JP4792753B2 - 高炉操業方法 - Google Patents

高炉操業方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4792753B2
JP4792753B2 JP2005022388A JP2005022388A JP4792753B2 JP 4792753 B2 JP4792753 B2 JP 4792753B2 JP 2005022388 A JP2005022388 A JP 2005022388A JP 2005022388 A JP2005022388 A JP 2005022388A JP 4792753 B2 JP4792753 B2 JP 4792753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coke
furnace
blast furnace
ratio
granulated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005022388A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006206982A (ja
Inventor
道貴 佐藤
達郎 有山
喜代志 深田
英和 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2005022388A priority Critical patent/JP4792753B2/ja
Publication of JP2006206982A publication Critical patent/JP2006206982A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4792753B2 publication Critical patent/JP4792753B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)
  • Manufacture Of Iron (AREA)

Description

本発明は、高炉操業方法に関し、特に還元材比を低減することができる高炉操業方法に関する。
高炉の生産弾力性向上、コークス炉の老朽化対策として高炉の還元材比低減が重要な課題となっている。また、製銑工程からのCO発生を抑制して地球環境保全に資する観点からも、高炉の還元材比低減は急務である。
高炉の還元材比を低減させるには、1)還元効率(シャフト効率)の向上、2)熱損失の低減の2つが最も基本的な操作因子となる。これらは、高炉の装入物分布制御を高精度に行うことにより、ある程度の制御が可能である。つまり、装入物分布制御により原料近傍の高炉内のガス流れを制御し、還元ガスの利用率(ガス利用率ηCO=CO/(CO+CO))を向上させるとともに、炉壁近傍のガス流れを適正化することにより、炉壁からの熱損失を低減させる。ただし、シャフト効率や熱損失の制御が可能な範囲は、高炉で使用する装入物の性状(焼結鉱強度、還元性RI、還元粉化性RDI、コークス強度、反応性等)に大きく依存する。すなわち、高強度原燃料の使用下では通気性の制約条件が緩和されるため、還元材比(コークス比)の低減を図りやすく、結果的にシャフト効率向上、熱損失低減に結びつきやすい。
また、還元材比を低下させる方策として、以上に加え、還元平衡を積極的に制御する方法が知られている。そのうちの一つは金属鉄を装入する方法である。この方法は還元負荷を低減することができるので、熱源としての還元材の比率(還元材比)を低下させることができる。金属鉄としては、スクラップや直接還元鉄(DRI,HBI等)等が使用される。二つ目は還元平衡温度を低温化させる方法である。還元温度の低下によって、FeO−Fe平衡におけるガス組成を高ガス利用率側に移行させ、還元ガス(COガス)の利用効率(ηCO)を上昇させることで、結果的に使用する還元材量を低下させるものである。
このような還元平衡温度を低下させる手段として、高反応性コークスを使用することが知られている(非特許文献1)。還元反応は、通常、以下の(a)式のように、FeOとCOとの反応で表現される。ただし、(a)式で発生したCOを(b)式のガス化反応によって再びCOに戻す機能がないと、還元が連続して進行しないため、通常は1000℃程度の高温が必要とされる。これに対して、高反応性コークスは、より低温でもCOと十分に反応することができ、COガスを連続的にFeOに供給することができることとなり、還元平衡温度は1000℃よりも低温側にシフトすることになる。
FeO+CO=Fe+CO (a)
C+CO=2CO (b)
また、高反応性コークスの使用によって還元ガス利用効率ηCOの上昇および還元材比の低減を図る技術が、非特許文献2、3に開示されている。非特許文献2では、反応性を促進する触媒成分(Ca)を含むコークスを配合すると、ベース条件に比較してドラム試験150回転指数DI(15,150)およびコークスの反応性を表すJIS反応性指数RIとも高いコークスの製造が可能なことが開示されている。この結果、非特許文献2では、還元材比15〜20kg/tの低減が可能であったとしている。
しかし、これら文献の高反応性コークスは、触媒成分を含む炭種を予め選択するか、触媒成分を事前処理によって添加する必要があるため、資源制約やコストアップの問題がある。また、このような特殊な炭種や製造法によらないコークスは一般的に反応性を高めると強度は低下する傾向にあるため、還元平衡温度の低下は図れるものの、炉内を降下する過程で多量の粉を発生することとなり、高炉内通気性、特に炉下部(滴下帯〜レースウェイ部)での通気悪化が顕著となる。この結果、還元平衡温度の低下に見合う還元材比低減効果を得ることが困難である。
内藤ら、鉄と鋼 : 87(2001), 357 野村ら、CAMP-ISIJ : 16(2003), 1039 鮎川ら、CAMP-ISIJ : 16(2003), 1040
前述したように、触媒成分を含む炭種を予め選択する、または触媒成分を事前処理によって添加するといった方法で得られた高反応性コークスは、資源制約やコストアップの問題があるため、このような特殊な炭種や製造法によらない高反応性コークスが必要とされるが、このような高反応性コークスは反応性と強度とを両立させることができず、反応性が高いコークスほど低強度であるため、高反応性コークスの高炉使用時には、炉内粉化が進行し、発生した粉が炉下部に蓄積することにより炉下部通気性が悪化し、これが制約条件となって還元材比(微粉炭等の吹き込み還元材比が同一ならばコークス比)を低減させることが困難となる。すなわち、従来の、特殊な炭種や製造法によらない高反応性コークスでは、反応性向上にともなうガス利用率向上に見合う還元材比低減効果を得ることが困難である。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、高反応性コークスを用いて高炉操業するにあたり、炉下部での粉化を抑制して通気性を確保し、反応性向上にともなうガス利用率向上に見合う還元材比低減効果を得ることができる高炉操業方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討を重ねた結果、高反応性コークスとして、気孔形成材を核として、その周囲に補強剤を付着させる多層造粒プロセスで擬似粒子を製造し、その擬似粒子を石炭に添加した後、乾留して得られたコークス一定量以上用いることにより、コークスの反応性と強度とを両立させることができ、炉下部通気性が大幅に改善され、ガス利用率向上に見合う還元材比低減効果を得ることができることを見出した。また、多層造粒プロセスで得られたコークスを炉頂部から装入する際に、無次元半径で炉頂部の周縁から50%の領域内に偏析させるようにすることにより、さらに通気性が改善されることを見出した。
本発明は、このような知見に基づいて完成されたものであり、炉頂部からコークスと鉱石を装入して高炉操業する高炉操業方法であって、気孔形成材を核として、その周囲に補強剤を付着させる多層造粒プロセスで擬似粒子を製造し、その擬似粒子を石炭に添加した後、乾留して得られたコークスを銑鉄1t当たり50kg以上使用して、当該コークスを無次元半径で炉頂部の周縁から50%の領域内に偏析させるように、装入することを特徴とする高炉操業方法を提供する。
本発明において用いられる、気孔形成材を核として、その周囲に補強剤を付着させる多層造粒プロセスで擬似粒子を製造し、その擬似粒子を石炭に添加した後、乾留して得られたコークスは、1)非微粘炭を多く含むため反応性が高い、2)コークス塊内の気孔が小さく独立しているため強度が高いという特徴を有しており、上述したように反応性と強度とを両立させたコークスである。
本発明によれば、気孔形成材を核として、その周囲に補強剤を付着させる多層造粒プロセスで擬似粒子を製造し、その擬似粒子を石炭に添加した後、乾留して得られたコークスを銑鉄1t当たり50kg以上使用するので、反応性が向上してガス利用率向上を図ることができ、かつ炉下部での粉化を抑制して通気性を確保することができる。したがって、反応性向上にともなうガス利用率向上に見合う還元材比低減効果を得ることができる。特に、炉下部通気性の改善が図れるので、通気のスペーサーと考えられるコークス比を低減することができるのが大きな利点となる。還元材比の減少にともない、原理的に送風量が低下するので、炉内通過ガス量(ボッシュガス量)を低下することができ、出銑比の大幅な向上に結びつく。
以下、本発明について、より具体的に説明する。
本発明は、高炉の炉頂部からコークスと鉱石を装入して操業を行う一般的な高炉操業を対象とするものであり、コークスとして、気孔形成材を核として、その周囲に補強剤を付着させる多層造粒プロセスで擬似粒子を製造し、その擬似粒子を石炭に添加した後、乾留して得られたコークス(以下、多層造粒コークスと略記する)を銑鉄1t当たり50kg以上使用する。典型例としては高炉の炉頂部からコークスと鉱石を交互に装入してコークス層と鉱石層とを交互に積層させる原料装入を行う高炉操業を挙げることができる。
多層造粒コークスは、上述したように、気孔形成材を核として、その周囲に補強剤を付着させるという多層造粒プロセスで擬似粒子を製造し、その擬似粒子を石炭に添加した後、乾留して得られたコークスであり、特開平11−241072号公報、特開2001−11472号公報、特開2003−19470号公報に記載された方法を用いて製造することができる。
多層造粒コークスを用いることにより、高い反応性と高い強度とを両立させることができ、炉下部通気性を大幅に改善することができる。このことを実験結果に基づいて説明する。
まず、多層造粒コークスのCOとの反応時の粉の発生挙動を調査した(実験1)。試料としては、表1に示す、通常高炉で使用されているコークス(A,B)と多層造粒コークスを用いた。コークスAは多層造粒コークスより高強度(高DI)であるが反応性は低い(低CRI)。コークスBは多層造粒コークスより低強度(低DI)であるが反応性は高い(高CRI)。実験は、各コークスを25〜40mmに整粒した後、ガス化反応率が20%になるように、CO雰囲気中、1000℃で反応させ、その後冷却し、内径30mmのタンブラー試験機に投入し、200回転後の−3mmの粉比率を測定した。図1にその測定結果を示す。この図に示すように、明らかに多層造粒コークスでは通常高炉で使用されているコークスに比べて粉の発生量が低下している。これは、多層造粒コークスの反応性が高いため、塊の反応は表面反応的であり、塊内部まで劣化が進行し難かったこと、および基質強度が高いため破壊しにくいことの相乗効果によるものと考えられる。
Figure 0004792753
次に、多層造粒コークスのレースウェイにおける発生挙動を調査するため、図2に示す装置を用いてホットモデルによる燃焼試験を行った(実験2)。図2の装置は、高炉の羽口からレースウェイを模擬したもので、内部空間が幅1000mmで高さ1400mmの容器1内にコークス充填層2を形成し、そこにブローパイプ3を1本挿入したものである。実験条件は送風量350Nm/h、酸素富化率3%とし、微粉炭を180kg/t相当で吹き込んだ。コークス供給量は、コークス充填層高さが一定となるように専用ホッパーからコークスを切り出すことで調整した。コークスとしては表1と同一のものを用いた。実験終了後に装置を解体してレースウェイ4直上部の図中破線で囲んだ領域からコークスを採取し、−3mmの粉率を測定した。結果を図3に示す。この図に示すように、多層造粒コークスは、充填層内で粉化するダスト量が最も少ないことがわかった。
以上の実験1,2の結果より、多層造粒コークスは、強度が高くかつ反応性が高いため、レースウェイからの粉の発生を著しく抑制することができることが確認された。
次に、以上のような多層造粒コークスを用い、高炉における使用試験を行い、多層造粒コークスの適正な使用量について調査した。使用したコークスは、表1におけるコークスAおよび多層造粒コークスである。高炉は内容積3224mのベルレス式装入装置を有するものであり、標準的な操業条件は、微粉炭吹き込み比170kg/t、塊コークス比260kg/t、小中塊コークス(約25〜40mm)比70kg/tである。
試験では微粉炭吹き込み比および小中塊コークス比は一定とし、多層造粒コークス(塊状)の使用量を、25,50,75,100,125kg/t(銑鉄1t当たりの値)と変化させ、通常の塊コークスを置き換えた。そして、多層造粒コークス装入量が高炉内通気性および還元材比に及ぼす影響を調査した。同時に各条件における高炉高さ方向の温度分布もFVP(送り込み式温度計)を用いて測定した(実験3)。
多層造粒コークスの使用比と高炉炉下部通気抵抗指数(Kl値;Kl=(Pblast 2−P)/V1.7 :ただし、Pblast:送風圧(kg/cm)、P:羽口軸上6.7m位置における炉壁部静圧(kg/cm)、V:ボッシュガス量(Nm/t))の関係を図4の(a)に示し、多層造粒コークスの使用比とコークス比の関係を図4の(b)に示す。図4の(a),(b)から、多層造粒コークスの装入量が50kg/t以上でKl値の減少が認められ、同時にコークス比も減少することが確認された。図5は多層造粒コークスと通常コークスとで高炉周縁部(無次元半径で炉壁から約0.3)の温度分布を比較して示す図である。この図から多層造粒コークスを用いることにより熱保存帯温度が低下することが確認された。以上より、コークス比の低下は、多層造粒コークスを50kg/t以上装入することにより、上述したような熱保存帯温度の低下にともなうガス利用率の上昇と炉下部通気性の向上により、コークス比を低下させる制約条件が緩和されたことによるものであると考えられる。すなわち、多層造粒コークスの特徴である高反応性かつ高強度であるという効果は、多層造粒コークスを50kg/t以上装入した場合に生じるものであることが確認された。したがって、本発明では、多層造粒コークスの使用量を銑鉄1t当たり50kg以上としている。
次に、多層造粒コークスの高炉での最適な使用方法を把握するために、各種装入方法とコークス比の関係を調査した(実験4)。多層造粒コークスの使用量は70kg/tで一定とした。また、実験3と同様、微粉炭吹き込み比、中小塊コークス比も一定とした。図6は、この実験に用いた装入方法を模式的に示す図である。図中、Case1は、多層造粒コークスを使用しないベース条件(比較例)である。Case2は、実験1と同様、多層造粒コークスを通常の塊コークスに均一に事前混合し、半径方向にほぼ均一に装入したものである。Case3は、装入モードを調整し、無次元半径で炉壁から50%の範囲内に多層造粒コークスを偏析させて装入したものである。Case4は、挿入モードを調整し、無次元半径で中心から50%の範囲内に多層造粒コークスを偏析させて装入したものである。Case5は、鉄鉱石と多層造粒コークスのベルトコンベア上での同時切り出しによって鉄鉱石と多層造粒コークスを事前混合し、半径方向にほぼ均一に装入したものである。Case6は、鉄鉱石と事前混合した多層造粒コークスを無次元半径で炉壁から50%の範囲内に装入したものである。Case7は、同じく鉄鉱石と事前混合した多層造粒コークスを無次元半径で中心から50%の範囲内に装入したものである。図7は、各装入方法実施後の還元材比の変化を示したものである。この図から、多層造粒コークスを用いたCase2〜7は、いずれもベース条件であるCase1よりも還元材比が低減しており、装入位置によらず多層造粒コークスの使用は還元材比低減に有効であることがわかる。また、Case2〜7の中では、Case3およびCase6において還元材比が著しく低下しており、多層造粒コークスは中心〜中間部に装入するよりも、炉壁〜中間部に装入するほうが好ましいことがわかる。この理由を以下に考察する。
炉頂から装入されたコークスは炉内を降下するが、径方向の位置によって降下挙動が異なる。このことを図8に示す。図8は、炉頂から装入されたコークスの高炉内での降下の状態を示す図である。この図に示すように、炉壁〜中間部に装入されたコークスCは、基本的に高炉11の炉内を直接レースウェイ12に向かって降下し、最終的にはレースウェイ内で還元ガスに変化して消失する。この間、1000℃以上の領域では、ソリューションロス反応やアルカリ金属のアタック等、様々な化学反応を受け、レースウェイでは2000℃以上の高温場における熱衝撃に加え、酸化反応、ソリューションロス反応、水性ガス化反応を受けて劣化する。劣化したコークスの滴下帯およびレースウェイ上部の縮流部におけるせん断摩耗、レースウェイ内における旋回摩擦等がコークス粉の主要発生メカニズムと考えられている。発生した粉は、ガス流に同伴できるサイズのものは上方に吹き上げられるが、これより大きいサイズのものは炉芯13の表層に堆積するか、炉芯13内に直接供給され、炉下部通気性悪化の要因となる。
一方、中心付近に装入されたコークスDの一部は炉芯13内に取り込まれ、一部は炉芯13の表層に沿って、より炉壁側に装入されたコークスと合流し、レースウェイ12に向かう。炉芯13の頂上付近では移動速度が遅くなるため、滞留時間が長くなり、摩擦等により粉を発生し易い状況となる。発生した粉は炉芯13の表層への堆積、パーコレーション効果による炉芯13の内部への移動によって、同様に炉下部通気性に影響を及ぼす。
上記Case3およびCase6のように、炉壁〜中間部(周縁から50%の領域)に多層造粒コークスを偏析させて装入したケースでは、ソルロス帯で劣化を受けたコークスが滴下帯およびレースウェイ内へと移行する過程で多層造粒コークスの粉化が大きく抑制される。これは、実験1で得られた知見から類推することができる。また、実験2の結果から、レースウェイ内へ侵入した多層造粒コークスの粉化も抑制されるので、結果として全体としての粉の発生量を低下せしめ、通気性改善につながったものと推測される。なお、Case5およびCase7は、Case6とは装入方法が異なっているが、Case6と同様に多層造粒コークスを鉄鉱石と事前混合して用いたものであり、還元材比はCase6よりは高いもののある程度の低下効果は得られており、同様に多層造粒コークス装入の効果により、炉芯上部での粉化と炉芯への粉の供給が抑えられたことが通気性改善に結びついていると推定される。
以上より、滴下帯およびレースウェイ部での粉化を抑制するためには、多層造粒コークスの装入量を50kg/t以上とする必要があるが、さらに、できるだけ無次元半径で周縁から50%の領域内に装入することが望ましい。
なお、多層造粒コークスと通常のコークスおよび/または焼結鉱とを混合する方法としては、ベルトコンベア上で同時に切り出し、高炉炉頂部に設置されたバンカーに原料の混合物として装填する方法を挙げることができる。高炉炉頂部に複数個の原燃料切り出しバンカーを有するベルレス高炉の場合は、多層造粒コークスと通常コークスおよび/または焼結鉱とを別々のバンカーに投入しておき、これら2種類以上を同時に切り出すことによって行ってもよい。
炉頂部の周縁から無次元半径で50%の領域内に多層造粒コークスを装入する方法としては特に限定されるものではなく、ベル高炉の場合はムーバブルアーマーの突出位置の制御によって容易に半径方向位置を制御することが可能である。ベルレス高炉の場合にはシュートの傾動角および旋回数を適正に操作することによって落下位置を制御することができる。これらは、装入モードが単バッチ、複数バッチに拘わらず操作は同様であるが、一つのバッチにおける装入量が多い場合には、原燃料の中心方向への流れ込みにより、周縁から無次元半径で50%の領域内に歩留まらせることが困難になるおそれがあるため、1バッチ量を適正化するなどの対策を実施することが好ましい。
通常炉で使用されているコークスと多層造粒コークスとについて、CO雰囲気中1000℃で反応させた後、タンブラー試験機により粉の発生比率を測定した結果を示す図。 多層造粒コークスのレースウェイにおける発生挙動を調査するためのホットモデルによる燃焼試験を行う装置を示す概略図。 通常炉で使用されているコークスと多層造粒コークスとについて、ホットモデルによる燃焼試験による粉の発生比率を測定した結果を示す図。 (a)多層造粒コークスの使用比と高炉炉下部通気抵抗指数の関係、および(b)多層造粒コークスの使用比とコークス比の関係を示す図。 多層造粒コークスと通常コークスとで高炉周縁部(無次元半径で炉壁から約0.3)の温度分布を比較して示す図。 多層造粒コークスがコークス比に及ぼす影響を把握するための実験に用いた多層造粒コークスの各種装入方法を模式的に示す図。 図6に示す多層造粒コークスの各装入方法実施後の還元材比の変化を示した図。 炉頂からコークスを装入する際の径方向の位置と降下挙動を示す図。
符号の説明
1;容器
2;充填層
3;ブローパイプ
4;レースウェイ
11;高炉
12;レースウェイ
13;炉芯

Claims (1)

  1. 炉頂部からコークスと鉱石を装入して高炉操業する高炉操業方法であって、気孔形成材を核として、その周囲に補強剤を付着させる多層造粒プロセスで擬似粒子を製造し、その擬似粒子を石炭に添加した後、乾留して得られたコークスを銑鉄1t当たり50kg以上使用して、当該コークスを無次元半径で炉頂部の周縁から50%の領域内に偏析させるように、装入することを特徴とする高炉操業方法。
JP2005022388A 2005-01-31 2005-01-31 高炉操業方法 Expired - Fee Related JP4792753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005022388A JP4792753B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 高炉操業方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005022388A JP4792753B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 高炉操業方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006206982A JP2006206982A (ja) 2006-08-10
JP4792753B2 true JP4792753B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=36964155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005022388A Expired - Fee Related JP4792753B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 高炉操業方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4792753B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5386835B2 (ja) * 2008-03-14 2014-01-15 Jfeスチール株式会社 フェロコークスの製造方法
JP5386864B2 (ja) * 2008-06-26 2014-01-15 Jfeスチール株式会社 フェロコークスの製造方法
JP6287021B2 (ja) * 2013-10-08 2018-03-07 新日鐵住金株式会社 高炉操業方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07278624A (ja) * 1994-04-07 1995-10-24 Nippon Steel Corp 高炉における微粉炭多量吹込み操業方法
JP2003342586A (ja) * 2002-05-29 2003-12-03 Jfe Steel Kk 冶金用コークスの製造方法、装置及び擬似粒子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006206982A (ja) 2006-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4807103B2 (ja) 高炉操業方法
KR101475130B1 (ko) 소결광의 제조 방법
JP6041072B1 (ja) 高炉への原料装入方法
KR20120023057A (ko) 고로 조업 방법
JP4792753B2 (ja) 高炉操業方法
JP5299446B2 (ja) フェロコークスを用いた高炉操業方法
CN106414778B (zh) 粒状金属铁的制造方法
JP6119700B2 (ja) 高炉操業方法
JP4899726B2 (ja) 高炉の操業方法
EP3517632B1 (en) Blast furnace operation method
JP5768563B2 (ja) 高炉操業方法
JP5581897B2 (ja) 高炉操業方法
JP4529838B2 (ja) 焼結鉱および高炉操業方法
JPWO2017073053A1 (ja) 高炉への原料装入方法
JP2012188744A (ja) 高炉操業方法
JP6070131B2 (ja) 還元鉄の製造方法
WO2013183170A1 (ja) フェロコークスを用いた高炉操業方法
JP6123723B2 (ja) 高炉操業方法
JP2015063716A (ja) 焼結鉱製造用鉄鉱石ミニペレット
JP6269549B2 (ja) 高炉操業方法
JP5400600B2 (ja) 高炉操業方法
JP7513200B2 (ja) 高炉の操業方法
US20240167111A1 (en) Method for producing pig iron
JP6696376B2 (ja) 高炉の操業方法
JP2006028538A (ja) 高温被還元性に優れた焼結鉱を使用する高炉の操業方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees