JP4792547B2 - 燃料電池を用いる発電方法および燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、高温、かつ、低湿な環境下で動作可能な燃料電池を用いて発電する方法に関する。本発明は、高温かつ低湿な環境下で動作可能な燃料電池に関する。
燃料電池は、小さいCO排出量を有する発電装置である。
燃料電池を開示する国際出願番号PCT/JP2009/003793は、本開示に関連する。当該PCT出願の国際調査報告書において引用された文献は、特許文献1〜5である。
特開2005−158646号公報 国際公開第2006/085446号 特開2002−080214号公報 特開2007−273286号公報 特開平1−257129号公報
本発明の目的は、高温、かつ、低湿な環境下で動作可能な燃料電池を用いて発電する方法、およびそのような発電方法に用いられる燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、燃料電池によって発電する方法であって、以下の工程(A)および(B)を有する方法である:
(A)以下の燃料電池を準備する工程、
ここで、前記燃料電池は、
電解質膜(11)、
アノード触媒、アノード触媒担持体、およびアノード電解質を具備するアノード電極(12)、および
カソード触媒、カソード触媒担持体、およびカソード電解質を具備するカソード電極(13)
を具備し、ここで
前記電解質膜(11)は、前記アノード電極(12)および前記カソード電極(13)の間に挟まれており、
前記アノード触媒は、前記アノード触媒担持体上に担持されており、
前記アノード電解質は、前記アノード触媒および前記アノード触媒担持体を被覆しており、
前記カソード触媒は、前記カソード触媒担持体上に担持されており、
前記カソード電解質は、前記カソード触媒および前記カソード触媒担持体を被覆しており、
前記カソード電解質は、SnO、NH、HO、およびHPOから構成され、
前記カソード電解質は、透明のゲルであり、
NH/SnOによって表されるモル比をX、P/Snで表されるモル比をYとしたとき、Xは0.2以上5以下であり、Yは1.6以上3以下であり、
(B)前記燃料電池を0℃以上200℃以下の温度下に維持しながら、前記アノード電極に水素を供給すると共に、前記カソード電極に0%以上40%以下の相対湿度を有する酸素を供給して、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電位差を発生させる工程。
前記工程Bにおいて、前記燃料電池は65℃以上の温度に維持されることが好ましい。
前記工程Bにおいて、前記燃料電池は100℃を超える温度に維持されることがより好ましい。
前記工程Bにおいて、前記燃料電池は120℃以下の温度に維持されることが好ましい。
前記工程Bにおいて、前記燃料電池は65℃以上200℃以下の温度に維持されることが好ましい。
前記工程Bにおいて、前記燃料電池は65℃以上150℃以下の温度に維持されることがより好ましい。
前記工程Bにおいて、前記燃料電池は65℃以上120℃以下の温度に維持されることがさらにより好ましい。
上記発電方法に使用される燃料電池もまた、本発明の趣旨に包含される。すなわち、本発明は、
電解質膜、
アノード触媒、アノード触媒担持体、およびアノード電解質を具備するアノード電極、および
カソード触媒、カソード触媒担持体、およびカソード電解質を具備するカソード電極
を具備し、
前記電解質膜は、前記アノード電極および前記カソード電極の間に挟まれており、
前記アノード触媒は、前記アノード触媒担持体上に担持されており、
前記アノード電解質は、前記アノード触媒および前記アノード触媒担持体を被覆しており、
前記カソード触媒は、前記カソード触媒担持体上に担持されており、
前記カソード電解質は、前記カソード触媒および前記カソード触媒担持体を被覆しており、
前記カソード電解質は、SnO、NH、HO、およびHPOから構成され、
前記カソード電解質は、透明のゲルであり、
NH/SnOによって表されるモル比をX、P/Snで表されるモル比をYとしたとき、Xは0.2以上5以下であり、Yは1.6以上3以下である、燃料電池に関する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴および利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の燃料電池は、高温かつ低湿な環境下でも動作可能である。
図1は、本発明の燃料電池の構成外略図および拡大図を示す。 図2は、本発明で使用されるプロトン伝導体の外観写真を示す。 図3は、本発明で使用されるプロトン伝導体の作製手順の流れ図を示す。 図4は、プロトン伝導体の原料となるSnO分散溶液の作製手順の流れ図を示す。 図5は、本発明で使用されるプロトン伝導性ゲル(X=0.2,Y=3)の200℃昇温後のX線回折グラフを示す。 図6は、本発明で使用されるプロトン伝導性ゲル(X=0.2,Y=3)のプロトン伝導特性に関するグラフを示す。 図7は、プロトン伝導度を測定するための試料片の概略構成図を示す。 図8は、X=200,Y=5であるプロトン伝導性ゲルのX線回折グラフを示す。 図9は、X=0.2,Y=3であるプロトン伝導性ゲルの熱分析グラフを示す。 図10は、実施例1の燃料電池の電流―電圧特性に関するグラフを示す。 図11は、燃料電池の相対湿度依存性に関するグラフを示す。 図12は、実施例1および比較例2の燃料電池の電流―電圧に関するグラフを示す。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る燃料電池の概略図を示す。符号11は電解質膜を示す。符号12はアノード電極を示す。符号13はカソード電極を示す。符号14はガス拡散層を示す。符号15はセパレータを示す。符号16aはアノードガス入口を示す。符号16bはアノードガス出口を示す。符号17aはカソードガス入口を示す。符号17bはカソードガス出口を示す。符号18aおよび18bは、それぞれアノード触媒およびカソード触媒を示す。符号19aおよび19bは、それぞれアノード触媒担持体およびカソード触媒担持体を示す。符号20aおよび20bは、それぞれアノード電解質およびカソード電解質を示す。
本明細書において用いられる用語「電解質膜」は、アノード電極とカソード電極との間に挟まれた電解質膜を意味する。本明細書において用いられる用語「電解質」は、アノード電極及びカソード電極において、触媒および触媒担持体を被覆している電解質を意味する。
本明細書において用いられる用語「低湿」とは、カソード電極に供給される酸素ガスが0%以上40%以下の相対湿度を有することを意味する。アノード電極に供給される水素ガスが40%超(例えば、100%)の相対湿度を有していても、カソード電極に供給される酸素ガスが0%以上40%以下の相対湿度を有する限り、本明細書では酸素ガスは「低湿」を有すると記述される。
燃料電池が、0℃以上100℃以下、好ましくは室温(およそ25℃)以上100℃以下の温度において用いられる場合、電解質膜11の例は、Nafion(登録商標)に代表されるパーフルオロスルホン酸系のプロトン伝導性高分子電解質膜である。
燃料電池が、50℃を越え200℃以下、好ましくは100℃以上200℃以下の温度において使用される場合、電解質膜11の例は、低湿環境下でプロトン伝導性を示す電解質膜である。このような電解質膜の具体例は、(a)SnO2およびNH3を含有する分散水溶液にH3PO4を混合することによって得られるプロトン伝導体膜、(b)SiC(炭化珪素)にリン酸を含浸させた電解質膜、および(c)ポリベンゾイミダゾールにリン酸を含浸させた電解質膜である。(a)のプロトン伝導体膜は、国際出願番号PCT/JP2009/003793に記述されている。(b)の電解質膜は、リン酸形燃料電池(PAFC)に使用され得る。
アノード電極12は、アノード触媒18a、アノード触媒担持体19a、およびアノード電解質20aを具備する。アノード触媒18aは、白金または白金を含有する合金である。アノード触媒18aは、水素ガスを還元してプロトンを発生させる。アノード触媒担持体19aは、電子伝導性の材料、好ましくは、炭素粉末からなる。電子導電性の材料として炭素粉末が好ましい理由は、(1) アノード触媒18を容易に担持し得る、(2) 強酸性の原因であるプロトンに対する高い耐性を有する、および (3) 電気化学的な安定性を有する、である。
アノード電解質20aの一例は、市販のNafion(登録商標)分散液(Aldrich製)である。後述するカソード電解質20bと同一の電解質が、アノード電解質20aとしても用いられ得る。
カソード電極13は、カソード触媒18b、カソード触媒担持体19b、およびカソード電解質20bを具備する。カソード触媒18bおよびカソード触媒担持体19bは、それぞれ、アノード触媒18aおよびアノード電解質19aと同一である。
カソード電解質20bは、SnO2、NH3、H2O、およびH3PO4から構成されるプロトン伝導体である。このプロトン伝導体は、NH3/SnO2によって表されるモル比をX、P/Snで表されるモル比をYと定義したとき、Xは0.2以上5以下であり、かつ、Yは1.6以上3以下である。
Xが0.2未満であるか、または5を超える場合の欠点は、後述される項目「カソード電解質に用いられるプロトン伝導体」において説明される。同様に、Yが1.6未満であるか、または3を超える場合の欠点も、当該項目において説明される。
アノード電極12およびカソード電極13は、電極内部のガスの経路を確保し、生成した水を排水するために、撥水剤を具備し得る。
アノード電極12は、アノード触媒18a、アノード触媒担持体19a、およびアノード電解質20aが、水または水と有機溶媒との混合溶媒に分散されたインク溶液をアノード担持体上に塗布して、乾燥させることにより作製され得る。カソード電極13も、アノード電極12と同様にして作製され得る。
アノード電極12およびカソード電極13は、後述する実施例に記述された方法によっても作製され得る。
アノード電解質20aまたはカソード電解質20bを水または水と有機溶媒との混合溶媒に分散する手段の例は、ペイントシェイカー、ロッキングミル、ホモジナイザー、およびボールミルである。インク溶液を塗布する手段の例は、ダイコータ、バーコータ、スクリーン印刷、スプレーコータ、およびディスペンサである。
電解質膜11とアノード電極12とを接合させる方法は、電解質膜11にアノード電極12を直接貼付する方法、またはポリエチレンテレフタレートからなるシートにアノード電極12を貼付した後、ホットプレスにより電解質膜11にアノード電極12を転写する方法から、適切に選択され得る。電解質膜11とカソード電極13とを接合させる方法も、上記と同様である。
ガス拡散層14とアノード電極12、およびガス拡散層14とカソード電極13を接合させる方法として、上記と同様の方法を選択し得る。
上記のインク溶液を塗布し、乾燥することにより触媒層が形成され得る。混合分散方法および塗布方法は、上述の方法から適宜選択され得る。
ガス拡散層14上にアノード触媒層を形成する場合、ガス拡散層14にアノード触媒担持体19aのみからなる層を形成した後、スパッタまたは蒸着のような薄膜形成方法を用いて、アノード触媒18aからなる層をアノード触媒担持体層19a上に形成してもよい。アノード触媒18aからなる層をアノード触媒担持体19aのみからなる層上に形成する方法として、ガス拡散層14上に形成したアノード触媒担持体19aのみからなる層に、ヘキサクロロ塩化白金酸のような白金錯体化合物の溶液を塗布し、光還元、水素還元、または熱処理を施すことにより、アノード触媒担持体19aのみからなる層上に白金触媒(アノード触媒18a)層を直接析出させる方法を用いてもよい。アノード電解質20aに、白金触媒層を形成後にプロトン伝導体または撥水剤を含むプロトン伝導体をさらに塗布することにより、アノード電極12が得られる。
ガス拡散層14上にカソード電極13を形成する場合にも、上記と同様の方法を利用し得る。
本発明の発電方法においては、燃料電池は、0℃以上200℃以下の温度に維持される。0℃未満の温度である場合、カソード電極13において生成される水が凍結する。一方、200℃を超える温度である場合、カソード電解質20bに含有されるリン酸が脱水縮合し、ピロリン酸へ変質する。
本発明の発電方法においては、燃料電池は、好ましくは65℃以上200℃以下の範囲の温度に維持され、より好ましくは65℃以上150℃以下の範囲の温度に維持され、さらにより好ましくは65℃以上120℃以下の範囲の温度に維持される。
アノード電極12には水素が供給される。アノード電極12内部のアノード触媒18aによって、水素から電子とプロトンが生成される。生成されたプロトンは、電解質膜11を伝導してカソード電極13に到達する。その後、当該プロトンは、カソード電極13内部のカソード触媒18b上で酸素と結合し、電力を発生させる。
カソード電極13には酸素が供給される。当該酸素は、0%以上40%以下の相対湿度を有する。後述する比較例から理解されるように、40%を超える相対湿度を有する酸素をカソード電極13に供給した場合、本発明の燃料電池の発電性能は、従来の燃料電池の発電性能より低下する。
(カソード電解質として使用されるプロトン伝導体)
本発明においてカソード電解質として使用されるプロトン伝導体が以下、詳しく説明される。
上述したように、カソード電解質として使用されるプロトン伝導体(プロトン伝導性ゲル)は、SnO2、NH3、H2O、およびH3PO4から構成される。当該プロトン伝導体は、NH3/SnO2によって表されるモル比をX、P/Snで表されるモル比をYと定義したとき、Xは0.2以上5以下であり、かつ、Yは1.6以上3以下である。
当該プロトン伝導体は、SnO2粒子、NH3、およびH2Oから構成される溶液に、H3PO4を混合し、そして加熱することによって得られる。当該プロトン伝導体は、相分離の無い均質なゲル状物質であって、SnO粒子、NH、HO、およびHPOがゲル中でネットワーク化された構造を有している。図2は、当該プロトン伝導体(プロトン伝導性ゲル)の外観写真を示す。
「ネットワーク化された構造」とは、プロトン伝導体の構成成分同士が化合物を生成することなく、安定的、かつ、相互作用を持ちながら存在している構造である。当該プロトン伝導体は、X線回折法による結晶評価を行っても、SnO2粒子の回折ピークのみが検出される。さらに、当該プロトン伝導体は、流動性が無いゲル状態を有する。本明細書において用いられる用語「ゲル」は、Sb/Sa≦4の関係を満たすと定義される。ここで、Saは、1cm径のガラスチューブからゲルを押し出し、ガラス基板上へ配置した直後に測定されるゲルの投影面積であり、Sbは、ガラス基板上に配置後1時間放置した後に測定されるゲルの投影面積である。
当該プロトン伝導体は、モル比Xが0.2以上5以下、かつ、モル比Yが1.6以上3以下であれば、相分離および沈殿を生じることなく、ゲル状で安定に存在し、かつ、ネットワーク化された形態に維持される。当該プロトン伝導体は、低湿下で優れた保水力を有し、かつ、優れたプロトン伝導性を有する。
そのため、当該プロトン伝導体を電解質として用いたカソード電極は、低湿下で燃料電池を用いて発電することを可能にする。
当該プロトン伝導体はゲルであるため、カソード電解質として用いた場合に、カソード電極13に供給される酸素ガスがカソード電極13の外部に拡散することが抑制される。さらに、HPOのような液体を電解質として用いた場合の課題となる「液だれ」も生じない。
本発明においてカソード電解質として使用されるプロトン伝導体の作製例、その性質、およびその構造は、以下において詳細に説明される。
図3は、当該プロトン伝導体の作製手順の流れ図を示す。図4は、当該プロトン伝導体の原料となるSnO分散溶液(NH3およびH2OにSnO2粒子を分散させた溶液)の作製方法を示す。
まず、2nmの粒子径を有するSnO2粒子を、NH3およびH2Oに分散させたSnO分散溶液が準備された。当該分散溶液において、SnO2粒子はコロイドとして溶液中に分散されている。SnO2コロイドは、一般的な方法で作製し得る。例えば、図4に示されるように、コロイド状のSnO2は、SnCl4・2H2Oを出発原料として作製されることも可能である。
出発原料として、X=0.2であるSnO2分散溶液40gが秤量された。SnO2の濃度は、8wt%であった。当該SnO2分散溶液は無色透明であった。
SnO2粒子の粒子径の分布は、動的光散乱法によって測定された。
一次粒子径は、およそ2nmにピークを有し、二次粒子径は、およそ17nmにピークを有していた。つまり、一部のSnO2粒子は、H2O中で凝集しているが、多くのSnO2粒子はH2O中に分散していることが確認された。NH3は、SnO2粒子の表面にカウンターイオン(NH )として存在し、SnO2粒子同士の凝集を防ぐ役割を果たしていると考えられた。
次に、上記SnO2分散溶液40gにNH4OH溶液(28wt%)を加えることによってNH3量が変化させられ、0〜200のXを有する複数のSnO2分散溶液が調製された。
最後に、85%H3PO4溶液が室温で調製された後、上記複数のSnO2分散溶液に加えられ、1以上5以下のYを有するサンプルが調製された。
プロトン伝導性ゲルを調製する場合、先にNH4OH溶液がSnO2分散溶液に添加され、その後にH3PO4溶液がSnO2分散溶液に添加されることが必要である。NH4OH溶液が添加される前にH3PO4溶液がSnO2分散溶液に添加された場合には、SnO2粒子は分散された状態から凝集した状態に変化し、SnO2分散溶液は透明性を失った。これは、先にH3PO4溶液が加えられたことによって、SnO2粒子が溶液中で均一に分散できなくなり、不均一に凝集したためであると推定された。
SnO2分散溶液のX値が0に近づくと、SnO2粒子の分散が維持できなくなった。SnO2分散溶液のXが0.2より小さい場合には、SnO2粒子が凝集し、沈殿が生じた。
XおよびYを所望の値に設定したSnO2分散溶液のサンプルが調製された後、各サンプルは80℃まで加熱され、12時間攪拌された。攪拌後、透明でゲル状となったサンプルと、透明とならなかったサンプルとが分類された。表1は、その分類の結果を示す。表1において、「○」は透明でゲル状となったサンプル、「△」及び「▲」は透明とならなかったサンプルに該当する。
表1から、Xが0.2未満である場合は、SnO2の凝集と考えられる沈殿および白濁が生じ、Xが5を超える場合には、白濁が生じることが確認された。一方、表1から、Yが1.6以上3以下である場合、SnO2分散液はゲル状であり、Yが1.6未満である場合および3を超える場合には、SnO2分散液は流動性を有し、ゲル状にならないことが確認された。
従って、均質性を有するゲルを得るためには、Xは0.2以上5以下であり、かつ、Yは1.6以上3以下でなければならないことが確認された。
次に、上記のように作製されたプロトン伝導性ゲルのサンプルは、以下の評価に供された。
まず、プロトン伝導性ゲル中の結晶を確認するために、ゲルサンプルがX回折された。X線解析は、SnO2がNH3およびH3PO4と反応しているかどうかを確認するために行われた。X線解析と共にゲルサンプルの熱分析も行われ、ゲルサンプルに含まれているH2O量、100℃以上の温度下でのH2Oの脱離、および構成物質同士の反応の有無が検討された。
ゲル作製における仕込み状態でのH2O分量と熱分析の解析によって、100℃におけるプロトン伝導性ゲルの含水量および100℃〜200℃における含水量の変化が測定され、その測定値に基づいて、プロトン伝導性ゲルの保水力が評価された。さらに、プロトン伝導性ゲルのプロトン伝導特性も評価された。
図5は、Xが0.2、かつ、Yが3であるプロトン伝性ゲルを200℃に加熱した後のX線回折の結果を示す。図5に示されるように、結晶として測定されるのはSnO2に基づく回折ピークのみであり、その回折ピークもブロードであった。つまり、このプロトン伝導性ゲル中では、SnO2のみが結晶化しており、その粒子径もかなり小さいことが推察された。X線回折の結果からは、SnO2がH3PO4またはNH3と反応したことは示されなかった。従って、大きな結晶は析出せず、かつ、反応物は生成していないと推定された。
一方、動的散乱法による粒子径の測定結果によれば、X=0.2、かつ、Y=2であるプロトン伝導性ゲルが46nmでのピークを有することが確認された。このため、SnO2粒子は、NH3およびH3PO4と反応しておらず、さらにNH3、H3PO4、およびH2Oが反応していないことが推定された。ただし、SnO2粒子は、NH3およびH3PO4を添加する前のSnO2粒子と比較して大きな粒子径を有すると推定された。
X線回析および粒子径測定の結果は、SnO2、NH3、H2O、およびH3PO4がゲル中でイオン化して存在し、かつ、これらが静電的に強く相互作用を持ったクラスターの形態で安定に存在していることを示唆した。
この形態は、いわゆる「ネットワーク化された」形態であると考えられた。すなわち、4種類の化合物(SnO2、NH3、H2O、およびH3PO4)同士は反応していないが、相互に強く関連している安定な状態であると推定された。このような安定な状態であることが、後述するプロトン伝導性ゲルの熱安定性およびプロトン伝導性に大きく寄与していることが推定された。
図6は、Xが0.2であり、かつ、Yが3であるプロトン伝導性ゲルのプロトン伝導度を測定した結果を示す。表2は、表1に示されている複数のプロトン伝導性ゲルの100℃におけるプロトン伝導度を示す。
図7は、プロトン伝導度を測定するための試料片の概略構成図を示す。図7に示される試料片は、以下の手順によって作製された。
まず、18mm×18mmのサイズの電極シート23が準備された。当該電極シート23は、20ミクロン径を有するカーボン繊維からなり、およそ0.135mmの厚みを有する。次に、ポリイミドフィルムからなる絶縁体24および25が、電極シート22上に配置された。絶縁体24および25は、0.2mmの厚みを有していた。絶縁体24および25には、8mmφのサイズを有する開口部が予め設けられた。
当該開口部にプロトン伝導体(プロトン伝導性ゲル)が滴下された後、電極シート22が絶縁体24および25の上に配置されることにより、試料片が得られた。この後、試料片は、ばね材(図示せず)により固定された。
プロトン伝導性ゲルのプロトン伝導度は、ネットワークアナライザを用いた交流インピーダンス測定によって測定された。プロトン伝導度の測定時には、直流抵抗も測定された。測定されたプロトン伝導度から直流抵抗成分が除去されて、プロトン伝導度が評価された。
その結果、昇温に応じてプロトン伝導度は増大して、100℃以上の温度領域においても10−1S/cmという高い伝導度が得られることが確認された。
燃料電池を動作させるためには、プロトン伝導体のプロトン伝導度は10−3S/cm以上が好ましく、10−1S/cm以上がより好ましい。
図8は、Xが200、かつ、Yが5であるプロトン伝導性ゲルサンプルのX線回折グラフを示す。Xが大きい場合には、サンプルは白濁した。X線回折グラフには、リン酸二水素アンモニウムまたはリン酸水素二アンモニウムのピークが検出された。X線回折グラフには、SnHPOのピークも検出された。Xが大きい場合には、SnOと異なる結晶相が検出されたことから、プロトン伝導性ゲルのサンプルは、SnOと、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウム、およびSnHPOとが混合していることが確認された。
これは、NHが、SnOを安定的に分散させるのに必要な量を超える過剰量であることが原因と考えられた。過剰なNHは、HO中でHPOと反応する可能性が高く、リン酸アンモニウム化合物として析出すると考えられる。過剰なNH3は、後述するように、プロトン伝導性および保水性に影響を与えると考えられる。
図9は、Xが0.2、かつ、Yが3であるプロトン伝導性ゲルの熱分析グラフを示す。図9より、100℃以下では、H2Oの脱離(遊離)が認められた。100℃における重量および初期仕込み重量を考慮することによって、100℃における含水量と、100℃〜200℃での重量変化および含水量変化とを評価することが可能であった。
以上のように、プロトン伝導性ゲルは、SnO2、NH3、H2O、およびH3PO4からなり、これら4種類の構成物質は相互に反応せず、100℃〜200℃で安定なゲルであることが判明した。
さらに、Xが0.2以上5以下、かつ、Yが1.6以上3以下であるプロトン伝導性ゲルは、プロトン伝導性が1×10-3S/cm以上であって、燃料電池の電解質として好適であることも判明した。
次に、プロトン伝導性ゲルの保水力が評価された。表3は、プロトン伝導性ゲルの保水力を測定した結果を示す。
200℃に達するまでの重量減少率、および100℃〜200℃の温度範囲における重量減少率に基づいて、プロトン伝導性ゲルの保水力が評価された。
プロトン伝導性ゲルの作製を開始した時には、H2Oは過剰であり、初期の含水量は全重量の約80%を占めていた。この後、プロトン伝導性ゲルを攪拌しながら80℃に加熱することによって、余剰な水分が除去された。さらに、加熱温度を200℃まで上昇させた。200℃に達した時の脱水量および100℃〜200℃の温度範囲における脱水量に基づいて、表3に示される重量減少率が算出された。
表3からわかるように、Yが1.6未満である場合、100℃〜200℃の温度範囲における重量減少率は小さかった。しかし、200℃までの温度範囲(80℃〜200℃)における重量減少率は大きかった。
一方、Yが3より大きい場合には、重量減少率は小さかったが、200℃で加熱された後のプロトン伝導性ゲルは、ゲル状ではなくゾル状となった。
Xが0.2以上5以下、かつ、Yが1.6以上3以下であれば、100℃〜200℃の温度範囲における重量減少率は4〜6%であり、非常に優れた重量安定性を達成し得ることが、表3から確認された。さらに、200℃で加熱された後のプロトン伝導性ゲルの含水率は44重量%〜49重量%であり、プロトン伝導性ゲルが非常に高い含水量を有していることが示唆された。
(燃料電池用電極の製造例)
上述したプロトン伝導性ゲルを用いてカソード電極が作製された。当該カソード電極を具備した燃料電池が作製され、低湿下でその機能が評価された。
アノード電極およびカソード電極に具備される、電解質のみに基づく機能の違いを比較するために、以下の方法により、3種類の電極が作製された。
(電極の製造例1)
まず、ガス拡散層上に炭素からなる触媒担持体が形成された。次いで、当該触媒担持体に白金(すなわち触媒)がスパッタされた。最後に、プロトン伝導性ゲルが当該触媒担持体に塗布され、乾燥されることによって電解質が形成された。
より具体的には、撥水剤を含む触媒担持体がガス拡散層上に形成されたGDL24BC(SGLカーボン製)が用いられた。触媒量が0.3mg/cmとなるように、これに白金がスパッタされた。最後に、Xが0.2、かつ、Yが3であるプロトン伝導性ゲルがさらに塗布され、100℃で乾燥されて、電極が作製された。乾燥後の電解質は、10mg/cm2の密度を有していた。
(電極の製造例2)
電解質としてリン酸(液体)が用いられた以外は、製造例1と同様にして、電極が作製された。
(電極の製造例3)
質20として、市販のNafion(登録商標)分散液(Aldrich製、5wt%−水/アルコール混合溶媒)が用いられたこと以外は、製造例1と同様にして、電極が作製された。
製造例1〜3の電極と、電解質膜としてNafion117(登録商標)とを組み合わせて、表4に示される実施例1、比較例1、および比較例2の3種類の燃料電池が作製され、その電流−電圧特性が評価された。
燃料電池の電流−電圧特性評価時における条件は、以下に示される通りであった。
アノード側水素流量:100ml/分
カソード側酸素流量:250ml/分
燃料電池の動作温度:65℃〜120℃
まず、アノード電解質であるNafion(登録商標)のプロトン伝導性を維持するため、アノード側の相対湿度を100%RHに設定し、カソード電極に供する酸素の相対湿度を変えることによって、電流−電圧特性が評価された。
具体的には、アノードガス(水素ガス)の露点は65℃、燃料電池の温度は65℃に固定された。そして、(1) 65℃の露点を有するカソードガス(100%の相対湿度を有する酸素ガス);(2) 50℃の露点を有するカソードガス(52%の相対湿度を有する酸素ガス);(3) 40℃の露点を有するカソードガス(31%の相対湿度を有する酸素ガス);(4) 23℃の露点を有するカソードガス(18%の相対湿度を有する酸素ガス);または(5) 0℃以下の露点を有するカソードガス(0%の相対湿度を有する乾燥した酸素ガス)がカソード電極に供給された。
図10は、実施例1の燃料電池の電流―電圧特性に関するグラフを示す。図10中の数字は、カソードガスの種類に関する上記(1)〜(5)の数字を意味する。実施例1の燃料電池は、低湿下で良好な発電特性を示すことが確認された。
比較例1および比較例2の燃料電池も、実施例1と同様に電流−電圧特性が評価された。比較例1の燃料電池は、相対湿度が変化することによって電流−電圧特性は影響されなかった。しかし、比較例2の燃料電池は、40℃以下の露点を有するカソードガス(31%以下の相対湿度を有する酸素ガス)をカソード電極に供給した場合には、ほとんど動作しなかった。
図11は、実施例1、比較例1、および比較例2の燃料電池について、電流密度が240mA/cm2であるときのセル電圧を相対湿度に対してプロットしたグラフを示す。図11から理解されるように、実施例1の燃料電池は、相対湿度31%以下の低湿下において、比較例1および比較例2の燃料電池よりも高い電圧を示した。すなわち、実施例1の燃料電池は、0%以上40%以下の低湿下で、比較例1の燃料電池よりも高い電圧を示すことが確認された。
次に、動作温度を65℃、90℃、および120℃と変化させた場合における、燃料電池の電流−電圧特性が評価された。
燃料電池の電流−電圧特性評価時における条件は、表5に示される通りであった。
図12は、実施例1および比較例2の燃料電池が有する電流−電圧特性に関するグラフを示す。
図12から理解されるように、実施例1の燃料電池は、小さい過電圧を有し、低湿下で良好な発電特性を有していた。動作温度が120℃である場合、電流密度が100mA/cm以下における比較例2の燃料電池のセル電圧は、実施例1の燃料電池と比較して大きく低下した。一方、実施例1の燃料電池は、動作温度の低下によるセル電圧の低下が比較的小さかった。このように、実施例1の燃料電池は、100℃を超えても大きな発電特性を有することが確認された。
図12には示されていないが、比較例2の燃料電池は、いずれの動作温度においても、ほとんど発電機能を発揮しなかった。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。したがって、上記説明は例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/または機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の燃料電池を用いる発電方法および燃料電池は、低湿下で動作可能であり、加湿器の必要性が小さい。本発明の燃料電池を用いる発電方法および燃料電池は、燃料電池分野において有用である
11:電解質膜
12:アノード電極
13:カソード電極
14:ガス拡散層
15:セパレータ
16a:アノードガス入口
16b:アノードガス出口
17a:カソードガス入口
17b:カソードガス出口
18a:アノード触媒
18b:カソード触媒
19a:アノード触媒担持体
19b:カソード触媒担持体
20a:アノード電解質
20b:カソード電解質
21:プロトン伝導体
22,23:電極シート
24,25:絶縁体

Claims (8)

  1. 燃料電池を用いて発電する方法であって、以下の工程(A)および(B)を有する方法:
    (A)以下の燃料電池を準備する工程、
    ここで、前記燃料電池は、
    電解質膜、
    アノード触媒、アノード触媒担持体、およびアノード電解質を具備するアノード電極、および
    カソード触媒、カソード触媒担持体、およびカソード電解質を具備するカソード電極を具備し、ここで
    前記電解質膜は、前記アノード電極および前記カソード電極の間に挟まれており、
    前記アノード触媒は、前記アノード触媒担持体上に担持されており、
    前記アノード電解質は、前記アノード触媒および前記アノード触媒担持体を被覆しており、
    前記カソード触媒は、前記カソード触媒担持体上に担持されており、
    前記カソード電解質は、前記カソード触媒および前記カソード触媒担持体を被覆しており、
    前記カソード電解質は、SnO2、NH3、H2O、およびH3PO4から構成され、
    前記カソード電解質は、透明のゲルであり、
    NH3/SnO2によって表されるモル比をX、P/Snで表されるモル比をYとしたとき、Xは0.2以上5以下であり、Yは1.6以上3以下であり、
    (B)前記燃料電池を0℃以上200℃以下の温度下に維持しながら、前記アノード電極に水素を供給すると共に、前記カソード電極に0%以上40%以下の相対湿度を有する酸素を供給して、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電位差を発生させる工程。
  2. 前記工程Bにおいて、前記燃料電池が65℃以上の温度に維持される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記工程Bにおいて、前記燃料電池が100℃を超える温度に維持される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記工程Bにおいて、前記燃料電池が120℃以下の温度に維持される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記工程Bにおいて、前記燃料電池が65℃以上200℃以下の温度に維持される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記工程Bにおいて、前記燃料電池が65℃以上150℃以下の温度に維持される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記工程Bにおいて、前記燃料電池が65℃以上120℃以下の温度に維持される、請求項1に記載の方法。
  8. 電解質膜と、
    アノード触媒、アノード触媒担持体、およびアノード電解質を具備するアノード電極、および
    カソード触媒、カソード触媒担持体、およびカソード電解質を具備するカソード電極を具備し、
    前記電解質膜は、前記アノード電極および前記カソード電極の間に挟まれており、
    前記アノード触媒は、前記アノード触媒担持体上に担持されており、
    前記アノード電解質は、前記アノード触媒および前記アノード触媒担持体を被覆しており、
    前記カソード触媒は、前記カソード触媒担持体上に担持されており、
    前記カソード電解質は、前記カソード触媒および前記カソード触媒担持体を被覆しており、
    前記カソード電解質は、SnO2、NH3、H2O、およびH3PO4から構成され、
    前記カソード電解質は、透明のゲルであり、
    NH3/SnO2によって表されるモル比をX、P/Snで表されるモル比をYとしたとき、Xは0.2以上5以下であり、Yは1.6以上3以下である、燃料電池。
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