の他方側D2に係止している。このように、継手15の軸線O1方向の一方側D1の端部内に、保護管本体10Aの軸線O1方向の他方側D2の端部が配置されている。
第3拡径管17B、第2縮径管18B、第2膨出部19B、第4拡径管20Bは、短管16に対して、第1拡径管17A、第1縮径管18A、第1膨出部19A、第2拡径管20Aと対称になるように形成されている。ただし、第3拡径管17B及び第2縮径管18Bに、係止部は形成されていない。
ケーブル保護管2は、セパレータ部材30として、複数(本実施形態では2つ)のセパレータ部材30A,30Bを備えている。
セパレータ部材30Aは、平面視で矩形状に形成されている。図示はしないが、セパレータ部材30Aは、軸線O1に沿って見たときに、下方に向かって凸となるように折れ曲がっている。
セパレータ部材30Aは、平面板31Aと、平面板31Aを平面板31Aの幅方向に挟むように配置された一対の傾斜板32Aと、を備えている。幅方向は、図2において、軸線O1に直交する方向である。
平面板31A及び傾斜板32Aは、それぞれ平板状に形成されている。各傾斜板32Aは、平面板31Aの幅方向の端部に連なっている。各傾斜板32Aは、平面板31Aから離間するに従い漸次、上方に向かうように傾斜している。平面板31Aと傾斜板32Aとは、上方に鈍角をなしている。
セパレータ部材30Bは、セパレータ部材30Aの平面板31A、傾斜板32Aと同一の構成の平面板31B、傾斜板32Bを備えている。以下ではセパレータ部材30A,30Bの構成の詳細を、セパレータ部材30Bを用いて説明する。
図3に示すように、セパレータ部材30Bの平面板31Bには、第1貫通孔34Bが設けられている。なお、図3では、セパレータ部材30B及びセパレータ継手40Aが、湾曲せずに全体として直線状に配置されている状態のセパレータ部材30Bを、実線で示している。このとき、セパレータ部材30Bとセパレータ継手40Aとのなす角度は、0°である。
第1貫通孔34Bは、平面板31Bの厚さ方向に見たときに円形状を呈している。平面板31Bにおいて、第1貫通孔34Bの端部には大径孔35Bが形成されている。大径孔35Bは、平面板31Bの厚さ方向に見たときに円形状を呈している。大径孔35Bの内径は、第1貫通孔34Bの内径よりも大きい。大径孔35Bは、第1貫通孔34Bと同軸に形成されている。例えば、大径孔35Bは、平面板31Bをザグリ加工することで形成することができる。
各傾斜板32Bには、図示しない傾斜孔が一対形成されている。傾斜孔は、傾斜板32Bの厚さ方向に見たときに円形状を呈している。一対の傾斜孔は、軸線O1方向に互いに間隔を空けて並べて配置されている。
図2に示すように、ケーブル保護管2は、セパレータ継手40として、複数(本実施形態では3つ)のセパレータ継手40A,40B,40Cを備えている。
セパレータ継手40Aは、平面視で矩形状に形成されている。図示はしないが、セパレータ継手40Aは、軸線O1に沿って見たときに、下方に向かって凸となるように折れ曲がっている。
セパレータ継手40Aは、平面板41Aと、平面板41Aを幅方向に挟むように配置された一対の傾斜板42Aと、を備えている。平面板41A及び傾斜板42Aは、それぞれ平板状に形成されている。各傾斜板42Aは、平面板41Aの幅方向の端部に連なっている。各傾斜板42Aは、平面板41Aから離間するに従い漸次、上方に向かうように傾斜している。
図3に示すように、セパレータ継手40Aの平面板41Aには、第2貫通孔43Aが設けられている。第2貫通孔43Aは、平面板41Aの厚さ方向に見たときに円形状を呈している。第2貫通孔43Aの内径は、セパレータ部材30Bの第1貫通孔34Bの内径よりも小さい。
図2に示すように、セパレータ継手40Aの各傾斜板42Aには、傾斜長孔44Aが一対形成されている。傾斜長孔44Aは、傾斜板42Aの厚さ方向に見たときに長円形状を呈している。一対の傾斜長孔44Aは、軸線O1方向に互いに間隔を空けて並べて配置されている。
図2及び図3に示すように、平面板41A、傾斜板42Aは、セパレータ部材30Bの平面板31B、傾斜板32Bに対して平面板31B、傾斜板32Bの厚さ方向(下方)からそれぞれ接触している。平面板41Aは、平面板31Bにおける、大径孔35Bが開口する外面とは反対側の外面に接触している。すなわち、大径孔35Bは、セパレータ部材30Bにおける第1貫通孔34Bの、セパレータ継手40Aの平面板41Aが配置されている側とは反対側の端部に形成されている。
図3に示すように、セパレータ部材30Bの第1貫通孔34Bと、セパレータ継手40Aの第2貫通孔43Aとは、同軸に配置されている。
図2に示すように、同様に、セパレータ継手40Bは、セパレータ部材30Aに対してセパレータ部材30Aの下方から接触している。セパレータ継手40Cは、セパレータ部材30Bに対してセパレータ部材30Bの下方から接触している。
図3に示すように、接続管45は、砲金、真鍮等の金属により管状に形成されている。接続管45の長さ、及びセパレータ部材30Bの平面板31Bの厚さは、互いに同程度である。接続管45の第1端部46は、セパレータ部材30Bの第1貫通孔34B内に配置されている。すなわち、接続管45の外径は、第1貫通孔34Bの内径よりも小さい。接続管45の第1端部46は、セパレータ継手40Aの平面板41Aに対して、平面板41Aの厚さ方向に係止している。
例えば、リベット50はブラインドリベットである。リベット50は、軸部51と、第1頭部52と、第2頭部53と、を備えている。リベット50は、接続管45と同様の材料により形成されている。
軸部51は、円柱状に形成され、第2貫通孔43A内及び接続管内にそれぞれ配置されている。
第1頭部52及び第2頭部53は、それぞれ円板状に形成されている。第1頭部52及び第2頭部53のそれぞれの径は、軸部51の径よりも大きい。
第1頭部52は、軸部51の第1端部に設けられている。第1頭部52は、セパレータ継手40Aの平面板41Aにおける第2貫通孔43Aの周縁部に、この周縁部に対する下方から(セパレータ部材30Bとは反対側から)係止している。
第2頭部53は、軸部51における、第1端部46とは反対の第2端部47に設けられている。第1頭部52及び第2頭部53は、軸部51とは、同軸に配置されている。第2頭部53は、接続管45の第2端部47に、この第2端部47の上方から(第1端部46とは反対側から)係止している。
前記セパレータ部材30Bの大径孔35Bの内径は、第2頭部53の外径よりも大きい。
以上のように、セパレータ部材30Bとセパレータ継手40Aとが、接続管45及びリベット50を介して接続されている。同様に、図2に示すように、セパレータ部材30Aとセパレータ継手40Aとが、接続管45及びリベット50を介して接続されている。
一方で、セパレータ部材30Bとセパレータ継手40Cとは、セパレータ部材30Bの傾斜孔内、及びセパレータ継手40Cの傾斜長孔44C内に配置されたリベット50を介して接続されている。リベット50は、傾斜長孔44C内で軸線O1方向に動くことができる。
同様に、セパレータ部材30Aとセパレータ継手40Bとは、セパレータ部材30Aの傾斜孔内、及びセパレータ継手40Bの傾斜長孔44B内に配置されたリベット50を介して接続されている。
ケーブル保護管2は、セパレータ本体55として、複数(本実施形態では2つ)のセパレータ本体55A,55Bを備えている。
セパレータ本体55Aは、板状部56Aと、一対の板ばね部61Aと、を備えている。板状部56Aは、セパレータ部材30と同様に構成され、下方に向かって凸となるように折れ曲がっている。
各板ばね部61Aは、板状部56Aにおける幅方向の各端部から、下方に向かって、保護管本体10Aの内周面に沿って延びている。各板ばね部61Aには、径方向内側に向かって凹んだ凹部(不図示)が形成されている。
ケーブル保護管2を構成する保護管本体10、継手15、セパレータ部材30、セパレータ継手40、及びセパレータ本体55は、塩化ビニル等の樹脂によりそれぞれ形成されている。
特に、セパレータ部材30及びセパレータ継手40は、塩化ビニル等で形成されたプレートに、曲げ加工及び旋盤加工等を行うことで製造することができる。すなわち、セパレータ部材30及びセパレータ継手40を製造する際に、射出成形を行う必要がない。
セパレータ本体55Aとセパレータ継手40Bとは、セパレータ部材30A及びセパレータ継手40Aと同様に、接続管45及びリベット50を介して接続されている。こうして、セパレータ部材30、セパレータ継手40、及びセパレータ本体55は、接続管45及びリベット50により互いに接続されている。
セパレータシステム65及びセパレータ本体55には、接続管45及びリベット50が用いられる接続部分が、軸線O1方向に4カ所設けられている。
ここで、保護管本体10、セパレータ部材30、及びセパレータ継手40等の寸法の一例について説明する。
例えば、保護管本体10の内径が175mmの場合、セパレータ部材30及びセパレータ継手40の厚さは、前記ザグリ加工を考慮して、それぞれ3mmである。大径孔35Bの底面と平面板31Bの下面との距離は、2mmである。
既存の金属管を切り出して、接続管45として用いるとする。図3に示すように、接続管45の外径L1を5.3mmとする。接続管45の内径L2を、前記回動軸168の内径L12と同一の4.1mmとする。接続管45の長さを、3.5mmとする。内部に接続管45が配置される第1貫通孔34Bの内径L3を、5.5mmとする。リベット50の第2頭部53の外径L4は、前記リベット170のフランジ部172の外径L14と同一の8.0mmとする。大径孔35Bの底面と第2頭部53との距離は、1.5mmである。
このとき、第2頭部53と、セパレータ部材30Bにおける第1貫通孔34Bの開口周縁部との掛かり幅L5は、(L4-L3)/2の式から得られるように、1.25mmである。
セパレータ本体55Aの凹部は、保護管本体10Aの凸部に嵌め合っている。セパレータ本体55Aは、保護管本体10Aに支持されている。
図1に示すようにセパレータシステム65及びセパレータ本体55は、保護管本体10内及び継手15内の内部空間Sを上下方向に区画している。セパレータ本体55及びセパレータシステム65は、内部空間Sを、セパレータ部材30、セパレータ継手40、及び板状部56A,56Bよりも上方の上側管路S1と、これらよりも下方の下側管路S2とに、区画している。
なお、セパレータシステム65及びセパレータ本体55が内部空間Sを区画する方向は、上下方向に限定されず、左右方向等でもよい。
上側管路S1には、通信ケーブル100である引込用ケーブル101が収容されている。下側管路S2には、さや管103内に配置された通信ケーブル100である幹線用ケーブル102が収容されている。
以上のように構成されたケーブル保護管2は、例えば鉛直方向を含む基準平面上で、継手15及び保護管本体10A,10Bが全体として湾曲するように配置される場合がある。この際に、保護管本体10Aは継手15に対して、保護管本体10Aの中心軸線11Aに沿う方向において封止部材25Aに対応する部分を中心に傾くように配置される。このため、継手15に対して保護管本体10Aが傾いても、封止部材25Aと保護管本体10Aとの間は、水密に保持される。
この際に、図3に示すように、前記基準平面上で、セパレータ継手40Aに対してセパレータ部材30Bが、二点鎖線で示すように移動できる。基準平面は、リベット50の中心軸を含む面である。
例えば、セパレータ継手40Aに対してセパレータ部材30Bが、平面板41Aの上面を支点として、リベット50の第1頭部52の下面に大径孔35Bの底面が係止するまで回転する。
このとき、セパレータ部材30B及びセパレータ継手40Aは、全体として下方に向かって凸となるように湾曲し、上向き曲げ状態となる。セパレータ部材30Bとセパレータ継手40Aとのなす角度θ1は、0°よりも大きい角度である。例えば、角度θ1は2.865°である。すなわち、セパレータシステム65及びセパレータ本体55は、接続部分の1カ所につき、角度θ1湾曲する。
なお、セパレータ部材30Bは、リベット50を回転軸として、セパレータ継手40Aの上面上で回転することができる。
図4に、セパレータシステム65及びセパレータ本体55全体を上向き曲げ状態にしたときの側面図を示す。なお、図4及び図5では、リベット50を示していない。
このとき、セパレータ本体55Aとセパレータ継手40Bとの距離L21は、1.1mmとなる。セパレータ部材30Aとセパレータ継手40Aとの距離L22は、0.5mmとなる。セパレータ部材30Bとセパレータ継手40Aとの距離L23は、0.6mmとなる。セパレータ本体55Bとセパレータ継手40Cとの距離L24は、1.1mmとなる。
セパレータ本体55Aとセパレータ本体55Bとのなす角度θ2は、接続部分の4カ所分で、11.46°となる。
図5に、セパレータシステム65及びセパレータ本体55全体を下向き曲げ状態にしたときの側面図を示す。このとき、セパレータ本体55Aとセパレータ継手40Bとの距離L26は、1.4mmとなる。セパレータ部材30Aとセパレータ継手40Aとの距離L27は、1.5mmとなる。セパレータ部材30Bとセパレータ継手40Aとの距離L28は、1.4mmとなる。セパレータ本体55Bとセパレータ継手40Cとの距離L29は、1.5mmとなる。
セパレータ本体55Aとセパレータ本体55Bとのなす角度θ3は、接続部分の4カ所分で、11.46°となる。
セパレータシステム65及びセパレータ本体55全体の上向き曲げ及び下向き曲げは、セパレータシステム65及びセパレータ本体55全体の縦断曲げである。
すなわち、従来の曲管では、半径5mRの配管が、最小曲率として定められている。その際に必要となる11.46°の湾曲が、本実施形態のセパレータシステム65及びセパレータ本体55では、上向き曲げ状態及び下向き曲げ状態のいずれでも可能となる。
以上説明したように、本実施形態のセパレータシステム65によれば、互いに厚さ方向から接触するセパレータ部材30B及びセパレータ継手40Aが、セパレータ継手40Aの第2貫通孔43A内及び接続管45内にそれぞれ配置されたリベット50により互いに接続される。その際に、接続管45が金属により形成されているため、特許文献1のように回動軸168が樹脂により形成されている場合に比べて、接続管45を形成する材料の強度が高くなる。このため、接続管45及び回動軸168内に配置される接続部材として同じリベット50を用いる場合であっても、回動軸168に比べて接続管45の外径を小さくすることができる。さらに、接続管45の第1端部46が内部に配置される第1貫通孔34Bの内径を小さくすることができる。従って、リベット50の第2頭部53と、セパレータ部材30Bにおける第1貫通孔34Bの開口周縁部との掛かり幅L5を、特許文献1における掛かり幅L15よりも長くすることができる。
また、接続管45をセパレータ継手40Aとは別部材にすることで、セパレータ継手40Aの形状が単純になる。これにより、セパレータ継手40Aを容易に形成することができる。
セパレータシステム65及びセパレータ本体55全体としての、縦断曲げに対する強度を向上させることができる。
セパレータシステム65の構造が簡単になり、セパレータ部材30及びセパレータ継手40を射出成形によらず製造することができる。
セパレータ部材30Bの大径孔35Bの内径は、第2頭部53の外径よりも大きい。基準平面上で、セパレータ部材30B及びセパレータ継手40Aが全体として湾曲する場合に、第2頭部53が大径孔35B内に入り込む。これにより、第2頭部53がセパレータ部材30Bにより干渉し難くすることができる。
ケーブル保護管2は、セパレータシステム65を備えている。従って、リベット50の第2頭部53と、セパレータ部材30Bにおける第1貫通孔34Bの開口周縁部との掛かり幅L5を長くしたセパレータシステム65を用いて、ケーブル保護管2を構成することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、セパレータ部材30Bに大径孔35Bが形成されなくてもよい。
接続部材は、リベット50であるとした。しかし、接続部材はリベット50に限定されず、ボルト及びナット等であってもよい。
第1セパレータであるセパレータ部材30と、第2セパレータであるセパレータ継手40とは、構成が互いに異なるとした。しかし、第1セパレータ及び第2セパレータは互いに同一に構成されていてもよい。
2 ケーブル保護管
30,30A,30B セパレータ部材(第1セパレータ)
34B 第1貫通孔
35B 大径孔
40,40A,40B,40C セパレータ継手(第2セパレータ)
43A 第2貫通孔
50 リベット(接続部材)
51 軸部
52 第1頭部
53 第2頭部
65 セパレータシステム

Claims (3)

  1. 樹脂により形成され、第1貫通孔が設けられた第1セパレータと、
    樹脂により形成され、前記第1貫通孔の内径よりも内径が小さい第2貫通孔が設けられ、自身が前記第1セパレータに対して前記第1セパレータの厚さ方向から接触する第2セパレータと、
    金属により形成され、第1端部が前記第1貫通孔内に配置されるとともに、前記第2セパレータに対して前記厚さ方向に係止する接続管と、
    軸部が前記第2貫通孔内及び前記接続管内にそれぞれ配置され、前記軸部の第1端部に設けられた第1頭部が前記第2セパレータにおける前記第2貫通孔の周縁部に係止し、前記軸部の第2端部に設けられた第2頭部が前記接続管の第2端部に係止する接続部材と、
    を備えるセパレータシステム。
  2. 前記第1セパレータにおける前記第1貫通孔の、前記第2セパレータとは反対側の端部には、前記第1貫通孔の内径よりも内径が大きい大径孔が形成され、
    前記大径孔の内径は、前記第2頭部の外径よりも大きい請求項1に記載のセパレータシステム。
  3. 請求項1又は2に記載のセパレータシステムを備えるケーブル保護管。
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