JP4791612B2 - 非線形バネ構造体及びこれを用いた加圧スペーサ - Google Patents

非線形バネ構造体及びこれを用いた加圧スペーサ Download PDF

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、電池セルを加圧するための加圧スペーサなどに適用可能な非線形特性を備えたバネ構造体(以下、非線形バネ構造体という)に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、リチウムイオン電池、キャパシタ等の電気の蓄積及び放出が可能な電池セルを複数枚積層して大容量化した電池モジュールが提案されている(特許文献1〜3参照)。
このような複数の電池セルを積層して電池モジュールを構成した場合に、各電池セルの性能を十分に発揮させるためには、電池セルを、変動が少なく安定した加圧力で加圧し続けることが有効である。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−261426号公報
【特許文献2】
特開2001−167745号公報
【特許文献3】
特開2000−195480号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数枚の電池セルを積層した場合に、各電池セルを加圧するには、各電池セル同士の間あるいは積層方向の両端または一端に加圧用のスペーサを介在させることにより、積層構造の一部に適度な加圧機能を追加することが好ましい。また、加圧特性としては、電池セルが膨張収縮を繰り返しても、力の大きさの変動が少ない安定した加圧力を付与し続けることができるような特性とすることが好ましい。つまり、非線形ばね定数の特性、つまり、ばねの反力が変位に比例せず、変位がある程度増加するとばね定数が低下する特性を有するスペーサを用いることが好ましい。
【0005】
しかしながら、現在のところ、比較的簡単な構成で電池セル等に適した加圧特性を発揮しうる加圧スペーサは、未だ開発されているとは言えない。
例えば、特許文献1に示される構成は、ベローズ圧力調整装置を備えた複雑なもので、その制御も単純ではない。
また、特許文献2に示されている皿バネは、一応非線形特性を発揮するものの、皿バネを支持するバネ保持具との間で力の作用点をずらしながら変位する。したがって、皿バネを変位させる場合には、作用点をずらす際の摩擦力によって、ヒステリシスが発生することを避けられない。この摩擦ヒステリシスは、繰り返し安定した加圧力を得るための妨げとなってしまう。
また、特許文献3に示されているバネ板は、非線形特性を発揮しうるものとは考えられない。
[0006]
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、比較的簡単な構成でヒステリシスが少ない非線形特性を発揮する非線形バネ構造体、及び電池セル等の被加圧部材に対して変動の少ない安定した加圧力を付与しうる加圧スペーサを提供しようとするものである。
課題を解決するための手段
[0007]
第1の発明は、一対の加圧板と、該加圧板の間に配設されたバネ部とを有し、
該バネ部は、1又は複数のバネを有しており、
該バネは、伸縮方向に沿って切断した断面形状(以下、適宜、縦断面形状という)が、伸縮方向と直交する方向に突出する略円弧状の中央曲面部と、該中央曲面部の両端の延長部において該中央曲面部と逆方向に突出する略円弧状の一対の端部曲面部と、該端部曲面部の端部を伸縮方向と直交する方向に略平行に上記中央曲面部の突出方向に延長させたベース部とを有してなり、該ベース部を上記加圧板にそれぞれ固定することによって当該一対の加圧板間に配置されており、
上記バネは、加圧されていない自然長状態において、上記中央曲面部と上記端部曲面部との間に直線状のストレート部を有していると共に、加圧されていない自然長状態において、上記中央曲面部を挟む一対の上記ストレート部がなす角度が鈍角であり、
上記一対の加圧板間を圧縮し、たわみ量の増加に対する荷重の増加割合が小さくなる非線形特性領域に達するまで上記バネを縮めた状態で使用するよう構成されていることを特徴とする非線形バネ構造体にある。
[0008]
第2の発明は、1又は複数の被加圧部材を一対の拘束部材の間に挟持して拘束する積層構造体において上記被加圧部材と共に上記拘束部材の間に介在させ、上記被加圧部材への加圧力を発生させるための加圧スペーサであって、
該加圧スペーサは、第1の発明の非線形バネ構造体を備えていることを特徴とする加圧スペーサにある。
【発明の効果】
【0009】
上記非線形バネ構造体は、上記のごとく、一対の加圧板と、該加圧板の間に配設されたバネ部とを有し、該バネ部は1又は複数のバネを有している。各バネは、その縦断面形状が、上記中央曲面部と上記端部曲面部と上記ベース部とを有してなる。すなわち、上記バネは、その縦断面形状が、いわば、略M字形状を呈し、そのM字の中央の角部が円弧状の上記中央曲面部となり両側の角部が上記端部曲面部となった形状を呈している。そして、両端のベース部を一対の加圧板に固定してある。このような構造とすることによって、一対の加圧板を圧縮する方向に力が作用した場合に、上記バネ部の特性に非線形特性が現れる。
【0010】
すなわち、上記バネは、その縦断面形状において、上記中央曲面部を有しているので、当該バネに圧縮力が付与されて変位した場合に、上記中央曲面部及び一対の上記端部曲面部が、曲率半径が減少して潰れるように変形する。このような変形を伴って加圧力が発揮されるので、上記バネは、自然状態からの変位が進んで荷重が高い側に変位してからばね定数が低下し、たわみ量の増加に対する荷重の増加割合が小さくなってくるという、非線形特性を発揮する。
【0011】
また、上記バネは、上記端部曲面部を介して延設された上記ベース部を加圧板に固定することによって当該加圧板に固定している。そのため、バネが伸縮する際に加圧板との間の作用点がずれることがなく、摩擦等によるヒステリシスの発生を抑制することができる。そのため、上記バネは、ヒステリシスの少ない特性を発揮する。
【0012】
このような非線形特性を有する1つのバネ又はバネを複数組合わせた集合体が上記バネ部となるため、上記非線形バネ構造体全体が、非線形特性を備えると共にヒステリシスの少ない弾性体となる。そのため、加圧力として非線形特性が要求される用途に対しては、上記非線形バネ構造体を適用することが非常に有効である。
【0013】
上記加圧スペーサにおいては、上記非線形バネ構造体を加圧力発生機構として備えている。そのため、電池セルその他の被加圧部材に当接させて上記非線形バネ構造体のバネ部を適度に収縮させて荷重を付与した状態で使用した場合には、被加圧部材が膨張収縮等の変位を繰り返しても、加圧スペーサから被加圧部材に対して力の大きさの変動が少ない安定した加圧力を付与し続けることができる。そのため、上記加圧スペーサを用いれば、比較的簡単な構成で、電池セルその他の被加圧部材をこれらに適した加圧状態に維持することができ、被加圧部材の特性を十分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施例1における、自然状態の加圧スペーサを示す斜視図。
【図2】実施例1における、図1のC−C線矢視断面図。
【図3】実施例1における、薄板バネを示す斜視図。
【図4】実施例1における、加圧板を構成するスリット板を示す平面図。
【図5】実施例1における、加圧板を構成する押さえ板を示す平面図。
【図6】実施例1における、重ねた2枚のスリット板の縦スリット穴に薄板バネを貫通させた状態を示す説明図。
【図7】実施例1における、2枚のスリット板を薄板バネのベース部に当接するまで拡げた状態を示す説明図。
【図8】実施例1における、メイン押さえ板をスリット板に重ねて接合した状態を示す説明図。
【図9】実施例1における、スリット板の横スリット穴に薄板バネを配置した状態を示す説明図。
【図10】実施例1における、加圧スペーサに荷重を付与して縮めた状態を示す説明図。
【図11】実施例1における、電池モジュールの構成を示す説明図。
【図12】実施例2における、薄板バネの中央曲面部の突出量の違いによる、ストロークと荷重の関係の変化を示す説明図。
【図13】実施例2における、薄板バネのベース部間の距離の違いによる、ストロークと荷重の関係の変化を示す説明図。
【図14】実施例2における、薄板バネの板厚の違いによる、ストロークと荷重の関係の変化を示す説明図。
【図15】実施例3における、薄板バネのベース部に固定する単体固定板の構成を示す展開図。
【図16】実施例3における、薄板バネのベース部に固定した単体固定板の固定位置を示す説明図。
【図17】実施例3における、薄板バネのベース部に固定した単体固定板の溶接位置を示す説明図。
【図18】実施例3における、単体固定板を面一に並べて接合した状態を示す説明図。
【図19】実施例3における、バネ群に直交する薄板バネの単体固定板をバネ群の単体固定板に接合した状態を示す説明図。
【図20】実施例3における、単体固定板全体を覆うように固定板を重ねる手順を示す説明図。
【図21】実施例3における、単体固定板全体を覆うように固定板が重ねられて接合された状態を示す説明図。
【図22】実施例4における、非線形バネ構造体の構成を示す説明図。
【図23】実施例5における、非線形バネ構造体の構成を示す展開説明図。
【図24】実施例5における、非線形バネ構造体の構成を示す説明図。
【図25】実施例6における、加圧スペーサの構成を示す説明図。
【図26】実施例6における、加圧スペーサを構成する非線形バネ構造体の配列を示す説明図。
【図27】実施例7における、非線形バネ構造体の圧縮距離と荷重との関係を示す説明図。
【図28】実施例7における、非線形バネ構造体のバネの圧縮距離と形状変化との関係を示す説明図。
【図29】実施例7における、(a)非線形バネ構造体の圧縮前の自然状態、(b)圧縮距離が1mmの状態、(c)圧縮距離が2mmの状態、(d)圧縮距離が3mmの状態、(e)圧縮距離が4mmの状態、(f)圧縮距離が5mmの状態の形状をそれぞれ示す説明図。
【図30】実施例8における、加圧スペーサを平面から見た説明図。
【図31】実施例8における、図31の矢印a方向から見た加圧スペーサの正面図。
【図32】実施例8における、図31の矢印b方向から見た加圧スペーサの側面図。
【図33】実施例9における、電池モジュールの構成を示す説明図。
【図34】実施例10における、電池モジュールの構成を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明において、上記バネは、加圧されていない自然長状態において、伸縮方向と直交する方向における上記中央曲面部と上記一対の端部曲面部との間の距離が、一対の上記ベース部の間隔よりも小さいことが好ましい。このような構成を取ることにより、逆の構成、つまり、伸縮方向と直交する方向における上記中央曲面部と上記一対の端部曲面部との間の距離が、一対の上記ベース部の間隔と同等以上の場合よりも、非線形特性を発揮する伸縮距離を大きくすることができると共に、耐荷重も大きくすることができる。
【0016】
また、上記バネは、自然長状態において、上記中央曲面部の曲率半径が、上記端部曲面部の曲率半径と同等程度であることが好ましい。これにより、後述するストレート部を確保しやすくすることができる。
また、上記バネは、加圧されていない自然長状態において、上記中央曲面部と上記端部曲面部との間に直線状のストレート部を有していることが好ましい。これにより、バネのストロークと耐荷重の確保が容易となる。
【0017】
また、上記バネは、加圧されていない自然長状態において、上記中央曲面部を挟む一対の上記ストレート部がなす角度が鈍角であることが好ましい。この構成とすることにより、バネのストローク及び荷重の確保が一層容易となる。少なくとも一対の上記ストレート部がなす角度が90°以下の場合には、鈍角である場合に比べて非線形特性を発揮しうる伸縮距離及び耐荷重を十分に確保することが困難となる。より好ましくは、自然長状態における上記中央曲面部を挟む一対の上記ストレート部がなす角度は、145〜175°の範囲内がよい。
【0018】
また、上記バネは、チタン又はチタン合金よりなることが好ましい。
上記バネは、十分な弾性特性を有している材料であれば、バネ鋼など様々な材料を適用可能である。最も好ましくは、弾性範囲が広く、かつ、その弾性特性にヒステリシスの少ないものがよい。この特性に優れたものとして、チタン又はチタン合金が挙げられる。チタン又はチタン合金は、上記の機械的特性に優れている点に加えて、軽量で錆びにくいという実用上有効な特性を有している。
【0019】
なお、上記加圧板としては、クラッド鋼などを含めた種々の金属板、炭素繊維強化プラスチックなどを含めた種々の樹脂板等を用いることができ、適度な強度があれば特に材質に制限はなく、今後開発される未知の材質も使用可能である。
【0020】
また、上記バネ部は、上記縦断面形状の上記中央突出部の突出方向の向きが互いに反対方向に向くよう2つの上記バネを配列してなる単位構造部を少なくとも1組備えていることが好ましい。この場合には、反対方向を向いた上記2つのバネが伸縮時の偏った反力の発生を防止することができ、上記単位構造部を構造的に安定な状態とすることができる。また、上記非線形バネ構造体は、上記単位構造部1組によって構成してもよいし、この単位構造部を複数同一面上に配置して構成することもできる。そのため、上記単位構造部を用いれば、加圧面積に合わせた設計変更も容易である。
【0021】
また、上記バネ部を複数のバネにより構成する場合には、上記縦断面形状の上記中央突出部の突出方向の向きがすべて同一ではなく、少なくとも一部が他のものと異なる方向に向いて配列されていることが好ましい。この場合には、伸縮時において上記バネが傾いて上下の加圧板が左右にずれる現象を抑制することができ、構造安定性を高めることができる。
【0022】
なお、上記バネが、後述するごとく薄板バネである場合には、伸縮方向と直交する面の方向である長手方向の向きの配列が、少なくとも一部において他のものと互いに平行とならないよう配置されていることが好ましい。すなわち、上記薄板バネは、長手方向の向きが平行なものが複数存在してもよいが、少なくとも一部がこれらと長手方向の向きが非平行な向きとなるように配置することが好ましい。これにより、伸縮時に薄板バネが傾いて上下の加圧板が左右にずれる現象を防止することができ、構造安定性を高めることができる。
【0023】
また、上記バネ部は、上記縦断面形状の配置の向きが同一となるように複数の上記バネを規則性を持って配列したバネ群を少なくとも1組有することもできる。
この場合には、上記バネ群を構成することによって、隣接するバネの間隔を小さくすることができ、単位面積当たりにより多くのバネを配置した構成を得ることができる。また、上記バネ群とは別に、縦断面形状の配置の向きを変えたバネを配置することによって、伸縮時における構造安定性を高めることができる。
【0024】
特に、上記バネが薄板バネである場合には、上記長手方向の向きが平行であると共に上記中央曲面部の突出方向を同じ方向に揃えたバネ群を有し、該バネ群の長手方向両端には、当該バネ群と長手方向が直交すると共に上記中央曲面部の突出方向が上記バネ群と反対の外方向に向くよう上記薄板バネが配置されていることが好ましい。
この場合には、上記バネ群を構成することによって、隣接する薄板バネの間隔を小さくすることができ、単位面積当たりにより多くの薄板バネを配置した構成を得ることができる。また、上記バネ群とは別に、その長手方向両端に向きを変えた薄板バネを配置することによって、伸縮時に薄板バネが傾いて上下の加圧板が左右にずれる現象を防止することができ、構造安定性を高めることができる。
【0025】
また、上記バネ群は少なくとも2組設けられており、これら2組を構成する薄板バネは互いに長手方向が平行であると共に上記中央曲面部の突出方向が互いに反対の外方向に向くよう配置されている構成を取ることもできる。この場合には、左右対称のバランスの取れたバネ配置を容易に実現することができる。
【0026】
また、上記加圧板は、上記バネの配列に合わせて配列したスリット穴を多数有するスリット板と、平板状の押さえ板とを有しており、上記スリット板の上記スリット穴に上記バネを通し、該スリット板と上記押さえ板との間に上記ベース部を挟持した状態で該ベース部を固定してあることが好ましい。
この場合には、上記スリット板と上記押さえ板によって上記バネのベース部を挟み込んで強固に固定することができる。それ故、加圧スペーサ全体の構造安定性を高めることができる。また、上記スリット穴の存在によって、上記バネの位置決めが容易である。
【0027】
また、上記スリット板と上記押さえ板との間における上記ベース部の固定は、抵抗溶接、YAGレーザ溶接その他の溶接(以下、適宜、単に溶接という)によって行うことが好ましい。また、かしめによって接合してもよいし、接着剤を用いて接合してもよい。
【0028】
また、上記バネの上記ベース部は、2枚の短冊状の単体固定板に挟持された状態で固定されており、該単体固定板は同一面上に配置されその隣接する端部が接合されており、かつ、該単体固定板全体を覆うように固定板が重ねられて接合されることにより上記加圧板が構成されていてもよい。
この場合には、上述したようなスリット穴を有するスリット板を用いることなく作製することができる。
【0029】
上記単体固定板へのベース部の固定は、溶接又はかしめによって行うことが好ましい。これによって、内側に位置する単体固定板、ベース部及び外側に位置する単体固定板の三層を容易かつ強固に接合することができる。
また、上記単体固定板同士の端部の接合は、溶接又はかしめによって行うことができる。また、上記単体固定板と上記固定板との接合も、溶接又はかしめによって行うことができる。なお、溶接又はかしめに代えて接着剤による接合を適用してもよい。
【0030】
上述したバネ部を構成するバネは、薄板バネとの明記がない限り、板状でない他の形状のバネであっても、その縦断面形状が上記中央曲面部と上記端部曲面部と上記ベース部とを有しているものであれば適用可能である。
その中でも、特に、上記バネは薄板バネよりなることが好ましい。薄板バネの場合には、薄板状のバネ材を曲げ加工することによって容易に作製することができ、さらに、板状であることによって、方向によっては高い剛性が得られ、上記非線形バネ構造体全体の構造安定性を高めることができる。
上記薄板バネの厚みは、特に制限されるものではないが、実用的な範囲としては、0.01〜0.2mmの範囲を選択することができる。
【0031】
また、上記バネは、横断面形状が円形の細丸棒バネとすることもできる。この場合には、薄板バネよりもさらに製造容易であると共に、用いる細丸棒バネの数によって、加圧力の調整を容易に行うことができる。
なお、上記細丸棒バネのサイズも特に制限されるものではないが、外径が0.01〜1.0mmの範囲であることが好ましい。
【0032】
また、上記非線形バネ構造体は、上述したごとく電池セル用の加圧スペーサに好適に適用可能である。ここでいう電池セルは、リチウムイオン電池、キャパシタ等の電気の蓄積及び放出が可能なものを意味する。さらに、上記非線形バネ構造体は、被加圧部材が体積変動などを起こしたとしても、被加圧部材に対して安定した加圧力を付与することが求められる様々な用途に適用可能である。例えば、体積変化にかかわらず密閉状態で一定の圧力に調整することが必要な調理装置、製薬装置、無菌実験チャンバー、食品や薬品の保管庫などの加圧手段として適用可能である。
【実施例】
【0033】
(実施例1)
本発明の実施例にかかる非線形バネ構造体よりなる加圧スペーサにつき、図1〜図11を用いて説明する。
本例の非線形バネ構造体よりなる加圧スペーサ1は、図11に示すごとく、複数の電池セル8の積層体を加圧するための加圧スペーサである。
加圧スペーサ1は、図1に示すごとく、一対の加圧板10と、該加圧板10の間に配設されたバネ部2とを有する。
【0034】
バネ部2は、図2、図6〜図9に示すごとく、薄板バネ20を複数配列して構成されている。
薄板バネ20は、図3に示すごとく、その縦断面形状が、伸縮方向Aと直交する方向Bに突出する略円弧状の中央曲面部21と、中央曲面部21の両端の延長部において中央曲面部21と逆方向に突出する略円弧状の一対の端部曲面部22と、端部曲面部22の端部を伸縮方向と直交する方向Bに略平行に延長させたベース部23とを有している。薄板バネ20は、ベース部23を加圧板10にそれぞれ固定することによって当該一対の加圧板20間に配置されている。
【0035】
以下、さらに詳説する。
薄板バネ20は、図3に示すごとく、自然長状態において、中央曲面部21を下方に向けて突出させた状態でその縦断面形状を観察すると、略M字状、つまり、アルファベットのM字を横方向に引き延ばしたような形状を呈し、M字の中央の角部が円弧状の上記中央曲面部21となり、両側の角部が端部曲面部23となった形状を呈している。
また、薄板バネ20は、自然長状態において、中央曲面部21と端部曲面部22との間に直線状のストレート部24を有している。自然長状態において、一対のストレート部24がなす角度αは鈍角であり、具体的には、170〜175°である。
【0036】
また、自然長状態において、薄板バネ20の中央曲面部21の曲率半径R1は1mm、端部曲面部22の曲率半径R2は1mmである。したがって、薄板バネ20の中央曲面部21の曲率半径R1は、端部曲面部22の曲率半径R2と同等である。
また、自然長状態において、薄板バネ20の伸縮方向Aと直交する方向Bにおける中央曲面部21と一対の端部曲面部22との間の距離D(突出量D)が、一対のベース部23の間隔Wよりも十分に小さい。
また、薄板バネ20の幅寸法(ベース部23の間隔)Wは27mm、長手方向の長さLは、45mmものと90mmのものを用いた。
また、薄板バネ20は、厚みが0.12〜0.13mmの範囲にあるチタン合金を用いて作製した。
【0037】
次に、図2、図4、図5に示すごとく、本例の加圧板10は、後述する薄板バネ20の配列に合わせて配列したスリット穴110、111を多数有するスリット板11と、平板状の押さえ板12とにより構成した。
スリット板11は、図4に示すごとく、四角形状の外形状を有しており、ステンレス鋼板により作製したものである。スリット板11は、同図に示すごとく、左右2箇所において、それぞれ縦方向に13本の縦スリット穴110を平行に等間隔で設けたスリット群110A、110Bを有している。また、各スリット群110A、110Bの両端外方には、それぞれ、これらの縦スリット穴110と直交する横方向にそれぞれ横スリット穴111を設けてある。
【0038】
1枚のスリット板11と重ね合わせる押さえ板12は、上記スリット群110A、110Bを覆う1枚のメイン押さえ板121と、上記横スリット穴111を覆う2枚のサイド押さえ板122とからなる。これらは、アルミニウム合金板より作製した。
このようなスリット板11と押さえ板12とからなる加圧板10と、上記薄板バネ20との接合関係は、これらの組み立て手順と共に説明する。
【0039】
まず、上述した薄板バネ20として、長さL=90mmの長尺のものを26枚、長さL=45mmの短尺のものを4枚準備する。
また、上記スリット板11を2枚、押さえ板12を構成するメイン押さえ板121を2枚、サイド押さえ板122を4枚準備する。
【0040】
次に、図6に示すごとく、2枚のスリット板11を重ねておき、これらの縦スリット穴110に、長尺の薄板バネ20を通す。このとき、スリット群110Aに通す薄板バネ20は、すべて中央曲面部21がスリット群110Bと反対側に突出する方向に揃え、スリット群110Bに通す薄板バネ20は、すべて中央曲面部21がスリット群110Aと反対側に突出する方向に揃える。
【0041】
次に、図7に示すごとく、2枚のスリット板11を両者の間隔が拡がるように離隔させ、それぞれ薄板バネ20の両端のベース部23の内側面と接触させる。このとき、スリット板11とベース部23との間には、接着剤を介在させ、これにより両者を固定する。
【0042】
次に、図8に示すごとく、各スリット板11のスリット群110A、110Bが位置する表面に、メイン押さえ板121を重ね合わせる。このとき、両者の間には上記と同様の接着剤を介在させ固定する。これにより、スリット板11とメイン押さえ板121との間には、薄板バネ20のベース部23が挟持された状態で固定される。
【0043】
次に、図9に示すごとく、スリット板11の横スリット穴112に、短尺の薄板バネ20のベース部23を挿入する。このとき、薄板バネ20は、その中央曲面部21の突出方向が外側に向くように配置する。
次に、図1に示すごとく、各スリット板11の横スリット穴112が位置する表面に、サイド押さえ板122を重ね合わせる。このとき、両者の間には上記と同様の接着剤を介在させ固定する。これにより、スリット板11とサイド押さえ板122との間には、薄板バネ20のベース部23が挟持された状態で固定される。そして、これにより、本例の加圧スペーサ1が完成する。
【0044】
得られた加圧スペーサ1においては、上記のごとく、薄板バネ20が、上記スリット群110Aに挿入された第1のバネ群と、上記スリット群110Bに挿入された第2のバネ群とに分けられる。同じバネ群に属する薄板バネ20は、すべて中央曲面部21の突出方向が同じ方向に揃えられている。そのため、伸縮持に中央曲面部21の突出量が増加しても、隣り合う薄板バネ20同士が干渉することがない。そのため、薄板バネ20の配置間隔を構造上可能な限り狭めることができ、単位面積当たりの薄板バネ20の配設数を多くすることができる。
【0045】
また、上記バネ群の長手方向両端には、上記横スリット穴111に挿入配置された薄板バネ20が配設されている。これらは、上記バネ群と長手方向が直交すると共に中央曲面部21の突出方向が上記バネ群と反対の外方向に向いている。つまり、薄板バネ20は、伸縮方向と直交する方向である長手方向の向きの配列が、一部において他のものと直交し、互いに平行とならないよう配置されている。これにより、伸縮時に薄板バネ20が傾いて上下の加圧板10が左右にずれる現象を防止することができ、構造的に安定したものとなる。
【0046】
上記加圧スペーサ1は、図10に示すごとく、一対の加圧板10を圧縮した状態で使用され、バネ部2から生じる力を電池セルに常に付与した状態となる。そして、本例の加圧スペーサ1は、上記特殊な形状の薄板バネ20を多数備えたバネ部2を有しているので、一対の加圧板10を圧縮する方向に力が作用した場合に、バネ部2の特性に非線形特性が現れる。
すなわち、薄板バネ20は、中央曲面部21を有しているので、薄板バネ20に圧縮力が付与されて変位した場合に、中央曲面部21及び端部曲面部22が、その曲率半径が減少して潰れるように変形する。このような変形を伴って加圧力が発揮されるので、薄板バネ20は、自然状態からの変位が進んで荷重が高い側に変位してからばね定数が低下し、たわみ量の増加に対する荷重の増加割合が小さくなってくるという、非線形特性を発揮する。
【0047】
また、薄板バネ20は、端部曲面部22を介して延設されたベース部23を加圧板10に固定することによって当該加圧板10に固定している。そのため、薄板バネ20が伸縮する際に作用点がずれることがなく、摩擦等によるヒステリシスの発生を抑制することができる。それ故、薄板バネ20は、ヒステリシスの少ない特性を発揮する。
【0048】
加圧スペーサ1は、このよう非線形特性を有する薄板バネ20を複数合わせた集合体がバネ部2となるため、加圧スペーサ1全体が、非線形特性を備えると共にヒステリシスの少ない弾性体となる。そのため、図11に示すごとく、加圧スペーサ1を電池セル8に当接させてある程度荷重を付与してバネ部2を縮めた状態で使用した場合には、電池セル8が膨張収縮等の変位を繰り返しても、電池セル8に対して変動が少ない安定した加圧力を付与し続けることができる。それ故、同図に示すごとく、加圧スペーサ1を用いれば、比較的簡単な構成で、電池セル8の特性を十分に発揮させることができる電池モジュール7を構成することができる。
【0049】
なお、電池モジュール7は、図11に示すごとく、例えば、厚み方向(矢印Y方向)に積層される複数の電池セル8を上下左右の天板71、底板72、及び2枚の側板73、74により囲んだハウジング内に収容したものとすることができる。つまり、電池モジュール7は、複数の被加圧部材である電池セル8を一対の拘束部材である天板71及び底板72の間に挟持して拘束する積層構造体である。この積層構造体において、各電池セル8の間には、上記加圧スペーサ1が介在されており、これらの加圧スペーサ1に荷重が付与された状態、すなわち所定量厚みを減少させた状態で上記ハウジング内に収容されている。これにより、加圧スペーサ1内のバネ部2に付与された荷重は、加圧力として上記各電池セル8に作用した状態となる。
【0050】
なお、加圧スペーサ1は、同図に示すごとく、各電池セル8の間全部に1個ずつ配置する構成の他に、複数個の電池セル8を直接又は上記加圧スペーサ1以外のスペーサを介在させて積層し、その積層体一端又は両端に1個又は2個の加圧スペーサ1を積層配置する構成を取ることもできる。具体的には、図11における積層体中のスペーサ位置1(a)の部分だけに上記加圧スペーサ1を配置し、その他のスペーサ位置1(b)〜(f)には、通風用の伸縮しないスペーサを配置する構造とすることもできる。
【0051】
また、本例では、比較的長尺の薄板バネ20を用いてバネ部2を構成したが、もう少し長さが短い薄板バネを連ねた構成とすることもできるし、薄板バネではなく、横断面形状が円形状の細丸棒バネを適用することもできる。また、加圧力は、バネの数や形状により調整することが可能である。
【0052】
(実施例2)
本例では、実施例1に示した薄板バネ20を基本として、各部の寸法関係等を変化させることによってバネ特性がどのように変化するか、その傾向を調べた。
まず、薄板バネ20の中央曲面部21の突出量D(図3)を変化させ、ストロークと荷重との関係を測定した。突出量Dを大きくすることは、中央曲面部21の曲率半径を小さくすることにつながり、また、一対のストレート部24がなす角度α(図3)を小さくすることにもつながる。
【0053】
図12には、横軸にストロークを、縦軸に荷重を取り、上記突出量Dが大きい場合を実線D1、これよりも小さい場合を実線D2により示した。同図から知られるごとく、突出量Dを大きくするほど、非線形特性が十分に得られる領域に達すまでに必要なストロークが大きくなり、非線形特性が得られる領域での荷重が小さくなる傾向になることがわかる。
【0054】
次に、薄板バネ20の突出量Dは同じにして、ベース部23間の距離W(図3)を変化させ、ストロークと荷重との関係を測定した。
図13には、横軸にストロークを、縦軸に荷重を取り、上記距離Wが最も大きい場合を実線W1、距離Wが最も小さい場合を実線W3、距離Wが両者の中間のものを実線W2により示した。同図から知られるごとく、距離Wを大きくするほど、非線形特性が十分に得られる領域に達すまでに必要なストロークが大きくなり、非線形特性が得られる領域での荷重が小さくなる傾向になることがわかる。
【0055】
次に、薄板バネ20の形状は同じにして、板厚tを変化させ、ストロークと荷重との関係を測定した。
図14には、横軸にストロークを、縦軸に荷重を取り、上記板厚tが最も厚い場合を実線t1、板厚tが最も薄い場合を実線t3、板厚tが両者の中間のものを実線t2により示した。同図から知られるごとく、板厚tを薄くするほど、非線形特性が十分に得られる領域に達すまでに必要なストロークが大きくなり、非線形特性が得られる領域での荷重が小さくなる傾向になることがわかる。
【0056】
以上のような寸法と特性の傾向が明らかになれば、要求特性に合わせて、各部のサイズ等を調整することによって所望の薄板バネ20を比較的容易に作製することができる。
なお、以上の特性は、薄板バネに限らず、縦断面形状が、伸縮方向と直交する方向に突出する略円弧状の中央曲面部と、該中央曲面部の両端の延長部において該中央曲面部と逆方向に突出する略円弧状の一対の端部曲面部と、該端部曲面部の端部を伸縮方向と直交する方向に略平行に上記中央曲面部の突出方向に延長させたベース部とを有してなるバネであれば、細丸棒バネ等でも同様である。
【0057】
(実施例3)
本例の加圧スペーサ102は、実施例1における加圧板の構成を変更すると共に薄板バネ20の配列を若干変更し、組み付け方法を変更したものである。図15〜図21を用い、加圧スペーサ102の構成を組み付け手順に従って説明する。
【0058】
図15に示すごとく、まず、薄板バネ20として、長さL=90mmの長尺のものを28枚準備する。
また、各薄板バネ20のベース部23を挟持するための短冊状の単体固定板3を準備する。単体固定板3としては、ベース部23の外側面に当接させる第1単体固定板31と、ベース部23の内側面に当接させる第2単体固定板32とよりなる。いずれも錆を防ぐためにステンレス鋼により構成する。第1単体固定板31は、ベース部23の幅寸法よりも大きい幅寸法を持っており、第2単体固定板32は、第1単体固定板31よりも幅寸法が小さくなっている。
【0059】
次に、図16、図17に示すごとく、各薄板バネ20のベース部23の外側面に第1単体固定板31に当接させると共に、ベース部23の内側面に第2単体固定板32を当接させて、これら3層を積層した状態とする。そして、この3層全体を、長手方向の5箇所の溶接部35において抵抗溶接する。これにより、ベース部23を単体固定板3に挟持した状態を得る。なお、上記抵抗溶接は、他の公知の溶接方法に代えてもよい。
【0060】
次に、図18に示すごとく、単体固定板3を同一面上に配置し、その隣接する端部をYAGレーザ溶接によって溶接する。このYAGレーザ溶接も、他の公知の溶接方法に代えてもよい(以下、同様)。このとき、13枚の薄板バネ20によって、長手方向の向きが平行であると共に中央曲面部21の突出方向を同じ方向に揃えたバネ群を構成させる。そして、2つのバネ群が互いに反対方向を向いて中央曲面部21が外方向を向くように配置する。
【0061】
次に、図19に示すごとく、上記バネ群の両端において、当該バネ群と長手方向が直交すると共に中央曲面部21の突出方向が上記バネ群と反対の外方向に向くよう薄板バネ20を1枚ずつ配置する。本例では、1枚の薄板バネ20が上記2つのバネ群の端部に跨って配置された状態とする。そして、上記バネ群に直交する薄板バネ20の単体固定板3を、上記バネ群の単体固定板3にYAGレーザ溶接によって溶接する。なおYAGレーザ溶接は、ティグ溶接に代えることもできる。
【0062】
次に、図20に示すごとく、上記のごとく接合された単体固定板3全体を覆う大きさの固定板32を準備する。固定板32は、ステンレス鋼よりなるものである。図21に示すごとく、この固定板32を上記単体固定板3の外側面に重ね、YAGレーザ溶接により接合する。溶接箇所は、固定板32の裏側面と単体固定板3の端部との境界部である。
このようにして得られた加圧スペーサ102においては、上記単体固定板3と固定板32とを積層した積層体が加圧板30となる。
得られた加圧スペーサ102は、実施例1と同様の作用効果を発揮する。
【0063】
(実施例4)
本例では、図22に示すごとく、バネ部203として2つの薄板バネ231を備えた単位構造部のみからなるバネ構造体103について説明する。
バネ構造体103は、同図に示すごとく、一対の加圧板303と、該加圧板303の間に配設されたバネ部203とを有する。
【0064】
バネ部203を構成する2つの薄板バネ231は、いずれも、実施例1の薄板バネ20と同様の縦断面形状を有するものであり、伸縮方向Aと直交する方向Bに突出する略円弧状の中央曲面部21と、中央曲面部21の両端の延長部において中央曲面部21と逆方向に突出する略円弧状の一対の端部曲面部22と、端部曲面部22の端部を伸縮方向と直交する方向Bに略平行に延長させたベース部23とを有している。なお、機能が共通する部分には、適宜、実施例1と同じ符号を用いた。
【0065】
そして、バネ部203は、縦断面形状の中央突出部21の突出方向の向きが互いに反対方向に向くよう2つの薄板バネ231を配列してなる。
加圧板303は、正方形の外板331と、長方形状の内板332とを組み合わせて構成した。
【0066】
図22に示すごとく、加圧板303と薄板バネ231のベース部23とは、各薄板バネ231のベース部23を外板331と内板332とにより挟持し、その積層構造全体を接合部335においてバーリングかしめ加工により接合した。
【0067】
得られた単位構造部のみよりなる非線形バネ構造体103は、そのまま様々な用途の加圧手段として使用することができる。また、後述する実施例6に示すごとく、非線形バネ構造体103を複数組み合わせて使用することもできる。
【0068】
(実施例5)
本例は、図23、図24に示すごとく、バネ部204として2つの細丸棒バネ241を備えた単位構造部のみからなるバネ構造体104について説明する。
バネ構造体104は、同図に示すごとく、一対の加圧板304と、該加圧板304の間に配設されたバネ部204とを有する。
【0069】
バネ部204を構成する2つの細丸棒バネ241は、いずれも、横断面形状は円形状であるが、実施例1の薄板バネ2と同様の縦断面形状を有するものであり、伸縮方向Aと直交する方向Bに突出する略円弧状の中央曲面部21と、中央曲面部21の両端の延長部において中央曲面部21と逆方向に突出する略円弧状の一対の端部曲面部22と、端部曲面部22の端部を伸縮方向と直交する方向Bに略平行に延長させたベース部23とを有している。
【0070】
また、図23に示すごとく、上記ベース部23の先端に、伸縮方向の外側に向けて折り曲げたベース立設部235を設けた。
バネ部204は、断面形状の中央突出部21の突出方向の向きが互いに反対方向に向くよう2つの細丸棒バネ241を配列して、加圧板304に固定する。
加圧板304は、正方形状を呈し、上記ベース立設部235を挿入するための挿入穴345を有する。
【0071】
図23に示すごとく、加圧板304と細丸棒バネ241とは、上記ベース立設部235を加圧板304の挿入穴345に挿入してろう付け接合する手法により固定した。
得られた単位構造部のみよりなる非線形バネ構造体104は、そのまま様々な用途の加圧手段として使用することができるし、また、非線形バネ構造体104を複数組み合わせて使用することもできる。
また、上記2つの細丸棒バネ241のそれぞれの隣りに、1又は複数の細丸棒バネを同じ姿勢で並べて配設することによって耐荷重を高めることも可能である。
【0072】
(実施例6)
本例は、実施例4の非線形バネ構造体103を複数組み合わせて1つの加圧スペーサ105を構成した例である。
図25に示すごとく、本例の加圧スペーサ105は、非線形バネ構造体103の加圧板303よりも面積の大きい一対の共通加圧板351を有し、この間に16個の非線形バネ構造体103を挟持した構造を有している。したがって、加圧スペーサ105の加圧板305は、共通加圧板351と非線形バネ構造体103の加圧板303とを積層した構成となる。
【0073】
図26には、共通加圧板351間に挟持した非線形バネ構造体103の配置方向を示す。すなわち、前述した図22に示すごとく、非線形バネ構造体103における一対の薄板バネ231の長手方向を矢印X方向として示すと、図26に示すごとく、紙面上において上端の横一列は長手方向Xを上下方向に向けて揃え、下端の横一列も長手方向Xを上下方向に向けて揃え、これらの間の中央の横二列は長手方向Xを左右方向に向けて揃えた。
【0074】
この場合には、複数の非線形バネ構造体103を組み合わせることによって、全体の耐荷重を高めることができると共に、複数の非線形バネ構造体103の配置方向が、中央突出部21の突出方向の向きがすべて同一ではない方向となっているため、構造安定性がより高くなっている。
【0075】
なお、非線形バネ構造体103の配列方法としては他の様々な配列方法をとることができる。
また、各非線形バネ構造体103の加圧板303の外板331を省略し、直接共通加圧板351に薄板バネ231のベース部23を接合する構成とすることも可能である。
【0076】
(実施例7)
本例は、実施例4の非線形バネ構造体103について、その非線形特性を調べる実験を行った。
具体的には、前述の図22に示した非線形バネ構造体103の一対の加圧板303を圧縮試験装置(図示略)によって挟持し、全体厚みを縮めるように圧縮し、その圧縮した距離(mm)と、そのときに発生した加圧力(kg)とを測定した。
【0077】
測定結果を図27に示す。同図は、横軸に非線形バネ構造体103の全体厚みを圧縮した距離(mm)を取り、縦軸に発生した加圧力を荷重(kg)として取ったものである。同図に示したプロット線は、圧縮距離を0から9mmまで増加させた後、9mmから0まで減少させた一往復分を示している。
【0078】
同図より知られるごとく、圧縮距離と荷重との間に比例関係がなく、非線形特性が示されていることが分かる。また、圧縮距離(バネの変位)が0〜約2mmの間(同図中Pの範囲)においては、圧縮距離に対する荷重の増加割合が比較的大きいが、2mmを超えてからは、圧縮距離の増加に対する荷重の増加率が低くなり、変位があっても加圧力の変動が少ない加圧特性が得られることが分かる。
さらに、同図より、圧縮距離の増減一往復の往路と復路の加重の値が非常に近く、ヒステリシスが非常に少ないことも分かる。
したがって、同図から判断すると、少なくとも、圧縮距離2mm〜9mmの範囲(同図中Q)で使用すれば、非線形バネ構造体103は、非常に優れた特性を発揮しうることが分かる。
【0079】
図28には、非線形バネ構造体103の2つの薄板バネ231の形状が、圧縮距離の変化と共にどのように変化するかを観察した結果を示す。
同図には、薄板バネ231の下方のベース部23を固定した状態で、圧縮前の自然状態(a)、圧縮距離が1mmの状態(b)、圧縮距離が2mmの状態(c)、圧縮距離が3mmの状態(d)、圧縮距離が4mmの状態(e)、圧縮距離が5mmの状態(f)の形状を示す。各状態の中央曲面部21の位置は、黒丸で強調して示した。
【0080】
図29には、薄板バネ231の形状を、上記(a)〜(f)の状態に対応してそれぞれ単独で示した。また、同図には、中央曲面部21の両端の延長部がなす角度Bと、端部曲面部23の両端の延長部がなす角度A、Cの実測値を示した。なお、すべての角度は、各中央曲面部21及び端部曲面部22の間の変曲点における接線同士の間の角度によって定義した。
【0081】
図28から知られるごとく、非線形バネ構造体103は、圧縮距離が0〜2mm(a〜c)の範囲において、中央曲面部21が最も大きく変位し、その後変位量が徐々に小さくなる変形特性を示した。
また、同図(b)に示すごとく、圧縮距離の増加に伴って、端部曲面部22が徐々に曲率半径が小さくなるよう変形していくと共に、伸縮方向と直交する方向においても所定距離(Y)分だけ後退することが分かる。このような伸縮方向と直交する方向の変位が、非線形特性に影響しているとも考えられる。
【0082】
まず、図27及び図29から、非線形バネ構造体103を有する加圧スペーサにおいては、バネを伸縮させた際の形状が、少なくとも、図29(c)〜(f)の間の形状に維持できるように圧縮した状態で使用することにより、優れた非線形特性を発揮することが分かる。
【0083】
(実施例8)
本例は、図30〜32に示すごとく、非線形バネ構造体よりなる加圧スペーサの別例を示す。
すなわち、本例の加圧スペーサ106は、同図に示すごとく、一対の加圧板308と、該加圧板308の間に配設されたバネ部208とを有する。本例のバネ部208は、12個の薄板バネ281を有している。薄板バネ281は、実施例1の薄板バネ20と同様に、伸縮方向に沿って切断した断面形状が、伸縮方向と直交する方向に突出する略円弧状の中央曲面部21と、中央曲面部21の両端の延長部において該中央曲面部と逆方向に突出する略円弧状の一対の端部曲面部22と、端部曲面部22の端部を伸縮方向と直交する方向に略平行に中央曲面部21の突出方向に延長させたベース部23とを有してなる。また、薄板バネ281は、自然長状態において、中央曲面部21と端部曲面部22との間に直線状のストレート部24を有している。そして、ベース部23を加圧板308にそれぞれ固定することによって当該一対の加圧板308間に配置されている。
【0084】
加圧板308は、正方形状の外板381を主体とし、その裏側に薄板バネ281のベース部23を固定するための短冊状の内板382を配置して構成した。
薄板バネ281の配置は、図30に示すごとく、平面的に見て、長手方向を同図上の上下に向けた縦姿勢のものを、上下に4つずつ合計8つ配置し、長手方向を図面上左右に向けた横姿勢のものを左右の側部に2つずつ合計4つ配置する構成とした。
【0085】
各薄板バネ281は、加圧板308の外板381と内板382とによってベース部23を挟持し、外板381、ベース部23及び内板382とを重ねた積層構造を、二箇所の接合部385においてバーリングかしめ加工することによって接合した。
また、下側の加圧板308には、一対の加圧板308の間隔が縮まりすぎることを防止するためのストッパとしてのブロック体35を4個接合した。
【0086】
この場合には、薄板バネ281を実施例1の場合よりも少なくしたことにより、必要な加圧力が実施例1よりも小さい場合に適している。また、加圧板308と薄板バネ281との固定をバーリングかしめ加工としたことにより、製造が容易となった。
その他は、実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0087】
(実施例9)
本例は、図33に示すごとく、複数の電池セル81を積層してなる電池モジュール702に、本発明の実施例としての加圧スペーサ107を適用した例である。
本例の電池モジュール702は、同図に示すごとく、複数の電池セル81を一対の拘束部材721、722の間に挟持して拘束する積層構造体を有する。そして、被加圧部材である電池セル81と共に拘束部材721、722の間に、被加圧部材への加圧力を発生させるための加圧スペーサ107を介在させてある。
【0088】
同図に示すごとく、より具体的には、一対の拘束部材721、722の間には、電池セル81と、冷却用スペーサ725とを交互に積層し、その積層方向の一端に、加圧スペーサ107を配置した。そして、一対の拘束部材721、722は、これらを挟持する2組のチャンネル材726、727の間をボルト728とナット729とによって締結して積層方向の加圧力を確保している。
【0089】
上記加圧スペーサ107としては、例えば実施例1、3、6、8の加圧スペーサ1、102、105、106を適用可能である。また、これらと違う構成であっても、本発明の非線形バネ構造体を含む加圧スペーサであれば適用可能である。そして、加圧スペーサ107は、前述した図27に示すQの範囲内に相当する領域まで圧縮した状態でセットされる。
【0090】
本例の電池モジュール702は、加圧スペーサ107として、上述したような非線形特性を有するバネよりなるバネ部を有する非線形バネ構造体を用いている。そのため、電池セル81が膨張収縮等の変位を繰り返しても、加圧スペーサ107から電池セル81に対して変動が少ない安定した加圧力を付与し続けることができる。それ故、電池セル81の特性を十分に発揮させることができる電池モジュール702を構成することができる。
【0091】
(実施例10)
本例も、図34に示すごとく、複数の電池セル82を積層してなる電池モジュール703に、本発明の実施例としての加圧スペーサ108を適用した例である。
本例の電池モジュール703は、同図に示すごとく、複数の電池セル82を一対の拘束部材731、732の間に挟持して拘束する積層構造体を有する。そして、被加圧部材である電池セル82と共に拘束部材731、732の間に、被加圧部材への加圧力を発生させるための加圧スペーサ108を介在させてある。
【0092】
同図に示すごとく、より具体的には、一対の拘束部材731、732の間には、複数の電池セル82を直接積層した積層体が配置され、その積層体の積層方向一端に、加圧スペーサ108を配置した。そして、一対の拘束部材731、732は、これらに設けけ係合孔735、736に図示しないボルト及びナットを挿入して締結する。
【0093】
上記加圧スペーサ108としては、実施例9と同様に、例えば実施例1、3、6、8の加圧スペーサ1、102、105、106を適用可能である。また、これらと違う構成であっても、本発明の非線形バネ構造体を含む加圧スペーサであれば適用可能である。そして、加圧スペーサ108も、前述した図27に示すQの範囲内に相当する領域まで圧縮した状態でセットされる。
【0094】
本例においても、加圧スペーサ108として、上述したような非線形特性を有するバネよりなるバネ部を有する非線形バネ構造体を用いているので、電池セル82が膨張収縮等の変位を繰り返しても、加圧スペーサ107から電池セル82に対して変動が少ない安定した加圧力を付与し続けることができる。

Claims (10)

  1. 一対の加圧板と、該加圧板の間に配設されたバネ部とを有し、
    該バネ部は、1又は複数のバネを有しており、
    該バネは、伸縮方向に沿って切断した断面形状が、伸縮方向と直交する方向に突出する略円弧状の中央曲面部と、該中央曲面部の両端の延長部において該中央曲面部と逆方向に突出する略円弧状の一対の端部曲面部と、該端部曲面部の端部を伸縮方向と直交する方向に略平行に上記中央曲面部の突出方向に延長させたベース部とを有してなり、該ベース部を上記加圧板にそれぞれ固定することによって当該一対の加圧板間に配置されており、
    上記バネは、加圧されていない自然長状態において、上記中央曲面部と上記端部曲面部との間に直線状のストレート部を有していると共に、加圧されていない自然長状態において、上記中央曲面部を挟む一対の上記ストレート部がなす角度が鈍角であり、
    上記一対の加圧板間を圧縮し、たわみ量の増加に対する荷重の増加割合が小さくなる非線形特性領域に達するまで上記バネを縮めた状態で使用するよう構成されていることを特徴とする非線形バネ構造体。
  2. 請求項1において、上記バネは、加圧されていない自然長状態において、伸縮方向と直交する方向における上記中央曲面部と上記一対の端部曲面部との間の距離が、一対の上記ベース部の間隔よりも小さいことを特徴とする非線形ネ構造体。
  3. 請求項1又は2において、上記バネは、チタン又はチタン合金よりなることを特徴とする非線形バネ構造体。
  4. 請求項1、2、5のいずれか1項において、上記バネ部は、上記断面形状の上記中央突出部の突出方向の向きが互いに反対方向に向くよう2つの上記バネを配列してなる単位構造部を少なくとも1組備えていることを特徴とする非線形バネ構造体。
  5. 請求項1、2、5、6のいずれか1項において、上記バネ部を構成する上記複数のバネは、上記断面形状の上記中央突出部の突出方向の向きがすべて同一ではなく、少なくとも一部が他のものと異なる方向に向いて配列されていることを特徴とする非線形バネ構造体。
  6. 請求項1、2、5〜7のいずれか1項において、上記バネ部は、上記断面形状の配置の向きが同一となるように複数の上記バネを規則性を持って配列したバネ群を少なくとも1組有することを特徴とする非線形バネ構造体。
  7. 請求項1、2、5〜8のいずれか1項において、上記バネは薄板バネよりなることを特徴とする非線形バネ構造体。
  8. 請求項1、2、5〜8のいずれか1項において、上記バネは細丸棒バネよりなることを特徴とする非線形バネ構造体。
  9. 1又は複数の被加圧部材を一対の拘束部材の間に挟持して拘束する積層構造体において上記被加圧部材と共に上記拘束部材の間に介在させ、上記被加圧部材への加圧力を発生させるための加圧スペーサであって、
    該加圧スペーサは、請求項1、2、5〜10のいずれか1項に記載の非線形バネ構造体を備えていることを特徴とする加圧スペーサ。
  10. 請求項11において、上記被加圧部材は、電気の蓄積及び放出が可能な電池セルであることを特徴とする加圧スペーサ。
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