JP4792444B2 - 排ガス浄化装置の昇温制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関から排出された排ガスを浄化する排ガス浄化装置の浄化能力を回復させるために排ガス浄化装置を昇温制御する排ガス浄化装置の昇温制御装置に関する。
従来のこの種の排ガス浄化装置の昇温制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この排ガス浄化装置は、4つの気筒を有するディーゼルエンジン(以下「エンジン」という)から排出された排ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタで構成されている。エンジンの排気系には、フィルタのすぐ上流側に排ガス温度センサが設けられ、その上流側にはさらに酸化触媒が設けられている。この昇温制御装置では、エンジンの燃焼に必要な燃料に加えて燃料を燃焼室に噴射するポスト噴射を実行する。これにより、未燃燃料を排ガス中に含ませ、この未燃燃料と排ガス中の酸素を酸化触媒において酸化反応させることにより発生する反応熱によって、排ガスの温度を高め、フィルタを昇温する。これにより、フィルタに堆積したパティキュレートが燃焼し、フィルタの浄化能力が回復する。
また、この昇温制御装置では、排ガス温度センサで検出された排ガス温度に応じて、ポスト噴射を実行する気筒数を変更することにより、フィルタの温度を制御する。具体的には、排ガス温度が目標温度よりも低いときには、4つのすべてまたは3つの気筒でポスト噴射を実行する。この目標温度は、フィルタに堆積したパティキュレートが燃焼可能な温度領域の中の最も低い温度に設定されている。このような制御により、酸化触媒による反応熱を大きくすることで、フィルタの温度が高められる。一方、排ガス温度が目標温度よりも高いときには、2つまたは1つの気筒でポスト噴射を実行するか、すべての気筒においてポスト噴射を休止することにより、フィルタの温度を低下させることで、フィルタの過熱による亀裂や破損の発生が防止される。
しかし、従来の昇温制御装置では、目標温度に対する排ガス温度の相対的な関係が変化しない限り、ポスト噴射の実行気筒数は変更されない。このため、酸化触媒が、未燃燃料に含まれる炭化水素を捕捉する能力を有する場合、ポスト噴射により酸化触媒に捕捉された炭化水素が飽和状態になったときでも、それ以前と同じ量の未燃燃料が供給されることにより、未燃燃料に対して排ガス中の酸素が不足しやすくなる。その場合、酸化反応を十分に行えず、反応熱が十分に得られないため、フィルタの温度を速やかに上昇させることができず、フィルタの浄化能力を回復させるのに時間を要し、その結果、ポスト噴射の実行期間が長くなり、燃費の悪化を招く。
また、ポスト噴射の実行期間が長くなると、燃焼室に残留する燃料が増大し、オイルダイリューションが進行しやすくなる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、排ガス浄化装置の浄化能力を速やかに回復させるとともに、浄化能力の回復に用いられる燃料量を低減することができる排ガス浄化装置の昇温制御装置を提供することを目的とする。
特開2006−105055号公報
この目的を達成するため、請求項1に係る発明は、内燃機関3の排気系(実施形態における(以下、本項において同じ)排気管5)に設けられ、内燃機関3から排出された排ガスを浄化する排ガス浄化装置(フィルタ8)の浄化能力を回復させるために排ガス浄化装置を昇温制御する排ガス浄化装置の昇温制御装置1であって、排ガス浄化装置の上流側に設けられ、炭化水素を捕捉する能力を有するとともに、炭化水素を酸化する触媒(酸化触媒7)と、排ガス浄化装置を昇温するために触媒の上流側に燃料を供給する燃料供給手段(インジェクタ6)と、触媒の下流側で且つ排ガス浄化装置の上流側における排ガスの温度を、上流側温度(フィルタ前ガス温度TDPFF)として検出する上流側温度検出手段(第1排ガス温度センサ25)と、検出された上流側温度が所定の第1温度TREF1よりも低いときに、燃料供給手段から燃料を供給することにより、排ガス浄化装置を昇温するための昇温制御を実行する昇温制御手段(ECU2、ステップ5〜11)と、昇温制御の実行中、触媒に捕捉された炭化水素が飽和状態であるか否かを判定する飽和状態判定手段(ECU2、ステップ6,26,10)と、飽和状態判定手段により炭化水素が飽和状態であると判定されたときに、燃料供給手段による燃料供給量を減少させる燃料減量手段(ECU2、ステップ9)と、を備え、飽和状態判定手段は、燃料減量手段による燃料供給量の減少後、上流側温度が第2温度TREF2よりも低くなったときに、触媒に捕捉された炭化水素が飽和状態から非飽和状態になったと判定し(ステップ10,11)、飽和状態判定手段により炭化水素が非飽和状態になったと判定されているときに、燃料供給量を増大させる燃料増量手段(ECU2、ステップ7)さらに備えることを特徴とする。
この排ガス浄化装置の昇温制御装置によれば、触媒の上流側に燃料が供給されると、排ガス中に含まれる未燃燃料中の炭化水素が、触媒に捕捉されるとともに、触媒において排ガス中の酸素と酸化反応することによって、反応熱が発生する。この反応熱によって排ガスの温度を高め、下流側の排ガス浄化装置を昇温することにより、排ガス浄化装置の浄化能力が回復する。
また、この昇温制御装置では、検出された排ガス浄化装置の上流側温度が所定の第1温度よりも低いときに、排ガス浄化装置を昇温するための昇温制御を実行するとともに、この昇温制御の実行中、触媒に捕捉された炭化水素が飽和状態であるか否かを判定する。そして、炭化水素が飽和状態であると判定されたときに燃料供給量を減少させるので、未燃燃料に対して酸素を十分に確保することができる。これにより、酸化反応を効率良く十分に行え、十分な反応熱を得ることができるので、排ガス浄化装置を速やかに昇温することができ、排ガス浄化装置の浄化能力を速やかに回復させることができる。また、浄化能力の回復に用いられる燃料供給量が低減されるので、燃費を向上させるとともに、オイルダイリューションを抑制することができる。
炭化水素が飽和状態のときに燃料供給量を減少させると、酸化反応が進行するにつれて未燃燃料が少なくなることで、反応熱は小さくなる。したがって、燃料供給量を減少させた後、上流側温度が第2温度よりも低くなったときに、触媒に捕捉された炭化水素が飽和状態から非飽和状態になったと判定するとともに、その状態で、燃料供給量を増大させることによって、触媒における酸化反応を促進し、反応熱を大きくすることができる。その結果、排ガス浄化装置の温度を、その浄化能力の回復に必要な温度まで確実に高めることができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の排ガス浄化装置の昇温制御装置1において、排ガス浄化装置は、内燃機関3から排出された排ガス中のパティキュレートを捕集することによって、排ガスを浄化するフィルタ8であり、フィルタ8の下流側における排ガスの温度を、下流側温度(フィルタ後ガス温度TDPFB)として検出する下流側温度検出手段(第2排ガス温度センサ26)と、昇温制御の実行により上流側温度が第1温度TREF1以上になったときに、排ガス浄化装置を昇温された温度状態に維持するための温度維持制御を実行する温度維持制御手段(ECU2、ステップ4,12〜14)と、をさらに備え、温度維持制御実行手段は、検出された下流側温度と上流側温度との温度差ΔTDPFが所定値TDPFREFよりも大きいときに、燃料供給量を減少側に制御し、温度差ΔTDPFが所定値TDPFREF以下のときに、燃料供給量を増大側に制御することを特徴とする。
昇温制御された排ガス浄化装置において熱がさらに発生する場合、例えば本発明のように排ガス浄化装置がフィルタで構成され、フィルタで捕集したパティキュレートを燃焼させることによって捕集能力を回復させる場合、排ガス浄化装置の下流側の温度は上流側の温度よりも高くなる。本発明によれば、昇温制御の実行により上流側温度が第1温度以上になったときに、排ガス浄化装置を昇温された温度状態に維持するための温度維持制御を実行する。この温度維持制御の実行中、検出された排ガス浄化装置の下流側温度と上流側温度との温度差が所定値よりも大きいときに燃料供給量を減少させることによって、触媒における反応熱を低下させ、それにより、排ガス浄化装置の過昇温を防止でき、それによる不具合、例えばフィルタなどの亀裂や破損の発生を防止することができる。
請求項に係る発明は、請求項1または2に記載の排ガス浄化装置の昇温制御装置において、触媒はゼオライトを担持していることを特徴とする。
ゼオライトは炭化水素を捕捉(吸着)する特性を有しているので、この構成によれば、ゼオライトを担持した触媒を用いることによって、請求項1および2による前述した効果を得ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態による昇温制御装置1、およびこれを適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3の概略構成を示している。エンジン3は、例えば4つの気筒3a(1つのみ図示)を有する直列4気筒のディーゼルエンジンであり、車両(図示せず)に搭載されている。各気筒3aのピストン3bとシリンダヘッド3cとの間には、燃焼室3dが形成されている。
シリンダヘッド3cには、吸気管4および排気管5がそれぞれ接続されるとともに、燃料噴射弁(以下「インジェクタ」)6が、燃焼室3dに臨むように取り付けられている。インジェクタ6の燃料噴射量および噴射時期は、後述するECU2によって制御される。
また、エンジン3のクランクシャフト3eには、クランク角センサ21が設けられている。クランク角センサ21は、クランクシャフト3eの回転に伴い、いずれもパルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU2に出力する。
CRK信号は、所定のクランク角(例えば1°)ごとに出力される。ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、TDC信号は、各気筒3aのピストン3bが吸気行程のTDC位置よりも若干、手前の所定のクランク角位置にあることを表す信号であり、所定のクランク角ごとに出力される。
排気管5には、上流側から順に、酸化触媒7、フィルタ8およびNOx触媒9が設けられている。酸化触媒7は、表面にゼオライト(図示せず)を担持した金属製のハニカムコア(図示せず)で構成されている。ゼオライトは、炭化水素(以下「HC」という)を捕捉(吸着)する特性を有している。以上の構成により、燃焼室3dから排気管5に排出された排ガス中の未燃燃料に含まれるHCが、酸化触媒7を通過する際にゼオライトに捕捉されるとともに、酸化触媒7において排ガス中の酸素と酸化反応する。この酸化反応によって発生する反応熱で排ガスの温度が高められ、さらに、そのように温度が高められた排ガスによって下流側のフィルタ8が昇温される。
フィルタ8は、多孔質セラミックなどで構成されたハニカムコア(図示せず)を有しており、排ガス中の煤などのパティキュレート(以下「PM」という)を捕集することによって、大気中に排出されるPMの量を低減する。フィルタ8の温度が所定温度(例えば600℃)以上のときに、フィルタ8に堆積したPMが燃焼し、それにより、フィルタ8の捕集能力(浄化能力)が回復し、フィルタ8が再生される。
NOx触媒9は、排ガス中のNOxを吸着するとともに、吸着したNOxを還元することによって、排ガスを浄化する。このNOx触媒9は、エンジン3に供給される混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーン側の場合には、排ガス中のNOxを吸着することによって浄化するとともに、空燃比が理論空燃比よりもリッチ側の場合には、吸着したNOxを還元するという特性を有する。NOx触媒9には、その温度(以下「NOx触媒温度」という)TLNCを検出するNOx触媒温度センサ22が設けられており、その検出信号はECU2に出力される。
排気管5には、酸化触媒7のすぐ下流側にLAFセンサ23が設けられている。LAFセンサ23は、理論空燃比よりもリッチなリッチ領域から極リーン領域までの広範囲な空燃比の領域において、排気管5内を流れる排ガス中の酸素濃度をリニアに検出し、その検出信号をECU2に出力する。ECU2は、LAFセンサ23からの検出信号に基づいて、排ガスの空燃比すなわち混合気の空燃比AFを算出する。
また、排気管5には、酸化触媒7とフィルタ8の間、およびフィルタ8とNOx触媒9の間をつなぐように、圧力導入通路5aが接続されており、この圧力導入通路5aには差圧センサ24が設けられている。差圧センサ24は、排気管5内のフィルタ8の上流側と下流側との間の差圧(以下「差圧」という)DPを検出し、その検出信号をECU2に出力する。フィルタ8に堆積したPMの堆積量(以下「PM堆積量」という)が多いほど、フィルタ8の通気抵抗が大きくなることによって差圧DPが大きくなるので、検出された差圧DPに応じてPM堆積量を推定することができる。
さらに、排気管5には、フィルタ8のすぐ上流側に第1排ガス温度センサ25が、すぐ下流側に第2排ガス温度センサ26が、それぞれ設けられている。第1排ガス温度センサ25は、フィルタ8の上流側の排ガスの温度(以下「フィルタ前ガス温度」という)TDPFFを検出し、第2排ガス温度センサ26は、フィルタ8の下流側の排ガスの温度(以下「フィルタ後ガス温度」という)TDPFBを検出し、それらの検出信号をECU2に出力する。
ECU2には、アクセル開度センサ27からアクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が出力される。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。前述した各種のセンサ21〜27からの検出信号はそれぞれ、I/OインターフェースでA/D変換や成形がなされた後、CPUに入力される。
CPUは、これらの入力信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、燃料噴射量を含むエンジン3の制御を実行する。また、CPUは、空燃比が理論空燃比よりもリッチ側の場合、NOx触媒9を所定の温度に昇温する昇温制御を実行し、それにより、NOx触媒9に捕捉された硫黄を除去する。さらに、CPUは、フィルタ8を再生するための再生動作を制御する再生制御処理を実行する。このフィルタ8の再生動作は、エンジン3の膨張行程中および/または排気行程中に、燃料を燃焼室3dに付加的に噴射するポスト噴射によって行われる。なお、本実施形態では、ECU2が、昇温制御手段、飽和状態判定手段、燃料減量手段、燃料増量手段および温度維持制御手段に相当する。
図2は、フィルタ8の再生制御処理を示すフローチャートである。本処理は、TDC信号の発生に同期して実行される。本処理では、まず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、再生フラグF_REDPFが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、フィルタ8の再生動作の実行中でないときには、フィルタ8の上下流間の差圧DPが第1所定圧DPREF1以上であるか否かを判別する(ステップ2)。この判別結果がNOのときには、本処理をそのまま終了する一方、YESのときには、PM堆積量が比較的多く、フィルタ8の再生動作を開始するものとして、再生フラグF_REDPFを「1」にセットした(ステップ3)後、本処理を終了する。
一方、前記ステップ1の判別結果がYESで、フィルタ8の再生動作の実行中のときには、第1排ガス温度センサ25で検出されたフィルタ前ガス温度TDPFFが所定の第1温度TREF1(例えば600℃)以上であるか否かを判別する(ステップ4)。この判別結果がNOで、TDPFF<TREF1のときには、ステップ5〜11において、フィルタ8をその再生が可能な温度まで昇温する昇温制御を実行する。
まず、ステップ5では、飽和フラグF_SAHCが前回と今回の間で「0」から「1」に変化したか否かを判別する。この飽和フラグF_SAHCは、酸化触媒7に捕捉されたHCが飽和状態であると判定されたときに「1」にセットされるものであり、その判定は、図3に示す判定処理によって行われる。
まず、そのステップ21では、再生フラグF_REDPFが前回と今回の間で「0」から「1」に変化したか否かを判別する。この判別結果がYESで、フィルタ8の再生動作が開始された直後のときには、タイマ(図示せず)のタイマ値TMを所定値TMREFにセットした(ステップ22)後、本処理を終了する。
一方、ステップ21の判別結果がNOのときには、飽和フラグF_SAHCが前回と今回の間で「1」から「0」に変化したか否かを判別する(ステップ23)。この判別結果がYESで、HCが飽和状態から非飽和状態に変化した直後のときには、前記ステップ22を実行した後、本処理を終了する。一方、ステップ23の判別結果がNOのときには、タイマ値TMをデクリメントする(ステップ24)とともに、タイマ値TMが値0以下であるか否かを判別する(ステップ25)。この判別結果がNOのときには、本処理を終了する。
一方、ステップ25の判別結果がYESで、フィルタ8の再生動作の開始後、またはHCが飽和状態から非飽和状態に変化した後、所定回数の燃焼が行われたときには、算出された空燃比AFが所定値AFREF(例えば17.5)以上であるか否かを判別する(ステップ26)。この判別結果がNOのときには、本処理を終了する一方、YESのときには、酸化触媒7においてHCが飽和状態であると判定して、飽和フラグF_SAHCを「1」にセットした(ステップ27)後、本処理を終了する。
以上のように、空燃比AFが所定値AFREF以上のときに、HCが飽和状態であると判定するのは、以下の理由による。図4は、ポスト噴射を継続して行ったときの空燃比AFの推移を実験によって求めた結果を示しており、タイミングtsaは、HCが飽和したタイミングに相当する。同図の結果によれば、ポスト噴射の開始後、空燃比AFは、時間の経過に伴って概ねリーン側からリッチ側に変化するとともに、HCが飽和状態に達したタイミングtsa付近で、空燃比AFがリッチ側からリーン側に一時的に大きく変化することが判明した。このため、フィルタ8の再生動作を開始してから所定時間が経過した後、空燃比AFが所定値AFREFを上回ったときに、HCが飽和状態に達したと適切に判定することができる。
図2に戻り、前記ステップ5の判別結果がNOのとき、すなわちHCが飽和状態に達した直後でないときには、飽和フラグF_SAHCが「1」であるか否かを判別する(ステップ6)。フィルタ8の再生動作の初期には、HCが非飽和状態であるため、ステップ6の判別結果がNOになる。その場合には、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに基づき、マップ(図示せず)を検索することによって、非飽和時用のマップ値NSAQを求め、このマップ値NSAQを、ポスト噴射によって噴射される燃料量(以下「ポスト噴射量」という)QPOSTとして設定し(ステップ7)、本処理を終了する。この非飽和時用マップでは、マップ値NSAQは、エンジン回転数NEが低いほど、またアクセル開度APが小さいほど、排ガスの温度が低いため、フィルタ8の昇温度合いを高めるために、より大きな値に設定されている。
ポスト噴射によってHCが非飽和状態から飽和状態に変化したときには、前記ステップ5の判別結果がYESになる。その場合には、そのときに第1排ガス温度センサ25で検出されたフィルタ前ガス温度TDPFFを第2温度TREF2として設定した(ステップ8)後、本処理を終了する。
その後は、前記ステップ5の判別結果がNOになるとともに、前記ステップ6の判別結果がYESになる。その場合には、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに基づき、飽和時用マップ(図示せず)を検索することによって、飽和時用のマップ値SAQを求め、ポスト噴射量QPOSTとして設定する(ステップ9)。この飽和時用マップにおいても、マップ値SAQは、エンジン回転数NEが低いほど、またアクセル開度APが小さいほど、より大きな値に設定されている。また、このマップ値SAQは、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APの全領域において、非飽和時用のマップ値NSAQよりも小さな値に設定されている。これにより、HCが飽和状態のときには、ポスト噴射量QPOSTを減少させ、酸化触媒7に供給される未燃燃料量を減少させることによって、HCに対して酸素を十分に確保することができる。
次いで、フィルタ前ガス温度TDPFFが、前記ステップ8で設定された第2温度TREF2よりも低いか否かを判別する(ステップ10)。この判別結果がNOのときには、本処理を終了する。一方、ステップ10の判別結果がYESのときには、ポスト噴射量QPOSTの減少に伴って、HCが飽和状態から非飽和状態に変化したと判定して、飽和フラグF_SAHCを「0」にリセットした(ステップ11)後、本処理を終了する。これにより、前記ステップ5および6の判別結果がNOになるので、前記ステップ7が実行されることによって、ポスト噴射量QPOSTが再び増大される。
一方、前記ステップ4の判別結果がYESで、フィルタ前ガス温度TDPFFが第1温度TREF1以上のときには、昇温制御によってフィルタ8がすでに昇温されているとして、ステップ12〜14において、フィルタ8を昇温された温度状態に維持する温度維持制御を実行する。まず、ステップ12では、フィルタ後ガス温度TDPFBとフィルタ前ガス温度TDPFFとの温度差ΔTDPF(=TDPFB−TDPFF)が、所定値TDPFREFよりも大きいか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、前記ステップ7と同様、非飽和時用マップからマップ値NSAQを求め、ポスト噴射量QPOSTとして設定し(ステップ13)、ステップ15に進む。
一方、ステップ12の判別結果がYESで、温度差ΔTDPFが大きいときには、PMの燃焼によってフィルタ8が過昇温状態になるおそれがあるとして、前記ステップ9と同様、飽和時用マップからマップ値SAQを求め、ポスト噴射量QPOSTとして設定した(ステップ14)後、ステップ15に進む。これにより、ポスト噴射量QPOSTが減少されることによって、フィルタ8の温度が低下し、その過昇温が防止される。
ステップ13または14に続くステップ15では、差圧DPが第1所定圧DPREF1よりも小さな第2所定圧DPREF2以下であるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、本処理を終了する一方、YESのときには、差圧DPが比較的小さく、フィルタ8の再生が完了したとして、フィルタ8の再生動作を終了させるために、再生フラグF_REDPFを「0」にリセットした(ステップ16)後、本処理を終了する。
図5は、前述した再生制御処理によって得られるフィルタ前ガス温度TDPFFの推移を示している。まず、タイミングt0において再生フラグF_REDPFが「1」にセットされるのに応じて、ポスト噴射が開始され、まず、図2のステップ5〜11の昇温制御が実行される。これにより、未燃燃料に含まれるHCが、酸化触媒7に捕捉されるとともに、排ガス中の酸素と酸化反応し、それにより発生する反応熱によって排ガスの温度が上昇し、フィルタ8が昇温される。この排ガスの温度の上昇に伴って、フィルタ前ガス温度TDPFFが第1温度TREF1を上回ると(t1)、フィルタ8に捕集されたPMが燃焼し始める。これにより、フィルタ8がさらに昇温され、フィルタ8から排出される排ガスの温度が上昇する。
また、フィルタ前ガス温度TDPFFが第1温度TREF1を上回ると、ステップ12〜14の温度維持制御が実行される。フィルタ後ガス温度TDPFBとフィルタ前ガス温度TDPFFとの温度差ΔTDPFが所定値TDPFREF以下のときには(t1〜t2、t3〜t4)、非飽和時用マップを用いてポスト噴射量QPOSTが設定され、排気管5に供給される未燃燃料量が増量される。これにより、酸化触媒7による酸化反応が促進され、フィルタ8がさらに昇温される。一方、温度差ΔTDPFが所定値TDPFREFよりも大きいときには(t2〜t3、t4以降)、飽和時用マップを用いてポスト噴射量QPOSTが設定され、供給される未燃燃料が減量される。これにより、酸化触媒7における反応熱が抑制されることによって、フィルタ8の温度が低下し、その過昇温が防止される。
以上のように、本実施形態によれば、フィルタ8の再生動作中、酸化触媒7に捕捉されたHCが飽和状態であると判定されたときにポスト噴射量QPOSTを減少させるので、HCに対して酸素を十分に確保でき、それにより、フィルタ8を速やかに昇温することができる結果、フィルタ8の捕集能力を速やかに回復させることができる。また、ポスト噴射量QPOSTの低減によって、燃費を向上させるとともに、オイルダイリューションを抑制することができる。
また、昇温制御中にポスト噴射量QPOSTを減少させた後、フィルタ前ガス温度TDPFFが第2温度TREF2よりも低くなったときに、ポスト噴射量QPOSTを増大させるので、フィルタ8の温度を、その捕集能力の回復に必要な温度まで確実に高めることができる。
さらに、フィルタ8の下流側と上流側との温度差ΔTDPFが所定値TDPFREFよりも大きいときにポスト噴射量QPOSTを減少させるので、フィルタ8の過昇温を防止でき、それに起因する亀裂や破損の発生を防止することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、酸化触媒7をフィルタ8の上流側に設けているが、これに限らず、フィルタ8自体に設けてもよい。また、実施形態は、昇温制御の対象となる排ガス浄化装置がフィルタ8の例であるが、これに限らず、他の排ガス浄化装置、例えばNOx触媒9を対象として昇温制御を行ってもよい。このように昇温制御する場合、NOx触媒9に捕捉された硫黄を除去することができる。さらに、実施形態では、触媒として酸化触媒7を用いているが、これに代えて、またはこれとともに、HCを酸化する他の触媒、例えば三元触媒を用いてもよい。また、実施形態では、昇温制御時におけるフィルタ8の温度を、フィルタ前ガス温度TDPFFに基づいて制御しているが、これに限らず、フィルタ後ガス温度TDPFBなどに基づいて制御してもよい。さらに、実施形態では、酸化触媒7は、HCを捕捉する特性を有するものとして、ゼオライトを担持しているが、これに限らず、HCの捕捉能力を有する他のものを担持してもよい。
さらに、実施形態は、本発明をディーゼルエンジンに適用した例であるが、本発明は、これに限らず、ディーゼルエンジン以外の各種エンジン、例えば、ガソリンエンジンやクランク軸を鉛直に配置した船外機などのような船舶推進機用エンジンに適用可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
本発明の実施形態による昇温制御装置を適用した内燃機関の概略構成を示す図である。 フィルタの再生制御処理を示すフローチャートである。 酸化触媒に捕捉された炭化水素が飽和状態であるか否かの判定処理を示すフローチャートである。 ポスト噴射を継続して行ったときの空燃比の推移を示す図である。 再生制御処理によって得られるフィルタ前ガス温度の推移を示す図である。
符号の説明
1 昇温制御装置
2 ECU(昇温制御手段、飽和状態判定手段、燃料減量手段、燃料増量手段および 度維持制御手段
3 エンジン
5 排気管(排気系)
6 インジェクタ(燃料供給手段)
7 酸化触媒(触媒)
8 フィルタ(排ガス浄化装置)
25 第1排ガス温度センサ(上流側温度検出手段)
26 第2排ガス温度センサ(下流側温度検出手段)
TDPFF フィルタ前ガス温度(上流側温度)
TDPFB フィルタ後ガス温度(下流側温度)
TREF1 第1温度
TREF2 第2温度
ΔTDPF 温度差
TDPFREF 所定値

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気系に設けられ、前記内燃機関から排出された排ガスを浄化する排ガス浄化装置の浄化能力を回復させるために当該排ガス浄化装置を昇温制御する排ガス浄化装置の昇温制御装置であって、
    前記排ガス浄化装置の上流側に設けられ、炭化水素を捕捉する能力を有するとともに、炭化水素を酸化する触媒と、
    前記排ガス浄化装置を昇温するために前記触媒の上流側に燃料を供給する燃料供給手段と、
    前記触媒の下流側で且つ前記排ガス浄化装置の上流側における排ガスの温度を、上流側温度として検出する上流側温度検出手段と、
    当該検出された上流側温度が所定の第1温度よりも低いときに、前記燃料供給手段から燃料を供給することにより、前記排ガス浄化装置を昇温するための昇温制御を実行する昇温制御手段と、
    当該昇温制御の実行中、前記触媒に捕捉された炭化水素が飽和状態であるか否かを判定する飽和状態判定手段と、
    当該飽和状態判定手段により炭化水素が飽和状態であると判定されたときに、前記燃料供給手段による燃料供給量を減少させる燃料減量手段と、を備え、
    前記飽和状態判定手段は、前記燃料減量手段による前記燃料供給量の減少後、前記上流側温度が第2温度よりも低くなったときに、前記触媒に捕捉された炭化水素が飽和状態から非飽和状態になったと判定し、
    当該飽和状態判定手段により炭化水素が非飽和状態になったと判定されているときに、前記燃料供給量を増大させる燃料増量手段さらに備えることを特徴とする排ガス浄化装置の昇温制御装置。
  2. 前記排ガス浄化装置は、前記内燃機関から排出された排ガス中のパティキュレートを捕集することによって、排ガスを浄化するフィルタであり、
    当該フィルタの下流側における排ガスの温度を、下流側温度として検出する下流側温度検出手段と、
    前記昇温制御の実行により前記上流側温度が前記第1温度以上になったときに、前記排ガス浄化装置を昇温された温度状態に維持するための温度維持制御を実行する温度維持制御手段と、をさらに備え、
    当該温度維持制御手段は、前記検出された下流側温度と前記上流側温度との温度差が所定値よりも大きいときに、前記燃料供給量を減少側に制御し、前記温度差が前記所定値以下のときに、前記燃料供給量を増大側に制御することを特徴とする、請求項1に記載の排ガス浄化装置の昇温制御装置。
  3. 前記触媒はゼオライトを担持していることを特徴とする、請求項1または2に記載の排ガス浄化装置の昇温制御装置。
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