JP4791876B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

この発明は、包装用シート材を重ね合わせ、重ね合わせ部を接着して密封した包装袋、あるいは、包装用シート材と容器を重ね合わせ、重ね合わせ部を接着して密封した包装容器などの包装体において、包装体の加熱や加圧などにより、包装体内の圧力が高まった際に包装体内の圧力を自動的に緩和し、調整して包装体の破裂や変形を防止するとともに、内容物の散逸や劣化などを防止する包装体に関するものである。
従来より、冷凍食品やチルド食品は、異物の混入や細菌などの侵入を防止するため、通常、プラスチックフィルム製の包装体内に収容されて密封包装されている。このような冷凍食品などは、食品などを包装体から取り出して皿などに載せた後、電子レンジや蒸し器にて加熱されるようになっている。すなわち、包装体の気密性が高いことから、電子レンジや蒸し器で包装体ごと加熱した場合、包装体の内圧が一定以上に高まると、包装体が破裂して食品などが飛散するものとなるからである。
このように、包装体から食品などを一旦取り出さなければならないという手間を省くため、近年、包装体内に冷凍食品などを収容した状態で電子レンジで加熱できる包装体が提案されている。
例えば、密封箇所の一部に剥離層を設け、該剥離層に包装体の内部と外部とを連通する連通路を形成するもの(例えば、特許文献1,2参照)や、密封箇所の一部に弱接着部を設け、該弱接着部に包装体の内部と外部とを連通する連通路を形成するもの(例えば、特許文献3,4参照)、さらには、密封箇所の一部に弱接着部を設けるとともに、弱接着部の一部に非接着部を設けて弱接着部の幅を短くし、弱接着部に包装体の内部と外部とを連通する連通路を形成するもの(例えば、特許文献5参照)などが提案されている。
実開昭56−172573号公報 特開平9−272180号公報 特開昭63−138975号公報 特開平9−142541号公報 特開平10−95471号公報
ところで、前述した発明は、包装体を直接電子レンジで加熱すると、内容物が発熱して水蒸気が発生し、その膨張力によって包装体内部の圧力が上昇することにより、包装体の密封箇所が部分的に破壊され、包装体の内部と外部とを連通する連通路が形成されるものである。
しかしながら、電子レンジの加熱による水蒸気の生成速度や生成量は、電子レンジの出力や加熱時間に比例するものとなるが、これらは、包装体の設計段階で予見することができない。例えば、包装体に形成された連通路の大きさが、水蒸気の生成速度や生成量に比して小さい場合や、連通路の形成に時間を要し、連通路を通して放出される水蒸気の放出開始時間が遅れると、包装体の内圧が不要に高まり、包装体の破裂や変形を生じるものとなる。これとは逆に、連通路の大きさが水蒸気の生成速度や生成量に比して大きい場合や、水蒸気の放出開始時間が早い場合は、連通路を通して水蒸気が多量に放出されることから、内容物の水分率が大きく低下し、内容物の品質を損ねるおそれがある。また、加熱時の包装体の破裂や変形を防止するため、包装体の密封箇所の接着強度を弱くすると、輸送や取り扱い時に予期しない外力が作用した際、包装体の密封箇所が不用意に破壊され、包装体から内容物が漏出するおそれがある。
包装体の内圧の上昇により発生するトラブルは、前述した電子レンジによる加熱の他、包装体ごと蒸し器や熱風で加熱調理する場合や、包装体を押圧して内容物を絞り出す場合に発生し得る。これらの包装体の内圧の上昇は、前者が加熱蒸気や熱風などの外部加熱により内容物が熱せられて発生する水蒸気の膨張に起因し、後者は包装体に空気などの気体が含まれる場合は包装体の圧縮による上昇する気体の圧力であり、非圧縮性の液体の場合は外力の伝達によるものである。
外部熱源による水蒸気の膨張力は熱源の大きさと加熱時間に比例し、包装体を押圧する場合は、圧縮する力や圧縮時間に比例するので、電子レンジによる加熱の場合と同様に、これらは包装体を形成した後に生じる外部誤差因子であり、電子レンジによる加熱時と同様の不具合が発生するおそれがある。
また、所望する箇所に自動的に連通路を形成する包装体において、包装体の周縁を密封する密封箇所の内縁と連通路を現出する弱接着部などの易剥離箇所の側縁との交差角度が小さいと、包装体の内部圧力が上昇した場合、膨張力ににより易剥離箇所が破壊され、包装体の破損や内容物の品質を損ねるおそれがある。
さらに、包装体の膨張に伴い、シート材は、その剛性により互いに密着するように作用し、このため、包装体の外部と内部とを連通する連通路を閉塞して脱気性能を低下させるものとなる。したがって、電子レンジや蒸し器で調理する場合には、包装体の内部に水蒸気がこもり、内容物がふやけて食感が低下するなどの問題が発生する可能性がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、包装体の内圧上昇や包装体に外力が作用した際に、包装体内の気体、液体、粉体などの流動物を自動的に包装体外へ放出量を調整して放出し、包装体の破裂や変形を防止するとともに、内容物の散逸や劣化などを防止することのできる内圧調整機能を有する包装体を提供するものである。
本発明は、1枚あるいは複数枚の包装用シート材を重ね合わせ、重ね合わせ部を接着して密封箇所を形成した包装体において、密封箇所の少なくとも1箇所に、密封箇所の接着強度よりも接着強度が小さい弱接着部を設ける一方、弱接着部の少なくとも1箇所に、弱接着部の接着強度よりも接着強度が大きい連続または非連続な接着部を直線状に、かつ、接着部の一端を弱接着部の内縁と交差する箇所に、あるいは、これに近接して設け、さらに、弱接着部の側縁が、密封箇所の内縁および外縁とそれぞれ鈍角を形成して交差していることを特徴とするものである。
本発明において、包装用シート材としては、包装体に求められる基本機能を考慮して選択される。例えば、内容物の保護性を高めるには、例えば、酸素との反応性や吸湿性が高い内容物を包装する場合は、包装用シート材を透過する空気中の酸素や水分(湿気)の透過量が小さくなるように、ポリエチレンテレフタレートフィルムにシリカ蒸着やアルミナ蒸着を施し、酸素透過度や透湿度を小さくしたバリヤー性フィルムを選択する。また、冷凍食品のように、耐寒性を必要とする場合は、二軸延伸ナイロンフィルムや直鎖状低密度ポリエチレンフィルムなどを選択する。さらには、取り扱いの便利性を高めるためには、輸送や荷取り扱いなどの作業時に包装体が破壊されないようにフィルム強度が高い厚手の二軸延伸ナイロンフィルムや直鎖状低密度ポリエチレンフィルムなどを選択する。また、販売促進効果を高めるためには、例えば、商品アピール効果を高めるために包装体に印刷を施す場合には、印刷性に優れたポリエチレンテレフタレートフィルムを選択したり、商品の風合いや鮮度感を高めるためには、フィルムの腰が強く、透明性に優れたポリプロピレンフィルムなどを選択する。
本発明において、包装用シート材の重ね合わせ部を接着して密封箇所を形成するには、特に限定されないが、例えば、ヒートシールによって熱接着する方法や、粘着剤を用いて冷間で密封する方法などを挙げることができる。
本発明において、弱接着部を部分的に現出する方法としては、接着性を阻害する物質、例えば、シリコンや無機物を部分的に塗工する方法や、部分的に弱くヒートシールする方法、例えば、シール温度を低く、シール圧力を低く、シール時間を短くする方法を挙げることができる。接着性阻害物質を部分的に塗工する場合、その塗工厚みを部分的に変え、あるいは、接着性阻害物質を点状に塗布し、接着部と弱接着部を形成することもできる。
本発明において、包装体としては、四方袋や合掌袋、自立袋などを挙げることができ、形状を限定するものではない。
本発明において、弱接着部および接着部の形成位置は、密封箇所と重なる位置であれば、用途や包装体の形状に応じて任意の位置に形成することができる。また、弱接着部および接着部は、使用用途に応じて1箇所または複数箇所に形成してもよい。
本発明によれば、包装体の内圧の上昇によって発生した包装体の弱接着部を破壊する力は、弱接着部に近接して設けられた接着部の先端に集中して作用することから、包装用シート材の、力が集中した先端部は小さな力で容易に破壊される。そして、破壊された先端部を起点として包装用シート材の直線状の接着部を中心に破壊が伝播し、弱接着部が剥離して包装体の内部から外部へ連通する連通路が形成される。
この場合、接着部は、包装体の密封箇所を破壊する力が作用する方向に設けると効果的であり、接着部の破壊は包装体の内圧に比例して長くなるので、接着部を中心に内圧に相応した断面積の連通路を形成し、包装体の内圧を自動的に調整することができる。しかも、弱接着部の側縁が、密封箇所の内縁および外縁とそれぞれ鈍角を形成して交差していることにより、密封箇所の内縁と弱接着部の側縁との交差する箇所に応力集中が発生することはなく、該交差部から破断が発生することを抑制することができるとともに、連通路の閉塞を抑制し、包装体の内圧を低く抑えることができる。
本発明は、包装用シート材と容器を重ね合わせ、重ね合わせ部を接着して密封箇所を形成した包装体において、密封箇所の少なくとも1箇所に、密封箇所の接着強度よりも接着強度が小さい弱接着部を設ける一方、弱接着部の少なくとも1箇所に、弱接着部の接着強度よりも接着強度が大きい連続または非連続な接着部を直線状に、かつ、接着部の一端を弱接着部の内縁と交差する箇所に、あるいは、これに近接して設け、さらに、弱接着部の側縁が、密封箇所の内縁および外縁とそれぞれ鈍角を形成して交差していることを特徴とするものである。
本発明において、包装用シート材としては、包装体に求められる基本機能を考慮して選択される。例えば、内容物の保護性を高めるには、例えば、酸素との反応性や吸湿性が高い内容物を包装する場合は、包装用シート材を透過する空気中の酸素や水分(湿気)の透過量が小さくなるように、ポリエチレンテレフタレートフィルムにシリカ蒸着やアルミナ蒸着を施し、酸素透過度や透湿度を小さくしたバリヤー性フィルムを選択する。また、冷凍食品のように、耐寒性を必要とする場合は、二軸延伸ナイロンフィルムや直鎖状低密度ポリエチレンフィルムなどを選択する。さらには、取り扱いの便利性を高めるためには、輸送や荷取り扱いなどの作業時に包装体が破壊されないようにフィルム強度が高い厚手の二軸延伸ナイロンフィルムや直鎖状低密度ポリエチレンフィルムなどを選択する。また、販売促進効果を高めるためには、例えば、商品アピール効果を高めるために包装体に印刷を施す場合には、印刷性に優れたポリエチレンテレフタレートフィルムを選択したり、商品の風合いや鮮度感を高めるためには、フィルムの腰が強く、透明性に優れたポリプロピレンフィルムなどを選択する。
本発明において、容器としては、前述した包装体に求められる基本機能とともに、包装用シート材との接着性などを考慮して設定され、例えば、ポリエチレンテレフタレート製容器、ポリプロピレン製容器、ポリスチレン製容器、これらのプラスチックを複合した容器、紙にポリエチレンをコーティングした容器などから選定される。
本発明において、包装用シート材および容器の重ね合わせ部を接着して密封箇所を形成するには、特に限定されないが、例えば、ヒートシールによって熱接着する方法や、粘着剤を用いて冷間で密封する方法などを挙げることができる。
本発明において、弱接着部を部分的に現出する方法としては、接着性を阻害する物質、例えば、シリコンや無機物を部分的に塗工する方法、部分的に弱くヒートシールする方法、例えば、シール温度を低く、シール圧力を低く、シール時間を短くする方法を挙げることができる。接着性阻害物質を部分的に塗工する場合、その塗工厚みを部分的に変え、あるいは、接着性阻害物質を点状に塗布し、接着部と弱接着部を形成することもできる。
本発明において、弱接着部および接着部の形成位置は、密封箇所と重なる位置であれば、用途や包装体の形状に応じて任意の位置に形成することができる。また、弱接着部および接着部は、使用用途に応じて1箇所または複数箇所に形成してもよい。
本発明によれば、包装体の内圧の上昇で発生した包装体の弱接着部を破壊する力は、弱接着部に近接して設けられた接着部の先端に集中して作用し、包装用シート材の、力が集中した先端部は小さな力で容易に破壊される。そして、破壊された先端を起点として包装用シート材の直線状の接着部を中心に破壊が伝播し、弱接着部が剥離して包装体の内部から外部へ連通する連通路が形成される。
この場合、接着部は、包装体の密封箇所を破壊する力が作用する方向に設けると効果的であり、接着部の破壊は包装体の内圧に比例して長くなるので、接着部を中心に内圧に相応した断面積の連通路を形成し、包装体の内圧を自動的に調整することができる。しかも、弱接着部の側縁が、密封箇所の内縁および外縁とそれぞれ鈍角を形成して交差していることにより、密封箇所の内縁と弱接着部の側縁との交差する箇所に応力集中が発生することはなく、該交差部から破断が発生することを抑制することができるとともに、連通路の閉塞を抑制し、包装体の内圧を低く抑えることができる。
本発明によれば、包装体の加圧や加熱などにより包装体の内圧が高まった際に、包装体内の圧力を自動的に調整して包装体の破裂や変形を防止するとともに、内容物の散逸や劣化などを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3には、本発明の包装体1の一実施形態が示されている。
この包装体1は、周縁四辺が接着された2枚の包装用シート材2から形成された包装袋(四方袋)であって、接着された周縁の密封箇所3のうち、対向する二辺の密封箇所3に重なるように、接着部4および該接着部4の両側に位置して接着部4よりも接着強度の小さな一対の弱接着部5がそれぞれ設けられている。
包装用シート材2は、図3に示すように、基材フィルム21と、シーラント層22と、これらの基材フィルム21およびシーラント層22を接着する接着層23とから構成される。
このうち、基材フィルム21としては、例えば、二軸延伸ナイロンフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、紙などを挙げることができ、内容物や用途に応じて複数層に積層してもよい。
シーラント層22としては、特に限定されず、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、アイオノマーなどの熱可塑性合成樹脂、または、シール剤や粘着剤などの塗工剤が使用される。また、内容物や用途に応じて複数層に積層することもできる。
接着層23は、基材フィルム21およびシーラント層22を積層する際に、基材フィルム21およびシーラント層22を接着する目的で用いられる。ラミネート方法に応じて接着剤やアンカーコート剤などを使用する。また、基材フィルム21およびシーラント層22の積層に際して接着剤やアンカーコート剤を必要としないものについては、接着層23を省くこともできる。すなわち、基材フィルム21とシーラント層22が一体となった共押フィルム、例えば、ヒートシールポリプロピレンフィルムを使用する場合は、接着層23を省くこともできる。
このような包装用シート材2を重ね合わせて接着し、密封箇所3を有する包装袋を形成するには、ヒートシール法を用いて熱圧着する方法や、粘着剤を用いて冷間で圧着する方法などを挙げることができる。
弱接着部5は、図2に示すように、その側縁が接着部4に向かって突出する湾曲状に形成されて、弱接着部5の側縁と密封箇所3の内縁31との交差角度αおよび密封箇所3の外縁32との交差角度βがそれぞれ鈍角に形成されている。また、弱接着部5は、図3に示すように、一対の包装用シート材2が接着されて形成された密封箇所3の接合界面の一部に接着性阻害層6を設けることで形成されている。このような接着性阻害層6を形成する物質としては、一般的にシリコンや無機物などが使用される。この場合、接着性阻害物質の塗工部分が弱接着部5として現出するのに対し、接着性阻害物質の非塗工部分が接着部4として現出される。すなわち、接着性阻害物質の非塗工部分である接着部4の両側に位置して接着性阻害物質の塗工部分である弱接着部5が現出される。
次に、このように構成された包装体1の内圧が上昇した場合の作用について説明する。
図4に示すように、図1乃至図3に示した包装体1の内圧が上昇すると、密封箇所3の内縁31において、包装用シート材2のシーラント層22の接合界面に設けられた接着性阻害層6による弱接着部5に対応するシーラント層22が破断する。ここで、密封箇所3の内縁31と弱接着部5の側縁とが交差する箇所では、それらのなす角度が鈍角αとなっていることにより、包装体1の膨張に伴うシーラント層22を破壊しようとする力は、一定長さにわたって作用するのに対し、弱接着部5に設けられた接着部4の内縁側先端には、シーラント層22を破壊しようとする力が集中して作用する。このため、弱接着部5に対応するシーラント層22に連続する接着部4のシーラント層22も容易に破断する。このように、接着部4のシーラント層22が破断を開始すると、これを起点に直線状の接着部4を中心にシーラント層22の破壊が伝播し、弱接着部5が剥離して包装体1の内部から外部に連通する連通路7が形成される(図4(c)参照)。
この際、包装体1の膨張により、一方の包装用シート材2が他方の包装用シート材2に対して傾斜し、一方の包装用シート材2における接着部4のシーラント層22が途中で切断されるとともに、その基材フィルム21とシーラント層22とが剥離される(図4(b)参照)。
このような接着部4の破壊は、包装体1の内圧に比例して長くなるので、接着部4を中心に内圧に相応した断面積の連通路7を形成することができ、包装体1の内圧を自動的に調整することができる。
また、密封箇所3の外縁32と弱接着部5の側縁との交差角度が鈍角βであるため、連通路7の出口を広く確保することができ、連通路7の閉塞を抑制することができるとともに、内圧を低く抑えることができる。
なお、前述した包装体1は、2枚の包装用シート材2を重ね合わせ、その周縁四辺を接着して密封することにより形成された包装袋を例示したが、1枚の包装用シート材2を折り重ね、その周縁三辺を密封して形成された包装袋、例えば、合掌袋であってもよく、また、1枚の包装用シート材2を中央線によって二つ折りするとともに、中央線の近傍部分を縦断面W字状を形成するように折り込み、折り込まれた底周縁部を密封して底密封部を形成する一方、他の周縁部三辺を密封して形成された自立袋であってもよく、その形態を限定するものではない。
また、包装体1としては、包装袋の他、容器8の周縁四辺に包装用シート材2が接着されて形成された包装容器であってもよい(図5参照)。
このような包装体1において、接着部4および該接着部4を挟む弱接着部5の形成位置は、用途や包装体1の形状に応じて密封箇所3と重なる位置であれば様々な位置に形成することができ、また、1箇所または複数箇所に設けることができる。
また、弱接着部5としては、図6に示すように、その側縁が密封箇所3の内縁31から外縁32に向かって幅が縮小するように直線状に形成し、弱接着部5の側縁と密封箇所3の内縁31との交差角度のみが鈍角γとなるように形成してもよく、その際、図7に示すように、その弱接着部5の側縁が密封箇所3の外縁32と交差することなく、密封箇所3内で終了するように形成してもよい。
すなわち、包装用シート材2としてヒートシールポリプロピレンフィルムなどの共押フィルムを用いると、該共押フィルムは、破断強度が小さく、かつ、引き裂き伝播強度も小さいので、これを包装用シート材とする包装体1は、全要素を破壊することができる。具体的には、図4に対応して示す図8から明らかなように、包装体1の昇圧に伴って、接着部4の全層が破壊され、包装体1の内部と外部とを連通する連通路7が形成される。したがって、連通路7は、包装体1の密封箇所3の内縁31から外縁32にかけて連通されないため、弱接着部5の側縁と密封箇所3の外縁32との交差角度を鈍角βに形成して連通路7の出口を広く確保する必要はなく、図6や図7に示した弱接着部5であっても影響はない。
また、接着部4の両側に位置して、包装用シート材2を構成する素材間の一部に接着性阻害層6を設け、密封箇所3に接着部4と弱接着部5を現出するようにしてもよい。具体的には、図9に示すように、包装用シート材2を構成する基材フィルム21に接着性阻害物質を接着部4に相当する幅をおいて塗工し、シーラント層22を積層して包装用シート材2を作成し、これを重ね合わせたり、該包装用シート材2と、接着性阻害物質を塗工していない包装用シート材2を重ね合わせて接着してもよい。
さらに、弱接着部5の形成方法としては、接着性阻害層6を設ける以外に、包装用シート材2を重ね合わせ、ヒートシール法で弱接着部5に対応する部分を弱く接着し、接着部4に対応する部分を弱接着部5に対応する部分よりも強く接着することにより、一対の包装用シート材2が接着されて形成された密封箇所3の接合界面の一部に弱接着部5および接着部4を現出させるようにしてもよい。例えば、接着部4に比べて低温でヒートシールしたり、接着部4よりも小さな圧着力でヒートシールしたり、接着部4のヒートシール時間よりも短時間でヒートシールすることにより、弱接着部5を形成することができる。
なお、弱接着部5の内縁を密封箇所3の内縁31に一致させて弱接着部5を形成した場合を例示したが、弱接着部5の内縁を密封箇所3の内縁31を越えて内方に位置するように形成してもよい(図2鎖線参照)。これにより、包装用シート材2を重ね合わせて接着し、密封箇所3を有する包装体1を形成する際、若干の位置ずれを許容することが可能となる。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
基材フィルム21として破断強度の大きな二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を用い、これに接着阻害層6としてシリコン系離型剤をグラビア印刷法で図10(b)に示す形状に塗工した。接着層23としてポリブタジエン系のアンカーコート剤を塗布し、シーラント層22として30μmのLLDPE(密度0.918g/cm3 )を押出コーティング法で積層し、包装用シート材2を作製した。この包装用シート材2と、接着性阻害層6を塗工せずに基材フィルム21としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)に接着層23としてポリブタジエン系のアンカーコート剤を塗布し、シーラント層22として30μmのLLDPE(密度0.918g/cm3 )を押出コーティング法で積層した包装用シート材2を170mm×170mmの大きさにカットし、これを重ね合わせ、辺A(図10(a)参照)の中央に弱接着部5と直線状の接着部4が現出するように、包装用シート材2の周縁をヒートシール法(ヒートシール温度160℃、ヒートシール圧力0.2MPa、ヒートシール時間1秒、ヒートシール幅10mm)で接着し、図10に示す正方形の四方袋を作製した。
(実施例2)
基材フィルム21として破断強度の大きな二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を用い、これに接着阻害層6としてシリコン系離型剤をグラビア印刷法で図11(b)に示す形状に塗工した。接着層23としてポリブタジエン系のアンカーコート剤を塗布し、シーラント層22として30μmのLLDPE(密度0.918g/cm3 )を押出コーティング法で積層し、包装用シート材2を作製した。この包装用シート材2と、接着性阻害層6を塗工せずに基材フィルム21としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)に接着層23としてポリブタジエン系のアンカーコート剤を塗布し、シーラント層22として30μmのLLDPE(密度0.918g/cm3 )を押出コーティング法で積層した包装用シート材2を170mm×170mmの大きさにカットし、これを重ね合わせ、辺A(図11(a)参照)の中央に弱接着部5および接着部4が現出するように、包装用シート材2の周縁をヒートシール法(ヒートシール温度160℃、ヒートシール圧力0.2MPa、ヒートシール時間1秒、ヒートシール幅10mm)で接着し、図11に示す正方形の四方袋を作製した。
(比較例1)
基材フィルム21として破断強度の大きな二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)に接着層23としてポリブタジエン系のアンカーコート剤を塗布し、シーラント層22として30μmのLLDPE(密度0.918g/cm3 )を押出コーティング法で積層し、包装用シート材2を作製した。この包装用シート材2を170mm×170mmの大きさにカットし、これを重ね合わせ、包装用シート材2の周縁をヒートシール法(ヒートシール温度160℃、ヒートシール圧力0.2MPa、ヒートシール時間1秒、ヒートシール幅10mm)で接着し、図12に示す正方形の四方袋を作製した。
(比較例2)
基材フィルム21として破断強度の大きな二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を用い、これに接着阻害層6としてシリコン系離型剤をグラビア印刷法で図13(b)に示す形状に塗工した。接着層23としてポリブタジエン系のアンカーコート剤を塗布し、シーラント層22として30μmのLLDPE(密度0.918g/cm3 )を押出コーティング法で積層し、包装用シート材2を作製した。この包装用シート材2と、比較例1の包装用シート材2を170mm×170mmの大きさにカットし、これを重ね合わせ、辺A(図13(a)参照)の中央に弱接着部5が現出するように、包装用シート材2の周縁をヒートシール法(ヒートシール温度160℃、ヒートシール圧力0.2MPa、ヒートシール時間1秒、ヒートシール幅10mm)で接着し、図13に示す正方形の四方袋を作製した。
(比較例3)
基材フィルム21として破断強度の大きな二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を用い、これに接着阻害層6としてシリコン系離型剤をグラビア印刷法で図14(b)に示す形状に塗工した。接着層23としてポリブタジエン系のアンカーコート剤を塗布し、シーラント層22として30μmのLLDPE(密度0.918g/cm3 )を押出コーティング法で積層し、包装用シート材を作製した。この包装用シート材2と、比較例1の包装用シート材2を170mm×170mmの大きさにカットし、これを重ね合わせ、辺A(図14(a)参照)の中央に弱接着部5が現出するように、包装用シート材2の周縁をヒートシール法(ヒートシール温度160℃、ヒートシール圧力0.2MPa、ヒートシール時間1秒、ヒートシール幅10mm)で接着し、図14に示す正方形の四方袋を作製した。
このような包装体の実施例1および比較例1について、連通路7の形成能の指標として、連通路7の形成に必要となる最大圧力、連通路7が形成される確度、排気音の大きさについてた調べた。
試験は、包装体1に圧縮空気を圧入し、連通路7の形成に要した最大圧力と、連通路7の形成位置およびその形成状態を調べた。
圧力については、キーエンス社製のデジタル圧力センサーAP−33を用いた。
なお、連通路の形成位置に記載されたA,B,C,Dは、図10および図12に図示した各辺を示す。試験結果を表1に示す。
Figure 0004791876
この結果からは、実施例1は、100%の確度で辺Aで連通路7が形成され、その形成に要する圧力が低く、これに相応して排気音はほぼ無音であったのに対し、比較例1は、包装用シート材2が破断したり、密封箇所3がランダムに破壊されて排気した。また、排気に必要とする圧力は高く、これに相応して破裂音を生じたり、排気音が大きかった。
次に、包装体1の実施例1、比較例1および比較例2について、包装体1が加圧されて包装体1の最内層のシーラント層22(LLDPE)が破断し、包装体1の外部と内部が連通する連通路7を形成する際、連通路7の形成能の指標として、LLDPEの破断開始強度と、LLDPEが破断を開始するのに要した引張長さと、破断を開始するのに要した時間を測定した。
試験は、JIS Z0238「ヒートシール軟包装袋及び半剛性容器の試験方法」に準拠して行った。ただし、相対移動速度は50mm/minとし、破断開始強度として、ヒートシール強度を測定した。
破断を開始するのに要した引張長さとしては、破断するまでの試験片の引張長さを測定した。また、破断を開始するのに要した時間としては、破断するまでの試験片の引張長さと相対速度から求めた。
破断強度については、島津製作所製の引張試験機AG−10kNIS MS形を用いた。
実施例1の試験片の形成位置およびその形状を図15に、比較例1の試験片の形成位置およびその形状を図16に、比較例2の試験片の形成位置およびその形状を図17にそれぞれを示す。試験結果を表2、表3、表4に示す。
Figure 0004791876
Figure 0004791876
Figure 0004791876
連通路7を形成するには、LLDPEが破断し、開口する必要があるが、試験結果から、実施例1は、LLDPEの破断開始強度が低く、かつ、LLDPEが伸びずに短時間で破断した。比較例1は、最も破断開始強度が高く、比較例2は、破断開始強度が実施例1と大差がないものの、接着性阻害層6によりLLDPEが全幅にわたって剥離し、破断を開始するのに要した引張長さは、実施例1の14倍ほど長く、破断に時間を要した。
また、包装体1の実施例1について、圧力調整機能の指標として、包装体1の内圧の大きさに相応して形成される連通路7の入口側の大きさと、包装体1の内圧の変化を測定した。
試験は、包装体2に29kPa,39kPa、49kPaの圧縮空気を圧入し、連通路7の入口となるシーラント層22(LLDPE)が破断した長さを計測した。破断した長さを連通路7の入口側断面の全周とし、これを真円に換算して入口の断面積とした。内圧の変化については、包装体1に29kPa,39kPa、49kPaの圧縮空気を圧入し、排気開始直後、1分後、3分後の包装体の内圧を測定した。圧力については、キーエンス社製のデジタル圧力センサーAP−33を用いた。試験結果を表5、表6に示す。
Figure 0004791876
Figure 0004791876
この結果から、実施例1は、包装体1に圧入される空気圧の大きさに比例して連通路7の入口が大きくなった。また、包装体1の内圧は、排気開始直後、1分後、3分後でも大きく変化せず、一定の圧力を維持していた。
次に、包装体1の実施例1および比較例3について、密封箇所3の内縁31と弱接着部5の側縁が交差する箇所の破壊されにくさの指標として、交差する箇所の破断開始強度を測定した。
試験は、JIS Z0238「ヒートシール軟包装袋及び半剛性容器の試験方法」に準拠して行った。ただし、相対移動速度は50mm/minとし、破断開始強度として、ヒートシール強度を測定した。
破断強度については、島津製作所製の引張試験機AG−10kNIS MS形を用いた。
実施例1の試験片の形成位置およびその形状を図18に、比較例3の試験片の形成位置およびその形状を図19にそれぞれを示す。試験結果を表7に示す。
Figure 0004791876
この結果から、密封箇所3の内縁31と弱接着部5の側縁とが交差する箇所が鈍角である実施例1は、密封箇所3の内縁31と弱接着部5の側縁とが交差する箇所が鋭角である比較例3よりも破断開始強度が3倍ほどであり、密封箇所3の内縁31と弱接着部5の側縁とが交差する箇所の破損を大きな破断開始強度に達するまで防止することができる。
さらに、包装体1の実施例1および実施例2について、連通路7の周囲の形状による排気性能の指標として、包装体1の内圧を測定した。
試験は、包装体に49kPaの圧縮空気を圧入し、包装体の内圧が平衡状態に達した際の内圧を測定した。圧力については、キーエンス社製のデジタル圧力センサーAP−33を用いた。試験結果を表8に示す。
Figure 0004791876
この結果から、基材フィルム21とシーラント層22との間に連通路7を形成する実施例1は、密封箇所3の外縁32と弱接着部5の側縁との交差する角度が鈍角であるため、連通路7が広く、連通路7の閉塞が抑制されるとともに、内圧が低く抑えられた。これに対し、密封箇所3の外縁32と弱接着部5の側縁との交差する角度が鋭角である実施例2の内圧は、実施例1の1.8倍ほど+高く保持された。
次に、実施例1および比較例1について、電子レンジ加熱による連通路7の形成能の指標として、連通路7が形成する確度、排気音の大きさを調べた。
試験は、包装体1にろ紙、水20cc、空気100ccを入れ、充填口を密封シールした。これを電子レンジで3分間加熱し、連通路7の形成位置と、その形成状態を調べた。
電子レンジについては、日立製作所製のMR−T510(500W)を用いた。
なお、連通路7の形成位置に記載されたA,B,C,Dは、図10および図12に図示した各辺を示す。試験結果を表9に示す。
Figure 0004791876
この結果からは、実施例1は、100%の確度で辺Aで連通路7が形成され、排気音はほぼ無音であったのに対し、比較例1は、密封箇所3がランダムに破壊されて排気し、また、排気音は大きかった。
さらにまた、実施例1および比較例1について、蒸し器による連通路7の形成能の指標として、連通路7が形成する確度、排気音の大きさを調べた。
試験は、包装体にろ紙、水20cc、空気100ccを入れ、充填口を密封シールした。これを蒸し器で5分間加熱し、連通路7の形成位置と、その形成状態を調べた。
蒸し器については、ガス加熱式の家庭用蒸し器を用いた。
なお、連通路7の形成位置に記載されたA,B,C,Dは、図10および図12に図示した各辺を示す。試験結果を表10に示す。
Figure 0004791876
この結果からは、実施例1は、100%の確度で辺Aで連通路7が形成され、排気音はほぼ無音であったのに対し、比較例1は排気する箇所が形成されず、包装体1内に結露を生じた。
これらのことから、本発明に係る実施例1は、表1,9,10から明らかなように、包装体1の加圧や、電子レンジや蒸し器による加熱などで包装体1の内圧が上昇すると、連通路7が形成されて速やかに、かつ、ほぼ無音で排気できることが明らかである。このため、使用時に排気音で驚くこともなく、また、包装体1の破裂を防止して内容物の散逸や劣化を確実に防止することができる。この結果、包装体1から内容物を絞り出したり、電子レンジや蒸し器などで包装体1ごと加熱するなどの様々な用途に適用することが可能となる。
また、本発明に係る実施例1は、表2,3,4から明らかなように、弱接着部5内に設けた接着部4が短時間に、かつ、小さな力で破断することにより、容易に連通路7を形成することができる。
さらに、本発明に係る実施例1は、表5,6から明らかなように、包装体1内の圧力に相応して接着部4が破壊される距離が長くなり、連通路7の入口が大きくなるとともに、時間が経過しても包装体1内の圧力が不要に高まることがなく、内圧が安定していることから、包装体1を圧する力の大きさや、使用する電子レンジの出力、蒸し器の加熱時間などの外部誤差因子に対し、安定した圧力調整機能を有するものである。
さらにまた、本発明に係る実施例1は、表7から明らかなように、密封箇所3の内縁31と弱接着部5の側縁とが交差する角度が鈍角であることにより、密封箇所3の内縁31と弱接着部5の側縁との交差する箇所に応力集中が発生することはなく、該交差部から破断が発生することを抑制することができる。
また、本発明に係る実施例1は、表8から明らかなように、密封箇所3の外縁32と弱接着部5の側縁とが交差する角度が鈍角であることにより、包装体1の内圧が低く抑えられており、連通路の閉塞を抑制していることが明らかである。
以上のように本発明によれば、包装体の加圧や加熱などにより包装体の内圧が高まった際に、包装体内の圧力を自動的に調整して包装体の破裂や変形を防止するとともに、内容物の散逸や劣化などを防止することができることから、包装体内の気体、液体、粉体などの流動物を自動的に包装体外へ放出量を調整して放出することが可能となり、包装体の用途を拡大することができる。
本発明の包装体の一実施形態である包装袋を模式的に示す平面図である。 図1の包装袋の密封箇所に設けられた接着部および弱接着部の拡大平面図である。 接着部および弱接着部を模式的に示す図2のA−A線断面図である。 図1の包装袋において内圧の上昇により連通路が形成された状態を説明する接着部および弱接着部の拡大平面図、拡大平面図のB−B線およびB’−B’線に沿って示す接着部および弱接着部の断面図である。 本発明の包装体の他の実施形態である包装容器を示す斜視図である。 密封箇所に設けられた接着部および弱接着部の他の変形例を図2に対応して示す拡大平面図である。 密封箇所に設けられた接着部および弱接着部のもう一つの変形例を図2に対応して示す拡大平面図である。 包装用シート材が共押フィルムである場合の包装袋において内圧の上昇により連通路が形成された状態を説明する図4(b)(c)に対応して示す接着部および弱接着部の断面図である。 密封箇所に設けられた接着部および弱接着部のもう一つの他の変形例を図3に対応して模式的に示す断面図である。 本発明の包装体の実施例1である正方形の四方袋を示す平面図、四方袋の一辺の中央に設けた接着部および弱接着部の拡大平面図、拡大平面図のC−C線に沿って示す接着部および弱接着部の横断面図である。 本発明の包装体の実施例2である正方形の四方袋を示す平面図、正方形の四方袋の一辺の中央に設けた接着部および弱接着部の拡大平面図、拡大平面図のD−D線に沿って示す接着部および弱接着部の横断面図である。 比較例1の正方形の四方袋を示す平面図、平面図のE−E線に沿って示す四方袋の密封箇所の横断面図である。 比較例2の正方形の四方袋を示す平面図、正方形の四方袋の一辺の中央に設けた弱接着部の拡大平面図、拡大平面図のF−F線に沿って示す弱接着部の横断面図である。 比較例3の正方形の四方袋を示す平面図、正方形の四方袋の一辺の中央に設けた弱接着部の拡大平面図、拡大平面図のG−G線に沿って示す弱接着部の横断面図である。 実施例1の接着部の破断開始強度を測定する試験片の切り取り位置を示す平面図、切り取られた試験片を示す平面図である。 比較例1の密封箇所の破断開始強度を測定する試験片の切り取り位置を示す平面図、切り取られた試験片を示す平面図である。 比較例2の弱接着部の破断開始強度を測定する試験片の切り取り位置を示す平面図、切り取られた試験片を示す平面図である。 実施例1の密封箇所の内縁と弱接着部の側縁とが交差する箇所の破断開始強度を測定する試験片の切り取り位置を示す平面図、切り取られた試験片を示す平面図である。 比較例3の密封箇所の内縁と弱接着部の側縁とが交差する箇所の破断開始強度を測定する試験片の切り取り位置を示す平面図、切り取られた試験片を示す平面図である。
符号の説明
1 包装体
2 包装用シート材
21 基材フィルム
22 シーラント層
3 密封箇所
4 接着部
5 弱接着部
6 接着性阻害層
7 連通路
8 容器

Claims (2)

  1. 1枚あるいは複数枚の包装用シート材を重ね合わせ、重ね合わせ部を接着して密封箇所を形成した包装体において、密封箇所の少なくとも1箇所に、密封箇所の接着強度よりも接着強度が小さい弱接着部を設ける一方、弱接着部の少なくとも1箇所に、弱接着部の接着強度よりも接着強度が大きい連続または非連続な接着部を直線状に、かつ、接着部の一端を弱接着部の内縁と交差する箇所に、あるいは、これに近接して設け、さらに、弱接着部の側縁が、密封箇所の内縁および外縁とそれぞれ鈍角を形成して交差していることを特徴とする包装体。
  2. 包装用シート材と容器を重ね合わせ、重ね合わせ部を接着して密封箇所を形成した包装体において、密封箇所の少なくとも1箇所に、密封箇所の接着強度よりも接着強度が小さい弱接着部を設ける一方、弱接着部の少なくとも1箇所に、弱接着部の接着強度よりも接着強度が大きい連続または非連続な接着部を直線状に、かつ、接着部の一端を弱接着部の内縁と交差する箇所に、あるいは、これに近接して設け、さらに、弱接着部の側縁が、密封箇所の内縁および外縁とそれぞれ鈍角を形成して交差していることを特徴とする包装体。
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