JP4795121B2 - 熱線透過可視光反射体 - Google Patents
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プラスチック発泡体の密度(ρf)および発泡前の原料樹脂の密度(ρs)を水中置換法により測定した。
1−(ρf/ρs)として算出した。
プラスチック発泡体シートの断面のSEM写真から観測した。
分光光度計(UV−3101PC:島津製作所社製)を用いて、550nmの波長における全反射率を測定した。なお、表1においては、硫酸バリウムの微粉末を固めた白板の拡散反射率を100%として、各々のプラスチック発泡体の拡散反射率を相対値で示している。
分光光度計(UV−3101PC:島津製作所社製)を用いて、1200nmおよび550nmの波長における透過率を測定した。
波長1200nmにおける透過率Bと、波長550nmにおける透過率Cを用いて、B−Cを透過率差と定義した。
図1の測定系を作製して、ハロゲンランプ10点灯から45秒後の熱電対12の温度変化(ΔT)を測定した。サンプル14を置かない場合の室温からの温度変化をΔT(0)、サンプル14を置いた場合の室温からの温度変化をΔT(S)とし、ΔT(S)/ΔT(0)を熱線透過度と定義した。なお、ハロゲンランプ10と熱電対12との距離は200mmm、ハロゲンランプ10とサンプル14との距離は120mmとした。
図2の測定系を作製して、ハロゲンランプ20点灯から45秒後の熱電対22の温度変化(ΔR)を測定した。アルミニウム箔をサンプル24として置いた場合の室温からの温度変化をΔR(A)、プラスチック発泡体をサンプル24として置いた場合の室温からの温度変化をΔR(S)とし、ΔR(S)/ΔR(A)を熱線反射度と定義した。なお、ハロゲンランプ20とサンプル24との距離は120mm、サンプル24と熱電対22との距離は200mmとし、サンプル24における光の入射角および反射角はいずれも20度とした。
PESフィルム(住友ベークライト社製スミライトFS−1300、250μm厚、ρs=1.37)を圧力容器に入れ、炭酸ガスで17℃において7MPaに加圧し、フィルムに炭酸ガスを浸透させた。フィルムへの炭酸ガスの浸透時間は20時間とした。次に、圧力容器からフィルムを取り出し、140℃に設定した熱風循環式発泡炉に1分間投入して発泡させた。得られた発泡体の評価結果を表1に示す。
実施例1と同じPESフィルムを圧力容器に入れ、炭酸ガスで17℃において7MPaに加圧し、フィルムに炭酸ガスを浸透させた。フィルムへの炭酸ガスの浸透時間は20時間とした。次に、圧力容器からフィルムを取り出し、170℃に設定した熱風循環式発泡炉に1分間投入して発泡させた。得られた発泡体の評価結果を表1に示す。
実施例1と同じPESフィルムを圧力容器に入れ、炭酸ガスで17℃において4MPaに加圧し、フィルムに炭酸ガスを浸透させた。フィルムへの炭酸ガスの浸透時間は20時間とした。次に、圧力容器からフィルムを取り出し、120℃に設定した熱風循環式発泡炉に1分間投入して発泡させた。得られた発泡体の評価結果を表1に示す。
実施例1と同じPESフィルムを圧力容器に入れ、炭酸ガスで−30℃において1.2MPaに加圧し、フィルムに炭酸ガスを浸透させた。フィルムへの炭酸ガスの浸透時間は20時間とした。次に、圧力容器からフィルムを取り出し、170℃に設定した熱風循環式発泡炉に1分間投入して発泡させた。得られた発泡体の評価結果を表1に示す。
実施例1と同じPESフィルムを圧力容器に入れ、炭酸ガスで17℃において7MPaに加圧し、フィルムに炭酸ガスを浸透させた。フィルムへの炭酸ガスの浸透時間は20時間とした。次に、圧力容器からフィルムを取り出し、125℃に設定した熱風循環式発泡炉に1分間投入して発泡させた。得られた発泡体の評価結果を表1に示す。
PEIフィルム(住友ベークライト社製スミライトFS−1400、250μm厚、ρs=1.27)を圧力容器に入れ、炭酸ガスで−30℃において1.2MPaに加圧し、フィルムに炭酸ガスを浸透させた。フィルムへの炭酸ガスの浸透時間は80時間とした。次に、圧力容器からフィルムを取り出し、200℃に設定した熱風循環式発泡炉に1分間投入して発泡させた。得られた発泡体の評価結果を表1に示す。
PSUフィルム(住友ベークライト社製スミライトFS−1200、250μm厚、ρs=1.24)を圧力容器に入れ、炭酸ガスで−30℃において1.2MPaに加圧し、フィルムに炭酸ガスを浸透させた。フィルムへの炭酸ガスの浸透時間は80時間とした。次に、圧力容器からフィルムを取り出し、150℃に設定した熱風循環式発泡炉に1分間投入して発泡させた。得られた発泡体の評価結果を表1に示す。
MCPET(登録商標、古河電気工業社製、800μm厚)をサンプルとして用いた。評価結果を表2に示す。
原料としてPEN(ポリエチレンナフタレート、帝人化成社製テオネックス TN8065S)を用い、熱圧プレス成形で200μm厚のフィルムを得た。これを220℃に設定した熱風循環式発泡炉に10分間投入して完全に結晶化させた。得られたフィルムの評価結果を表2に示す。
実施例1と同じPESフィルムを圧力容器に入れ、炭酸ガスで17℃において2MPaに加圧し、フィルムに炭酸ガスを浸透させた。フィルムへの炭酸ガスの浸透時間は20時間とした。次に、圧力容器からフィルムを取り出し、200℃に設定した熱風循環式発泡炉に30秒間投入して発泡させた。得られた発泡体の評価結果を表2に示す。
アルミニウム箔(グローリー社製 ホームマスターアルミホイル、15μm厚)をサンプルとして用いた。評価結果を表2に示す。
実施例1の発泡体原料であるPESフィルムをサンプルとして用いた。評価結果を表2に示す。
実施例1と同じPESフィルムを圧力容器に入れ、炭酸ガスで17℃において7MPaに加圧し、フィルムに炭酸ガスを浸透させた。フィルムへの炭酸ガスの浸透時間は20時間とした。次に、圧力容器からフィルムを取り出し、125℃に設定した熱風循環式発泡炉に1分間投入して発泡させた。得られた発泡体の評価結果を表2に示す。
コピー用紙(NBSリコー社製マイリサイクルペーパー100、100μm厚)をサンプルとして用いた。評価結果を表2に示す。
台所用スポンジ(住友スリーエム社製スコッチブライト、8mm厚)をサンプルとして用いた。評価結果を表2に示す。
図3に示すように、実施例1で作製した熱線透過可視光反射体31に支持棒32を取り付けることにより写真撮影用レフ板を作製した。
図4に示すように、実施例1で作製した熱線透過可視光反射体31を電球35の反射板に用い、反射板の裏側にヒートシンク33を取り付けた金属筐体34を配置することにより照明器具を作製した。
図5に示すように、実施例1で作製した熱線透過反射板31をLED36の反射板に用い、反射板の裏側にヒートシンク33を取り付けた金属筐体34を配置することにより自動車用ヘッドライトを作製した。
図6に示すように、実施例1で作製した熱線透過可視光反射体31を反射板に用いた液晶テレビを作製した。図6において、37は液晶テレビ筐体、38 は冷陰極管、39は液晶パネル、40は光学フィルムを示す。
図7に示すように、実施例1で作製した熱線透過可視光反射体を筒状に加工した導光管43を屋根裏に配置することにより太陽光取り入れ型室内照明システムを作製した。図7において、41は太陽光取り入れ窓、42は室内太陽光出射口を示す。
12 熱電対
14 サンプル
20 ハロゲンランプ
22 熱電対
24 サンプル
31 熱線透過可視光反射板
32 支持棒
33 ヒートシンク
34 金属筐体
35 電球
36 LED及びその回路基板
37 液晶TV筐体
38 冷陰極管
39 液晶パネル
40 光学フィルム
41 太陽光取り入れ窓
42 室内太陽光出射口
43 導光管(熱線透過可視光反射体からなる筒)
Claims (12)
- 不活性ガスを含有させた樹脂シートを常圧下かつ軟化温度以上で発泡させてなるプラスチック発泡体であって、波長550nmの可視光の全反射率Aが30%以上、波長1200nmの熱線の透過率Bと波長550nmの可視光の透過率Cとの差B−Cが15%以上であることを特徴とする熱線透過可視光反射体。
- 気孔率が0.08以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱線透過可視光反射体。
- 前記プラスチック発泡体が非晶性樹脂の発泡体であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱線透過可視光反射体。
- 平均気泡径が100nm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱線透過可視光反射体。
- 原料樹脂シートを加圧不活性ガス雰囲気中に保持して原料樹脂シートに不活性ガスを含有させる工程と、不活性ガスを含有させた原料樹脂シートを常圧下で軟化温度以上に加熱して発泡させる工程とからなる製造方法により製造されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱線透過可視光反射体。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱線透過可視光反射体を反射板として用いたことを特徴とする照明装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱線透過可視光反射体からなることを特徴とする写真撮影用レフ板。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱線透過可視光反射体を反射板として用いたことを特徴とする液晶表示装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱線透過可視光反射体を導光体として用いたことを特徴とする太陽光を用いた室内照明。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱線透過可視光反射体を壁材として用いたことを特徴とする温室。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱線透過可視光反射体からなることを特徴とする目隠し窓材。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱線透過可視光反射体を基材に貼りつけたことを特徴とする目隠し窓材。
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