JP4792351B2 - ドリル刃の清掃機 - Google Patents

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Description

本発明は、螺旋状のドリル溝が形成されたドリル刃を保持するチャックと、外周部に設けられたブラシ毛が、前記チャックに保持されたドリル刃に当接して、ドリル刃に付着した切削屑を除去する回転ブラシとを備えたドリル刃の清掃機に関する。
穴あけ加工に用いる、螺旋状のドリル溝が形成されたドリル刃では、加工数が増すと刃の先端の磨耗が進み、研磨による再生が必要となる。穴あけ加工後のドリル刃を研磨する際、ドリル溝内に被加工物の切削屑が圧縮された状態で詰まっていたり、ドリル刃に糸状の切削屑が巻きついていたり、また、切削屑が加工時の熱で焼き付いていたりする。このままではドリル刃の研磨作業に支障をきたすため、研磨作業の前に、ドリル刃に付着した切削屑を除去する清掃作業が必要となる。特に径が1mm以下であるようなプリント基板穴明け用ドリル刃の研磨作業では、顕微鏡を覗いて先端の刃の方向出しを行うが、切削屑でドリル刃が覆い隠されて見えないことがないよう、清掃作業において、切削屑が残りなく除去されていることが望ましい。
従来、径が1mm以下であるようなプリント基板穴明け用ドリル刃の清掃作業は、手作業により行われている。
また、より大径のドリル刃の清掃を行う従来のドリル刃の清掃機の構成が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された切粉除去装置(ドリル刃の清掃機)の構成を、図7に示す。
特許文献1に記載の切粉除去装置は、NC工作機械である自動穴明装置81に付属して設けられ、穴加工が終了する度に、ドリル刃88を切粉除去装置82を構成する回転ブラシ89の位置に移動させて、ナイロン製のブラシ毛を有する回転ブラシ89により、ドリル刃88に付着した切削屑92を除去する。この際、図7に示すように、ドリル刃88の軸と回転ブラシ89の回転軸とは直行し、ドリル刃88が回転ブラシ89の外周に接する位置になるよう設定されている。回転ブラシ89の回転方向は、ドリル刃88との当接位置において下方(ドリル刃88の先端方向に向かう方向)となる方向(図7の矢印方向)に設定され、ドリル刃88に巻きついた切削屑92を下側に落とす(特許文献1 段落0009−0011、第2図)。
特開平9−131640号公報(段落0009−0011,第2図)
特許文献1記載の切粉除去装置(ドリル刃の清掃機)では、ドリル溝内に詰まった切削屑の除去が、好適に行われなかったり、除去効率が悪かったりするという課題がある。
また、回転ブラシからドリル刃に掛かる応力が大きくなりやすく、特に径が1mm以下であるような前記プリント基板穴明け用ドリル刃の清掃を行う場合には、ドリル刃が曲がったり折損したりするなどの問題が生じやすいという課題がある。
本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、ドリル溝内に詰まった切削屑も、効率よく、好適に除去できるとともに、細径のドリル刃の清掃にも好適に適用可能なドリル刃の清掃機を提供することにある。
本発明に係るドリル刃の清掃機は、上記課題を解決するために、以下の構成を備える。
すなわち、螺旋状のドリル溝が形成されたドリル刃を保持するチャックと、外周部に設けられたブラシ毛が、前記チャックに保持されたドリル刃に当接して、該ドリル刃に付着した切削屑を除去する回転ブラシとを備えたドリル刃の清掃機において、前記回転ブラシは、ドリル刃との当接位置における、回転時の前記ブラシ毛の進行方向と前記ドリル溝の方向とが、一致するよう設けられていることを特徴とする。
これによれば、ドリル溝内に詰まった切削屑を、効率よく好適に除去できる。また、回転ブラシをドリル刃に強く当接させなくてもドリル溝内の切削屑を除去できるから、細径のドリル刃であっても曲がったり折損させたりすることなく、好適に清掃を行うことができる。
さらに、前記回転ブラシとドリル刃との当接位置における、回転時の前記ブラシ毛の進行方向と前記ドリル溝の方向とを一致させるべく、前記回転ブラシの回転軸とドリル刃との相対角度を調節可能な角度調節手段を備えることを特徴とする。
これによれば、様々な種類のドリル刃に対して、回転時のブラシ毛の進行方向とドリル溝との方向を一致させるよう、好適に調節することができる。
また、前記回転ブラシは、ドリル刃の側面にドリル刃の軸線方向に並んで表れる前記ドリル溝の複数箇所に対して同時に当接するよう、ドリル刃との当接位置における幅が、該軸線方向に隣り合う各該複数箇所の間隔よりも広く設けられていることを特徴とする。
これによれば、ドリル溝に詰まって、ドリル溝内に繋がった状態となった切削屑を、同時に複数箇所において切断できるから、切削屑の除去を高効率に行うことができる。
また、前記ブラシ毛は、前記回転ブラシの回転軸に対して放射状に配設されていることを特徴とする。
また、ドリル刃を前記回転ブラシに当接させた状態で、ドリル刃を、回転ブラシに対して相対的に、ドリル刃の軸線方向に往復動させる往復動手段を備えることを特徴とする。
これによれば、清掃効率が高まるとともに、ドリル刃に対するブラシ毛の接触角度が色々に変化して、ドリル刃表面のあらゆる箇所において切削屑をより好適に除去できる。また、ドリル刃が回転ブラシの広い範囲にわたって当たることになり、回転ブラシの一部分のブラシ毛が早く磨耗することを防いで、回転ブラシの長寿命化および回転ブラシ一個当たりの総作業本数の増加に繋がる。
本発明に係るドリル刃の清掃機によれば、ドリル溝内に詰まった切削屑も、効率よく、好適に除去できるとともに、細径のドリル刃の清掃にも好適に適用できる。
以下、本発明に係るドリル刃の清掃機を実施するための最良の形態を説明する。
図1および図2は、本実施の形態に係るドリル刃の清掃機Aの外観図である。
本実施の形態に係るドリル刃の清掃機Aは、特に直径0.1〜1.0mm程度の細径のドリル刃の清掃に適するよう構成される。
図1に示すように、ドリル刃の清掃機Aは、基台2と、基台2上に水平方向に並んで設けられた複数(10個)の回転ブラシ4,4・・と、複数のドリル刃D,D・・が入れられたドリル刃パレットC,C・・が載置されるドリル刃パレットロード部6およびドリル刃パレットリロード部7と、各回転ブラシ4,4・・に対応して複数(10個)設けられ、ドリル刃パレットC,C・・内のドリル刃D,D・・を保持するチャック8,8・・と、チャック8,8・・を水平方向(図1中 左右方向)に移動させる水平駆動部10と、チャック8,8・・を鉛直方向に移動させる鉛直駆動部12と、回転ブラシ4,4・・、水平駆動部10、および鉛直駆動部12等の駆動を制御する制御部14とを備える。
回転ブラシ4は、中央部に、回転軸と同軸な円柱状の基部を有し、基部の外周面に、無数のブラシ毛が放射状に設けられて成る。回転ブラシ4は、その直径が35mm(ブラシ毛含む)程度に形成される。
ブラシ毛は、金属製、特に、ステンレス製に設けると好適である。また、ブラシ毛は、長さが7mm程度、太さ(径)は60〜80μm程度に形成される。
図4(a)に示すように、ブラシ毛4aの先端部は、製造段階においては、端面4bが平面状となるよう形成されている。これは、ブラシ毛4aの製造工程において、金属(ステンレス)製の細糸状のステンレスを断ち切って形成するために必然的にこのような形状となる。
本実施の形態においては、清掃品質を向上させるため、ブラシ毛4aの先端部を、図4(b)に示すように、先鋭状となるよう、予め加工する。この加工方法は、ブラシ毛4aを研磨部材に当接させて、回転ブラシ4を回転させることで行う。研磨部材としては、大径(例えば10〜50mm程度)のドリル刃を用いるとよい。ブラシ毛4aを、径が10〜50mm程度のドリル刃の外周面に当接させて、回転ブラシ4を回転することで、ブラシ毛4aの先端部が、図4(b)に示すように先鋭状に研磨される。
例えば径が約0.1mmの細径のドリル刃の場合、ドリル溝の幅は40μm程度である。ブラシ毛4aの先端部が先鋭状に形成されていることにより、ドリル溝の幅がブラシ毛4aの径(例えば60〜80μm)よりも細い場合であっても、ドリル溝内にブラシ毛4aの先端部が入り込むことができ、ドリル溝内の切削屑を、好適に除去することができる。
回転ブラシ4,4・・を回転駆動させるブラシ駆動機構は、図3に示すように、各回転ブラシ4に連繋され、基台2上に設けられた図示しない第一支持部に回転可能に軸支された回転軸18aと、回転軸18aに連繋されたユニバーサルジョイント18bと、基台2上に固定された第二支持部16に軸支され、各回転ブラシ4に対応して設けられた回転軸18cと、第二支持部16の反対側(下側)に設けられたモータ18d(図2参照)と、モータ18dの駆動軸および各回転軸18c,18c・・にわたって掛けられた無端ベルト(図示せず)とを有し、モータ18dの駆動によって、無端ベルト、回転軸18c、ユニバーサルジョイント18b、回転軸18aを介して回転ブラシ4を回転させる。10個の回転ブラシ4は、共通の駆動機構(モータ18dおよび前記無端ベルト)により互いに同期して回転駆動される。
なお、各回転ブラシ4は、回転軸18aに対してそれぞれ着脱可能に設けられ、交換できるよう設けられる。
また、回転ブラシ4は、チャック8に保持されたドリル刃Dに対する傾斜角度θ(図3参照)を、ユーザーの操作により調節可能に設けられる(角度調節手段)。これは、例えば、回転軸18aを軸支する図示しない前記第一支持部の支持位置を、ユーザーの操作により、基台2(第二支持部16)に対して移動可能に設けることによって実現できる。
回転ブラシ4の回転軸18aの傾斜角度θは、回転ブラシ4とドリル刃Dとの当接位置における、回転時のブラシ毛4aの進行方向とドリル溝の方向とが一致するよう設けられる。
本実施の形態において清掃されるドリル刃Dは、その外周面における、ドリル刃の軸線方向に対するドリル溝の角度が、45°である。したがって、回転ブラシ4の傾斜角度θも45°に設定する。
また、ブラシ駆動機構による回転時の回転ブラシ4のブラシ毛4aの先端部の進行速度は、5〜13m/minとなるよう設定される。本実施の形態に係るドリル刃の清掃機Aにおいては、回転ブラシ4の径は、前述の通り35mm程度、すなわち外周約110mm程度に形成されるから、回転ブラシ4は、ブラシ駆動機構により、約45〜120rpmで回転されるよう設けられる。これによれば、細径(径が1mm以下)のドリル刃Dであっても無理な応力が掛かることなく、好適に清掃効率を上げることができる。
なお、回転ブラシ4を回転駆動させるモータ18dの駆動制御は、制御部14(後述)により行われる。回転ブラシの回転速度は、制御部14への操作により、ユーザーが任意に設定できるよう設けられる。
ドリル刃パレットロード部6とドリル刃パレットリロード部7とは、基台2上に、互いに水平方向(図2中の左右方向)に並べられて設けられる。ドリル刃パレットロード部6およびドリル刃パレットリロード部7は、それぞれ、チャック8,8・・の図2中手前側に、複数のドリル刃パレットC,C・・を、図2中の奥行き方向に並べて載置可能に設けられる。
ドリル刃パレットロード部6は、載置されたドリル刃パレットCを、コンベア機構により、図2中手前側から奥側のチャック8,8・・の下方に順次搬送する。
ドリル刃パレットリロード部7は、載置されたドリル刃パレットCを、コンベア機構により、図2中奥側のチャック8,8・・の下方から手前側へ、順次搬送する。
また、ドリル刃の清掃機Aは、ドリル刃パレットロード部6上の、チャック8,8・・の下方まで到達したドリル刃パレットCを、順次、図2中の左方向に平行移動し、ドリル刃パレットリロード部7上に移送する、ドリル刃パレット移送手段(図示せず)を有する。
なお、ドリル刃パレットロード部6およびドリル刃パレットリロード部7のコンベア機構、ならびに、ドリル刃パレット移送手段の駆動制御は、制御部14(後述)により行われる。
チャック8,8・・は、チャック支持部8a上に、各回転ブラシ4,4・・に対応して複数(10個)並んで設けられる。チャック8,8・・は、後述する水平駆動部10および鉛直駆動部12により移動可能に設けられ、ドリル刃パレットロード部6上のドリル刃パレットCに収納されたドリル刃Dを保持可能に設けられる。
チャック8,8・・は、一般的なコレットチャックであり、円柱状の本体と、本体の端面(下面)に形成された、ドリル刃Dの刃先の他端側の根本が入り込む開口部8b(図3参照)と、その根本を挟持して保持する保持部とを有する。なお、前記保持部の駆動制御は、制御部14(後述)により行われる。
また、ドリル刃の清掃機Aは、各チャック8,8・・を、軸線(保持したドリル刃Dの軸線)を中心に回転駆動させるドリル刃回転手段を備える。ドリル刃回転手段は、制御部14(後述)に制御され、図示しないモータおよび無端ベルト等を介して、チャック8,8・・を回転させる。
ドリル刃回転手段は、ドリル刃を50〜100rpmで回転させることができるよう設けられる。この回転速度であれば、細径(径が1mm以下)のドリル刃であっても無理な応力が掛かることなく、好適に清掃効率を上げることができる。また、この回転速度は、制御部14への操作により、ユーザーにより任意に設定可能に設けられる。
水平駆動部10は、チャック8,8・・が設けられたチャック支持部8aを、水平方向(図2中 左右方向)に往復移動させることができる。水平駆動部10は、水平に設けられたレール10aとモータ10bとを有し、モータ10bの駆動力により、チャック支持部8aをレール10aに沿って往復移動させることができる。モータ10bの駆動制御は、制御部14(後述)により行われる。
鉛直駆動部12は、水平駆動部10を、鉛直方向に往復移動させることができる。鉛直駆動部12は、鉛直に設けられたレール12aとモータ12bとを有し、モータ12bの駆動力により、水平駆動部10をレール12aに沿って往復移動させることができる。これに伴い、チャック支持部8a,8a・・およびチャック8,8・・が、鉛直方向に往復移動される。モータ12bの駆動制御は、制御部14(後述)により行われる。
また、この鉛直駆動部12は、後述する往復動手段を構成する。
制御部14は、CPUやメモリ等を備えたコンピュータから成り、所定のソフトウェアプログラムを実行することで、回転ブラシ4を回転駆動させるモータ18d、ドリル刃パレットロード部6およびドリル刃パレットリロード部7のコンベア機構、ドリル刃パレット移送手段、チャック8,8・・の前記保持部、ドリル刃回転手段のモータ、水平駆動部10のモータ10b、および、鉛直駆動部12のモータ12b等の駆動制御を行う。
図5に、ドリル刃の清掃機Aが清掃工程を行う際の、制御部14の制御のタイムチャートを示す(時間の経過が横軸に表されている)。
なお、制御部14の制御の手順を表すタイムチャートは、ユーザーが任意に設定可能に設けられている。これは、制御部14の操作パネル14a(図1参照)や、図示しないインタフェースに接続したパソコン等を介して入力および設定することができる。
清掃工程におけるドリル刃の清掃機Aの初期状態として、チャック8,8・・がドリル刃パレットロード部6およびドリル刃パレットリロード部7の上方の位置に位置するよう、水平駆動部10および鉛直駆動部12によりチャック支持部8aの位置が設定される(図1,図2の状態)。
清掃工程において、まず、制御部14は、チャック8,8・・の前記保持部を開く(コレットチャックを開く)よう制御を行う(図5 「チャック開閉」の「ドリル受取」)。
続いて、制御部14は、鉛直駆動部12のモータ12bを制御し、チャック8,8・・を下方に下げるよう駆動し(図5 「チャック上下」の「ドリル受取」)、チャック8,8・・の開口部8b内に、ドリル刃パレットロード部6上のドリル刃パレットCに収納されたドリル刃Dの根本を入れる。そして、チャック8,8・・の前記保持部を閉じるよう制御を行い、チャック8,8・・によりドリル刃Dを保持する。続いて、制御部14は、鉛直駆動部12のモータ12bを制御し、チャック8,8・・を上方に上げる。
なお、隣接するチャック8,8・・同士の間隔は、ドリル刃パレットCに収納されたドリル刃D,D・・の二つおきの間隔と等しくなるよう設定されている。
したがって、チャック8,8・・にドリル刃D,D・・を保持する際には、チャック8,8・・を複数回(3回)上下させ、一回上下動に伴ってドリル刃パレットCに収納されたドリル刃Dを二つおきに保持し、上下動の一回ごとに、チャック8,8・・とドリル刃パレットCとの水平方向(図1,図2中の左右方向)の位置関係を、水平駆動部10を駆動してずらしていくことで、全てのチャック8,8・・にドリル刃パレットC一列分のドリル刃D,D・・の全てを保持させる。
なお、図5のタイムチャート上では、この鉛直駆動部12(チャック上下)の複数回の駆動を、1回の上下動に省略して記載している。
続いて、制御部14は、チャック8,8・・が回転ブラシ4,4・・の上方に位置し、さらに各チャック8,8・・が各回転ブラシ4,4・・に対応する位置となるよう、水平駆動部10のモータ12bを制御してチャック8,8・・を水平方向(図2の右方向)に移動させる(図5 「チャック左右」の「清掃位置移動」)。
続いて、制御部14は、ドリル刃回転手段のモータを駆動してチャック8,8・・に保持されたドリル刃D,D・・を回転駆動させる。さらに、ブラシ駆動機構のモータ18dを駆動して回転ブラシ4,4・・を回転駆動させる。
そして、制御部14は、鉛直駆動部12のモータ12bを駆動してチャック8,8・・を下降させる。回転ブラシ4,4・・およびチャック8,8・・は、このときに回転ブラシ4の外周面のブラシ毛4aと、チャック8に保持されたドリル刃Dの外周面とが当接するよう、予め配設位置が調節されて設けられている。
制御部14は、ドリル刃D,D・・の先端側の一部のみが回転ブラシ4,4・・に当接する位置で、チャック8,8・・の下降が停止するよう、鉛直駆動部12のモータ12bの制御を行う(図5 「往復動(鉛直駆動)停止」の「1回目清掃」の「wait」)。これにより、切削屑が付着しやすいドリル刃D,D・・の先端部の切削屑を、まず重点的に除去する。
なお、本実施の形態においては、この停止時間は、0.5sに設定している。
続いて、制御部14は、鉛直駆動部12のモータ12bを駆動して、ドリル刃D,D・・を、ドリル刃D,D・・の軸線方向、すなわち鉛直方向に、往復動させる(往復動手段)(図5 「往復動(鉛直駆動)」の「1回目清掃」および「2回目清掃」)。これにより、ドリル刃D,D・・は外周面およびドリル溝内部が回転ブラシ4,4・・に当接して、ブラシ毛4aによりその外周面およびドリル溝内部に付いた切削屑が除去される。
この際の鉛直駆動部12の駆動速度は、1.5〜5.0mm/sであることが望ましい。この速度であれば、径が0.1〜1.0mm程度の細径のドリル刃Dであっても、無理な応力が掛からず、曲がったり折損したりすることなく、かつ高効率に切削屑の清掃を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、前記往復動を2回行う。
さらに、往復動においてチャック8,8・・の鉛直方向の位置が最高点(頂点)に達し、ドリル刃D,D・・の先端側の一部のみが回転ブラシ4,4・・に当接する位置となったとき、制御部14は、モータ12bの駆動を所定時間(本実施の形態では0.5s間)停止する(図5 「往復動(鉛直駆動)停止」の「2回目清掃」の「wait」)。これにより、ドリル刃D,D・・の先端部に付着した切削屑を重点的に除去する。
なお、図5においては、便宜上、鉛直駆動部12により、チャック8,8・・をドリル刃パレットC内のドリル刃D,D・・に近づけたり、チャック8,8・・に保持したドリル刃D,D・・を回転ブラシ4,4・・との当接位置まで移動させる動作を「チャック上下」とし、一方、ドリル刃D,D・・を回転ブラシ4,4・・に当接させた状態で鉛直方向に往復動させる動作を「往復動」として、別々に記載している。しかし、これらは、いずれも制御部14が鉛直駆動部12のモータ12bを駆動することにより実現される。
なお、この「チャック上下」に該当する駆動と、「往復動」に該当する駆動とを、別々の駆動部により実現するよう構成してもよい。例えば、チャック支持部8a上に、「往復動」用として各チャック8,8・・をドリル刃D,D・・の軸線方向に移動させる機構を設けてもよい。
回転ブラシ4,4・・は、ドリル刃D,D・・の側面にドリル刃D,D・・の軸線方向に並んで表れるドリル溝の複数箇所に対して同時に当接するよう、ドリル刃D,Dとの当接位置における幅が、その各複数箇所の間隔よりも広く設けられている。
これにより、回転ブラシ4とドリル刃Dとを当接させた清掃の工程(図5 「1回目清掃」および「2回目清掃」)において、ドリル溝に詰まって、ドリル溝内に繋がった状態となった切削屑を、前記軸線方向に並んだ複数箇所において同時に除去して切断できるから、ドリル溝内に詰まった切削屑の除去を高効率に行うことができる。
その後、制御部14は、鉛直駆動部12のモータ12bを駆動して、回転ブラシ4,4・・とドリル刃D,D・・とが離間する位置までドリル刃D,D・・を上昇させる(図5 「チャック上下」の「退避」)。
続いて、制御部14は、チャック8,8・・がドリル刃パレットロード部6およびドリル刃パレットリロード部7の上方に位置するよう、水平駆動部10のモータ12bを制御してチャック8,8・・を水平方向(図2の左方向)に移動させる(図5 「チャック左右」の「ロード位置移動」)。
続いて、図5の「ドリル受取」の逆の動作を行うことで、清掃を行ったドリル刃D,D・・を、全てドリル刃パレットC内に返却して収納する(図5 「チャック開閉」および「チャック上下」の「ドリル返却」)。なお、図5のタイムチャート上では、鉛直駆動部12(チャック上下)の複数回の駆動を、1回の上下動に省略して記載している。
続いて、制御部14は、ドリル刃パレットロード部6のコンベア機構を駆動させて、ドリル刃パレットCの、次の列がチャック8,8・・の真下に来るよう、ドリル刃パレットCをチャック8,8・・の並び方向に垂直な水平方向(図2中の奥行き方向)に移動させる(図5 「製品列変更」)。
そして、制御部14は、図5の製造工程の先頭(図5 「ドリル受取」)のステップから、清掃工程を繰り返す。
なお、一つのドリル刃パレットC内の全ての列の清掃が終わると、制御部14はドリル刃パレット移送手段を駆動して、ドリル刃パレットロード部6上のそのドリル刃パレットCをドリル刃パレットリロード部7上に移送させ、ドリル刃パレットロード部6上の次のドリル刃パレットCを、コンベア機構によりチャック8,8・・の真下に移動させる。
また、ドリル刃パレットリロード部7上の、清掃済みのドリル刃D,D・・が収納されたドリル刃パレットCは、順次、ドリル刃パレットロード部6上のドリル刃パレットCとは逆方向にコンベア機構により移動され、ドリル刃の清掃機Aから排出される。
なお、ドリル刃D,D・・を回転ブラシ4,4・・に当接させて清掃を行った後にも、特にドリル刃の先端部の端面に、細かい切削屑が残って付着していることがある。これを除去する機構(ドリル刃先端清掃手段)および工程ステップを別途設けてもよい。
例えば、ドリル刃の清掃機A上に、ゴム質等の弾性体を設け、ドリル刃D,D・・を回転ブラシ4,4・・に当接させる清掃(図5 「1回目清掃」および「2回目清掃」)の終了後、鉛直駆動部12および水平駆動部10を駆動させて、ドリル刃D,D・・をその弾性体の上方に移動させ、さらに鉛直駆動部12を駆動させてドリル刃D,D・・の先端をその弾性体に当接させて、ドリル刃D,D・・の先端の端面に付着している切削屑を弾性体へ転写させるドリル刃先端清掃手段および工程ステップを設けるとよい。
これによれば、回転ブラシだけでは除去しにくい、ドリル刃の先端に付着した切削屑を、好適に除去することができる。
また、図6に示すように、パイプ20を介して、回転ブラシ4,4・・とドリル刃D,D・・との当接位置の周辺の空気を吸引するエア吸引手段を設けると、より好適である。これによれば、回転ブラシ4とドリル刃Dとの当接位置の周辺の冷却効果を得ることができるから、回転ブラシ4とドリル刃Dとの摩擦熱による、ドリル刃Dの熱的損傷を防ぐことができ、また、熱が生じにくいことから回転ブラシ4の回転速度を増すことができ、清掃効率を高めることができる。本願発明者らは、実験により、エア吸引手段を設けた場合、清掃工程の処理効率を1.2倍引き上げることができることを確認した。
また、エア吸引手段を設けることで、ドリル刃Dから除去された切削屑を吸引して、回転ブラシ4や装置周辺を清潔に保つことができる。
本実施の形態に係るドリル刃の清掃機Aおよびそれを用いたドリル刃の清掃方法によれば、回転ブラシ4の回転時のブラシ毛4aの進行方向と、ドリル溝の方向とが、一致するよう設けられているから、ドリル溝内に詰まった切削屑を、効率よく好適に除去できる。また、これにより、回転ブラシ4をドリル刃Dに強く当接させなくてもドリル溝内の切削屑を除去できるから、細径のドリル刃であっても曲がったり折損させたりすることなく、好適に清掃を行うことができる。
本発明に係るドリル刃の清掃機の外観図である。 本発明に係るドリル刃の清掃機の外観図である。 ブラシ駆動機構の構成を示す説明図である。 ブラシ毛の先端部の形状を示す説明図であり、(a)は研磨前の形状、(b)は研磨後の形状を示す。 本発明に係るドリル刃の清掃機で清掃を行う際の、制御部の制御のタイムチャートである。 エア吸引手段によりエア吸引を行った状態を示す説明図である。 従来の切粉除去装置(ドリル刃の清掃機)の構成を示す図である。
符号の説明
A ドリル刃の清掃機
C ドリル刃パレット
D ドリル刃
2 基台
4 回転ブラシ
4a ブラシ毛
6 ドリル刃パレットロード部
7 ドリル刃パレットリロード部
8 チャック
10 水平駆動部
12 鉛直駆動部(往復動手段)
14 制御部

Claims (5)

  1. 螺旋状のドリル溝が形成されたドリル刃を保持するチャックと、
    外周部に設けられたブラシ毛が、前記チャックに保持されたドリル刃に当接して、該ドリル刃に付着した切削屑を除去する回転ブラシとを備えたドリル刃の清掃機において、
    前記回転ブラシは、ドリル刃との当接位置における、回転時の前記ブラシ毛の進行方向と前記ドリル溝の方向とが、一致するよう設けられていることを特徴とするドリル刃の清掃機。
  2. 前記回転ブラシとドリル刃との当接位置における、回転時の前記ブラシ毛の進行方向と前記ドリル溝の方向とを一致させるべく、前記回転ブラシの回転軸とドリル刃との相対角度を調節可能な角度調節手段を備えることを特徴とする請求項1記載のドリル刃の清掃機。
  3. 前記回転ブラシは、ドリル刃の側面にドリル刃の軸線方向に並んで表れる前記ドリル溝の複数箇所に対して同時に当接するよう、ドリル刃との当接位置における幅が、該軸線方向に隣り合う各該複数箇所の間隔よりも広く設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のドリル刃の清掃機。
  4. 前記ブラシ毛は、前記回転ブラシの回転軸に対して放射状に配設されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項記載のドリル刃の清掃機。
  5. ドリル刃を前記回転ブラシに当接させた状態で、ドリル刃を、回転ブラシに対して相対的に、ドリル刃の軸線方向に往復動させる往復動手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項記載のドリル刃の清掃機。
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