JP5522112B2 - 燃料電池 - Google Patents
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Description
H2 → 2H+ + 2e- (E0=0V)
の化学反応と、カソードの触媒上で起こる
O2+4H+ + 4e- → 2H2O(E0=1.23V)
の化学反応のエネルギー差(電位差)を利用して、効率よく電流を取り出すことが燃料電池の開発にあたっての最重要課題である。
Pw/Cw=P/C
となる。
0.4 ≦ C+P ≦ 1.5、
1.3 ≦ P/C < 5.0
であることがより望ましいことを見出した。
(1)プロトン伝導性電解質膜を挟んだ一対のアノード触媒層とカソード触媒層を含む燃料電池であって、前記カソード触媒層は少なくとも触媒成分、電解質材料、及び炭素材料を含み、該カソード触媒層における触媒成分の触媒層単位面積当たりの質量M(mg/cm2)が
0.01≦ M ≦0.5
を満足するとともに、前記電解質材料の触媒層単位面積当たりの質量P(mg/cm2)と前記炭素材料の触媒層単位面積当たりの質量C(mg/cm2)について、
0.4 ≦ C+P ≦ 1.5、
1.3 ≦ P/C < 5.0
を満足することを特徴とする燃料電池。
(2)前記炭素材料は、前記触媒成分を担持した炭素材料(以下、「触媒成分担持炭素材料」という。)と、前記触媒成分を担持していない炭素材料(以下、「触媒成分非担持炭素材料」という。)の2種類からなり、前記触媒層は、触媒成分担持炭素材料、及び電解質材料を主成分として凝集してなる触媒凝集相(以下、「第1相」という。)と、触媒成分非担持炭素材料を主成分として凝集してなるガス拡散炭素材料凝集相(以下、「第2相」という。)との2相構造からなり、前記触媒凝集相が連続体であり、第1相が第2相中に分散した構造であることを特徴とする(1)に記載の燃料電池。
第1の実施形態は、図1に示すように、プロトン伝導性電解質膜2を挟んだ一対のアノード触媒層3とカソード触媒層1を含む燃料電池であって、少なくとも、触媒成分、電解質材料、及び炭素材料を含み、前記触媒成分の触媒層単位面積当たりの質量M(mg/cm2)が0.01以上、かつ、0.5以下を満足するカソード触媒層において、前記カソード触媒層の前記電解質材料の触媒層単位面積当たりの質量P(mg/cm2)と前記炭素材料の触媒層単位面積当たりの質量C(mg/cm2)についてそれらの和であるC+Pと比であるP/Cが、C+P(mg/cm2)は0.4以上、かつ、1.5以下を満足し、P/Cが1.3以上、かつ、5.0未満を満足することを特徴とする燃料電池である。
まず、燃料電池に含まれるカソード触媒層の触媒成分Mの範囲について説明する。Mが0.01mg/cm2未満では触媒成分量が少なすぎて実用上十分な特性が得られない場合が多く、0.5mg/cm2超では触媒成分のコストが大きくなり燃料電池システムの値段が極めて高くなる場合が多いため、M(mg/cm2)の範囲を0.01以上0.5以下とした。特性とコストの2つを同時に考慮すると、0.05mg/cm2〜0.3mg/cm2がより好ましい範囲である。
触媒担体炭素材料は、一般的に存在する炭素材料であれば特に限定するものではない。特に、本来求められる反応以外の化学反応を起こしたり、凝縮水との接触によって炭素材料を構成する物質が溶出するような材料は好ましくなく、化学的に安定な炭素材料が好ましい。前記炭素材料としては、カーボンブラック、黒鉛、炭素繊維、活性炭等やこれらの粉砕物、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ等の炭素化合物等が使用できる。これらの2種類以上を混合して用いることもできる。
電解質材料は、プロトンを伝導する機能を有していれば、特に限定されるものではない。リン酸基、スルホン酸基等を導入した高分子、例えば、パーフルオロスルホン酸ポリマーやベンゼンスルホン酸が導入されたポリマー等を挙げることができるが、高分子に限定するものではなく、無機系、無機−有機ハイブリッド系等の電解質膜を使用した燃料電池に使用しても差し支えない。
触媒成分は、求められる反応が触媒成分上で進行すれば限定するものではない。好ましい触媒成分の例としては、白金、パラジウム、ルテニウム、金、ロジウム、オスミウム、イリジウム等の貴金属、これらの貴金属を2種類以上複合化した貴金属の複合体や合金、コアシェル粒子、貴金属と有機化合物や無機化合物との錯体、遷移金属、遷移金属同士あるいは遷移金属と貴金属との複合体や合金、貴金属や遷移金属と有機化合物や無機化合物との錯体、金属酸化物等を挙げることができる。また、これらの2種類以上を複合したもの等も用いることもできる。
第2の実施形態は、前記第1の実施形態の構成要件をすべて含み、さらに低加湿時の運転環境下でも十分な発電特性を安定的に発揮しうる触媒層を有する燃料電池である。
塩化白金酸水溶液中に、触媒担体炭素材料として表面積1280m2/gのカーボンブラックを分散し、50℃に保温し、撹拌しながら過酸化水素水を加え、次いでNa2S2O4水溶液を添加して、触媒前駆体を得た。この触媒前駆体を濾過、水洗、乾燥した後に100%H2気流中、300℃で3時間、還元処理を行い、表1に示す10種類の触媒担持率のPt触媒を調製した。
Ar雰囲気下で表1の中から選択したPt触媒を容器に取り、これに電解質材料としての20%ナフィオン溶液(デュポン製DE521)を加え、軽く撹拌後、超音波で触媒を粉砕した。さらに撹拌しながら酢酸ブチルを加え、Pt触媒とナフィオンを合わせた固形分濃度が1質量%となるようにし、Pt触媒(Ptが担持された触媒成分担持炭素材料)とナフィオン(電解質)とが凝集した触媒インクを調製した。
容器に触媒成分非担持炭素材料として表面積83m2/gのカーボンブラックを取り、炭素材料の濃度が4質量%になるように酢酸ブチルを加え、超音波で炭素材料を粉砕し、触媒成分非担持炭素材料が凝集した触媒成分非担持炭素材料インクを調製した。
触媒インクと触媒成分非担持炭素材料インクを混合し、必要に応じて酢酸ブチルを加え、白金濃度が0.5質量%の塗布インクを作成した。
塗布インクをテフロン(登録商標)シートにそれぞれスプレーした後、アルゴン中80℃で10分間、続いてアルゴン中120℃で60分間乾燥し、触媒層を作製した。触媒成分(白金)の触媒層単位面積当たりの質量(以下、触媒成分の目付量)は、作製したテフロン(登録商標)シート上の触媒層を3cm角の正方形に切り取って質量を測定し、その後、触媒層をスクレーパーで剥ぎ取った後のテフロン(登録商標)シート質量を測定し、先の質量との差分から触媒層質量を算出し、触媒インク中の固形分中における触媒成分の割合から計算により求め、狙った目付量になる様にスプレー条件を調節した。
作製した触媒層を用いてMEA(膜電極複合体)を以下の方法で作製した。
作製したMEA(Membrane Electrode Assembly)は、それぞれセルに組み込み燃料電池測定装置にて、燃料電池性能評価を次の手順で行った。ガスは、カソードに空気、アノードに純水素を、利用率がそれぞれ40%と70%となるように大気圧で供給した。セル温度は80℃に設定し、供給する純水素は、加湿器中で65℃に保温された蒸留水でバブリングを行い、改質水素相当の水蒸気を含ませ、空気は加湿器を通さず無加湿でセルに供給した。このような条件でセルにガスを供給した条件下で250mA/cm2に負荷を固定し、固定後120分経過した時のセル端子間電圧を出力電圧として記録した。
表1の触媒Aを用いて、触媒成分の触媒層単位面積当たりの質量を0.03mg/cm2、触媒成分非担持炭素材料を触媒成分を除いた全固形分質量に対して16%、電解質材料の触媒層単位面積当たりの質量を種々変化させて6種の触媒層を作製し、これらの触媒層をカソード触媒層として性能評価を行った。なお、アノード触媒層には実施例1−3の触媒層を用いた。第1群の場合では、0.550V以上の電圧が得られるものを合格(○)とした。
表1の触媒Jを用いて、触媒成分の触媒層単位面積当たりの質量を0.48mg/cm2、触媒成分非担持炭素材料を触媒成分を除いた全固形分質量に対して2%、電解質材料の触媒層単位面積当たりの質量を種々変化させて6種の触媒層を作製し、これらの触媒層をカソード触媒層として性能評価を行った。なお、アノード触媒層には実施例2−1の触媒層を用いた。第2群の場合では、0.700V以上の電圧が得られるものを合格(○)とした。
表1の触媒A〜Gの7種類の触媒を用いて、触媒成分の触媒層単位面積当たりの質量を0.08mg/cm2、触媒成分非担持炭素材料を触媒成分を除いた全固形分質量に対して10%、電解質材料の触媒層単位面積当たりの質量を触媒炭素材料の触媒層単位面積当たりの質量1.0に対する質量比を2.5の触媒層を作製し、これらの触媒層をカソード触媒層として性能評価を行った。なお、アノード触媒層には実施例3−6の触媒層を用いた。第3群の場合では、0.620V以上の電圧が得られるものを合格(○)とした。
表1の触媒F〜Jの5種類の触媒を用いて、触媒成分の触媒層単位面積当たりの質量を0.24mg/cm2、触媒成分非担持炭素材料を触媒成分を除いた全固形分質量に対して7%、電解質材料の触媒層単位面積当たりの質量を触媒炭素材料の触媒層単位面積当たりの質量1.0に対する質量比を3.5の触媒層を作製し、これらの触媒層をカソード触媒層として性能評価を行った。なお、アノード触媒層には実施例4−3の触媒層を用いた。第4群の場合では、0.690V以上の電圧が得られるものを合格(○)とした。
2:電解質膜
3:アノード触媒層
4:触媒層面積
Claims (2)
- プロトン伝導性電解質膜を挟んだ一対のアノード触媒層とカソード触媒層を含む燃料電池であって、
前記カソード触媒層は少なくとも触媒成分、電解質材料、及び炭素材料を含み、該カソード触媒層における触媒成分の触媒層単位面積当たりの質量M(mg/cm2)が
0.01≦ M ≦0.5
を満足するとともに、前記電解質材料の触媒層単位面積当たりの質量P(mg/cm2)と前記炭素材料の触媒層単位面積当たりの質量C(mg/cm2)について、
0.4 ≦ C+P ≦ 1.5、
1.3 ≦ P/C < 5.0
を満足することを特徴とする燃料電池。 - 前記炭素材料は、前記触媒成分を担持した炭素材料(以下、「触媒成分担持炭素材料」という。)と、前記触媒成分を担持していない炭素材料(以下、「触媒成分非担持炭素材料」という。)の2種類からなり、
前記触媒層は、触媒成分担持炭素材料及び電解質材料を主成分として凝集してなる触媒凝集相(以下、「第1相」という。)と、触媒成分非担持炭素材料を主成分として凝集してなるガス拡散炭素材料凝集相(以下、「第2相」という。)との2相構造からなり、
前記第1相が連続体であり、第2相が第1相中に分散した構造であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
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