JPH03234937A - 樹脂スプリング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は樹脂スプリングに係り、特に低コストにて高効
率生産が可能な樹脂スプリングに関する。

［従来の技術］ 樹脂スプリングは、バネ鋼に代るものとして、近年自動
車のフロントやリヤ等に採用されつつあり、軽量化、ば
ね定数低下、ノイズ低下、耐錆性改善、耐久性向上、乗
り心地向上環の優れた効果が得られている。

従来の樹脂スプリングは、その殆どのものがガラス繊維
強化エポキシ樹脂等より構成され、ウェットなフィラメ
ントワインディング法（ＦＷ法）により成形されている
。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の樹脂スプリングの製造方法であるＦＷ法は、成形
設備が高価であるために製造コストが高くつき、しかも
成形サイクルが長いために生産効率が悪いという欠点が
ある。

本発明は上記従来の問題点を解決し、低コストにて高効
率生産が可能な樹脂スプリングを提供することを目的と
する。

［課題を解決するための手段］ 本発明の樹脂スプリングは、ガラスマット／熱可塑性樹
脂コンポジット又ｔよ補強繊維／熱可塑性樹脂繊維コン
ポジットもしくは、これらを組合せた材料を加圧成形し
てなることを特徴とする。

なお、本発明において、ガラスマット／熱可塑性樹脂コ
ンポジット（以下ｒＧＭＴＪと略す。）即ち、ガラスマ
ットで補強されたガラスマット熱可塑性樹脂複合体を構
成する熱可塑性樹脂とじては、ＰＰ（ポリプロピレン）
、ＦＡ（ポリアミド）、ＰＢＴ（ポリブチレンテレフタ
レート）、ＰＣ（ポリカーポネー））／ＰＢＴ等が挙げ
られる。

また、補強繊維／熱可塑性樹脂繊維コンポジット（以下
ｒＦＦコンポジット」と略す。）、即ち、補強ｍ維と熱
可塑性樹脂繊維とを混交織した複合体の補強繊維として
は、ガラス繊維、カーボン＃ｌｌ維、アラミド繊維等が
挙げられる。

熱可塑性樹脂繊維としては、ＰＰ　、　ＦＡ　。

ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）ＰＢＴ　、ＰＣ
、ＰＥＥＫ　（ポリエーテルエーテルケトン）、ＰＥＩ
（ポリエーテルイミド）、ＰＰＳ　（ポリフェニルスル
ホン）等の熱可塑性樹脂の繊維が挙げられる。ＦＦコン
ポジットの補強ｍ維は、一方向に織り込まれたもの（Ｕ
Ｄ）であってもクロス状のものであっても良い。

また、本発明の樹脂スプリングは、内部にロスの大きな
材料による高ロス層を形成することによりダンピング効
果を付与することもできる。この場合、高ロス材料とし
ては、ＰＰ又はＴＰＥ　（熱可塑性ポリエチレン）が好
適である。

本発明の樹脂スプリングの使用形態としては、例えばＧ
ＭＴ及びＦＦコンポジットの一方又は双方、更に必要に
応じて高ロス材料を加圧成形してリーフ状スプリングと
したものの単体を水平に用いる。もちろん、このリース
状スプリングの複数個を各々垂直に用いても良く、様々
な使用形態を採用し得る。

なお、本発明において加圧成形法としては、スタンピン
グ成形法、プレス成形法等各種の方法を採用し得るが、
これらのうち、特に成形サイクルが短く、生産効率が高
いことから、スタンピング成形法が好適である。

［作用］ ＧＭＴやＦＦコンポジットは、耐熱性、耐薬品性、機械
的特性、特に耐衝撃性に優れ、成形性、作業性が良く、
低コストで提供され、樹脂スプリング材料として非常に
好適な材料である。

また、加圧成形法は、ＦＷ法等に比べて成形サイクルが
短く、生産効率が高く、また、大掛りな設備を必要とし
ないことから、低コストで実施することができる。

このため、本発明の樹脂スプリングによれば、軽量で、
剛性、耐衝撃性、耐疲労性、耐久性に優れた樹脂スプリ
ングであって、高効率生産が可能で、安価に製造するこ
とができる樹脂スプリングが提供される。

［実施例］ 以下に図面を参照して本発明の樹脂スプリングの実施例
について具体的に説明する。

第１図ないし第４図は本発明の第１ないし第４実施例を
示しており、各図の（ａ）図は平面図、（ｂ）図は（ａ
）図のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

第１図に示す樹脂スプリング１は、符号で示すＧＭＴ及
び／又はＦＦコンポジットを加圧成形して得られたリー
フ状スプリングである。第２図に示す樹脂スプリングＩ
Ａは、ＧＭＴ及び／又はＦＦコンポジットの間にＰＰ又
はＴＰＥ等の高ロス材料３を介在させて加圧成形して得
られたリーフ状スプリングである。第２図に示す如く、
高ロス材料３の中間層を形成した樹脂スプリングＩＡで
は、樹脂スプリングにダンピング効果が付与され、使用
形態の設計によってはダッシュポットを省略することが
できるという利点がある。

第１図及び第２図の樹脂スプリング１．ＩＡは、主に単
体で水平に使用される。

第３図及び第４図に示す樹脂スプリングＩＢ。

ＩＣは、その形状が略断面Ｃ字形であること以外は、各
々、第１図及び第４図に示す樹脂スプリング１．１Ａと
同様の構成とされている。第３図及び第４図の樹脂スプ
リングＩＢ、ＩＣは、主に複数個を組合せて垂直に使用
される。

第５図〜＄７ｒｌ！Ｊは、第３図及び第４図に示す樹脂
スプリングＩＢ、ＩＣを複数個組合せたスプリングユニ
ットの例を示す。第５図に示すスプリングユこツ）１０
は、上下の取付プレートとして、中心に開孔４ａ　、４
ｂを有する円形プレート４Ａ　、４Ｂを用い、この円形
プレート４Ａ　、　４Ｂの周方向の均等位置に４個の樹
脂スプリングＩＢ又はＩＣを取り付けたものである。

第６図に示すスプリングユニット１０Ａは、取付プレー
トとして、中心に開孔５ａ、５ｂを有する正方形プレー
）５Ａ、５Ｂを用い、該正方形プレー）５Ａ、５Ｂの各
頂点から各辺に沿って樹脂スプリングＩＢ又はＩＣを取
り付けたものである。

第７図に示すスプリングユニッ）ＩＯＢは、第７図（Ｃ
）に示す如く、樹脂スプリングＩＢ又はＩＣに、円形プ
レートを周方向に等分割した形状の樹脂製プレート分割
体６Ａ　、６Ｂを一体化させてスプリングモジュール７
を作製し、このスプリングモジュール７を第７図（ａ）
、（ｂ）に示す如く４個組合せ、４個のプレート分割体
６Ａ。

６Ｂで形成される上下のプレートに金属フレーム８Ａ、
８Ｂを嵌着させたものである。なお、本実施例において
、スプリングモジュール７は、樹脂スプリングＩＢ（Ｉ
Ｃ）とプレート分割体６Ａ。

６Ｂとを各々別々に成形して接着したものとじても良い
が、好ましくは一体成形とするのが、生産効率、諸物件
の面で望ましい。

第５図、第６図及び第７図に示すようなスプリングユニ
ットは、いずれも垂直荷重を支えるスプリングとして、
従来の金属製コイルスプリングの代替品と、して有効に
使用することができる。特に、プレート部分を一体化し
た第７図に示すスプリングユこ一／　トでは、ユニット
の組立が容易となり、生産効率はより向上する。

［発明の効果］ 以上詳述した通り、本発明の樹脂スプリングによれば、
軽量で、剛性が高く、耐衝撃性、耐疲労性、耐久性等に
優れ、しかも、低コストで効率的に製造することができ
る樹脂スプリングが提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図及び第４図は本発明の樹脂スプ
リングの実施例を示す図であって、各々、（ａ）は平面
図、（ｂ）は（ａ）のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。第
５図及び第６図は本発明の樹脂スプリングを用いたスプ
リングユニットの実施例を示す図であって、各々、（ａ
）は斜視図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は側面図である。 第７図は本発明の樹脂スプリングを用いたスプリングユ
ニットの別の実施例を示す図であって、（ａ）は平面図
、（ｂ）は側面図、（Ｃ）は基本モジュールの斜視図で
ある。 １　、ＩＡ、ＩＢ、ＩＣ・・・樹脂スプリング、２・・
・ＧＭＴ及び／又はＦＦコンポジット、３・・・高ロス
材料、 ４Ａ　、４Ｂ・・・円形プレート、 ５Ａ　、５Ｂ・・・正方形プレート、 ７・・・スプリングモジュール、 ８Ａ　、８Ｂ・・・金属フレーム、 １０　、１ＯＡ、ＩＯＥ・・・スプリングユニット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ガラスマット／熱可塑性樹脂コンポジット又は補
   強繊維／熱可塑性樹脂繊維コンポジットもしくは、これ
   らを組合せた材料を加圧成形してなる樹脂スプリング。