JP2007016617A - 触媒劣化判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排気系に上流側触媒および下流側触媒が設けられる場合において、内燃機関の過渡運転時でも上流側触媒の劣化を精度良く判定することができる触媒劣化判定装置を提供する。
【解決手段】 内燃機関3から排気系5に排出された排ガスを浄化する触媒の劣化を判定する触媒劣化判定装置1であって、排気系5には、上流側から順に、上流側触媒7および下流側触媒9が触媒として設けられており、触媒劣化判定装置1は、上流側触媒7と下流側触媒9との間に設けられ、排ガスの温度を第1排ガス温度TG1として検出する第1排ガス温度センサ12と、下流側触媒9よりも下流側に設けられ、排ガスの温度を第2排ガス温度TG2として検出する第2排ガス温度センサ13と、を有し、第1および第2の排ガス温度TG1,TG2に基づいて、上流側触媒7の劣化を判定する(ステップ24,4,8〜10、33、63〜67,52,53)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関から排気系に排出された排ガスを浄化する触媒の劣化を判定する触媒劣化判定装置に関する。
従来、この種の触媒劣化判定装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この触媒劣化判定装置では、内燃機関の排気管に、排ガス中のCOやHCを酸化し、浄化する触媒が設けられるとともに、その上流側および下流側に、排ガスの温度を検出する第1および第2の排ガス温度センサが、それぞれ設けられている。また、この触媒劣化判定装置では、触媒におけるHCなどの酸化反応に伴って発生した酸化発熱量を、第1および第2の排ガス温度センサで検出された排ガスの温度に基づいて算出し、算出した酸化発熱量が所定の判定値よりも小さいときに、触媒が劣化していると判定する。
しかし、例えば、触媒が排気マニホールドのすぐ下流側に設けられる場合には、触媒の上・下流の排ガスの温度は、内燃機関の運転状態の変動の影響を受けやすく、加速時や減速時などの過渡運転時には大きく変動する。このため、このような状態で、上述した従来の触媒劣化判定装置による手法で劣化判定を行った場合には、酸化発熱量を適切に算出できず、その結果、劣化判定を精度良く行うことができないおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、排気系に上流側触媒および下流側触媒が設けられる場合において、内燃機関の過渡運転時でも上流側触媒の劣化を精度良く判定することができる触媒劣化判定装置を提供することを目的とする。
特開2003−106140号公報
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、内燃機関3から排気系(実施形態における(以下、本項において同じ)排気管5)に排出された排ガスを浄化する触媒(第1触媒7、第2触媒9)の劣化を判定する触媒劣化判定装置1であって、排気系には、上流側から順に、上流側触媒(第1触媒7)および下流側触媒(第2触媒9)が触媒として設けられており、排気系の上流側触媒と下流側触媒との間に設けられ、排ガスの温度を第1排ガス温度TG1として検出する第1排ガス温度センサ12と、排気系の下流側触媒よりも下流側に設けられ、排ガスの温度を第2排ガス温度TG2として検出する第2排ガス温度センサ13と、検出された第1および第2の排ガス温度TG1,TG2に基づいて、上流側触媒の劣化を判定する劣化判定手段(ECU2、ステップ24,4,8〜10、33、63〜67,52,53)と、を備えることを特徴とする。
この触媒劣化判定装置によれば、上流側触媒と下流側触媒との間の排ガスの温度である第1排ガス温度と、下流側触媒よりも下流側の排ガスの温度である第2排ガス温度が、第1および第2の排ガス温度センサによってそれぞれ検出され、検出された第1および第2の排ガス温度に基づき、劣化判定手段によって上流側触媒の劣化が判定される。上流側触媒が劣化している場合には、排ガスを上流側触媒で十分に浄化できなくなることによって、下流側触媒に到達する排ガス中の有害成分の量が多くなり、下流側触媒における触媒反応によって発生する発熱量が大きくなる。また、この場合の下流側触媒の発熱量は、第1および第2の排ガス温度の関係によって把握することができる。したがって、第1および第2の排ガス温度に基づいて、上流側触媒の劣化を判定することができる。
また、下流側触媒の上・下流の排ガスの温度は、上流側触媒の付近の排ガスの温度と比較して、内燃機関の運転状態が変動しても、その影響を受けにくく、安定しているため、上記のように、上流側触媒の劣化判定を、下流側触媒の上・下流で検出された第1および第2の排ガスの温度に基づいて行うことにより、過渡運転時でも、この劣化判定を精度良く行うことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の触媒劣化判定装置1において、第1排ガス温度TG1に基づいて、上流側触媒が劣化していないと仮定した場合における排気系の下流側触媒よりも下流側の排ガスの温度を、基準温度(第1推定基準温度TGHAT1、第2推定基準温度TGHAT2)として推定する基準温度推定手段(ECU2、ステップ24、63〜67)をさらに備え、劣化判定手段は、推定された基準温度と第2排ガス温度TG2との関係(第1温度偏差ΔT1、第2温度偏差ΔT2)に基づいて、上流側触媒の劣化を判定する(ステップ4,8〜10、33、52,53)ことを特徴とする。
この構成によれば、基準温度推定手段によって、第1排ガス温度に基づき、上流側触媒が劣化していないと仮定した場合における排気系の下流側触媒よりも下流側の排ガスの温度を、基準温度として推定し、推定した基準温度と第2排ガス温度との関係に基づいて、上流側触媒の劣化が判定される。基準温度は、その定義から明らかなように、上流側触媒が劣化していないと仮定した場合における下流側触媒の下流側の排ガスの温度を表す。これに対し、第2排ガス温度は、同じ位置での実際の排ガスの温度を表す。したがって、基準温度と第2排ガス温度との関係に基づいて、上流側触媒の劣化判定を精度良く行うことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態による触媒劣化判定装置について説明する。図1は、この触媒劣化判定装置1、およびこれを適用した内燃機関3を示している。この内燃機関(以下「エンジン」という)3は、車両(図示せず)に搭載された、例えば4気筒タイプのディーゼルエンジンである。
エンジン3のピストン3aとシリンダヘッド3bの間には、燃焼室3cが形成されている。シリンダヘッド3bには、吸気管4および排気管5(排気系)がそれぞれ接続されるとともに、燃料噴射弁(以下「インジェクタ」という)6が、燃焼室3cに臨むように取り付けられている。
インジェクタ6は、燃焼室3cの天壁中央部に配置されており、コモンレールを介して、高圧ポンプおよび燃料タンク(いずれも図示せず)に順に接続されている。燃料タンクの燃料は、高圧ポンプによって、高圧に昇圧された後、コモンレールを介してインジェクタ6に送られ、インジェクタ6から燃焼室3cに噴射される。また、インジェクタ6の燃料噴射量QINJおよび噴射時期は後述するECU2によって設定され、インジェクタ6の開弁時間および開弁タイミングは、ECU2からの駆動信号によって、設定した燃料噴射量QINJおよび噴射時期が得られるように制御される。
排気管5には、排気マニホールド5aの集合部(図示せず)のすぐ下流側に第1触媒7(上流側触媒)が設けられるとともに、それよりも下流側にフィルタ8が設けられている。第1触媒7は、例えば、酸化触媒で構成されており、排ガス中のHCおよびCOを酸化し、排ガスを浄化する。フィルタ8は、排ガス中の煤などのパティキュレート(以下「PM」という)を捕集することによって、大気中に排出されるPMを低減する。また、フィルタ8の表面には、第1触媒7と同様の第2触媒9(下流側触媒)が担持されている。
また、排気管5には、フィルタ8のすぐ上流側および下流側に、第1排ガス温度センサ12および第2排ガス温度センサ13が、それぞれ設けられている。第1排ガス温度センサ12は、フィルタ8のすぐ上流側の排ガスの温度(以下「第1排ガス温度」という)TG1を検出し、その検出信号をECU2に出力する。第2排ガス温度センサ13は、フィルタ8のすぐ下流側の排ガスの温度(以下「第2排ガス温度」という)TG2を検出し、その検出信号をECU2に出力する。
吸気管4には、エアフローセンサ14が設けられており、エアフローセンサ14は、吸入空気量QAを検出し、その検出信号をECU2に出力する。ECU2にはさらに、回転数センサ15から、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを表す検出信号が、アクセル開度センサ16から、アクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が、出力される。
ECU2(劣化判定手段、基準温度推定手段)は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどからなるマイクロコンピュータで構成されている。前述した各種センサ12〜16からの検出信号はそれぞれ、I/OインターフェースでA/D変換や整形がなされた後、CPUに入力される。
CPUは、これらの入力信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、エンジン3の運転状態を判別するとともに、判別した運転状態に応じて、フィルタ8を再生するためのポスト噴射を実行するとともに、第1触媒7および第2触媒9の劣化を判定する触媒劣化判定処理を実行する。
なお、上記のポスト噴射は、フィルタ8に堆積したPMが大きくなったときに、排圧の上昇によるエンジン3の出力の低下や燃費の悪化を防止すべく、フィルタ8を再生するために行うものである。具体的には、膨張行程中または排気行程中にインジェクタ6から燃料を燃焼室3cに噴射することにより、未燃燃料を排ガス中に含ませ、第1触媒7や第2触媒9などで燃焼させ、フィルタ8に堆積したPMを燃焼させることによって、フィルタ8の再生が行われる。
次に、図2を参照しながら、上記の触媒劣化判定処理について説明する。本処理は、ポスト噴射の実行中に、所定の処理周期t0(例えば100msec)で実行される。このように、劣化判定をポスト噴射の実行中に行うのは、次の理由による。すなわち、本処理では、第2触媒9における排ガス中のHCやCOの酸化反応によって発生する発熱量が劣化時と非劣化時で異なることに着目し、この発熱量(以下「触媒反応発熱量」という)を推定し、推定した触媒反応発熱量に基づいて、第1触媒7および第2触媒9の劣化を判定する。また、ポスト噴射により排ガス中に未燃燃料を供給している状態では、排ガス中のCOなどに加えて、この未燃燃料が酸化されることから、上記のような劣化時と非劣化時の間の触媒反応発熱量の違いが非常に明確になるので、それにより、第1触媒7および第2触媒9の劣化を精度良く判定できるためである。
まず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)では、第2触媒劣化フラグF_CAT2NGが「1」であるか否かを判別する。この第2触媒劣化フラグF_CAT2NGは、後述するように、第2触媒9が劣化していると判定されたときに、「1」にセットされるものである。この答がYESで、第2触媒9が劣化しているときには、劣化判定を行わないものとして、そのまま本処理を終了する。これは、上述した判定手法から明らかなように、第2触媒9が劣化している場合には、第1触媒7の劣化を適切に判定できないためである。
一方、上記ステップ1の答がNOのときには、ポスト噴射の開始から、所定時間TIREF1(例えば300sec)が経過したか否かを判別する(ステップ2)。この所定時間TIREF1は、フィルタ8に堆積したPMの堆積量がポスト噴射によりほぼ値0になるのに要する時間に相当する時間として設定されている。
この答がNOのとき、すなわち、ポスト噴射の実行時間が短く、PMの堆積量がまだ大きいときには、劣化判定を行わないものとして、そのまま本処理を終了する。これは、上述したように、推定した触媒反応発熱量に基づいて劣化判定を行うのに対し、PMの堆積量が大きいときには、PMの燃焼によるフィルタ8の温度の上昇度合が大きいことによって、触媒反応発熱量を適切に推定できず、劣化判定を精度良く行えないためである。一方、上記ステップ2の答がYESのときには、第1推定基準温度TGHAT1を算出する(ステップ3)。この第1推定基準温度TGHAT1は、第2触媒9で酸化反応が行われないと仮定した場合に推定される第2触媒9の下流側の排ガスの温度を表す。
図3は、このTGHAT1算出処理を示しており、まず、そのステップ21では、排ガス流量QEGを、吸入空気量QAおよび燃料噴射量QINJに応じ、マップ(図示せず)を検索することによって算出する。このマップは、排ガスの流量を実験によって求め、その結果を吸入空気量QAおよび燃料噴射量QINJに応じてマップ化したものである。なお、燃料噴射量QINJは、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じ、マップ(図示せず)を検索することによって算出される。
次いで、次式(1)によって、フィルタ係数Kを算出する(ステップ22)。
K=KBASE+KC ……(1)
ここで、KBASEは、基本値であり、フィルタ8の熱容量が大きいほど、より大きな値に設定されている。また、KCは、補正値であり、上記ステップ21で算出された排ガス流量QEGに基づき、マップ(図示せず)を検索することによって算出され、同マップでは、排ガス流量QEGが大きいほど、より小さな値に設定されている。以上により、フィルタ係数Kは、フィルタ8の熱容量が大きいほどより大きな値に、排ガス流量QEGが大きいほどより小さな値に、算出される。
次に、算出したフィルタ係数Kと処理周期t0を用い、次式(2)によって、重み係数QXを算出する(ステップ23)。
QX=exp(−t0/K) ……(2)
次いで、算出した重み係数QXと第1排ガス温度の前回値TG1(n−1)などを用い、次式(3)によって、第1推定基準温度TGHAT1を算出し(ステップ24)、本処理を終了する。なお、記号(n)付きの各離散データは、処理周期t0ごとにサンプリングされたデータであることを示しており、以下の説明では、記号(n)を適宜、省略するものとする。
TGHAT1(n)=QX・TGHAT1(n−1)
+(1−QX)・TG1(n−1) ……(3)
なお、第1推定基準温度TGHAT1の初期値として、そのときの第1排ガス温度TG1(n)が用いられる。
上記式(3)に示すように、第1推定基準温度の今回値TGHAT1(n)は、その前回値TGHAT1(n−1)と第1排ガス温度の前回値TG1(n−1)を、重み係数QXで加重平均することによって算出される。このように、この算出に第1排ガス温度の前回値TG1(n−1)を用いるのは、排ガスが第2触媒9の上流側から下流側に到達するまでのむだ時間を補償するためである。
また、重み係数QXは、前述したフィルタ係数Kの算出方法と前記式(1)から明らかなように、フィルタ8の熱容量が大きいほどより大きな値に、排ガス流量QEGが大きいほどより小さな値に、算出される。これにより、第1推定基準温度TGHAT1における第1排ガス温度TG1の重みは、フィルタ8の熱容量が大きいほどより小さくなり、排ガス流量QEGが大きいほどより大きくなる。これは、フィルタ8の熱容量が大きいほど、排ガスがフィルタ8を通過する際に奪われる熱量がより大きく、排ガスの温度の低下度合がより大きくなるためであり、また、排ガス流量QEGが大きいほど、排ガスがフィルタ8を通過する際に、排ガスの温度が低下しにくいためである。
さらに、重み係数QXは、処理周期t0が長いほど、すなわち、各離散データのサンプリング周期が長いほど、より小さな値に設定され、それにより、第1推定基準温度TGHAT1における第1排ガス温度TG1の重みは、このサンプリング周期が長いほど、より大きくなる。これは、サンプリング周期が長いほど、その前回値TG1(n−1)と今回値TG1(n)のサンプリング間の時間間隔がより長くなることから、前回値TG1(n−1)の影響が下流側の排ガス温度により表れやすいためである。したがって、重み係数QXを上記のように設定することにより、排ガスが第2触媒9の上流側から下流側に到達するまでのむだ時間を適切に補償できる。
図2に戻り、前記ステップ3に続くステップ4では、第2排ガス温度TG2から第1推定基準温度TGHAT1を減算することによって、第1温度偏差ΔT1を算出する。この第1温度偏差ΔT1は、第2触媒9の酸化反応により発生した熱による排ガスの温度上昇分を表し、第2触媒9における実際の触媒反応発熱量に相当する。
次いで、第1温度偏差ΔT1が所定の第1判定値ΔTJUD1よりも小さい状態が、所定時間TIREF2(例えば10sec)、継続したか否かを判別する(ステップ5)。この答がNOのときには、第2触媒9が劣化していないと判定し、そのことを表すために、第2触媒劣化フラグF_CAT2NGを「0」にセットする(ステップ6)。
次に、第1温度偏差ΔT1が上記第1判定値ΔTJUD1よりも大きな所定の第2判定値ΔTJUD2よりも大きく、かつその状態が所定時間TIREF2、継続したか否かを判別する(ステップ8)。この答がNOのときには、第2触媒9における触媒反応発熱量がそれほど高くなく、第1触媒7で酸化反応が適切に行われているとして、第1触媒7が劣化していないと判定し、そのことを表すために、第1触媒劣化フラグF_CAT1NGを「0」にセットした(ステップ9)後、本処理を終了する。
一方、上記ステップ8の答がYESのとき、すなわち触媒反応発熱量が高い状態が継続しているときには、第1触媒7で酸化反応が適切に行われていないとして、第1触媒7が劣化していると判定し、第1触媒劣化フラグF_CAT1NGを「1」にセットした(ステップ10)後、本処理を終了する。
一方、前記ステップ5の答がYESで、ΔT1<ΔTJUD1の状態が所定時間TIREF2、継続したときには、第2触媒9が劣化していると判定し、第2触媒劣化フラグF_CAT2NGを「1」にセットし(ステップ7)、本処理を終了する。なお、このように第2触媒9が劣化していると判定されると、以降、前記ステップ1の答がYESとなり、第1及び第2触媒7,9の劣化判定は行われない。
以上のように第2触媒9の劣化を判定するのは、次の理由による。すなわち、ポスト噴射により供給された排ガス中の未燃燃料などのごく一部は、第1触媒7が劣化していなくても、第1触媒7で酸化されずにすり抜けて、フィルタ8に到達する。そして、第2触媒9が劣化していない場合には、この到達した未燃燃料などは第2触媒9で酸化され、この酸化反応により発生した熱によって排ガスが昇温される結果、第1温度偏差ΔT1は第1判定値ΔTJUD1を上回る。一方、劣化している場合には、第2触媒9におけるこの未燃燃料などの酸化反応が不十分であり、その結果、第1温度偏差ΔT1は第1判定値ΔTJUD1を下回るためである。
以上のように、本実施形態によれば、第1排ガス温度TG1に基づいて、第2触媒9において酸化反応が行われないと仮定した場合における第2触媒9の下流側の排ガス温度を、第1推定基準温度TGHAT1として推定する。そして、第2排ガス温度TG2と第1推定基準温度TGHAT1との差である第1温度偏差ΔT1に基づいて第1触媒7の劣化を判定するので、この判定を精度良く行うことができる。また、劣化判定を、第2触媒9の上・下流で検出された第1および第2の排ガス温度TG1,TG2に基づいて行うので、エンジン3の過渡運転時でも精度良く行うことができる。さらに、第1触媒7および第2触媒9の劣化判定を、第1および第2の排ガス温度センサ12,13のみによって行えるので、第1触媒7の上流側の排ガス温度センサが不要になり、その分、劣化判定のための排ガス温度センサの数を削減することができる。
次に、図4〜図7を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1触媒7が劣化していない場合においても、第1触媒7で酸化されずにすり抜けてくる未燃燃料が存在することを考慮し、このすり抜け未燃燃料が第2触媒9で酸化することによって生じる排ガスの温度上昇分を排ガス上昇温度ΔTPとして推定し、この排ガス上昇温度ΔTPと排ガスの実際の温度上昇分である第1温度偏差ΔT1との比較結果に基づいて、第1および第2触媒7,9の劣化を判定するものである。
図4に示すように、本実施形態では、図1に示した第1実施形態の構成に加え、排気管5の排気マニホールド5aの集合部に、触媒前ガス温度センサ11が設けられている。この触媒前ガス温度センサ11は、第1触媒7のすぐ上流側の排ガスの温度(以下「触媒前排ガス温度」という)TGCATを検出し、その検出信号をECU2に出力する。また、図5は、本実施形態による触媒劣化判定処理を示しており、同図において、第1実施形態による図2の処理と同じ実行内容の部分については、同じステップ番号を付している。以下、第1実施形態と異なる実行内容の部分を中心として説明する。
前記ステップ1〜4に続くステップ31では、排ガス上昇温度ΔTPを算出する。図6は、このΔTP算出処理を示しており、まず、そのステップ41では、排ガス流量QEGおよび触媒前ガス温度TGCATに応じ、図7に示すPCSRマップを検索することによって、すり抜け率PCSRを算出する。
このすり抜け率PCSRは、第1触媒7が劣化していないときに、ポスト噴射により排ガス中に供給された総未燃燃料量に対するすり抜け未燃燃料量の割合を表す。このPCSRマップでは、排ガス流量QEGおよび触媒前ガス温度TGCATに応じた7つの領域に区分されている。これらの領域に対して、所定のすり抜け率PCSRがそれぞれ割り当てられており、各領域に付した数字は、その値が小さいほど、すり抜け率PCSRが大きいことを表す。すなわち、すり抜け率PCSRは、排ガス流量QEGが大きいほど、第1触媒7で酸化されずにすり抜ける未燃燃料の割合が高くなるため、より大きな値に設定され、また、触媒前ガス温度TGCATが低いほど、すなわち第1触媒7に流入する排ガスの温度が低いほど、未燃燃料が第1触媒7で燃焼しにくく、第1触媒7をすり抜けやすいため、より大きな値に設定されている。
次に、算出したすり抜け率PCSRをそのときに設定されているポスト噴射による燃料噴射量(以下「ポスト噴射量」という)QPOSTに乗算することによって、すり抜け未燃燃料量QPDPFを算出する(ステップ42)。なお、ポスト噴射量QPOSTは、次のようにして算出される、すなわち、エンジン回転数NEおよび燃料噴射量QINJに応じて、基本ポスト噴射量を算出し、第1排ガス温度TG1がフィルタ8を再生可能な所定温度になるように、所定のフィードバック制御アルゴリズムによって、補正値を算出する。そして、基本ポスト噴射量を補正値で補正することによって、ポスト噴射量QPOSTが算出される。
次いで、算出したすり抜け未燃燃料量QPDPFと排ガス流量QEGを用い、次式(4)によって排ガス上昇温度ΔTPを算出し(ステップ43)、本処理を終了する。
ΔTP=QPDPF/(C・QEG) ……(4)
ここで、Cは、定数であり、すり抜け未燃燃料量QPDPFをその分の未燃燃料が燃焼したときに発生する熱量とみなした場合の排ガスの比熱に相当するものである。したがって、排ガス上昇温度ΔTPは、第1および第2触媒7,9が劣化していないと仮定した場合に、第1触媒7をすり抜けた未燃燃料が第2触媒9で酸化することによって生じる排ガスの温度上昇分に相当する。
図5に戻り、前記ステップ31に続くステップ32では、第1温度偏差ΔT1が排ガス上昇温度ΔTPから所定値TREFを減算した値よりも小さく、かつその状態が所定時間TIREF2、継続したか否かを判別する。この答がNOのときには、第2触媒9が劣化していないと判定し、前記ステップ6を実行する一方、YESのときには、第2触媒9が劣化していると判定し、前記ステップ7を実行する。
ステップ6に続くステップ33では、第1温度偏差ΔT1が排ガス上昇温度ΔTPに所定値TREFを加算した値よりも大きく、かつその状態が所定時間TIREF2、継続したか否かを判別する。この答がNOのときには、第1触媒7が劣化していないと判定し、前記ステップ9を実行する一方、YESのときには、第1触媒7が劣化していると判定し、前記ステップ10を実行する。
以上のように、本実施形態によれば、第1および第2触媒7,9が劣化していないと仮定した場合に、すり抜け未燃燃料が第2触媒9で酸化することによる排ガスの温度上昇分を、排ガス上昇温度ΔTPとして推定する(ステップ31)。そして、この排ガス上昇温度ΔTPと、第2触媒9での酸化反応による排ガスの実際の温度上昇分に相当する第1温度偏差ΔT1との比較結果に基づいて、第1および第2触媒7,9の劣化を判定する(ステップ32、33)。また、前述したように、すり抜け未燃燃料量QPDPFをエンジン3の負荷に応じて算出し、算出したすり抜け未燃燃料量QPDPFに応じて排ガス上昇温度ΔTPを算出するので、エンジン3の負荷がいかなる負荷領域にあっても、エンジン3の負荷に応じて、第1および第2触媒7,9の劣化をより精度良く判定することができる。
なお、本実施形態では、排ガス上昇温度ΔTPを本処理の実行ごとに、エンジン3の負荷に応じて算出しているが、エンジン3の負荷が所定の負荷領域にあることを条件として、劣化判定を実行し、排ガス上昇温度ΔTPをその負荷領域に応じた所定値に設定してもよい。
また、第1および第2実施形態では、劣化判定を、第2排ガス温度TG2と第1推定基準温度TGHAT1との差である第1温度偏差ΔT1に基づいて行っているが、第2排ガス温度TG2と第1推定基準温度TGHAT1との比に基づいて行ってもよい。
次に、図8および図9を参照しながら、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態のハード構成は、図4に示した第2実施形態のそれと同じである。また、図8は、本実施形態による触媒劣化判定処理を示しており、同図において、第2実施形態による図5の処理と同じ実行内容の部分については、同じステップ番号を付している。以下、第2実施形態と異なる実行内容の部分を中心として説明する。
本処理では、前記ステップ1〜6までの処理を第2実施形態と同様に行い、ステップ6に続くステップ51において、第2推定基準温度TGHAT2を算出する。この第2推定基準温度TGHAT2は、第1および第2触媒7,9が劣化していないと仮定するとともに、第2触媒9における酸化反応による排ガスの温度上昇分を加味した場合に推定される第2触媒9の下流側の排ガスの温度を表す。図9はこのTGHAT2算出処理を示しており、まず、そのステップ61では、第1フィルタ係数K1を算出する。第1フィルタ係数K1は、フィルタ8の熱容量および排ガス流量QEGに応じ、前記ステップ22で算出されるフィルタ係数Kと同様にして算出される。
次いで、算出した第1フィルタ係数K1と処理周期t0を用い、第1重み係数Q1を次式(5)によって算出する(ステップ62)。
Q1=exp(−t0/K1) ……(5)
以上の結果、第1重み係数Q1は、上述した第1フィルタ係数K1の算出方法と上記式(5)から明らかなように、前記重み係数QXと同様、フィルタ8の熱容量が大きいほどより大きな値に、排ガス流量QEGが大きいほどより小さな値に、算出される。
次に、算出した第1重み係数Q1を用い、次式(6)によって、第1フィルタ中心ガス温度の前回値TCDPF1(n−1)を算出する(ステップ63)。
TCDPF1(n−1)=Q1・TCDPF1(n−2)
+(1−Q1)・TG1(n−2)……(6)
この第1フィルタ中心ガス温度TCDPF1は、第2触媒9で酸化反応が行われないと仮定した場合におけるフィルタ8の中心位置での排ガスの温度を表す。なお、上記式(6)における各離散データが得られるまでは、第1フィルタ中心ガス温度の前回値TCDPF1(n−1)として、第1排ガス温度の今回値TG1(n)が用いられる。
また、式(6)に示すように、第1フィルタ中心ガス温度の前回値TCDPF1(n−1)は、その前々回値TCDPF1(n−2)と第1排ガス温度の前々回値TG1(n−2)を、重み係数Q1で加重平均することによって算出される。このように、第1排ガス温度の前々回値TG1(n−2)を用いるのは、排ガスがフィルタ8の上流側からフィルタ8の中心に到達するまでのむだ時間を補償するためである。
次いで、算出した第1フィルタ中心ガス温度の前回値TCDPF1(n−1)を用い、次式(7)によって、第2フィルタ中心ガス温度の前回値TCDPF2(n−1)を算出する(ステップ64)。
TCDPF2(n−1)=TCDPF1(n−1)+ΔTP(n−1)
……(7)
ここで、ΔTP(n−1)は、前述した第2実施形態と同様にして算出される排ガス上昇温度の前回値である。この第2フィルタ中心ガス温度TCDPF2は、その算出方法から明らかなように、すり抜け未燃燃料による温度上昇分を含んだフィルタ8の中心位置での排ガスの温度を表す。なお、上記式(7)中の排ガス上昇温度の前回値ΔTP(n−1)の初期値としては、所定値が用いられる。
次に、第2フィルタ係数K2を、フィルタ8の熱容量および排ガス流量QEGに応じ、前述した第1フィルタ係数K1と同様にして算出する(ステップ65)。
次いで、算出した第2フィルタ係数K2と処理周期t0を用い、第2重み係数Q2を次式(8)によって算出する(ステップ66)。
Q2=exp(−t0/K2) ……(8)
これにより、第2重み係数Q2は、上述した第2フィルタ係数K2の算出方法と上記式(8)から明らかなように、前記第1重み係数Q1と同様、フィルタ8の熱容量が大きいほどより大きな値に、排ガス流量QEGが大きいほどより小さな値に、算出される。
次に、算出した第2重み係数Q2および第2フィルタ中心ガス温度の前回値TCDPF2(n−1)などを用い、第2推定基準温度TGHAT2を次式(9)によって算出し(ステップ67)、本処理を終了する。
TGHAT2(n)=Q2・TGHAT2(n−1)
+(1−Q2)・TCDPF2(n−1)……(9)
なお、第2推定基準温度の今回値TGHAT2(n)は、その前回値TGHAT2(n−1)が得られるまでは、第2フィルタ中心ガス温度の前回値TCDPF2(n−1)に設定される。
上記式(9)に示すように、第2推定基準温度の今回値TGHAT2(n)は、その前回値TGHAT2(n−1)と第2フィルタ中心ガス温度の前回値TCDPF2(n−1)を、第2重み係数Q2で加重平均することによって算出される。このように、この算出に第2フィルタ中心ガス温度の前回値TCDPF2(n−1)を用いるのは、排ガスがフィルタ8の中心から下流側に到達するまでのむだ時間を補償するためである。
図8に戻り、前記ステップ51に続くステップ52では、第2排ガス温度TG2から第2推定基準温度TGHAT2を減算することによって、第2温度偏差ΔT2を算出する。次いで、算出した第2温度偏差ΔT2が所定の第3判定値ΔTJUD3(例えば値0)よりも大きい状態が所定時間TIREF2、継続したか否かを判別する(ステップ53)。この答がNOのときには、第1触媒7が劣化していないと判定し、前記ステップ9を実行する一方、YESのときには、第1触媒7が劣化していると判定し、前記ステップ10を実行する。
このように、第1触媒7の劣化を判定するのは、次の理由による。すなわち、前述したように、上記ステップ51で算出される第2推定基準温度TGHAT2は、第1および第2触媒7,9が劣化していないと仮定した場合に得られる第2触媒9の下流側の排ガスの温度を推定したものであるのに対し、第2排ガス温度TG2は、第2触媒9が劣化していない状態での第2触媒9の下流側における実際の排ガス温度を表す。したがって、第1触媒7が劣化していないときには、第2排ガス温度TG2は第2推定基準温度TGHAT2とほぼ等しくなり、TG2からTGHAT2を減算した第2温度偏差ΔT2が、ほぼ値0になる。これに対して、第1触媒7が劣化しているときには、この劣化を原因としてすり抜けてくる未燃燃料が第2触媒9で酸化反応することにより、その分、排ガスの実際の上昇温度が大きくなることによって、TG2はTGHAT2よりも大きくなり、第2温度偏差ΔT2が第3判定値ΔTJUD3を上回るためである。
以上のように、本実施形態によれば、第1排ガス温度TG1に応じて、第1および第2触媒7,9が劣化していないと仮定した場合に得られる第2触媒9の下流側の排ガスの温度を第2推定基準温度TGHAT2として算出し、この第2推定基準温度TGHAT2と第2排ガス温度TG2との比較結果に基づいて、第1触媒7の劣化を判定する。また、第2推定基準温度TGHAT2の算出を排ガス上昇温度ΔTPに応じて行うので、第2実施形態と同様、エンジン3の負荷がいかなる負荷領域にあっても、エンジン3の負荷に応じて第2触媒9の劣化を精度良く判定することができる。さらに、第1排ガス温度TG1からの第2推定基準温度TGHAT2の推定を、フィルタ8の中心を中継点として、2段階に分けてきめ細かく行うので、第2推定基準温度TGHAT2をより精度良く推定することができる。
なお、第2推定基準温度TGHAT2は、前述した式(9)に限らず、例えば、図3の前記ステップ24で算出した第1推定基準温度TGHAT1に、排ガス上昇温度ΔTPを加算することによって算出してもよく、または次式(10)によって、算出してもよい。
TGHAT2(n)=QX・TGHAT2(n−1)
+(1−QX)・(TG1(n−1)+ΔTP(n−1)) ……(10)
また、本実施形態では、第1触媒7の劣化判定を、第2排ガス温度TG2と第2推定基準温度TGHAT2との差である第2温度偏差ΔT2に基づいて行っているが、第2排ガス温度TG2と第2推定基準温度TGHAT2との比に基づいて行ってもよい。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、第1〜第3実施形態(以下、単に「実施形態」という)では、下流側触媒として、フィルタ8に担持された第2触媒9を用いたが、フィルタ8と独立したタイプのものでもよいことはもちろんであり、排ガスを浄化する触媒であれば、任意のものを用いることができる。また、実施形態では、上流側触媒として単一の第1触媒7を用いたが、その数は、複数であってもよいことはもちろんである。さらに、実施形態では、劣化判定を、ポスト噴射の実行中に行っているが、エンジン3の通常運転中に行ってもよい。
また、実施形態では、フィルタ8に堆積したPMの燃焼による劣化判定への影響を排除するために、ポスト噴射の開始から前述した所定時間TIREF1が経過したときに、劣化判定を行っているが、ポスト噴射の実行中、フィルタ8のPMの堆積量を推定し、推定したPM堆積量がほぼ値0になったときに、劣化判定を行ってもよく、または、推定したPM堆積量が値0になった後にポスト噴射をさらに実行し、劣化判定を行ってもよい。また、高負荷運転時には、排ガス温度が高いことによって、フィルタ8の再生が自然に行われるので、そのような高負荷運転状態が所定時間、継続し、フィルタ8のPM堆積量がほぼ値0であると推定して、劣化判定を行ってもよい。
さらに、実施形態では、第2触媒9の劣化を、第1温度偏差ΔT1に基づいて判定しているが、単純に、第2排ガス温度TG2に基づいて判定してもよく、この場合、第2排ガス温度TG2が所定のしきい値を下回っている場合に、第2触媒9が劣化していると判定することができる。また、実施形態は、本発明を、ポスト噴射により未燃燃料を排ガス中に供給するエンジン3に適用した例であるが、本発明は、排気管5の第1触媒7よりも上流側に別個に設けられたインジェクタによって、未燃燃料を排気管5内に直接、噴射し、排ガス中に供給するエンジンにも適用可能である。
さらに、実施形態は、本発明をディーゼルエンジンに適用した例であるが、本発明は、これに限らず、ディーゼルエンジン以外の各種のエンジン、例えば、ガソリンエンジンやクランク軸を鉛直方向に配置した船外機などのような船舶推進機用エンジンに適用可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
第1実施形態による触媒劣化判定装置およびこれを適用した内燃機関の概略構成を示す図である。 第1実施形態による触媒劣化判定処理を示すフローチャートである。 図2のTGHAT1算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 第2および第3実施形態による触媒劣化判定装置およびこれを適用した内燃機関の概略構成を示す図である。 第2実施形態による触媒劣化判定処理を示すフローチャートである。 図5のΔTP算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図6の処理で用いられるPCSRマップの一例である。 第3実施形態による触媒劣化判定処理を示すフローチャートである。 図8のTGHAT2算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1 触媒劣化判定装置
2 ECU(劣化判定手段、基準温度推定手段)
3 エンジン
5 排気管(排気系)
7 第1触媒(触媒、上流側触媒)
9 第2触媒(触媒、下流側触媒)
12 第1排ガス温度センサ
13 第2排ガス温度センサ
TG1 第1排ガス温度
TG2 第2排ガス温度
TGHAT1 第1推定基準温度(基準温度)
ΔT1 第1温度偏差(基準温度と第2排ガス温度との関係)
TGHAT2 第2推定基準温度(基準温度)
ΔT2 第2温度偏差(基準温度と第2排ガス温度との関係)

Claims (2)

  1. 内燃機関から排気系に排出された排ガスを浄化する触媒の劣化を判定する触媒劣化判定装置であって、
    前記排気系には、上流側から順に、上流側触媒および下流側触媒が前記触媒として設けられており、
    前記排気系の前記上流側触媒と前記下流側触媒との間に設けられ、排ガスの温度を第1排ガス温度として検出する第1排ガス温度センサと、
    前記排気系の前記下流側触媒よりも下流側に設けられ、排ガスの温度を第2排ガス温度として検出する第2排ガス温度センサと、
    前記検出された第1および第2の排ガス温度に基づいて、前記上流側触媒の劣化を判定する劣化判定手段と、
    を備えることを特徴とする触媒劣化判定装置。
  2. 前記第1排ガス温度に基づいて、前記上流側触媒が劣化していないと仮定した場合における前記排気系の前記下流側触媒よりも下流側の排ガスの温度を、基準温度として推定する基準温度推定手段をさらに備え、
    前記劣化判定手段は、前記推定された基準温度と前記第2排ガス温度との関係に基づいて、前記上流側触媒の劣化を判定することを特徴とする、請求項1に記載の触媒劣化判定装置。
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