JP4787182B2 - ガスバーナ - Google Patents
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Description
上記パイロットガスパイプは、上記パイロットガスを上記パイロットエアパイプ内に混流させるためのパイロットガス噴出孔を有しており、
上記ガスノズルは、上記メインガスパイプの軸方向に対して特定方向に向けて傾斜形成したメインガス噴出口を有していると共に、上記メインガスパイプの先端部、又は該メインガスパイプの先端部に一体化した上記パイロットガスパイプの先端部に一体化してあり、
上記メインガスパイプの後端部は、上記バーナボディに形成した挿入穴内に挿入した状態で、該バーナボディの外側から当該メインガスパイプの後端面に固定用ボルトを螺合することによって、当該バーナボディに取り付けてあることを特徴とするガスバーナにある(請求項1)。
本発明において、上記ガスノズルは、上記メインガスパイプの先端部、又は該メインガスパイプの先端部に一体化した上記パイロットガスパイプの先端部に溶接によって一体化することができる。また、ガスノズルは、溶接以外の方法によっても一体化することが可能である(例えば、一体的に削り出すこと、鋳物によって一体化すること等が可能である)。
すなわち、この場合には、ガスバーナの組付を行う際には、パイロットガスパイプのパイプ本体部を、その後端部においてバーナボディに螺合し、このパイプ本体部に対して、パイロットガスパイプの先端ノズル部、メインガスパイプ及びガスノズルを溶接により一体化してなる溶接組付体を組み付ける。
そして、メインガス噴出口の傾斜方向を固定した状態で、メインガスパイプの後端面に螺合する固定用ボルトの締付けを行い、ガスバーナの組付を行うことができる。これにより、ガスバーナの組付を一層容易に行うことができる。
この場合には、万一、バーナボディの挿入穴に挿入したメインガスパイプの後端面に螺合する上記固定用ボルトに緩みが生じたときでも、上記抜止用ボルトの先端部が上記掛止溝に掛止されることによって、バーナボディに対して組付を行ったメインガスパイプが回ってしまうことを防止することができる。これにより、ガスノズルにおけるメインガス噴出口の傾斜方向が、周方向における目標とする方向からずれてしまうことを防止することができる。
本例のガスバーナ1は、図1、図2に示すごとく、パイロットエアAを通過させるパイロットエアパイプ2内に、パイロットガスF2を通過させるパイロットガスパイプ3を挿通し、このパイロットガスパイプ3内に、メインガスF1を通過させるメインガスパイプ4を挿通してなる三重管構造を有している。
また、メインガスパイプ4の先端部401及びパイロットガスパイプ3の先端部301には、メインガスパイプ4内を通過するメインガスF1を噴出させるメインガス噴出口51を有するガスノズル5が配設してある。
また、図2に示すごとく、ガスノズル5のメインガス噴出口51は、メインガスパイプ4の軸方向Lに対して特定方向に向けて傾斜形成してある。また、メインガスパイプ4の先端部401には、パイロットガスパイプ3の内周部分が溶接によって一体化してあり、ガスノズル5は、パイロットガスパイプ3の先端部301に溶接によって一体化してある。
図1に示すごとく、本例のガスバーナ1は、加熱炉において加熱を行うために用いるものである。このガスバーナ1は、バーナボディ6の取付部60を、加熱炉の炉壁の外側面に取り付け、パイロットエアパイプ2、パイロットガスパイプ3、及びガスノズル5を固定したメインガスパイプ4のバーナパイプ部10を、炉壁の内側面から加熱炉内に突出させて使用する。
また、本例のパイロットエアAは、フレッシュエア(空気)であり、本例のメインガスF1及びパイロットガスF2は、都市ガス(13A等)である。
また、図6に示すごとく、ガスバーナ1の組付前の状態においては、先端ノズル部32、メインガスパイプ4及びガスノズル5は、溶接によって一体化して、溶接組付体11を形成するよう構成してある。本例では、メインガスパイプ4の先端部401に先端ノズル部32の内周部分を溶接し、先端ノズル部32の先端部301にガスノズル5を溶接している。
また、図5に示すごとく、パイロットエアパイプ2とパイロットガスパイプ3との間には、スパークを発生させるスパークロッド15が配設してある。
パイロットエア導入口631は、パイロットエア導入空間63に開口して形成してあり、パイロットガス導入口621は、挿入拡径穴62に開口して形成してあり、メインガス導入口611は、挿入穴61に開口して形成してある。
そして、メインガスパイプ4は、バーナボディ6の挿入穴61に挿入した状態において、拡径部42の後端面が段差穴部612の後端面に当接して、バーナボディ6に対する軸方向Lの位置決めがなされる。また、拡径部42を段差穴部612に嵌入することにより、メインガスF1がパイロットガスパイプ3内に漏れないようにしている。
また、パイロットエアパイプ2をバーナボディ6に取り付けたときには、パイロットエア導入口631からパイロットエア導入空間63を介してパイロットエアパイプ2部内に連通する、パイロットエアAの通過経路が形成される。
また、抜止用ボルト66の先端部が掛止溝43に掛止されることによって、メインガスパイプ4が挿入穴61から抜け出すことを防止することもできる。
具体的には、本例のガスバーナ1の組付を行う際には、図6に示すごとく、パイロットガスパイプ3の先端ノズル部32、メインガスパイプ4及びガスノズル5を溶接によって一体化して、溶接組付体11とする。この溶接組付体11は、メインガスパイプ4の先端面と、先端ノズル部32の内周面とを溶接し、その後、ガスノズル5の後端側の外周面と、先端ノズル部32の先端側の外周面とを溶接して形成する。
このとき、溶接組付体11においては、メインガスパイプ4の後端部402をバーナボディ6の挿入穴61に挿入すると共に、先端ノズル部32の後端部をパイプ本体部31の先端部に連結する。そして、パイプ本体部31の先端部に対して、先端ノズル部32を周方向Cに摺動させることによって、ガスノズル5におけるメインガス噴出口51の傾斜方向を決定し、この傾斜方向を周方向Cにおける目標とする方向に合わせることができる。
このように、メインガスパイプ4をバーナボディ6に組み付ける際には、メインガスパイプ4を回転させてバーナボディ6に螺合する必要がなく、特に、ガスノズル5及びメインガスパイプ4の組付を容易に行うことができる。
11 溶接組付体
2 パイロットエアパイプ
3 パイロットガスパイプ
31 パイプ本体部
32 先端ノズル部
321 パイロットガス噴出孔
4 メインガスパイプ
43 掛止溝
5 ガスノズル
51 メインガス噴出口
6 バーナボディ
61 挿入穴
65 固定用ボルト
66 抜止用ボルト
F1 メインガス
F2 パイロットガス
A パイロットエア
G 混合気
L 軸方向
C 周方向
Claims (3)
- パイロットエアを通過させるパイロットエアパイプと、該パイロットエアパイプ内に挿通され、パイロットガスを通過させるパイロットガスパイプと、該パイロットガスパイプ内に挿通され、メインガスを通過させるメインガスパイプと、該メインガスパイプ及び上記パイロットガスパイプの先端部に配設したガスノズルと、上記パイロットガスパイプの後端部及び上記メインガスパイプの後端部を取り付けるバーナボディとを有しており、
上記パイロットガスパイプは、上記パイロットガスを上記パイロットエアパイプ内に混流させるためのパイロットガス噴出孔を有しており、
上記ガスノズルは、上記メインガスパイプの軸方向に対して特定方向に向けて傾斜形成したメインガス噴出口を有していると共に、上記メインガスパイプの先端部、又は該メインガスパイプの先端部に一体化した上記パイロットガスパイプの先端部に一体化してあり、
上記メインガスパイプの後端部は、上記バーナボディに形成した挿入穴内に挿入した状態で、該バーナボディの外側から当該メインガスパイプの後端面に固定用ボルトを螺合することによって、当該バーナボディに取り付けてあることを特徴とするガスバーナ。 - 請求項1において、上記パイロットガスパイプは、上記バーナボディに螺合したパイプ本体部と、該パイプ本体部の先端部に摺動可能に連結した先端ノズル部とからなり、
該先端ノズル部、上記メインガスパイプ及び上記ガスノズルは、溶接によって一体化して、溶接組付体を形成しており、
上記バーナボディに螺合した上記パイプ本体部に対して、上記溶接組付体における上記先端ノズル部を周方向に摺動させることによって、上記溶接組付体における上記ガスノズルの上記メインガス噴出口の傾斜方向を決定して、上記固定用ボルトの締付けを行ったことを特徴とするガスバーナ。 - 請求項1又は2において、上記メインガスパイプの後端部におけるパイプ側部には、掛止溝が形成してあり、上記バーナボディの外側から取り付けた抜止用ボルトの先端部を、上記掛止溝内に配置することにより、上記メインガスパイプの回り止めを行ったことを特徴とするガスバーナ。
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