JP4790224B2 - 軟磁性材料及びその製造法、該軟磁性材料を含む圧粉磁心 - Google Patents

軟磁性材料及びその製造法、該軟磁性材料を含む圧粉磁心 Download PDF

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本発明は、圧縮性及び流動性に優れると共に、高温で焼成した場合においても電気抵抗値の変化が少ない軟磁性材料、該軟磁性材料を含有する高い電気抵抗値を有する圧粉磁心を提供する。
近年、家電及び電子機器の省エネルギー化及び小型化に伴い、これらに使用される磁心材料に対しても、小型で高出力、且つ電力変換効率の高効率化の要求が強まっている。機器サイズの小型化、高出力化及び電力変換効率の高効率化には動作周波数の高周波化が有効であることが知られており、高周波領域においても高い磁束密度と透磁率及び低鉄損を有する磁心材料が強く求められている。
従来、このような磁心材料としては、ケイ素鋼板を用いた積層型磁心等が使用されているが、積層型磁心は、動作周波数が高くなるに従って磁心内部で発生する渦電流損失が増大するという欠点を有している。
そのため、近年では、積層型磁心に比べて高周波領域での鉄損が低いと共に、成形性に優れた、軟磁性粉末をフェノール樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂で被覆し圧縮成形した圧粉磁心が、積層型磁心の代替品として広く用いられている。
一方、圧粉磁心に対して、更なる小型化及び高性能化、即ち、高磁束密度化が望まれており、このような高磁束密度化のために、軟磁性粉末の充填密度を増大させることが行われている。
しかしながら、軟磁性粉末を高充填するために高圧で圧縮成形を行うため、軟磁性粉末には歪みが残り、ヒステリシス損失の増大を招くことが知られている。そのため、歪みによるヒステリシス損失を低減するために、通常、成形品に対して焼鈍しが行われている。
ところで、一般に、圧粉磁心の鉄損の主要因として、ヒステリシス損失と渦電流損失が知られている。ヒステリシス損失の低減方法としては、先に述べた通り、焼鈍しによる歪みの除去が有効であることが知られており、一方、渦電流損失の低減方法としては、粒子間を絶縁性樹脂等で絶縁することにより行われている。
しかしながら、焼鈍しは、一般には500℃以上、好ましくは600℃、もしくはそれ以上の温度が効果的であるとされているが、軟磁性粒子粉末のバインダーとしての結合樹脂や上記粒子間の絶縁のために絶縁性樹脂を使用した場合、高温で焼鈍しを行うと、樹脂が分解して成形体が脆くなったり、絶縁性が低下してしまうため、高温での焼鈍しは困難であり、従って、ヒステリシス損失と渦電流損失の両方を同時に低減することは困難であった。
これまで、軟磁性金属粉末の表面に、リン酸塩の被膜及びケイ酸ナトリウムの被膜を形成した軟磁性金属粉末(特許文献1)又は、磁性粉表面をシリカ系ゾルの膜で被覆した磁性粉(特許文献2)を圧粉磁心用粉末として用いる技術が開示されている。
また、エポキシ樹脂とアルミナ含有シリカを含む被膜で被覆された鉄基粉末を圧粉磁心用粉末として用いる技術が開示されている(特許文献3)。
また、鉄粉、又はリン酸化合物被膜を表面に施した鉄粉を樹脂で結合した圧粉磁心が開示されている(特許文献4)。
また、磁性粉末粒子間に、シリコーン骨格と顔料を含有する絶縁層を有する圧粉磁心が開示されている(特許文献5)。
一方、圧粉磁心の電気抵抗値は高い方が好ましく、圧粉磁心の電気抵抗が高ければ、高い周波数領域でも透磁率はほとんど変化しないが、電気抵抗値が低ければ、高い周波数領域では透磁率が急激に低下する傾向にある。
電気抵抗値を高める手段として、軟磁性金属の粉末にリン酸塩処理を施してリン酸塩の被膜を形成した軟磁性粉末(特許文献6乃至7)及び金属アルコキシドを加水分解させて金属粉末表面に水酸化物を吸着させた磁性材料粉末(特許文献8)が開示されている。
また、流動性と成形性を改善することを目的として、鉄基粉末、潤滑剤及び合金用粉末から選ばれる1種以上が、オルガノアルコキシシラン、オルガノシラザン、チタネート系カップリング剤、フッ素系カップリング剤から選ばれる1種以上の表面処理剤によって被覆された粉末が開示されている(特許文献9)。
特開2002−170707号公報 特開2001−196217号公報 特開2003−166004号公報 特開2002−246219号公報 特開2002−343657号公報 特開昭62−22410号公報 特開昭63−70504号公報 特開平9−125111号公報 特開平10−317001号公報
圧縮性及び流動性に優れると共に、高温で焼成した場合においても電気抵抗値の変化が少ない圧粉磁心軟磁性材料は、現在最も要求されているところであるが、未だ得られていない。
即ち、特許文献1乃至2には、軟磁性金属粉末の表面に、リン酸塩の被膜及びケイ酸ナトリウムの被膜、又は、シリカ系ゾル被膜を形成した軟磁性金属粉末磁性粉を圧粉磁心用粉末として用いることが記載されているが、圧縮性については考慮されておらず、後出比較例に示す通り、圧縮性を示す圧縮密度の変化率(%)が5.2%と悪いものであった。
また、特許文献3には、エポキシ樹脂とアルミナ含有シリカを含む被膜で被覆された鉄基粉末を圧粉磁心用粉末として用いることが記載されており、特許文献4には、鉄粉、又はリン酸化合物被膜を表面に施した鉄粉を樹脂で結合した圧粉磁心が記載されているが、加圧成形体の焼鈍し前後の比抵抗値の変化率は、10〜94%と、いずれも高いものとなっている。
特許文献5には、磁性粉末粒子間に、シリコーン骨格と顔料を含有する絶縁層を有する圧粉磁心が記載されているが、絶縁層にシリコーン樹脂が用いられているために、圧力に応じて圧縮される。そのため、圧縮性を示す圧縮密度の変化率は高いものとなり、加圧成形時に磁性粒子の歪みが残りやすくなる。
特許文献6乃至7には、リン酸亜鉛、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン酸鉄等のリン酸塩被膜を形成した非晶質磁性合金粉末が記載されているが、これらの処理法によるリン酸塩被膜は耐熱温度が500℃程度であり、それ以上の温度で焼鈍しを行うと、絶縁性を維持することが困難である。
また、特許文献8には、金属アルコキシドを加水分解させて金属粉末表面に水酸化物を吸着させた磁性材料粉末が記載されているが、金属アルコキシドに蒸留水を添加しているために加水分解が急激に進み、生じる水酸化物の粒子が粗大となり、緻密な被覆が困難となるため、良好な圧縮性を得ることが困難である。
特許文献9には、鉄基粉末、潤滑剤及び合金用粉末から選ばれる1種以上が、オルガノアルコキシシラン、オルガノシラザン、チタネート系カップリング剤、フッ素系カップリング剤から選ばれる1種以上の表面処理剤によって被覆された粉末が記載されているが、有機物を処理しているために熱に弱く、加熱前後の体積固有抵抗値の変化が大きいものとなるため好ましくない。
そこで、本発明は、流動性に優れると共に、低い圧力で圧縮成形が可能であり、且つ、高温で焼成した場合においても体積固有抵抗値の変化が少ない軟磁性材料を得ることを技術的課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、粒子表面に無機化合物が付着もしくは被覆している軟磁性粒子粉末は、流動性に優れると共に、低い圧力で圧縮成形が可能であり、且つ、高温で焼成した場合においても電気抵抗値の変化が少なく、また、該軟磁性粒子粉末を圧粉磁心用軟磁性材料として用いることにより、高い電気抵抗値を有する圧粉磁心が得られることを見いだし、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、軟磁性粒子粉末を水溶性の有機溶剤に分散させた懸濁液中に金属アルコキシドの溶液及び/又はリン酸水溶液を加え、風乾後、60〜120℃で乾燥させて得られた複合粒子粉末であり、該複合粒子粉末は軟磁性粒子粉末の粒子表面に無機化合物が付着もしくは被覆しており、当該複合粒子粉末をパウダテスタで測定した流動性が70以上であることを特徴とする軟磁性材料である(本発明1)。
また、本発明は、無機化合物が、アルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、ケイ素、マグネシウム、鉄及びリンから選ばれる1種又は2種以上の金属元素を含有する化合物からなることを特徴とする前記軟磁性材料である(本発明2)。
また、本発明は、無機化合物が、アルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、ケイ素、マグネシウム又は鉄から選ばれる1種又は2種以上の金属元素を含有する金属アルコキシドから生成する無機化合物及び/又はリン化合物であることを特徴とする本発明1又は2の軟磁性材料である(本発明3)。
また、本発明は、複合粒子粉末の圧縮密度の変化率が5%未満であることを特徴とする本発明1乃至3のいずれかの軟磁性材料である(本発明4)。
また、本発明は、複合粒子粉末の加熱前後の体積固有抵抗値の変化率が20%以下であることを特徴とする本発明1乃至4のいずれかの軟磁性材料である(本発明5)。
また、本発明は、軟磁性粒子粉末を有機溶剤に分散した懸濁液中に金属アルコキシドの溶液を加えた後、風乾後、60〜120℃で乾燥させることを特徴とする本発明1乃至5のいずれかの軟磁性材料の製造法である(本発明6)。
また、本発明は、軟磁性粒子粉末を有機溶剤に分散した懸濁液中に金属アルコキシドの溶液を加えた後、リン酸溶液を加え、風乾後、60〜120℃で乾燥させることを特徴とする本発明1乃至5のいずれかの軟磁性材料の製造法である(本発明7)。
また、本発明は、本発明1乃至5のいずれかの軟磁性材料を圧縮成形してなる圧粉磁心である(本発明8)。
本発明に係る軟磁性材料は、流動性に優れると共に、低い圧力で圧縮成形が可能であり、且つ、高温で焼成した場合においても電気抵抗値の変化が少ないので圧粉磁心用軟磁性材料として好適である。
本発明に係る圧粉磁心は、前記軟磁性材料を用いたことにより、電気抵抗値が高く、且つ、高温で焼成した場合においても電気抵抗値の変化が少ないので、高性能圧粉磁心として好適である
本発明の構成をより詳しく説明すれば次の通りである。
先ず、本発明に係る軟磁性材料について述べる。
本発明に係る軟磁性材料は、軟磁性粒子粉末の粒子表面に、アルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、ケイ素、マグネシウム又は鉄から選ばれる1種又は2種以上の金属元素を含有する金属アルコキシドから生成する無機化合物及び/又はリン化合物が付着もしくは被覆している複合粒子粉末からなる。
本発明に係る軟磁性材料の金属アルコキシドから生成する無機化合物の被覆量は、各元素換算で0.001〜100重量%が好ましい。0.001重量%未満の場合には、本発明の効果は得られない。0.001〜100重量%の添加量により、本発明の効果が十分に得られるので、100重量%を超えて必要以上に添加する意味がない。得られる軟磁性材料の圧縮性及び流動性を考慮した場合、0.002〜75重量%がより好ましく、更により好ましくは0.005〜50重量%である。
本発明に係る軟磁性材料のリン化合物の被覆量は、P換算で0.001〜100重量%が好ましい。0.001重量%未満の場合には、本発明の効果は得られない。0.001〜100重量%の添加量により、本発明の効果が十分に得られるので、100重量%を超えて必要以上に添加する意味がない。得られる軟磁性材料の圧縮性、流動性及び圧粉磁心に用いた場合の軟磁性粒子粉末の充填率を考慮した場合、0.002〜75重量%がより好ましく、更により好ましくは0.005〜50重量%である。
本発明に係る軟磁性材料の平均粒子径は、用途や特性に応じて選べばよいが、1.0〜500.0μmの範囲が好ましい。平均粒子径が500.0μm以上の場合には、粒子径が大きすぎ、圧粉磁心に用いた場合、充填密度が下がるため好ましくない。平均粒子径が1.0μm以下の場合には、粒子径が小さすぎ、流動性が低下するため好ましくない。より好ましくは5.0〜400.0μm、更により好ましくは10.0〜300.0μmである。
本発明に係る軟磁性材料の圧縮性は、後述する評価方法において、圧縮密度の変化率は5%未満が好ましい。圧縮密度の変化率は5%以上の場合には、圧粉磁心を作製する際に高い圧力が必要となるため好ましくない。より好ましくは4%以下、更により好ましくは3%以下である。
本発明に係る軟磁性材料の体積固有抵抗値は、1.0mΩ・cm以上であることが好ましく、より好ましくは2.0mΩ・cm以上である。また、500℃×1時間加熱前後の体積固有抵抗値の変化率は、20%以下が好ましく、より好ましくは15%以下、更により好ましくは10%以下である。加熱前後の体積固有抵抗値の変化率が20%を超える場合は、これを用いて得られる圧粉磁心の比抵抗値が焼鈍しによって低下しやすくなるため好ましくない。
本発明に係る軟磁性材料の流動性は、流動性指数70以上が好ましい。流動性指数が70未満の場合には、圧粉磁心の作製時に、金型への充填性が上がらず、そのため、圧粉磁心の軟磁性粒子粉末の充填率は悪いものとなる。より好ましくは75〜95である。
次に、本発明に係る軟磁性材料の製造法について述べる。
本発明に係る軟磁性材料は、被処理粒子粉末である軟磁性粒子粉末を水溶性の有機溶剤に分散させた懸濁液中に金属アルコキシドの溶液及び/又はリン酸水溶液を加え、風乾後、60〜120℃で乾燥させることにより得ることができる。
本発明における軟磁性粒子粉末としては、アトマイズ鉄粉、還元鉄粉、カルボニル鉄粉等の各種製法による鉄粉、フェライト粉、センダスト粉、パーマロイ粉等を用いることができる。得られる圧粉磁心の透磁率と磁束密度を考慮すれば、鉄粉が好ましい。軟磁性粒子粉末の平均粒子径は1.0〜500.0μmが好ましく、より好ましくは5.0〜400.0μm、更により好ましくは10.0〜300.0μmである。
本発明における軟磁性粒子粉末の圧縮性は、後述する評価方法において、圧縮密度の変化率が5%以上を有している。
本発明における軟磁性粒子粉末の体積固有抵抗値は、通常、0.1mΩ・cm以上であることが好ましく、より好ましくは0.5mΩ・cm以上である。また、500℃で1時間加熱前後の体積固有抵抗値の変化率は、通常、25%以上である。
本発明における軟磁性粒子粉末の流動性は、通常、流動性指数50以上を有しており、好ましくは55〜80である。
本発明に用いる有機溶剤としては、一般的に用いられているものであれば何を用いてもよいが、好ましくは水溶性の有機溶剤である。具体的には、エチルアルコール、プロピルアルコール又はブチルアルコール等のアルコール系溶剤、アセトン又はメチルエチルケトン等のケトン系溶剤、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ又はブチルセロソルブ等のグリコールエーテル系溶剤、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール又はトリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等のオキシエチレン、オキシプロピレン付加重合体、エチレングリコール、プロピレングリコール又は1,2,6−ヘキサントリオール等のアルキレングリコール、グリセリン、2−ピロリドン等を好適に用いることができるが、より好ましくは、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤である。
本発明に用いる金属アルコキシドを構成する金属元素としては、アルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、ケイ素、マグネシウム、鉄、バナジウム、ゲルマニウム、タンタル、タングステン、インジウム、モリブデン、バリウム等を用いることができ、好ましくはアルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、ケイ素、マグネシウム、鉄である。また、アルコキシドの種類としては、メトキシド、エトキシド、プロポキシド、イソプロポキシド、オキシイソプロポキシド、ブトキシド等を用いることができる。処理の均一性及び処理効果を考慮すれば、テトラエトキシシラン、アルミニウムトリイソプロポキシド、ジルコニウムテトライソプロポキシド、チタニウムテトライソプロポキシド等が好ましい。
また、上記金属アルコキシドは、より均一な処理を行うために、前述の有機溶剤に予め分散又は溶解させて用いることが好ましい。
また、上記金属アルコキシドの加水分解は、より微細な無機化合物を軟磁性粒子の粒子表面に付着もしくは被覆させるために、特に水分を添加する必要はなく、有機溶剤中の水分及び軟磁性粒子が有する水分により加水分解を行うことが好ましい。
金属アルコキシドの添加量は、軟磁性粒子粉末の比表面積によって異なるが、通常、軟磁性粒子粉末100重量部当たり、各元素換算で0.001〜100重量部である。0.001重量部未満の場合には、本発明の効果は得られない。0.001〜100重量部の添加量により、本発明の効果が十分に得られるので、100重量部を超えて必要以上に添加する意味がない。得られる軟磁性材料の圧縮性及び流動性を考慮した場合、0.002〜75重量部が好ましく、より好ましくは0.005〜50重量部である。
本発明においては、前記金属アルコキシドに代えて、リン酸溶液またはリン酸塩溶液を添加してもよい。より好ましくは金属アルコキシドの溶液を加えた懸濁液中にリン酸溶液またはリン酸塩溶液を添加する。
本発明におけるリン酸またはリン酸塩の添加量は、軟磁性粒子粉末の比表面積によって異なるが、通常、軟磁性粒子粉末100重量部当たり、P換算で0.001〜100重量部である。0.001重量部未満の場合には、本発明の効果は得られない。0.001〜100重量部の添加量により、本発明の効果が十分に得られるので、100重量部を超えて必要以上に添加する意味がない。得られる軟磁性材料の圧縮性、流動性及び圧粉磁心に用いた場合の軟磁性粒子粉末の充填率を考慮した場合、0.002〜75重量部が好ましく、より好ましくは0.005〜50重量部である。
軟磁性粒子粉末と金属アルコキシド溶液及び/又はリン酸、リン酸塩溶液とを混合するための機器としては、高速アジテート型ミキサー、具体的にはヘンシェルミキサー、スピードミキサー、ボールカッター、パワーミキサー、ハイブリッドミキサー等を使用すればい。
リン酸又はリン酸塩を水溶液として添加する場合は、加水分解が急激に進行するのを防ぐため、極少量ずつ添加することが好ましい。
得られた軟磁性粒子粉末は、室温下、ドラフト中で3〜24時間乾燥させた後、60〜120℃の温度範囲で、1〜24時間乾燥させることにより得ることができる。
次に、本発明に係る圧粉磁心について述べる。
本発明に係る圧粉磁心は、本発明に係る軟磁性材料に、必要により、結合剤樹脂や潤滑剤等の添加剤を混合し、該混合粒子粉末を圧縮成形した後、加熱処理することによって得ることができる。
結合剤樹脂としては、エポキシ樹脂、イミド樹脂、フェノール樹脂、又はシリコーン樹脂等を単独又は混合して用いることができる。
圧縮成形は、通常行われている、金型を用いた圧縮成形法で行うことができる。なお、成形圧は、用途に応じて適宜選べばよい。
圧縮成形後の熱処理温度は、結合剤樹脂の種類と要求される特性に応じて適宜調整すればよく、熱処理温度の上限は、無機化合物被膜の分解温度以下である。
本発明に係る圧粉磁心における軟磁性粒子粉末の体積占有率(vol%)は、90%以上であり、好ましくは91%、より好ましくは92%以上である。
本発明に係る圧粉磁心の比抵抗値は、2.0mΩ・cm以上であり、好ましくは3.0mΩ・cm以上、より好ましくは4.0mΩ・cm以上である。また、熱処理前後の比抵抗値の変化率は、30%未満が好ましく、より好ましくは20%未満、更により好ましくは10%未満である。
<作用>
本発明における最も重要な点は、軟磁性粒子粉末の粒子表面に無機化合物が付着もしくは被覆している複合粒子粉末からなる軟磁性材料は、圧縮性及び流動性に優れると共に、高温で焼成した場合においても体積固有抵抗値の変化が少ないという事実である。
本発明に係る軟磁性材料の流動性が優れている理由として、本発明者は、軟磁性粒子粉末の粒子表面に付着もしくは被覆している無機化合物を金属アルコキシドから生成させることにより、粒子表面に非常に微細な突起が生じたためと推定している。
本発明に係る軟磁性材料の圧縮性が優れている理由として、本発明者は、前記理由により、軟磁性材料の流動性が向上したために充填性が向上し、その結果、低い圧力でも十分な圧縮密度を得ることが可能になったものと推定している。
本発明に係る軟磁性材料の体積固有抵抗値が高温で焼成した場合でも変化が少ない理由として、本発明者は、軟磁性粒子粉末の粒子表面に付着もしくは被覆している無機化合物を金属アルコキシドから生成させることにより、緻密、且つ、微細な粒子による付着もしくは被覆が可能となり、芯粒子である軟磁性粒子粉末が熱による影響を受け難くなったためと推定している。
また、本発明に係る軟磁性材料を用いて得られた圧粉磁心は、高い比抵抗値を有するという事実である。
本発明に係る圧粉磁心が高い比抵抗値を有する理由として、本発明者は、軟磁性材料として、体積固有抵抗値が高温で焼成した場合でも変化が少ない本発明に係る軟磁性材料を用いたことにより、通常、加熱処理を行うことにより大幅に減少する比抵抗値を、加熱処理前とほぼ同じ値に維持できたことによるものと考えている。
以下、本発明における実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
各粒子粉末の平均粒子径は、いずれも電子顕微鏡写真に示される粒子350個の粒子径をそれぞれ測定し、その平均値で示した。
軟磁性粒子粉末の粒子表面に付着もしくは被覆されている絶縁層の被覆量は、「蛍光X線分析装置3063M型」(理学電機工業株式会社製)を使用し、JIS K0119の「けい光X線分析通則」に従って測定した。
各粒子粉末の体積固有抵抗値は、まず、粒子粉末0.5gを測り取り、KBr錠剤成形器(株式会社島津製作所)を用いて、1.372×10Paの圧力で加圧成形を行い、円柱状の被測定試料を作製した。
次いで、被測定試料を温度25℃、相対温度60%の環境下に12時間以上暴露した後、この被測定試料をステンレス電極の間にセットし、電気抵抗測定装置(model 4329A 横河北辰電気株式会社製)で15Vの電圧を印加して抵抗値R(mΩ)を測定した。
次いで、被測定(円柱状)試料の上面の面積A(cm)と厚みt(cm)を測定し、下記数1にそれぞれの測定値を挿入して、体積固有抵抗値(mΩ・cm)を求めた。
<数1>
体積固有抵抗値(mΩ・cm)=R×(A/t
各粒子粉末の加熱前後における体積固有抵抗値の変化率(%)は、前記で作製した体積固有抵抗値測定用の円柱状の被測定試料を500℃にて1時間加熱した後、前記と同様にして体積固有抵抗値を測定し、下記数2に加熱前後の体積固有抵抗値を挿入して、体積固有抵抗値の変化率を求めた。
<数2>
加熱前後の体積固有抵抗値の変化率(%)={体積固有抵抗値(加熱前)−体積固有抵抗値(加熱後)}/体積固有抵抗値(加熱前)×100
各粒子粉末の流動性は、パウダテスタ(商品名、ホソカワミクロン株式会社製)を用いて、安息角(度)、圧縮度(%)、スパチュラ角(度)、凝集度の各粉体特性値を測定し、該各測定値を同一基準の数値に置き換えた各々の指数を求め、各々の指数を合計した流動性指数で示した。流動性指数が100に近いほど、流動性が優れていることを意味する。
各粒子粉末の圧縮密度の変化率は、まず、試料粉体0.3gを測り取り、φ13mmの円筒形の金型に入れ、KBr錠剤成形器(株式会社島津製作所)を用いて、9.8×10Pa及び4.9×10Paの圧力で加圧成形を行い、得られた粉体層の厚みから、それぞれの圧力における圧縮密度CD(g/cm)及びCD(g/cm)を求め、下記数3にそれぞれの測定値を挿入して、圧縮密度の変化率(%)を求めた。
<数3>
圧縮密度の変化率(%)={(CD−CD)/CD)}×100
圧粉磁心に含有される軟磁性粒子粉末の体積占有率は、まず、各試料粉体の真比重と圧縮成形に用いる各試料粉体の重量から、圧粉磁心に含有される試料粉体の体積を求めた。次いで、後述する圧粉磁心用の混合粉を成形圧4.9×10Paで円柱状(φ23×5mm)に圧縮成形し、圧粉磁心に含有される試料粉体の体積と圧縮成形後の円柱の体積から求めた。
圧粉磁心の比抵抗値は、後述する方法によって作製した圧粉磁心を用い、前述の各粒子粉末の体積固有抵抗値を測定したのと同様にして、電気抵抗測定装置(model 4329A 横河北辰電気株式会社製)を用いて熱処理前と熱処理後の比抵抗値の測定を行った。また、熱処理前後の比抵抗値の変化率は、加熱処理前の比抵抗値R(mΩ・cm)及び加熱処理後の比抵抗値R(mΩ・cm)を用いて、下記数4にそれぞれの測定値を挿入して、比抵抗値の変化率(%)を求めた。
<数4>
比抵抗値の変化率(%)={(R−R)/R)}×100
<実施例1−1:軟磁性材料の製造>
鉄粉(粒子形状:粒状、平均粒子径20.1μm、体積固有抵抗値315.1mΩ・cm、加熱前後の体積固有抵抗値の変化率35.8%、流動性59、圧縮密度の変化率7.5%)500gを、アセトン500mlに攪拌機を用いて邂逅し、鉄粉を含むアセトンのスラリーを得た。
次に、前記鉄粉を含むアセトンのスラリー中に、アルミニウムイソプロポキシド10.0gを分散させたアセトン溶液200mlを加え、60分間攪拌・混合させた。
次いで、前記混合溶液中に、リン酸水溶液(リン酸含有量85重量%)6.0gを10分かけて加え、更に、20分間攪拌・混合させた。
得られた混合溶液をドラフト中で3時間風乾させた後、乾燥機を用いて80℃で60分間乾燥を行い、軟磁性材料を得た。
得られた軟磁性材料は、平均粒子径が20.3μmの粒状粒子であった。体積固有抵抗値は411.2mΩ・cm、加熱前後の体積固有抵抗値の変化率は8.3%、流動性は82、圧縮密度の変化率は1.8%であった。付着もしくは被覆している表面処理物はAl換算で0.26重量%、P換算で0.32重量%であった。
<実施例2−1:圧粉磁心の製造>
前記軟磁性材料100重量部とエポキシ樹脂0.6重量部を混合し、ステアリン酸亜鉛を塗布した金型を用い、混合粉を成形圧4.9×10Paでリング状(10×φ23×5mm)に圧縮成形した。成形体は、空気中、200℃で30分間加熱した後、冷却することにより圧粉磁心を得た。
得られた圧粉磁心の軟磁性粒子粉末の体積占有率は、92.4vol%であり、熱処理前の比抵抗値は463.9mΩ・cm、熱処理後の比抵抗値は423.5mΩ・cm、比抵抗値の変化率は8.7%であった。
前記実施例1−1及び2−1に従って軟磁性材料及び圧粉磁心を作製した。各製造条件及び得られた軟磁性粒子粉末及び圧粉磁心の諸特性を示す。
軟磁性粒子A〜E:
被処理粒子粉末として表1に示す特性を有する軟磁性粒子粉末を用意した。
Figure 0004790224
実施例1−2〜1−7、比較例1及び2:
軟磁性粒子粉末の種類、表面処理工程における有機溶剤の種類、表面処理剤の種類及び添加量を種々変化させた以外は、前記実施例1−1と同様にして圧粉磁心用軟磁性材料を得た。
このときの製造条件を表2に、得られた軟磁性粒子粉末の諸特性を表3に示す。
なお、比較例2は、市販のシリカゾル(平均粒子径10〜20nm、SiO含有量20重量%)をアセトン中に分散させたものを処理に用いた。
比較例3(特開2001−196217号公報 実施例 追試実験)
平均粒子径35.3μmの鉄粉(表1 軟磁性粒子B)100重量部に対し、変性アルミニウムシリケートゾル(有機溶剤:メタノール、固形分50重量%)30重量部をミキサに投入し、約1時間混合した。次いで、温度100℃で加熱して約1時間混合した後、濾過して鉄粉を得た。
得られた鉄粉の諸特性を表3に示す。
比較例4(特開平9−125111号公報 実施例 追試実験)
ナトリウムメトキシド18.58gとテトラエトキシシラン160.85gをエタノール500mlに加え、よく攪拌した後、該溶液にカルボニル鉄粉(平均粒子径3.2μm)1000gを攪拌しながら加えた。次いで、該混合溶液を超音波分散機により攪拌し、均一に分散させた状態のままオーブンにて加熱した。該分散液に蒸留水を少しずつ入れていくと、容器の底に沈殿物ができ、前記沈殿物を濾過、乾燥し、300℃で30分加熱することにより、金属粉末を得た。
得られた金属粉末の諸特性を表3に示す。
Figure 0004790224
Figure 0004790224
実施例2−2〜2−9、比較例5〜13:
軟磁性材料の種類を種々変化させた以外は、前記実施例2−1と同様にして圧粉磁心を得た。
得られた圧粉磁心の諸特性を表4に示す。
Figure 0004790224
本発明に係る軟磁性材料は、流動性に優れると共に、低い圧力で圧縮成形が可能であり、且つ、高温で焼成した場合においても電気抵抗値の変化が少ないので圧粉磁心用軟磁性材料として好適である。
本発明に係る圧粉磁心は、前記軟磁性材料を用いたことにより、電気抵抗値が高く、且つ、高温で焼成した場合においても電気抵抗値の変化が少ないので、高性能圧粉磁心として好適である。

Claims (8)

  1. 軟磁性粒子粉末を水溶性の有機溶剤に分散させた懸濁液中に金属アルコキシドの溶液及び/又はリン酸水溶液を加え、風乾後、60〜120℃で乾燥させて得られた複合粒子粉末であり、該複合粒子粉末は軟磁性粒子粉末の粒子表面に無機化合物が付着もしくは被覆しており、当該複合粒子粉末をパウダテスタで測定した流動性が70以上であることを特徴とする軟磁性材料。
  2. 無機化合物が、アルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、ケイ素、マグネシウム、鉄及びリンから選ばれる1種又は2種以上の元素を含有する化合物からなることを特徴とする請求項1記載の軟磁性材料。
  3. 無機化合物が、アルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、ケイ素、マグネシウム又は鉄から選ばれる1種又は2種以上の金属元素を含有する金属アルコキシドから生成する無機化合物及び/又はリン化合物であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の軟磁性材料。
  4. 複合粒子粉末の圧縮密度の変化率が5%未満であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の軟磁性材料。
  5. 複合粒子粉末の加熱前後の体積固有抵抗値の変化率が20%以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の軟磁性材料。
  6. 軟磁性粒子粉末を有機溶剤に分散した懸濁液中に金属アルコキシドの溶液を加えた後、風乾後、60〜120℃で乾燥させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の軟磁性材料の製造法。
  7. 軟磁性粒子粉末を有機溶剤に分散した懸濁液中に金属アルコキシドの溶液を加えた後、リン酸溶液を加え、風乾後、60〜120℃で乾燥させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の軟磁性材料の製造法。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の軟磁性材料を圧縮成形してなる圧粉磁心。
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