JP7137762B2 - 組電池 - Google Patents

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Description

ここでの開示は、組電池に関する。
特開2009-026703号公報には、セル(単電池)が積層された組電池に関し、セルの積層方向において弾性部材を配置し、積層端にエンドプレートを配置し、拘束部材で拘束することが開示されている。
特開2009-026703号公報
ところで、本発明者は、セルが積層された組電池に関し、セルの積層方向において、積層されたセルの間に弾性部材を配置し、積層両端にエンドプレートを配置し、かつ、両端のエンドプレートにテンションプレートを取り付けて拘束することを検討している。この場合、セルの積層方向において、セルの間に積層された弾性部材の弾性反力を受けて、積層されたセルが傾き、全体としてセルの列がうねる場合がある。
ここで提案される組電池は、それぞれ対向する一対の平面部を有し、かつ、隣接するセルの平面部が対向するように並べられた複数のセルと、複数のセルが並べられた方向において、隣接するセルのうち少なくとも1つの隣接するセルの間に配置されたバネと、隣接するセルの間に配置され、バネを保持する保持部を有する保持部材と、複数のセルのうち一端のセルの平面部に重ねられ、かつ、一対の対向する端面を有する第1エンドプレートと、複数のセルのうち他端のセルの平面部に重ねられ、かつ、第1エンドプレートの一対の対向する端面と同じ方向を向くように配置された一対の対向する端面を有する第2エンドプレートと、第1エンドプレートと第2エンドプレートの一対の対向する端面のうち同じ方向を向いた端面に、それぞれ引っ張られた状態で架け渡され、エンドプレートおよび保持部材に接合された一対のテンションプレートとを備えている。
かかる組電池によれば、セルの列がうねるのが防止される。
図1は、ここで提案される組電池10を示す斜視図である。 図2は、組電池10に組み込まれるセル22の斜視図である。 図3は、セル22に枠22dが装着された状態を示す斜視図である。 図4は、組電池10の構造を展開した状態で模式的に示した部分断面図である。 図5は、セル22を順に重ねていく手順を模式的に示す斜視図である。 図6は、セル22を順に重ねていく手順を模式的に示す斜視図である。 図7は、テンションプレート32が取り付けられる工程を模式的に示す斜視図である。 図8は、ブロック12が傾く様子が模式的に示された模式図である。 図9は、図1のA-A断面に沿った平面図である。 図10は、図1のB-B断面に沿った部位を示す側面図である。 図11は、溝26eが設けられた保持部材26の一実施形態を示す斜視図である。 図12は、溝26eが設けられた形態において、テンションプレート32と保持部材26とが接合された部位を示す平面図である。
以下、ここで開示される組電池の一実施形態を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。本発明は、特に言及されない限りにおいて、ここで説明される実施形態に限定されない。
〈組電池10〉
図1は、ここで提案される組電池10を示す斜視図である。図2は、組電池10に組み込まれるセル22の斜視図である。図3は、セル22に枠22dが装着された状態を示す斜視図である。図4は、組電池10の構造を展開した状態で模式的に示した部分断面図である。なお、図1では、組電池10についてバスバーが取り付けられる前の状態が示されている。
組電池10は、図1から図4に示されているように、複数のセル22(図2および図3参照)と、バネ24(図4参照)と、保持部材26と、一対のエンドプレート28,30と、テンションプレート32(図1参照)とを備えている。
〈セル22〉
組電池10に組み込まれる複数のセル22は、図2に示されているように、それぞれ対向する平面部22aを有している。複数のセル22は、隣接するセル22の平面部22aが対向するように並べられている。この実施形態では、セル22は、電極体を収容する外装にラミネートフィルムが用いられた、いわゆるラミネートセルである。なお、セル22は、特段言及されない限りにおいて、ラミネートセルに限定されない。セル22は、例えば、アルミ製の直方体の角型ケースに電極体を収容した、いわゆる角型の電池でもよい。
この実施形態では、セル22の中央に平面部22aが設けられている。平面部22aが設けられたセル22の中央には、電極体が収容されている。平面部22aには、扁平な略矩形の収容空間が形成されている。当該平面部22aに収容された電極体は、正極活物質層と負極活物質層とが重ねられている。平面部22aは、正極活物質層と負極活物質層とが重ね合わされた方向に直交している。
この実施形態では、セル22の外装は、ラミネートフィルムであり、セル22の周縁部22bで接合されている。このうち略矩形のセル22の片側の短辺では、周縁部22bから第1電極端子22b1がはみ出ている。セル22の反対側の短辺では、周縁部22bから第2電極端子22b2がはみ出ている。第1電極端子22b1は正極の端子であり、第2電極端子22b2は負極の端子である。なお、この実施形態では、セル22の第1電極端子22b1と第2電極端子22b2はカットされ、端子パターンが異なるセル22が用意されている。
〈枠22d〉
この実施形態では、セル22の第1電極端子22b1と第2電極端子22b2はカットされた後、図3に示されているように、複数のセル22は、それぞれプレート状の枠22dが嵌められる。枠22dは、セル22の平面部22aに応じた開口22d1を有している。枠22dは、電極体を収容したセル22の平面部22aに開口22d1が装着されることによって、セル22に取り付けられている。枠22dは、セル22からはみ出ており、当該枠22dの角部には、ガイド孔22d2が形成されている。セル22は、図3に示されているように、枠22dが取り付けられた状態で、隣接するセル22の平面部22aが対向するように並べられている。なお、セル22の第1電極端子22b1と第2電極端子22b2は、それぞれ枠22dからはみ出るように所要の長さを有している。なお、セル22が、例えば、アルミ製の直方体の角型ケースに電極体を収容した、いわゆる角型の電池である場合には、枠22dは無くてもよい。
図5および図6は、セル22を順に重ねていく手順を模式的に示す斜視図である。セル22は、図5および図6に示されているように、バネ24を保持した保持部材26の上に重ねられる。そして、図4に示されているように、保持部材26の上に重ねられたセル22の上に、バネ24を保持した保持部材26が重ねられ、さらに予め定められた数のセル22が重ねられる。組電池10は、バネ24を保持した保持部材26を介在させつつセル22が重ねられている。図4に示されているように、重ねられたセル22は、バネ24を保持した保持部材26によって区分されうる。
なお、図4は、組電池10の展開図であり、組電池10の構造が特に模式的に示されている。ここで、保持部材26および保持部材26の上に重ねられたセル22は、1つの纏まりのあるブロック12とされている。そして、ブロック12間に間隙があるように図示されている。かかる間隙は実際にはない。また図4では、下側の第1エンドプレート28と上側の第2エンドプレート30との間に、ブロック12が3つ図示されている。また図4では、下側の第1エンドプレート28と上側の第2エンドプレート30との間のブロック12の数は、3つに限定されない。組電池10では、さらに多くのブロック12が重ねられうる。
〈バネ24〉
バネ24は、弾性部材である。この実施形態では、バネ24には、円形の皿バネが用いられている。バネ24は、保持部材26にそれぞれ保持されている。このうち、中間保持部材263に保持されたバネ24は、図4に示されているように、複数のセル22が並べられた方向において、少なくとも1つの隣接するセル22の間に配置されている。なお、この実施形態では、バネ24とセル22との間には、後述するようにスペーサ27a,27bが介在している。
〈保持部材26〉
保持部材26は、バネ24を保持する部材である。この実施形態では、保持部材26は、略矩形のプレート状の部材である。保持部材26は、バネ24を保持する保持部として、バネ24が装着される空洞26aを有している。保持部材26は、セル22の長手方向に沿って3つのバネ24が保持されるように、空洞26aが形成されている。また、保持部材26は、隣接するセルが重ねられる部位の外側にはみ出るように所要の大きさを有している。
この実施形態では、保持部材26には、第1保持部材261と、第2保持部材262と、中間保持部材263との3種類の保持部材26が用いられている。第1保持部材261は、セル22と、下側に配置される第1エンドプレート28との間に配置されている。中間保持部材263は、図4に示されているように、バネ24が配置された状態で、組電池10の、隣接するセル22の間に配置されている。第2保持部材262は、セル22と、上側に配置される第2エンドプレート30との間に配置される。
〈エンドプレート28,30〉
エンドプレート28,30は、組電池10の両端に配置されるプレートである。エンドプレート28,30は、それぞれ組電池10の各セル22を拘束する拘束部材の1つである。ここで、下側のエンドプレート28には、バネ24を位置決めするための突起28aが設けられている。突起28aは、下側のエンドプレート28に重ねられる第1保持部材261の空洞26aに突出するように、エンドプレート28に設けられているとよい。また、上側のエンドプレート30にも同様に、バネ24を位置決めするための突起30aがそれぞれ設けられている。突起30aは、上側のエンドプレート30に重ねられる第2保持部材262の空洞26aに突出するように、エンドプレート30に設けられているとよい。
この実施形態では、一対のエンドプレート28,30は、それぞれ略矩形のプレートである。下側のエンドプレート28は、一対の対向する端面28c,28dを有している。上側のエンドプレート30は、下側のエンドプレート28の一対の対向する端面28c,28dと同じ方向を向くように配置された一対の対向する端面30c,30dを有している。
この実施形態では、下側のエンドプレート28は、適宜に第1エンドプレートと称される。上側のエンドプレート30は、適宜に第2エンドプレートと称される。第1エンドプレート、第2エンドプレートは、両者を区別するために、便宜上、第1,第2としており、特段、上下を区別するものではない。また、組電池10は、横向きに配置されてもよく、一対のエンドプレート28,30は、特に、上下に配置されることに限定されない。
〈スペーサ27a,27b〉
スペーサ27a,27bは、それぞれ中間保持部材263と、セル22との間に配置されている。この実施形態では、中間保持部材263の下側にはバネ24を支持するプレート状のスペーサ27aが取り付けられている。かかるスペーサ27aには、バネ24を位置決めするための突起27a1が設けられている。突起27a1は、中間保持部材263の空洞26aに突出するように、スペーサ27aに設けられているとよい。
第1保持部材261および中間保持部材263に保持されたバネ24の上には、プレート状のスペーサ27bが配置されている。また、第2保持部材262に保持されたバネ24の下にもプレート状のスペーサ27bが配置されている。スペーサ27a、27bには、所要の厚さのスペーサが選択的に採用される。かかるスペーサ27aおよび27bを介して、重ねられたセル22のブロック12に、圧縮されたバネ24の弾性反力が作用する。
〈ガイド軸27c〉
第1保持部材261と中間保持部材263は、ガイド軸27cを装着するための取付穴26bを有している。取付穴26bは、隣接するセルが重ねられる部位の外側にはみ出た部位に形成されている。取付穴26bは、保持部材261および263の上面に形成されている。取付穴26bは、装着されるガイド軸27cに、セル22に取り付けられた枠22dの角部に形成されたガイド孔22d2の位置が合うように形成されている。取付穴26bは、ガイド軸27cの下端がぴったり嵌まるように形成されており、ガイド軸27cの下端が圧入される。取付穴26bに装着されたガイド軸27cは、第1保持部材261と中間保持部材263に立った状態で維持される。
第2保持部材262と中間保持部材263の下面には、ガイド軸27cの上端が嵌まる窪み26cが設けられている。窪み26cは、組付け性が考慮され、ガイド軸27cの上端の外径に対して少し大きい内径を有している。このため、取付穴26bに装着されたガイド軸27cが少し傾いていても、第2保持部材262や中間保持部材263を重ねることができる。
以下、セル22を順に重ねていく手順を説明する。
図5に示されているように、先ず、下側のエンドプレート28を水平に配置し、その上に第1保持部材261を取り付ける。下側のエンドプレート28には、第1保持部材261を位置決めするための突起28b(図4参照)が設けられている。また、エンドプレート28は、第1保持部材261の空洞26aに突出する突起28aを有している。かかる突起28aにバネ24が装着され、バネ24が装着された後で、第1保持部材261にスペーサ27bが装着される。第1保持部材261には、かかるスペーサ27bが装着される段差26dが形成されている。
次に、図5に示されているように、保持部材261の取付穴26bにガイド軸27cが装着されて立てられる。セル22は、図6に示されているように、枠22dが取り付けられた状態で、枠22dのガイド孔22d2を、保持部材26に取り付けられたガイド軸27cに装着していく。これにより、ガイド軸27cに沿って、枠22dが位置決めされる。セル22は、枠22dが取り付けられている。このため、ガイド軸27cおよび枠22dによって位置決めされながらセル22が並べられる。このため、セル22が並べられる積層方向において、隣接するセル22の平面部22aが重ねられる。セル22の間には、適宜に、冷却板22eが重ねられうる。また、所定の数のセル22および冷却板22eが重ねられた後、断熱板22fが重ねられる。冷却板22eや断熱板22fは、ガイド軸27cに装着されるガイド孔22e1,22f1を有しているとよい。このようにして予め定められた数のセル22が第1保持部材261の上に重ねられる。
次に、第1保持部材261の上に重ねられたセル22をプレスする。そして、重ねられたセル22の寸法(高さ)を測定する。そして、図4に示されているように、所要の厚さのスペーサ27aを取り付ける。第1保持部材261と、第1保持部材261の上に重ねられたセル22とで構成されたブロック12の厚さに対して、スペーサ27aの厚さを調整している。さらに、中間保持部材263が重ねられ、中間保持部材263の空洞26aにバネ24が装着される。ここで、バネ24は、スペーサ27aの突起27a1に装着される。さらに中間保持部材263の上にスペーサ27bを配置する。なお、第1保持部材261と、第1保持部材261の上に重ねられたセル22とで構成されたブロック12の寸法(高さ)を測定した後の厚さの調整は、スペーサ27bの厚さで調整してもよい。
次に、中間保持部材263の取付穴26bにガイド軸27cを装着する。そして、中間保持部材263の上に重ねられたスペーサ27bの上にさらに、予め定められた数のセル22が重ねられたブロック12が形成される。当該ブロック12において、セル22の間には、適宜に、冷却板やスペーサが重ねられうる。このようにバネ24を保持した中間保持部材263の上にセル22が重ねられたブロック12が、予め定められた数、重ねられる。保持部材26の上にセル22が重ねられる度に、プレスし、寸法(高さ)を測定し、スペーサ27aまたはスペーサ27bの厚さを調整するとよい。これによって、組電池10全体の高さが調整される。
セル22が重ねられたブロック12が予め定められた数重ねられた後、スペーサ27bを介して上側の第2保持部材262、バネ24およびエンドプレート30が重ねられる。上側のエンドプレート30には、第2保持部材262を位置決めするための突起30bが設けられている。
図7は、テンションプレート32が取り付けられる工程を模式的に示す斜視図である。図7に示されているように、上下両端のエンドプレート28,30は、上下方向にプレスされる。このとき、上下両端のエンドプレート28,30間において、保持部材26に保持されたバネ24および重ねられたセル22は全体として加圧圧縮される。そして、このように加圧圧縮された状態の上下両端のエンドプレート28,30の端面28c,30cおよび端面28d,30dにテンションプレート32が架け渡される。ここで、テンションプレート32は、第1エンドプレート28と第2エンドプレート30の一対の対向する端面28c,28d,30c,30dのうち同じ方向を向いた端面28c,30cおよび端面28d,30dに、それぞれ引っ張られた状態で架け渡される。そして、上下両端のエンドプレート28,30の端面28c,30cおよび端面28d,30dにテンションプレート32が接合される。この実施形態では、テンションプレート32は、略矩形のエンドプレート28,30の一対の長辺に沿った端面28c,30cおよび端面28d,30dに、それぞれ架け渡された状態で溶接されている。
なお、仮に、この状態で、上下両端のエンドプレート28,30を加圧圧縮した力が除荷されると、保持部材26に保持されたバネ24およびセル22の弾性反力によって、テンションプレート32にテンションが掛る。テンションプレート32は、このように保持部材26に保持されたバネ24の弾性反力を受けて、両端の一対のエンドプレート28,30に引っ張られた状態になる。他方で、セル22が厚さ方向に並べられたブロック12は、それぞれ所要の圧縮荷重が掛った状態になる。また、セル22が厚さ方向に並べられたブロック12は、ガイド軸27cによって一体性が保たれている。ブロック12間では、保持部材26に保持されたバネ24の弾性反力が作用する。
しかしながら、本発明者の知見では、この状態のまま、上下両端のエンドプレート28,30を加圧圧縮した力が除荷されると、バネ24の弾性反力を受けてブロック12がバランスを崩す場合がある。その結果、エンドプレート28,30間で、ブロック12が傾く。ブロック12が傾くと、ブロック12毎にセル22に作用する拘束圧に差が生じ、セル22毎に性能にバラツキが生じやすくなる。特に、セル22の膨張収縮が大きく、セル22に高い拘束圧を作用させる必要がある場合には、バネ24が高い弾性反力を作用させる必要がある。このような場合には、バネ24によって高い弾性反力がブロック12に作用する。このため、上下両端のエンドプレート28,30を加圧圧縮した力が除荷される際に、ブロック12がバランスを崩して傾き易い。
図8は、ブロック12が傾く様子が模式的に示された模式図である。なお、図8では、エンドプレート28,30を加圧圧縮した力が除荷された際に、ブロック12毎に傾く様子が模式的に示されている。実際には、ブロック12の数や、ブロック12間の隙間などは存在しない。図8に示されているように、エンドプレート28,30間で、ブロック12が傾くと、重ねられたセル22の列が全体としてうねるような状態になる。
図9は、図1のA-A断面に沿った平面図である。図10は、図1のB-B断面に沿った部位を示す側面図である。図9と図10では、テンションプレート32と保持部材26とが接合された部位がそれぞれ示されている。ここで提案された組電池10では、図1に示されているように、テンションプレート32は、さらに保持部材26に接合されている。これにより、エンドプレート28,30を加圧圧縮した力が除荷された際に、ブロック12毎に傾くことが抑制されている。
図1に示された形態では、テンションプレート32には、エンドプレート28,30に接合された部位の間に、リブ32aが設けられている。リブ32aは、図9および図10に示されているように、保持部材26に向けて突出するように設けられている。リブ32aは、エンドプレート28,30に取り付けられる前に、予めテンションプレート32を変形させることによって形成されるとよい。この実施形態では、テンションプレート32のリブ32aの先端は、保持部材26の端面に当たっている。テンションプレート32のリブ32aと、保持部材26の端面とが当たった部位が接合されている。このようにテンションプレート32にリブ32aを設けることによって、テンションプレート32と保持部材26の端面との隙間をなくし、テンションプレート32と保持部材26とが接合されるとよい。
さらに、保持部材26にテンションプレート32のリブ32aが嵌まる溝26eが設けられてもよい。図11は、溝26eが設けられた保持部材26の一実施形態を示す斜視図である。この場合、図12は、溝26eが設けられた形態において、テンションプレート32と保持部材26とが接合された部位を示す平面図である。図12に示されているように、保持部材26の溝26eにテンションプレート32のリブ32aを嵌め、当該リブ32aが嵌められた部位において、テンションプレート32と保持部材26とが接触した箇所が接合されるとよい。
なお、この実施形態では、保持部材26には、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂が用いられている。テンションプレート32には、冷間圧延鋼板であるSPCC鋼板が用いられている。この場合、テンションプレート32のリブ32aにレーザ光を当て、保持部材26とテンションプレート32とを溶着させるとよい。また、保持部材26は、鋼材としてもよい。この場合、テンションプレート32のリブ32aにレーザ光を当て、保持部材26とテンションプレート32とを溶接するとよい。レーザ光の照射条件は、種々試験を行ない適当に調整されるとよい。また、保持部材26とテンションプレート32との接合は、溶着や溶接に限定されず、接着剤を用いた接合としても良い。
この実施形態では、テンションプレート32は、エンドプレート28,30の対向する両面にそれぞれ取り付けられている。テンションプレート32は、両方ともどうように保持部材26に接合されているとよい。
この実施形態では、エンドプレート28,30の短辺側の側面には、テンションプレート32は取り付けられていない。上述のようにテンションプレート32が接合され、上下両端のエンドプレート28,30を加圧圧縮した力が除荷された後、バスバーが取り付けられる。ここで、テンションプレート32が取り付けられていない側面では、組電池10のセル22の第1電極端子22b1と第2電極端子22b2とが露見している。バスバーは、かかる短辺側の側面に取り付けられ、当該セル22の第1電極端子22b1と第2電極端子22b2とを予め定められた配線で接続する。
ここで提案される組電池10は、保持部材26とテンションプレート32とが接合されている。このため、エンドプレート28,30を加圧圧縮した力が除荷された際に、保持部材26がテンションプレート32によって支持される。これにより、保持部材26の上に重ねられたセル22に作用する拘束圧の差が小さくなる。セル22毎の性能のバラツキを小さくすることができる。
以上、ここで開示される組電池について、種々説明した。特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられた組電池の実施形態などは、本発明を限定しない。また、ここで開示される組電池は、種々変更でき、特段の問題が生じない限りにおいて、各構成要素やここで言及された各処理は適宜に省略され、または、適宜に組み合わされうる。
10 組電池
12 ブロック
22 セル
22a 平面部
22b 周縁部
22b1 第1電極端子
22b2 第2電極端子
22d 枠
22d1 開口
22d2 ガイド孔
22e 冷却板
22e1 ガイド孔
22f 断熱板
22f1 ガイド孔
24 バネ
26 保持部材
26a 空洞(保持部)
26b 取付穴
26c 窪み
26d 段差
26e 溝
27a スペーサ
27a1 突起
27b スペーサ
27c ガイド軸
28 第1エンドプレート
28a 突起
28b 突起
28c,28d 端面
30 第2エンドプレート
30a 突起
30b 突起
30c,30d 端面
32 テンションプレート
32a リブ
261 保持部材
262 保持部材
263 中間保持部材

Claims (1)

  1. それぞれ対向する一対の平面部を有し、かつ、隣接するセルの平面部が対向するように並べられた複数のセルと、
    前記複数のセルが並べられた方向において、隣接するセルのうち少なくとも1つの隣接するセルの間に配置されたバネと、
    前記隣接するセルの間に配置され、前記バネを保持する保持部を有する保持部材と、
    前記複数のセルのうち一端のセルの平面部に重ねられ、かつ、一対の対向する端面を有する第1エンドプレートと、
    前記複数のセルのうち他端のセルの平面部に重ねられ、かつ、前記第1エンドプレートの一対の対向する端面と同じ方向を向くように配置された一対の対向する端面を有する第2エンドプレートと、
    前記第1エンドプレートと第2エンドプレートの前記一対の対向する端面のうち同じ方向を向いた端面に、それぞれ引っ張られた状態で架け渡された一対のテンションプレートと
    を備え、
    前記一対のテンションプレートは、前記第1エンドプレートと前記第2エンドプレートと 前記保持部材それぞれ接合された、組電池。
JP2019043029A 2019-03-08 2019-03-08 組電池 Active JP7137762B2 (ja)

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