JP4790001B2 - スクータ型自動二輪車の冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は、スクータ型自動二輪車のラジエータを通過して昇温した冷却空気が燃料タンクを昇温させるのを回避できるようにした冷却構造に関する。
スクータ型自動二輪車では、前輪と後輪との間に設けられた低床の足載部と、車体底部に配設されたアンダーカバーとで形成される空間内に前から順にラジエータ,燃料タンクを搭載する場合がある。
ところが上述のように足載部の下方に前から順にラジエータ,燃料タンクを搭載した場合、ラジエータを通過して昇温した冷却空気が燃料タンクに当たり、該燃料タンクを昇温させてしまうという問題が懸念される。
本発明は上記従来の実情に鑑みてなされたもので、足載部の下方にラジエータ,燃料タンクを搭載した場合でも、燃料タンクの昇温を回避できるスクータ型自動二輪車の冷却構造を提供することを課題としている。
本発明は、低床の足載部と、前記足載部の下方に配置されたラジエータと、前記足載部の下方かつ前記ラジエータの後方に配置された燃料タンクと、前記ラジエータおよび前記燃料タンクの下方に配置されたアンダーカバーと、を備え、前記ラジエータの下端は、前記燃料タンクの上端よりも下方に位置し、前記燃料タンクの下面は、前記ラジエータの下端より下方に位置し、前記アンダーカバーには、前記燃料タンクの下面より下方に位置し、前記ラジエータと前記燃料タンクとの間の空間に通じる開口が形成されている、スクータ型自動二輪車の冷却構造である。
本発明によれば、前記アンダーカバーには、前記開口が設けられている。前記自動二輪車では、走行時にアンダーカバーと路面との間を流れる走行風により、前記アンダーカバーと路面との間に負圧が発生する。これにより、前記ラジエータ通過後の昇温した空気は、前記開口より前記自動二輪車の下方に吸引され、前記燃料タンク側にはあまり流れない。したがって、本発明に係るスクータ型自動二輪車の冷却構造によれば、足載部の下方にラジエータ,燃料タンクを搭載した場合でも、燃料タンクの昇温を回避することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図35は、本発明の一実施形態に係るスクータ型自動二輪車の冷却構造を説明するための図であり、図1は自動二輪車の左側面図、図2,図3,図4は車体カバーの正面図,左側面図,背面図、図5,図6,図7,図8はスクリーンの正面図,左側面図,断面左側面図,分解斜視図、図9,図10は左,右物入れの断面左側面図,断面平面図、図11は図10のXI−XI線断面図、図12,図13は上記自動二輪車の後部の左側面図、図14はダンパ機構の平面図、図15はシートヒンジ部の断面正面図、図16〜図19は収納ボックスを示す図、図20〜図22はシート取付状態を示す断面図、図23はシートの斜視図、図24はタンデムシート,ハンドルグリップの側面図、図25,図26は照明灯,ハンドルグリップ取付状態を示す断面図、図27,図28は燃料タンク周りの平面図,側面図、図29,図30は燃料タンクのリッドを示す図、図31,図32,図33はパーキングブレーキ機構の側面図,平面図,平面図、図34,図35はパーキングブレーキ機構の側面図,断面背面図である。なお、本実施形態において、前,後,左,右,上,下とは特記なき限り車両に着座した状態で見た場合を指す。
図において、1はスクータ型自動二輪車であり、該自動二輪車1は、車体フレーム2の前端により下端で前輪3を軸支する前フォーク4を左右に操向自在に軸支し、該車体フレーム2の後部によりユニットスイング式のエンジンユニット5を上下に揺動自在に枢支し、該エンジンユニット5の後端部で該後端部内側に配置された後輪6を軸支し、該エンジンユニット5の上方に収納装置7を配置し、該収納装置7の上側にシート装置8を搭載し、また上記エンジンユニット5の前方に燃料タンク9,ラジエータ39を順に搭載し、車体フレーム2の周囲を樹脂製の車体カバー10で囲んだ概略構造のものである。
本実施形態の車体フレーム2は、上記前フォーク4の操向軸4aを軸支する操向軸筒2aに、左,右のサイドフレーム2d,2dの前端部を接続し、該左,右のサイドフレーム2d,2dの後端から後方斜め上方に延びる左,右のメインブラケット2e,2eの上端に左,右のグリップ支持部2f,2fを固定し、さらに該左,右のグリップ支持部2f,2f同士を後面視で略U字状をなす後部フレーム2gで連結した概略構造を有している。なお、上記左,右のサイドフレーム2dは、それぞれ上,下サイドパイプ2b,2cを側面視上下二段の大略L字状をなすように配置し、これらの後端部同士を上記メインブラケット2eを介して接続してなるものである。
上記前フォーク4の車幅方向中央に立設されて上方に延びる操向軸4aは上記車体フレーム2の前端の操向軸筒2aにより軸受を介して左右操向自在に軸支されており、該操向軸4aの上端にはハンドルブラケット4bを介して操向ハンドル16の中央部16aが着脱可能にボルト締め固定されている。該操向ハンドル16は丸鋼管製で略水平に延びる中央部16aとこれの左,右端から外方斜め上方に立ち上がりさらに略水平に延びる左,右部16b,16cとを有する。該操向ハンドル16の上記中央部16aから左,右傾斜部を囲むように樹脂製のハンドルカバー17が取り付けられており、該ハンドルカバー17は操向ハンドル16と共に回動する。
上記車体カバー10は、上記操向軸4aの前側から前輪3の後側付近を覆うカウリング11と、これに続いて車体左右下部を覆うアンダーカバー12と、上記操向軸4aの後側を覆うレッグシールド13と、足載部を構成するフートボード14と、シート装置8の左右を覆うサイドカバー15とを備えている。
そして上記カウリング11の上縁部と上記レッグシールド13の上縁とで囲まれた開口部分には樹脂製のインナパネル18が該開口を閉塞するように装着されている。このインナパネル18の車幅方向中央部には上記操向軸4aの上端のハンドルブラケット4bが挿通するハンドル開口18aが形成されており、該ハンドル開口18aの左,右にはグリッド部18b,18bが形成されている。このグリッド部18b,18bはインナパネル18に複数のスリット18cを水平方向に延びるように形成してなり、該グリッド部18bの内側にステレオ装置のスピーカが配置される。
また上記インナパネル18の上記ハンドル開口18a,上記グリッド部18bの前側にはメータ開口18dが形成されており、該メータ開口18d内には、速度計19a,燃料計19b,水温計19c等々の各種の計器をユニット化したメータユニット19が配設固定されている。そして上記インナパネル18の上記メータユニット19より前側には前方からの光が該メータユニット19の文字盤に直接当たるのを防止するとともに、走行風をガイドするガイド部材として機能するメータバイザ20が立設されている。
上記メータバイザ20は、上記インナパネル18に上記メータ開口18dの前側縁に沿って起立するように一体形成された後壁21と、該後壁21の前面を所定の間隔を開けて覆うように配設された前壁22とから構成されており、車両後方斜め上方に傾斜している。上記後壁21の後壁周縁21aは前側に向けて折り返されており、該後壁周縁21aの内側に上記前壁22の段落ち形成された前壁周縁22aが隙間aを開けて挿入されており、このようにして雨水等を排出する排水通路23が形成されている。
上記カウリング11の前面上端部には大型のスクリーン(風防板)24が車幅方向中央で断面して車両側方から見たとき上述のメータバイザ20より少し起立した状態に傾斜する(垂直線に対してメータバイザ20よりも若干小さい角度をなす)ように装着されている。このスクリーン24は透明樹脂製で、正面から見たとき下縁24aが下方に円弧状に突出し、全体として見ると大略長方形状をなすものであり、上記下縁24aが複数のボルト穴24fに挿通された取付ボルト25により上記カウリング11の上縁11aに締め付け固定されている。そして上記取付ボルト25は有色の樹脂製カバー26によって覆われており外部から見えないようになっている。なお、11bはヘッドライト配置開口、11cは方向指示器配置開口、11dは外気導入開口である。
そして上記スクリーン24の下部、即ち上記下縁24a寄り部分には上記スクリーン24の後側に外気を導入する外気導入開口24bが形成されている。この外気導入開口24bは正面から見て大略逆台形状をなしている。該外気導入開口24bの左,右縁24c,24cは後方に向けて所定の曲げアールでもって折り曲げられており(図5の断面a−a参照)、この折り曲げにより、該外気導入開口24bを形成したことによる剛性低下が抑制されている。
そして上記スクリーン24の、上記外気導入開口24bの上縁24dを連続的に延長した線bより下側の部分(図5に斜線を施した部分)の内面には有色、例えば黒色の皮膜27がスクリーン印刷によって形成されており、これにより該スクリーン24の上記延長線bより下側部分は半透明または不透明になっている。本実施形態では、延長線bより下側部分は上部が半透明で下部へ向かって徐々に不透明となるように構成されている。なお上記皮膜は印刷以外の方法、例えば不透明シールを貼着することにより形成しても勿論かまわない。
また正面から見ると、上記外気導入開口24bの上縁24dより上記メータバイザ20の上縁20aが高所に位置している。そして上記両方の上縁20aと24dとの高さの差寸法cは、上記メータバイザ20側の上縁20aが略水平をなしており、一方上記外気導入口24b側の上縁24dが少し下側に突出する円弧状をなしていることから車幅方向中央側程大きくなっている。また縦断面して車両側方から見ると、メータバイザ20の上縁20aの高さは、後述するルーバ機構28のガイドプレート29を構成する上端のガイド羽根29aの上表面の延長線d上に概ね位置する高さに設定されている。
そして上記外気導入開口24b内には、該開口24bを実質的に開閉し、かつ開時には外気の流れ方向を運転者の頭部に向けてガイドするルーバ機構28が配設されている。このルーバ機構28は、上記外気の流れを運転者の頭部付近に向けて案内する固定式のガイドプレート29と、該ガイドプレート29により形成された実質的な外気導入開口を開閉するシャッタプレート30と、該シャッタプレート30を開閉するときに把持する開閉ツマミ31とを備えている。
上記ガイドプレート29は、平面視で僅かに前方に凸をなすよう円弧状に湾曲した上段,中段,下段のガイド羽根29a,29b,29cを所定間隔を開けて配置するとともに、縦向きに配置された左,右リブ29d,29d及び中央リブ29eで結合した樹脂一体成形品である。上記ガイド羽根29a〜29cは正面から見みると略水平をなしており、また縦断面して車両側方から見ると少し後方斜め上方に傾斜している。また上述のメータバイザ20は上記固定式のガイドプレート29よりさらに大きく後方斜め上方に傾斜している。このガイドプレート29とメータバイザ20との組合せにより走行風がライダーの頭部付近に向けて方向付けされるとともに、流れが調整されて乱流の発生が防止されており、さらにスクリーン24の後側に負圧が発生するのが防止されている。
上記下段のガイド羽根29cの前縁には取付フランジ部29fが該ガイド羽根29cの前縁ラインに沿う円弧形状に段落ち形成されている。該取付フランジ部29fの上面は上記スクリーン24の外気導入開口24bの開口下縁24eの下面に両面接着テープ33で貼着されている。
また上記シャッタプレート30は、車幅方向に延びる帯板形状の上部羽根30aと下部羽根30bとを羽根厚程度の段差を付けて一体的に結合した樹脂一体成形品である。また上記シャッタプレート30の両端部には軸支部30c,30cが一体形成されており、この軸支部30cが上記左,右のリブ29d,29dに突設された軸部29gによって回動自在に支持されている。このようにして上記シャッタプレート30が上記上段,中段,下段ガイド羽根29a,29b,29cによって形成された空気導入開口を開閉するようになっている。
また上記シャッタプレート30の上部羽根30aの後縁の車幅方向中央に、該シャッタプレート30を開閉するための上記開閉ツマミ31が一体形成されている。この開閉ツマミ31は、上記シャッタプレート30を開状態から閉状態に回動させるための閉ツマミ部31aと閉状態から開状態に回動させるための開ツマミ部31bとからなる。そして上記閉ツマミ部31aはシャッタプレート30が開位置(図7に実線で示す角度位置)にあるときに上記メータバイザ20の前壁22との間に指を挿入可能な隙間ができるように後方斜め上方に傾斜するように形成されており、また上記開ツマミ部31bは上記シャッタプレート30が閉位置(図7に二点鎖線で示す角度位置)にあるときに上記スクリーン24との間に指を挿入可能な隙間ができるようにシャッタプレート30と平行にかつ後方に段
落ちさせて形成されている。
また上記シャッタプレート30の車両後方から見て車幅方向左端面にはトーションスプリング型の付勢ばね32の一端32aが掛止されており、該付勢ばね32の他端32bは上記左側のリブ29dのばね支持部29hに掛止されている。この場合、上記一端32a,他端32bの掛止位置は、該シャッタプレート30を開,閉状態に回動させるとそれぞれ開,閉状態に該シャッタプレート30を付勢するように設定されている。
本実施形態では、スクリーン24に外気導入開口24bを形成したので、走行風がスクリーン24の裏面に導入され、該スクリーン24の裏面に負圧が発生するのを防止でき、運転者に前向きの力が作用するのを防止できる。そして上記スクリーン24に外気導入口24bを形成するにあたり、該外気導入開口24bの左,右縁24c,24cを後方に向けて折り曲げたので外気導入開口24bの特に左,右側部における剛性低下を抑制でき、該外気導入開口24bを形成しながらスクリーン24全体として必要な剛性を確保できる。
一方、上記外気導入口24bの左,右縁部を折り曲げたことから、スクリーン24の該折り曲げ形成部分を通して前方を見た場合には視界に歪みが発生するといった問題が懸念される。そこで本実施形態では、上記スクリーン24の、上記外気導入開口24bの上縁24dを車幅方向に連続的に延長した線bより下側の部分(斜線を施した部分)の内面に半透明または不透明の皮膜27を形成したので、運転者は上記スクリーン24の外気導入開口24b付近を通して前方を見ようとすることなく図1に示す領域Aを通して前方を見ることから、上記折り曲げの形成により該部分を通して見た場合の視界に歪みが発生するといった問題を回避できる。また外気導入開口24bの形成領域を半透明または不透明としたので、これより上部の透明部分との区分けが明確になりデザイン上のメリハリが付き、外観を向上できる。
また上記外気導入開口24bにルーバ機構28を設け、固定式のガイドプレート29のガイド羽根29a,29b,29cを少し後方斜め上方に傾斜させるとともに、メータバイザ20を該ガイドプレート29よりさらに起立させることにより走行風をライダーの頭部付近に向けて方向付けするとともに流れ状態を調整するようにしたので、上述の負圧の発生を防止できるとともに走行風の巻き込みを抑制でき、該巻き込み等による騒音の発生を抑制できる。
さらにまた雨中走行時には走行風と共に雨水が上記外気導入開口24b内に進入することとなるが、この雨水は、上記メータバイザ20の前壁22に遮断されて運転者にかかることはほとんどない。そして該前壁22に当たった雨水は、該前壁22面を伝わって周囲に向かって流れ、隙間aから排水通路23を通って車体下方に落下する。
またシャッタプレート30を設けたので、寒冷期等には該シャッタプレート30で上記ガイドプレート29により形成されている外気導入通路を閉じることができる。このように閉じた場合には、外気がライダーに向かって流れるのを防止できる。そして上記外気導入通路を閉じる場合には、シャッタプレート30を、閉ツマミ部31aの下面に指を掛けて上方に回動させ、また開く場合には開ツマミ部31bの前面に指を掛けて下方に回動させれば良く、このようにしてシャッタプレート30を手の入れにくい狭い領域において容易に開閉駆動できる。
このように上記シャッタプレート30の開閉ツマミ31を、傾斜状の閉ツマミ部31aと段落ち状の開ツマミ部31bとからなる段違い形状としたので、簡単な構造によりスクリーン24とメータバイザ20との間という狭いスペースでシャッタプレート30を開閉駆動することができる。またトーションスプリング型の付勢ばね32を設けたので、該シャッタプレート30を開位置又は閉位置に確実に保持できる。なお、上記シャッタプレート30の回転軸を車幅方向にメータバイザ20の左,右縁部まで延長し、該延長軸の端部を把持して回転駆動するように構成することも可能であるが、このようにすれば構造が複雑になるとともに、上記延長軸による外観の低下が懸念される。
次に上記レッグシールド13に設けられた左,右の物入れ(収納部)について説明する。上記レッグシールド13の上縁部でかつ車幅方向中心より少し右側寄り部分にメインスイッチ34が配設されており、該スイッチ34を挟んで右側には小型の右物入れ(副収納部)35が、左側には比較的大型の左物入れ(主収納部)36がそれぞれ配設されている。
上記左物入れ36は、レッグシールド13の一部を車体前方へ向かって凸となるように凹ませて形成したボックス底部(主ボックス底部)13bの車両後方に向かう開口13cをヒンジ36aで前後揺動可能に支持された左リッド(主リッド)36bにより開閉するように構成されている。なお、ボックス底部13bにおいて、図4,図9中13b´で示される部分は、レッグシールドに一体形成されているが、13b´´部分は別物を溶着して構成されており、この13b´´部分により収納空間を下方へ拡大している。上記左リッド36bにはロック機構38が配設されている。このロック機構38は掛止爪38bを有し、この掛止爪38bは、レッグシールド13の掛止片13dに当たるとロック機構本体内に押込まれ、掛止片13dを乗り越えると自動復帰して掛止片13dの裏面側に掛止する。リッド36bを開くにはロック機構38に設けられた左右つまみ(不図示)をロック機構本体内へ押込むことで掛止爪38bの掛止片13dへの係合を解くようになっている。またロック機構38は、キー孔38aにメインキーを挿入してロック位置に回動すると掛止爪38bがレッグシールド13の掛止片13dに掛止した状態に保たれる。なお、図4では左リッド36bは取り外されている。
上記右物入れ35は、ボックス底部(副ボックス底部)35aと右リッド部35bとを一体化したものであり、レッグシールド13の開口13fを開閉可能に配設されている。上記ボックス底部35aは下面が車両前方へ向かうに従い斜上方へ傾斜するように構成されるとともに、上面が開放されており、これにより右物入れ35は上面が開放された箱状に形成されている。そして該ボックス底部35aがレッグシールド13内に凹設された側壁部13aにピン35c,35dにより前後に回動可能に、かつ着脱可能に支持されている。ここでピン35cは上記ボックス底部35aの側面に一体に突出形成されたタイプのものである。なお、図4ではリッド部35b,ボックス底部35aは取り外されている。
一方、ピン35dは着脱可能に構成されている。詳細にはピン35dをボックス底部35aの軸孔35eに挿入し、シャフト35fを差し込むことにより該ピン35dの端部が拡開して側壁部13aの支持孔13eに固定される。これにより右物入れ35はピン35c,35dを中心にして前後に揺動可能となっている。
そして上記右物入れ35の奥にラジエータ39への冷却水の補給キャップ(給水キャップ)37が位置している。該補給キャップ37は上記右物入れ35を取り外すことにより外方に臨むようになっており、この状態で該補給キャップ37を取り外すと容易に冷却水を補給できる。なお、上記右物入れ35を取り外す場合には、上記シャフト35fをさらに押込むとピン35dの端部の拡開が解かれるので、この後シャフト35fとピン35dを同時に引き抜けば良く、これにより容易に右物入れ35を取り外すことができる。
このように本実施形態では、物入れを左,右に分割し、右物入れ35をボックス底部35aとボックスリッド部35bとが一体化されたタイプに構成し、かつ該右物入れ35をレッグシールド13から容易に着脱可能とし、さらに該右物入れ35を取り外すとラジエータ39の冷却水の補給キャップ37が外方に臨むようにしたので、冷却水の補給作業を容易に行うことができる。
次にシート装置8及び収納装置7について詳述する。上記シート装置8は運転者が着座するメインシート(前部シート)41と同乗者が着座するタンデムシート(後部シート)42との前,後二分割構造のものである。そして上記メインシート41を支持するためのリッドヒンジプレート43で上記収納装置7の収納ボックス40の上部開口40cを開閉するように構成されている。
上記収納ボックス40は上記二人乗り用のシート装置8の全長に渡る長さを有し、それぞれ樹脂一体形成された2部材を後述のごとく結合一体化したものであり、上記メインシート41の下側に位置するフロントボックス部(前部ボックス)40aと上記タンデムシート42の下側に位置するリヤボックス(後部ボックス)部40bとからなり、該フロントボックス部40a,リヤボックス部40bにフルフェイスタイプのヘルメットA,Bを収納可能となっている。
上記収納ボックス40は全体として前下がり傾斜状に形成されており、その底壁40dの上記フロントボックス部40aに対応するフロント底部40eは、上記リッドヒンジプレート43とで上記ヘルメットAを収容可能なように下方に大きく膨出形成され、上記エンジンユニット5のシリンダヘッドカバー5aの前面を略覆う高さに位置している。また上記フロントボックス部40aは前,後4ヶ所にてボルト44a,44bにより上記上サイドパイプ2bに締め付け固定されている。
また上記リヤボックス部40bは平面視で略矩形をなしている。即ち、図16に示すように、平面から見ると、左,右側壁40uと後側壁40u´とが長方形の左,右側辺と後側辺とに対応している。またリヤボックス部40bのリヤ底部40fは下方に膨出形成され、天壁40gは横断面で見て山形(ドーム状)をなし、全体としてトンネル状をなしている。このようにして上記ヘルメットB又はスーツケース等の長方形状のものを収容可能となっている。そして上記リヤボックス部40bは、リヤ底部40fの前端付近が4本のボルト44cにより上記上サイドパイプ2bに固定され、後端壁に突設された支持ボス部40vが上記後部フレーム2gに支持されている。なお、この収納ボックス40の取り付けに当たっては、後部フレーム2gにより支持ボス部40vを支持した後、上記各取り付けボルト44a〜44cで収納ボックスの底部を上サイドパイプ2bに締め付け固定することとなる。
上記天壁40gは、詳細には、図19に二点鎖線で示す略半円形の天壁eの斜線で示す領域をカットしてなる直線状の傾斜面40hを有する山形の形状に設定されている。このように斜線領域をカットして傾斜面40hを有する形状としたことから、後述するように、該部分に二重に重なるように配設されているメインシート41の重合部のクッション厚さを確保でき、乗り心地を確保できる。
また上記天壁40gの後部にはリヤボックス部40b及びフロントボックス部40a内を照明するための照明灯48が配設されている。この照明灯48は上記天壁40gの後部側面に外側から内側に挿入するように配置固定されており、そのレンズ面48aは平坦に形成されている。このように照明灯48を配設したので、リヤボックス部40bをトンネル形状としたことにより内部が暗くて見にくいといった問題を回避できる。
また、天壁40g部分という実質的な収納容積を狭くすることのない部位に照明灯48を配設したので、照明灯48を設けたことにより収納容積が少なくなるといった問題を回避できる。また天壁40gという収納物が当たりにくい部位に照明灯48を配設したので、収納物により照明灯が破損するといった問題も回避できる。さらにレンズ面48aを平坦にして内部への突出を最小限にしたので、この点からも収納容積の減少を回避できるとともに、リヤボックス部40b内の収納物が照明灯48に干渉するのを回避できる。
上記リヤボックス部40bは、上記リヤ底部40f側の合わせ開口40mと天壁40g側の合わせ開口40nとを突き合わせ、該合わせ開口同士をワイヤ溶着工法により溶着結合した構造のものである。詳細には、上記合わせ開口40m,40n間に発熱用ワイヤ49を配置して挟持した状態で該ワイヤ49に通電し、この際の発熱により樹脂を溶融させ、凝固時に溶着させたものである。
このようにトンネル型のリヤボックス部40bを形成するに当たり、上下2分割された天壁40g側部分と底部40f側部分とをワイヤ溶着工法により溶着結合したので、防水性を向上できるとともに外観品質を向上できる。そして本実施形態では、上述のように上記左,右側壁部40u,後側壁40u´が平面視で長方形の側辺に対応していることから、上記各合わせ開口40m,40nのワイヤ配索経路も略矩形をなす直線状となり、従って上記溶着用のワイヤ49は略直線状に配索され、該ワイヤの配索が容易で、かつ最短長さで済み効率的である。
また上記溶着用のワイヤ49の端末49aの処理に当たり、上記収納ボックス40の天壁40g側又はリヤ底部40f側の内面に立設したリブ40wに収容ポケット40pを形成し、該ポケット40p内にワイヤ49の端末49aを挿入する構造が採用されている。これによりワイヤ49の端末49aが収納ボックス内に露出して外観が低下したり、収納作業の邪魔になるのを防止できる。
また上記収納ボックス40の長手方向略中央には仕切板50を着脱可能に支持するための仕切ボス部40qが一体形成されている。この仕切ボス部40qは底壁40dから側壁内面に沿って上記開口40cの縁部まで上方に延びるよう一体形成された角棒状のもので、上記仕切板50が上方から挿入されるスリット40rが形成されている。上記仕切板50を収納ボックス40内に配設したので、収納ボックス40内の収納物が前後に滑ったり転がったりして移動するのを防止することができる。この仕切り板50は特に、本実施形態のように二人乗りシートの全長に渡る前後に長い収納ボックスを備えた場合に有効である。
そして上記収納ボックス40の底壁40d上には弾力性を有するシート状の中敷54が敷設されている。この中敷54の上記仕切ボス部40qに対応する部分には切欠54aが形成されており、この切欠54aが仕切ボス部40qに係止している。このようにして中敷54の前後方向の位置決めがなされており、該中敷54の移動を確実に防止できる。
そして上記収納ボックス40の上記仕切ボス部40qの上端部には左,右の支持フランジ部(シート荷重受部)40sが外方に拡がるように形成されており、即ち、仕切ボス部40gが荷重受部に近接して位置している。そして上記左,右の支持フランジ部40s,40sの裏面に左,右のシートロック51,51がボルト締め固定されている。該シートロック51に上記リッドヒンジプレート43に固定されたフック43jが係止し、乗員の体重が上記シートロック51ひいては上記フランジ部40sに作用する。
また上記左,右のシートロック51,51の遠隔操作用作動ケーブル51aは上記収納ボックス40の側面から上サイドパイプ2bに沿って前方に延び、自動調整機構付き分配器(不図示)を経て1本の作動ケーブルにまとめられた後、上記メインスイッチ34に連結されている。すなわち、メインスイッチ34にメインキーを挿入した状態で、シートオープン位置へメインキーを回動させると左,右のシートロック51,51が同時にロック解除動作する。
ここで上記分配器は、左,右のシートロック51,51のロック解除動作のタイミングのずれを自動的になくす自動調整機構を有し、例えば左,右各動作ケーブルを回転自在なプーリに連結し、上記ずれ(各動作ケーブル51aの長さの差など)をプーリの回転によって調整し、左,右シートロック51,51のロック解除動作を同期させるといった構造を備えている。
このように本実施形態では、収納ボックスの左右対称位置にシートロック51を設け、シートの左右2カ所をロックしたので、シートロックが片側のみに設けられている場合のようなシートのがたつきを防止できる。また上記シートロック51が装着された支持フランジ部40sは、上記仕切りボス部40qが位置していることから剛性が向上しており、該シートロック51部分に乗員の体重が作用しても十分に耐えることができ、またシートのがたつきを防止できる。
また左右一対のシートロック51の作動ケーブル51aを自動調整機構付きの分配器を介して1本の作動ケーブルにまとめたので、2つのシートロック51を設けながら組立時の調整が容易であり、組立作業性を向上できる。
上記収納ボックス40の開口40cの、上記フロントボックス部40aに対応する部分は車両側面から見て全体的に後側ほど高くなる傾斜状をなしており、上記リヤボックス部40bの前端に対応する部分は急角度で立ち上がる起立形状をなしている。そして該開口40cは上記リッドヒンジプレート43で開閉可能となっている。
上記リッドヒンジプレート43は、樹脂製のものであり、上記開口40cの傾斜状部分を覆う略碗状のボックス部43aと上記起立形状部分を覆う蓋部43bとから構成されている。該ボックス部43aは上記ヘルメットAの略半部を覆う程度の深さを有する上方膨出形状になっており、上記開口40cの傾斜に対応するように後側ほど浅くなっている。また上記ボックス部43aの天壁面は上記メインシート41を搭載するために平坦状に形成されている。
上記ボックス部43a,蓋部43bの開口40cと対向する周縁部分にはシールリブ43fが立設されている。このシールリブ43fの上記ボックス部43aに対応する部分43f′はそのまま下方に延長されており(図20(b)参照)、また上記蓋部43bに対応する部分43f′′は後方に折り曲げられている(図21,図22参照)。そして上記シールリブ43fにゴム製のシールパッキン53が嵌合装着されており、該シールパッキン53が上記開口40cのシール面40c´に圧接して該リッドヒンジプレート43と収納ボックス40の開口40cとの間をシールしている。
そして上記収納ボックス40の開口40cには、シールパッキン53とシール面40c´との間を通って雨水等が侵入した場合でも該雨水等が収納ボックス40内に入るのを回避するための排水リブ40tが車両前方に向けて折り曲げ形成されている。該排水リブ40tの特に上記山形の天壁40gに対応する部分は樋として機能する。このように樋として機能する排水リブ40tを設けたので防水性に対する信頼性を向上できる。
また上記リッドヒンジプレート43のボックス部43aの前端部には支持部(板金製ヒンジプレート)43cがねじ止め一体化されており、該支持部43cの下方に折り曲げられた左,右側壁43gが上記収納ボックス40の前端に突設された左,右一対のヒンジ部40iによりヒンジピン45を介して回動自在に支持されている。なお、43iはリッドヒンジプレート43に固定されたカバーである。
ここで上記ヒンジ部40iのピン孔40jの下縁はフートボード14の上縁14dより寸法dだけ下側に位置しており、これによりフートボード14の上縁高さを低くできるとともに外装カバー同士の合わせ隙間を小さくできる。
一方、上記のようにピン孔40jの下縁の位置を寸法dだけ低く設定したので、リッドヒンジプレート43の組付けにおいてヒンジピン45の車両側方からの挿入が困難となり、組立性が低下する恐れがある。そこで本実施形態では、上記ヒンジピン45を左側のヒンジ40iにより支持される小径部45aと、右側のヒンジ40iにより支持される大径部45bとを有する段付き形状に設定している。
このようにヒンジピン45を段付き形状としたので、該ヒンジピン45を挿入する場合、図15に二点鎖線で示すように、角度θだけ斜め上から挿入することが可能となり、そのため上縁14dとヒンジピン45の下縁との間に寸法Dだけ隙間が生じ、ピン孔40jの下縁がフートボード14の上縁14dより低くなっている場合でもヒンジピン45を挿入でき、リッドヒンジプレート43の組立が可能である。
また上記収納ボックス40の左,右のヒンジ部40i、40i間には上記ヒンジピン45の挿入時に該ヒンジピン45の小径部45aを左側のヒンジ部40iのピン孔40jに導くためのガイド面40kが形成されている。これにより上記ヒンジピン45を右側のピン孔40jから斜めに挿入すると該ヒンジピン45の先端部がガイド面40kによって左側のピン孔40jに導かれ、それだけ組立作業が容易となる。
そして上記支持部43cの右側壁43gにはダンパ連結片43dが一体に折り曲げ形成されており、該ダンパ連結片43dには、上記メインシート41を上方に回動させる際の必要操作力を軽減するためのダンパ46のピストンロッド46aがボールジョイント46cを介して連結されている。このダンパ46は右側の上サイドパイプ2bに沿うように配置されており、前端のブラケット部46bが車体フレーム2のダンパブラケット2hに上下揺動可能に軸支されている。
また上記支持部43cの左側壁43gにはスイッチ支持片43eが一体に折り曲げ形成されており、該スイッチ支持片43eには上記収納ボックス40の開口40cが開かれたとき上記照明灯48を点灯させるダンパスイッチ47がその検出端子47aを下方に向けて取り付けられている。この検出端子47aは上記収納ボックス40の前端部に形成されたスイッチ作動面40xに当接しており、上記リッドヒンジプレート43が開側に回動されることでオンして上記照明灯48を点灯させる。
ここで上記スイッチ作動面40xは、上記ヒンジピン45を中心とする半径Rの円弧状の領域θからなる。なお、該スイッチ作動面40xに続く部分40x´は、上記ヒンジピン45を中心とする半径が上記Rより徐々に大きくなっている。上記検出端子47aは上記リッドヒンジプレート43が実質的に閉状態にある場合には上記作動面40x上を摺動し、さらにリッドヒンジプレート43が開かれると上記作動面40xから外れる。このように作動面40xを半径R一定の円弧状に形成したので、リッドヒンジプレート43が実質的に閉状態にある場合には、上記検出端子47が確実にオフすることとなり、ダンパスイッチ47はメインシート41の開閉を確実に検出できる。
また本実施形態では、上記リッドヒンジプレート43にダンパ46及びダンパスイッチ47を予めサブアッシーしておき、これにメインシート41を組付ける等の組立作業手順を採用でき、それだけ組立性を向上できる。
上記シート装置8のメインシート41,タンデムシート42は何れも底板55上にクッション材56を搭載し、これを表皮57で覆った構造のものである。そして上記メインシート41は、着座部41aと背もたれ部41bとからなり、該着座部41aが上記リッドヒンジプレート43のボックス部43aの天壁面に前後方向に移動可能に、即ちメインシート41の前後位置を調整可能に搭載されている。詳細には、リッドヒンジプレート43に前後方向に延びる長孔43hを形成し、上記メインシート41の底板55の上記長孔43hに対応する部分にナット58を前後方向及び回転方向に移動しないように配置し、これにリッドヒンジプレート43側からボルト59を螺挿した構造となっている。
上記メインシート41の背もたれ部41bの上端部には庇部(前部シート後縁)41cが後方に屈曲形成されている。該庇部41cは全体としてドーム状をなしており、上記リヤボックス部40bの天壁40gの前縁付近において上記タンデムシート42の前端の挿入部(後部シート前縁)42aに被せられている。このタンデムシート42の底板55は上記リヤボックス部40bの天壁40gに沿った山形の形状に設定されている。そして上記挿入部42aの上記左,右の傾斜面40hに対応する部分42a´は段落ち状に、つまりダンデムシート42のメインシート41に重なる重合部は他の部分より薄肉に形成されており、その結果、メインシート41の上記段落ち状部分42a´を覆う部分41c´のクッション肉厚tが段落ちとしなかった場合の肉厚t′より厚くなっている。
このようにタンデムシート42の前縁部をリヤボックス部40bの天壁40gに沿った山形でかつ段落ちした形状とし、この部分にメインシート41の庇部41cを被せるようにしたので、該庇部41cの上記段落ち状部分42a´を覆う部分41c´のクッション肉厚tを段落ちとしなかった場合の肉厚t′に比べて大幅に厚くでき、該部分に後席乗員が着座した場合でも後席乗員の大腿部に当る部分のクッション性を確保でき乗り心地を向上できる。なお、図21はメインシート41をリッドヒンジプレート43に対して最も前方位置へ移動調整させた状態を示している。
また上記車体フレーム2の上記左,右のグリップ支持部2f,2f間にハンドルグリップ60が架け渡して配置固定されている。このハンドルグリップ60は、横断面で見てU溝状の基部60aとこれの外縁に続いて下方に屈曲する把持部60bとを有し、平面視でタンデムシート42の左,右側部,及び後部を囲む全体としてU字状をなすアルミ合金鋳造製のものであり、上記基部60aが上記グリップ支持部2fに固定された支持ブラケット2iにボルト61で締め付け固定されている。
また、上記ハンドルグリップ60の基部60aの内周縁には荷重受部60cが内側上方に延びるように形成されており、該荷重受部60c上に上記タンデムシート42の底板55の外周縁55a部分が当接している。このようにしてタンデムシート42に作用する後席乗員の体重はハンドルグリップ60で受けられる。
このようにタンデムシート42の荷重を剛性の高いハンドルグリップ60により受ける構成としたので、特別に車体フレームにタンデムシート荷重受け専用のブラケットを設ける必要がなく、構造の簡素化を図ることができる。
次に燃料タンク9からのオーバーフロー燃料の排出構造及び遮熱構造について詳述する。上記燃料タンク9は、上,下のタンク半体をフランジ9bにより接合した平面視大略矩形状のものであり、左,右のサイドフレーム2d,2d間全幅に渡る幅を有し、その後部は上述の収納ボックス40のフロントボックス部40aの下方にもぐり込むように延長されている。そしてこの燃料タンク9は上記左,右のサイドフレーム2d,2d間に配置され、上記フートボード14及びアンダーカバー12で囲まれており、上記フランジ部9bの四隅がボルト9cによりタンクブラケット9dに締め付け固定されている。なおタンクブラケット9dは下サイドパイプ2cに設けられたブラケットにボルト締め固定されている。
上記燃料タンク9の車幅方向略中央で少し前寄り部分に燃料吸引パイプ62が挿入されている。該吸引パイプ62の上端部には燃料吸引ホース63aが接続されており、この燃料吸引ホース63aは車両左側を通るように配索され、その途中にフィルタ64を介在させて車体左側に搭載された燃料ポンプ65に接続されている。該燃料ポンプ65の吐出口に接続された燃料供給ホース63bはエンジンユニット5の気化器5bに接続されている。なお、上記フィルタ64は上,下サイドパイプ2b,2cを接続する左側の補強ブラケット2jに固着されたブラケット64aに固定され、上記燃料ポンプ65は左側の下サイドパイプ2cに固着されたブラケット65aに固定されている。
上記燃料タンク9の前部上面の最も高所に位置する部分に燃料供給管66が連通接続されており、該燃料供給管66の上端開口にはキーロック式の燃料キャップ67が着脱可能に装着されている。そして上記燃料供給管66の上部にはオーバーフローした燃料を受けるための樹脂製フィラーカバー(オーバーフロー受部)68がゴム製シールリング68aを介して該燃料供給管66を油密に囲むように装着されている。上記フィラーカバー68は概ね皿状のもので、その外周壁の開口縁部68bは上記フートボード14に段落ち形成された支持開口14aに嵌合して支持され、複数のタッピングスクリュー96で締め付け固定されている。
また上記フィラーカバー68の上端開口はリッド69で開閉可能となっており、該リッド69の前側縁部69aはヒンジ金具97を介して上記フートボード14により回動可能に支持されている。そして上記リッド69の後縁部にはスライド式のリッドロック機構70が設けられている。このリッドロック機構70は、スライダ71を矢印f方向にスライド自在に、かつ図29に実線で示すロック位置に付勢して配設した構造のものである。上記スライダ71は、ロック位置にあるときにはその係止片71aが上記フィラーカバー68の被係止部68cの下面に係止してリッド69の回動を阻止し、図示左方にスライドさせると上記係止が解除され、リッド69の回動を許容する。
このように燃料タンク9の燃料供給管66に装着されたフィラーカバー68に形成された被係止部68cに、リッドロック機構70のスライダ71を係止してリッド69の回動を阻止するようにしたので、該リッド69の合わせ品質を向上できる。
上記フィラーカバー68の底壁の前側左コーナ部には排油口(排出部)68dが下方に突出する角筒状に形成されている。該排油口68dは横断面平面視で(図27参照)略長方形をなしており、かつ該長方形を仕切るようにリブ68e,68eが一体形成されている。このリブ68eを設けたことにより上記排油口68dを大きくしてその吐出面積を大きく確保しながら該排油口68d内にゴミ等が詰まるのを防止することができる。
上記排油口68dの下方にはオーバーフローパイプ(排出ホース)72が上記燃料タンク9の前面左側コーナ部分に沿って下方に延びるように配設されている。このオーバーフローパイプ72は、上記排油口68dが挿入される平面視長方形状のガイド部72aと、該ガイド部72aに続いて下方に延びる水平断面円形の案内チューブ72bとからなる樹脂ブロー成形品である。
上記オーバーフローパイプ72は、燃料タンクを搭載する前に予め車体フレーム2に固定される。具体的には、車体フレーム2の連結ブラケット2mに案内チューブ72bの上端付近に突設された上係止突起72cを挿入係止させるとともに、下部に突設された下係止突起72dを燃料タンク支持用ブラケット9dに挿入係止せることにより車体フレーム2に支持されている。なお、上記連結ブラケット2mは上下のサイドパイプ2b,2cを接続する左,右の補強ブラケット2k,2k同士を車幅方向に接続する補強部材である。
このようにオーバーフローパイプ72を予め車体フレーム2に取り付けておき、フィラーカバー68が装着された燃料タンク9を車体フレーム2に搭載することにより、該フィラーカバー68の排油口68dがガイド受部72a内に挿入されることとなり、狭い場所でのパイピングが可能であり、燃料タンク,オーバーフローパイプ回りの組立性を向上できる。
上記燃料タンク9の前部はゴム板製の遮熱シート73によって覆われている。この遮熱シート73は燃料タンク9の前面を覆う前部73aと、該前部73aの左,右縁部から後方に折り曲げられ、燃料タンク9の左,右側面を覆う左,右側部73b,73bとからなり、平面視略コ字形をなしている。そしてこの遮熱シート73の上記前部73aは上下のサイドパイプ2b,2cに渡る上下寸法を有し、燃料タンク9の前面の上部との隙間が下部との隙間より小さくなるよう後傾させて配置され、その上下端部が上下サイドパイプ2b,2cに係止している。
また上記遮熱シート73の前部73aの上部は上記連結ブラケット2mの上端を後方に屈曲させた係止片2nが貫通することにより支持されており、また下部は上記下突起部72dと上記タンクブラケット9dとで挟持されている。さらにまた上記左,右の側部73bは、燃料タンク9の側面前部の下側略2/3程度を覆う大きさに設定されており、下サイドパイプ2cの内側に固定支持されている。ここで、上記オーバーフローパイプ72を遮熱シート73に取り付けるとともに、これを予め車体に取り付けるようにしても良い。
また上記アンダーカバー12の上記ラジエータ39後側部分には走行風による負圧を利用してラジエータ39を通過した冷却空気をアンダーカバー12の下方に吸い出す冷却構造が採用されている。詳細には、アンダーカバー12の底面のラジエータ39より後部に排出口12aを形成し、該排出口12aの後縁からラジエータ39に向かって斜め前方に起立する導風壁12bを折り曲げ形成した構成となっている。なお、上記排出口12aは車両側方からはほとんど見えない底面に形成されている。
本実施形態では、ラジエータ39の後方に燃料タンク9を搭載しているので、ラジエータ39を冷却して温度上昇した冷却風が燃料タンク9に当たり、燃料タンク9の温度を上昇させる懸念があるが、上述の遮熱シート73の配設及び冷却構造の採用により燃料タンク9の温度上昇を最小限にすることができる。
詳細には、車両走行によりアンダーカバー12と路面との間を流れる走行風gにより該アンダーカバー12と路面との間に負圧が発生し、該負圧領域に向けて上記排出口12aが開口していることから、ラジエータ39を流れる冷却風hの量が増加するとともに、該ラジエータ39を通過して温度上昇した冷却風h′は排出口12aから効率良くアンダーカバー12の下方に吸引される。また燃料タンク9側に流れた冷却空気による熱は遮熱シート73によって遮断され、燃料タンク9に伝わり難い。その結果、燃料タンク9の温度上昇が抑制される。
また上記導風壁12b及び遮熱シート73は、前方からの飛石等から燃料タンク9を保護する保護部材としても機能する。さらにまた左右の補強ブラケット2k,2kを連結ブラケット2mで連結し、該連結ブラケット2mにより遮熱シート73の上部を固定するようにしたので、該連結ブラケット2mが車体フレーム2の剛性向上にも寄与する。
なお、上記右側のサイドフレーム2dの外側で、上記燃料ポンプ65の反対側に対応する部分にバッテリが搭載されている。バッテリ出し入れ用開口はフートボード14の水平の足載部壁から縦壁に渡る大きさに形成されており、該開口を開閉するリッドは横断面で見てL字形をなしている。またバッテリを支持するためのバッテリボックスを構成する底壁は下サイドパイプ2cに固定されている。
上記操向ハンドル16の左部16bには外端部から順に左グリップ76,スイッチケース77,リヤブレーキレバー78,リヤマスタシリンダ79が装着されている。なお、76aは左グリップ76の開口を装飾的に閉塞するグリップキャップである。上記スイッチケース77は、左,右方向指示器切り替えスイッチ77a,ヘッドライトハイロー切り替えスイッチ77b等の各種のスイッチを備えている。
上記スイッチケース77の下面にはパーキングブレーキ装置80のパーキング操作機構81が装着されている。該パーキング操作機構81は上記スイッチケース77の下面に固定されたホルダ81aと、該ホルダ81aにより上下二分割式のピン81dを中心に回動自在に支持されたレバー本体(パーキングレバー)81bとを備えている。該レバー本体81bはパーキングブレーキケーブル82により後輪6に設けられたパーキングブレーキ機構83に連結されている。上記パーキングブレーキケーブル82のアウタケーブル82aの前端は上記ホルダ81aのケーブル係止部81cに係止し、インナケーブル82bの前端に固定された係止ピン82cは上記レバー本体81bの回動中心寄り部分に係止している。
上記レバー本体81bを図32に実線で示す非作動時位置から二点鎖線で示す作動時位置に回動させると、該回動に伴って上記係止ピン82cが図33に示すaの位置からbの位置にピン81dを横切るように移動する。上記係止ピン82cがbの位置にくるとインナケーブル82bが車輪側にこの係止ピン82cを引っ張ることからレバー本体81bは図33で時計回りに回動付勢され、その結果該レバー本体81bがこの作動時位置に保持され、パーキングブレーキが作動した状態となる。そして、上記レバー本体81bを上記付勢力に抗して反時計回りに回動させることによりレバー本体81bの作動時位置保持が解除され、パーキングブレーキが非作動の状態に戻る。なお、上記レバー本体81bの回動に伴って上記インナケーブル82bは上記上下二分割式のピン81dの上下間を通って移動する。
上記パーキングブレーキケーブル82のインナケーブル82bの後端は後輪6のキャストホイール91のハブ部91a内に設けられたパーキングブレーキ機構83のカムレバー84に連結されている。上記ハブ部91aは上記エンジンユニット5の伝動ケース5cの後端部に軸支された後輪軸93により、該後輪軸93と共に回転するように支持されている。また該後輪軸93の右端部は軸受94aを介してリヤアーム92により軸支されている。なお、上記リヤアーム92の前端部はエンジンユニット5に固定されており、該エンジンユニット5は上記車体フレーム2により上記ピボット軸5d回りに上下揺動自在に枢支されている。
上記パーキングブレーキ機構83は、ディスクブレーキ機構89を構成する環状のディスクプレート90の内径(挿入穴)の軸方向投影面内に少なくともそのブレーキシュー部分が収納可能の大きさに構成されている。そしてパーキングブレーキ機構83はディスクプレート90側からブレーキ摺動穴91b内に挿入され、ブレーキパネル85部分がディスクプレート90より軸方向外側に位置するように配置されている。なお、上記ディスクブレーキ機構89は通常走行時の制動用であり、上記ハブ部91aの外端面に上記ディスクプレート90を取り付け、該プレート90をリヤアーム92に支持されたキャリパ95により挟持するように構成されている。
上記パーキングブレーキ機構83は、以下の構造を有する。円盤状のブレーキパネル85を上記ハブ91aのブレーキ摺動穴91b内に挿入するとともに上記後輪軸93により軸受94bを介して相対回転自在に支持し、かつ上記リヤアーム92により回り止めする。またこのブレーキパネル85の軸方向内側に一対の半円状のブレーキシュー86,86を全体として円形をなすように配置する。この両ブレーキシュー86,86の支持端86aをブレーキパネル85に植設されて内方に突出するピン85aにより、上記円形の径を拡縮可能に軸支する。そして上記両ブレーキシュー86,86をリターンスプリング87で縮径方向に付勢するとともに、拡開端86bをブレーキパネル85に軸支されたブレーキカム88の平板状のカム部88aで拡径可能とする。また上記ブレーキカム88の外方突出部88bに上記カムレバー84が回転力伝達可能に接続されている。
上記パーキングブレーキ装置80を作動させる場合には、上記レバー本体81bを図32に実線で示す非作動時位置から二点鎖線で示す作動時位置に回動させる。すると上記パーキングブレーキ機構83のカムレバー84がブレーキカム88を回動させ、該ブレーキカム88がブレーキシュー86,86が拡開し、もってブレーキ力が発生する。そしてこのとき、上記レバー本体81bは上述の保持機構により図32に二点鎖線で示す作動時位置に保持される。この保持位置ではレバー本体81は左グリップ76の下側直近に位置しており、該左グリップ76を把持しようとすると手にレバー本体81bが干渉することとなる。
また上記パーキングブレーキ装置80を解除する場合には上記レバー本体81bを解除位置に回動させる。すると上記ブレーキケーブル82のインナケーブル82bが緩み、上記パーキングブレーキ機構83のブレーキシュー86,86がリターンスプリング87により縮径し、ブレーキ力が開放される。
このようにパーキングブレーキ機構83をディスクプレート90の内径より小径とし、該ブレーキパネル85をディスクプレート90側から該ディスクプレート90内にかつ軸直角方向に見たとき重なるように挿入して配設したので、ディスクブレーキ機構89とパーキングブレーキ機構83との両方を設けながら軸方向寸法の拡大を回避できる。
またパーキングブレーキ装置80の作動時にはレバー本体81bが左グリップ76の下側直近に位置しており、該左グリップ76を把持しようとすると手にレバー本体81bが当たることから、レバー本体81bを非作動時位置に回動させることなく走行開始するのを確実に防止できる。
またレバー本体81bを左グリップ76側に設けたので、走行開始にあたって左手でレバー本体81bを解除しながら右手でスロットルグリップを操作でき、操作性が良好である。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は上記従来の実情に鑑みてなされたもので、足載部の下方にラジエータ,燃料タンクを搭載した場合でも、燃料タンクの昇温を回避できるスクータ型自動二輪車の冷却構造を提供することを課題としている。
上記実施形態は、車体の前,後輪間に低床の足載部を設けるとともに該足載部と底部を覆うアンダーカバーとで形成される空間内に前から順にラジエータ,燃料タンクを搭載したスクータ型自動二輪車の冷却構造において、上記ラジエータと燃料タンクとの間に遮熱プレートを配設するとともに、上記アンダーカバーの上記ラジエータより後側部分に冷却風排出口を形成し、該排出口の後縁部から上記ラジエータの上部に向かって斜め上方に延びる導風壁を形成したことを特徴としている。
上記実施形態によれば、車両の走行によりアンダーカバーと路面との間を流れる走行風により該アンダーカバーと路面との間に負圧が発生する。そして本発明では、アンダーカバーの排出口がこの負圧に向かうように配置形成されており、かつ導風壁がラジエータの上部に向けて斜めに延びていることから、ラジエータを通過した空気は上記排出口側に吸引され、燃料タンク側にはあまり流れず、しかも遮熱プレートにより燃料タンクの前方が遮断されていることから、燃料タンクの昇温が抑制される。また、上記吸引によりラジエータを流れる冷却風量自体が増加し、ラジエータ自体の冷却性が向上する。
また上記導風壁,遮熱プレートは前方からの飛石等から燃料タンクを保護する保護部材としても機能し、燃料タンクを路面に近い位置に設けながら特別の保護部材を追加することなく燃料タンクの損傷を防止できる。
本発明の一実施形態による自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の車体カバーの正面図である。 上記車体カバーの左側面図である。 上記車体カバーのメータパネル回りを示す背面図である。 上記車体カバーのスクリーンの正面図である。 上記スクリーンの左側面図である。 上記スクリーンの断面左側面図である。 上記スクリーンのルーバ機構部分の分解斜視図である。 上記車体カバーの左物入れを示す断面側面図(図4のIX-IX線断面図)である。 上記車体カバーの右物入れを示す断面平面図である。 上記車体カバーの右物入れを示す断面側面図(図4,図10のXI-XI線断面図)である。 上記自動二輪車の後部の一部断面左側面図である。 上記自動二輪車の中央部の左側面図である。 上記自動二輪車のシートダンパ部分の平面図である。 シートヒンジ部分を示す断面正面図(図14のXV-XV線断面図)である。 上記自動二輪車の収納装置の収納ボックスを示す左側面図である。 上記収納ボックスの平面図である。 上記収納ボックスの正面図である。 上記収納ボックスを示す断面正面図(図17のXIX-XIX線断面図)である。 シート装置,収納装置の断面正面図である。 上記シート装置,収納装置の車両中心線における断面左側面図である。 上記シート装置,収納装置の断面平面図(図12のIIXII-IIXII線断面図)である。 上記シート装置のタンデムシートの斜視図である。 上記自動二輪車のタンデムシート部分の左側面図である。 上記タンデムシート部分の断面背面図(図24のIIXV-IIXV線断面図)である。 ハンドルグリップのシート荷重受部分,取付部分の断面背面図(図24のIIXVIa-IIXVIa線断面図,IIXVIb-IIXVIb線断面図)である。 上記自動二輪車の燃料タンク取付部の平面図である。 上記燃料タンク取付部の左側面図である。 上記車体カバーの燃料供給キャップ用リッドを示す平面図である。 上記リッド回りの断面図(IIIXa-IIIXa線断面図,IIIXb-IIIXb線断面図,IIIXc-IIIXc線断面図)である。 上記自動二輪車のパーキングブレーキレバー回りの側面図である。 上記パーキングブレーキレバー回りの平面図である。 上記パーキングブレーキレバー本体の平面図である。 上記パーキングブレーキ機構の側面図である。 上記パーキングブレーキ機構の断面正面図である。
符号の説明
9 燃料タンク
12 アンダーカバー
12a 排出口(開口)
14 フートボード
39 ラジエータ
66 燃料供給管
73 遮熱シート(遮熱プレート)

Claims (3)

  1. 低床の足載部と、
    前記足載部の下方に配置されたラジエータと、
    前記足載部の下方かつ前記ラジエータの後方に配置された燃料タンクと、
    前記ラジエータおよび前記燃料タンクの下方に配置されたアンダーカバーと、
    を備え、
    前記ラジエータの下端は、前記燃料タンクの上端よりも下方に位置し、
    前記燃料タンクの下面は、前記ラジエータの下端より下方に位置し、
    前記アンダーカバーには、前記燃料タンクの下面より下方に位置し、前記ラジエータと前記燃料タンクとの間の空間に通じる開口が形成されている、
    スクータ型自動二輪車の冷却構造。
  2. 前記燃料タンクは、前面が後面よりも上下方向に長く形成されている、
    請求項1に記載のスクータ型自動二輪車の冷却構造。
  3. 前記燃料タンクの前面には、遮熱プレートが設けられている、
    請求項1または請求項2に記載のスクータ型自動二輪車の冷却構造。
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