JP4786543B2 - 局所用のミオイノシトール6リン酸 - Google Patents

局所用のミオイノシトール6リン酸 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
技術分野
本発明は、皮膚活性および全身活性を有する生成物の分野に関する。
特に、本発明は、病的石灰化の発生を含む異質核の形成に関連する疾病の処置に用いる、局所的投与に適した形態のミオイノシトール6リン酸を含有する組成物、および病的石灰化の処置および/または予防用の薬剤の製造のためのその使用に関する。
背景技術
異所石灰化は軟組織、主に、皮膚、腎臓、腱および心血管組織に関してよく見られる変化である。
哺乳類の細胞外液は総て、リン酸カルシウム(ヒドロキシアパタイト)に関して過飽和であることから、この固体に関して準安定である。しかしながら、これらの結晶は自発的には沈殿しない。生理学上、結晶化は、歯または骨の形成など、制御された状況でのみ起こる。
しかしながらやはり、制御されない病的な結晶化も頻繁に起こる。実際には、結晶化は、熱力学的要因(過飽和)によるだけでなく、動力学的要因にもよるので、どの体液中でも見境なく起こるわけではない。従って、生物学的な石灰化は、主として3つの要因、すなわち、過飽和(熱力学的要因)、異質核の存在および/または結晶化阻害因子(動力学的要因)に依存する。現在では、損傷組織の存在が最初の結晶形成の基体となる異質核をもたらすことが知られている(Valente M, Bortolotti U & Thiene G. (1985) Ultrastructural substrates of dystrophic calcification in porcine bioprosthetic valve failure. American Journal of Pathology 119, 12-21)。
他方、いわゆる結晶化阻害因子の作用は結晶の形成を緩慢にする、または防ぐことができるが、これらのプロセスはむしろほとんど知られていない。阻害機構がなくなれば、カルシウム結晶が沈殿し、増殖する。
ミオイノシトール6リン酸(InsP6,フィチン酸塩)は植物種子の重要な成分であり、尿中でのカルシウム塩の結晶化の阻害剤として強い能力を有することが示されている (Grases F, Garcia-Ferragut L, Costa-Bauza A & March JG (1996) Study of the effects of different substances on the early stages of papillary stone formation. Nephron 73, 561-568; Grases F, Garcia-Ferragut L & Costa-Bauza A (1998a) Development of calcium oxalate crystals on urothelium: effect of free radicals. Nephron 78, 296-301; Grases F, Garcia-Gonzalez R, Torres JJ & Llobera A (1998b) Effects of phytic acid on renal stone formation in rats. Scandinavian Journal of Urology and Nephrology 32, 261-265)。あらゆる穀粒に(トウモロコシ、小麦および米)1%前後含まれ、大豆、落花生または胡麻などの他の食物にも1.5%以上含まれている。ほとんどの種子で、このフィチン酸塩はカルシウムイオンやマグネシウムイオンと会合しており(フィチンとして知られる塩を形成している)、種子中に均一には分布していない。例えば、米や小麦の穀粒の内胚乳は実際にはフィチン酸塩を含まないが、これはフィチン酸塩が胚芽や穀粒細胞のアリューロン層や種皮内に濃縮されているからである。トウモロコシは、イナゴマメの胚芽で見られるように、フィチン酸塩の90%近くが穀粒の胚芽に濃縮されているという点でほとんどの穀類とは異なっている。
また、哺乳類の血液および組織中のフィチン酸塩のレベルは、食餌からのその摂取に明らかに依存していることも示されている(Grases F, Simonet BM, Prieto RM & March JG (2001a) Phytate levels in diverse rat tissues: influence of dietary phytate. British Journal of Nutrition 86, 225-231; Grases F, Simonet BM, Prieto RM & March JG (2001b) Variation of InsP4, InsP5 and InsP6 levels in tissues and biological fluids depending on dietary phytate. The Journal of Nutritional Biochemistry 12, 595-601)。
発明の目的
本発明の目的は、当技術分野の現状で記載されている特性に関連するミオイノシトール6リン酸(以下、「フィチン酸塩」と呼ぶ)の新規な適用を見出すことである。
本発明の目的は、生物体の上皮下およびその他の軟組織の双方において病的石灰化の発生を誘発する異質核の形成に関連した疾病の処置に用いる、局所的投与用のフィチン酸塩を含有する組成物(請求項1の)である。
以下で開示されるフィチン酸塩の適用はこれまでには記載されたことはなく、それらの使用はある種の疾病の処置に有益であり得る。特に、局所的投与用のフィチン酸塩を含有する組成物(請求項1の)は、異質核の成長とカルシウム塩の結晶形成を阻害する活性を有することが判明した。
本発明では、フィチン酸塩の新規な適用を、試験モデルを用いて説明する。これらの分析モデルは、局所的投与用のフィチン酸塩を含有する組成物(請求項1の)が、カルシウム塩結晶化の異質核の形成に対する阻害剤としてのその作用によって、軟組織における疾病の処置用薬剤の製造のために使用できることを示す。
発明の説明
本発明において、「フィチン酸塩」または「ミオイノシトール6リン酸」とは、式:
Figure 0004786543
に相当する分子、および限定されるものではないが、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩またはカルシウム−マグネシウム塩を含むその医薬上許容される塩を意味するものとする。
本発明において、「結晶化核」とは、生物体の上皮下およびその他の軟組織の双方において病的石灰化の発生の誘発因子として作用する結晶の最初の形成の基体となる物質を意味するものとする。
本発明の目的は、軟組織における異質核の形成に関連した疾病の処置に用いる、局所的投与用のミオイノシトール6リン酸(以下、「フィチン酸塩」と呼ぶ)を含有する組成物(請求項1の)である。
当業者ならば、皮膚が、とりわけ、微生物や化学物質に対するバリアとして、ある種の形態のエネルギー(熱、光など)に対するバリアとして働く、ヒトの保護バリアを構成していることは周知のことである。角質層は、皮膚を透過する、一般に生体異物、特には薬物に対する実質的なバリアをなす。角質層の保護作用はその固有の構造によるものであり、主成分(重量で)はケラチンであり、皮膚の表面分泌からの、種々の割合の内因性脂質を伴っている。
また、薬理作用を生じさせるためには、薬物が作用部位に到達しなければならないということも知られている。薬剤を経口投与する場合(フィチン酸塩の場合)、有効物質の大部分が胃および/または肝臓で代謝されて活性がなくなり、言い換えれば、バイオアベイラビリティの低い薬物となる。
驚くことに、本発明者らは、高い負電荷を有するフィチン酸塩が、局所投与された場合、皮膚に吸収され、血流に入り、受傷部位(異質核が形成されている)で作用することを見出した。
よって、本発明の目的に従う組成物を用いれば、フィチン酸塩のバイオアベイラビリティが改善され、それはそれを皮膚に塗布した際に吸収され、局所作用および全身作用を及ぼし、それにより、経口投与において受け得る代謝が避けられるためである。
本発明の一実施形態では、局所的投与用のフィチン酸塩を含有する該組成物(請求項1の)は、軟組織における石灰化形成に関連する疾病の処置に使用できる。
もう1つの実施形態では、該軟組織は上皮下組織、血管壁、または腎組織、肺組織もしくは脳組織である。
in vivoモデルでは、例えば、フィチン酸塩2%(w/w)を、実施例2に記載のもののような賦形剤とともに含む組成物を用いれば、石灰化プレートの大きさが小さくなること、および図1に示されるように、血漿および尿のフィチン酸塩濃度の有意な上昇を伴う(フィチン酸塩が皮膚によって吸収されることを示す)ことが判明している。
よって、これらの分析モデルは、局所的投与用のフィチン酸塩を含有する組成物(請求項1の)が、軟組織における、異質核の形成に関連する疾病の、好ましくは、石灰化形成に関連する疾病の処置用薬剤の製造のために使用可能である。
本発明の目的に従う局所的投与用の組成物(請求項1の)は、フィチン酸塩の治療作用を低下させず、かつ、その経皮吸収を妨げない医薬上許容されるビヒクルまたは希釈剤を含む。医薬上許容されるビヒクルまたは希釈剤の例としては、限定されるものではないが、ゲル、クリーム、ローション、溶液および懸濁液が挙げられる。
好ましくは、該疾病は上皮下異栄養性石灰化、または動脈、腱または腎臓の石灰化からなる。
以下、本発明をその範囲の非限定例によってさらに説明する。
実施例1
処方1
pH 4.5
フィチン酸ナトリウム 2.9%(2%フィチン酸)
アーモンド油 4%
ミリスチン酸イソプロピル 3.8%
ステアリン酸 1%
乳酸 1.6%
リノール酸エチル 2.5%
ステアリン酸グリセリル 4%
プロピルパラベン 0.1%
セテアリルアルコール 4%
コントロックスVP(レシチン、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビトール、パームグリセリドの水素化クエン酸塩) 0.025%
水 70.2%
T.E.A. 0.1%
アラントイン 0.1%
グリセリン 4.875%
メチルパラベン 0.2%
イミダゾリジニル尿素 0.3%
エッセンス 0.3%

処方2
pH 4.8
フィチン酸ナトリウム 0.7%(0.5%フィチン酸)
アーモンド油 4%
ミリスチン酸イソプロピル 3.8%
ステアリン酸 1%
乳酸 1.2%
リノール酸エチル 3.5%
ステアリン酸グリセリル 3%
プロピルパラベン 0.1%
セテアリルアルコール 3%
コントロックスVP(レシチン、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビトール、パームグリセリドの水素化クエン酸塩) 0.025%
水 73.8%
T.E.A. 0.1%
アラントイン 0.1%
グリセリン 4.875%
メチルパラベン 0.2%
イミダゾリジニル尿素 0.3%
アロエ・ベラ(Aloe barbadensis) 0.3%

処方3
pH 4
フィチン酸ナトリウム 2.5%(1.7%フィチン酸)
アーモンド油 4.5%
ミリスチン酸イソプロピル 3.3%
ステアリン酸 1.5%
乳酸 2%
リノール酸エチル 2%
ステアリン酸グリセリル 4.5%
プロピルパラベン 0.1%
セテアリルアルコール 3%
コントロックスVP(レシチン、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビトール、パームグリセリドの水素化クエン酸塩) 0.025%
水 70.72%
T.E.A. 0.1%
アラントイン 0.1%
グリセリン 4.875%
メチルパラベン 0.2%
イミダゾリジニル尿素 0.3%
エッセンス 0.3%
実施例2:
体重275〜300gの雄ウイスターラット14個体(Harlan Iberica s.I., Barcelona, Spain)を、温度および湿度それぞれ21±1℃および60±5%、明暗周期12:12とした発明者らの動物施設で7日間順化した。ラットはPlexiglasケージで、1ケージ当たり2個体として飼育し、飲食は自由にさせた。
順化期間の後、動物を、8個体(対照群)と6個体(処置群)の2群にそれぞれ無作為に分け、両群に、フィチン酸を全く含まない精製合成食である食餌4068.02(HopeFarms BV, Woerden, The Netherlands)を与えた。さらに、対照群の各ラットには標準ベースクリーム1g(フィチン酸塩を含まない)を1日2回塗布し、一方、処置群には、ナトリウム塩の形態の2%フィチン酸塩を添加した(処方1に相当)こと以外は同量のクリームを同じ頻度で塗布した。両クリームのpHは4〜4.5であった。この処置を21日間続けた。
この期間が終わったところで、肩胛骨間領域の片側に0.1%KMnO(過マンガン酸カリウム)200μlを皮下注射することで、ヒドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)プレートの形成を誘発した。
KMnOは強力な抗酸化剤であり、注射すると有機物質が残存し、それがヒドロキシアパタイトプレートの形成のための異質核として働き得るので、その部位に局部的な細胞壊死を引き起こす。これらのプレートを10日成長させ、皮下組織層の下に挿入されたままとし、真皮部分へ侵入することもあり、試験が終われば、切除する場合に明らかに視認できた。
最後に、動物をペントバルビタール(50m kg−1、i.p.)で麻酔し、プレートを取り出し、乾燥させ、秤量した。
得られた結果(図1および1aに示す)は、フィチン酸塩を含まない食餌を与えたラットは大きなヒドロキシアパタイトの上皮下プレートを生じるが、ラットにフィチン酸塩(2%)を含むモイスチャライジングクリームを毎日塗布した場合は、相当する石灰化プレートの形成が有意に低下したことを示す。
この試験で用いた手順は、試験目的および科学目的で用いる動物の保護に関する動物実験指令86/609/EECに従って行い、イリアスバレアレス(Illes Balears)大学倫理委員会が試験実施の公式許可を申請した。
各側の肩胛骨間領域に200μlの0.1%過マンガン酸カリウムを皮下注射することによりウイスターラットに生じるヒドロキシアパタイトプレートの処置および/または予防における、局所投与フィチン酸塩の作用を示す。試験条件。A群:食餌4068.02(フィチン酸塩を含まない)およびフィチン酸塩を含まないモイスチャライジングクリーム1gを1日2回塗布。B群:食餌4068.02および2%フィチン酸塩を含むモイスチャライジングクリーム1gを1日2回塗布(試験期間:30日)。図面の画像はA群およびB群のラットから抽出したヒドロキシアパタイトプレートに関するものである。観察できるように、B群のラットのヒドロキシアパタイトプレートの大きさ(本発明の組成物で処置)は、A群のラット(対照)から抽出したプレートよりも有意に小さい。

Claims (8)

  1. 軟組織における病的石灰化の発生を誘発する異質核の形成に関連する疾病の、皮膚への局所的投与による予防および/または処置用の医薬の製造のための、式
    Figure 0004786543
    に相当するミオイノシトール6リン酸またはその医薬上許容される塩を含有する組成物の使用であって、ミオイノシトール6リン酸が皮膚に吸収され、血流に入り、受傷部位で作用することを特徴とする、使用。
  2. 前記疾病が軟組織における石灰化の発生に関連するものである、請求項1に記載の使用。
  3. 前記疾病が上皮下異栄養性石灰化からなる、請求項1に記載の使用。
  4. 前記疾病が動脈石灰化からなる、請求項1に記載の使用。
  5. 前記疾病が血管石灰化からなる、請求項1に記載の使用。
  6. 前記疾病が腎石灰化からなる、請求項1に記載の使用。
  7. 前記疾病が脳石灰化からなる、請求項1に記載の使用。
  8. 前記疾病が肺石灰化からなる、請求項1に記載の使用。
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